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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館) -3-

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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館)から、前回までの宗教・フォーク・アート・コレクション以外の展示物のイメージを。


Musée L - Musée universitaire de Louvain
このミュージアムで最初に目につくのは、
こういった、ギリシャ、ミケーネなどの大型彫刻。
これらは本物ではなくて、リプロが大半。
本物は大英博物館に入っていたりする。
あくまでも、学生の教育目的なので、リプロで充分。
そういえば、V&AのCast Court(カースト・コート)も同様に、
当時の(グランドツアーに行けない)美術学生のために、
カースト(キャスト=型取り)したリプロが展示されたのだった。
目的はここも同じ。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
モダニズム バリバリの建築空間との、
コントラストが撮影していて面白い。

Musée L - Musée universitaire de Louvain

Musée L - Musée universitaire de Louvain
カーヴをもたせた銅板が並のようにうねっている天井。
この中に、配電・配管・空調システムが隠されているのかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このあたりからの小型の収蔵品はオリジナル。
ガンダーラ仏像やら、土偶みたいな(多分南米の?)像やら、
ルネッサンス彫刻、壁にかかっているのは、
ここからさほど遠くないLiege(リエージュ)出身の画家、
Paul Delvaux(ポール・デルヴォー)の作品。
なんだかマチマチな内容だけど、
このコーナーは学生のための、
美術史サンプリングが目的なのかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
お美しいルネッサンス彫刻と、
同じくルネッサンス期のマヨルカ焼き。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ギリシャの壺なども、代表的なスタイルのものが
集められている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
赤絵と黒絵の対照展示。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ローマンの素焼きの頭像がチャーミング。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ローマン・ガラス器。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このフロアには中世宗教美術が展示されている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはバロック期の彫像の、カースト(型取りの)リプロかも。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
聖母子、

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
色々。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
当時のpolychrome(ポリクローム=多彩色)のプロセスが、
わかりやすい彫像。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
15世紀な感じの祭壇画。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは古そう。14世紀ごろかな。
アラバスター彫に彩色。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このセクションでは「色彩」に関しての展示。
光の色と物質(顔料)の色の特性の違い-
3原色の違いや、混合すると、
白くなるのか、黒く(グレイに)なるのか-
といったような内容・・・なんだと思う。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
全然別のフロアの絵画の展示の中で、
お気に入りの、Odilon Redon(オディロン・ルドン)の、
「Profile of Light(光の横顔)」を見つける。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
また場所は変わって、科学系の学科のためになのか、
歴代の理化学機器の展示のコーナーもある。

なんだか多岐にわたった内容を、百科事典的に、
羅列した感じの博物館なんだな・・・と思っていたら、
その特徴で開き直ったかのようなこの展示・・・↓

Musée L - Musée universitaire de Louvain
Cabinet of Curiosities(キャビネット・オブ・キュリオシティーズ=驚異の部屋)‼

Musée L - Musée universitaire de Louvain
学科の視覚サンプルを集めていたら、結果的にこうなったという感じ。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
今トレンドで来ているんだから、のらない手はない・・・
というこの展示、ステキ~(笑)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
最後に出口のあたりの、建築の様子を。






Musée L - Musée universitaire de Louvain
(ルヴァン大学博物館)


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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館) -2-

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今回もMusée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館)から、宗教フォーク・アートのコレクションの続編を。


Musée L - Musée universitaire de Louvain
このセクションには、ガラス絵などの
額装物が展示されている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ガラス絵の聖母子。


ここで「ガラス絵」の解説を少し。(リンク先にちゃんとWikiのJP版があって、うまく説明されているけれど。)
英語だと「Reverse glass painting」と呼ばれるこの手法は、透明ガラスの裏から、(昔のは主に)不透明の油彩で着彩していく手法。色を載せていく順番が、通常のペインティングとは真逆になって、(通常は)一番上になるハイライト部分からはじめて、バックグラウンドを最後に着彩するので、ちょっと難しい。脳のトレーニングになる感じ(笑)。
遠い昔、高校生の頃に、通っていた絵画の予備校で一度だけ描いたことがある。けっこう難しくて、子供の塗り絵みたいになったことを覚えている(笑)。
出来上がりは、ちょうど絵画の表面を分厚くクリア・レジンでコーティングしたような、独特の深みが出る。
また、ガラス絵を半透明の油彩も使って描いて、できあがったガラス絵の裏(つまり、絵の具の乗っている側)に、箔などのフォイルを入れると、全体に底光りするようなキラキラ感が出る。
板ガラスが手軽に入手できるようになった、19世紀前半から中半にかけてフォーク・アートの手法としてよく用いられたが、やはり、主にコンチネント(ヨーロッパ大陸)で、ガラスの産地ボヘミア・ババリア・オーストリアが中心だった。
時々、コンチネントのアンティークで見かけるけれど、イギリスではほとんど見かけることはない。

ちなみに以下↓は、私がブラッセルズの蚤の市で手に入れたガラス絵。


Marolles Flea Market, Brussels

*****

博物館のコレクションに戻って・・・、

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもガラス絵。
描かれているモチーフは・・どの聖人さんなのか、
何なのか、ちょっと不明。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このガラス絵が、テクニーク的に面白かった。
ガラス絵を描いて、その前か後かに、
エングレーヴィングでガラスにスクラッチ模様を描いて、
その後、全体に銀箔か・・・、
あるいは、当時鏡面加工に使われた
マーキュリーを塗っているのかもしれない。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このようなガラス絵が飾られたインテリア・・・を描いた絵画。

ガラス絵の話はここまでで・・・、

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはスタンピング型で抜かれた、紙のカード。
スタンピング抜きと、中央のマリア母さまと
子どもたちのプリントは、量産で、
その後周囲を手着彩して、キラキラを貼り付けて
飾られたもののよう。
19世紀後半のものかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは18世紀以前の(多分)木版摺りに、手着彩。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このディスプレイの、右パネルには、
ベギンホフのご婦人の制作の様子。
このディスプレイの真中が、ちょっとすごい・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ボトルアート ‼
ボトルシップと同様に、
ボトルの口から入るような、細長いパーツを、
ボトルの中で組み立てたのだと思う。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
図像はフラットな紙で、丸めて入れてから、
中でまっすぐに伸ばす。

私がやったことあるのは、
フィルムにプリントした図像を、
丸めて入れると、中で自然と広がる。
そして使っているのは広口瓶(笑)。
これぐらいしかできない↓

Relic-50-detail

******

再び博物館コレクション。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
20世紀末90年代に作られている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
モチーフは素朴だけど、いや~ん、
これは作るの難しいわー・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは普通に彫像の、聖セバスチャン。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
宗教モチーフの、ミニアチュア・ペンダント。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもミニチュア・ペンダント。ドイツ製なのかな。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
素朴で愛らしい。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは豪華な、エナメル彩。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
全体像は、こんなペンダント。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはミニチュアの、ワックスレリーフ・・・かな?

Musée L - Musée universitaire de Louvain
そして、様々な ex-voto

Musée L - Musée universitaire de Louvain
やっぱり、一番のお気に入りはSacred Heart(聖心)モチーフかな^^。

ここで、宗教フォーク・アートの話は終わって、
次回はやはりこの博物館から、その他のコレクションを。




Musée L - Musée universitaire de Louvain
(ルヴァン大学博物館)


Map:








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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館) -1-

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ほぼほぼ、ホリデーシーズンも終わり、日常生活を取り戻しつつあるロンドンです。

今年は今のところ暖冬で、霜が降りたのも2日ぐらい。暖かくていいといえばいいのだけれど、久しぶりに庭の見回りに行ったら、植え込んだハーブたちが、ナメクジにがっつり食べられていてびっくり・・・。
さっそくビヤホールを開いて(食べられている植物の近くに、浅く切った使い捨てコップをいくつも埋めて、ビールを入れておくと、ビール好きのナメクジ達は、匂いにひかれてきて、溺れ死ぬ・・・という仕組み)20匹以上昇天させたり、専用ウールペレットで植物の周りをとりかこんでバリアにしたり(ナメクジはウールの質感が嫌で、上を歩けない)、正月早々忙しい。
夏の植え込みの前に、Nemaslug(ナメクジ類のみををターゲットにするウィルス剤で、約3ヶ月有効)で土壌処理したのが効いていて、ナメクジフリーだったのに、冬だから次回の処理は4月頃から・・・と思っていたら、とんでもなかった。
急いでまた、このウィルス剤をオーダーしようとしたけど、ディーラーの方でも、需要は通常4月からなので、在庫切れのところが多い。
なんとか1件見つけて取り寄せ中。 冬もまた・・・庭の奴隷は続く・・・。

閑話休題。

今回もまたベルギーから、前々回までのLeuven(ルーベン)と関連がないわけでもない、Louvain(ルヴァン)大学の博物館のイメージを。(以前、2018年11月の滞在直後に、ダイジェスト版で載せたことがある<このページ>。今回はこの博物館だけを特集して。)
関連がないどころか・・・、似たような名前だなと思っていたら、Louvain(ルヴァン)は、単にオランダ/フラマン語のLeuven(ルーベン)をフランス語読みしただけ。
でも、今回訪れたのは正確にはLouvain-La-Neuve(ルヴァン・ラ・ヌーヴ=ルーベン・ニュータウン・・・的な意味)という町。
これは、中世由来のルーヴェン大学で、1960年代末にオランダ語とフランス語の言語抗争が起きた結果、ルーヴェン大学自体はオランダ語圏なので、オランダ語使用に統一されてしまった。
そこで、フランス語の役員・教授がルーヴェン大学から脱退分裂して、20km南の農地を5平方キロ購入して、新しい大学Université catholique de Louvain(ルヴァン・カトリック大学)を設立した。
なにもない農地に、20世紀都市計画バリバリのニュータウンを作り上げてしまったのだ。

実は古都ルーベンに行く前に、このルヴァン・ニュータウンの方の博物館を見に行っていて、古都ルーベンの方に私が行ってきたと思いこんでいるペーターおじさんに、「ルーベンの街は、古くてきれいだろう?」と尋ねられて、「え?60年代のコンクリート建築ばっかりだったよ?」と答えて全く話が噛み合わなかった。
ググってみて、はじめてその事情を知った次第。おじさんもこのルヴァン・ニュータウンの方は知らなくて、驚いていた(笑)。


Musée L - Musée universitaire de Louvain
60年代のコンクリート建築・・・というのはこういうこと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
典型的な60年代スタイル。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
だけれども、なんだか一周回ってトレンド最先端、の、感はある。

ここは大学附属の教育・研究機関としても博物館で、
あまり外部から入場者が訪れる・・・という感じではない。
(もちろん、大学関係者でなくても見学できるんだけれど。)
この時来館していた人で、外部者は私だけだったかも。

で、なんでまた、そんなマイナーな博物館を
わざわざ自由時間初日に訪れたかというと、
現在興味津々の宗教フォーク・アートのコレクションが、
かなりたくさん所蔵・展示されているという話だったので。
それは・・・、

Musée L - Musée universitaire de Louvain
こういうもの。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ここがカトリック教会の大学ということもあるのだろけど、
こういったカトリックテーマの装飾アートがいろいろ。
以前ブラッセルズのCinquantenaire Museum (サンカントネール博物館)
で、ハート博物館という一室があって、
そこで色々見て興味をかきたてられた次第(標本箱は<このページ>)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
こういったフォークアートは、それこそ、
前々回のベギンホフに住んでいるようなご婦人方が、
手工芸として制作して、教会を通じて販売されたものだそう。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
自分でできるものかどうかはわからないけれど、
この紙テープを巻いて作る「クイリング」という
テクニークに惹かれている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
うーん、紙ででもここまでできる・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
18~19世紀にかけてよく使われたテクニーク。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
もともとは金銀工芸のテクニークの、
Filigree(フィリグリー)が原点なんじゃないかな。
それが、大量生産されるようになった紙に、
箔を添付して、簡便・安価に作られていったのかと。
ゴールドに見えるポリマークレイで、
歴史的スタイルのジュエリーを作る・・・
件案にも、近いものがあるけれど(笑)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
痛々しいのは、聖セバスチャン

Musée L - Musée universitaire de Louvain
クィリングの技法は現在でも使われているけれど、
もっとファンシーなものになっている<こんなの>。
今では、ゴールドやシルヴァーのクィリング・テープも、
箔貼りではなくて、メタリック・インク・プリントなので、
断面が白いし、メタリックの質感がぜんぜん違う。
それで、どうしたものかと色々と画策しているのですよ・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
もともとは、聖遺物を飾るのに、
この紙クィリングの手法がよく使われていた。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これなんかも・・・誰かの(なにかの)骨。
とかいって実は、動物の骨つかまされていたり・・・、
ということも、往々にしてあるらしい。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
怪しげな・・・聖人さんの骨・・・的なものより、
こういったプラークや、聖画の方が随分気持ちいいけど。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはシルクに刺繍とペイントされたものが、「ご本尊」。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ディティール

Musée L - Musée universitaire de Louvain
こういうのは、何人もの女性が分業・合作で、
作り上げたのじゃないかな。
ミニチュア聖画の、描き手が違うので。
あるいは、別々に集められた刺繍や聖画を、
一つの箱に収めるべくアレンジ・制作した人がいるのかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ここからは、クィリング手法じゃないけれど、
手に入る限りの「キレイなもの」を詰め込んで飾りたい
という、素朴な美意識がとてもチャーミング。
自分のオブジェ作品もかなり近いものがある(笑)。
このあたりは、ベギンホフの専門の工芸家が制作して
販売された・・・というより、個人が趣味で(信仰で)、
制作したものなのだろう。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはクシャクシャにしたワックスペーパー(?)
を海に見立てているのかな?

Musée L - Musée universitaire de Louvain
中央の手着彩された聖家族は、石膏なんだろうけど、
まるでマジパンでできているかのような・・・(笑)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは使われているスクラップ・ペーパーの、
天使の表現から19世紀後半のものだとわかる。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもそう。
中央のブッダのような(笑)幼子ジーザス君は、
ワックス・ドールかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これも幼子ジーザス君、
祭壇をおむつ替え台にしているかのような・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
この聖母子が両肩からたすき掛けにしている、
リボンの付いた四角いプリント布。
名前は知らないのだけれど「お守り」として、
教会から買ったのか、何かの記念に贈られたのかしたもの。
時々、アンティーク・マーケットで見かけたりする。
またアンティークの小箱とか買ったら、
中にこういうものが収められていたり・・・ということもある。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
お気の毒な、ジーザス先生。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもまた。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
聖ヴェロニカの聖顔布のイメージを中心に、
磔刑を象徴するモチーフが、シルエットで貼り込まれている。

今回は、というところまでで、まだ次回に続きますよ。





Musée L - Musée universitaire de Louvain
(ルヴァン大学博物館)


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MULUM - Musée Liégeois du Luminaire - (リエージュ照明博物館)

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今回もまた、ベルギーの街、Liege(リエージュ)から、Musée Liégeois du Luminaire (リエージュ照明博物館)のイメージを。

このミュージアムは、アンティーク・ライティングのコレクター、Philippe Deitz(フィリップ・デッツ)氏の、15歳のとき以来のコレクションである、様々なタイプの照明器具600点以上を展示したミュージアムで、フィリップ氏自ら、いろいろな解説をして案内してもらえる。 とはいうものの、英語はあんまりお得意じゃなくて、話はそんなに長いわけではなかったけれど、フランス語だったら・・・かなり話が長そう(笑)。
それでも、オイルランプの構造とか、ここで初めて知ったことも多くて、なかなかタメになる博物館だった。


MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
エントランスを入ってすぐのエリアには、
オイルランプの色々なタイプのものが展示されている。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
まずここで、オイルランプの解説を受ける。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
まずは、古代のローマ時代のランプ。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
で、これは初期16世紀のヒマラヤ地方のランプだけれど、
古代のランプは、だいたい似たようなものと考えられる。
植物性/動物性のオイルに、苔やファイバーを入れて、
滲み込ませて、そこに火を付ける。

このような「古代」型のランプが、
最初の2枚のような、「近代的」な形のランプになっていく。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
ここで見られるのは、その過渡期的な構造で、
主に中近東やインド、アジアで使われていたもの。


共通しているのは、オイルを溜める部分と、火を灯す部分の高さがほとんど同じであるということ。
これは、植物性/動物性のオイルの浸透圧が強くないため、そうならざるを得なかったから。
18世紀ヨーロッパで、明度が高くて実用的な(そして、往々にして装飾的な)ランプが開発されるが、その時のポイントは、芯を大きくして火力(明度)を増す、ガラスのケース(ホヤ)を付けて火を安定させるとともに、どうやってオイルを、その芯に送り出すか、ということがまず最初の課題となる。


MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
18世紀後半に、Argand lamp(アーガンド・ランプ)が発明される。
(フランスでは、この型を普及させた人の名前をとって、
Quinquet=クィンケと呼ばれているそう。)

これは、オイル壺の部分を、芯の部分より上に付けて、重力でオイルを芯に送り込む設計になっている。
また、その芯はチューブ状に織られた布で、6-10カンデラの明度があるので、蝋燭の火(約1カンデラ)の6-10倍明るいランプということになる。
このアーガンド型にも問題があって、高い部分にオイル壺があるので、重心が不安定なこと(なので、オイル壺の容量が小さい)と、オイル壺が大きな影を落とすため、全方向使用には向かないということ。
そこで、なんとか・・・、オイル壺を芯+ホヤの下に持ってくるデザイン/構造が考案される。


MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
それがCarcel lamp(カーセル/英、カルセル/仏)ランプ。

これは、時計じかけのピストンをオイル壺の中に組み込んで、オイルを芯に送り込むというもので、1800年にパリで特許が取られた。オイル壺に時計巻用の穴があいているのが、このタイプのランプの見分け方。
アーガンド型より、容量の大きなオイル壺を下部に組み込んでいるため、最高16時間オイルを継ぎ足さずに、ランプをともし続けることができるというもの。
これにもまた欠点はあって、複雑な構造のため、高価なもので一部の富裕層しか購入できなかった、また、故障しやすく、(主にヨーロッパの)製造メーカーに修理に出す必要が生じるということ。これでは、アメリカでは普及できないよね。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
次に1837年に発明されたのが、Moderator lamp(モデレーター・ランプ)。

オイル壺の中に、スプリング式になったピストンを入れて、圧力をかけて、オイルを押し上げる構造になっている。
丸い円盤の芯の調節ネジの反対側に、内部のピストンを調整する、装飾的なネジがついていることで、このタイプのランプが見分けられる。この写真では、棚の上の右左端と中央のもので、それ以外はオイル壺に時計巻穴のある、カーセル・ランプ。
前述のカーセル・ランプよりは、シンプルな構造なので、故障も少なくて、コスト・パフォーマンスもいいので、当時の灯台にもこのメカニズムが使われた。
このモデレーター・ランプにも欠点はあって、一晩のうちに何度もネジを巻いてオイルを押し上げる必要がある。そうしないと、ランプ芯が焦げていってしまうそう。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
この一角に展示されているのもモデレーター・ランプ。


これらのランプの様々な、発明・工夫は、ひとえに当時主に使われていたランプ・オイルが、 rapeseed/colza oil(菜種油)だったためで、他の動物/植物油と同様に、粘度が高く、芯の火口まで浸透していかないからだった。
ところが、19世紀の中頃に、このオイル自体が、石油から新開発されたkerosene/paraffin(ケロシン/パラフィン=灯油)に取って代わられる。この鉱物油は、粘度が低く浸透圧が高いため、今までのような特別な構造無しで、高い部分にある芯の火口までオイルが浸透していく。


MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
色々なタイプ。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
一番下の段では、明度を上げるため開発された、
様々なオイル芯が展示されている。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
このキャビネットでは、ガス灯が解説されている。

と、まぁ・・・オタッキーな内容なんだけれど、
この博物館の収蔵展示の様子も、かなりオタッキー。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
こんな感じで、収蔵品に埋め尽くされた空間。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege


MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege


MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
交通機関用のランタン。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
街灯。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
教会関連・・・の中には、燭台も含まれている。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
そして、キャンドルも。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
オイル/ガス・ランプの解説キャビネットが延々続く。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
その後に、電気ライトの解説がまた続く・・・、
のだけれど、このあたりでもう、
解説を類推していく(英語じゃないのでね・・・)集中力が途絶える。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
最後の資料閲覧スペース・・・のような一角を覗いてみた。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
オイルのシャンデリア。

MULUM (Musée Liégeois du Luminaire), Liege
最後に外観を。
右に連なる建物の、一番奥がミュージアム。



ベルギーのTVで取り上げられていたミュージアム。
フィリップ・デッツ氏のもちろん登場しております。
(リエージュは仏語圏なので、仏語の番組で、
フレミッシュ(オランダ語)のテロップが付く。)



MULUM - Musée Liégeois du Luminaire -
(リエージュ照明博物館)




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Trésor de Liège(リエージュ宝物館)

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リエージュのイメージの続編で、今回はLiège Cathedral(リエージュ大聖堂)に付随する宝物館、Trésor de Liège(リエージュ宝物館)のイメージを。

大聖堂の宝物館なんだけれど、入り口は別れていて(もしかしたら、大聖堂側にも宝物館への順路案内が示されているのかもしれないけれど、気が付かなかった)、大聖堂のある一角の、大聖堂への入り口からいうと、裏側にこの宝物館の入口がある。


Trésor de Liège
入り口を入ったところは、
クロイスターの一角で、その薄暗い廊下を曲がったところに、
ガラスの扉があって、宝物館の入口になっている。

Trésor de Liège
中は、こんな感じでこじんまりしたスペースだけれど、
3フロアにわたって展示されている。

Trésor de Liège
True Cross (聖十字架)の聖遺物。
信憑性はさておき、装飾性はおみごと。

Trésor de Liège
ロシアのアイコン的な装飾カヴァーのついた聖母子。
多分これは13世紀頃のビザンティンかと。
それが、ロシア・アイコンの装飾カヴァーはその名残なのかも。

Trésor de Liège
13世紀頃のアイボリーパネル。
テーマは「ラザロの蘇生」のよう。

Trésor de Liège
十字架とアダムとイヴのレリーフ額に、
タッセルとロープの装飾がついて、
柱にでも掲げられていたのだろうか?

Trésor de Liège
これはタワー・モンストランスと呼ばれる、聖遺物容器。

Trésor de Liège
ゴシックの極み・・・な、モンストランス。

Trésor de Liège
バロックな、モンストランス。

Trésor de Liège
フィリグリーのクロス。

Trésor de Liège
エナメルのクロスの聖人さんは、多分聖ランバート・・・、
は英語読みだから、聖ランベルト

Trésor de Liège
この聖人さんも、きっと聖ランベルト。

Trésor de Liège
彫りの美しい18世紀末期(?)の聖母子。

Trésor de Liège
上階にもモンストランス。

Trésor de Liège
こういうの、欲しいけど買えないので、
作ることにしたのが、オブジェ制作の始まり(笑)。

Trésor de Liège
その他、儀式用の御衣装の展示。
いいなぁ、カトリックは派手で^^。

Trésor de Liège
奥の展示室では、モンストランスの構造の解説。
プラモデルみたいだ。

Trésor de Liège
私には、とても参考になるわ^^。

Trésor de Liège
発見された、中世の壁画の展示。

Trésor de Liège
そしてここの最大級のお宝の一つ、
ブルゴーニュ公・シャルル の聖遺物。
15世紀のリールの金工師の制作。
最初ブルゴーニュ公・シャルルの遺骨が
収まっているのかと思ったけれど、そうではなくて、
聖ランベルトの遺骨が収まる、聖遺物を、
ex-voto(エクス・ヴォト=祈願成就謝礼奉納)として、
ブルゴーニュ公・シャルルが作らせた、という意味。

Trésor de Liège
聖遺物ケースを手に跪くのが、ブルゴーニュ公・シャルルで、
その彼を後ろに立って、とりなすのは、
彼の守護聖人・聖ジョージ。
当時は「聖母と聖ランベルト大聖堂」が、
リエージュの大聖堂だったので、そこに奉納されたもの。
後18世紀末の革命期に、この大聖堂が破壊されて、
そのまた後、19世紀に現在の聖ポール大聖堂が、
リエージュの大聖堂とされて、以来ここの大聖堂のお宝となっている。

Trésor de Liège
もう1フロア上階に上がると、宗教絵画の展示。
この屋根裏になったフロアは、実は下階よりはずっと広くて、
その先にもう一つの、ここの最大級のお宝が鎮座している。

Trésor de Liège
大きなケースに収まった・・・、

Trésor de Liège
聖ランベルトの聖遺物胸像。
聖ランベルトの頭蓋骨の一部が収められているという、
16世紀初頭にアーヘンで制作されたと考えられている。

Trésor de Liège
胸像の下の、6つの象嵌の中には、
聖ランベルトの生涯が描かれている。

Trésor de Liège


Trésor de Liège
こういう石留めにいつも興味津々・・・。

Trésor de Liège
聖遺物の装飾にローマン・モチーフというのも、
奇妙な気がするけど、
多分、ローマ期のIntaglio cameo(インタリオ・カメオ)の石が、
宝石として伝わっていて、
それが中世末期の装飾に使われたケースじゃないかなと想像する。

Trésor de Liège
もう一度、クロイスター部分に降りてきたところ。
ここまでは2017年に訪れた時の写真。
この時は時間切れで、大聖堂自体を見ることが出来なかったので、

Cathédrale Saint-Paul de Liège
翌年2018年に、今度は大聖堂を訪れた。
なんだけれども、なにかイベントの前だったらしくて、
機材やライティングのリハーサルが進行中で、
なんとも写真が撮りにくいわ、
外観は工事中でこれまた撮りにくいわ・・・で、散々。

Cathédrale Saint-Paul de Liège
なんだか・・・こんなことに (笑)。

Cathédrale Saint-Paul de Liège
中世以来の司教領の中心だった街の
大聖堂としては(お宝はすごいのに)、物足りない感漂うのは、
本来の大聖堂が革命期に破壊されて、
ここはそのアトガマだから・・・なんだろうかな?

Cathédrale Saint-Paul de Liège
この壁画もきれいだけれど、19世紀のリヴァイヴァル。

Cathédrale Saint-Paul de Liège
このイケメン・ルシファーも19世紀。

Cathédrale Saint-Paul de Liège
これも19世紀中世リヴァイヴァル。
なので、19世紀に大聖堂座に登ってから、
装飾が整えられた、という印象の大聖堂だった。



宝物館の中の様子のヴィデオを、Youtubeから。



Trésor de Liège(リエージュ宝物館)
英文開館情報は<このページ

Map: 


入り口は、ここ。













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Musée d’Ansembourg, Liège(アンサンブール博物館、リエージュ)

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仕事の余談: 売り切れの出ていた「聖心」のペンダント、ギリシャのお客さんに「追加はできないの?」とせっつかれて、「はいはい、ただいま創っております」って返事して、週末せっせと作り込んでいた。
日曜の5時前に、あとはオーヴンで焼いて、洗うだけ、というところで・・・、イマイチ調子の悪かった、20年もののレンジ・オーヴンが死去。OMG・・・万事休す。(ちなみにKotomiジュエリーは、家庭用オーヴンで焼かれております^^。)
だったのだけれど、即Argos(アルゴス=UKで格安家具・生活用品・電化製品、よろずなんでも扱っている、カタログ販売/ネット販売の店)のサイトで、同じパナソニックので、自分の使っていた機種が、ほとんどそのまま現在のモデルになったようなものを見つけた。
20年経っても、昔とほぼ同じ£200というのにも驚いたけど、日曜だというのに、5時も過ぎてるのに、夜7時~10時の配達枠があって、それも通常配達と同じ£3.95。
これを選択して、支払って・・・、2時間ほど経った7時過ぎに、「あなたのデリバリー・ドライバーのカラシ(名前)は、お宅まで後6分で到着します」っていうテキストが入る。
「え、まじで?」と思って、下まで行くと、すぐにベルが鳴って、カラシ君がオーヴンの箱を持って立っていたという次第(笑)。
すぐに、インストールして、念の為に一度テストピースを焼いて、仕上がりは前回の壊れたオーヴンと同様なのを確かめてから本番焼き。
10時にはEtsyショップのストックをアップデートして、お客さんに知らせたら、即お買い上げで、今朝送り出し・・・と、まぁ、なんとも便利な時代になったもんです。
イギリスは激不便・・・の20年前からすると、すごい進歩だわ~。と、Net中毒のNerd(オタク)おばさんは、イギリス暮らしを満喫しているのでした。

閑話休題。

今回の本題は・・・、前回続きで、Curtius Museum(クルティウス博物館)のちょうど裏手にある、Musée d’Ansembourg(アンサンブール博物館)のイメージを。
この博物館、開館日が木~日の週4日なので、2年前に来た時はタイミングが合わず、見れずじまい。
(というか、そもそも2年前はクルティウス博物館が、思っていたよりずっと大きくて、写真を撮りながらのんびり見ていたら、ほぼ一日かかってしまったのだった。) なので、昨年リエージュを訪れた時は、金曜日にまずここに向かった。
ここは、18世紀に銀行家の建てた屋敷が、現在は「装飾博物館」として使われているもの。
「装飾博物館」といっても、展示自体は、この屋敷の備品的な家具が中心。もしかしたら、展示されていない収蔵品は多いのかもしれないけれど。
訪れた時は、あまり部屋とは似合わない、照明などの現代デザインの展示・・・みたいなのをやっていて、あまりにバランスが悪いので、できるだけ展示が写らないように写真を撮ってみた。


usée d’Ansembourg, Liège
まずは、正面の様子。
通りに面した3階建の屋敷の、
1-2階部分が展示室に当てられている。

usée d’Ansembourg, Liège
一階の、多分メインの応接室であっただろう、
タペストリーで飾られた部屋。

usée d’Ansembourg, Liège
窓ガラスのペーン一つ一つに、
少しずつカラー・ティントの入ったガラスが使われていて、
彩りが微妙に綺麗。

usée d’Ansembourg, Liège
で、窓を撮りたかったんだけれど、
間に壁面に貼られた鏡にこうやって、
コンテな展示が映り込むでしょ・・・(笑)。

usée d’Ansembourg, Liège
隣の部屋はギルトレザー張りの壁。
18世紀には、この地域のスペイン・ハプスブルグ支配も、
終わっていたと思うけれど(このあたりの歴史は、あまり知らない)、
スペイン領下の頃からの伝統なのか、
スペイン革を使ったギルトレザーが、オランダ同様に普及していた様子。

usée d’Ansembourg, Liège
これはまた別の部屋だったと思うけれど、
シャンデリアと、天井レリーフが見事。

usée d’Ansembourg, Liège
表通りに面した方の、明るい部屋。
このアーモワールは、壁のパネリングと
材質・装飾様式が同じなので、オリジナルのものかと。

usée d’Ansembourg, Liège
屋敷の一番端にあたる、小さな部屋が、その奥にある。

usée d’Ansembourg, Liège
こじんまりした暖炉。
事務室か、使用人室だったのかもしれない。
インレイのライティング・ビューローが、いい味わい。

usée d’Ansembourg, Liège
エントランス正面の階段を上がる。
秀麗なステアケースだけれど、
庭側の天井・壁の(多分屋根の痛みから来ていると思うけれど)
プラスターが傷んでいて、修復待ちの様子。

usée d’Ansembourg, Liège
見事な天井の装飾プラスターが傷まないうちに、
早く修復しなきゃね。

usée d’Ansembourg, Liège
ティントの入ったガラス越しの影が綺麗。

usée d’Ansembourg, Liège
その窓ガラス。秋ですねぇ。

usée d’Ansembourg, Liège
この裏に庭があるけれど、公開はされていなかった。
もしかすると、夏の間は公開されているのかもしれないけれど。

usée d’Ansembourg, Liège
屋根裏に繋がる階段の下の部屋。

usée d’Ansembourg, Liège
18世紀タペストリー張りの椅子。

usée d’Ansembourg, Liège
上階のメインの部屋の壁にも、ギルトレザー。
シャンデリアは、ヴェニスっぽい。

usée d’Ansembourg, Liège
別のアングルで。
中央は6冊の本を立てかけられる、書見台になった机。

usée d’Ansembourg, Liège
ギルトレザーをアップで。

usée d’Ansembourg, Liège
2階も、通りに面した方の一続きの部屋は、
明るいしつらえになっている。

usée d’Ansembourg, Liège
インレイのアーモワールが美しい。

usée d’Ansembourg, Liège
壁のパネリングのペイント。

usée d’Ansembourg, Liège
その奥の小さな部屋にかけられた肖像画。
誰が描かれているのか、調べてこなかったけれど、
これは・・・スペイン・ハプスブルグの「顎」と断定‼(笑)
スペイン・ハプスブルグ最後の王、カルロス2世かも?

usée d’Ansembourg, Liège
その手前の階段を上がってすぐの部屋。

usée d’Ansembourg, Liège
この部屋を通り抜けて、反対側のウィングの部屋に入ると、

usée d’Ansembourg, Liège
ステキなキャノピーの掛かったベッドルーム。

usée d’Ansembourg, Liège
一連なりの部屋と部屋。

usée d’Ansembourg, Liège
再び下階に降りて、トイレに行く途中の窓から、庭を覗く。
チェアやテーブルがあるので、
夏には庭も公開されているのじゃないかなと思った次第。

私のいた2時間弱の間、誰も他のヴィジターがいない・・・
閑散とした・・・というか(笑)、ゆったりと空間と対話できる、
静かなミュージアムでした。



Musée d’Ansembourg(アンサンブール博物館)

木・金・土・日曜、10am to 6pm開館、
入場料 € 5

地図:



このリンク>先にヴィデオがあって、
その前半2分ぐらいが、2019年の4月のミュージアムの様子。
うむ、階段の天井と壁は修復されている。
よかった、よかった^^。






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Curtius Museum, Liege(クルティウス博物館、リエージュ)

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近頃全く時間が足りなくて、写真の整理もポストプロセスも溜まりっぱなし、そして、標本箱更新も甚だ疎らなことに。
少しずつでも、以前の習慣を取り戻したいと、ささやかな努力中です。
今回は、ちょうど2年前(そして昨年も)ペーターおじさんのアートフェアの撮影とアテンドで滞在していた、ナミュールから訪れた、西に50km出たところにある街、リエージュのイメージを。
その昔、滞在ダイジェストとして載せたことがあるけれども(<このページ>)、博物館自体をフィーチャーしたエントリーはまだだったので、ちょうどこの時期、くっらーい雨がちのお天気には、やはり同じくっらーい雨がちのお天気の日の写真を・・・ということで、いろいろ載せてみることに。
(一気に詰め込んだので、ちょっと長々しい標本箱に。)

このCurtius Museum(クルティウス博物館)の建物は、16世紀の富裕商人Jean Curtiusが、一族のために建てたパレス。
スペイン領下で、火薬を、スペイン軍に独占納入していたという、いわば「死の商人」なんだけれども、莫大な富を築いて、この壮大な建物をMeuse(ムーズ)川に面して建造した。


Curtius Museum - LE GRAND CURTIUS
2009年に改装新オープンしたミュージアムは、
リェージュの歴史博物館として、
美術工芸品を収蔵展示している。

Curtius Museum - LE GRAND CURTIUS
コートヤードを隔てた、新築のエントランス。
リエージュ司教領の首都がこの街だったので、
キリスト教文化の中心地だったこともあり、
この博物館の最大の収蔵品は、宗教美術関連のもの。
(街としても、ナミュールより大きい、
ベルギー第5の都市なのだそう。)

考古学博物館も兼ねているので、
ローマ時代の出土品・・・などというところから、
展示は始まるけれど、もう少し面白くなってきたところからの抜粋で。

Curtius Museum, Liege
チャーミングな聖母子
15世紀ぐらいのものだろうか。
詳細は記録してこなかったので、
私の適当、類推のキャプションで、
イメージをどんどん行きますよ。

Curtius Museum, Liege
これは上よりもう少し古い感じの聖母子。
これもとても愛らしい。

Curtius Museum, Liege


Curtius Museum, Liege
象牙彫の中世末期の聖母子。

Curtius Museum, Liege


Curtius Museum, Liege
司教のコスチュームの聖人さん達は、
リェージュの聖人さん、聖ランベルトゥスか、聖フーベルトゥスかと。

Curtius Museum, Liege
こんな感じで、展示室が延々続く。
この段階で、最初思っていたのより、
ずっと収蔵量の多い博物館なんだということが、
だんだん詳らかになる。

Curtius Museum, Liege
13世紀頃かな?の写本装飾カヴァー。
中央はアイボリーのレリーフで、周囲はエナメル製。
中世のエナメル装飾物は、たいていフランスのLimoges(リモージュ)製なので、
多分これもそうかと。

Curtius Museum, Liege
家具や絵画も収蔵されている。
このあたりはもっと時代が下って、17世紀頃。

Curtius Museum, Liege
これはアイボリーではなくて、17世紀のアラバスター彫り。
何度か滞在したことのある、ベルギーのMechelen(メヘレン)製。
アラバスター彫りの産地だったそうで、
大聖堂の装飾レリーフ彫りも見事なものだった。
(標本箱は<このページに>。)

Curtius Museum, Liege
順路順に行くと、時代は一気に18-19世紀に下って、
(部屋も19世紀初頭の、インペリアル・スタイルなので)
地域で生産されていたセラミックのコレクション。
何焼きというのかは、記録してこなかったら、
調べがつかなくなってしまった・・・。

Curtius Museum, Liege
同時代の時計のコレクションと一緒に展示されている。

Curtius Museum, Liege
この街出身のヴァイオリニスト/作曲家、
Eugène-Auguste Ysaÿe(ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ)の書斎。

Curtius Museum, Liege
20世紀初頭のインテリアを再現している。

Curtius Museum, Liege
で、また、18世紀以降の宗教美術に展示のテーマは戻って・・・、

Curtius Museum, Liege


Curtius Museum, Liege
そして再び、聖遺物のお宝が続々。

Curtius Museum, Liege
モンストランスと呼ばれるフォルムの聖遺物容器。

Curtius Museum, Liege
ディティールは、ジュエリーに匹敵する豪華さ。

Curtius Museum, Liege


Curtius Museum, Liege
うん、ボトルアートに繋がるものがある・・・。

Curtius Museum, Liege
こういう聖遺物のフォルム、イメージが好きで、
自分でも作り始めてしまった次第。
アートオブジェのEtsyショップ

Curtius Museum, Liege
ゴシック教会のようなフォルムの聖遺物容器。

Curtius Museum, Liege
その先の展示室では、こんな大仰なことに。
様式的にはバロックだけれど、
天使の表情から、19世紀に制作されたものじゃなかと思う。

Curtius Museum, Liege
その先、上階の展示室に上がると、
また時代をさかのぼって、
宗教関連の美術工芸品の展示がぎっしり。

Curtius Museum, Liege
17世紀頃(?)の聖遺物容器。

Curtius Museum, Liege
聖遺物を収めた、アルター・クロス。

Curtius Museum, Liege
聖なんとか・・・って書いてあるけれど、調べがつかない。
St. Teratii と書かれているように見えるけれど、
そんな名前/聖人さんは聞いたことがない。
(Googleさんも知らなかった)
コスチュームから、司教さんであったことは確か。

Curtius Museum, Liege
ゴルゴダ磔刑を、シンボリズムで表現した、3Dオブジェ。
(と、呼んでしまっていいのかな、特別な呼称があるかもしれないけど。)

Curtius Museum, Liege
このクラウンは、マリア母さまの像を飾るものだったのかな。

Curtius Museum, Liege
ワックス・ドールの聖母子像。

Curtius Museum, Liege
切り紙の聖家族。
この辺は、フォーク・アートのジャンルに入ってきている。
多分、どこかの修道女さん達が手仕事で制作して、
教会の基金のために販売していたもの。

Curtius Museum, Liege
同じく切り絵手工芸の、
聖オーガスタスと聖クリストフル。

Curtius Museum, Liege
聖王ルイのセラミック像。

Curtius Museum, Liege
18世紀的多彩色の聖母子。

Curtius Museum, Liege
そのあと、グラウンド・フロアに降りて、
これで見終わったかと思ったら・・・、
その先にまだ「ガラス館」があるということで、
ガラスもの好きとしては、これを見逃すわけにはいかない。
「ガラス館」への廊下にある中庭に面した、ステンドグラス。

Curtius Museum, Liege
「ガラス館」展示室。

Curtius Museum, Liege
16-17世紀(かな?)の水差し。
この感じはボヘミアン・ガラスっぽい。

Curtius Museum, Liege
こういうペンチで挟んだ、ヒレのような装飾が付くのは、
ヴェネチアン・ガラスの手法。

Curtius Museum, Liege
これもヴェネチアン。
マーブル状の金箔が綺麗ー。

Curtius Museum, Liege
エングレーヴィング・ガラス。
婚礼記念に花嫁に贈られたものかと。

Curtius Museum, Liege
ヘタウマ・チャーミングな、着彩の天使。

Curtius Museum, Liege
ギリシャ神話のヘラクレス(右)?
なんだと思うけれど、ヘタウマすぎで判別つかず(笑)。

Curtius Museum, Liege
これも素朴だけれど、チャーミング。

Curtius Museum, Liege
豪華な着彩。これはもう19世紀ぐらいなんだろうか。

Curtius Museum, Liege
収蔵品の最後は、びっくり顔のマリア母さま。

Curtius Museum, Liege
これが、ミュージアムの入り口です。




Curtius Museum(クルティウス博物館)
開館情報等は英文で<このページ>に。

Map:



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Snijders&Rockoxhuis, Antwerp(スナイデルス&ロコクスハウス美術館、アントワープ)-2-

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夏季休暇のおしらせ:7月23日(火)~ 8月13日(火)の間、
KotomiCreations Etsyショップは、夏季休暇で閉店しています。
8月14日(水)より、通常営業に戻ります。
よろしくおねがいします。




昨年7月に訪れた、Antwerp(アントワープ)のSnijders&Rockoxhuis(スナイデルス&ロコクスハウス博物館)のイメージの続編を。


Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
前回の最後にも載せたけれど、
この静物画を描いた17世紀の画家、
Frans Snyders(フランス・スナイデルス)が、
この部分の屋敷のオーナーだった。
ちなみに、この博物館の名称も含めて、
英語読みの自分は、Snydersをスナイダースと発音するけれど、
今回検索してみたら、ちゃんとWiki.jpのページもあって、
そこで初めてオランダ語(フラマン語)発音的には、
日本語カナ表記で「スナイデルス」と書くことが判明。
今回から、それで統一した。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
Anthony van Dyck (アンソニー・ヴァン・ダイク) 1600-34年
「スナイデルス夫妻」
ヴァン・ダイク、ルーベンス共に友人で、
お互いに作品の部分を描きあったりしていたそうだ。
当時の絵画は、かなり分業制だったので、
「ルーベンスは自身の作品の動物や果物、静物の描写を
しばしばスナイデルスに依頼している」のだそう。

余談だけど、この肖像画を見たら、ペーターおじさんと、
スナイデルス氏の顔の骨格が似ているのが面白い。
長い顔に奥目、ちょっと頬骨高い。
どちらも基本、南オランダからフランドルにかけての同国人なので。
イギリスでは、あまり見かけない顔の骨格なのだった。

Rubenshuis, Nikolaas Rockox jr.
肖像画ついでに・・・、ルーベンス・ハウス所蔵の、
(でも作者はルーベンスではなくて、Otto van Veen)
この肖像画が、このミュージアムの前半の部分の屋敷の
オーナーだった、Nicolaas Rockox II(ニコラス・ロコクス2世)。
こちらは政治家だけれども、ルーべンスの友人で、
パトロンだったそうなので、同じようなアートサークルの
友人・知人同士だったのかと。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
いかにもオランダ(フランドル)絵画的なる静物画。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
鳥の博物誌のような作品.
しかし、白鳥が枝に留まれる・・・とは思えないけど(笑)。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
魚介類・・・は、ひとえに、

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
この、にゃんこさん達に惹かれて撮った。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
すんすん。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
ここにも、こっそり黒い子がいる。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
狙ってるし。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
展示室に残る暖炉。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
アラバスター彫りの、立体的な聖母子の装飾。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
上階にも展示室があって、ここでは楽器が展示されている。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen


Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
最後に中庭に出てみる。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
オランダ・ベルギー界隈は、
いつでも春や秋のアートフェアのお手伝いで訪れることが多いので、
こんなに夏の真っ盛りの庭を見るのは珍しいこと。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
お天気も最高。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen


Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen


Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
最後にここのポスターを。




Snijders&Rockoxhuis
(スナイダーズ&ロコクスハウス美術館)

Keizerstraat 12, 2000 Antwerpen, Belgium

Map:





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Snijders&Rockoxhuis, Antwerp(スナイダーズ&ロコクスハウス美術館、アントワープ)-1-

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今回からは、Bruges(ブルージュ)の次に訪れた、Antwerp(アントワープ)のイメージを。
まずは、最初に向かったSnijders&Rockoxhuis(スナイダーズ&ロコクスハウス博物館)。

この博物館は、17世紀にアントワープ市長を務め、画家ルーベンスの友人でパトロンでもあった、Nicolaas Rockox(ニコラス・ロコクス)の17世紀建造の屋敷と、絵画コレクションを収めた美術館で、ここ自体、2017年まで一つの美術館として公開されていた。
その後、隣接する同時期の画家Frans Snyders(フランス・スナイダーズ)の屋敷を合体して、Snijders&Rockoxhuis(スナイダーズ&ロコクスハウス美術館)として、2018年2月に新たにオープンした美術館。

アントワープには、ルーベンス博物館プランティン・モレトゥス博物館メイヤー・ファン・デン・バーグ美術館が、3大お屋敷ミュージアムだと思うのだけれど、私自身は2016年にすべてゆっくり見て回ったし、昨年は友人と一緒だったので、簡単に見て回れる小型の美術館の、ここを訪れることにしたのだった。


Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
まずは、エントランス。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
エントランスを入って、突き当り、
右の部屋から、順路が始まる。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
ステンドグラス好きなので、吸い寄せられて、
ステンドグラス越しに、中庭を覗く。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
最初の展示室。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
「お屋敷」としては、暖炉と、天井が
オリジナルで残されている以外は、
シンプルな現代的なものに改修されている。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen


Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
stumpwork(スタンプワーク=立体的な刺繍)のキャビネットは、
17世紀の典型的なもの。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
クローズアップ。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
友人と一緒だったので、おしゃべりが多くて、
絵画の詳細とか全然控えてこなかったので、
ちょっと何がなんだかわからなくなっているけど・・・、
17世紀(?)の3博士の礼拝。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
ルーベンスの聖母子、1618年頃の作品。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
このタッチは、ルーベンスっぽいなと思ったら、
やっぱりそうだった。1627年頃の磔刑図。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
これは15世紀かな?の、とてもチャーミングな聖母子。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
その次の部屋には、スペイン王名代で17世紀のオランダを統治、
(当時アントワープは、スペイン領オランダに属していた)
オランダ黄金期の文化を支えた、アルブレヒト大公と
イサベル・クララ・エウヘニアの肖像画が展示されている。
(写真右側)
どちらもルーベンスの作。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
その隣に展示される、カーニバル(?)の絵。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
こんな大仕掛けのフロートがいっぱい出ていて、
楽しすぎる(笑)。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
どうしてもパースペクティヴのある絵画に惹かれ気味。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
これ多分16世紀の、都市ギルドのメンバーを描いた、
いわゆる「組合オヤジの集合ポートレート」なんだけど、
あ・・・あまりにシュール過ぎて、思わず撮ってきてしまった。
特に、テーブル左端の人の顔が・・・合成写真・・・あぁ~(笑)。
確かに、こういった集合ポートレートは、
全員にポーズしてもらうことはムリなので、
全体の構成を決めてから、各人を描いたポートレートを、
「合成」して描くのだけれど、その出来があまりにもあまり・・・。
最高級の例は、レンブラントの通称「夜警」とか、
私内No1はフランス・ハルスのMeagre Company(市民隊)

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
また次の部屋。
「お屋敷ミュージアム」なのだけれど、
オリジナルが残されているのは、主に暖炉。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
キャビネットやデルフト焼きは、
建物と同時代のものが、後にコレクションされたものかと。

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
左に見えるのは、リネンプレスかな?

Snijders&Rockoxhuis, Antwerpen
この部屋に展示されているのは、
17世紀にこの部分の屋敷のオーナーだった画家の、
Frans Snyders(フランス・スナイダーズ)の作品。

と、いうところで、続きはまた次回に^^。




Snijders&Rockoxhuis
(スナイダーズ&ロコクスハウス美術館)

Keizerstraat 12, 2000 Antwerpen, Belgium

Map:








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Sint-Janshospitaal, Bruges(聖ヨハネ施療院ミュージアム、ブルージュ)-2-

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Sint-Janshospitaal(聖ヨハネ施療院ミュージアム)の続編を。
今回は、18世紀の薬局が保存されているエリアへ。
最初に入ってきた教会のメムリンク美術館になっている部分の、入ってきた入り口から、一度外に出て、左側に20mぐらい下がったところにある、中庭へのパッセージを入っていく。


Sint-Janshospitaal
エントランス近くの窓から中庭を覗いたところ。
(ちなみに、この部分の中庭は公開されていないけれど。)

Sint-Janshospitaal
最初の部屋は、集会場のような感じ。
歴代の病院理事や関係者の肖像画が並んでいる。

Sint-Janshospitaal
その次の部屋が、18世紀の薬局。
そう、この部屋を見たくて、この博物館に来たのだった。

Sint-Janshospitaal
18世紀のすてき薬瓶達。
戸棚の古ガラスのうねうね感もいい味わい。

Sint-Janshospitaal
カウンターの端の棚になった部分の、バロックな装飾。
上に立っている彫像は、福音書記者ヨハネ。
っていうことは、ここの「聖ヨハネ」は、
やっぱり福音書記者ヨハネなのだろうか?
洗礼者ヨハネ?それとも両方?
同名の人が多くてややこしい新約聖書関連。

Sint-Janshospitaal
カウンターを反対方向から。

Sint-Janshospitaal
その奥の部分。

Sint-Janshospitaal
薬を作るすり鉢のいろいろ。

Sint-Janshospitaal
この壁に埋め込まれた、白黒タイルばりの棚が、いい感じ。

Sint-Janshospitaal
カウンターの反対側の壁も一面棚になっていて、
薬瓶が並ぶ。

Sint-Janshospitaal
18世紀薬瓶ラヴ。


Sint-Janshospitaal


Zicht in de apotheek van het Sint-Janshospitaal, schilderij (19de eeuw)
この絵画は、19世紀のもので、
現在と全く変わらない薬局の様子を記録している。
立ち働いている修道女達が薬剤師さんで、
真ん中に病気のこどもを抱えた、
お母さんが製薬を待っている。
左のスツールの上には猫。
当時は薬局にでも自由に出入りしていたものと。

Zicht in de oude ziekenzalen, schilderij (18de eeuw)
ところで、これが18世紀当時の病棟の様子。
以前リスボン郊外のMafra(マフラ)宮殿を見に行ったときに、
そこの修道院付属病棟が保存・公開されていたけれど、
(標本箱は<このページ>の最後の方)、
基本的に同じような構造。

Sint-Janshospitaal
その次の部屋には、壁一面のガラスキャビネットに、
Ex-voto(エクスヴォト)が。
(エクスヴォト=奉納飾りに関しては、標本箱の<このページ>に。)

Sint-Janshospitaal
聖心型のフレームの中に、
色々な小さなエクスヴォトが詰まっている。
どんだけ悪かったのか・・・(笑)。

Sint-Janshospitaal
この十字架の台の上の、
ミニミニ・エクスヴォト達もびっしり。
色々トラブルのあった人なのか、
一家・一族のトラブル解消したのか???
造形として、とても興味を惹かれる。

Sint-Janshospitaal
目や歯はよく分かるけれど、
下のは、え?顔が悪かったの?(笑)

Sint-Janshospitaal
バストを見ると「乳がん?」とか思ってしまうけど、
あまりによく見るので、多分、
出産後のお乳がよく出ますように、というのが大半じゃないかな。
赤ちゃんが元気に育ちましたというのもある。
一番下のステキな男女は、
素敵なダンナ(ワイフ)が見つかりました・・・かと思ったけれど、
手にキャンドルを持っているので、
無事、堅信礼を済ませました、
の奉納じゃないかなと、思いなおしたのだった。

Sint-Janshospitaal
家畜の病気が治ったか、元気な子が生まれた、かな。
家が買えました、車が買えました。
船が無事帰港しました。
一番下のは戦争から無事帰還できたんだろうか。
生きるのって、こんなにたくさんの願いで
成り立ってるんだな。
エクスヴォトって、願いが成就した喜びや感謝を
発信していて、どれもが微笑ましいといつも感じる。

Sint-Janshospitaal
最後にパッセージを抜けたところの中庭のイメージを。




Sint-Janshospitaal(聖ヨハネ施療院ミュージアム)
Mariastraat 38, 8000 Brugge, Belgium

開館情報は英文で<このページ>に。

map:









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Sint-Janshospitaal, Bruges(聖ヨハネ施療院ミュージアム、ブルージュ)-1-

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昨年の7月に訪れていた、ベルギーの美街、Bruges(ブルージュ)から引き続きで、Sint-Janshospitaal(聖ヨハネ施療院ミュージアム)のイメージを。
このミュージアムは、12世紀建造の施療院(病院兼巡礼者用の宿泊施設)で、修道院も併設されていた。
19世紀には8病棟が増設されて、1977年まで病院として機能していた。近代的な設備の病院、セント・ピータースに病院機能が移行した後は、ブリュージュ市が購入して、ハンス・メムリング博物館として公開されている。


Sint-Janshospitaal
まずは、そのエントランス正面。
前々回までうろついていた、街の北東エリアから
位置的には、駅寄りの街の中心部に戻ってきている。
付属教会だった建物が、このエントランス部分になっている。

Sint-Janshospitaal
きれいなファサード。

メムリング博物館の部分は、
あまりインテリア的には撮っていなくて、
お宝のクローズアップばかり。

Sint-Janshospitaal
まずはこれ、ここの最大のお宝という話の、
The reliquary of Saint Ursula, Hans Memling
聖ウルスラの聖遺物箱
1489年制作。
メインの、1万1千人(!!)の乙女との殉教シーン。
聖ウルスラ伝説Wiki.jpは、<このページ>。
ゴシック建築を模した、華麗なデザイン。

Sint-Janshospitaal
その後面は、ストーリーがさかのぼって、
ローマに向かい教皇と対面するシーン。

Sint-Janshospitaal
側面に描かれた聖ウルスラ。
で、この聖遺物箱には聖ウルスラの聖遺物が、
収められているそう。
しかし、聖ウルスラの存在は信憑性がないため、
20世紀には聖人暦からも外されているので・・・、
じゃぁ、収められているのは一体何なんだろうか?(笑)

Sint-Janshospitaal
こちらも聖ウルスラの聖遺物箱なんだけれど、
Little Ursula Shrine (小ウルスラ聖遺物箱)と呼ばれている。
15世紀初期の制作で、その素朴な表現から、
修道士の手になるものかと考えられている。
ここに収められていた聖ウルスラの聖遺物は、
15世紀末期に上記のメムリングのパネルの、
聖遺物箱が完成した後は、そちらに移されたのだそう。

Sint-Janshospitaal
その裏面。
この箱も味わい深くていい感じ。

Sint-Janshospitaal
メムリングのTriptych of St John the Baptist and St John the Evangelist
(洗礼者ヨハネと伝道者ヨハネのトリプティク)1479年
この付属教会の祭壇画としてメムリングに発注されたもの。
ここの守護聖人聖ヨハネを描いたもの。
ところで、実際にはどちらのヨハネさんなんだろうか?
両方ということになっているから、
ここにも両方描かれているのだろうか?
中央はMystical marriage(神秘の婚姻)のテーマで、
聖カテリナに結婚指輪を手渡す、
ベィビー・ジーザスが描かれている。

中央パネル右側の伝道者ヨハネの、
肩の後ろに見える風景には、
大きなクレーンが描かれている。
これはブルージュに水路で持ち込まれるワインを、
船から荷降ろしするためのもの。
で、ワインの関税が課されるのだけれど、
それはこの聖ヨハネ施療院の収入源だったそう。
それで、この祭壇画も発注できたということなんだな、なるほど。

Sint-Janshospitaal
右側、伝道者ヨハネの方のパネルの、
ヨハネの黙示録の表現がシュールだったので、
クローズアップで。

Sint-Janshospitaal
メムリング、Jan Floreins Altarpiece(ヤン・フロレインスの祭壇画)1479年。
修道士ヤン・フロレインスのために制作された祭壇画。
三王礼拝が描かれている。
その左に臨席しているのが、この祭壇画の発注者ヤン・フロレインスかと。

Sint-Janshospitaal
メムリング、Adriaan Reins Altarpiece(アドリアーン・レインスの祭壇画)1480年。
修道士アドリアーン・レインスのために制作された祭壇画、キリストの降下。
左パネルに発注者修道士アドリアーン・レインスが描かれている。
彼をとりなすのは、同名の聖アドリアノ

Sint-Janshospitaal
メムリング、 Diptych of Maarten van Nieuwenhove
(マールテン・ファン・ニーウウェンホーフェのディプティーク) 1487年。
サインはないものの、ずっとメムリングの作とされてきたそう。
寄進者の名前マールテンから、彼の頭の横のステンドグラスには、
聖マーティンが描かれている。
聖母マリア側には、彼の紋章がステンドグラスになっている。

Sint-Janshospitaal
Jacob the Elder Van Oost, 1637年、
「Our Lady surrounded by saints(聖人に取り巻かれる聖母)」。
サイド・チャペルの一つがそのまま残されていて、
なので、この祭壇画はメムリングじゃないけれど・・・。

Sint-Janshospitaal
壁面に残る聖母子。

Sint-Janshospitaal
資料は見つからなかったけれど、18世紀な感じかな。

Sint-Janshospitaal
ショーケースに収められた聖母子。

Sint-Janshospitaal
残されていた中世壁画の天使君。

Sint-Janshospitaal
彫り物の美しいドア。


順路は付属教会部分から、
次の18世紀の薬局が保存されている建物に移動する。
一度、入ってきた入り口から外に出て、
左側に20mぐらい下がったところにある、
中庭へのパッセージを入っていく。

Sint-Janshospitaal
この建物が、薬局へのエントランス。
この部分の話は、また次回に^^。





Sint-Janshospitaal(聖ヨハネ施療院ミュージアム)
Mariastraat 38, 8000 Brugge, Belgium

開館情報は英文で<このページ>に。

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Volkskundemuseum (Museum of Folk Life), Bruges (フォークライフ博物館、ブルージュ)-2-

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昨年の7月の、ベルギー小旅行で訪れたVolkskundemuseum (Museum of Folk Life= フォークライフ博物館)のイメージを、引き続き今回も。


Volkskundemuseum, Brugge
一連なりの町家の裏には、中庭がある。
トンガリ屋根の建物は、公開されていなかったけれど、
確かこのHoff(ホフ)の住人のための、
チャペルだったと思う。
しばし、爽やかな風の通る中庭で休憩。

Volkskundemuseum, Brugge
ベルギーは(紆余曲折あるけれども)基本カソリックの国なので、
どこの家にも、宗教的な飾り額がいくつも架けられていた。
ちょうど、お守りや御札を壁に貼っておくのと同じ感覚。

Volkskundemuseum, Brugge
多くは、ここのようなホフに居住する、老婦人や、
修道院の手仕事で、自宅に飾るためであったり、
また、修道院や教会を通じて、門徒や巡礼者に販売された。

Volkskundemuseum, Brugge
自分も歳が、そいういう「おばあちゃん世代」に
近づいてきたからかも知れないけど、
こういう民芸的な手仕事に興味が一段と出てきて、
近年、自分のオブジェ作品に取り入れたりしている。

Volkskundemuseum, Brugge
この細い紙テープをクリクリ丸めた、
Quilling(クイリング)のヴァリエーションを、
只今研究中。

Volkskundemuseum, Brugge
根気のいる作業なので、
自分に向いてるのかどうかはわからないけれど(笑)。

Volkskundemuseum, Brugge
生地や金箔紙をコラージュした聖母子。
18世紀的な、おっとりした筆のタッチが愛らしい。

Volkskundemuseum, Brugge
サンタクロースの原型の、聖ニコラス。
黒のプリントに、手彩色。
3人の貧しい娘に、(結婚持参金のための)
金貨をこっそり窓から投げ込んで助けたことから、
プレゼントの聖人さんということになっている。

Volkskundemuseum, Brugge
ガラス絵(板ガラスの裏から着彩された絵画)の
聖カテリナ。
これも18世紀的な素朴なタッチ。

Volkskundemuseum, Brugge
これもガラス絵で、聖心の聖母。
ガラス絵がいいなーと思っていたら、
11月にベルギーのマーケットで、
一枚ゲットできて、とても嬉しい^^。

Volkskundemuseum, Brugge
そして、Ex-voto (エクス・ヴォト)達。

Volkskundemuseum, Brugge
で、宗教ネタのあとに続けると、
ちょっと罰当たりかも、な、ゲームボード。
というか、博打ですね。
パターンがシンボリズム的。

Volkskundemuseum, Brugge
次はレトロなタバコのパッケージ。
とても、罰当たり(笑)。

Volkskundemuseum, Brugge
そして、飲み屋。
ここは、博物館の一環で現在でも営業している、
カフェ(イギリスでいうなら、パブ)・黒猫。

Volkskundemuseum, Brugge
ちょうど、L字型の博物館の角に位置していて、
博物館の中からも、外からも入れるようになっている。

Volkskundemuseum, Brugge
右側にある大きなキャビネット上の家具は、
オルガンじゃないかな。

Volkskundemuseum, Brugge
デルフトタイルの黒猫君。
9年前に来たときは、実際に博物館猫の黒猫君がいて、
ここのカフェの椅子の上で日向ぼっこをしていた。
今はもういないのか、それともどこかにいるのかな。

Volkskundemuseum, Brugge
これは19世紀の家庭のキッチン。
ベルギー独特の前にせり出した形のストーヴ。

Volkskundemuseum, Brugge
グリルのついたキャビネットの扉が、
ペーターおじさんの作品を連想させる。
あー、こういうのを使ってるんだ^^。

Volkskundemuseum, Brugge


Volkskundemuseum, Brugge
ブルージュはボビンレースの産地でもある。
この博物館の斜め向かいに、レース博物館がある。
そしてレース専門のアンティークショップも、
同じ通りにある。
そのイメージは、また次回にまとめて。

Volkskundemuseum, Brugge
家庭の中心、キッチンを見守る小さな祭壇。

Volkskundemuseum, Brugge
キャビネットの中の、味わいのある吹きガラス器達。

Volkskundemuseum, Brugge
上階に上がって、こちらは20世紀中頃の
キッチン・ダイニング。
OXO(オクソって呼んでるけど、日本カナ表記ではオキソが
スタンダードなのかな?)スープキューブって、
実はドイツで、19世紀中に発明されたものだそう。
ロンドンのテムズ川に面して、オクソタワーが建っているので、
てっきりイギリスのものだど思い込んでいた。

Volkskundemuseum, Brugge
オーヴンもミッドセンチュリーっぽくなっているけれど、
前に突き出した形はそのまま。
ベルギー名物ワッフル焼くのに便利。

Volkskundemuseum, Brugge
最後に、この部屋のキャビネットの引き出しの中の
裁縫用具(というか、繕い用具)。


次回は、この同じ通りを進んで、
レース博物館やら、アンティークショップやら、
エルサレム教会などのイメージを。



Volkskundemuseum (Museum of Folk Life)
フォークライフ博物館

Balstraat 43, 8000 Brugge, Belgium

Map:





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Volkskundemuseum (Museum of Folk Life), Bruges (フォークライフ博物館、ブルージュ)-1-

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今回からは、標本箱は昨年の7月の、ベルギー小旅行のイメージを。
以前帰ってきてすぐに、モバイル写真のダイジェスト版で、標本箱に詰め込んだことがあるけれど<このページ>、先日やーーーっと写真のポストプロセスが出来上がったので、その写真を盛り込むことに。
その一回目は、ベルギーNo1の美街、Bruges(ブルージュ)から、Volkskundemuseum (Museum of Folk Life= フォークライフ博物館)のイメージを。

この、フォークライフっていうのが・・・私にはもう、うまく日本語にできないんだけれど、民芸と生活史を合体させたような概念の言葉。で、伝統的なブルージュの街の生活の様子を再現した博物館、ということになる。
古物撮影が趣味の自分としては、かなり優先順位の高い博物館で、そして、街の中心を挟んで駅と反対側に離れた場所に位置しているので、ブルージュ駅についてすぐ、ここにバスで向かって、その後見どころをピックアップしながら、最終的に駅に戻ってくるというルートをとった。


Volkskundemuseum, Brugge
通りの奥に独特の中東風の外観を持つ、Jeruzalemkerk(エルサレム教会)が見える。
(ここのイメージはまた後日に)
Zwarte Kat(黒猫)カフェ(・・・というのは、ベルギーではパブ=飲み屋)
は、現在でもミュージアムの一部として、
古風なインテリアのままで営業している。
この一連なりの長屋は、元々は多分エルサレム教会のチャリティー下で、
貧しい老婦人たちを住まわせたHoff
(ホフ、イギリスだとAlmshouse=アームスハウスに相当する)
だったに違いない。

Volkskundemuseum, Brugge
小さな家が連なる長屋を繋いで、現在は博物館として使用している。

Volkskundemuseum, Brugge
ルートの最初は、小学校の教室風景から。
先生は牧師さん。
(ここのマネキン達がかなり不気味・・・
中でもこの先生が一番奇っ怪だった。
これ作ったの、素人の博物館員じゃないかな・・・笑)
この雰囲気は19世紀後半かな。

Volkskundemuseum, Brugge
学校も、教会の管轄下なので、
宗教教育的な絵画もいろいろ掲げられている。
Haast u langzaam(オランダ語もドイツ語みたいに、
単語をくっつけることが多い)というのは、
日本語だと「ゆっくり、急いで。」という意味。
アウグストゥス帝のモットーだったそうで、
「何事も、きちんと丁寧にやったら、それが一番の早道」
というようなニュアンスの意味合い。

Volkskundemuseum, Brugge
その隣は、靴屋さんの工房。
靴の木型が棚にいっぱい並んでいる。

Volkskundemuseum, Brugge


Volkskundemuseum, Brugge
乾物屋さんの店先。
この一角では、コーヒーや紅茶、
ビスケットなどが販売されている様子。

Volkskundemuseum, Brugge
乾物の豆やら、粉物、パッケージに入ったキャンドルが売られている。
左から二番目の棚には、砂糖類。
その一番左にある、紙に包まれた背の高い、
スティッカーのついたローフが、伝統的な砂糖のスタイル。
17世紀に砂糖が流通するようになって以来、
このような形で取扱されていた。
ここから削り取って、料理に使う。

Volkskundemuseum, Brugge
樽職人さんの工房。

Volkskundemuseum, Brugge


Volkskundemuseum, Brugge
薬局。

Volkskundemuseum, Brugge
ビン類がフォトジェニック。

Volkskundemuseum, Brugge
この薬局までが、19世紀の設定だと思う。

Volkskundemuseum, Brugge
同じビン類なんだけれど、こちらは食品用の香料。
お菓子・パン屋さんの棚の中。
このエリアから、20世紀に入っている。

Volkskundemuseum, Brugge
レトロなキャンディーやボンボン。

Volkskundemuseum, Brugge
キャンディーを作る器具類。
左で白い型がいっぱいついているのは、
キャンディーのモールド。
これをコーンスターチ(だったかな?)の上に押し付けて、
その凹んだところに、溶けたキャンディー生地を流し込んで作る。
アルミの砂型と同じような原理。

Volkskundemuseum, Brugge
ブルージュで伝統的に、年末に食べられたレーズンパンのローフ。


これに関しては、ちょっといろいろ面白い話を見つけたので、記録しておく。
「天使ガブリエル」とも呼ばれるこの、40cmぐらいのローフ・パンは、小麦で作られている。
当時普通に食べられていたのは、ライ麦パンなので、この小麦でできたパンは「贅沢品」ということだった。しばしば、レーズンを入れて作られるけれど、レーズンのないヴァージョンもある。このローフを親しい間柄の人たちで、プレゼントし合う習慣だとか。新年を迎えるお祝いに、大晦日に食べたのだそう。
白いディスクは、Patacon(パタコン)と呼ばれていて、石膏やビスケット陶でできているので、食べられるものではなくて、純粋に装飾用で、クリスマスや新年のケーキを飾るのに使われたりもした。 
元々は、16-17世紀のスペイン銀貨(現在の価値で、€15ぐらいのコイン)が使われていて、パタコンというのはその呼び名に由来するそうだ。 イギリスのクリスマスプディングにも、伝統的には6ペンス銀貨を入れるし、フランスのエピファニーに食べる、galette des rois(ガレット・デ・ロワ=王様のケーキ)には、フェーヴが入っているし・・・どこかみんな繋がっている習慣なんだろうな。


Volkskundemuseum, Brugge
そのパタコン色々。
これきっと今や、コレクタブルズになっているはず。

Volkskundemuseum, Brugge
帽子屋さん。
ちなみにこのストーブ、この前に突き出した形は、
ベルギー特有のもののよう。
他では見たことがなかった。

Volkskundemuseum, Brugge
30-40年代のスタイル。

Volkskundemuseum, Brugge
テイラーのワークショップ。
ヨーロッパのテイラーは、机の上に座って、
膝の上で手縫いするのが伝統的な作業方法。
ロンドンのサヴィル・ロウでもそうだった<参照イメージ>。

Volkskundemuseum, Brugge
アムスの国立美術館収蔵の17世紀絵画で、
机の上にあぐらをかいて作業するテイラーを見たことがあるけれど、
その頃から続いている伝統。
しかし、ミシン縫いになってからは、
その習慣も失われてしまったのだろう。

また、次回もこのミュージアムからひき続き。




Volkskundemuseum (Museum of Folk Life)
フォークライフ博物館

Balstraat 43, 8000 Brugge, Belgium

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Rochester Guildhall Museum(ロチェスター・ギルドホール博物館)

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Etsy ショップ休業日のお知らせ。
4月23日(火)~5月3日(金)の間、出張のため、
Etsyショップは閉店予定です。
3日のUK時間夜より、通常営業に戻ります。
よろしくご理解おねがいします。


月曜日の夕方に、パリのノートルダム聖堂が火災のニュースでびっくり。
スパイア(尖塔)が焼けて崩れ落ちる映像が、ニュースで何度も流れていて、驚愕したのだけれど、でもまぁ、結果的にはあのスパイアは、19世紀改修の折に作られた、ゴシック・リヴァイヴァルで、12世紀オリジナルの石造建築は維持された様子。
ローズウィンドウも、西側正面のメインのローズウィンドウは無事だったり、内部のパイプオルガンも助かったとか。
歴史のない某大国の大統領が、「なんでエアータンカー(消火航空機)使わないのか」と言ってたらしいけど、だめだめ・・・そんなことしたら、放水の衝撃で石造建築倒壊しますがな・・・。君の国の山火事とは違うのだよ(笑)。
それにしても、危険を犯して炎上する堂内に入って、システマチックに消火と重要文化財を救出した、フランスの消防隊ご立派ー。ヒーロー、ヒーロー。
いくら石造建造物といっても、石を繋ぐモルタルが熱でやられると、倒壊してしまうし、べルタワーのベルを支える木造構築が焼け落ちると、超重量級のベルが墜落して、塔の石組みを破損、塔の崩壊・・・となっても仕方ない状況だった。ほんとうに、よくこれだけの被害で食い止められたものだと思う。
マクロン大統領の豪語する「5年で再建」はちょっと実現するかあやしいけれど、再建したら久しぶりにパリに、「私達の貴婦人」を見に行きたいと思う。あ、私の生きているうちには、再建してね(笑)。


話題は本題に戻って、ロチェスターからの標本箱、今回は、Rochester Guildhall Museum(ロチェスター・ギルドホール博物館)のイメージを。

この博物館は、前回までの「6人の貧しい旅人の家」やら、「イーストゲート・ハウス」と同じハイストリートに面して立っている、その昔のギルドホール。ギルドホールと通称呼ぶけれども、イギリスの場合「ギルド」の集会場である場合より、「タウンホール」=町の議事場であることが多い。ここもロチェスターの町議会場だったところが、現在では町の歴史をテーマにした、地域博物館になっている。特に「これはすごい・・・」という見ものがあるわけではないけれど、ロチェスターの歴史のダイジェスト版ということで、のぞいてみることにした。


Guildhall Museum, Rochester
まず本館を正面から。
17世紀建造の建物。

Guildhall Museum, Rochester
順路はまず階段を上がって、上階へ。

Guildhall Museum, Rochester
スタッコ装飾の豪華な天井。

Guildhall Museum, Rochester
上階の議事場。
奥の方で床のワックスがけ作業中だったので、
入り口から少し覗いただけ。

Guildhall Museum, Rochester
最初の展示室には、ロチェスター状の模型。
中世の包囲戦の様子。
ロチェスターには、現在でもこのノルマン様式の城が
(といっても廃墟だけれど)残っていて、公開されている。
ここの様子はまた次回に。

Guildhall Museum, Rochester
次にギルドホールが建てられた頃、17世紀の展示。

Guildhall Museum, Rochester
スリップ・ウェアやら、デルフトやら、ピューターの食器。

Guildhall Museum, Rochester
17世紀市民戦争(イングランド内戦)の頃、ロチェスターは、
ロイヤリスト(王党派)の中心地だった。
大聖堂のクリプトを基地にした、ロイヤリスト達。

Guildhall Museum, Rochester
そして、海運と縁が深いロチェスター。

Guildhall Museum, Rochester
隣町のChatham(チャタム)は、テューダー期以来の、
英海軍造船所だった。

Guildhall Museum, Rochester
ボーン製のモデルシップは、
prisoner-of-war(戦争捕虜)の手になるもの。
ナポレオン戦争で捕虜となったフランス海軍兵の多くが、
ロチェスター/チャタムに停留された、
Hulk(ハルク=捕虜収容船)に勾留されていた。
することのない捕虜兵は、食事の肉の骨を使ったり、
ロープや寝床の藁を使ったりして、
手の込んだ工芸品を暇つぶしに作っていた。

Guildhall Museum, Rochester
木の箱に、染色した藁で、モザイク装飾を施したもの。

Guildhall Museum, Rochester
その次の展示室では、そのハルクの様子を再現。
奥行きが続いているように見えるけれども、
洗濯物を干している先は、ミラーで反射している。
よくできた構成。

Guildhall Museum, Rochester

Guildhall Museum, Rochester
その次の展示は、もっと現代のロチェスターの海。
(正しくいうと、海ではなくて、Medway(メドウェイ)川の河口。)

Guildhall Museum, Rochester
この後階段を降りると、本館の建物から出て、
その隣りにある別館に順路は続く。
これは19世紀の建物かな。

Guildhall Museum, Rochester
ここでは、19世紀のロチェスター、まさしくディケンズの時代の
収蔵品を展示している。
ドールとサンプラー刺繍。

Guildhall Museum, Rochester
ミニチュアドールの「お店」。

Guildhall Museum, Rochester
19世紀の洗濯室の再現。

Guildhall Museum, Rochester
真ん中に立っているのは「搾り器」。
ローラーを通して、洗濯物の水気を切る。
私が子供の頃、昭和な時代の洗濯機に、
これの簡易版が取り付けられていたのを、
おぼろげに覚えているけど、
ほとんどもう「歴史」でしかない(笑)。

Guildhall Museum, Rochester
19世紀のまま保存されている廊下部分。

Guildhall Museum, Rochester
階段部分。

Guildhall Museum, Rochester
上階へ。
壁面には、ロチェスター地域を描いた
絵画作品が飾られている。

Guildhall Museum, Rochester
上階の部屋では、コスチュームをテーマにした(?)、
コンテンポラリーアートの展示中。

Guildhall Museum, Rochester
壁面と暖炉は、コテコテの19世紀のスタイル。

Guildhall Museum, Rochester
反対側の壁面。
なんだかこの建物は、裕福な商人の邸宅だったような気がする。

次回はその、ロチェスター城のイメージを、
アンティーブに出発する前に更新したいものです。




Rochester Guildhall Museum
(ロチェスター・ギルドホール博物館)

17 High St, Rochester ME1 1PY
火~日曜 10am~5pm 開館、月曜休館。

Map:










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Eastgate House, Rochester (イーストゲート・ハウス、ロチェスター)-2-

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4月23日(火)~5月3日(金)の間、出張のため、
Etsyショップは閉店予定です。
3日のUK時間夜より、通常営業に戻ります。
よろしくご理解おねがいします。


またまた、しばらくのご無沙汰標本箱でした。
今朝は突然氷点下まで気温が下がったけれど、日がさしてくると暖かくなって、そして、この前の週末に時間が一時間早まって、夏時間が始まって、本格的に春になってきたロンドンです。
お天気が春っぽくなってくると、スプリング・クリーンといって、なんとな~く、家の中をきれいに掃除したり、片付けたり、のシーズンななってくる。たしか日本ではお正月の前、大晦日とかに大掃除があったような・・・おぼろな記憶なんだけれど・・・。
欧米では大晦日ごろは、どっぷりホリデーシーズンで、食う・飲む・遊ぶで忙しい。
ま、そもそも、暗い・日が短い・じっとり雨がちなヨーロッパの冬に、大掃除なんて思いもよらない。そのかわり、という感じで、春先のこのシーズンに大掃除的なことをしたくなる傾向にある。

うちもいい加減掃除しないの部類なんだけれど、さすがにちょっと、物入れの中とかが雑然としてきて、掃除を兼ねてものの整理をし始めたら、どんどんプチ断捨離化していって、イケアの巨大バッグ二杯分の服やら、バッグやら、靴やらをチャリティーショップに持ち込んだり、で、中には状態が良かったり、レアものかも?的なものは・・・、コツコツ写真にとっては、eBayにリスティングの真っ最中。Etsyリスティングがやっと終わったところなのに・・・、うん、リスティングの作業って、意外と好きかも(笑)。
日本の方はeBayでお買い物なんてしないのだろうけれども、(そしてそもそも、自分が海外発送の設定にしていないのだけれど・・・)<ここ>で見れますよ。
「いい値段で売れる」ことより、私以上に「好き」と思ってもらえる人の手に渡ったらいいなーと、モノ愛の私は思ってしまうので、「みんな、いい顔して写るんだぞ」と、モノたちに声援を送りながらの撮影中(笑)。
で、つまり、そんなことしていたら、標本箱はすっかり放置状態でしたのいいわけだったりする・・・へへへ。

さて、標本箱は、Rochester(ロチェスター)Eastgate House(イーストゲート・ハウス)の続きを。


Eastgate House, Rochester
前回の19世紀の女子寄宿舎の設定の部屋を出て、
順路は階段を降りて、下階の部屋へ。

Eastgate House, Rochester
ここも暖炉がオリジナルで、
そうそう、こんな風な木地パネリングが、とても16-17世紀の、
オーセンティックな感じ。

Eastgate House, Rochester
オリジナル16世紀のスタッコ装飾天井が印象的。
オーナーの紋章と、

Eastgate House, Rochester
ロチェスターは古くから、テムズ河口の港町なので、
海のモチーフが中心になっている。

Eastgate House, Rochester
とてもルネッサンス的な、二股人魚達。

Eastgate House, Rochester
隣の部屋から、覗いたところ。

Eastgate House, Rochester
その隣の部屋は、もっとシンプルだけれど、
暖炉とパネリングはオリジナル。

Eastgate House, Rochester
その次の部屋は、キッチンで、
いちだんと大きな暖炉が設置されている。

Eastgate House, Rochester

Eastgate House, Rochester
パイやらエールやら、ハーブやら。

Eastgate House, Rochester
大きなベィ・ウィンドウのある、明るいキッチン。

Eastgate House, Rochester
キッチンで、建物の中の順路は終わり。
そのあと覗いてみた、ショップになっている部屋にも、
装飾的な暖炉がある。
この部屋も、応接室か事務室のような、
来客のある部屋だったのだと思う。

Eastgate House, Rochester
ノルマンディーあたりの「田舎ルネッサンス」の彫り物の
スタイルと基本的に同じようなもの。

Eastgate House, Rochester
じゃあどこが「文化の中心」だったのかというと、
もちろん、イタリア、フローレンスが華なわけですね。

Eastgate House, Rochester
正面のドア。

Eastgate House, Rochester
その上には、オーナーの紋章。
1590年、Sir Peter Buck(ピーター・バック卿)の建造。
メドウェイの市長も務めたチャタム工廠(こうしょう=造船所)の、
経理役員だった人らしい。
部屋のスタッコ天井装飾にも、同じ紋章が使われている。

Charles Dickens' Chalet,Rochester
順路は建物の裏手にある、小さな公園へ。
その中に、スイスのシャレーが移築されている。
これは、ディケンズのメドウェイの自宅、
Gads Hill Place(ガッズ・ヒル・パレス)の庭に、
設置されていたもので、ディケンズが書斎としても使用していて、
いくつかの作品は、ここで執筆されたのだそう。
ちなみに、ガッズ・ヒル・パレスのディケンズの家は、
現在は私立学校として使われていて、公開されてはいない。
(ロンドンのラッセル・スクエア近くの自宅が、
ロンドンのディケンズ博物館として公開されている。)

Charles Dickens' Chalet,Rochester
このシャレーの中はまだ修復中で、公開はされていなかった。

Charles Dickens' Chalet,Rochester
ライオンのクレストのレリーフが印象的。

Rochester
同じ一角に、これまたガッズ・ヒル・パレスから
移築された、水の組み上げポンプ。
馬の力で組み上げるシステムだそう。

Rochester
博物館を出た、ハイストリートにも、ディケンズのバナーが。
ディケンズが最大の売りの、ロチェスターでした。






Eastgate House, Rochester
(イーストゲート・ハウス、ロチェスター)


開館:水~日曜 10am to 5pm
地図:











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Eastgate House, Rochester (イーストゲート・ハウス、ロチェスター)-1-

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今回もKent(ケント)のRochester(ロチェスター)から、こちらも16世紀末の建造で、現在はミュージアムとして公開されている、Eastgate House(イーストゲート・ハウス)のイメージを。
この屋敷・・・というか、建造物は、元々はロチェスターのあるメドウェイの市長の屋敷として建造され、後に転売されて、18世紀後半からは学校として、19世紀中頃からは女子寄宿学校として使用されていた。
19世紀の小説家、Charles Dickens(チャールズ・ディケンズ)が小説の中で、この学校をモデルに使っていた関連から、後にカウンシルの運営するチャールズ・ディケンズ・ミュージアムとなるが、これは一度2004年に建物の老朽化のため閉館している。
2012年にメドウェイ・カウンシルが、ヘリテージ・ロタリー・ファンド(地域遺産保存宝くじ基金)からの寄金を得て、建物を全面的に改修して、2017年から、再び一般公開されている。


Eastgate House, Rochester
8-9年前にロチェスターに来ていた頃から、
ハイ・ストリートの真ん中に立つ、
この明らかに17世紀以前の建物はなんだろうか・・・
と不思議に思っていた。
ちょうどその頃は、ここがロタリー・ファンドを得る少し前で、
ただの閉鎖された古い建造物だった。

Eastgate House, Rochester
そう、8-9年前のロチェスターは、閉まっているお店や、
使われていない建物も点在していて、
のんびりした町だけど、どことなく寂れた感漂うところだった。
今回来てみたら、いくつか新しいミュージアムもオープンして、
お店もきれいになっていたり、増えていたりで、
「町おこし」しましたよの、元気で明るい町に生まれ変わっていた。

Eastgate House, Rochester
前回のレストレーションハウスは、個人オーナーの
コレクションと、修復を見る屋敷だったけれど、
ここは、博物館の器として、修復されているので、
基本的に内装は、雰囲気を伝えるための最小限のもの。
でもまぁ、どうしてパネリングをコンチネンタル風に
ブルーグレイに塗っちゃってるのかはちょっと謎。
ダークなコーティングの木地パネルの方が、
オーセンティックな、イギリス17世紀だと思うんだけど・・・。
ご予算の都合上かな?

Eastgate House, Rochester
暖炉は、どの部屋もオリジナルのまま保存されていた様子。

Eastgate House, Rochester
窓もオリジナル。渋い。

Eastgate House, Rochester
次の部屋は、このスタッコ装飾の天井と、暖炉がお見事。

Eastgate House, Rochester
ルネッサンス様式の暖炉。

Eastgate House, Rochester
天井は当初のオーナーの紋章やら、テューダー・ローズが描かれている。
ハイストリートに面した、大きな窓。

Eastgate House, Rochester
次の部屋は、ダイニング風に当時の食べ物が展示されている。

Eastgate House, Rochester
ここの暖炉もオリジナル.

Eastgate House, Rochester
使われているタイルは、ダッチ・デルフト。
ケントや南イングランドは、海を隔てた向こうが、
オランダやフランドル。
なので、オランダの様式や資材が
入ってきていることも多い。
ヨークより近いんだから(笑)。

Eastgate House, Rochester
ベイ・ウィンドウになった窓辺。

Eastgate House, Rochester
次に階段で上階へ。
左端に学校だった頃の名残のベルが残されている。

Eastgate House, Rochester
この部屋は、ディケンズがここをモデルに使った、
The Pickwick Papers(ピックウィック・ペーパーズ)と、
未完のミステリーThe Mystery of Edwin Drood
(エドウィン・ドゥルードの謎)の解説に使われている。
ディケンズはテイストが合わないので、ここはパス(笑)。

Eastgate House, Rochester
その隣の一角では、発見されたオリジナルの壁画が、
ガラス越しに展示されている。
木のパネリングで覆われて、そのまた下でペイントに覆われていたものが、
修復の際に発見された。数少ない16世紀末期の壁画の例。

Eastgate House, Rochester
元々は、赤とグリーンのような、
鮮やかなコントラストのある色合だったんじゃないかな。

Eastgate House, Rochester
ここの窓も古いー。

Eastgate House, Rochester
次の部屋は、女子寄宿学校だった頃の設定。

Eastgate House, Rochester
そんなに大きな建物ではないので、
多くても10人程度の生徒だったのじゃないかな。

Eastgate House, Rochester


Eastgate House, Rochester
落書きのある、使い古された学校机。

Eastgate House, Rochester
壁に展示された猫の刺繍。
女子学校なので、主に家政的な内容の授業だったはずで、
刺繍も重要な学科の一つだったことと。

Eastgate House, Rochester
大きな暖炉が暖かそう。

写真はまた次回に続きます。

以下に、ここのプロモ・ヴィデオを。







Eastgate House, Rochester
(イーストゲート・ハウス、ロチェスター)


開館:水~日曜 10am to 5pm
地図:










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Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)-3-

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Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)のイメージ、最終回は、19世紀ドイツ・ロマン派の絵画を中心に。
まずは、Philipp Otto Rungeフィリップ・オットー・ルンゲ


Kunsthalle, Hamburg
ルンゲの展示室。
主にハンブルグで活動した画家なので、
このハンブルグ美術館が大半の作品を収蔵している。

Morning (first Version), Philipp Otto Runge, 1808
多分、最も有名な代表作「Der Morgen(朝)」、1808年。

Detail - Morning (first Version), Philipp Otto Runge, 1808
color sphere(色彩球)のコンセプトを発明しただけあって、
あけぼのの空のカラー・グラデーションは、
感動的に美しい。

Rest on the Flight into Egypt, Philipp Otto Runge, 1805-6
「Rest on the Flight into Egypt(エジプトへの逃避中の休息)」、1805-6年。

Detail - Rest on the Flight into Egypt, Philipp Otto Runge, 1805-6
風景も人物も、バラ色に輝いている。

The Nightingale's Lesson, Philip Otto Runge, 1804-5
「The Nightingale's Lesson(ナイチンゲールのレッスン)」、1804-5年
ナイチンゲールの象徴のキューピッドが、
森のフェアリーにレッスンを受けている。

Mother Earth and her Children, Philipp Otto Runge, 1803-4
「Mother Earth and her Children(母なる大地と、その子供達)」、1803-4年。
33歳の若さで肺病でなくなっているので、
長生きしていたらもっと作品を残せだだろうに・・・、
作品数の少ないのが残念。

Wanderer above the Sea of Fog, Casper David Friedrich, c.1817
19世紀ドイツ・ロマン派といえば、多分ルンゲより有名な、
Casper David Friedrich(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)の、
「Wanderer above the Sea of Fog(雲海の上の旅人)」、1817年。
ドラマティックな風景と、対照的に静かで内省的な人物の対比が、
この作品の魅力かと。

Detail - Wanderer above the Sea of Fog, Casper David Friedrich, c.1817
なんだか水墨画にも合い通じる風景。

The Sea of Ice, Casper David Friedrich, c.1823-4
「The Sea of Ice(氷の海)」1823-4年頃。
北ヨーロッパの画家にしか描けない
(描こうと思わない)シーンだわー。

Detail - The Sea of Ice, Casper David Friedrich, c.1823-4
クローズアップ。

Eisschollen (Three Oil Studies of the Ice Drift on the River Elbe), Casper David Friedrich, c.1820-1
「Three Oil Studies of the Ice Drift on the River Elbe
(エルベ川の漂氷の3つの油彩習作。)」1820-1年頃。
上記の「氷の海」に直接関わる習作なのかどうかは知らないけれど、
多分参考にしたであろう、氷の習作が3点展示されている。


Meadows near Greifswald, Casper David Friedrich, c.1821-2
「Meadows near Greifswald(グライフスヴァルト近くの牧草地)」1821-2年。
こんな牧歌的な作品もあり。
それにしても、これだけスーパーワイドレンズで撮ったような、
広大な風景を、絵にしてしまえるところが、
たいしたものだと思う。

Detail - Meadows near Greifswald, Casper David Friedrich, c.1821-2
自分ならこれぐらいにトリミングして、構図してしまうけれど、
これじゃぁ自分の立ち位置の、
孤立感がまったく表現できてない(笑)。

Neubrandenburg in Flames, Casper David Friedrich, c.1834
「Neubrandenburg in Flames(「日の出」)」1834頃。
原題を直訳すると「(日の出の)炎光につつまれるノイブランデンブルク」。
ルンゲもそうだけれど、空の表現が神秘的。
やはり、北ヨーロッパでしか感じ取ることのできない、空気感。

Detail - Neubrandenburg in Flames, Casper David Friedrich, c.1834
クローズアップ。
多分これは未完の作品だったのかな。

Ploughed Field, Casper David Friedrich, c.1830
Ploughed Field(耕された畑)1830年頃。
ここでも、空に神を宿らすフリードリッヒの本領発揮。

Detail - Ploughed Field, Casper David Friedrich, c.1830
クローズアップ。

Casper David Friedrich in His Studio, Gerorge Frederich Kersting, 1811
「Casper David Friedrich in His Studio
(スタジオのカスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)」,
Gerorge Frederich Kersting
(ジョージ・フリードリヒ・カースティング), 1811年
インテリアを描いた作品の多い、
カースティングの描いたフリードリッヒ。
とても殺風景なミニマリスティックなスタジオ。

Kunsthalle, Hamburg
19世紀の展示に入る前の、18世紀ネオクラシカルな展示室。

Goethe Memorial, Carl Gustav Carus, 1832
「Goethe Memorial(ゲーテのメモリアル)」,
Carl Gustav Carus(カール・グスタフ・カルス), 1832年
ゲーテの親愛していたカルスが、ゲーテ死に際して描いた、
想像上の墓標。
「風景に神の宿る」フリードリッヒの影響が色濃い作品。

Detail - Goethe Memorial, Carl Gustav Carus, 1832
クローズアップ。ゴスですね・・・。

The Vintage Festival, Lawrence Alma-Tadema, 1871
The Vintage Festival(ヴィンテージ・フェスティヴァル),
Lawrence Alma-Tadema(ローレンス・アルマ=タデマ), 1871年
ロンドンで活動した画家だけれど、アルマ=タデマも入っている。
「ヴィンテージ」といっても、20-50年前のものを売っているわけではなくて、
語源の方の「ワイン収穫祭」の意味。

Detail - The Vintage Festival, Lawrence Alma-Tadema, 1871
クローズアップ。
コスチューム、歴史風景好きには魅力のアルマ=タデマ。

The Dedication to bacchus, Lawrence Alma-Tadema, 1889
The Dedication to bacchus(バッカスへの捧げ物),
Lawrence Alma-Tadema, 1889年。
もう一枚アルマ=タデマ。
こちらもバッカスに捧げるワイン祭り・・・のようなもの。

Detail - The Dedication to bacchus, Lawrence Alma-Tadema, 1889
クローズアップ。
19世紀はイタリアやギリシャ(やエジプト)で、
考古学上の発掘・発見が相次いだので、
その成果が、絵画的に盛り込まれているものも多い。

The Garden of the Hesperides, Edward Burne-Jones, 1869-73
The Garden of the Hesperides, Edward Burne-Jones, 1869-73
おっと、バーン=ジョーンズも入っていた。

The Consolation of Faith, Giovanni Segantini, 1897
The Consolation of Faith, Giovanni Segantini, 1897
アルプスの風景と象徴主義という不思議な組み合わせの、
ジョヴァンニ・セガンティーニの作品なんだけれど・・・、

Detail - The Consolation of Faith, Giovanni Segantini, 1897
強く惹かれるのは、装飾的な上部パネルの天使の部分。

The Barque, Odilon Redon, c.1900
The Barque, Odilon Redon, c.1900
ルドンも入っていた。

A Mask, Fernand Khnopff, c.1897
A Mask, Fernand Khnopff, c.1897
そして最後にベルギー象徴派のフェルナン・クノップフの仮面を。





Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)

Glockengießerwall, 20095 Hamburg, Germany

Map:






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Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)-2-

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Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)のイメージ、2回目は、17世紀~18世紀の絵画作品を。


The Rest on the Flight into Egypt, Sudniederlandisch, 1520-30
とか言って・・・、時代順に行くとこれはまだ16世紀だった。
16世紀前半の南オランダ(作者は不明のよう)絵画
「エジプトへの逃避」

Detail - The Rest on the Flight into Egypt, Sudniederlandisch, 1520-30
宗教画の中に、どんどん風景画の要素が盛り込まれていく。
「幼児殺戮」されているわけだけれども・・・、
そこを省いたら、のどかな風景。

この美術館には、
17世紀オランダ絵画コレクションも充実している。

The Assumption of the Virgin, Peter Paul Rubens, c.1616
1616年頃の、Peter Paul Rubens(ルーベンス)の
「The Assumption of the Virgin(聖母被昇天)」。

Detail - The Assumption of the Virgin, Peter Paul Rubens, c.1616
これはエスキースで、本作品は、
ブラッセルズのChapel Churchの祭壇画で、
現在はデュッセルドルフの美術館、Museum Kunstpalastに収蔵されている
この>作品かと。
逆にエスキースってことは、
(それを元にスタジオ制作される、本作品と違って)
ルーベンス御本人の手になるものかと。

River Scene, Salomon Jacobsz. van Ruysdael, 1645
17世紀中頃の「雲の画家」Salomon van Ruysdael
サロモン・ファン・ロイスダール)の、
「River Scene(川の風景)」。

Detail - River Scene, Salomon Jacobsz. van Ruysdael, 1645
海運事業の隆盛で黄金期を迎えた、
17世紀オランダでは、富裕市民階級が増大して、
宗教のためではなくて、
屋敷を飾るための絵画の市場が出来上がってくる。
こうして、風景画や静物画が、
どんどん制作されるようになったのだった。

Still Life with Flowers and a Curtain, Jan van Rossum, 1671
「Still Life with Flowers and a Curtain(カーテンと花のある静物画)」
Jan van Rossum, 1671年。

Still Life with Flowers, Rachel Ruysch, 1691
「Still Life with Flowers(花のある静物画)」
Rachel Ruysch, 1691

Ornate Still Life, Willem Claesz. Heda, 1638
「Ornate Still Life(装飾的な静物画)」
Willem Claesz. Heda, 1638

Detail - Ornate Still Life, Willem Claesz. Heda, 1638
静物画は、ほとんど写真であるかのように描き込まれているので、
当時の食器や、食生活の資料にもなっている。

The Messenger of Love, Pieter de Hooch,c.1670
それはインテリアについてもいえることで、
インテリア系の風俗画の多い、Pieter de Hooch
ピーテル・デ・ホーホ・・・
あー、英語読みのフーチの方がなじんでるんだけどな)、
の作品は、歴史インテリア好きにはたまらない魅力。
「The Messenger of Love(恋のメッセンジャー)」1670年。

Detail - The Messenger of Love, Pieter de Hooch,c.1670
そう、この絵の中にあるように、どこの家にも、
どこの部屋にも絵画が飾られるようになった。

Cabinet of Curiosities, Johann Georg Hinz, 1666
そして、17世紀オランダといえば、キャビネット・オブ・キュリオシティーズ
この絵がここに入っているので、見に行きたかったのも、
ここを訪れた理由の一つ。(で、大きく載せてるし・・・笑)。
Johann Georg Hinz, 1666年

Detail - Cabinet of Curiosities, Johann Georg Hinz, 1666
特に、この宝石箱と時計。ステキすぎる。

A Lute Player, Meister der weiblichen Halbfiguren, c.1520-40
「A Lute Player(リュート奏者)」Meister der weiblichen Halbfiguren
(女性半身像のマイスター)1520-40年
画家(工房)の名前は伝わっていなくて、
半身像の女性をよく描いているので、便宜上こう呼ばれている。
かなり大きな工房だったようで、
ローカントリーズで、60-100枚の作品が発見され、
この工房の制作と確認されているそう。
比較的小型の作品が多く、落ち着いた美しさのあるテーマと共に、
どこのご家庭にも一枚あってもいい・・・的な、
人気工房だったのかも。

Street View, Jacobus Vrel
「Street View,(通りの眺め)」Jacobus Vrel
フーチ(ホーホ)と同じ流派に、識別されている17世紀中頃の画家。
デルフトとハールレムで活動していたそうなので、
この風景もそのどちらかのものと。
フーチより、もう少し庶民的で、画風も素朴。

The Oude Kerk in Amsterdam, Emanuel de Witte, 1659
インテリアといえば、教会もよく描かれている。
これは1653年「The Oude Kerk in Amsterdam(アムステルダム旧教会)」
Emanuel de Witte(エマヌエル・デ・ウィッテ)。

Detail - The Oude Kerk in Amsterdam, Emanuel de Witte, 1659
今もそのまんまだし。
標本箱の旧教会は<このページ>に。
(なんだか、写真を回してきているFlickrの方で、
バグっているみたいで、写真が表示されてないけれど、
写真のリンクをクリックで、Flickrの写真ページは開きますよ。)

Interior of a Medieval Church, Hendric van Steenwijck d.A., c.1585
「Interior of a Medieval Church(中世の教会のインテリア)」
Hendric van Steenwijck 1585年頃。
同名の父と子がいるのだけれど、製作年から、多分父の方かと(?)。

Detail - Interior of a Medieval Church, Hendric van Steenwijck d.A., c.1585
活動していたアントワープか、フランクフルトの教会。
上の全体像では、ホッケーのスティック持っているように見える、
2人の男性は、長いキャンドルを持っていたのか・・・。
チャペル内の高い蝋燭に火を灯す係の人のよう。

Roman Ruins, Giovanni Paolo Pannini,
ここからは、18世紀イタリア絵画に移って、
「Roman Ruins(ローマの廃墟)」
Giovanni Paolo Pannini(ジョバンニ・パオロ・パンニーニ

Capriccio with Roman Ruins and Motifes from Padua, Giovanni Antonio Canal, c.1740
イタリア18世紀といえば、Canaletto(カナレット)でしょう・・・と思ったら、
やっぱりちゃんと入っていた。
「Capriccio with Roman Ruins and Motifes from Padua
(ローマの廃墟とパドヴァからのモチーフのあるカプリーチオ(幻想画)」1740年頃。

Detail - Capriccio with Roman Ruins and Motifes from Padua, Giovanni Antonio Canal, c.1740
風景のディティール。

Veduta Ideale with Palace Staircase, Canaletto, 1762
同じくカナレットの、1762年の作品、
「Veduta Ideale with Palace Staircase
(宮殿の階段のある理想的な眺め)」。

Detail - Veduta Ideale with Palace Staircase, Canaletto, 1762
カナレットの作品はかなり大型で、
これだけ細かく描き込まれていて、
その上、生産量がハンパない。
複数のアシスタントを使うスタジオ制作方式でもない。
なので、かなり早描きだったんだろうな・・・と想像する。
で、いつでもタッチを興味深く観察してしまう。

Detail - Veduta Ideale with Palace Staircase, Canaletto, 1762
このぷくぷくした人物描写はカナレット独特のもの。
早描き・・・早描き(笑)。

Detail - Veduta Ideale with Palace Staircase, Canaletto, 1762
カナレットの作品はヴェニスを描いたものが多いのだけれど、
主なクライアントは、当時グランドツアーで、
イタリアにやってくる英人貴族だったそうで、
最大のコレクションは英国王室なのだとか。
(George III(ジョージ3世)のコレクション。)
で、1840年に始まったオーストリア継承戦争の影響で、
英人貴族のグランドツアーが激減すると、
在ヴェニス英人エージェントのアレンジで、
1846~55年までイギリスに滞在して制作。
その後、ヴェニスに戻り1868年になくなる直前まで、
制作を続けている。

今回はこのあたりまでで・・・、
次回はフリードリッヒ~ドイツ象徴派のあたりのイメージを。



Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)

Glockengießerwall, 20095 Hamburg, Germany

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Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)-1-

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昨年の2月初めに、一泊だけでちょこっと訪れたハンブルグより、フライトで着いた日の午後に、駅に荷物を預けて見に寄った、Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)からのイメージを。
この美術館は、ハンブルグ中央駅の隣のブロックに建っていてとても便利、撮影を予定していた夜のライブまで時間を潰すのにちょうどいいロケーション。


Madonna and Child, 15th century, Sano di Pietro
ここの美術館には中世~現代に至るまでの
絵画作品が収蔵されているけれど、
まずは守備範囲の初期ルネッサンス(15世紀)
イタリアの聖母子。

The Death of the Virgin, first half 14th century, Pietro da Rimini
14世紀前半の祭壇画「聖母の死」。

Detail
金箔に彫りの入った、工芸的なディティール。

Retable of the former High Alter of St. Peter's Church in Hamburg (Grabow Alter) c.1379-83, Bertram von Minden
14世紀後半の、Bertram von Minden(ベルトラム・フォン・ミンデン)作、
聖ピーター教会の祭壇リテーブル。
ゴシック建築のように細かい、装飾ディティール。

Detail


Detail
顔立ちがゴツくてドイツっぽい(笑)。

Alterpiece from Harvestehude, c.1410, Bertram von Minden
これもまた、同じベルトラム・フォン・ミンデン、15世紀初期の、
Harvestehude(ハンブルグの北にあるエリア)の祭壇画。
このマイスター、初期には上記のような彫刻作品が多くて、
後期には絵画作品が多いのだそう。
両方できるんだ・・・。
全体像だと小さいので、クローズアップを以下に。

Detail
上段左から右へと旧約聖書のストーリーが続いて、
下段中央右から受胎告知で、新約聖書のストーリーになっている。

Detail
その受胎告知。

Detail
三王礼拝。

Kunsthalle Hamburg, Old Mastres collection
フレームの装飾が同じだけれど、
これらは詳細を控え漏れていて不明。
編み物や食卓のシーンが興味深い。

Kunsthalle Hamburg, Old Mastres collection
華麗なヴァージョンの三王礼拝。

Double-winged Alterpiece (Buxthehude Alter), 1390-1415, Bertram von Minden
これも同じベルトラム・フォン・ミンデンの作の聖母戴冠。
このマスター、ハンブルグで工房を持っていたそうで、
現存する作品の大半は、この美術館に収められている。

Detail
ネコ科動物好きなので、ついクローズアップ。

Christ as the Man of Sorrows, 1435, known as Meister Francke
1435年Meister Francke(マイスター・フランケ)作の
「The Man of Sorrows(悲しみの人)」。
ジーザス先生がこんな風に上半身ハダカで
(往々にしてマントと荊棘の冠とともに)
受刑の傷を見せて憂い顔・・・で描かれているものを、
イコノグラフィ的には「The Man of Sorrows」と呼ばれている。
これもその代表作。
このマイスターも、ハンブルグで活動した画家で、
19世紀末に発見されたのだそう。

The Virgin Adoring the Child, 1426, known as Meister Francke
同じくマイスター・フランケの「聖母礼拝」。
真っ赤な空に、ラッピング・ペーパーのように、
星がきれいに並んでいて、
くっきりとした構図といい、
とてもグラフィックデザイン的な新鮮さがある。

Detail
クローズアップ。

Enthorned Virgin and Child, 1330, Kolner Meister
もちろん彫像も、ところどころ展示されている。
この聖母子は詳細をとってないので、不明だけれど、
14世紀、ドイツ~オランダの感じかな。

Enthorned Virgin and Child with St. John the Baptist, 1488, Meister of Ursula-Legend
15世紀後半の、ウルスラ伝説のマイスター作
「玉座の聖母子と洗礼者ヨハネ」。
中世~ルネサンスにかけての画家(マイスター)は、
名前が伝わっていないことが多いので、
活動した都市(この場合、ケルンのマイスターとも)の名前で呼ぶか、
一番最初に確認された作品のタイトルをとって、
こんな風に通称で呼ばれている。
サインはないわけだから、技法やタッチで、
同一人物(あるいは同一工房)の作と判断されるようだ。
フランドル地域から遠くない、ケルンの立地のためか、
フランドル北方ルネサンス的な、
すらっとしたエレガントで繊細な表現。

The Mystic Marriage of St. Catherine, Sudniederlandisch, 1515-20
「聖カタリナの神秘の婚姻」16世紀前半の、
南オランダで制作されたもの。
作者名は伝わっていないようだ。
これがまさしくフランドル的な表現。

Detail
Mystical marriage of Saint Catherine」のテーマも、
イコノグラフィ的にはよく描かれているもので、
聖母子のジーザス君が、リングを与えていたら、
そのお相手は聖カタリナ。
アレクサンドリアのカタリナの場合が大半だけれど、
シエナのカタリナの場合もある・・・ということは、
Wikiで読んで始めた知った。)
華麗で豪華なシーンとして描かれるので、
私の好きなテーマの一つ^^。

The Coronation of the Virgin, Hans Fries
「聖母戴冠」15世紀末~16世紀初頭の、
スイスの画家、Hans Fries(ハンス・フリーズ)の手によるもの。
画面の上の茨がグリグリ・・・みたいな装飾様式が、
内陸ドイツ~スイスだなーと感じる。

Detail
「父と子」がこんな風にまーったく一緒に描かれているのは珍しいかも。


次回も続きますよ。



Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)

Glockengießerwall, 20095 Hamburg, Germany

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Palazzo Querini Stampalia, Venice (パラッツォ・クエリーニ・スタンパリア、ヴェニス)

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やっと話はヴェニスに戻ってきて、今回は、滞在の最終日に訪れた、Palazzo Querini Stampalia(パラッツォ・クエリーニ・スタンパリア)のイメージを。
ここはヴェニスのQuerini Stampalia(クエリーニ・スタンパリア)一族の屋敷が、19世紀に文化財団として、絵画を中心とした美術館として公開されるようになったもの。
60年代の建築家Carlo Scarpa(カルロ・スカルパ)のモダーンな改装でも有名・・・だそうだけれど、古物好きの私は、この部分はまったく素無視して(笑)、上階の古いインテリアばかり撮影していたのだった。


Fondazione Querini Stampalia
こういうインテリアに、ぐっとくるんですね(笑)。

Fondazione Querini Stampalia
ヴェニス特有のPortego(ポルテゴ)と呼ばれる、一種の応接室、兼、廊下。

Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia
この部屋には、ヴェニスのイベントを描いた、
(多分)18世紀の絵画がぎっしり展示されている。

Fondazione Querini Stampalia
これはドゥカーレ宮殿の横の広場。
拡大してみると、バルコニーから提督も観覧の様子。

Fondazione Querini Stampalia
サンマルコ広場に立つマーケット。
いろいろ衣装も売られていて・・・、
あぁ、私この絵の中に入って、このマーケット訪れたい(笑)。

Fondazione Querini Stampalia
18世紀後半の、ラッカー塗装の家具で統一された部屋。
絵画もこんな風に、インテリアに取り込まれた形で、
18世紀に実際に飾られたいたような状態で展示されている。

Fondazione Querini Stampalia
詳細は記録してこなかったけれど、
Lorenzo di Credi(ロレンツォ・ディ・クレディ)の聖母子と思われる。

Fondazione Querini Stampalia
18世紀前半の、ムラノ・ガラスの見ごとな鏡。
周囲のパネルの中には、
ガラスにモノクロームで描写された裏から水銀張りされている。

Fondazione Querini Stampalia
フレスコ画の天井。

Fondazione Querini Stampalia
なんだか落ち着ける、こじんまりした控室。

Fondazione Querini Stampalia
次々に続く応接室には、歴代の一族と思われる肖像画が連なる。

Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia
18世紀のダイニングを再現した部屋。

Fondazione Querini Stampalia
装飾レリーフのような、トロンプルイユ・フレスコ画が描かれた部屋。

Fondazione Querini Stampalia
この部屋には、Pietro Longhi(ピエトロ・ロンギ)のコレクション。
この人、生涯に一体何枚絵画を描いたのか・・・、
と思うぐらい、ヴェニスのあちこちの美術館で、
セットで展示されているのを見かける。

Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia
自分的に一番ヒットだった、初期ルネッサンスの聖母戴冠。

Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia
実は私達、このMantegna / Belliniの特別展を見に、
ここに来たのだけれど、延々たどり着かないので、
途中から端折って、やっと最後のこの特別展の部屋にたどり着く。


Fondazione Querini Stampalia
こんな感じで、ただただこの類似する絵画を
(左:ベリーニ、右:マンテーニャ)並べて展示して、
もう一つの部屋で、いろいろ解説資料が展示されているという、
意外と小さなエキジビション。
で、イタリア語なんてわからないので、
2つの絵画の描かれた、20年の差で、
右のマンテーニャの装飾的な硬質の様式から、
左のベリーニの写実的な様式に移行していることを、
テーマにしているのかと思っていた・・・。

この後のロンドン・ナショナルギャラリーのMantegna / Bellini展では、
実際にはほぼ同い年で、義理の兄弟にあたる、
2人の絵画のスタイルの背景や、お互いに影響を与えあっていったことが、
大量の招聘絵画の展示で解説されるという、
これの10倍ぐらいの規模のものだった。

Fondazione Querini Stampalia


Fondazione Querini Stampalia
この絵画たちにも、ロンドンで半年後に再会したのだった。


最後は、おまけヴィデオで、カルロ・スカルパ、
デザインの20世紀の部分も含めて、
この美術館の全体のイメージをキャプチャーした、
この美術館制作のヴィデオを。







Palazzo Querini Stampalia
(パラッツォ・クエリーニ・スタンパリア)



地図:










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Ca' d'Oro, Venice(カ・ドーロ、ヴェニス)-2-

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ヴェニス、Ca' d'Oroカ・ドーロ)、 正式には「Galleria Giorgio Franchetti(ジョルジョ・フランケッティ美術館)」からの続編を。


Crocifissione con santi e donatori, Hans Memling 1435(40)-1494
イタリアン・ルネッサンス絵画以外に、
北方ルネッサンス絵画の収蔵も多い。
15世のHans Memling(ハンス・メムリンク)の、"Crocifissione con santi e donatori"
「聖人と寄進者がとりまく、キリストの磔刑」
(全然余談だけど・・・どうして日本語カナ表記で「メムリンク」になるのかが謎。
仏語だと微かに最後に「グ」が入ってるように聞こえるし、
蘭語だとgは飛んでしまって「メムリン」にしか聞こえない。
英語圏でも最後はかすかなg音が残っているような感じ。
自分的には「メムリング」と書きたいところだけど、
慣例に準じておく。)

Crocifissione, Jan van Eyck, Maastricht 1390 - Bruges 1441
15聖前半の、Jan van Eyck(ヤン・ファン・エイク)の「磔刑図」。
(あーこれも、英語読みの「ヴァン・ナイク」で慣れてるので、違和感・・・笑。)
街の描き込みがハンパない。
メムリンクより1世代上にあたるので、もう少し中世的な硬い表現。

Part of Crocifissione, Jan van Eyck, Maastricht 1390 - Bruges 1441
で、そのハンパない描き込みが好きだったりする(笑)。

Madonna col Bambino in trono tra le sante Caterina d'Alessandria e Barbara, copy of  Memling
"Madonna col Bambino in trono tra le sante Caterina d'Alessandria e Barbara"
(聖カテリナと聖バルバラの間の聖母子)。
これはメムリンクのコピーだそう。
たしかによく似た構図のメムリンクの聖母子が、
ブルージュのSint-Janshospitaal(聖ヤン・ホスピタル)に収蔵されているのを、
これは、7月に見てきたので覚えている。<こんなもの
メムリンクのほうがもう少し高貴な感じ・・・かな。

ちょうど北方ルネッサンス絵画の部屋を見終わった頃に、
アテンダントの係員が、
「上階がオープンしました。」と告知して回ってくる。
そう、この(日本式でいうと)2階にあたる展示室(8:15amオープン)の上に、
もう一つ展示室があって、そこは10:00amオープンという、
ちょっと変則的な開館時間なのだった。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
こんな風に、2階展示室の途中に古風な階段があるけれど、
ここから上がれるわけではなくて、
エントランス近くの大きな階段から、
3階に当たる部分に登っていく。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
上階では16世紀以降の絵画作品とタペストリー、家具が展示されている。
ここはほぼ南に面した明るい建物なので、
日光による、タペストリーの退化を、最小限に抑えるために
開館時間を短縮してるのかな・・・というのは、私の想像。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
詳細はわからないけれど、この頃(16世紀)のタペストリーは、
ブラッセルズを中心とした、
フランダース地域でつくられたものじゃないかな?

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro


Ritratto del Procuratore Nicolo Priuli, Jacopo Tintoretto, Venezia 1518-1594, Venezia 1518-1594
"Ritratto del Procuratore Nicolo Priuli", Jacopo Tintoretto
16世紀のティントレットの描いた、
「検察官ニコラ・プルーリの肖像」。
何人ものDoge(提督)を輩出した、ヴェネチア貴族Priuli(プルーリ)家の一員。

Venere allo specchio, Tiziano Vecellio, 1490-1576
"Venere allo specchio, Tiziano Vecellio"
16世紀ティツィアーノの、「鏡のヴィーナス」。

Venduta di una villa presso un fiume, Lodewijk Toeput detto Lodovico Pozzoserrato, Antwerp 1500- Trevisco 1605
Veduta di una villa presso un fiume, Lodewijk Toeput detto Lodovico Pozzoserrato
「川の畔のヴィラの眺め」
イタリアではLodovico Pozzoserrato(ルドヴィコ・ポゾセラート)と呼ばれた、
16世紀のフランドル、アントワープの画家、
Lodewijk Toeput(ローデヴィック・トゥプット)の作品。
ティントレットのスタジオで修行した後、
本土側の街、Treviso(トレヴィソ)で生涯活動した。
ヴェネチアの絵画組合員権を
取得できなかったためではないかと考えられている。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
続く展示室はこんな感じ。

Vedura della piazzetta verso S.Giorgio, Francesco Guardi, Venezia 1712-1793
Vedura della piazzetta verso S.Giorgio, Francesco Guardi
「サン・ジョージオを望む、小さな広場の眺め」
18世紀のFrancesco Guardi(フランセスコ・グアルディ)作。
サンマルコ広場から、ドゥカーレ宮を左手に、
グランカナルに向かう部分の広場・・・って、
この絵もまた、現在とほとんど変わりないのが、
ヴェニスのすごいところ。

カナレットからは、一世代ぐらい後の画家。
カナレットっぽいパースペクティヴだけど、
もっとルースで自由なタッチで、
カナレットほどの完璧な製図的な描き方ではない。
そこが後の印象派以降、グアルディの方が、
カナレットより高く評価される要因となっている。

いや、私はどっちも好きだけど(笑)。

Venduta del Molo verso la basilica della Salute, Francesco Guardi, Venezia 1712-1793
"Venduta del Molo verso la basilica della Salute", Francesco Guardi
「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂を望む、船着き場の眺め」
これもフランセスコ・グアルディ作。
これは上の絵のシーンから、
グランカナルに突き当たるまで歩いて、
右手にあたる、対岸の聖堂を眺めたところ、
って、すぐにロケーションが確定できてしまう。

さて、絵画作品はこのぐらいで、
もう一度下の階へ、今度はグランドフロア(一階)に降りていく。
この公開されている、グランドフロアは、
展示物ではなくて、屋敷の中庭とモザイク床が見どころ。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
ところどころ水浸しになっているのは、
満潮時の高潮のため。
水に浸かっている時は、このフロアは公開されていない。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
その昔は、グランカナルに面して、
ここが正面入口として機能していたはず。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
あぁ、モザイクタイル、美し・・・。
頻繁に水浸しになるので、
保存状態も危ぶまれていることと思う。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
カナルを覗く。
本来はここがこの屋敷の正面船着き場。
今ではもう水の下になってしまっている。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro


Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
中庭を通って、階段で屋敷に上がる構造。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
19世紀にここを一時期所有していた、バレリーナ、
Marie Taglioni(マリー・タリオーニ)が、
この階段と、2階の窓の外のバルコニーを撤去してしまった。
階段の方は、最後のオーナー、ジョルジョ・フランケッティが、
復旧させたが、バルコニーは失われたままで、
現在では、歴史的建造物に対する破壊行為とみなされている。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
残念なことに・・・。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
中庭の門の上の装飾。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
最後に、中庭の壁の上の装飾。




Ca' d'Oro(カ・ドーロ)

開館時間は英文で<このページ>に。

地図:








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Ca' d'Oro, Venice(カ・ドーロ、ヴェニス)-1-

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グランカナルに面する邸宅の中でも、最も美しいものの一つに数えられている、15世紀建造の邸宅、Ca' d'Oroカ・ドーロ)。
最後のオーナーだった、Giorgio Franchetti (ジョルジョ・フランケッティ)が、その美術コレクションとともに、1922年に国家に寄贈して、1927年以降、美術館として公開されている。
なので、美術館としては 「Galleria Giorgio Franchetti(ジョルジョ・フランケッティ美術館)」と呼ばれている。
ヴェネチアンと、フレミッシュのルネッサンス絵画が中心の、コレクションを見るというのも、目的のひとつなんだけれど、それ以上に、この屋敷をぜひ内側からみてみたい・・・というのも、ポイント高し。


Venice - Town
グランカナルを走る水上バスから、
かろうじて撮れた外観がこれ。

Ca' d'Oro facciata
もうちょっと説明的にわかりやすいイメージをwikiから借りてきた。
Ca' d'Oro(カ・ドーロ)というのは「黄金の館」の意味で、
もともとは金張りど多彩色で彩られていたのだとか。
大理石自体でも、色大理石が使われているせいか、
彩色はなくてもかすかに色のコントラストが出ている。
うん、いや、これぐらいの方が上品な感じで、いいのではないだろうか。
この、ゴシック様式がヴェニスの典型で、
これだけゴシック様式の建造物が、
現役で軒並みゴロゴロしているのは、
ヨーロッパでも、ヴェニスぐらいではないかと。

San Sebastiano, Andrea Mantegna, 1431-1506
最初に目に飛び込んでくるのが、
15世紀のAndrea Mantegna(アンドレア・マンテーニャ)作、
「聖セバスチャン」の描かれた、アルコーヴの一角。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
天井装飾ラヴ。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
その先に続くメインの展示室は、
美術館として、シンプルな内装になっている。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
上の方に飾られているフレスコのフリーズは、
もともとここにあったものじゃないかな・・・?
というのは想像だけど。

で、このエントランスホールに相当するPortego(ポルテゴ)の、
両サイドの部屋の展示を見て回る前に、
ガラス戸の向こうのバルコニー部分に吸い寄せられていく。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
いやもう・・・ここからの、グランカナルの眺めだけでも、
ここに入った価値があるというもの。

View from Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
Mercato di Rialto(メルカト・ディ・リアルト=リアルト市場)の、
青物市場、古い建物の中の魚市場を対岸に臨む。
この時間帯には営業の終わっている魚市場の前に、
停泊しているボートは、輸送ボートというかデリバリー・ボート。
そう、車の出入りできないヴェニスでは、
運送も、宅急便もすべて、ボート便。
イタリア本土から鉄道駅裏のパーキングまでは、
トラックで運ばれて、そこからボートに積み直しての配達。
なんでも物価が高いのは、観光客目当てだけではなくて、
こういう輸送コストも関係しているかも。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
美しいバルコニーの話をしていたのに・・・閑話休題。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
余談ついでに・・・ここで、旅行中唯一撮ったセルフィー。
基本が「モノ好き」なので、モノばかり撮ってて、
自分を含めて、人間を撮るということが一切意識から抜けている。
私行きましたよ・・・の、唯一の証拠写真。

Polittico di Santa Caterina, Artista inglese del secolo XV
さて、展示物・・・・。
15世紀のアラバスター彫り(?)に彩色の、ポリプティック(多翼祭壇画)。
聖カテリナを描いたもの。

Polittico della Passione, Antonio Vivarni e aiuti, Murano 1415 - 1476(84)
これも15世紀のポリプティック(多翼祭壇画)で、キリスト磔刑を描いたもの。
ムラノ・ガラス職人一族出身の画家、Antonio Vivarini(アントニオ・ヴィヴァリニ)作。

Madonna col Bambino e sant' Onofrio, Carlo Crivelli, Venezia 1430-35)
なんだか、ひとクセある聖母子と思ったら、
Carlo Crivelli(カルロ・クリヴェッリ
ここでお目にかかるとは・・・。

Part of Madonna col Bambino e sant' Onofrio, Carlo Crivelli, Venezia 1430-35)
「高貴にして華麗にして冷酷」などという、
キャッチを付けてしまいそうになるクリヴェッリ。
ラヴです(笑)。

Madonna col Bambino, Michele Giambono, 1420-62
こちらのもっとおっとりした聖母子は、
Michele Giambono(ミケーレ・ギアンボーノ)作。

Annunciazione, Vitore Carpaccio, 1460-1523(26)
Vitore Carpaccio(ヴィットーレ・カルパッチョ)作の「受胎告知」。
そう、インテリアが好き^^。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
ポルテゴを挟んで、反対側の展示室に移動する。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
bullseye(ブルズアイ)ガラスの影がきれい。

Incoronazione della Vergine, Andrea di Bartolo, Siena 1389-1428
先に見ていた部屋は主に15世紀絵画の展示で、
こちらの一角は14-15世紀のもの。
これはAndrea di Bartolo(アンドレア・ディ・バルトロ)の「聖母戴冠」。
フィレンチェのGiotto(ジオット)に通じるような、
高い頬骨と切れ長の目に、それでいて、柔らかな衣の表現。
目を引かれた作品の一つ。

Sei Apostoli, Maestro di San Davino, Pisa Lucca 1395-1420
「12聖人」の一部は、聖ダヴィノ(←なんだか聞かない名前の聖人さん)の画家作
ということになっている。
ピサやルッカで活動した画家だそう。
中世(ビザンツ)からルネッサンスへの過渡期の、
やや様式的ながら華麗な表現。

Annunciazione, Maestro lombardo, del XV secolo
15世紀の受胎告知。
絵画自体より、このフレームに目が釘付け。

Madonna in trono col Bambino e i santi Pietro e Paolo, Bicci di Lorenzo, Firenze 1373-1452
"Madonna in trono col Bambino e i santi Pietro e Paolo"
「聖ペテロと聖パウロに伴われた、戴冠の聖母子」は、
14世紀後半から15世紀前半の、
Bicci di Lorenzo(ビッチ・ディ・ロレンゾ)作。

Resurrezione, Benardino di Mariotto, Perugia 1478-1566
14-15世紀の Perugia (ペルージャ)の画家、
Benardino di Mariotto(ベルナルディノ・ディ・マリオット)の、
「Resurrezione(キリストの蘇生)」。

Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
ディティールは記録から漏れていて、不明なのだけれど、
左の天使のタッチ、ポーズがウィリアム・モリスかと思った(笑)。
もしかして、彼はこれを見ていたのだろうか?

Madonna col Bambino, Francesco Botticini, Firenze 1446-1498
"Madonna col Bambino, Francesco Botticini"
15世紀後半ともなると、表現が描写的で、
完全にルネッサンス・スタイルに入っていく。
フィレンチェの画家、Francesco Botticini
(フランチェスコ・ボッティッチーニ)の「聖母子」。

Madonna col Bambino, Benvenuto Tisi detto il Garofalo, Ferrara 1481- 1559
ルネッサンスもやや後期、フェラーラの画家、
Garofaloガロファロ)の「聖母子」


と、いうところで、話は次回に続きます。






Ca' d'Oro(カ・ドーロ)

開館時間は英文で<このページ>に。

地図:












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Gallerie dell'Accademia, Venice (アカデミア美術館、ヴェニス)-2-

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標本箱は、ヴェニスにもどって、Gallerie dell'Accademia (アカデミア美術館)のイメージの続編を。
前回は一体いつの話?といわれそうなので・・・、前編は<このページ>ですよ。


Gallerie dell'Accademia, Venice
ルームNo.3。

L'Angelo annunciante e l'Annunciata, Giovanni Bellini, 1434(39)-1516
この部屋のメインの展示物は、15世紀Giovanni Belliniジョヴァンニ・ベッリーニ)の受胎告知。
このテーマは、歴史的インテリア好きには、
マリア母さまの部屋を覗き見できる格好の題材。

I santi Ludovico da Tolosa, Bartolomeo, Sebastiano e Sinibaldo, Sebastiano Luciani, Detto Sebastiano del Piombo, 1485-1547
個人的には、このSebastiano del Piomboセバスティアーノ・デル・ピオンボ)の、
トリプテイック(厳密にいうと4連パネルかな?)の聖人さん達、なかでも、

Gallerie dell'Accademia, Venice
San Ludovico da Tolosa(トゥルーズの聖ルイ)が目にとまる。
なんだか現代的で、こんな感じの男の子、
ウチの近所でも、いるいる・・・というような、リアルさ(笑)。

Gallerie dell'Accademia, Venice
そして、装飾好きは、天井のディティールに目を凝らす。

Gallerie dell'Accademia, Venice
部屋を移動して、多分ここがこのアカデミア美術館の中でも、
一番の見どころといわれているのじゃないかな、と思う、ルームNo.23。

La Tempesta, Giorgione, 1476(77)-1510
現存する確定された作品が6点しかない、
幻の画家Giorgioneジョルジオーネ)の、La tempesta (テンペスタ)。
風景の静けさに魅了される。

Madonna Contarini, Giovanni Bellini, 1434(39)-1516
部屋の中にまた、パネルで区割りされた一角があって、
その中はGiovanni Bellini(ジョヴァンニ・ベッリーニ)づくし。
これは、Madonna col Bambino in piedi benedicente
(立って祝福を与える聖母子)。
ちょうど今、ロンドンのナショナル・ギャラリーで、
Mantegna and Bellini (マンテーニャとベッリーニ)展が開催されていて、
私も先週見に行ってきたところ。
この絵画を始めとして、ヴェニスで見た作品もいくつかに、
またロンドンで再会したのだった。

Allegorie Giovanni Bellini, 1434(39)-1516, Andrea Previtali, 1470(80)-1528
ベッリーニの中でも、ちょっと毛色の変わったシリーズ、
「Allegorie(アレゴリー=寓意画)」
意味合いを読み取ることは難しいけれど、
なにか現実離れした、シュールな感覚が心地よい。
このシリーズは弟子のAndrea Previtali(アンドレア・プリヴィアティ)との
合作とされている。

Allegorie Giovanni Bellini, 1434(39)-1516, Andrea Previtali, 1470(80)-1528
同じく「アレゴリー」のシリーズより。
上のがヴィーナスだとしたら、
これはバッカスとマルス・・・かな?

Allegorie Giovanni Bellini, 1434(39)-1516, Andrea Previtali, 1470(80)-1528
意味不明で、とってもシュールな「アレゴリー」。

Allegorie Giovanni Bellini, 1434(39)-1516, Andrea Previtali, 1470(80)-1528


Allegorie Giovanni Bellini, 1434(39)-1516, Andrea Previtali, 1470(80)-1528
意味不明だけれど、どことなく、ルネッサンスの
グロテスク装飾文様を思わせるものがある。

Visions of Hereafter. Ascent into Heaven, Jheronimus Bosch
Jheronimus Bosch(ヒエロニムス・ボス)の、
「Visioni dell'aldilà(Visions of the Hereafter=死後のヴィジョン)」の一部。
全体像は<このページ>に。
ダンテの「神曲」っぽい(笑)。

Processione in Piazza San Marco, Gentile Bellini, 1429-1507
ジョヴァンニ・ベッリーニの弟、Gentile Bellini(ジェンティーレ・ベッリーニ)15世紀末の、
Processione in Piazza San Marco(サン・マルコ広場での聖十字架の行列)。
今も殆ど風景に変わりがないことに驚く。

Miracolo della reliquia della Croce al ponte di San Lorenzo, Gentile Bellini, 1429-1507
これもジェンティーレ・ベッリーニの、
Miracolo della reliquia della Croce al ponte di San Lorenzo
(サン・ロレンツォ橋での、聖十字架の奇跡)。
カナルに落ちた、True Cross(真の十字架)聖遺物が、
Andrea Vendramin (アンドレア・ヴェンドラミン←同名のヴェネチア総督の祖父)
の手で救われた・・・という、伝説を描いている。

Miracolosa guarigione della figlia di Bevegnudo de San Polo, Giovanni Mansueti, 1485-1526(27)
どうしてこういう、パースペクティヴのある、
ゴチャゴチャした絵に惹かれるんだろうか(笑)。
Giovanni di Niccolò Mansueti(ジョヴァンニ・ディ・ニコロ・マンスエティ)の、
Miracolosa guarigione della figlia di Benvegnudo da San Polo
=聖ポロによるベンヴェヌドの娘の奇跡の回復)。

Gallerie dell'Accademia, Venice
どこか途中の部屋で見かけた、ガニュメディスの彫像。

Gallerie dell'Accademia, Venice
そして、廊下にも、バンバン有名どころの大作が展示されている。

Theft of the body of St. Mark(1562-66), Jacopo Tintoretto,
この一角はTintoretto(ティントレット)。
16世紀のLa messa in salvo del corpo di San Marco (noto come Il
trafugamento del corpo di San Marco),
聖マルコの遺体の救出(聖マルコの遺体の盗出、として知られている)。

Gallerie dell'Accademia, Venice
未完(?)の背景の描写が、妙に現代的。

Madonna col Bambino e i santi Sebastiano, Marco, Teodoro venerata da tre comerlenghi e di loro segretari, Jacopo Robusti detto Jacopo Tintoretto, 1519-1594
同じくティントレットの、
Madonna col Bambino e i santi Sebastiano, Marco,
Teodoro venerata da tre comerlenghi e di loro segretari
(3人の侍従と秘書に礼拝される、
聖母子と、聖セバスチャン、マルコ、テオドロ)
鮮やかで動きと量感のある描写が、
バロック絵画の先駆を感じさせる。

La Creazione degli animali, Jacopo Tintoretto, 1519-1594
同じくティントレットで、La Creazione degli animali(=動物の創造)。
創造主、父さんが様々な動物を、忙しそうに製作中。
博物誌的な絵画。

Gallerie dell'Accademia, Venice
この後、階段を降りて、一度中庭に出て、
ショップと出口に向かってしまった。
「あれ?カナレットとかあるんじゃなかったっけ?」
と思い直して、ショップで尋ねてみたら、
見逃していた、グランド・フロアの一角あり。
あまり、順路表記が明確でないので、迷い気味。

Gallerie dell'Accademia, Venice
それはこの一連の部屋で、
17-18世紀の絵画を中心に展示されている。

Perspective with portico (1765), Canaletto e Bottega,
Canaletto(カナレット)の、Perspective with portico (1765)
(ポーティコのある透視画)。
お気に入りの一枚。あ、やっぱりパースペクティヴか・・・。

Courtyard of a palace with staircase, Michele Marieschi, 1710-1743
カナレットでなくて、Michele Marieschiの、Courtyard of a palace with staircase
(階段のあるパレスの中庭)。
って、これもパースペクティヴ、ちょっとピラネージっぽくもある。

Gallerie dell'Accademia, Venice
数多くはないけれど、彫刻の展示もあって、

Gallerie dell'Accademia, Venice
充実の美術館でしたよ。





Gallerie dell'Accademia (アカデミア美術館)
独特の開館時間:火~日 8:15am ~ 18:15pm、月 8:15am ~ 13:00pm
(閉館45分前にチケット販売終了)

地図:









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Gallerie dell'Accademia, Venice (アカデミア美術館、ヴェニス)-1-

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2018年11月13日(火)~19日(月)の期間、ベルギー出張のため、
KotomiCreations Etsy ショップはクローズしています。
19日(月)の夜には再オープンして、通状営業に戻ります。


うふふ・・・、来年の9月のヴェニス滞在、ホリデー・アパートのみならず、エアライン・チケットまでとってしまったこの人達・・・、直前にケガしたり、病気になったりしないように気をつけなきゃね。
来週はまた、ベルギーのナミュールに出ています。とか書いていたら、旅行好きと思われていることが実に多い。
でも、実際のところは・・・、旅行はあんまり好きじゃないんです(笑)。
出不精で、知っているところにじっとしているのが結構好きな方。鉄道はそうでもないけど、エアライン移動は面倒くさい。
どちらも3時間以上乗っているのは苦手。ホテルは不便なので、アパートメントに1週間ぐらい滞在するのが好き。外食が面倒くさいので(待つのが嫌い)、キッチンのあるところで、自分の好きなものを、さっさと食べたい。知らないところに行くより、知っているところに何度も行く傾向あり。いわゆる・・・、アスペルガー傾向強いです(笑)。
ただただ、古風な装飾アート・インテリア・建築が好きなので、そして、地図やタイムテーブルを読むのが好きなので、オタク度の高い旅行を結果的に、してしまっている感じはあるのだけれど。

さて、今回の本題は、そんなにオタク度は高いわけじゃないけど、Gallerie dell'Accademia, Venice (アカデミア美術館、ヴェニス)。
18世金に始まった、美術学校(アカデミア)が、現在では14-18世紀のヴェネチア絵画を展示する、美術館となっている。


Gallerie dell'Accademia, Venice
正面はネオクラシカルなので、
この建物自体が18世紀のものと思い込んでいた。

Gallerie dell'Accademia, Venice
エントランス・ホールでチケットを買って、
順路は階段を上がった上階から始まる。

Gallerie dell'Accademia, Venice
で、最初の展示室が、好きな分野の中世後期~初期ルネッサンス絵画の展示室で、
で、またこの天井装飾なものだから、テンション上がる。

Gallerie dell'Accademia, Venice
シンプルで直線的な様式になっていく18世紀に、
これを作ってしまうヴェニスってすごすぎ・・・!?
とか思ってみていたのだけれど、
wiki英語版によると、どうやら、この建物自体は、
ナポレオンによって解散させられた、修道院跡が使われたそう。

Gallerie dell'Accademia, Venice
建物は14世紀に遡るのだそうで・・・、どうりで・・・と納得がいく。


Jacobello del Fiore, 1400-1439
Jacobello del Fioreの14世紀前半の華麗なトリプティク(三連祭壇画)、
「Justitia Triptych(ジャスティティア=正義の女神)のトリプティク」
左右は、大天使ミカエルとガブリエルのコンビ。

Michele di Matteo, 1410-1469
Michele di Matteoの、ヴェニス・聖エレナ教会のポリプティック(多翼祭壇画)。
主にボローニャで活動した15世紀の画家。

Gallerie dell'Accademia, Venice
センターパネルのチャーミングな聖母子。

Paolo Veneziano, 1333?-1362
リフレクションがどうしようもなかったんだけれど・・・、
14世紀中頃のPaolo Venezianoのポリプティック祭壇画。

Gallerie dell'Accademia, Venice
センターパネルの聖母戴冠をクローズアップで。
まだとてもビザンティン・アイコンの影響が強く残っていて、
様式的だけれど(だからこそ)華麗。

Gallerie dell'Accademia, Venice
これは作品ディティールを撮ってこなかったので、不明だけれど、聖母子。
15世紀の感じかなー。ローブやヘイロー(円光)の装飾性がたまらん・・・(笑)。

Catarino, 1362-1390
14世紀後半のCatarino da Veneziaの聖母戴冠。

Incoronazione della Vergine, Stefano -Plebanus- di Sant'Agnese, 1369-1385,
これも同じテーマの聖母戴冠で、同時期のStefano Venezianoの作。

Gallerie dell'Accademia, Venice
天使のクローズアップ。
これも、とてもビザンティン風。

Polittico Lion con l'Annunciazione, Lorenzo Veneziano, 1356-1372
とりわけ華やかな、Lorenzo Venezianoの受胎告知のポリプティック。
さっきからみんなVeneziano(ヴェネチアーノ)が名前に付くのだけど、
一族だったのか、単にみんなヴェニス出身だったからそう呼ばれるのか、
そのあたりは調べがつかなかった。

Gallerie dell'Accademia, Venice
クローズアップ。お美しい・・・。

Gallerie dell'Accademia, Venice
建築のようなこの構成。

Gallerie dell'Accademia, Venice
その習作なのか、よく似た構図で、
同じく14世紀後半、Lorenzo Venezianoの受胎告知のポリプティック。
上の本番作品の研ぎ澄まされた表現と違って、
もう少しまったりと柔らかい表現。

Madonna della Misericordia tra i santi Giovanni Battista e Giovanni Evangelista, Jacobello del Fiore, 1400-1439
14世紀前半Jacobello del Fioreの、
Madonna della Misericordia, i Santi Giovanni Battista e Giovanni Evangelista
(洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの間の、慈悲の聖母)
このマントで衆生を覆う「Virgin of Mercy(慈悲の聖母)」の図像は、イタリアから広がったもの。

Incoronazione della Vergine in Paradioso e committente, Maestro di Ceneda, 1439-1484
15世紀のMaestro di Ceneda(セネダのマエストロ)、
Incoronazione della Vergine in Paradioso e committente,
(天国での聖母戴冠と奉納者)
なんだけれども・・・写真では下に、奉納者一族のポートレートを見切っていて、
これは天界のシーン。

Gallerie dell'Accademia, Venice
なんかこう・・・建築的表現のあるものに、ソフトスポットあり。

次は、部屋が飛ぶけれども、この展示の後に入れると収まりが良さそう。

Gallerie dell'Accademia, Venice
16世紀の、Titian(ティツィアーノ)の Presentation of the Virgin(聖母の奉献)の部分。
(全体は<このページ>に。)
で、ティツィアーノの絵画・・・というよりか、これが描かれている環境というのが・・・、

Gallerie dell'Accademia, Venice
こんな・・・、

The Presentation of the Virgin Mary in the temple, Tiziano Vecellio, 1488(90)-1576
こんなことに。

Gallerie dell'Accademia, Venice


Gallerie dell'Accademia, Venice
天井がすごすぎ・・・。
なんだけれど、これは19世紀のリヴァイヴァル様式の頃に導入されたものではないかな・・・、
と、裏を取ってないけど、写真を拡大してみて感じる。
なにかこう・・・表現がスムースすぎるような。

Antonio Vivarini e Giovanni d'Alemagna, 1446
窓の間に展示されている、15世紀中、
Antonio Vivarini と Giovanni d'Alemagna合作のトリプティック聖母子像。
どことなく、私の好きなCarlo Crivelli(カルロ クリヴェッリ)要素の見られる表現。
クリヴェッリって独特だと思っていたけど、
同時代にちょっと似かよったスタイルの画家もいたんだな・・・と気がついた。

そして、なんでまた自分は14世紀~15世紀の絵画が好きかというと、
装飾的な(金箔張りの)テンペラ画だからなんだと思う。
テイストの根っこが工芸ですから・・・。
油彩に移行すると、ぐっと興味なくなる傾向あり(笑)。

ではまた次回も、この美術館より続編を。






Gallerie dell'Accademia (アカデミア美術館)
独特の開館時間:火~日 8:15am ~ 18:15pm、月 8:15am ~ 13:00pm
(閉館45分前にチケット販売終了)

地図:









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Ca' Rezzonico, Venice (カ・レッツォーニコ、ヴェニス)-3-

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2018年11月13日(火)~19日(月)の期間、ベルギー出張のため、
KotomiCreations Etsy ショップはクローズしています。
19日(月)の夜には再オープンして、通状営業に戻ります。





あまりにも、ヴェニスが気に入ってしまったので、来年も今度は友人と9月に1週間滞在することにして、さっそくもうホリデーアパートを予約してしまった。
ヴェニスは観光激戦都市な上に、交通機関(というか物資の輸送)をすべてボートに頼っていることもあって、何かと物価が高い。 ホテル・外食・買い物すべて、ヨーロッパ内でもトップ物価高のロンドンに匹敵している感じ。
(ちなみに、他のヨーロッパの都市では、スイスや北欧諸国の首都が、そんなトップ物価エリア。)
なので、立地がよくて予算内でレヴューのいいホテル/アパートを探すのは一苦労。 これはもう、先手必勝、一年前からプランするしかない。 私も友人も勤め人でない、自由業だからできることではあるのだけれど・・・。

閑話休題で、その、ヴェニス。Ca' Rezzonico, Venice (カ・レッツォーニコ)からの最終回を。


Ca' Rezzonico, Venice
Green lacquer Room(グリーン・ラッカーの部屋)と呼ばれる一室。
名前の由来は、グリーンの漆調塗装の家具と、
(写真では見えにくいけれど)緑大理石粉で着彩したスタッコ装飾の、
(壁の下部分の)パネリングから。
これも別の屋敷から、移行されたもの。
典型的な18世紀のシノワズリ様式。

Ca' Rezzonico, Venice
その次は、この屋敷の中でも、印象的な、Longhi Room(ロンギの部屋)。
ここに展示されるPietro Longhi(ピエトロ・ロンギ)の絵画に因む。

Ca' Rezzonico, Venice
18世紀ヴェニスの風俗を描いた作品の多数が、
この博物館の所蔵になっている。

Ca' Rezzonico, Venice
カーニヴァルの時期や、ギャンブルのシーン
が描かれている作品には、ヴェニスの仮面を着けた人々が登場。
どことなくミステリアスな雰囲気を漂わしている。
この絵画には、ほぼおなじ構図の別ヴァージョンがあるのだそう。
このページ

Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice
ヴェニスのホガース・・・という雰囲気。
(ホガースほど荒んでないけど・・・笑。)

Ca' Rezzonico, Venice
次の部屋はRoom of the Parlatory(面会室の部屋)と呼ばれている。
ここに掛かる、尼僧院のParlatory(面会室)を描いた絵画因んだもの。
で、別の絵画に気をとられていて、撮影してなかったので、
その絵画は<このページ>に。
Parlatory of the Nuns of San Zaccaria(聖ザカリア尼僧院の面接室)。
18世紀ヴェネチア画家Francesco Guardi(フランセスコ・グアルディ)の作品。

Ca' Rezzonico, Venice
で、私が気を取られていたのは、こちらの方の、
これまた典型的なヴェニス的なる絵画。
同じくフランセスコ・グアルディの「Foyer of palazzo Dandolo at San Moisè
(サン・モイゼのパラッツォ・ダンドロのエントランス・ホール)。
当時(18世紀)は、12月26日のクリスマス明けから、
3月6日のAsh Wednesday(灰の水曜日)までが、
延々続くカーニヴァル・シーズンで、
その間にこのパラッツォでは、
共和国主催のカジノが開催されていた。
ここに入場するには、仮面を被る必要がある。
かぶっていないのは、「賭場」を仕切る富裕貴族達。

Francesco Guardi's House, Campiello de la Madona, Cannaregio, Venice.
フランセスコ・グアルディといえば・・・、
街を歩いていて偶然「フランセスコ・グアルディの家」というのを見つけた。
公開されているわけではなく、
普通の家にただプラークがついているだけだけれど。

Ca' Rezzonico, Venice
Netには出てこなかったので、詳細が不明だけれど、
ヴェニスの冬。こ・・・凍ることがあるんだ・・・。
これはもしかして、ムラノ島から、
墓地の島サン・ミケーレを見ているんじゃないかな、というのは想像。

Ca' Rezzonico, Venice
その次の部屋は、この17世紀後半のハープシコードから、
Harpsichord room (ハープシコードの部屋)と呼ばれている。

Ca' Rezzonico, Venice
この部屋にあった、ペイントされたチェストがとてもチャーミング。

Ca' Rezzonico, Venice
寄せ木細工したものに、ディティールをペイントしているよう。

Ca' Rezzonico, Venice
次の一連の小さな部屋には、
Giandomenico Tiepolo(ジャンドメニコ・ピエトロ)の
フレスコ壁画が展示されている。
これらは、イタリア本土側Zianigo(ジアニゴ)にあった、
一家の屋敷に描かれていたもので、
クライアントからの発注を受けて描いたものではなくて、
純粋に家族の家を彩るために描かれたものだそう。

Ca' Rezzonico, Venice
それでか、表現がなんとなく伸びやかでリラックスしている。

Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice
そこからまた上階に上がって、
Egidio Martini pictures gallery(エジディオ・マルティニ・ギャラリー)。
ここでは寄贈された彼のコレクション、
主に17-18世紀絵画が展示されている。

Ca' Rezzonico, Venice
なんだかもう絵画見すぎで疲れてきてて・・・(笑)、

Ca' Rezzonico, Venice
ちらちら目を引いたものだけ見て回っていた。
詳細はどちらも不明。
Maxfield Parrishみたいな、バラ色の空がきれい。

View from Ca' Rezzonico, Venice
途中、最上階から見た風景。

Ca' Rezzonico, Venice
さて、最後のエリアは、Farmacia Ai do San Marchi
(アイ・ド・サンマルチ薬局)。
17世紀後半からヴェニスに存在した薬局を移築したもの。

Ca' Rezzonico, Venice
ここに来た目的の半分は、これを見たかったため・・・
なんだけれど、とにかく暗くガラス張りの中に展示されていて、
リフレクションがひどくて、撮影苦戦中。

Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice
その薬局の看板。

というような、実に中身の濃いミュージアムでした。



Ca' Rezzonico, Veniceカ・レッツォーニコ

地図:











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Ca' Rezzonico, Venice (カ・レッツォーニコ、ヴェニス)-1-

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今回からは、ヴェニスのまた別のミュージアム、Ca' Rezzonico, Venice (カ・レッツォーニコ)のイメージを。
珍しく・・・、Wikiに日本語版があったので、そのリンクを貼り付けて、詳しい話はそちらへ。
ヴェネツィアの文化・芸術遺産を管理する「Fondazione Musei Civici di Venezia」管轄下のミュージアムの一つで、18世紀ヴェネツィア美術を中心に展示公開されている。
ちなみに、Ca' というのは、Casa(カーサ=家・屋敷)の略で、レッツォーニコ屋敷ということになる。


Ca' Rezzonico, Venice
ヴェニスの幹線、グランカナルに面したこの博物館の隣に、
水上バス(vaporetto)1番ラインの水上バス停、
同じ名前のCa' Rezzonico(カ・レッツォーニコ)がある。
そのピアから橋を渡ると、ミュージアムのカナル側の入口へ。

Ca' Rezzonico (Venice)
Photo via Wikimedia commons
対岸から見たカナル側のファサードは、借り物写真で。

Ca' Rezzonico, Venice
ミュージアム・カフェのある建物と中庭を抜けて、
ミュージアムの入り口へ。

Ca' Rezzonico, Venice
雨の日のヴェニスが、なかなかフォトジェニック。

Ca' Rezzonico, Venice
チケット売り場から、まず階段を登る。

Ca' Rezzonico, Venice
最初の部屋はBallRoom(舞踏会室)。
この屋敷の中で一番ゴージャスな、公式の部屋。

Ca' Rezzonico, Venice
天井のフレスコ画は18世紀中頃のもので、
アポロの戦車を描いたもの。

Ca' Rezzonico, Venice
トロンプルイユに取り巻かれた、レッツォーニコ家の紋章。

Ca' Rezzonico, Venice
反対側のトロンプルイユ・・・なんだけれど、
中央の彫像とその下のアーチは、実際に石彫で作られている。
写真で正面から見ていたら、見間違える。

Ca' Rezzonico, Venice
この部分の壁面は、すべてフレスコのトロンプルイユ。

Ca' Rezzonico, Venice
カーテン越しに下階の中庭を覗く。

Ca' Rezzonico, Venice
その隣の部屋はNuptial allegory room(結婚の寓話の部屋)
と呼ばれているのは、この部屋の天井画のテーマから。

Giambattista tiepolo, allegoria nuziale di ludovico rezzonico e faustina savorgnan, 1758, tra quadrature di girolamo mengozzi colonna 01
Photo via Wikimedia commons
これまた、撮ってなかったので、借り物で。
Ludovico Rezzonico(ルドヴィコ・レッツォーニコ)の婚礼に当たり、
花嫁のために装飾された部屋だそう。
華麗な画風は、ロココ様式の画家、Giovanni Battista Tiepolo
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ)によるもの。

Ca' Rezzonico, Venice
キャビネットの中には、18世紀後半の
カップ&ソーサーのコレクションが展示されている。

Ca' Rezzonico, Venice
上記の部屋の写真で、右側に見切れている小さな部屋が、チャペル。
この結婚の寓話の部屋自体が、グランカナル脇の水路に面しているので、
このチャペルにあたる小部屋は、水路に突き出した形になっている。
ロココ調のスタッコ・ワークに飾られた、聖母子と聖人の祭壇画。

Ca' Rezzonico, Venice
その次の部屋は、Pastel room(パステルの部屋)と呼ばれていて、
18世紀のパステル画を展示している部屋。
写真は撮らなかったけれど、<このリンク先>で360°ヴューが公開されている。
天井画はTriumph of the Arts over Ignorance(芸術の矇昧に対する勝利)。
天使や女神たちが、画材やペンを手に勝ち誇っている。

Ca' Rezzonico, Venice
この中にあったカップルのミニチュア画。
詳細は記録してこなかったけれど、
ルドヴィコ・レッツォーニコと、 その妻Faustina Savorgnanの
カップルではないかと勝手に想像していたが、
どうやら、御婦人の方は「あるレディーのポートレート」
というタイトルなので、そうではないのかも。

Ca' Rezzonico, Venice
この部屋をドアの向こう側から覗いたヴュー。

Ca' Rezzonico, Venice
どこの部屋で撮ったものか判らなくなったけれど、
見事なマーブル・インレイのテーブルトップ。

Ca' Rezzonico, Venice
その次のThrone room(玉座の部屋)は、カップルのために改装された
南ウィングの一連の部屋の最後のもので、
グランカナルと脇の水路に面している。
壁は、鮮やかなヴェルベットで覆われている。
部屋の呼び名は、教皇ピウス6世が座したといわれる、
木彫金箔貼りの豪華な「玉座」に由来する。

Ca' Rezzonico, Venice
天井画はティエポロと、Girolamo Mengozzi Colonnaの合作。
この一連の部屋の天井画は、ティエポロに発注されたものの、
期間的に無理だったので、共同制作に形をとっているものが大半だそう。
テーマは、Allegory of Merit(徳の寓意)。
左下の月桂冠を冠った老人の姿で描かれているのが「徳」の象徴。

Ca' Rezzonico, Venice
一連の南ウィングの部屋と、北ウィングの部屋を繋ぐ、
Portego(ポルテゴ)と呼ばれる、一種の応接室、兼、廊下。
エントランス・ホール的な役割の部屋。

Ca' Rezzonico, Venice
反対側のヴュー。

Ca' Rezzonico, Venice
ドアのアーチの装飾。

まだまだ続きますよ。





Ca' Rezzonico, Veniceカ・レッツォーニコ

地図:







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Museo Correr (コッレール博物館 )-2-

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日本の連続台風ほどではないけれど、Storm Callum(ストーム・カラム ← 近頃嵐に名前が付いている)が通過して、Wales(ウェールズ)で洪水やら土砂崩れやらの被害のでた週末。
UKのストームは、たいていがUSAのハリケーン崩れ、南西から大西洋を渡って流れてくる。
で、Celtic Sea(ケルト海 ← アイルランドと、イギリス、フランス・ブリタニーの間の海)に入り込んできて、東のウェールズの山に阻まれて、Irish Sea(アイリッシュ海 ← アイルランドとイギリスの間の海)を北上することが多いので、ウェールズや西イングランド、東アイルランドに被害が出がち。
ウチのあたりやロンドンは、ずっと東側なので、比較的マイルドな天候。
昨夜に、断続的な大雨だっただけで、ジムのスタジオが雨漏りしてるぐらいで、大事には至らず。
とはいうものの、イギリスはこれから春先までが「台風シーズン」、ウチの古い屋根、ガンバレ~!!

さて本題は、今回もヴェニスより、Museo Correr (コッレール博物館 )のイメージを。


Museo Correr, Venice
この部屋は(何というのか知らないけれど)、前回までの、
ネオクラシカル18世紀のパレスの部分より古くて、
ドゥカーレ宮殿の部屋のような装飾。
16-17世紀だろうか?

Museo Correr, Venice
反対側のヴュー。
この部屋には、ガラスケースの中に、写本が展示されている。

Museo Correr, Venice
その天井。

Museo Correr, Venice
その隣の部屋は、天井が彫り物に見えるけれど、実はトロンプルイユ。
ネオクラシカルな(まるでJohn Soane Museumみたいな・・・)装飾。
レクチャーか何かのイヴェントの設営がされていた。

Museo Correr, Venice
この写真だと、天井のトロンプルイユがよくわかる。
そして、修復中の様子。

Museo Correr, Venice
そのまた先の、ローマン彫刻が展示されている部屋。
このミュージアム、いろいろなセクションに分かれて、
様々な内容を展示しているので、
きっとどこかで見逃している部屋があるに違いない。
このローマン彫刻展示室も、
まだ先に続いているようだったけれど、
道に迷いそうになって、途中で引き返してしまったので。

Museo Correr, Venice

Museo Correr, Venice
17世紀(ぐらいかな?)の、ヴェニスを描いた地図。
現在も基本的に街並みは同じなので、
たとえば泊まっていたアパートメントが「このへん」と、
スポットオンできるぐらい。

Museo Correr, Venice
地球儀と天球儀が展示される部屋。

Museo Correr, Venice
その地球儀、ちょうど中国や日本のあたりが上を向いていて、
覗き込んでみたら・・・まだ北海道が認識されてなくて、
「首なし」感漂う・・・(笑)。

Museo Correr, Venice
ヴェニスの紋章、サンマルコのライオンがここでも。
どのライオンも、とにかくカッコいいので、
これだけでも、ヴェニス・ラヴ。

Museo Correr, Venice
海運国ヴェニスなので、船や航海に関する展示も。

Museo Correr, Venice
手前がヴェネチア海軍、奥の宿敵トルコ海軍と睨み合っている。
200年以上続いた、トルコとの海戦なので、
どの時代のものかわからないけれど。

Museo Correr, Venice
日時計。

Museo Correr, Venice
これまた、サンマルコ・ライオン君。

Museo Correr, Venice
アストロラーベ、測量機器など。

Museo Correr, Venice
窓の向こうには、サンマルコ広場北側の建物がきれいに見える。

Museo Correr, Venice
展示室の最後は、図書室。

Museo Correr, Venice


Museo Correr, Venice


Museo Correr, Venice
展示台には、写本が展示されている。
中の彩色もさることながら・・・、

Museo Correr, Venice
浮き出し革装の表装に感嘆。

Museo Correr, Venice
赤に金、これこそがヴェニスの美意識のエッセンス(ため息・・・)。

Museo Correr, Venice
書棚の本は、コンチネント的な、白いキッド革(仔山羊革)装丁のものが多し。
(イギリスは茶~黒の、レザー装丁のものが大半。)

Museo Correr, Venice
スパター柄装丁というのも、ステキだな。

Museo Correr, Venice
最後に、ここでも輝く、
ベネチアン・グラスのシャンデリア・ディティール。

入る前に想像していたより、ずっと大規模な博物館で、
時間・体力切れで、回りきれなかったぐらいでしたよ。



Museo Correr (コッレール博物館 )

Map:








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Museo Correr (コッレール博物館 )-1-

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引き続きヴェニスより、今回は、Museo Correr (コッレール博物館 )のイメージを。

ヴェニスのヘソというか、中心というか、は、やはりPiazza San Marco(サンマルコ広場)で、この博物館もこのサンマルコ広場に面して、ちょうどBasilica di San Marco(サンマルコ大聖堂)や、Palazzo Ducale( ドゥカーレ宮殿)の反対側、広場の西側にエントランスがある。
Venice Museum Pass(ヴェニス・ミュージアム・パス)をNetで買っていったのだけれど、これは現地で最初に訪れた博物館の入り口で、プリントアウトを実際のパスに引き換えてもらう必要がある。
入場チケット購入に並ぶことが多いドゥカーレ宮殿で引き換えるより、このミュージアムはほとんど並ばないので、まずここで引き換えると効率がいい・・・ということだったので、実はドゥカーレ宮殿に行く前日、到着の翌日に真っ先に向かったのが、この博物館だった。

この博物館は、19世紀の貴族Teodoro Correr(テオドロ・コッレール)の、死後寄贈されたコレクションを公開しているもので、サンマルコ広場の南側に位置しているその広大な建物は、もともとPalazzo Reale(Royal Palace)と呼ばれていて、19世紀イタリア王政の時には、サヴォイ朝ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世の住居として、その後は、共和国行政機関の執務室として使用されていたのだそう。



Museo Correr, Venice
最初の広間は、Ballroom(日本語だと舞踏会室かな?)

Museo Correr, Venice
その、天井画。

Museo Correr, Venice
壁面レリーフに見えるけれど、これはトロンプルイユ。

Museo Correr, Venice
この部屋の・・・、

Museo Correr, Venice
天井画。
このあたりは18世紀ネオクラシカル様式なので、
15-16世紀ドゥカーレ宮殿のような、
コテコテの金箔貼スタッコ・レリーフではないけれど、
みっちり壁画と装飾ボーダーで埋め尽くされている。

Museo Correr, Venice
もうどこの部屋だかわからなくなっているけど、
天井装飾をいくつか。

Museo Correr, Venice


Museo Correr, Venice


Museo Correr, Venice
これは、大理石カメオのテーブル天板。


Museo Correr, Venice


Museo Correr, Venice
豪華なブロケード張りの部屋は、Lombardy-Venetia Throne Room
(ロンバルディ・ヴェネチア謁見室)と呼ばれている。

Museo Correr, Venice

Museo Correr, Venice
サンマルコのライオン。

Museo Correr, Venice
まさしくヴェネチアン・グラスのシャンデリア。

Museo Correr, Venice
部屋はきれいに修復されているものの、
家具・調度品は流出したもののようで、ガラーンとした部屋が多い。

Museo Correr, Venice


Museo Correr, Venice
窓のペルメットが見事。

Museo Correr, Venice
イタリアならではの、インレイ・キャビネット。

Museo Correr, Venice
そのディティール。

Museo Correr, Venice
そしてまた天井。

また次回もこのミュージアム、続きますよ。




Museo Correr (コッレール博物館 )

Map:









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Palazzo Ducale, Venice ( ドゥカーレ宮殿、ヴェニス)-3-

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先日は、東京の展示販売会に、たくさん見に来てお買い上げいただいて、ありがとうございます^^。
年に一度だけれど、また来年もこの時期に企画予定なので、今後ともよろしくお願いしますね。

さて、現在の状況はというと、諸々の仕事の連続体真っ只中、写真やったりジュエリーやったりで、もう脳が混乱しているところ。
某誌撮影のスケジュール調整が上手くいかなくて、ちょっと手が空いたので、標本箱を更新しておくことに。
ヴェニスPalazzo Ducaleドゥカーレ宮殿)からの最終回、今回はコテコテ絢爛豪華の部屋以外の展示室やら、牢獄やら、部屋を移動する途中に垣間見たシーンなどを。


Palazzo Ducale (Doge's Palace)
階段の上の彫像と、サンマルコのライオンが、
いかにもヴェニスな、お気に入りの一枚。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
武器室、

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
の、ディスプレイ。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
その隣の部屋で、見かけたこれは香炉かな。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
bullseye(ブルズアイ)ガラス、Crown(クラウン)ガラス
とも呼ばれて、19世紀に平板ガラスが生産できるようになるまで、
この技法と、吹き板ガラス(ステンドグラスのようなタイプ)が、
窓ガラスの主流だった。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
その吹き板ガラスを使った窓、と、ランタン。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
部屋と部屋を繋ぐ廊下にあたる部分。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
その天井部分。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
前回のコテコテ金彩+絵画の天井部屋は、
公式の儀礼が催される部屋で、この落ち着いた(と、感じてしまう)、
部屋は、裁判や官僚機関の、実務的な部屋だったということじゃないかな。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
これも確か・・・裁判に関連した部屋だったと思う。
チャペルみたいだけれど。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
その隣の部屋に残る14世紀中頃のフレスコ画。
16世紀後半の火災で、14世紀の部分は大半が消失してしまったそうだが、
僅かに残されたものの一つ。
20世紀に入ってから、ティントレットのキャンバス画の下に発見されたもの。
ほとんどモノクロのように見えるのは、
火災の熱で顔料が退色したため、といわれている。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
階段を上がって、また廊下にあたる部分。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
キャビネットの扉絵が、「受胎告知」。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)
先程の廊下を階段越しに、振り返る。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
パネル張りの上部は、タペストリー。
このあたりの部屋は裁判室(尋問室)ということで、
その後に続くのは・・・、

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
ヴェニスといえば有名な「(Bridge of Sighs)ため息橋」、
その窓からの眺め。

Venice - Town
その「ため息橋」、よく見かける外からのヴュー。
左がドゥカーレ宮、ここの審問室から、右の牢獄の方に
移されるにあたって「ため息」をつく、という設定。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
ため息を呼ぶ、ヴェニスの街の眺め。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
そしてその先の牢獄。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
ガードの厳重な窓。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
けして気持ちのいいところではない・・・当たり前だけど(笑)。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
セルの中の落書きを読んでいる配偶者氏。
多分に、現代観光客の落書きなんじゃないかな・・・?

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
あまりに陰気臭いので、コートヤードへ。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
コートヤードとて、やっぱり威圧的。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
なので、早々にドゥカーレ宮側に戻る。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
戻ってこれて、ほっとする(笑)。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
途中見かけた、提督の彫像。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
上階のエントランスのあるテラス。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
最後は、いかにもヴェニスの一枚で、締めくくりを。



Palazzo Ducale( ドゥカーレ宮殿)

地図:















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Palazzo Ducale, Venice ( ドゥカーレ宮殿、ヴェニス)-2-

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さて、いよいよ東京では、祇園石・銀座店で、バッグ・デザイナー石丸思さんとのコラボレーションで、Kotomiジュエリーの展示販売会が16日(日)まで開催されています。このページの下に、詳細情報を載せていますので、ぜひご覧くださいね☆

ヴェニスの話に突入したものの、大型ジュエリーの別注サンプル制作が入ってきたり、明日からは日本からの取材撮影やら、ファッション撮影やら、インテリア撮影やらでもう・・・10月初めまで、ぱっつんぱっつんのスケジュールになっているところ。
ひとまず、どこまで行けるかわからないけれど、ヴェニスPalazzo Ducaleドゥカーレ宮殿)の続きで、写真をどんどんいきます。
なんの部屋だったか、名前もなにも詳しくは調べている時間がないので、絢爛豪華なヴィジュアルだけをお楽しみください、ということで。


Palazzo Ducale (Doge's Palace)
前回のSala del Senato (元老院ホール)の、
控えの間的な部屋だったと思う。
天井がやはり、コテコテ。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)
Veronese(ヴェロネーゼ)だったかな~(ウラが取れてない・・・。)

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
これもヴェロネーゼだったと思う。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
このあたりは、ずっと政府機関の部屋が続いていて、
壁画はたいてい、ヴェロネーゼ、ティントレット、ティツィアーノなどの、
有名どころルネッサンス画家達の競演。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)


Palazzo Ducale (Doge's Palace)
一連の繋がった部屋から、また別のブロックに移る、
廊下に当たる部分。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
この部屋が最大の部屋で、
The Chamber of the Great Council(←英語で大評議会会議室)。
53 x 24mで、ヨーロッパ最大の部屋なのだそう。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
ヴェネチア提督の座の後ろに当たる部分は、
幅22mの世界最長のキャンヴァス絵画、
Tintoretto (ティントレット)の「The Paradiso(天国)」。
壁画なのではなくて、キャンバスに描かれて、
パネル張りして張り込まれたものだそう。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
ジーザス先生とマリア母さまのディティール。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
反対側のヴュー。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
その隣にあたる、次に大きい部屋、The Chamber of the Scrutinio
(評議員室)かな?

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
反対側のヴュー。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
天井。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
ドア越しに。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
壁の一角の装飾。

Palazzo Ducale (Doge's Palace)
部屋の移動の途中にテラスから、
コートヤード越しのヴュー。
後ろに見える丸屋根は、Basilica di San Marco(サンマルコ大聖堂)



ちょっといつになるか、目処がつかないけれど、
また、次回も続きますよ。




Palazzo Ducale( ドゥカーレ宮殿)

地図:


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東京展示販売会のお知らせ

exhibition-dm-sept-2018
15日(日)までの開催です。
ぜひご覧くださいねー。



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