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80's Dark Wave revival?(80年代ダーク・ウェーヴ復活?の年)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2019-12-15 Sun 23:54:35
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また、昨年の11月に訪れていたベルギーの街の写真を載せるつもりだったけれど、キリのいいところで、一度今年の自分内ミュージックシーンを振り返ってみようかと。
というか・・・、なぜまた今年は80年代ダーク・ウェーヴの"リヴァイヴァル"ツアー・コンサートがこんなにあったわけ? また復活してきてるのかなぁ。それとも、今まで自分がマメにチェックしてなかったので、気がついてなかったのかなぁ?
いままでなら、年に1回「ソノ手の」コンサートに行くぐらいだったのが、今年はなんやかやで5回行っている。

まずはちょっと前置き。
以前からの標本箱の読者の方は、箱主がオペラを聞きに行くかと思えば、80年代ダークウェーヴ(その昔は、ニューウェーブと呼ばれていたけど、いまさらニューでもないので、いつの頃からかそう呼ばれているらしい)を聞いていることはご存知かと思う。
Goth(ゴス)がメインなんだけれど、ニューロマンティックスやテクノ、パンクもちょこっとかかっている。
基本ブリティシュ・オルタナティヴ・ロックなんだけれど、マイナーチューンのメロディーラインがはっきりしているもの・・・という、奇妙な嗜好があって、ジャンルは意外と実はどうでもよかったりする。ハードロック、ブルース、民族音楽・・・あたりまで範疇に入ってしまうのかも。 (一応、ヴィジュアル・スタイルにも、嗜好はあるのだけれど。)
コンサートに行くのは、コンサートホール型のライヴハウスが限界で、アリーナやスタジアムは人混みが嫌いなので、絶対に行かない。ま、大半がマイナーなバンドだから、別にいいんだけど、仮にThe Cure(ザ・キュア←ゴスといえば・・・)やDuran Duran(デュラン・デュラン←意外と曲が好きだったりする・・・笑)などのコンサートがあったとしても、メジャー系なので、アリーナなので、これは行くことはない。
で、ブリクストン・アカデミー、ハマースミス・アポロ、シェパーズブッシュ・エンパイア・・・あたりのホールに、一人でひょこっと行っては、終わり次第そそくさと帰ってくる・・・を、繰り返しているのだった。

話は、昨年のちょうど今頃12月9日、我がミューズPeter Murphy(ピーター・マーフィー)のコンサトーにBrixton Academy(ブリクストン・アカデミー)に行ったのが始まりといえば、始まり。(その時の話は<このページに>)。


その後今年の最初のコンサートは、
ミューズの一人、リサ・ジェラードの
DCD(Dead Can Dance/デッド・カン・ダンス)



(Instagramからの貼り込みで。複数ページ入っているので、
左にスワイプして繰ってください。
1分までのヴィデオが入っているので、音量注意ですよ。)
5月4日Hammersmith Apollo(ハマースミス・アポロ)にて。
前回見たのは2012年、7年前(標本箱は<このページ>)
麗しのLisa Gerrard(リサ・ジェラード)が、
たいそうふくよかになってしまって驚いたけど、
声の方は衰えなし。
相変わらずの、巫女さんのような神秘性を醸し出している。



1988年のオランダTVの
ドキュメンタリー・インタヴューを見つけたのでエンベッド。
(英語にオランダ語のキャプション)
昔の方が一段と人間離れした(?)雰囲気のリサ・ジェラード。


DCDではなくて、リサ・ジェラードとHans Zimmer(ハンス・ジマー)のコラボだけれど、
多分・・・この曲が一番有名なんじゃないかな。
2000年のGladiator(グラディエーター)のエンディングの、
「Now We Are Free」

*********************


ちょっとここで、イギリスのコンサート・ホール事情を、自分の覚書きとしても書いておこうかと。なので、興味のない方はこのブロックをスルーしてね。

上記のDCDのハマースミス・アポロのコンサートは、クラッシックコンサート的にSeated(席が決まっている)だった。
それでも、クラシックなどと違うのは、下のバーでドリンクを買って席で飲んでもいいので、みんな頻繁に席を立ってウロウロしている(ヴィデオとってたら、これがちょっとウザい・・・笑)。
でも、こういうのはまれな方で、大抵はスタンディング(立ち席)で、2-3階に席がある場合も、単に2階/3階エリアというふうにしてチケットは販売されていて、席は決まってなくて早いもの勝ちな場合が多い。
なので、チケットを直前に買っても「いい席が残ってない」ということはないのだけれど、前の方で見たかったら、当日ホール前で延々並ぶのだった。

コンサートの時間スケジュールはほぼ決まっていて、7時ドア・オープン。 7時半~8時頃にOpening Act(オープニング・アクト)のサポート・バンド(日本でいうところの「前座」)が演奏開始で、だいたい45分ぐらい演っている。
その後、機材のセッティングを総替えして、9時にメインのバンドが演奏開始。だいたい1時間ちょっとのパフォーマンス。
で、一回backstage(楽屋)に引いてから、アンコールもすべて予定に組み込まれていて、2回アンコールで出て、10時半には完全に終了する。

そこで、最前列を確保したかったら(他の若手の人気バンドはこんなふうには行かないと思うけど、オーディエンス50代メインの、オルタナティヴ系のバンドの場合)、5時半~6時前にホール前に並び始める。
屋根のない歩道で並んでいるので、雨が降ったら悲惨。DCDは席があったのになぜだか(忘れたけど)ホール前に延々並ばされて、ひどいにわか雨が来て、ホール側がビニール雨具を配るという事態になった。(私はちゃんと傘持参。)
O2系列のホール(LondonのBrixton Academy、 Kentish Town Forum、 Shepherd's Bush Empire)だと、スマホがO2の人は「Priority ticket (優先チケット)」なるものが買えて(値段が高いのかどうかは、O2でないので知らない)、この時に「Priority ticket」の方の列に並ぶ。
ドア・オープンの7時頃には、たいてい列は200人ぐらいに延びていて、ドアがオープンしたら「Priority ticket」の列から入っていく。

ドアを入ると、コンサート・テロが色々あったために、セキュリティーチェックがある。
バッグを開けて見せて、金属探知機で体の前後をスキャンされることもある(これはO2系だったかな・・・)。
危険物は持ってないとして、他に問題になるのが、カメラ。大抵のホール、はスマホ/チビカメで写真・ヴィデオはOK。ズーム付のガンレフ(ミラーレス含)は不可。 DCDの時は確かミラーレス持ち込んで(引っかからなくて)、上階の席でこっそり撮ってたと思うけど、Peter Murphyのときは、「ミラーレスはバッグに入れとけ、出したら退場やぞ」と脅された。実際ガンレフ出して、(大混雑の最前線から)セキュリティに引きずり出されているおぢさんがいたので、これはマジである。
カメラの次は、水。これはエアラインのセキュリティと同じ理由で、水を装った爆弾を防ぐため。
大抵は入口のゴミ箱に捨てさされる。Campden/Chalk FarmのRoundhouse(ラウンドハウス)は、ミネラル・ウォーターの蓋を捨てたら、ボトルは持ち込み可。
もちろんホール中にバーがあるので、水なんかいらないわけだけれど、私はアルコールを飲まない、ひどい水飲みなので、ちょっと困る。そして、一人で来ていて、最前列とか確保してたら、その場を空けにくいわけで、やむなく2時間近く水なしでガマンする。
メインのバンドが入って、盛り上がってくると、たいていステージ前にフェンスで作られている「緩衝空間」をスタッフが行き来して、前線のオーディエンスに紙コップ入りの水を何度も配る。脱水失神する人が出るからじゃないかな。 私はこれを厚かましく何度ももらって、1リットルぐらい水を補給する。

こうやってセキュリティもクリアしてホールに入って、ステージ前にたどり着く。
「ヤル気」の時は6時前から並んで最前列確保。この場合、オープニングアクトがいかにしょうもなくても、いかにうるさくても、無の境地で1時間をやり過ごし、山のごとく不動。
そんなにヤル気でない時は、オープニングアクトのバンドは、たいてい興味ないので、8時半頃に入ってウダウダしながら、オープニングアクトが終わりかけの頃に、じわじわステージににじり寄っていく。
オープニングアクトの後の機材入れ替えの時に、オーディエンスも飲みに行ったりして動くので、そこでまたじわじわ前ににじり寄る。
私の場合、チビなおばさんひとりなので、で、モバイル振りかざして背伸びして撮ってたりしたら、メインの演奏の真っ最中でも「ここにお入り」と、よくごついおっちゃん、おバチャンらが前に入れてくれたりする。そんなこんなで、だいたい5列目あたりまでたどり着いている。ひとえに、心優しきオーディエンスの皆さんのおかげです、ありがとう(笑)。

覚書はこれぐらいで、話は9月に。

*********************

活動していることすら知らなかった、
Sisters of Mercy(シスターズ・オブ・マーシー)、
っていうか、ワンマンおぢさんのAndrew Eldritch 。
Sisters of Mercyとしての、ワールドツァー用に新結成した感あり。
ロンドンはCampden/Chalk Farmの
Roundhouse(ラウンドハウス)で9月21日のコンサート。



カヴァー写真は、レトロ・フィーチャリスティックな、
ラウンドホールの天井。これもInstagramからの貼り込みで、
複数ページ入っているので、左にスワイプです。
鬼ノイズの前座に耐えて最前列確保してたけれど、
スモークたきまくりで、スマホのフォーカスが合わず、
写真・ヴィデオは少ないめ。
撮影に耐えずの自覚があるので、
煙幕はっているのか・・・という疑念も(笑)。


まぁ、内容的にもエルドリッチ氏、
そもそも歌がうまいわけでもなくて
(声が低くて好みだけれど)、
独特のスタイルとカリスマ性があっただけで・・・、
それでそのまま35年以上たったら、
ちょっと痛いものあるわこれは(笑)。


そのカリスマ性の極み1985年頃の、ドイツのTVショウ。
その昔エルドリッチ氏と左の(後述の)Wayne Hussey
(ウェイン・ハッシー ← カナ表記「ハッセー」かな?)のスタイル
結構まねしてたら、「スナフキン」といわれた・・・(笑)。


エルドリッチ氏の性格の問題(←ひとことで言えば)で、
バンドは分裂、1987年にはPatricia Morrison
(パトリシア・モリソン)が参加して、
もっとハードロック系に寄っていく・・・、
あたりで、私はあまり聞かなくなってしまったかな。

ちなみにこのパトリシア嬢と、Siouxsie Sioux(スージー・スー)が、
元祖ゴスの女性スタイルを作ったようなもの。
(私はメンズ・スタイルなので、やりませんでしたが。)

このツアー用結成のシスターズ、
来年もワールドツアーするのだけれど(UKチケットは<このページ>)、
ロンドンは入ってない。収益率悪いってことやね。


*********************


3週後の10月12日は、同じRoundhouseで、
Psychedelic Furs(サイケデリック・ファーズ)のコンサート。
実はシスターズの時に、ファーズのコンサートを知って、
チケットを入手した次第。



(これも、左にスワイプです。)
なんとなく聞きやすくて、通勤通学のお供だった、ファーズ
(「ウォークマン」で聞いていた ← 若い人は知るまい)。
こちらもRichard Butler(リチャード・バトラー)の、
ちょっとしゃがれた声がお気に入り。

今でも定期的にツアーを演っているらしくて、
歌は上手いわー、全然衰えず。
昔から身のこなしが(ゲイじゃないのに)、
「オバチャン」っぽいんだけど、
それが歳のせいだか、一段と強化。
でもま、この人のキャラはチャラ男系なので、
それはそれで微笑ましかったりする。

自分内ベストの2曲を、エンベッドで。


Heaven(1984)


Sister Europe(1980)

*********************

そして、その翌週10月18日は、
ウエストエンドのThe London Palladium(ロンドン・パラディアム)で、
Midge Euro(ミッジ・ユーロ)のコンサート。
多分この中では一番メジャーなシンガーかと。



(左にスワイプです。)
彼の在籍したバンド、Ultravox(ウルトラヴォックス
がメインなんだけれど、その前に関わっていた
Visage(ヴィサージュ)の曲も最初に少し。

ちょっと長くなりそうなので、左書きにして・・・、
Steve Strange(スティーヴ・ストレンジ)が生きていたら、合流するんだろうけれど2015年に亡くなっているので、それも叶わず、しかし、オープニングアクトで、もうひとりのメンバーだったRusty Egan(ラスティ・イーガン)が登場。
シンセ機材を一人で駆使して・・・演奏・・・というよりは、この人、実はコメディアン並におもろいおっちゃんで、ほとんどStand-up comedy(スタンダアップ・コメディ=漫談)。ヴィサージュ当初の経緯などをお笑いにしては、ちょこっと演奏が入る。
「ウチらのクラブに、それもデヴィッド・ボウイが来て、ヴィデオに出てくれ言われましてんがな~」みたいな感じ(笑)。(<このヴィデオ>の話ね。)
当時、カッコカマシまくりのヴィサージュの、オリジナルメンバーなだけに、その落差がよけいに可笑しい。

で、ミッジ・ユーロの方は、演奏も全く昔のまま。身のこなしも(この中では最年長なのに)若々しくて、コア筋鍛えてるわきっと、この人(笑)。
昔から、声がちょっと高いのが私的には難なんだけど、曲の構成のセンスが素晴らしいのに、感嘆していた。
これって、絵でいうなら、デッサンをアートスクールで叩き込まれた世代のアーティストと、デッサンはアートに不要となってしまった時代のアーティストの違いとでもいえるかもしれない。
基本のメロディーラインに、そこから展開していって一曲を構築できるソングライターと、そんなことは不要になってしまった(ので、つまりは出来ない)、ソングライターの違い。そのボーダーラインが、ヴィジュアル・アートでも、ミュージック・シーンでも90年代あたりにあるような気がする。(あ、80年代でもパンクは除く・・・あれは何もできん。笑)
で、ここに出てきたミュージシャンはすべて、90年代以前、つまり、メロディーで具象デッサンのできる人達と、自分的には解釈している。



ほとんどクラシック、な、1980年の「Vienna」。


1984年のライヴかな?「Hymn」
今回のコンサートでも、このあたりは大合唱でした。
(大声で歌いすぎて声枯れたわ・・・笑)

*********************

この他にも、この頃、Damned(ダムド)とか、
Adam Ant(アダム・アント)のコンサートもあった。
ダムドは、その昔Dave Vanianを、
スタイル的には真似してたけど、(<Eloise>の頃ね。)
この一曲(それも60年代の曲のカヴァー)しか特に知らない、
パンクバンドなので、さすがに行かなかった。
アダム・アントもねぇ・・・、
ちょっとキッチュなのでパスでした。

*********************

そして、今年最後のコンサートが、11月5日、
ミュージック・バーNambucca(ナンブッカ)での、
シスターズで前述の、Wayne Hussey(ウェイン・ハッシー)の
Salad Daze出版記念コンサート。



(左にスワイプです。)
この人も、Dead or Aliveから、Sisters of Mercy、
その後自分がフロントマンのThe Missionと、
様々な80年代オルタナティヴ・ダークウェーヴ・シーンに
参画してきたミュージシャンで、
そのあたりの色々な話で、今年この本を出版した。
来年は本格的にThe Missionの方でツアーがあるけれど、
今年は個人で、小さなライブハウスで、
本の広報ツアーをしている。
会場が小さいので、手の届くような距離でのライブは臨場感満点。
大概酔っ払って、めちゃくちゃ音痴のオーディエンスを、
「あかん、もっとちゃんと歌わな。もう一回っ‼」と、
逆にからかいながらのライブが可笑しくて楽しい。
ええおっちゃんやね、ウェイン・ハッシー。
この調子だと、この人一晩でもギター抱えて、
歌ってそうなイキオイだった。


「Wasteland」1987年


「Severina」同じく1987年のライヴ。


来年The Missionのツアー、ロンドンは5月2-3日にShepher’s Bush,Empire(シェパーズ・ブッシュ、エンパイア)で。(チケットは<このページ>から。)

その前に、3月17日は、ちょっとジャンルが違ってアイリッシュ・フォークの、Clannad(クラナド)の「最後のコンサート」がThe London Palladiumで。(チケットは<このページ>から。)
ちなみに、Enya(エンヤ)の(実の)お兄ちゃんお姉ちゃんのバンド。エンヤもソロで活動を始める前は、クラナドで活動していた。

そして4月20日は、えらいことですがな・・・、ミューズPeter Murphy(ピーター・マーフィー)が、オリジナルBauhaus(バウハウス)再結成して、ロンドンは、Alexandra Palace(アレクサンドラ・パレス)でコンサート。
チケットは、明後日12月19日(木)午前10時<このページ>で発売開始。
立ってたら腰痛い・・・とか言ってられなくて、来年もコンサートホール通いになりそうな予感。
ミュージシャンじゃないけど、オーディエンスも体鍛えなきゃ・・・。

あ、次回はまた、ベルギーの街の話を。










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Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour (ピーター・マーフィー/バウハウス 40周年記念 ツアー)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2018-12-11 Tue 23:43:19
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ヴェニスの話の途中で、先日の日曜日のコンサートの話を少し。
先に注意書き:今回載せている私の撮ったヴィデオは、大音量なので、プレイ・ボタンを押すのに気をつけてくださいね。
そして、一応ミラーレスカメラを持っていってみたものの、ズーム付きのガンレフ・タイプのカメラは不可ということで、やむなくスマホのPixel 2が活躍することに。でも当然ながら、画質かなり悪いですよ。

今や歴史となってしまった、80年代の頃、芸大生だった私のミューズというか、制作のインスピレーションというか、ネタというか・・・だったのが、元祖ゴス・バンドのBauhaus(バウハウス)。
ただのポップミュージックにはイマイチ興味はなかったけれど、このバンドのビジュアル性やら、ちょっとシュールな音とパフォーマンスやら、ま、とにかくフロントマンのPeter Murphy(ピーター・マーフィー)が、私好みの独特の爬虫類系美形だったわけで、ずいぶんとはまっていた。
バンド自体は83年の日本公演(もちろん、最前列で参加の私^^)の後、あえなく解散してしまうのだけれど、その後も、(私の好きな)中東音楽に傾倒するピーター・マーフィーを、ずっとフォローし続けていたのだった。
現在はトルコ国籍のマーフィー氏、5-6年ごとにヨーロッパにも、ツアーで戻ってくるのだけれど、今回のツアーは南米に始まってオーストラリア・ニュージーランドを経て、ヨーロッパ入りして、最後はギリシャで終わるという、2ヶ月半に渡る大ツアー。
(ちなみに、トランプ政権下、トルコ人入国を極端に制限している政治的理由で、Visaが下りず、USA入国不可能状態の、マーフィー氏。なので、大人気なのに、USAでのツアーはナシ。)
それも、元バウハウスのベーシスト、David J Haskins(デヴィッド・J・ハスキンス)も参加で、ピーター・マーフィーのソロ・ツアーというよりは、バウハウスとしてのツアー、それもバンド結成から40年に当たるため、Ruby Anniversary Tour(ルビー記念ツアー)というテーマになっている。これは行かねばなるまい・・・。

UKでは、彼らの地元Northampton(ノーザンプトン)で2回、London(ロンドン)、Manchester(マンチェスター)、Glasgow(グラスゴー)、Leeds(リーズ)でも各一回の、合計6回のコンサート。ゴスの生息する(?)北の地でのコンサートが多い。
追っかけするほどの気力はないので、地元ロンドンの会場、Brixton Academy(ブリクストン・アカデミー)のチケットを取った。
大昔(笑)、これまた80年代にThe Clash(ザ・クラッシュ)のコンサートで、ここに来たことがあるなぁ・・・などと思い出す。

前置きはこれぐらいで、イメージとミニ・ヴィデオ・クリップを。


Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour
ブリクストン・アカデミー正面。
開場は7時、この段階で6時。
「あれ、全然並んでないー?」と思ったけれど、
ちゃんと写真の右側で並びはじめていたので、即その後ろにつく。
列が2つあって、短い方の列は、チケットの値段の高い「優先チケット」なんだそうで、
そんなチケットがあることも知らなかった。

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Aniversery Tour
7時過ぎに開場。
「優先チケット」の人は50-60人程度。
その次に一般チケットの列の20番目ぐらいにつけていたので、
比較的早くドアを入る・・・ったって、
充分一時間強並んだあげくだけど。
ここでまた、セキュリティー・チェックがあるので、ノロノロ入る感じ。

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour
仕事で出ていた帰りだったので、バッグとコートを
上階のクロークに預けるところで、時間を食ってしまって、
一応最前列を確保したものの、えらい右より。
ベースのデヴィッド・Jは、左に立つので、左をとるつもりが、
みんな考えることは同じで、
左の最前列はすでにびっしり隙間なく埋まっている。

ここでまた、酒をオーダーしに行ったりもせず(飲めないし・・・笑)、
ひたすら最前列からこぼれ落ちないように死守。
8時ごろから、サポート・バンドのDesert Mountain Tribeが登場するも・・・、
とにかく大音量そして、ラウドスピーカーの真正面。
自分的にはあまり好きな音でないので、ぢっと我慢。

サルヴェーションAMPにサポート入ってもらいたいわ(笑)。

VID_20181209_201346
そうしたら、途中で予想外のマーフィー氏乱入。
「うわぁ、ピーター・マーフィー出たっ!!」っていうので、
後ろでのんびり飲んでた観客が、ステージ前に殺到。
一気にギュウギュウなことに。
(あ、ビデオの音量注意ですよ・・・)

InShot_20181211_212131482
一曲「若いもん」にお付き合いして、
盛り上げてやるマーフィーおじさんでした。
足元のカンペ見てるのまるバレだし・・・(笑)。

で、サポート・バンドが終わって、それから彼らのキットの撤去があって、
やっとピーター・マーフィー/バウハウス 登場。



(カヴァーの写真の下に、ミニ・ヴィデオが9枚入ってます。
右端に出る矢印をクリックで、ページを繰れますよ。)
いやもう、懐かしい曲だらけで、
大半が50-60歳絡みの観客一同、大合唱、大絶叫という状況でした。
2回目アンコールは、ボウイさんのカヴァーの「ジギー・スターダスト」と、
ボランのカヴァーの「テレグラム・サム」で、中年達踊り狂う(笑)。

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour
ズームかけると画質が辛いことに・・・だけれど、
何枚かスマホ写真を並べてみる。

奇妙な(クリエイティブともいうけど)ことをよくやる連中。
ここではメガフォンを使って、ヴォーカルをディストーションしている。

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour
近頃トレンドの「ヒゲ」で、一気に17世紀的(?)になったマーフィー氏。

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour

Peter Murphy / Bauhaus Ruby Anniversary Tour
スマホのズームでは画質が悲惨なのは解っていたし、
立ち位置がちょっと不利だったので、あまり写真は撮らず、
主に踊っておりました。

Youtube調べてみたら、11月24日のドイツのBochum(ボーフム)のコンサートを、
アンコール含めての、1時間30分フル・パフォーマンスをアップしている奇特な人がいる。
一応エンベッドしておくけれど、よほど興味のあるお暇な方は是非ご覧ください(笑)。




もひとつオマケ・ヴィデオで、その昔のバウハウス。
今回のコンサートでも大合唱した「She's in Paties」



アンコールで踊り狂った「Telagram Sam」


これまた、アンコールでトリの「Ziggy Stardust」
なにやら、80年代のTVショウの録画みたいだけど。



いやまぁ、60歳絡みのマーフィー氏とデヴィッドJ氏、
40年なんて、吹っ飛んでしまう、内容の濃いライヴを、
2ヶ月半の大ツァー、お疲れ様でした。
5年後のSapphire Annivarsary(45周年記念)ツアーを実現するべく、お元気で!!
おばさんも、体鍛えといて、次回も最前線で参加ですよ(笑)。


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Reading (レディング)の街と、Salvation AMP(サルヴェーションAPM)のライヴ

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  • 2016-11-02 Wed 20:42:11
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ノルマンディー話がやっと終わって、標本箱がUKに戻ってきた・・・けれど、ちょっと話題が「ナニ」です(笑)。
昨年のクリスマス前に、ドイツにオッカケしに行っていた、ドイツのダーク・ウェーヴ・バンド、Salvation AMP(サルヴェーションAPM)が(その時の話は<このページ>に)、ノルマンディーから帰ってきてすぐの土曜の夜、ロンドンから西に60km出たところにあるReading(レディング)という町で、ライヴ出演のためUKにやってきた。
今年の初めの話では、エディンバラのイベントに参加する話だったのだけれど、そのイヴェントが実現しなくなって、紆余曲折でレディングで開催ということだったらしい。(レディング・フェスティヴァルと関係しているようで・・・、本体のフェスティヴァル自体は翌週なので、関係してないのかも・・・?)
そのイベントというのは、スイスのゴス/ダーク・ウェーヴ系ライヴ・ハウスの主催で、金・土の週末2夜にかけて、ドイツ・スイスの「その手」のバンドの全12バンドが出演するSacrosanct(サクロサンクト)で、サルヴェーション・チームはその後半土曜日の出演。
いやもう、エディンバラに比べたらレディングはほんの「そこ」だし、ホリデー明けでまだすべてがごちゃごちゃだったけれど、撮影に向かうことにした。

ライヴ自体は夜で、バンドのメンバーもマネージャーのアニーも、土曜のイベント参加のバンド全員のパッケージ・ツアー状態でドイツからUK入りしているので、私とは連絡が取れずじまい。
私の方はというと、鉄道網の要所なので、UKの西方面に旅行に出ると必ず通るレディングなのだけれど、通過するだけで、街を見たこともなかったので、早い目に出て昼間は街を散策しては、街並みを撮影していたのだった。
まずはその、街の様子から。


Reached Reading station
レディングの駅に着いたよー、と、連中にインスタで知らせるも・・・
(インスタでフォローしあっている)、
自分らのフライトを上げたっきり、インスタ開けてなかったら、
分かるわけないやん・・・(笑)。

Reading - town
増築された大きな駅なのだけど、
これは一番古い部分。

Reading - town
駅前の彫像はエドワード7世、
ヴィクトリア女王の息子。

Reading - town
駅前から続くハイストリート。
レディングのレンガが赤い。
レンガは、その地域で採れる土を使うため、
地域によって出来上がるレンガの色も変わってくる。
レディングは、19世紀に東西南北に走る鉄道網の要所だったので、
いろいろな地方からの、いろいろな色のレンガが手に入りやすく、
なので、そのコントラストを生かした建物がよく建てられた・・・、
と、どこかで読んだ覚えがある。

Reading - town
この建物も、その例。

Reading - town
古そうだけど・・、19世紀のチューダー・リヴァイヴァルかな?

Reading - town
手前がタウン・ホールで、奥に見えるのがレディング・ミュージアム。
実はここには、ノルマンディーはバイユーにある、
バイユー・タペストリーの19世紀リプロダクションが展示されている。
バイユーのものも、数年前初めてノルマンディーをドライヴした時に、
見に行ったのだけれど、本家は撮影禁止。
(まぁ、900年以上経っているものだから、
見学者が間違って発光してしまうかもしれないフラッシュが、
保存上危険ということかもしれないけど。)
ここのリプロはフラッシュなし撮影OKなので、
ガンガン撮ってきましたよ・・・の話はまた次回にまとめて。

Reading - town
レディングはテムズ川沿いの街でもある。
ここにボートを浮かべて、ユラユラ流されてきたら、ウチに帰れる^^。
せっかく川沿いを撮りに行ったのに、にわか雨にやられる。

Reading - town
雨はあっという間に通り過ぎて、青空が見え始めた。

というあたりで、もう5時前。
ティクアウェイのスナックを買って、今夜の宿の安ホテル
にチェックインして、食事して、しばし休憩。
ホテル近くの、ライヴハウス会場へ向かった。
開場は6時からだけれど、サルヴェーションが出るのは8時過ぎだそう。

Salvation AMP live - Sacrosanct
「物販コーナー」を担当しているマネージャーのアニーを発見。
スペースがあるので、荷物を置かせてもらったりして、くつろぐ。
なんだか、学祭思い出すよな、この雰囲気(笑)。
(ちなみにこのTシャツ、バンブー素材のもので、
とても着心地がいい。私も2枚持っててジム・シャツとして愛用中。)

Salvation AMP live - Sacrosanct
アニーと、アニーのパートナー、バンドのフロントマン、クリス。

Salvation AMP live - Sacrosanct
ドラムスのスティーヴと、ベースの通称ケーヴマン。

Salvation AMP live - Sacrosanct
スケジュールは少しずつ遅れこんできていたけど、
8時半にはサルヴェーションAMPがステージに出る。

Salvation AMP live - Sacrosanct
後はもう、撮影したり踊ったり(笑)で忙しい。

Salvation AMP live - Sacrosanct


Salvation AMP live - Sacrosanct

Salvation AMP live - Sacrosanct

Salvation AMP live - Sacrosanct

Salvation AMP live - Sacrosanct

Salvation AMP live - Sacrosanct

Salvation AMP live - Sacrosanct

Salvation AMP live - Sacrosanct

オーディエンスは大半がドイツ人(そしてスイス人?)
周りで飛び交うのは、ドイツ語80%・・・で、どこの国?な会場(笑)。
サルヴェーション達は、いつものように、びしっときまったライヴでしたよ^^。

最後に、モバイル・ヴィデオや写真を切り張りして作ったフィルムを。




明日から1泊でRye(ライ)にインテリア撮影に行ってます。
なので、次回の更新遅れ気味かも・・・です。






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Clan of XYMOX gig(クラン・オブ・ザイモクス ライヴ)

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  • 2016-01-07 Thu 09:00:00
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クリスマスの翌日にウチのデスクトップが脳死してから、いろいろサーチの結果・・・iMac Retina 5K display・・・モトイ、それに迫る4K displayの、相変わらずWindows10で「Zen AiO Pro Z240IC」オールインワンPCを購入。そしたらサイトには4ー5営業日とか書いてあったのに、翌々日に到着。まだ机回り環境が整ってないけれど、ソファの前のテーブルに置いて、今回の標本箱はZen AiO君のデヴュー・インプット。ウチのPC3兄弟、一番上のおっきいお兄ちゃんの跡継ぎ研修中です。

さて本題。
今回はドイツのライヴを見に行っていた、XYMOX(ザイモックス)のイメージを。
彼らはオランダ出身のいわゆるダーク・ウェーヴ・バンドで、80年代中ごろのUKオルターナティヴ音楽の中心だった、4ADレーベルから実施上のデヴュー。シンセサイザー中心の、ダークに揺蕩うメランコリックなメロディーラインが特徴的で、私もよく聞いていた。<Youtubeにいくつか懐かしい曲も入っている。>
その後色々メンバーチェンジもあったようで、オリジナルのメンバーで活動しているのは、フロントマンのRonny Moorings(ロニー・ムーアリングス)のみ。
ライヴ自体は前回も書いたけれど、残念なことに会場のサウンド・システムが、なんともよろしくない。エコー命のザイモックスなのに、音がデカいだけでバリバリに割れていて、なんとも気の毒な事に(田舎町のライヴ・ハウスってこんなもんなのかぁ・・・・。)
オープニングのサルベーションAMPの方が、断然要領よく、いいサウンドを作っていたのが対照的。
ま、オーディエンスは、ザイモックスのライヴでユラユラ踊ってるのが目的なので、あまりサウンドにこだわりはない感じで、大盛り上がっていたので、ま、関係ないのか。
私はスピーカー回りで撮影しているので、耳栓着用。サルベーションの時は耳栓なしで大丈夫、ということからも、音質が推測されることと・・・。


XYMOX - live performance
これがその、ドイツ田舎町(笑)ライヴハウス。

XYMOX - live performance
ずいぶん風格の出た(⁉)ロニー・ムーアリングス。
しかし、雰囲気は昔のまま。

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance
後ろでシンセサイザー(というか、
今どきはMacに繋いだキーボードを操作していた)担当のお兄さん、
やにわにキーボード引き抜き前線に乱入。

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance
手乗りキーボードって・・・おばさんには新鮮。

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance

XYMOX - live performance


Youtubeで激懐かしい、Back Doorを見つけたので、エンベッド。
彼らの4ADからの2枚目のアルバム「Medusa」(1986年)より。








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Salvation AMP gig (サルヴェーションAMP ライヴ)レポート

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2016-01-04 Mon 09:00:00
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新年早々最初のフルサイズ標本箱がいきなり、ダーク・ウェーヴ・ロックのライブの話・・・ってのも、なんだか濃いくって、今年一年がおもいやられて愉快なんだけど(笑)、そう、段取り上そうなってしまい・・・つまり、ドイツの話の続きで、ダーク・ウェーヴ・バンド、Salvation AMP(サルヴェーションAMP)のライヴのイメージを。<彼らのミュージックショップは、このページ

なんでまた、年末クリスマス直前にドイツに飛んでいたかというと、このバンドのライヴを撮影しに行っていたから。
80~90年代初めの私は、その頃はニューウェーヴ(近頃はダーク・ウェーヴ)と呼ばれていたものやら、元祖ゴス・ミュージックなどなど、ブリティシュ・ロックの一端を聞いていたものだった。90年代後半から、ラップやヒップホップが、インディーズ系でも主流になってきて、これが私は超苦手。マイナー・コードのメロディーラインがはっきりしている音楽しか、耳が聞けない(認識できない)構造になっている。なので、クラシックか民族音楽系の(マイナー・コードの)ものしか、一切音楽を聞かなくなってしまっていた。(あ、ちょっとだけ、Epic=エピック音楽も好きだけど^^。)
このバンドは、去年の春にたまたまYoutubeで発見して<その時の話は、この標本箱に>、CD買って聞いていて完全にハマって、暇だったんだかなんだか、自分のストック写真で、アルバム1枚分全曲のスライドショーを作ってしまい、4ディヴァイスで見るのにYoutubeにアップロードして(この段階では、アンリスティッド)、試しに公開してもいいかメンバーに問い合わせてみた。<そのスライドショーは、この標本箱に>
そうしたら、えらく感激してもらえて、それがきっかけで、ぜひチャンスがあったら見に来てーということに。行きたいのはヤマヤマだけど、夏~秋にかけて彼らが出ていたのは、ドイツの森の中(?)のミュージック・フェスやゴス・フェスだったので、ロンドンからのアクセスはまず無理。この2015年最後のクリスマス直前ギグは、唯一Bielefeld(ビールフェルドと発音している・・・様に聞こえた)という、デュッセルドルフからの高速鉄道ライン上の町でだった。うん、これなら行ける。
もう一つオマケが、今回のメインのバンドは、オランダからのClan of XYMOX(クラン・オブ・ザイモクス、通称略して、ただザイモクスと呼ばれている)、私が1985年にデヴュー・アルバムを愛聴していたバンド(まだやってる!!)。 
いやもうこれは、行くしかないでしょう^^。

フロントマンのクリスチャンのパートナーで、バンドのマネージャーのアニーが「駅に迎えに行くから!!」と言ってくれていたので、ビールフェルド中央駅に、私の乗っている鉄道が着く時間を知らせておいた。
てっきり、リハーサルで忙しことと思っていたら、リハーサルが始まるのは夕方、それもまず主演のザイモクスが先で、その後が彼ら。会場には6-7時に入れば充分なのだそう(ちなみに、ドア・オープンは9時と、遅々。)
なので、駅で2人と出会って、先にホテルにチェックインしておいて、町を案内してもらい、レトロなカフェで、お茶を延々飲みながら「その昔」の音楽談義で大盛り上がり・・・が、まずはレポタージュの始まり。


Kachellhause - Bielefeld
1920年代建造の、19世紀様式に、
アールデコがちょっと入り混じってきた・・・、珍しい建物。
食料品店や、ベーカリー使われてきて、
現在は、レトロな雰囲気のカフェ。

Kachellhause - Bielefeld

With Christ-Ian
Photography by Annie
これじゃあ、まるで雑誌インタヴュー(笑)。
80年代話から、ピンクフロイドまでさかのぼって・・・、
若いモンには解らん会話で盛り上がる。


6時頃やっとカフェを出て、暗くなった町を抜けて、駅前にある会場のMovieへ。
ここで、ボチボチメンバー一同合流。中ではまだザイモクスがリハーサル中。どうやら、ここの会場のサウンド・システムが今ひとつのようで、エコーが上手くかからない。エコー重視のエレクトリック系サウンドのザイモクスとしては、かなり苦戦中。
フロントマンのロニー・ムーアリングスが何度も、サウンド・エンジニアのブースまで行って、あーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返す。「もう、仕方ない!!」という感じで、リハーサル終了したのは8時過ぎてから。あのー、サルベーション・チームのリハーサルは45分ですかぃ(汗)?

クリスチャン達は「待つのが仕事ー。」と慣れたもので、その間にステージの下でドラムを組み立て、ワイヤーを並べ、スタンバイ。
ここは彼らのベースDetmold(デトモルド)から、20km隣町なだけなので、出演が決まってから、DJナイトに下見に来て、ここのサウンド・システムも計算済み。ちゃんと、自前でサウンド・エンジニアを連れてきた。実に用意周到。
そして、ギター+ベース+ドラムと、シンプルな構成なので、ザイモクスほどやっかいな事にはならない。音ができるだけクリア・ナチュラルに、バランスよく通るように調整するだけ。サクサク準備は進む。


salvation AMP - rehearsal

salvation AMP - rehearsal

salvation AMP - rehearsal
ロン毛のローディー君は実は、ドラムのスティーヴの息子さん。
ここは奥さん含めて一家総出でサポート。

salvation AMP - rehearsal
順調に音合せ中。

salvation AMP - rehearsal
ま、こんな感じかな。


開場までまだ余裕で、リハーサル終了。
この後、ロビーの一角をカーテンで仕切った「楽屋」で、私も含めて一同で、チリコンカーネ鍋とサラダの炊き出し晩ごはんをかきこんでいる間に、オーディエンスが集まってくる。


さて、本番!!

salvation AMP - live performance
クリスチャン登場。

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance
普段は実直な好青年、リハーサル中は一同職人、
ステージ本番になると、何かが降りて来て(!?)カリスマ性のオーラが出る。
それもごく自然に。大した連中ですわ。

salvation AMP - live performance
クリスチャンのギターが冱える。
ベースとドラムも完全に無駄がなくて、きまっている。
彼らが「ライヴが好き、ライヴを聞いてほしい」というのもよくわかる。

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance
Base : Caveman

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance
Drums: Steve Leafs

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

salvation AMP - live performance

一体何年ぶり?
写真を撮りながら、ライヴで踊っている私でした(笑)。

ヴィデオが撮れたらもっといいのだけど、
現在の機材的にはとても難しい。
かろうじて「Shine」のサワリ部分だけ撮ってみた。
(カメラで撮っているので、音がよくない。)



CD版はこんな曲。


最後に、一同で記念撮影。

Salvation AMP + me
メンバーと、カメラ2機提げた小人の私、
の、後ろのカッコいい姐さんがアニー。

次回はザイモクスのイメージを。















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Salvation AMP (サルヴェーションAMP)+ Kotomi photography

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2015-06-08 Mon 10:00:00
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クイック近況: 足、95%全快、元気に歩いてます。そして、納品に復帰。一方、花粉症も、これまた「全開」・・・ですわ。

ヴィエナの話をちょっとまたお休みして、近頃やってしまったことの公開。
この前Dark Wave(ダーク・ウェーヴ)のギター・バンド、Salvation AMP (サルヴェーションAMP)にハマってCD2枚買いに行った、の話を書いていたけど<このページ>、その続きを。
とりわけ、新作この4月リリースの「Earth We Walk Upon」が気に入って、自分のストック写真でミュージック・スライドショウを作り始めてしまった。 初めてWindows Movie Maker使い始めたのだけれど、やりだしたら止まらなくなる性分発揮で・・・アルバム内全9曲作ってしまい、ウチのディヴァイス4兄弟で見るために、アンリスティッドでYoutubeにUpしてみた。
ちなみに、このバンド「ハンド・メイド」バンドと称していて、レーベルに属さずにCD/MP3をハンドメイド、自力でNet販売、ライブも自主企画、広報はFacebookにて、という方針。音だけでなく、その家内制手工業「インディーズの極み」な活動姿勢も、とても気に入ってしまった。
そこで、CDを買った折のメールアドレスで、自分で作ったファン・スライドショウのリンク達を付けて、公開許可を問い合わせてみたら、すぐに快諾してもらえた。なので、Youtubeにて公認公開中、標本箱にも詰め込んでみることに。
(スライド・ショウ内イメージは大半がロンドンだけど、Germany Detmold(ドイツ デトモルド)のバンドですよ、お間違えなく・・・笑)


cover-Earth We Walk Upon
Salvation AMP 2015 album -
Earth We Walk Upon




1. (I am the Flood)




2. Mother Talk




3. Oxygen




4. Anachron




5. Way




6. Shine




7. Prince of Silence
この曲だけかなり雰囲気が違うと思ったら、フロントマン・クリス氏の元バンド、
The Home Of The Hitmanの時のヒット曲だとか。
うーん、90’sな感じしてる、してる(笑)。




8. Earth We Walk Upon




9. These Days


All photography by : KotomiCreations


次回は、再びヴィエナ(ウィーン)に話は戻りますよ。



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Dark wave discovery - Salvation AMP (サルヴェーションAMP)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2015-05-30 Sat 10:00:00
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一瞬、ヴィエナのMAK博物館からのイメージをおやすみして、最近Youtubeをウロウロしていて、見つけたものを貼りつけたミニ標本箱。
80年代ルーツのゴス、とか、今どきではDark Wave(ダーク・ウェーヴ)などと呼ばれているジャンル聞く人なんて、日本語圏にほとんどいないと思うけど・・・、自分内資料ってことで。

見つけたのはドイツのバンド、Salvation AMP (サルヴェーションAMP)。ルックス的にはただのおっさんロッカー系。音的にも、かなり骨太なハードロック寄りなとろがありながら・・・、正統派ダークウェーヴのマイナー・チューン、華麗に揺蕩うメランコリック・ギターに引っかかった。 ゴス+ダーク・ウェーヴの連中の難儀な・・・、エモーションたっぷりの「病の主張」がない感じが、無機質で実にヨロシイ。
(いやはや、好きな曲はいろいろあっても、ヴィデオの「稚拙な主張」が鬱陶しくて、通常エンベッドする気になれんのですよ、このジャンル。)

このヴィデオがクール過ぎて、ハマったともいう。



Salvation AMP - Hear Me / Salvation


上記のリンク先で、2枚のアルバムの全曲公開している。 そして、CD/ MP3も販売中。 CD買いに行こーっと・・・。

次回は、標本箱本筋の・・・ヴィエナの博物館に戻るですよ^^。


PS: ブログをパブリッシュしてから調べがついたこと:

1/このバンド、80年台後半から1999年まで活動していた、Home Of The Hitmanというバンドのフロントマン、Christian Ian Leding (AKA, Christ-Ian LeDing)が、2010年に新たに結成したバンド。どうりで・・・、一同、年季入りの職人芸な演奏ですわ。

2/ヴィデオに出てくる、ウィングを開く建造物は、USAのMilwaukee Art Museum(ミルウォーキー美術館)と判明。
10m級吹き抜け図書館は、一体どこなんだろう?普通コンテンポラリー建築には興味ないはずなのに、映像がクールすぎて激興味。
バンドのFaceBook過去ログからの想像だけど、このバンドが作ったヴィデオではなくて、ファンが作ってYoutubeにUploadしたもののよう。

で、CDオーダーしたらついてくるMP3版をすでに聞きながら、久しぶりにロック野郎してますよ、私(笑)。
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Dead Can Dance (デッド・カン・ダンス)コンサート

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2012-10-31 Wed 10:00:00
  • 音楽
今回の標本箱はちょっと異色で、コンサートの話。

80年代以来、よく聞いているDead Can Danceデッド・カン・ダンス、略してDCD)のコンサートにRoyal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)に行ってきた時のイメージを中心に。

上のDCDのリンク先のJa-Wikiに、彼らの概略が記されているが、80年代のゴス(ダーク・ウェーヴ)の頃に、どっと出てきた「Dead・ナントカ」とか「ナントカ・Death」というようなバンド達と十羽一絡げにされて、「Goth」だと思われることの多いバンドなのだけれど(もし、知っている人がいればの話・・・)、本当のところはそんなにシンプルなものではなくて、カテゴリーやジャンルには分類できない音楽性を持っているDCD。
クラシック+ワールドミュージック+エスニック+フォーク+アンビエントの、中間地点に存在するとでも言おうか・・・。
Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)のシャーマニックなヴォーカルは独特で、神聖と魔性は相反する概念ではなくて、実は同一概念なのだと感じさせられる声を持っている(え?何のことか全く理解できないって?・・・笑)。

1998年にデュオ・バンドDCDは解散したのだけれど、2005年のワールド・ツアーのために再結成された。
この時のツアーは完全に見逃してしまったが、それ以来7年ぶりの、伝説のDCD再結成ツアー。遅々だったがWebで発見、かろうじてチケット入手して、2012年10月26日にコンサートに行ってきた。


Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
情報発見が遅くて、手にしたチケットは最上階サークル席。
その後ろはもう席がなくて、立見席。
いやもう、天井から釣り下がってる気分。
前の人の頭が入らないので、写真が撮りやすい・・・といえば撮りやすいけど。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
前座のミュージシャンの後、まず Brendan Perry(ブレンダン・ペリー)登場。
80年代はスタイリッシュだったけど・・・、いい「おっちゃん」になってしまった。
しかし、声は全く衰えずなので、まぁいいのか。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
そして、Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)登場。
80年代の麗しき容姿も・・・こちらは全く衰えず。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
御衣裳がビザンティン風なのが印象的。
彼女が演奏するのはDulcimer(ダルシマー)と呼ばれる弦楽器。
ペルシャのサントゥール、ギリシャのツィターの親戚のようなもの。
私の一番好きな楽器。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
右のダルシマーはPicking(爪弾き)用のようで、
左のダルシマーは通常通りスティックで叩いて演奏する、打弦楽器。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
ブレンダン・ペリーの演奏するギターなんだか、リュートなんだか・・・、
音質的には低音のバンジョーという感じだったが、これがまたいい音。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
その横で、リサ・ジェラードが指に付ける小さなベル・シンバルを演奏している。
これもギリシャの壷絵などに表れる、古代由来の楽器。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
この人は本当に巫女さんっぽいな(笑)。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
メインのコンサートが終わって、大声援の中アンコール待ちしているときに、
ステージに現れる、DCDの御紋章。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
アンコールでは、普段はリサ・ジェラードが専門のダルシマーを、
ブレンダン・ペリーが演奏するという異色の組み合わせ。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
「ほ・・・本当にできる?」という疑惑の笑いが漂う・・・。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
ええできますとも・・・、練習しましたとも、

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
お見事でした。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
2度目のアンコール。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
3度目のアンコールは、リサ・ジェラードのソロ。

これは、Youtubeで早速のヴィデオ発見。




Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
そして、キスと感銘を残して、麗しの歌姫は去っていった。


今回のワールド・ツアーはDCD再結成、16年ぶりのアルバム「Anastasis(アナスタシス)」のプロモーション・ツアー。
このアルバムも、Youtubeで(全曲56分)Uploadされていた。


彼らの30年に渡る、円熟した音楽性が詰め込まれている。

Amazon UKでは<このページ>、Amazon jpでは <このページ>で発売中。


彼らのサイトを見ていて見つけたニュースが、日本来日決定このページ>。

2013年2月13日 東京、クラブ・クワトロ
2月14日 東京、クラブ・クワトロ
2月17日 大阪、AKASO


チケットは2012年11月10日に彼らのサイト経由で発売される。
このページ>の、Austraria & Asiaの中の日時・会場を選んでBuy Ticketをクリックすると、
オンライン・チケットディーラーにリンクする仕組み。

UKでは巨大ロイヤル・アルバート・ホール満席にする、伝説のDCDなのだが、
日本では結構小さい「ライブハウス」なんだな・・・これが(笑)。
しかし、小さいライブハウスの方が、DCDの呪縛を堪能できること確実、100%お勧め。
ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。






とても個人的な音楽の話 - 80'Music-Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2012-03-03 Sat 10:00:00
  • 音楽
先日、なにげに右コラムの「カテゴリー」を見て、「音楽」などというものを作っていたことに気がついた。
で、その内容は、John FoxxのCathedral Oceansがおまけヴィデオだから・・・というだけで、以上終わり。(何でこんなカテゴリー作ったもんだろうか?)
カテゴリーを埋めるために、今回は私的音楽の話。
近頃Youtubeでコピーライトがうるさくなってきて、どんどん消されていくので、ここにEmbed貼ったとしても生き延びていくものやらどうやら、はなはだ怪しいけれど、面白半分で書いて貼ってしてみよう。

まずは、自分の音楽史から話し始めると・・・、
子供の頃からあまりTVを視ないので、いわゆるTVの流行物というのには全然ついていけていない。
まぁ、運が悪ければ「いじめ」にあいかねない「はずれ」ぶりなのだけれど、幸か不幸か、我々の時代は「仲間はずれ」はあっても、「いじめ」というのはあまりなかったようで、上手く生き延びてきた。(「仲間」は特にいらない性格なので、「仲間はずれ」になっていても、気づいていないことは、とても多いとおもう・・・笑)。
これはちょっと脱線・・・、本筋は、だから流行物の日本の音楽はほとんど知らない、ということ。
小さいときは親の持っていたアルゼンチン・タンゴや、カンツォーネみたいなものを聴いていたような気がする。
で、ティーンエイジャーになると、ロシア・東欧系の作曲家のものを聴いていた。 つまり、チャイコフスキーとか、ラフマニノフとか、ボルジャック(ドボルザークって日本では言ったな?)。
大学生の頃に、唐突にパンクとかNew Waveとかが出始めて、MTVが日本で深夜放送され始めた。 そのころから、スッポリBritz New Wave(今更「New」でもないので、近頃は「Dark Wave」と呼びならわされているような・・・)にはまってしまっていた。

また話は、横道にそれるが・・・、後日このプロセスで、気づいたことがある。
私の耳は「マイナーコード(短調)」にしか感応しない・・・ということ。そういえば、アルセンチンタンゴもカンツォーネもチャイコフスキーも、圧倒的にマイナーコード。
そういうなら、「演歌」もマイナー・コードなんだけれど、あの「おベタ」な歌詞がてんでダメ。
カンツォーネの場合、イタリア語なんて解らないから、どうでもよくて、「アモーレアモーレアモーレ、アモレミーオ~、インヴラツァティメ、シトルド、ニドローラ・・・ヴォイオレスタン、コンツェ・・・シノメモーロ」なんて子供の時歌ってて、今でも少し覚えているが、実はこっぱずかしい内容なんだろうな・・・(笑)
ビートルズも、マイケル・ジャクソンも、ポップス系は「?」で、まったく興味ないのは、メジャー・コード(長調)だからメロディーとして認識できない、という明快な理由。
有名どころでは、イーグルスの「Hotel California」や、ストーンズの「Paint it Black」、もっとさかのぼってアニマルズの「House of the Rising Sun」(これ100%演歌な歌詞だったが・・・)はマイナー・コードなので「好き」。(あ、ブルース系はマイナー・コード多し。)
こんな嗜好で音楽を聴く・・・という他の人の話は、聞いたためしがないのだけど・・・こんな耳に出来上がってしまったものだから、やむをえない。
ちなみに、クラッシック・レコード関連の仕事をしていた配偶者氏が、面白半分で自分の持っているレコードで、私にマイナーコード・テストしてみた結果、正解率85%以上。クラシック音楽の場合、マイナーからメージャーに、またその逆にと、転調することが多いので、一概にはいえないのだった。

またまた、話の横道で枝葉が広がってしまう・・・つまり、80’s New Waveと呼ばれるものは、大半マイナー・コードで出来上がっている、というあまり知られていない事実が、ここにあるのですね(おおげさか?)。
その後、ハウスやラップが出てきてからは、メロディーラインも、コードもないので、一切聴かなくなった。これも、明快。
それ以降は、ワールド・ミュージック系のものを聞いていることが多い。(トルコやアルメニアの曲なんて、ことごとくマイナー・コード。)

そのTwisted ears(ねじれ耳)の私的音楽チョイス、懐かしのメロディーで、今回は私がBritz New (Dark) Waveにひっかかったきっかけの、Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy(ピーター・マーフィー)。
  

バウハウス(Bauhaus) Spy in the Cab - 1980年 4AD リリースのアルバム「In The Flat Field」より。

バンドの解説はWikiリンクにまかせて・・・、70年代の大仰なロックには興味になかった私が、
深夜放送ラジオでこれを聞いて、かなりぶっとんだ。そして、Bauhausを片っ端から買っていた。
今にして思えば、彼らは元祖Goth(ゴス)だったんだな・・・これが。

Wikiにもあるように、彼らの大半の曲ははパンクを引きずっていて、ウルサイのだけれど
メロウ系の曲にBauhausの特異性が出る。そして、ヴォーカルのPeter Murphyが美形かつ超特異(笑)。


Hollow Hills - 1981年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Mask」より。

このレアなヴィデオは、1983年バンド解散後、また1998年に再結成してU.S.A.ツアーした時のもの、ではないかと思う。
Murphy氏だんだんアメリカ発音で歌うようになってきたし。
再結成してからの方が、ステージの完成度がずっと高いではないか・・・。
大人になったっということか・・・資本力がついたということか(笑)。

これちょっとウルサイけれど、初期のTelegram Samのヴィデオ。


元曲T・Rexの「Telegram Sam」の70年代グラム・ポップに、
パンクと「カリガリ博士」的なる1920年代ドイツ表現主義映画のツイストをきかせたらこうなった、という・・・。

個人的に好きだったのは、洗練されていて、どことなくデカダンス・アンニュイなこの曲。


She's in Parties - 1983年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Burning from the Inside」より。

知人の子息の今時のゴス系君に言わせると、こういうのは今や「ゴス」じゃなくって、「ロマンティック・ゴス」というのだそうな。

Peter Murphy collage
これは、初めてスリーンショットをどうやるのか知った時に、遊びで作ったコラージュ。
芸大の頃は、Murphy氏がかなり製作のイメージソースで・・・(こういうのをMuseっていうのだろうかね?)、
漆の作品を作っていた・・・って、いったいどんな?と思われることと・・。
このあたりの昔の話は、忘れましょう(笑)。

解散後は、メンバーそれぞれに別のプロジェクトで活動しているのだが、
ヴィジュアル系の私は、当然、Murphy氏のフォロワー。
Peter Murphy Wikiリンク「English」「日本語
氏のOfficial Websiteは「ここ

解散の翌年、氏と、これまた超特異な元Japan(あ、これこそ「ヴィジュアル系」の元祖)の
Mick Karn氏とのプロジェクト「Dali's Car」。


Dali's Car - The Judgement is the Mirror
そういえば、今年の1月にMick Karn氏は享年53歳で、癌で他界されたのだった・・・合掌。

ソロになってからの、曲・映像ともに好きなのがこのヴィデオ・・・


All Night Long - 1988年 RCA/Beggars Banquetリリース、アルバムLove Hysteriaより。

1990年頃に、ムスリム・スーフィー派哲学に傾倒して改宗、トルコに移住して、現在もトルコで家庭を持っている。
音楽的にも、(以前からそうだけど)中近東音楽の影響がいちだんと強くなる。
私的にも中近東音楽は「魂レベル」で好きなので(笑)、そのまま、フォロワーが続く。

これはMusicだけだけれど、もっとも中東音楽の影響の強い、美しい曲、


Surrendered - 1997年EP版アルバム Recallより。

これも同じRecallより、トルコの曲の英訳版、アコースティックで。


Big love of a tiny fool

これ一番最新のオフィシャル・ヴィデオかな。
これは曲よりも・・・Movieのデジタル・ポストプロセスと、トルコのインテリアに目を奪われてしまった(笑)。


Seesaw Sway - 2011年 Nettwerk Recordsリリース、アルバムNinthより。


彼のツアーはもっぱら、USAなので、U.K.でお目にかかることはほとんどない。
去年2年ぶりに、Londonでライヴがあって、私はチケットまでとっていたのに、歯が悪くなって歯科医に駆け込むことになり行けなかった。
いやぁ、もうこの歳になったら、座席のないオールスタンディングのライヴに、一人でふらっと行くのは、体力に限界があるということで(2年前まで行ったけど・・・笑)、ライヴからは隠居して、アームチェアー・リスナーになることにした。

また時たま気が向いたら、「ねじれ耳」音楽話追加します^^。




Cathedral Oceansとレイヤー・イメージ

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-11 Sun 22:29:08
  • 音楽
やれやれ、またトラブル。昨日から突然右サイドバー(コラム)がページの一番下左に落ちていってしまった・・・。原因は画像が大きすぎたせいか?というので、今までの画像を幅400pix以下のものに置き換えたが、改善はされない。しばらく調べてみて難しそうなら、テンプレートの変更を考えることにする。
ま、私のPhotoshop加工かけまくった顔などを、毎回Topに出すなということかもしれない?

(*7月15日Update: ウェブデザイナー、塚越潤一郎氏にお願いして、見事に改造完了。画像も680Px幅まで問題ないことが解り、再度大きい画像に置き換えた。)


今日はそんなわけで、一日の大半を調べ物に費やしてしまったため、たいしたねたはない。
以前レイヤー加工したイメージまず、ひとつ。

Cathedral Ocean-ing...


これは昨年秋に新装Openした、V&Aの中世・ルネッサンス室の大理石像と、
寒波の折の霜の降りた落ち葉イメージをレイヤー・コラージュしたもの。

ちなみに元写真は、これ、

Statue - Part of Choir screen from Hertogenbosch
Choir screen from Hertogenbosch部分


と、これ。

Frosty leaves


なぜまた、石像に落ち葉かというと・・・John FoxxのCathedral Oceansのヴィデオ風なものを試してみたかったのだ。




この曲は2006年リリースのCathedral Ocean IIIのDVDからのもの。それ以前のCD Cathedral Oceans I/IIからさらに発展して、完結した映像美とともに「静かなる男」John Foxxのヴィジョンが結晶化されたDVD。
都市と文明と、それらもやがては押し寄せる自然の、大いなる海原に還元されていく・・・。

John Foxx氏からイマジネーションを頂戴して、時間が出来たらまたいくつか加工してみたい。材料はいろいろそろっているので・・・。


Stone face

Angel

Stone face

以上3イメージすべて、V&A 中世・ルネッサンス室 所蔵




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