Home > 2010年07月

2010年07月 Archive

ハンプトン・コート・パレス(Hampton Court Palace)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-31 Sat 10:40:42
  • 場所
昨日はParisだと思ったら・・・また、ハンプトンコート・パレスに話は戻ってきたしまった。
忘れてしまわないうちに、済ましてしまおう。 今日は私的観光ガイド。

そもそもどういう宮殿なのか、という背景は上記リンクに任せてしまう。一言で言うと・・・イギリスのルネッサンス、チューダー朝時代にに建造され、その後、バロック期に増築されたイギリス王家の宮殿。
私の専門分野、中世からはかなり下った時代の宮殿なのだが、何しろ近くに住んでいる。電車で2駅、歩いても30分程度の距離なので、何かにつけてよく訪れる。先日標本箱に詰め込んだ、フラワー・ショウ、チューダー・コスチューム・イヴェント、どちらもここが舞台。

観光ガイドと言ったからには、まず案内事項をまとめてみよう。

交通アクセス: 旧国鉄・サウス・ウェスト・トレインズのLondonターミナル、Waterloo(ウォータールー)駅から、たいてい1番ホームから出る各駅停車Hampton Court(ハンプトン・コート)行きに乗る。電車は30分各に一本で、終点のHampton Courtまで25分の乗車。ここはロンドン・ゾーン6内なので一日パス(7.5ポンド 2010年7月現在)で行ける。最寄の駅から「ワンデイ・トラベルカード・オールゾーン」と言って買う。(知ってるって?)
ハンプトン・コート駅を出たらもう目の前は橋。駅からでもパレスは川向こうに見えているので、解りやすい。

Hampton Court Palace
橋の上から見たパレス。夏はもっと木が茂っているので、赤煙突がちらちら見える程度。

ハンプトンコートパレス:
年中無休、イギリス・サマータイム時期 10:00-18:00、イギリス・ウインタータイム時期10:00-16:30
入場料 大人14ポンド、子供7ポンド、学生・60歳以上11.5ポンド(2010年7月現在。詳しくはこちら


Hampton Court Palace - collage
正面は赤レンガのチューダー建築。デコラティヴな煙突が特徴的。2段目左はエントランス部の天井。中央のバラ模様はチューダーローズと呼ばれ、色つきの場合、外赤、中白の花びらに着彩される。バラ戦争で敵対していた、白バラを紋章とするヨーク家、赤バラを紋章とするランカスター家が、ヘンリー7世とエリザベスとの婚姻で合体したチューダー朝を象徴するもの。チューダーに関連した装飾に必ずと言っていいほど現れる。
その隣はグレート・ホールの天井部分。その下は、クロック・コートにかかる、当時の最先端テクノロジーの時計。

Hampton Court Palace - roofs
パレスの屋根と煙突を北側から写す。まるで一つの街の様。

Through the window
パレス内の窓からコート・ヤードを覗く。

Tapestry in the Great Wtching Chamber
ヘンリー8世の居室(Henry VIII's Apartments)内のGreat Chamberのタペストリー。

Hampton Court Palace, interior
同じく、Great Chamberのコラージュ。
右上のクッションの模様がチューダーローズ(これ自体は現代のイメージ・ディスプレイ。古いものではない)
左下の天使のレリーフはチャペルの入り口のもの。

Cardinal Wolsey, stained glass
このステンドグラスは、ここがもともとヘンリー8世の側近の、ウルジー枢機卿の建造であったことを示している。
あまりに豪奢に建てすぎたため、ヘンリー8世に目を付けられ「没収」されたようなもの・・・。

見どころの多いパレスだが、私の一番のお気に入りは、ここ、チューダー・キッチン。下の写真は、先日のコスチューム・イベントの日に撮ったもの。イベントでヘンリー8世と王妃に供する食事を実際にここで作っている。
イベントのない普段の日でも、ここではチューダー・コスチュームのシェフたちがいつも実演している。シェフ達は料理のみならず、愛想よくいろいろ質問にも答えてくれる。
<後日訂正:パレスで確認すると、チューダー・シェフ達の実演は、ホリデー・シーズンの週末のみ。「いつでも」ではなかった・・・。> 

Tudor Kitchen
左上が当時のレシピを書き写したもの。例の「揚げ餃子」ならぬ、「揚げラビオリ」のレシピ。
小麦粉に加えているのは、最初卵黄かと思ったが、尋ねてみたら、サフランを水で溶いたもの。
ラビオリの「皮」に黄色をつけるため。
小さな小皿には「具」が刻んで入っている。ナッツ、スパイス、ドライフルーツ類。

Tudor Kitchen
中段左では、マジパンで船を製作中。このあと、色粉で着彩したり、金箔で飾ったりもする。
下段右では、巨大な暖炉で肉を焼く。ここは季節を問わず、普段でもいつも火が入っている。
<暖炉の火は「いつでも」で正解>

Hampton Court Palace - collage
キッチンの周りには、食器室、食材室、キッチン・マネージャーの部屋等、
中には入れないが、ディスプレイを窓から覗ける部屋が続く。
これもなかなか面白い。写真撮りにも格好の題材。

Kitchen manager's desk
まるで、昔のその場に居合わせたかのような写真を撮るのが好きだ・・・。

ハンプトンコート・パレスは幽霊でも有名。とにかく、いろいろいるらしい。

Tudor corridor
このあたりも、かなり怪しい(笑)。
少なくとも昼間は、観光客でにぎやかなこととて、幽霊も出るに出られない。

一方、こちらはバロック様式の新宮殿。

Hampton Court Palace
天井も壁も壁画で覆われる。

Wall painting on th estaircase


最後にヘンリー8世と3番目の王妃ジェーン・シーモアとエドワード6世王子の家族の肖像。

Part of -The Family of Henry VIII- by an unknown artist c 1545
Part of -The Family of Henry VIII- by an unknown artist c 1545 英国王室所蔵

「暴れん坊王様」ヘンリー8世の、これが実は夢だったのかもしれない。現実にはかなわなかった夢。
ヘンリー8世が唯一愛したといわれるジェーン・シーモアは、エドワード王子出産14日後に産褥熱で他界する。
しかし、彼女の死後8年たってから描かれたこの肖像画でも、王にとっての「家族」とはエドワードと、そしてジェーン・シーモアのことだったのだろう・・・。
















Paris イメージ

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-30 Fri 11:20:53
  • 写真
ここのところ歴史ネタが続いたので、今日は軽くParis風景。
フランス史は専門外なので余談は・・・まるでない(笑)。今年の3月にホリデーで滞在した時に撮ったもの。

Cafe 19/03/10
マレ地区のカフェ

Pantheon from Pont Louis Philippe 23/03/10
ルイ・フィリップ橋から見るパンテオン

Marais street
マレの街角

Street light
街燈

Seine
セーヌ川

Pl. des Vosges 23/03/10
プラス・デ・ヴォージュ

Light 23/03/10
再び・・・街燈

Hotel
ホテル窓

Street
午後の街角

Louvre
ルーブル


Parisといえばシャンソンで、私の好きなシンガーはJacques Brel(ジャック・ブレル)・・・だいぶ古い(50-70's)。
Jacques Brel "La Chanson des Vieux Amants" 昔の愛人を思わせるかのような街、Parisに捧ぐ。 BGMにどうぞ。

Tudor (チューダー)ジュエリー

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-29 Thu 12:34:35
  • 歴史
イギリス、チューダー・コスチューム・イベントに関連して・・・、この頃のジュエリーの話。

この前のイベントから、ご婦人方のジュエリーをクローズアップしてコラージュしてみた。(フォーカスが甘いのはご容赦)

Tudor jewellery
これらは、当時の肖像画に基づいたかなり忠実なリプロ(複製)

Tudor ladies-in -waiting
Part of The Family of Henry VIII- by an unknown artist c 1545 英国王室所蔵
これはヘンリー8世の家族ポートレートの一部。右はエリザベス王女で、左は姉のメアリー王女。
エリザベス王女ははAの頭文字のペンダントを付けている。
(母親のアン・ブーリンにちなんだもの? これは全くの想像。)
頭文字ペンダントは当時はやっていたようで、
ブーリン家出身のアン・ブーリンのB頭文字のペンダントは有名。
この標本箱の最後に彼女の肖像画イメージを載せた。

Henry VIII and wives exhibition
Henry VIII and six wives exhibition @ Warwick Castle 2009
これは去年のウォーリック城の展示。
昨年はヘンリー8世即位500年記念だったため、どこもかしこもヘンリー8世関連のイベントやディスプレイを企画。
ここのものは、マダムタッソーとの提携の蝋人形展示なのだが・・・
ヘンリー君、6人の妻達に詰め寄られているようで形勢不利の模様。
ジュエリーのリプロはどれもお見事。


その、昨年のヘンリー君祭りを見越して、不詳私もチューダー風のペンダントを作ったことがある。

Tudor Series
Kotomiジュエリー 2007秋冬コレクション -チューダー・シリーズ。
右から時計回りに、キャサリン・パー(Catherine Parr ヘンリー8世最後の王妃)のペンダント。
プリンス・アーサー(Prince Arthur 夭逝したヘンリー8世の長兄)のペンダント。
エリザベス1世(Elizabeth I ヘンリー8世の娘 )のペンダント。
アン・オブ・クリーヴス(Anne of Cleves ヘンリー8世4番目の王妃)のペンダント
ヘンリー7世 (Henry VII ヘンリー8世の父王)のブローチ

これはその当時出展していた、トレード・ショウ用の話題づくりとして企画したもの。
私の場合ポリマー・クレイでベースを作るので、忠実なリプロというよりは「In-the-style-of」、チューダー「風」のし上がり。
イメージ・ソースは以下に。

Catherine ParrPortrrait of Arthur Prince of Wales(1486-1502)
キャサリン・パー と プリンス・アーサー :Hever Castle 所蔵

Queen Elizabeth 1st
エリザベス1世
これはまだ女王に即位するずいぶん前の「若き日」。

Ann of ClevesHenry VII
アン・オブ・クリーヴス と ヘンリー7世:Hever Castle所蔵

上のイメージでは、エリザベス1世は、複雑で危険な政治的状況の中で生き残るために、おとなしく地味に装っている。
女王に即位した後の華美な姿はご存知のことと思う・・・。

Portrait of Elizabeth I (1533 - 1603) The Armada Portrait 1600c.
Portrait of Elizabeth I - The Armada Portrait 1600c 撮影:lisby1@Flickr

しかし、ここで女王が手にしているペンダント・ヘッドは、昔の隠棲を余儀なくされていた時代のものと、同一のもの?のように見える。彼女を栄光に導いたタリスマン(お守り)的ペンダントなのかもしれない・・・。
















ヘンリー8世のハネムーン - チューダー・コスチューム・イベント -2-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-28 Wed 08:36:16
  • イベント
ハンプトンコート・パレスのチューダー・コスチューム・イベントの続編。

午後12時半ごろに、ヘンリー8世、ジェーン・シーモア王妃をはじめとして、随員一行はPrivy Garden(王室庭園)を抜けて、Thames(テムズ)川船着場へ向かう。London中心部のWhitehall Palace(ホワイトホール・パレス)から、ボートで到着するフランス大使と神聖ローマ帝国(ドイツ)大使を出迎えるのだ。

Ambassadors arrive at the Palace
総勢10隻(ぐらい・・・)のボートが、次々に到着。
赤い帽子を振って、観客に答えているのが、神聖ローマ帝国大使。
当時同盟国であったハンガリーの兵士を伴っている。
左下のイメージで手を振っているのが、フランス大使。
こちらも、当時の同盟国オスマン・トルコの兵士を伴っている。

昨年の、ヘンリー8世即位500周年記念のイベントでは、ヘンリー8世、キャサリン・オブ・アラゴン王妃と側近を乗せた総勢30隻近くのボートが、Tower of London(ロンドン塔)を午前中に出発。30km以上ある全行程をボートで漕ぎあがってきた。その時は引き潮と重なって、ボート・クルー大苦戦。3時半到着予定が一時間ずれ込んで、4時半に到着。5時間半漕ぎ続けたクルーはもちろん、フルコスチュームの俳優・女優達も、土手で待ちぼうけの観衆も、その観衆を退屈させないように即興で演奏を続けたミュージシャン、道化師も、一同・・・ヘトヘト(笑)。
今回は・・・本当にホワイト・ホールから漕ぎあがってきたのではなくて・・・、そういう設定なだけで、実は隣町のKingston(キングストン)あたりから出発したのではないかな、と疑っている。
いずれにしても、ボートの到着は見ていて本当に楽しい。
上のイメージの上段右と中段左のボートは、例のリドリー・スコット監督の「ロビン・フッド」で、最後の海上戦闘シーンで使われたものだそうだ。そういえば・・・こんな風だったな・・・。

Ambassadors
大使一行の到着。
左がフランス大使、右が神聖ローマ帝国大使。
ブルー系のシェードはフランスチームでセピア系のシェードは神聖ローマ帝国チーム。
お互いに反目しているという設定で、兵士達の小競り合いが、こののち繰り広げられる。

King is dining
パレス内のチューダー・キッチンで実際に調理された料理が王に供される。

両大使が給仕を勤めつつ、外交交渉の駆け引きの場、という設定なので、王妃は隣のEast Garden(東庭園)で鷹狩りを観覧。
実際には、パフォーマンスを分散して、観客が集中しすぎないようにという配慮。これも、昨年の一箇所集中大混雑からの改善策と見た。
供されている食事はチキンの丸焼き、左上これでは「揚げ餃子」に見えるが・・・「揚げラビオリ」でチューダー時代のトレンディーな料理。中身はスパイス、ドライ・フルーツ、ナッツ類。

Demonstration of arms
土手に着くや否や、小競り合いを繰り返していた兵士達は、王の食事の余興に模擬試合を命じられる。


右上がオスマン・トルコ兵士、左上と下がハンガリー兵士で、ヴァルカンの仇敵同士。なのだが・・・実は、どちらもハンガリー人のRe-enactors。リ・エンアクター、日本語だとどういえばいいのか?歴史物のコスプレのイベントに参加する人達、あくまでも趣味で・・・完全にプロの俳優ではない。こういう人達がヨーロッパには、かなりいる。趣味といっても武術のトレーニングはできているので、映画撮影のエキストラ等にはよく採用されているらしい。
ハンガリーとトルコの当時のコスチュームは、大雑把に言うと・・・大差がない。どちらも、ビザンティン時代のTunic(チュニック ― 長袖の長いローブ)の末裔。ハンガリーチームは、その上にDalmatica(ダルマティカ - 袖口の広い丈長の上着)の末裔を着ている。帽子は全く違う。
ビザンティンを魂の故郷と感じている(笑)私としては、このハンガリアン・チームのコスチュームがとても好きなのだ。昨年も彼らは来ていたが、その時あまりにカッコよかったので・・・自分で似たような部屋着を縫ってしまったぐらいだ。

Demonstration of arms
模擬試合、といっても迫力満点。
ちなみに、後ろにピンクや水色のタンクトップを着たような観客が大勢。
これをモーション・ブラーでぼかしたレイヤーを重ねる。
一枚一枚の写真をそのように処理して、それをまたコラージュのレイアウトに構成する。
とても時間のかかるポストプロセス・・・。

Demonstration of arms

Demonstration of arms

結果は一勝一敗。この後フランス兵と神聖ローマ帝国兵の模擬試合があるが、これも一勝一敗のあげく、乱闘状態になったところに、王の護衛兵が割って入り(後ろで仁王立ちになっている、例の、去年の王様。)両者をなぎ倒して「イギリス万歳」・・・というお気楽な結末。お祭り、お祭り。

まだ、いくつかハンプトンコート・パレス内のイメージが残っているので。後日「ハンプトンコート・パレス」という箱タイトルでまとめてみる予定。お楽しみに・・・。






新しいライン?

秋物のKotomiジュエリーとともに、実験的なジュエリーがいくつか仕上がった。

これらはRevampのオーガナイザーJenとの共同企画で・・・しかし、まだ企画の詳細はお伝えできない。希望的観測で9月頃、正式に企画が立ち上がったら、またお知らせする予定だが、まずはイメージだけ公開。

要するに・・・Kotomiジュエリーのスタイルを、Revampのデザインに持ち込んだもの。

N-1408
N-1408 センター:グリーン・ジャスパー、チェコクリスタル、
フューズドグラス、エメラルド、淡水パール、ガラスパール、鍍金チェーン

N-1409
N-1409 センター:ルチル・クオーツ、フューズドグラス、チェコクリスタル、
スモーキークオーツ、クラウドクオーツ、鍍金チェーン

N-1404
N-1404 センター:ルチル・クオーツ、フューズドグラス、チェコクリスタル、
スモーキークオーツ

N-1405
N-1405 センター:ターコイズ(リコンストラクト)、チェコクリスタル

N-1407
N-1407 センター:ターコイズ(リコンストラクト)、
フューズドグラス、ターコイズ風ガラスカボション

N-1402
N-1402 センター:ラブラドライト、ヴィンテージ・スワロフスキー、フューズドグラス、
ガラスパール、淡水パール


ヴォリュームがあって・・・自ずとかなりの上代になる。それをどういうマーケティングに持ち込むのか、というところにJenのアイデアが活きる・・・はず。秋から始まるイギリスのパーティーシーズンに向けて、なんとか、うまく走り出して欲しい新企画。


音楽で行くと・・・こんなイメージ、の、つもり。Dead Can Dance --- Carnival of Light
(かなりエスニックなフロントは、彼らのレコードジャケット。音楽だけ聴いてみて欲しい・・・。)







ヘンリー8世のハネムーン - チューダー・コスチューム・イベント -1-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-26 Mon 12:49:00
  • イベント
土曜日のチューダー・コスチューム・イベントの写真中、約半分のポストプロセスが出来てきたので展覧しよう。

チューダー朝というのは、イギリスで言うところのルネッサンス時代。
中世のプランタジネット朝最後の王リチャード2世は、対仏百年戦争の後、ランカスター家のヘンリー4世によって廃位させられる。そのランカスター家も、ヨーク家との王位争奪抗争からバラ戦争を招き、国は荒廃する。
やがて、不毛な抗争に両家ともに消耗し、ランカスター家の血を引くヘンリー7世が即位、ヨーク家のエリザベスとの婚姻で両家が合体し、1485年チューダー朝が始まる。というのが、チューダー朝にいたるまでの、とても大雑把な歴史。

歴史の話より、まずはヴィジュアル。

Tudor Queen - Jane Seymour
Queen - Jane Seymour (女王 ジェーン・シーモア
この写真は、自分でもよく撮れたと思う・・・。
かなり近距離で撮れて、ちょうどカメラに向いてにっこり微笑んでくれた。
ポストプロセスなしでもO.K.の写真だったが、やはり絵画風に仕上げたくてテクスチャーをかける。

上のイメージでジェーン・シーモアのかぶっている「被り物」、まるで「角隠し黒ヴァージョン」に見えるが、初期チューダー朝コスチュームの典型Gable(ゲイブル)。ゲイブルの本来の意味は建築でいうところの「切り妻」。
確かに切り妻屋根の形をしている・・・。この黒い部分は、後ろに垂れ下がっている2枚の布飾りで、普段は後ろに垂れたままにしていることが多い。彼女の場合、有名なホルバインの肖像画に準じて巻き上げているのだろう。

Jane Seymour
Jane Seymour by Hans Holbein 撮影:lnor19@Flickr
これがイメージ・ソース。最も有名なジェーン・シーモアの肖像画。

King and Queen
ヘンリー8世とジェーン・シーモア
後ろにいる観客の首を(そして足を)Photoshopでちょん切るのはたいそう手間がかかる作業(笑)

イベントの設定では、彼女は妊娠中ということになっている。史実でもヘンリー8世の唯一の嫡男・エドワード王子(エドワード6世)はジェーン・シーモアが生んでいる。しかし、この結果産褥熱であっけなくジェーン・シーモアは亡くなってしまう。嫡男王子を産んだということもあるが、ヘンリー8世は実は彼女だけを愛していたのではないか?とも言われている。
そのエドワード6世も父王の死後、王位を9歳で継ぐが、6年後夭逝。そして、ちょっとした内紛の後、エリサベス1世の即位となる。 あぁ、また余計な歴史話・・・。

歴史話より、雑学。この王様のコスチュームを見て「!!??」と思われた方もあろうかと・・・股間の話。
チューダー・コスチュームを見慣れていないと、紳士方の股間の「コッドピース」に目がいって仕方がない・・・ことと思う。冗談でも卑猥でもなく真面目な話、歴史的にこんなものが流行っていたのだからどうしようもない・・・。誰が流行らせたのかは不明(私は個人的に、マッチョイズムの塊、ヘンリー8世が犯人だと見ている)、そして、なぜ「コッドピース」と呼ばれるかは知らない(また調べてみるが・・・)。できれば気にかけずスルーしていただきたい(笑)。

King and Queen
王と女王とその一行

これはハンプトンコート・パレスの「裏口」。
ハンプトン・コート・パレスは奇妙な造りで、正面が赤レンガの16世紀チューダー様式。そして裏の、テムズ川に連なる庭園に面したウィングは「新王宮」と呼ばれる、17世紀のバロック様式。
これは、ウィリアム3世とメアリー女王が「古臭い」チューダー様式の宮殿を嫌って、「トレンディ」に改築したため起きたもの。「裏口」と私は呼んでいるが、これはその「新王宮」側から庭園に出て行く出入口。白いスタッコ(漆喰)の柱に天井は、ヘンリー8世に時代にはありえない・・・。
ともあれ、これから一同は庭園をぬけて、テムズ川に向かう。テムズ川からさかのぼってくるフランス大使と神聖ローマ帝国(ドイツ)大使を、川辺でお出迎え。そのシーンはまだポストプロセスしていないので、第二部で・・・。

King and Queen
王と女王。
やわらかにイエロー/ブルーのクロスプロセスをかけて、ノスタルジックに。
つかの間の・・・幸福そうな二人。

King Henry VIII
今年のヘンリー君。ブルー系にトーンを落として。

「今年の」というのには理由がある。ハンプトンコート・パレスではこのようなコスチューム・イベントが年に1-2回催される。契約あるいは専属の俳優・女優さんが演じるのだが、何度も訪れていると、だんだん顔を覚えてくる。去年のヘンリー君は、今年は護衛兵の役で後ほど出てくる。

Political Tudor people
王の側近、某かの役なのだが・・・、それを覚えているほど歴史には詳しくない・・。
チューダー政界人ということにしておく。
彼はどうやらパレス専属の俳優、あるいは兼プロデューサーかもしれない。
いつも司会・進行役を兼ねていて、多才の上に、とてもいい味を出している。

Political Tudor people
同様、チューダー政界人達。
後ろの人物は、王のカトリック離脱―英国国教会設置に最後まで抵抗して獄死した知識人、
トマス・モアのような気がするが・・・史実と時代的には合っていない。
まあ、エンターティメントなので、多少の時代誤差は無視ということ。

Un-political Tudor Jester
ノン・ポリ(政治は抜き)の道化師。
彼は唯一の道化師役者で毎年大活躍。

Tudor Guard
護衛兵。
そう、彼が去年のヘンリー君。王様ぶりがよく似合ってたのだが・・・。
護衛兵でも、やくざの親分的なるいかつさを発揮(この人、尋常でなくでかい声が出せる俳優)。

Tudor Guard
若き護衛兵。こちらはなかなかのイケメン君。

Tudor Lady
最後は愛らしいチューダー・ガール。

どうしても、コスチュームの「オタク」ねたを書かずにはおれない・・・。
この彼女の被っている「被り物」は、ゲイブルではなくフレンチ・スタイルと呼ばれるもの。
形が柔らかで、重苦しい感じがない。これは、ヘンリー8世の2度目の妃、アン・ブーリンが持ち込んだもの、と言われている。(彼女は新興富裕階級の純粋なイギリス人だが、フランスで教育を受け、ヘンリー8世の最初の妃キャサリン・オブ・アラゴンの侍女を務める以前はフランス宮廷に仕えていた。)

Anne Boleyn
Anne Boleyn 撮影:lnor19@Flickr
アン・ブーリンのフレンチ・フッド

この後、エリザベス1世の時代にはこういった「被り物」はどんどん小さくなり、ヘア・バンドや髪飾り状のものになっていく。

明日は、またジュエリー。新しいラインの作品を展覧しよう。
イベントの続きはそのまた後に・・・。





















新作情報 - Kotomiジュエリー 2010 秋冬コレクション -2-

先日、糸通し加工から引き上げてきた新作の撮影が済んだ。スモーキー・クオーツ使いとアゲート使いの大型ペンダント、そして、シンプルなロングネックレス。
これで、秋冬コレクションの立ち上げ分はほぼ完了。あとは、売れ行きを見ながら、随時追加分を作り足していく。

N-1317, N-1318
N-1317, N-1318
センター:スモーキークオーツ、フューズドグラス、ビンテージ・スワロフスキー

N-1322, N-1323
N-1322, N-1323 センター:スモーキークオーツ、チェコ・クリスタルストーン

N-1324, N-1325
N-1324, N-1325 センター:スモーキークオーツ、チェコ・クリスタルストーン

N-1328, N-1329
N-1328, N-1329 センター:スモーキークオーツ, ヒューズドグラス、淡水パール

N-1331
N-1331 センター:アゲート、ヒューズドグラス、チェコ・クリスタルストーン

P-3165-71, N-1337-45, N-1346-53
P-3165-71, N-1337-45, N-1346-53 ジャスパー、グリーンガーネット

N-1369-76, N-1377-87, BL-1597-1602
N-1369-76, N-1377-87, BL-1597-1602 フローライト、淡水パール

P-3172-82, BL-1603-10, P-3183-95, P-3196-3204
P-3172-82, BL-1603-10, P-3183-95, P-3196-3204
スモーキークオーツ、淡水パールのブレスレットと、イヤリング



秋冬コレクション全イメージは、このFlickr setで展示 : Autumn/ Winter Collection 2010
(右側のサムネイル・イメージをクリックするとページが開くシステム)

秋にはまだずいぶん早いが・・・"September Song" Ian McCullochのヴァージョンで・・・。

These golden days....




*ハンプトンコート・パレスのイヴェントは、天候もよく大盛況。観客が多いと・・・写真のポストプロセスの量が増大(笑)。またもや、連写も入って1400枚撮影。ここから使えないものをバシバシ消去して、500枚程度まで絞り込んだところ。今日はこれからポストプロセスで遊ぶ。

リドリー・スコット監督新作映画「ロビン・フッド」

私の周りの友人たちは「また、あの話か・・・。」と思うことだろうが、そう、標本箱にはまだ入っていなかったので、詰めさせてもらう。

先日は、中世ヨーロッパのジュエリーに関して書いた。少しはそれに関連してなのだが、中世も中世、一番私には親しみのあるプランタジネット王朝のアクション時代劇、リドリー・スコット(Ridley Scott)監督の「ロビン・フッド(Robin Hood)」に、Kotomiジュエリーが約2分程度映っている・・・。 (参:Wikipedia Japan: ロビン・フッド

K Jewellery Robin Hood

ジョン王の、この設定ではまだ愛人であった、イザベラ・デュ・アンギュレーム(リア・シデュー演)が、王室のシーンで着けている。このいきさつを今日は書いてみよう。

このトレイラーで一瞬映る。お見逃しなく・・・。(トレイラーは3種あるようだが、この王室のシーンが映るのは、このトレイラーだけ。)



話は去年の2月中ごろにさかのぼる。
私が出先から帰宅すると、配偶者氏がなにやらエキサイトしている。
「早く・・・ここに電話して!!Shepperton Studio!! 映画の撮影用にジュエリーを探してるんだってさ!!」
最初は意味がよく解らなかったが、Shepprton Studio(シェパートン・スタジオ)が昔から数々のイギリス映画を生み出してきた撮影所だ、ということぐらいは知っている。どうやら、そこの中の「メリー・メン・フィルムス」(ロビンフッド伝説の「愉快な仲間達」から採られている)という部門が、2010年公開予定のリドリー・スコット監督の新作映画ロビン・フッドの撮影準備中で、中世風・ビザンティン風のジュエリーを探している、という話。
それなら・・・私のジュエリーではないか。その上、近頃はあまり映画も見ない私の、数少ない「お気に入り」の監督がリドリー・スコット。(ストーリー性とか、ドラマを追うことより、美術、コスチューム、小物、ライティング、映像加工しか見ていない私が、映画を語るのは全くおこがましいのでやめておく・・・。)
即、電話を返し、さっそくその翌日には買い付け担当のEさんがアトリエにやってきた。

彼女たちは衣装部ではなく小物部で、当初の予定では、ロビン・フッドが悪役領主から奪ってきた宝箱を開けると、その中にはあふれんばかりのジュエリー・・・というシーンの、あふれんばかりのジュエリーを探しているのだった。
いまどきのこととて、「中世ジュエリー」や「ビザンティン・ジュエリー」をキーワードにNet検索。最初にたどり着いた、イメージに合ったジュエラーはしかし、ギリシャ在住で、それもゴールドと貴石を使った高価なもの。いかにユニヴァーサル・スタジオがバックに就いているとはいえ、「あふれんばかり」の量は購入できない。
次に、たどり着いたのが私で、どうやらイギリス在住で・・・どうやらロンドン郊外で・・・それもシェパートン・スタジオからほんの数マイルのサービトンにいる!!と解って、先方は先方で大いにエキサイトしていたらしい。
その上、私のジュエリーはゴールド・ジュエリーに比べると格安でボリュームもあって「あふれんばかり」のジュエリーには最適。

まず、私の見せた大型のペンダントを約30アイテムほどを写真に撮って、うち2-3点を実サンプルとして購入。
「一両日中には、上司と打ち合わせして、どれを買うか追って知らせる」という話で、Eさんが帰っていったのがお昼ごろ。ところが、3時過ぎに電話があり「上司に見せた結果、30アイテムすべて買い取るので、大至急請求書を起こして欲しい。」・・・これは、もう、嬉しい驚き。

They are all going for filming!! 25/02/09
第一回お買い上げのジュエリーたち。
下の真ん中、大きなグリーンのペンダントが映画で映ったもの。


3月に入ってから、再びEさんから連絡があり「まだ足りない!!」 追加でもう10点ほどお買い上げ。

Robin Hood wants more booty!! 06/03/09
第二回お買い上げのジュエリー達


その後、5月から撮影に入ったとは聞いていたが、一納入業者とて、ひとたび納品すればそれで話は終わり、あとは、運次第。途中、親切なEさんから経過が知らされ「お宝箱」のシーンは残念ながらボツ。その代わり、ジョン王と愛人のベッドシーンの、ベッドの横のチェストの上に並ぶとか・・・、フランス王フィリップ2世が着けるとか・・・話は二転三転。
映画の撮影にストーリーの変更はつき物。運よくカメラに収まっても、最終編集で生きのこるとは限らない。「映画に採用された」といくら言っても、公開編で映っていなければ・・・これはもうまったく話にならない。あまり、期待はしていなかった。

話が再びエキサイトし始めたのは、今年の4月。「ロビン・フッド」5月公開のニュースが届いて、トレーラーがNetにかかり始めた頃。
第一トレイラーでは、何も映ってはいない「ま、そんなもんさ。」
その、一週間後に、第二・第三トレイラーがNetにかかっていた。それが上のトレイラー。「映ったーっ!!」

Robin Hood Day!! 12/05/10
5月12日イギリス公開初日の初上映に駆けつける。
ロンドン、レスター・スクエアのエンパイア・シネマ


映っていることは確かなのだが、果たしてどれぐらい?他にも映っているのか? 私も一緒に行った友人も、かなりハイ気味。

結果は・・・上記のシーンのみで、2-3回カメラがスパンしてイザベラ・デュ・アンギュレームを映し、トータル2分弱。
友人は、もう一シーン、王室随員役のエキストラ男優がクロスのペンダントを着けていたように思う・・・と言うが、これはもうDVDになってからでないと確認のしようがない。

映画の内容の方はどうかというと、確かにアクション・エンターティメントとしてはよくできているし、いつもながら、質感のあるリアルな美術、カメラーワークも決まっているが、昨今のトレンドだろう、各シーンが短すぎて私のような中年にはめまぐるしすぎる・・・。「グラディエーター」の緊迫感や「ブレード・ランナー」の映像美には及ばない。時代が変わっただけかもしれないが・・・。

日本公開は、今年の秋とか12月とか聞くが、実際のスケジュールは知らない。
もしKotomiジュエリー、2分のハリウッド映画出演にご興味があれば、ぜひご覧ください(笑)。


*今日はこれから、再びHampton Court Palace (ハンプトン・コート・パレス)にカメラを提げて出かける。
Henry's Honeymoon(ヘンリー8世のハネムーン)というコスチューム・イベントの見物。
ご存知のように、ヘンリー8世は6人妻を「使い捨てた」ので有名なチューダー朝の王様だが、今回のイベントは3人目の妻・Jane Seymour(ジェーン・シーモア)のお披露目という設定になっている。
なにしろ夏休み始まったばかりで、観光客でごった返すイベントとて、どんな写真が撮れるかわからない。
まぁ、エンジョイあるのみ。いい写真が取れたら、また標本箱に詰め込むことにする。














中世ヨーロッパ・私的幻視 - ジュエリー -

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-22 Thu 10:09:11
  • 歴史
「中世・ビザンティン風のジュエリー」と自分の製作内容を伝えている。
イギリス人にはなんとなく「あんな感じね」と、おぼろげに想像はついているようだが、日本人には「はぁー」と、まずその中80%は疑問符で出来た反応が返ってくる。
日本に置き換えるなら、さしずめ「平安末期から鎌倉期の装束から発想を得た・・・」などというような、かなり限定した話をしていることになるのだろう。
実は、欧米人とて、そのイメージは一定してはいない。ディズニーの「白雪姫」などは一般アメリカ人の抱く「中世」イメージの典型。さすがに、ヨーロッパ人は日常生活の周りに、いまだに城あり、廃墟あり、中世展示物収蔵の博物館ありのため、もう少し歴史的リアリティーを持ったヴィジョンが浮かんでいるようだが、それとて、本人の興味の範囲次第ということになる。
つまり言葉で伝達するイメージというものは、所詮各人の「幻視」をもたらしているに過ぎない・・・と、言いたかったのだ。

前置きが長くなってしまった。今日は、私の中の「中世」のイメージの展覧の第一回目。
すべては出し切れないし、今後も増殖していくジャンルなので、まずはジュエリーを中心に。
(ビザンティン?これは、もーっと長い話なので・・・また後日・・・笑)

私の中で「中世」というと、おおよそ11-14世紀の北フランスからイングランド(この頃はイギリスとフランスの区分は曖昧)が「守備範囲」。ウイリィアム征服王からプランタジネット朝にかけて。 ご心配なく、ここでは世界史の講義は、なし(笑)。ヴィジュアルに入ろう。

Votive cross and inscription- Spain, 12c
Votive cross and inscription- Spain, 12c パリ・クリュニー中世博物館所蔵
中世ヨーロッパのジュエリーのイメージの典型。
出だしから私のジェリーのイメージ・ソースが、あからさまに知れわたってしまう・・・。
これは身に付けるものというより、実際は聖像の上を飾る天蓋の装飾物の一部。

The Sion Gospels
The Sion Gospels V&A 中世・ルネッサンス室 所蔵
リモージュ・エナメル製の飾り板と中の写本は11世紀初頭のもの。
この豪華な装丁に仕上げられたのが12世紀末期。
神聖ローマ帝国シャルルマーニュ大帝から教会への贈呈品と伝承されていたが、実際にはもっと後年のものだった。

ゴールドのベイゼル・セッティングで、カボションの貴石を留めつけているのが中世のジュエリーの典型。(まだ、石をカットする技術は発達していなかった。)


Cross- reliquary - detail collage, Limousin, 13c
Cross- reliquary - detail collage, Limousin, 13c パリ・クリュニー中世博物館所蔵
聖遺物を納めるための十字架。デティールのコラージュ。

Bruges - St. Saviour's Cathedral, detail of the casket
Bruges - St. Saviour's Cathedral, detail of the casket 
ブリュージュ、聖救済者聖堂(と、訳してしまっていいものか?)所蔵のカスケット。
詳細を記録していないのだが、見た目から、19世紀中期のゴシック・リヴァイヴァルだろうか?
中世風をよく再現しているが、中世期に作られたものにしては、技術が発達しすぎているようだ。
後期中世ということはあり得る・・・。

中世ヨーロッパは、教会が皇帝や王侯にもまして、権勢を誇っていた時代。すべての美はまず神と教会を讃えるがために発達した。貴金属工芸の技術とて同様「まず神ありき」。そして、宗教戦争等で破壊されない限り、教会内の「お宝」は保蔵状態がよいため、より多く現代まで残っている。
これら教会関連の工芸品は、王侯貴族個人が着けていたであろうジュエリーを類推する上で、重要な資料なのだ。

Clasp-reliquary Eagle - Bohemian, mid 14c
Clasp-reliquary Eagle - Bohemian, mid 14c パリ・クリュニー中世博物館所蔵
現存する中世ジュエリーの最高傑作の一つ。ボヘミア製、14世紀中ごろなので、中世といっても末期の頃。
聖職者の重いガウンを正面で留める、クラスプとかモース(Morse)と呼ばれる、大型のブローチのようなもの。
中世絵画の大天使たちも必ずステキなものを着けている。

Clasp, 14c
Clasp, 14c パリ・クリュニー中世博物館所蔵
14世紀製の同じくクラスプ。

Portable reliquary - about 1220-30
Portable reliquary - about 1220-30 パリ・クリュニー中世博物館所蔵
携帯用聖遺物容器ということだが、形状からやはり聖職者のクラスプとして使われたのではないか?
と、根拠はないが思う。

Lovers' brooch
Lovers' brooch England about 1200-1300 大英博物館所蔵
恋人たちのブローチと呼ばれている。

Reliquary pendant
Reliquary pendant Probably Scotland about 1200 大英博物館所蔵
聖遺物を収めたペンダント。
レンズ状に水晶が磨きだされている。

The Glenlyon Brooch
The Glenlyon Brooch about 1500-30 Scotland 大英博物館所蔵
時代的には16世紀に入ってから作られているが、中世的技法の伝統に則った構成。

The Lady and the Unicorn - detail collage
The Lady and the Unicorn - detail collage パリ・クリュニー中世博物館所蔵
「貴婦人と一角獣」と題されたタペストリーのシリーズより、貴婦人たちの着けるジュエリーにフォーカスしてみた。

The Annunciation
The Annunciation about 1500 ロンドン博物館所蔵
中世絵画「受胎告知」の大天使ガブリエル。
彼はさぞかし素晴らしいクラスプ・コレクションを誇っているに違いない・・・。



ざっと、わかりやすい例を博物館写真の中から引き出してみた。
そこで・・・こういった中世ジュエリーの影響を一番受けていた頃の、私の作品を展覧してみよう。

With Medieval image

With Medieval image

With Medieval image

With Medieval image

N-1138
この最後のネックレスはごく最近のもの。
中途半端にいろいろ余った石を並べてみたら、中世風の色あわせだったので・・・。


最後に私の好きな中世音楽を一つ。 Stella splendens "Llibre Vermell de Montserrat"
-モンセラートの「朱写本」(14世紀スペイン、モンセラート修道院巡礼者の歌と舞踏)より「星よ、陽の光のように輝いて」




*少し今日ははりきりすぎたので・・・明日は休業。Have a nice day!!
















Chiswick (チズイック)、Londonの街

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-21 Wed 17:59:19
  • 写真
昨日はホメオパス、Danaさんの話で、Chiswick在住と書いた。このChiswickがなかなかフォトジェニックな地域なので、今日はここで撮った写真を展覧してみよう。

Chiswickは植物園で有名なKew Gardens(キュー・ガーデンズ)の川向い、同じThames(テムズ)川沿いの住宅地。
ショップやカフェが立ち並び、いつでも買い物客でにぎわうチズイック・ハイストリートは、地下鉄Turnham Green(ターナム・グリーン)のすぐそば。ここが「チズイック」なのだと、たいていは考える。現に、私とDanaさんもずっとそう思い込んでいた・・・彼女がフラット(アパート)をこの地区に見つけるまでは・・・。
そこもチズイックと呼ばれていて、しかし、A4高速道路を越した南側、高速道路とテムズ川に囲まれた三角地帯のようなところ。たまたま私もそのフラットのヴューイング(内見)に、カメラ持参で同伴していて、チャーミングなフラットが気に入っただけでなく、その周辺チズイック地区が、大いに気に入った。

Chiswick House
はじめて訪れたChiswick House
彼女のフラットから徒歩7-8分。彼女には自分の庭も同然・・・。
18世紀にBurlington(バーリントン)伯によって建造されたネオ・パラディアン様式の屋敷と庭園。
2月はじめ、イギリスの短い日が3時半には暮れかけようとしている。
夕日とコントラストを持たせて、シャドウのブルーを上げて、テクスチャーをかけた。

Chiswick House
建物自体を18mmの広角で。やはり、ブルーのカーヴをあげて。


Chiswick House Garden 06/02/10
庭園にはスフィンクスや、ローマンスタイルの彫像が立ち並ぶ。
背景のレイヤーにズーム・ブラーをかけて、スフィンクスをドラマティックにひきたたせる。


Statue @ Chiswick House Garden
すこしぽっちゃりしたローマ風彫像。
古典的様式の被写体のイメージに合わせて、左右対称におさめたかったのだが、
何かが邪魔して、真正面からは撮れない。
やや斜めから撮った画像をポストプロセスのパースペクティヴ調整で、左右対称に見えるように加工している。
典型的なデジタル写真のトリック。プロの方は簡単に見破るだろうな(笑)。


Chiswick House Garden
シャドウ部分のブルーを強調して、ライト部分のブルーを落とす(イエローを強調)。


ここだけでもすでに地域への好感度がはなはだUp。それだけでなく、彼女のフラットから庭園とは反対方向に歩いていくと・・・テムズ川が開けている。テムズ川沿いの遊歩道は、鉄道橋の下をくぐってStrand on the Green(ストランド・オン・ザ・グリーン)と呼ばれる、川沿いに美しい家の並ぶ地区へと続いていく。


Strand on the Green, Chiswick
Strand on the Greenの遊歩道の柳。ちょうど金色に芽吹き始めた頃。
イエローのカラーを強調。

Strand on the Green, Chiswick
テムズ川の水面に映える光を柳越しに。
左にかすかに見えるのは、キュー・ガーデンズに向かう列車の鉄橋。
19世紀に架けられたものなので、建造物としても美しい。

Chiswick railway bridge 29/01/10
これはその鉄橋の手前から見たところ。
右に見えるパブでランチを食べたが、古きよきパブのインテリアに、近頃のトレンドで料理も旨い。完璧。


Strand on the Green, Chiswick 06/02/10
このあたりのテムズ川は潮の満ち干の影響を大きく受ける。
(このもっと上流、Richmond(リッチモンド)に最初のLock(水門)があり、それより上流は潮の影響を受けないのだが・・・。)
ちょうどこのときは、引き潮で川にビーチが現れる。
近所の少年が魚を釣っていて、巨大な魚を釣り上げたところ。
スポーツ・フィッシングなので、重さを量って記録した後は、すぐまた川に返してやる。
ちなみに、7ポンドつまり、3.3kgだったそうだ。

Coming home...
どこからともなく、ボートを漕いで小父さんが現れる。
干潮のビーチにボートを付けて、舫うと、そのまま遊歩道沿いの家の一軒に帰っていった。
ここではボートは自転車。

Strand on the Green
そのStrand on the greenを別の日に撮ったもの。
周辺部のカラーを落として、セピア調、ノスタルジックなイメージで。
このときは潮は高い、ビーチは川に沈んでいる。

River Thames from Kew Bridge
同じくStrand on the greenをこれは、上のイメージと反対側、Kew橋から撮っている。
イギリスの冬の弱い日差しで、どんよりとした写真だった。
ポストプロセスでコントラストを上げると同時に、セピア調にトーンを落としてヴィンテージ・ポストカード風に。
鈍い写真しか取れなかったときの、苦肉の策。



こんなにフォトジェニックなチズイック、Danaさんもいることだし、また頻繁にカメラを提げて訪れることになるだろう。







ホメオパシー

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-20 Tue 12:22:46
  • 生活
昨日、友人のホメオパスDanaさんの話が出たので、今日は彼女の診療所をフィーチャー。

昨年正式に学位を取り、今年西ロンドン・Chiswick(チジィック)のスタジオに引っ越したDanaさんは、ホメオパスとしての診療活動開始。 彼女のブログ― ロンドン・ホメオパシー&ヒーリング通信

ホメオパシーはいわゆる近代医学、病院や医院で処方される薬物ではない、オルタナティヴ療法(代替療法)として、イギリスでは浸透しつつある。どんなものか?というのは、素人の私が書くより彼女のこのページを読んでもらう方が早い。
ホメオパシーって?

まだ、いまひとつ解らない?そう、私とて、いくら説明されても解ってはいない・・・のが、現状。
ただ、言えることは、彼女が研修生の頃から、あんな症状・こんな症状を訴えては、実験台半分で処方してもらい、それが「なぜだか」効いている、単に経験上で信じている状態。
基本的にホメオパシーは副作用がないため、多少間違った使い方をしても危険はない。それゆえ、薬物嫌いの私がギニーピッグを買って出ていた。
肩こり、ばね指、花粉症に続き、今は更年期の処方をしてもらっている。
化学系薬品に比べて、緩やかに効く。完全に症状を消し去るというより、症状を緩和して、その症状と問題なく共存していけるようになり、やがて気がついたら気にならなくなっている、つまり治っている、そんな感じだ。
ちょうど、漢方薬に効き方は似ているかもしれない(あ、Danaさん間違ってたら、訂正メールください・・・笑)。

さて、私がつたない文章で推薦文を羅列していてもしかたがない。
彼女の新しい、スタジオ兼診療所を、ヴィジュアルで展覧してみよう。

My friend's new studio
彼女のスタジオのキッチンが診療室。


Cozy Corner
撮影:Dana (noriko.stardust@Flickr)
この快適な空間で、気さくなDanaさんがコンサルテーション(日本語、英語可)。


Remedy Bottles and Homeopathic Repertory
撮影:Dana (noriko.stardust@Flickr)
レメディとはこのようなもの。


My friend's new flat 18/06/10
ジェントルマン猫バブルズ氏と花に囲まれた空間自体、ヒーリング効果有とみている。


My friend's new studioMy friend's new flat
Danaさんの私室をすこし覗き見。


My friend's new flat
ドアにはアンティークのステンドグラス


コンサルテーションはさまざまな質問から始まるのだが( コンサルテーションで何を聞かれるの? )、親しみやすいキャラクターの彼女なので、話も進む。

診療所は、地下鉄Gunnersbury駅から徒歩8分、BR Chiswick駅、地下鉄Turnham Green駅からでも歩いていける。
遠方や日本在住の方にはSkype(スカイプ)診療、Paypal支払いも可能。

詳細は、彼女のブログまで。ロンドン・ホメオパシー&ヒーリング通信

私と違って言語脳充実の彼女は、プロの通訳でもある。専門は、オルタナティヴ医療・心理・カウンセリング・ヒーリング・スピリチュアル系。「イギリスで特化したこのようなジャンルのセッションを体験してみたいが、言葉のバリアーが問題」という日本人の方から、逐次通訳の依頼も受け付けている。お問い合わせは、同じく上記のブログまで。




レイコとヨハンのパーティー

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-19 Mon 01:35:09
  • 日記
やっと丸一日がかりでポストプロセス終了。

私の友人であり、健康アドヴァイザー、そして「歌って踊れるホメオパス」こと、ロンドン・ホメオパシー&ヒーリング通信のDanaさんのイメージから・・・。


The Dying Swan
バックステージの部屋で「瀕死の白鳥」イメージトレーニング中。
全体をセピアに抑え、シャドーのブルーを上げたもの。

Rehearsal
ステージでリハーサル中。背景をぼかして絵画風に。

Rehearsal
パーティーの主役、ヨハンがバイオリンで「白鳥の湖より―瀕死の白鳥」を演奏。
Danaさんとのリハーサル風景をスタジオのミラー越しに。


そもそも、何のパーティーかというと、上のイメージでバイオリンを奏でているヨハンがダンスで学位をとったお祝いと、ダンス・スタジオが完成したお祝いを兼ねたもの。
ヨハンのパートナー、レイコさんのバレエ仲間であるDanaさんにもパフォーマンスの声がかかった。
もちろん、ヨハンとレイコさんもラ・シルフィードを踊る予定。


Rehearsal
ヨハンとレイコさんのラ・シルフィード、リハーサル。
正式の舞台ではなくスタジオのため、どうしても背景にいろいろな物が入ってしまう。
それらがなるべく目に付かないよう、背景にモーション・ブラーをかけて、レイヤー処理。

Reiko and Johan's party
ゲストも続々到着。

Reiko and Johan's Studio
スタジオの一角。
左下のアートワークはDanaさん作。アートも多才な彼女の守備範囲。

Back stage
バックステージ、Making of the Dying Swan。
上の花冠は、妖精役のレイコさんに頼まれ不肖私が即興で製作。
Danaさんが気に入って着けているけれど・・・あなたではありません。あなたは白鳥。

The Dying Swan
本番!!

The Dying Swan
実際には、本番はすでにかなり日が傾いた後。
明るいスタジオもさすがに薄暗くなってくる。
自然光を生かして、特にライトを入れていないため、かなり暗く写る場合も・・・。
それでも、ポストプロセスで「暗さ」を生かす。
湖のほとりで夜半に息絶えていく白鳥にはふさわしいかと・・・・。

Reiko
ラ・シルフィード、愛らしい妖精のレイコさん。
暗くなってきた中で、ストロボを使わずISO3200相当で撮っているのでテクスチャーは荒れ気味。
そんな場合は、周囲にもっとテクスチャーを入れてみる・・・。

Reiko and Johan
ラ・シルフィード、ドラマティックにフィナーレ。

ヨハンおめでとう。そして、皆さんお疲れ様。ステキなパフォーマンスの夕べをどうもありがとう。



レイコさんは、Gyrotonicエクササイズのスペシャリスト。ウエブサイトはこちら: GYROTONIC®
そしてもちろん、このヨハンのSpace Engineering studioで、クラッシック・バレエを教えてもいる。: Space Engineering
このスタジオはレッスンのみならず、パフォーマンス・アート、そしてさまざまなアートのためのレンタル・スペースでもある。South East Londonのアートの中心になる日も近い!?






Londonイメージ 

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-18 Sun 11:45:17
  • 写真
昨日撮ってきた友人のバレエ写真は、連写するため軽く500枚越し。この中からたいてい1割程度の、フォーカスのまあまあ合った、構図のいいものを選び出して加工するので、まだしばらくかかりそう。
その間にいままで撮りためたものの中から、ピックアップ。

Surrey(サリー)州との境界線内わずか200mに住む田舎者とはいえ、私とてLondoner(ロンドン人)の端くれ、London中心部にはしばしば出向けば、写真も撮る。
その中から、いかにも・・・Londonという写真を引っ張り出してみた。これが・・・あるようで意外とない。今後のテーマとして気に留めておこう。

Battersea Power Station from Ebury Bridge, Belgravia

今は廃墟となった、Battersea(バタシー)発電所をChelsea(チェルシー)側から写したもの。
このバタシー発電所は70年代ピンク・フロイドのレコードジャケットで、「London」のイメージとして世界的に定着した。
右側はVictoria(ヴィクトリア)駅から出る幹線ライン。
セピア調のレイヤーをかけて、全体の色調を抑え、列車のイエローをアクセントに残した。


Street in Pimlico

Pimlico(ピムリコ)周辺の街並み。スタッコ(漆喰)の門柱が並ぶのは西Londonの典型。
基本は白塗りだが、それぞれ微妙に色合いを変えている。


Tourist point of view...22/01/09

何もいうことはない・・・Waterloo橋の上からHangerford橋、Big Benを望むという、観光写真そのもの・・。
たそがれ時だったのが、唯一の救い。小さいカメラで撮って、加工も大してかけてはいない。


Trafalgar in sleet

これは、この冬、Londonに珍しく雪が降った時の、Trafalgar Sq.(トラファルガー広場)をモノクロで。
どこが雪なのか?この段階では「みぞれ」。


The Lion in Winter

上の写真の数十分後。同じくトラファルガー広場のライオン像。タイトルは「冬のライオン」。
雪に極端に弱いLondon交通事情をかんがみ・・・この後は、写真どころではなく、帰れるうちにさっさと帰った。


River Thames, from below London Bridge 10/10/09
London Bridge(ロンドン橋)の下から、Tower Bridge(タワー・ブリッジ)H.M.S.Belfastを望むThames(テムズ)川沿い。
クロスプロセスのイエロー/ブルーをかけて、ファッション・マガジン風。


Near Liverpool Street station 10/03/10
Liverpool Street(リヴァプール・ストリート)駅周辺。
トレンディSpitalfield Market(スピタルフィールド・マーケット)はこの近く。
クロス・プロセスでブルー系をかけて、Motion Blurをかけたレイヤーを組み合わせた。



私の写真はさておき、Londonっぽいと言えば、このヴィデオクリップ。私的なる80年代趣味だが、懐かしのLondonということで。

Pet Shop Boys - West End Girls






Surbiton Farmers' Market (サービトン・ファーマーズ・マーケット)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-17 Sat 12:17:07
  • 日記
今朝は、少し(我々にしては)早起きして、ファーマーズマーケットで買出し。

うちのローカル、Surbiton(サービトン)でこの月一回土曜日のファーマーズ・マーケットが始まったのは、去年の秋。最初は10・11・12月限定で試験的に催されたのだが、好評ににつき今年から定期的に毎月催されるようになった。野菜、魚、肉、ソーセージ、チーズ、ケーキ、パン、すべて個人農家や個人製造業者の、いわばハンドメイド。企業流通対応の農場より、丁寧で熱心に生産された食材達は、スーパーマーケットより割高だが、たしかに美味しい。そして、特に野菜に差を感じる。長距離輸送を経てないため、新鮮なのだろう、冷蔵庫での持ちが断然違う・・・。

Surbiton Farmers Market
ピカピカの野菜とケーキ。こんな風に華々しく飾り立てたカップケーキは近頃のトレンド。

Muffin @Surbiton Farmers Market
朝日の中のマフィン達。

Flower arrangement @Surbiton Farmers Market
毎回参加のローカル・フローリスト。いつも見事なアレンジメントに感嘆。



以下は、去年まだ試験開催中の頃に撮りためたイメージ。3回だけだと思うと、写真ばかり撮ってまわっていたが、毎月定例となってからは、撮影より買出しが先行しがち・・・。


Farmers Market, in Surbiton 17/10/09
これは一回目10月の様子。サービトン全人口的集客・・・。

Farmers Market in Surbiton
サービトンが誇る(!?)ミシュラン掲載のフレンチ・レストラン「French Table」も店の前にスタンドを出す。
もちろん、フレンチ・テイストでおしゃれに・・・。

Surbiton Farmers Market - Dec. 19/12/09
Farmers Market in Surbiton
Surbiton Farmers Market - Dec.

Breakfast @ Rubicon, Surbiton 21/11/09
ワインバー「Rubicon」もこの日だけは早朝営業カフェ化。

Surbiton Farmers Market - Dec.
12月、クリスマス・モード全開の頃。

1:00 pm - End of the day, all sold out...
そして、昼過ぎには・・・一日が終わる。



今日はこの後、パーティーに出かける。バレエをやっている友人が、そのバレエ仲間のパーティーで「瀕死の白鳥」を踊るという。彼女の専属ポートレート・フォトグラファーということになっている私も、撮影に駆り出される。また、写真処理後ここにも載せることが出来ると思うので、お楽しみに。







Bardoe & Appel (バードエ&アペル) - Guildford インテリア雑貨ショップ

昨日はGuildford(ギルフォード)のBardoe & Appel(バードエ&アペル)にKotomiジュエリーの納品。

Guildfordはうちから電車で30分、LondonのターミナルWaterloo駅からだと一時間程度の、Surrey州の中の閑静なベッドタウン。キャシアとトレイシーがこの街に、インテリア雑貨ショップ・バードエ&アペルをオープンしたのは昨年の11月。(店名は二人の姓からつけられている)
http://www.bardoeandappel.co.uk/index.html

ギルフォードのメイン・ストリートから、石畳のビストロ路地を少し入ると、ギルフォード城のすぐ隣の、この小さなインテリア雑貨ショップに行き着く。ナチュラルかつエレガントなフレンチスタイルのお店は、オープン以来すぐにサリー・マダム達御用達の店に。

My new client shop "Bardoe & Appel", Guildford 05/03/10
石塀の後ろはギルフォード城

Bardoe & Appel - collage

Bardoe & Appel -collage

Bardoe & Appel - collage

Bardoe & Appel - collage

Bardoe & Appel - collage


価格帯もLondon中心部にくらべると、格段お手ごろに設定されているので、納品に訪れては、ついつい何かと買って帰ってしまうというのが、嬉しいような、困ったような・・・。



Guildford High Street 05/03/10
ギルフォード、ハイ・ストリートのタウンホールをレイヤー加工で・・・。

Losley House and the pond 12/06/08
ギルフォードを少し出れば、そこはもうサリー州の大自然。


新作情報 - Kotomiジュエリー 2010 秋冬コレクション

先日、仕上がってきた秋冬コレクションの写真撮りを済ませ、あとはレーベルをつけていくだけ。この「だけ」が、なかなかの仕事量だが、今夜から明日にかけて、タックル。

N-1160
N-1160 センター:グリーンアゲート、スモーキークオーツ・ビーズ

N-1162, N-1163
N-1162, N-1163 センター: ラブラドライト

N-1164, N-1165, N-1166
N-1164, N-1165, N-1166 センター: ラブラドライト

N-1176 
N-1176センター: アゲート

N-1177, N-1178
N-1177, N-1178 センター:ジャスパー、ハウライト・ビーズ

N-1227-31, N-1238, N-1239
N-1227-31, N-1238, N-1239 センター:ジャスパー、スモーキー・クオーツ・ビーズ

N-1282-90, N-1291-99
N-1282-90, N-1291-99 センター:ヴィンテージ・スワロフスキー、淡水パール

N-1275-79, N-1280-81
N-1275-79, N-1280-81 アゲート

N-1303-05, N-1306-1314
N-1303-05, N-1306-1314 センター:グリーン・ガーネット、スモーキークオーツ・ビーズ

N-1193-200, N-1201-03
N-1193-200, N-1201-03 淡水パール、スモーキークオーツ・ビーズ


秋冬コレクション全イメージは、このFlickr setで展示 : Autumn/ Winter Collection 2010
(右側のサムネイル・イメージをクリックするとページが開くシステム)

来週から再来週にかけて、秋冬コレクション、後半が仕上がってくる。スモーキークオーツ使いの大型ペンダントと、ペンダントヘッドなしの、シンプル・ライン。イヤリングとブレスレットも少し。





サンバリー・アンティーク・マーケット

話に入る前に・・・、お気づきとは思うけれど、そう、レイアウトが修正された(トラブル原因は・・・なんと、私のセンター指示HTMLタグの閉め忘れ・・・Alas)のみならず、実に美しく仕上がった。もちろん、私の仕事ではない。
Webデザイナーの塚越潤一郎氏が、私のおぼつかない説明にもかかわらず、早急に見事なレイアウトを作り上げてくれたのだ。その上、やらかした本人がまったく見当もついていない、トラブル原因も探求してもらったり、画像幅は最大680Pix まで大丈夫とのアドヴァイスももらったので、これで安心して大きな写真を載せることができるというもの。
物知らずが一人で手探りするより、プロに依頼してみるものだと、つくづく思う・・・。
塚越さん、私はいつでも推薦状書きますよ(笑)。

さて、昨日は、山積みの仕事に蓋をして、友人たちとサンバリー・アンティーク・マーケット(Sunbury Antiques Market)に出かけた。
http://www.kemptonantiques.com/
このマーケットは、London西の果てKempton Park Race Course(ケンプトン・パーク競馬場)で月に二回催される。別名Kemptonのマーケットとも呼ばれている。
London中心部のアンティーク・マーケットの中には、Angel, Bermondseyのように地域開発のために、規模を縮小されてしまったマーケットも少なくはないが、ここは、ヴィンテージ復活のトレンドに乗って、大盛況。数年前より一段と、常連出展者を増やしている。

昨日はあいにく、小ぬか雨交じりで、マーケット日和とはいいがたかったが、それでも活気づいている。

Sunbury Antiques Fair

Sunbury Antiques Fair

ちなみに、私の友人がこの後ろにいる美人さん、お買い上げ。


Sunbury Antiques Fair

Sunbury Antiques Fair


以下は以前撮ったイメージをコラージュしたもの・・・

Till

Till

Clock faces


天気がよいと、写真にも熱が入るのだが・・・。再び以前撮ったもの。

Sunbury Antique Fair

Sunbury Antique Fair

Nice day, isn't it?

犬だって、天気がいいほうが楽しい。


Sunbury Antique Fair


私の今日の買い物は、ミラクルのペンダントと、ポーセリン・ミニチュアの人形達(マダム・ポンパドゥール風のミニ・バストは私の友人のお買い上げ)。

Miracle pendant

Our booties

The Birth of Venus...

「ヴィーナスの誕生」と称して、フォトセッション。



今日、秋冬物の仕上がったものを、撮影したので、明日には掲載できる予定。















Francisの庭

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-12 Mon 16:37:46
  • 日記
昨日は糸通し加工を下請けしてくれている、Francisのところに、秋冬物ジュエリーの加工材料を持ち込み、仕上がったジュエリーを引き上げてきた。
メインラインのKotomiジュエリーの、ポリマークレイで加工するペンダントヘッドヘッド部分は、100%私のハンドメイドだが、チェーン部分はこのように作業を分担して、セミ量産化を図っている。
ロットで仕上げたペンダント・ヘッドを、サイズ・カラー・素材等でグループ別けしていく。そのそれぞれに対して、一点づつデザインサンプルを組み、必要な量のビーズ・チェーンといった材料とともに、彼の仕事場に持ち込む。仕事の速い彼は、だいたい一週間で仕上げて連絡してくれる。

I brought my work ...

仕事場 ― デザイン別にサンプル、材料をパックして持ち込む。


昨年大きな庭付きの家に引っ越して以来、彼の趣味は家庭菜園。野菜作りにも精を出している。

Francis' garden
Francis' garden

これは今年の4月末。Londonはまだ肌寒い気候。
室内で発芽した苗をやっと地植え出来るようになった頃。


Francis' garden...
Francis' garden

これは先週。約2ケ月で育つ・・育つ・・・。梨や桑の木も実をつけ始めた。


ブログのテンプレート崩れの件は、専門家に依頼する方向で検討中。カテゴリー・リンク・タグ等は、いまだにページ左下に落ちたまま・・・。

(*7月15日Update:ウェブデザイナー、塚越潤一郎氏にお願いして、見事に改造完了。まったく、餅は餅屋ということ・・・。)








Cathedral Oceansとレイヤー・イメージ

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-11 Sun 22:29:08
  • 音楽
やれやれ、またトラブル。昨日から突然右サイドバー(コラム)がページの一番下左に落ちていってしまった・・・。原因は画像が大きすぎたせいか?というので、今までの画像を幅400pix以下のものに置き換えたが、改善はされない。しばらく調べてみて難しそうなら、テンプレートの変更を考えることにする。
ま、私のPhotoshop加工かけまくった顔などを、毎回Topに出すなということかもしれない?

(*7月15日Update: ウェブデザイナー、塚越潤一郎氏にお願いして、見事に改造完了。画像も680Px幅まで問題ないことが解り、再度大きい画像に置き換えた。)


今日はそんなわけで、一日の大半を調べ物に費やしてしまったため、たいしたねたはない。
以前レイヤー加工したイメージまず、ひとつ。

Cathedral Ocean-ing...


これは昨年秋に新装Openした、V&Aの中世・ルネッサンス室の大理石像と、
寒波の折の霜の降りた落ち葉イメージをレイヤー・コラージュしたもの。

ちなみに元写真は、これ、

Statue - Part of Choir screen from Hertogenbosch
Choir screen from Hertogenbosch部分


と、これ。

Frosty leaves


なぜまた、石像に落ち葉かというと・・・John FoxxのCathedral Oceansのヴィデオ風なものを試してみたかったのだ。




この曲は2006年リリースのCathedral Ocean IIIのDVDからのもの。それ以前のCD Cathedral Oceans I/IIからさらに発展して、完結した映像美とともに「静かなる男」John Foxxのヴィジョンが結晶化されたDVD。
都市と文明と、それらもやがては押し寄せる自然の、大いなる海原に還元されていく・・・。

John Foxx氏からイマジネーションを頂戴して、時間が出来たらまたいくつか加工してみたい。材料はいろいろそろっているので・・・。


Stone face

Angel

Stone face

以上3イメージすべて、V&A 中世・ルネッサンス室 所蔵




ハンプトンコートパレス・フラワーショウ -3-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-10 Sat 17:55:16
  • イベント
フラワーショウ・イメージの最終回。
例年どちらかと言えば地味な印象のフラワー・アレンジメント・マーキー。ところが、今年は実にゴージャス。
全体の基調のテーマは「ヴィンテージ」、キャス・キッドソン、シャビー・シックやグランジといったインテリア・トレンドの最先端を行っているではないか・・・。


Vintage theme arrangement

このスタンドがお気に入り。なぜシルヴァー・メダルなのか!?
私内ゴールド・プラス・メダル、そしてベスト・ディスプレイ賞。おめでとう。
The TraditionalFlower Co. http://www.traditionalflower.co.uk/


Vintage theme arrangement

Vintage theme arrangement

同じスタンド。ヴィンテージ菓子缶、お茶缶、を鉢カヴァーに使用。


Vintage theme arrangement

上記のスタンドと、他のアレンジメント・マーキーのスタンドのイメージとでコラージュ。



フラワー・マーキーの中は、英国各地からさまざまなタイプの植物に特化したナーサリー(育苗業者)が、スタンドを出している。珍種の苗を探している人は、通常は通信販売に頼るか、わざわざ(たいていは田舎の果てにある)これらの特化ナーサリーまで出向いて、苗を入手することになる。こういったフラワーショウでは、一つの会場にそのような業者が大集合しているため、熱心な園芸家はリスト持参のショッピング。
我々は、いくら美しくても、珍種の苗様に来ていただくのはおこがましい不心得者であることを、経験上肝に銘じているので、ただただ見てまわって、写真イメージで持ち帰ることにしている。


Cuctus

カクタス盛り合わせバスケット。


Flower - collage

チャイヴ、アリウム、レースフラワー(?)左上の花は何だろうか?


Flowers - layer

Flowers - layer

フラワー・マーキーで撮った写真をレイヤー合成。



マーキーは白い巨大テントなのだが、その下で撮るとすべてわずかながら、黄色よりのティントがかかって、だるい感じに写る。マーキーの外と中を出たり入ったりなので、カメラ上でホワイト調節はせずに、ポストプロセスで黄ばみを取っている。
この真上のレイヤーイメージは、かなり明るめに飛ばしたイメージ同士を重ねている。草原の光の中のつもり。


End of the day


一日の終わり。日の長いイギリスの夏の日もたそがれて来る。



さて、そろそろまたジュエリー製作にとりかかる。来週はExeterとGuildfordの取引先への納品が待っている。



ハンプトンコートパレス・フラワーショウ -2-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-10 Sat 11:50:10
  • イベント
Phew...タイトルを画像に置き換える、などという私のようなローテク中年には、かなりたいそうなチャレンジをしていた。手探りで画像の上の白地を取ろうとして、右コラムふっとばしてしまったり・・・悪戦苦闘のあげく、上の白地はそのまま。まあいいか、で、この状態でしばらく続行。誰かにHow toを教えてもらうまで・・・。
(*7月15日Update:ウェブデザイナー、塚越潤一郎氏にお願いして、見事に改造完了。まったく、餅は餅屋ということ・・・。)

引き続きフラワーショウ。今日は、ショウガーデンとシェイクスピア・ガーデンのイメージ。


Showgarden

オレンジxパープルのヴィヴィッドなコントラスト。
池の部分は積み重なった皿から水が湧き出ている。
砂利の代わりに、これまた砕いた中古皿。


Potato Garden

ワインレッドのカラーの庭は、ポテトチップの会社がスポンサー。
ポテトに(ポテトで)乾杯。


Vegitable Garden

家庭菜園は不況の時節柄、一段と注目度UP。 野菜作りがトレンディ。


Tropical garden

これは(多分)タイ・ガーデン(間違ってたら失礼!)。
ヴィンテージ・ポストカード風に加工をば少し。


Blue - white theme garden

昔から、なんといっても、このブルーから白にかけてのカラーMixに弱い。
この色味だとなんでも好きだ。


Shakespeare Gareden

そして、これはシェイクスピアガーデンの一つ。


Shakespearen actors in the garden

シェイクスピア劇の登場人物も、それぞれの劇のひとこまを再現。
ちなみに、イメージ下の真ん中の黒い羽帽子が、シェイクスピア氏。一同リハーサル中という設定。


Portia in Merchant of Venice

「ヴェニスの商人」のPortia。
キャンヴァス地のテクスチャーをかけて、パリの古いドア・パネルからとったイメージでフレーミング。

*このフレームは、今朝悪戦苦闘して入れ替えたこのブログのタイトルにも使っている。


Fairly in the Shakespeare's garden

「真夏の夜の夢」の庭にたたずむフェアリー。


Flower - collage

フォックスグラブ、エリンジウム、アジサイ、マーガレットの一種。


まだ、多少加工していない写真がのこっている、ので、明日はしつこくフラワーショウの第三弾。





ハンプトンコートパレス・フラワーショウ -1-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-09 Fri 10:40:57
  • イベント
今年もHampton Court Palace Flower Showのシーズンになった。

私と配偶者氏は渡英以来、つまりこの12年間毎年見に来ている。気まぐれイギリス天候のこととて、比較的天候の安定している(はずの)7月でもあてにはならない。ここ2年連続で豪雨(といっても20分程度の典型的通り雨)にヒットされている。確か4年前だと思うが、台風級の強風のため、我々の入場直前に会場閉鎖になったことまである。英国庭人たるもの、どんな天候であろうが大して気にかける様子も見せず、淡々と状況をEnjoyする・・・のだ。
幸い今年は連日うす曇。暑くもなく寒くもなくちょうどいい天候。

例年近所の船着場から、ボート便で向かう。うちもHampton Courtもテムズ川沿いで、20分弱のボート・トリップ。


Our local boat and the captain 08/07/10

我々のローカル・Parrボートとフラワーショー・モード万全の船長。


Flower show from the river Thames

個人ボート、Richmond, 特設駐車場のあるWalton等からも続々ボート到着の楽しい川辺。



ショウ自体は、クレジット・クランチのあおりで、メイン・スポンサーだったメリル・リンチを失い、昨年来多少パワー・ダウンしている。しかし、本来の地味な英国庭人にはショウマンシップは不要、これぐらいがちょうどいい。
今年のテーマはシェイクスピア。Rose marquee(薔薇館)では「真夏の夜の夢」のコスチュームとともに薔薇のディスプレイ。


Midsummer night dream costumes

Midsummer night dream costumes

コスチューム・オタクの私には「花よりコスチューム」


Roses

園芸好事家でない悲しさ、それぞれの名前は知らない。
The Name of the Rose・・・薔薇は薔薇という名前なくしても美しい。


Roses


Rose girl

薔薇と美の競演のお嬢さん


Astrantia major

薔薇とは対照的に、地味だがナチュラルな味わいのあるアストランティア・メージャー


ショウ・ガーデン、シェイクスピア・ガーデン等、続きはまた明日。







Revamp(リヴァンプ)ジュエリー-紹介

メインラインジュエリー(中世・ビザンティン風ポリマークレイジュエリー = Kotomiジュエリー)の他にもう一つジュエリーのラインを製作している。

Revamp(リヴァンプ)ジュエリーと呼んでいる。
これは、数年前クラフトフェアに出展している時に、主催者のJenにスカウトされた。つまり、もともとは私自身の企画ではない。彼女の発案で、主に彼女がカーブーツ(日本ならさしづめフリー・マーケット)や、チャリティー・ショップ経由で、中古・ジャンク ヴィンテージ・ジュエリーを入手して私に供給する。それを、うちのメインラインジュエリーからの残り物パーツ・ビーズ等もガンガン組み込んで、高級ブティックターゲットの、ゴージャス系一点ものジュエリーに再生産しようというもの。
お飾り物満載は得意のジャンルなので、こちらとしては毎回楽しんで作らせてもらっている。

以下は最新のコレクションからの抜粋―――

Revamp-0309
Revamp- Kotomi - 0309

Revamp-0372
Revamp- Kotomi - 0327

Revamp-0305
Revamp- Kotomi - 0305

Revamp-0295
Revamp- Kotomi - 0295

Revamp-0314
Revamp- Kotomi - 0314


いままでの(ほぼ)全作品は、このFlickrセットで展示― Revamp Project
(右側のサムネイル・イメージをクリックするとページが開くシステム)

Revamp ― Jen Ruppertのメインウェブサイトはこちら― http://www.revampfashion.co.uk/

残念ながら、いまのところ日本での販売予定はまるでなし。華奢な日本人女性には、多少インパクトありすぎて、着けこなすのが難しいかもしれない・・・しかし、それも私自身の一偏見か・・・?
もし、興味がおありの、ただものではないファッショニスタがおられたら、ご一報ください。Jenの方でまだ在庫していればアレンジできますので。

ともあれ、新作がUpするとこのブログでも随時紹介予定。




ゴシック・リヴァイヴァル建築

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2010-07-07 Wed 21:52:15
  • 写真
ブログ初日はジュエリーから始めたので、今日は写真を載せてみることにする。

これらは、先月ロンドン中心部のTempleエリアで撮ってきたものの中から、Strandの通りに面するRoyal Court of Justice (王立裁判所)の建物。
19世紀にヴィクトリア女王によって建造されたゴシック・リヴァイヴァルスタイルの建築が、いつでもこの前をバスで通りかかるたびに、ゴス好きの私の気にかかっていたのだが、改めて写真を撮るのは初めて。


Royal Court of Justice - collage


ますますゴシックっぽさ演出効果で、カラー調整>サイズを少しづつ変えた3レイヤー合成>テクスチャー>フレーミング。

Royal Court of Justice - collage


これも同様のエフェクトをかけているが、今度は、ありがたそうにそそり立つジーザス氏を中心にレイヤーをずらせてみた。金色のフラッグ型オーナメントもカラーを維持してアクセントに・・・。

この写真を加工していて、気づいたのだが・・・どこかで見た建築にとてもよく似ている。
なんのことはない、ParisのNotre Dame大聖堂の尖塔部分にそっくり。
ちょうど、今年の3月に撮ってきたばかりだ。どうりで、覚えているはずだ・・・。

Notre Dame


Notre Dame


まさしくゴシック・リヴァイヴァル・・・と納得。
オリジナル・ゴシックを若干シンプルにしたようなディティールのパーツは、イギリスの19世紀当時のハイテク-機械量産品も多少使用している?などと、うがった見方をしてしまう・・・。




唐突に始まってしまったブログと秋物ジュエリーの新作

なし崩し的にブログがはじまってしまった。
いまだに写真を中心にしたものやら、ジュエリーを中心にしたものやら、方針は大して定まってはいない。
Flickrが英語環境なので、ここは日本語環境でいこうか・・・などと考えていたのだが、それも現状ではどちらも怪しいことこの上ない。まあ、面白半分、少しずつ慣れていく予定。
なので、もしこのブログを発見された方は・・・ただただヴィジュアルを楽しんでもらえたら・・・と。

最近は例年より早い秋冬物の準備に追われている。
何点かすでに出来上がってきているものを、FlickrにUploadしたのでスライドショウをEnbed。






今までは、あまり気に入ったメタルチェーンと出会うことがなく、いつもビーズだけで仕上げていたのだが、今シーズンはヴォリュームのあるチェーンで、かつ、ポリマークレイのアンティークゴールド系の色によくあう鍍金カラーのものが手に入った。試作段階からなかなか評判はいい。
細めのチェーンのもの、今までのようにビーズ使いのものは、今ちょうど加工にまわっている。来週早々には仕上がってくる予定。
下のイメージは、ペンダントヘッドのプリヴュー・・・

Awtumn/winter collection 2010-preview

KotomiCreations-Etsy(エッツィー)ショップ・ポリシー 日本語版

リニューアル・オープンした、KotomiCreationsのEtsy(エッツィー)ショップにようこそ。

Etsyは、2005年にN.Y.で設立された、ハンドメイド作品・ヴィンテージ専門のネット・ショップです。
AmazonやEbayのクラフト・ハンドメイド版、のようなもので、このタイプのクラフト/ハンドメイドネットショップとしては、現在でも世界最大のメンバー数を持っています。

このページは、Etsyショップ-KotomiCreationsでお買い上げいただく際の、Shop Policies(参考・注意事項)を日本語表記したものです。
(KotomiCreationsの作品は、英国Londonでハンドメイドされ発送されています。)

お問い合わせは、Etsyのアイテムページ左コラムのContactボタン(ローマ字名、メールアドレス、ハンドル名とパスワード記入のEtsy登録が必要です)か、または、
このリンク先>からどうぞ。

決済方法:
・UK(英国)外からのお支払いは、Paypay決済をお願いしています。
Paypal口座をお持ちの方は、Etsyサイトでのお買い物は、Paypalで簡単に決済できます。
Paypal口座をお持ちでなくても、Eメールアドレス宛に、こちらからPaypal請求書を送らせていただきますので、そのリンク先から、クレジットカードでお支払いいただけます。
2013年10月より、新たにEtsy・ダイレクト・チェックアウト・システムに登録しています。
Paypal口座をお持ちでなくても、より、簡単にクレジットカードでお買い物をしていただけるようになりました。

・UK(英国)内からのお支払いは、Paypal/ダイレクト・チェックアウトの他に、銀行送金やチェックも受け付けています。詳細は事前にお問い合わせください。

Etsyショップでお買い上げいただいた後、3営業日以内に決済を済ませてください。
3営業日以上お支払いがなく、ご連絡がつかない場合は、キャンセルと判断させていただきます。

KotomiCreationsショップは、UK・VAT(消費税)登録外ですので、EU外発送品のVAT割引は生じません。

配送:
お買い上げ作品は、決済確認後1-3営業日以内に発送されます。
同時に、小包郵送登録ナンバーを含む、発送お知らせEメールを送らせていただきます。

UK(英国)宛には、「1stクラス・サインドフォー(書留)」郵便で発送します。
海外宛には、「インターナショナル・トラックド&サインド(国際書留)」便(トラッキング有・要受取サイン)で発送します。

地域、シーズンにもよりますが、通常EU(ヨーロピアン・ユニオン)諸国へは1週間、日本を含むその他諸国へは、10-15日で届きます。

保険:
前記の配送方法で、基本的にUK宛£46($70)、海外宛£50($75)まで保険保障されていますが、もし、この額以上の作品をお買い上げで、全額保障をご希望の方は、お知らせください。
UK内外宛どちらとも、$4(£2.7=約370円)別途追加送料がかかりますが、£500($750)までの保険保障にアップグレードできます。

関税:
関税課税外の「ギフト」扱いで送り出しますので、通常は関税対象にはなりません。 ただし、各国の状況により、万が一課税された場合は、お客様側の支払い義務が生じます。

返品:
KotomiCreationでは、高画質画像や、詳細なサイズ記述を提供して、明確なプレゼンテーションをこころがけています。(日本語訳をご希望の方は、ご連絡ください。)
ですので、返品・返金は、作品が大幅に画像の印象や記述と異なる場合のみとさせていただいています。この場合も、まずはご連絡を。

実際に返送いただく場合は、お受取の時のままの状態(お受取後のダメージや、お客様側での改造がなく、オリジナルのパッケージに入った状態)での書留返送をお願いしています。郵送証明となるレシートも、とっておいてください。
返金は、返送された作品がKotomiCreationsに届いた後、1-2営業日以内に、お客様のお支払い方法に準じて、返金させていただきます。
ただし、お支払額のうち、郵送料と保険料は返金対象になりませんので、この額を差し引いた、作品自体の価格の返金となります。(返送の際の書留郵送料も、お客様側の負担となります。)

破損:
前例はないですが、万が一お手元に届いた作品が破損している場合も、まずはご連絡ください。できるかぎりの解決策を提案させていただきます。

紛失:
UK(英国)ロイヤルメイルでは、紛失品申請期日が、到着予定日から、UK宛15営業日、EU宛20営業日、その他の海外宛25営業日以降と設定されています。ですので、KotomiCreationsでも、この申請期日に準じています。この期日後、紛失品として返金手続きさせていただきます。

別注品:
あいにく現在は「別注品」のオーダーをお受けしていませんが、現在ストックの作品の、チェーンの長さを調節する、といった、マイナーな改造はできますので、ご相談ください。

その他の作品:
このEtsyショップでご紹介しているのは、作品のほんの一例です。
このページ>の、左上に最新コレクションの画像セットがアップロードされています。
クリックでセットを開いて、そこからまた、各作品のページをクリックで開いてごらんいただけます。
もし、お気に召す作品があれば、タイトル番号をお知らせください。
在庫状況や、価格・サイズ等の詳細情報を返事させていただきます。

卸取引:
KotomiCreationは15年に渡り、西南ロンドンを中心に、各国への卸販売の実績があります。
ビジネスの証明(お店のウェブサイトか、スキャンしたビジネス名刺をご提示ください)と、卸割引以前の標準価格でのミニマム購入価格$700の一括先払いが条件となりますが、記載価格の45%卸割引(Paypal決済の場合は、40%割引き)を提供させていただきます。
(既存取引先と同地区からの卸取引のご依頼は、お受けできない場合もあります。また、委託取引はお受けできませんので、ご了承ください。)
卸売りの際の送料は、小売に適用させていただいている、同梱発送ディスカウントは適用されません。実際の重量に準じて割り出し、見積りさせていただきます。
ここでご紹介している作品の大半は、一点ものですが、ご希望のスタイル・デザインに沿って、現状の在庫作品からのセレクションを、画像付メールで提案させていただき、そこから選んでいただくことも可能です。

尚、ここに記載されている£・$・円換算は、2013年3月の換算レートに基づいています。
Etsyショップ内においては、ここでの登録通貨USA$額が、基本となります。

保証:
KotomiCreationsのジュエリーは、ポリマー・クレイ(樹脂性粘土)をベースに、天然石やクリスタル石等を組み合わせて、制作されています。
独自に開発したクレイの配合で、ポリマー・クレイのアクセサリーとしては、最大限の強度を持っています。それでも、破損が生じる場合がないことはありません。
(15年の統計で、お修理で戻ってくるものは、制作作品全体の1%以下ですが・・・。)
ですので、お買い上げ後6ヶ月間は「保障期間」として、無料でお修理を提供しています。(ただし、アトリエへの郵送料のみをご負担ください。送り出しは、当方で負担します。)

修理:
6ヶ月以降のお修理は(これも、あまりおきるものではありませんが・・・。)、実費と、これもアトリエへの郵送料をお願いしています。
お修理の大半は、何年か継続して使用した後の、再糸通し加工です。
参考価格ですが、ビーズがすべて揃っている状態のものの再糸通し加工は、$12(£8=1250円)+送り出し送料です。(この場合も、アトリエへの郵送料はご負担ください。)

ジュエリー/アクセサリーのお手入れ:
2点だけ、ご注意いただきたいポイントがあります。

・香水/スプレーをかけないでください。 
・高温になるものの上に置かないでください。

コロンやスプレーを先に着けて、充分揮発成分が飛んでから着けていただく分には問題ありません。(揮発成分がポリマークレイを痛めてしまいます。)
そして、50℃以上になると、ポリマークレイが再び軟化してしまいます。ですので、夏の日のあたる車のダッシュボードや、ヒーターの上は避けてください。

詳細な「お手入れ方法」は<このページ>に。


ショップ・ポリシー・ページへのご訪問ありがとうございます。
お気に召す作品が見つかりますように^^。


  • Comments (Close): -
  • TrackBack (Close): -

Index of all entries

Home > 2010年07月

タグクラウド
月別アーカイブ
リンク
現在使用のカメラ・レンズ
カテゴリー
Contact / お問い合わせ

Return to page top

Related Posts with Thumbnails