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2011年01月 Archive

Amega wand (アメガワンド)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-31 Mon 10:08:32
  • 生活
今回の標本箱は、私が最近購入した不思議な健康グッズ、Amega Wand(アメガワンド)に関して。

個人的に、化学薬品に依存する現代医療を可能な限り拒否していて、代替医療のみで暮らしている。配偶者氏ともども、加工食品を食べないせいだか、ストレスがないせいだか免疫力良好、幸い今のところ健康に大した支障がない。それもあって、GP(地域医師)先生には、たいそうご無沙汰している。
しかし、まぁ歳も歳だし、仕事がらもあって、私の方はいつでも首・肩・背中(肩甲骨の回り)凝りが問題といえば問題。特にちょうど今のように、ポリマークレイを使ったペンダントヘッドを作りこんでいる時期に症状は悪化する。左手でクレイのヘッドを持って、右手にツールを持って作業するわけだが、オーヴンに入れる前のクレイは、まだ柔らかいので、指に力を入れると変形してしまう。なので、余計な力が加わらないようにしながら、それでいてしっかりホールドしているという状態。これが、左背中に大いに負担をかける。ひどい時は、就寝中背中が苦しくなって、明け方に目が覚めたりした。 
ここ何年かは、Hampton Wick(ハンプトン・ウイック)にある日本指圧クリニックの先生に月に一度ほぐしてもらったり、Teddington(テディントン)のWaldegrave ClinicのカイロプラクティスのEmma Morris先生に骨盤のゆがみを直してもらったり(このクリニックのアクパンクチャーUlrike Wirth先生もおすすめ)、いろいろジャグル。ぼちぼち製作、無理しない、がんばらないをモットーに、なんとか安定走行中の中古車状態。

そこに先日、しばらくご無沙汰していた同じSurbitonにすむ陶芸家の知人から、突然E-mailが届いた。「痛みや疾患に驚異の成果!! デモンストレーションします」というので、なにやら健康グッズの紹介。「えー?スパムはやめてね。」と、最初は思ったのだが・・・ちょっと気にかかって最後まで読んでみた。
要は、ペン型をしたステンレススティールにミネラル等が封入されていて、これが「ゼロポイント・エネルギー」なるものを生み出すディヴァイスとして働く。患部の周辺なるべく近くでこの「ワンド」を時計回りにくるくる回す。すると・・・信じられないことに、痛みがすぐに取れる(ケースが確認されている)、というもの。(打撲や軽度の化膿にも効果が確認されているとか・・・。また、水や食物を浄化できるともいわれている。)
理論としては、このエネルギーを注入して、患部のエネルギーのブロッキングを取り除き、人間の体が本来持っているエネルギー・バランスを取り戻させ、治癒力をひきだすということのよう。それを数分間でやってのける!?

Amega wand
こんなもの。


彼女の貼ってくれた、ここの会社のリンクはあえて貼らない。もう「眉唾」すぎて、見たらもっと信じられない・・・あ・・・怪しすぎる(笑)。
そのかわり、自宅の脚の悪い犬に試してみた、という小父さんのYoutubeヴィデオを見つけたので貼っておく。



ゼロポイント・エネルギー自体の意味は、よくは解らなかったが、ちょっと興味がなくはない。同じ街の知り合いではあるし、試してみる価値はある。もし、私に効果がなければそれまで。もしも効果があったら、価格的にも200ポンド程度のようだし、購入できないほど高額なわけではないというので、早速出かけてみた。

プロセス:
ちゃんと足を床につけて、スツールに座る。ゆっくり息をしながら目を閉じてリラックス。まず彼女が、そのワンドで頭の先に軽くタッチ。そして頭からから足先まで、ワンドをくるくる回しながら脊髄を中心になぞって、エネルギーのブロックを取り除くプロセス。すべての指先、足指先にも軽くタッチしてエネルギーをリリース。そうしておいてから、問題の肩・首・背中を重点的に「くるくる」してくれる。
この間、感じられたのが、普段猫背気味の背中が、無理していないのに自然にすーっと伸びていく感覚。この、トリートメントの時間約10分ぐらい。患部が暖かく、あるいはひやっと、あるいピリピリするように感じる人も多いとか。

結果:
真後ろが見えるまでは後ろに回らなかった首が(特に左側)、ちゃんと回る・・・、真後ろが見える。肩・背中・首すべて軽い、凝った感じはぜんぜんなくなっている。立って膝を伸ばして前屈した時に、手から床まで10センチ近く開いていたのに、指先で床にタッチすることができる・・・。背骨全体がルースに柔らかくなった感じ。
ちょうど強力な霊気治療を受けた時と、とてもよく似た感触。それがこのディヴァイスを使うことによって、誰にでも、簡単に自宅で治療できる。予想以上の成果に、「いやー、私にはあまり効かなかったねぇ」と言って笑って帰るつもりが、「これどうやって買うの?」と真顔で尋ねている始末(笑)。

Amega wand has arrived
届いたワンド。


彼女はビジネス登録をしているので、その彼女のサイトからNet購入した。
現在で約一週間目。話では、効果のほどは人によって違うが2-3週間続いたという場合が多いとか。私の場合、4日後頃には、またなーんとなく「凝ってきた」という感じが出てきたところに、自分で発注したワンドが届いた。即、使い始めたので、最初のトリートメントが何日維持できたのかは不明。とにかく、それ以降はちょっと凝ってきたら「くるくる」ですっきりさせている。(ちなみに、「ワンド」自体の効果は無期限。ちょうど磁石が退化しないのと同様に・・・。)

さまざまなテクノロジー、新開発、新発明が世の中に出てきているわけだが、この「ワンド」だけは、懐疑主義者系の私も実際驚いた。このような、人間の「生」の質的向上を助ける製品は、どんどん普及していって欲しいもの。
これが一家に一本普及したら、霊気治療は商売にならない・・・? でもまぁ、エネルギーの質が違うだろうから、霊気やらマッサージなどの人間の手を媒体とした治療と、両方で補い合うのが理想的と思える。
ちなみに、価格はU.K.のビジネス・メンバーの彼女から購入して2011年1月現在、送料・税込み後£233.23だった。

もし、どなたか痛みや疾患に悩まされている方がいれば、参考までにという目的で標本箱に入れてみたのだが、私自身は、全くこの会社とは関与も、販売もしていない。会社のリンクを貼ろうかと思って、その知人に問い合わせてみたら、効能等を「こう書いてはいけない」とかいうややこしい規制があるようなので、やめた。ご興味の方はNet販売されているので、Google検索して下さい。
日本にもすでに導入されているようなので、日本在住での方でも同様に「アメガワンド」で検索してみてください。いずれにしても、ここに記したのは、あくまでも私の個人の経験です。

U.S.Aではすでにコピーやら、類似品やら、ニセモノ出現と言う話もある。これまた参考までに、私が入手した「効いているので本物と信じているもの」のディティール。

Amega wand box
こんな箱に入ってくる。

Amega wand - came with...
保証書、説明書的なもの。

Amega wand detail
ワンド自体に付いているマーク。


これで、心置きなく製作に励める・・・はず。新作春物コレクション製作進行中、お楽しみに^^。






Museum of London (ロンドン博物館)のGeorgian Pleasure Garden (ジョージアン・プレジャー・ガーデン)

Museum of London (ロンドン博物館)といえば、ロンドンに数ある国立・公立博物館の中でも、どちらかといえば地味な存在。ローマ時代の発掘品やら、街のジオラマ・・・が主な展示物、小学生達が授業で先生に引率されてやってくるためのもの、というような印象が随分長い間あったのだが・・・。V&AやBrits同様ここも、大改装でリニューアル。Galleries of Modern London(現代ロンドンのギャラリー)というエリアが新しくオープンしたのが、昨年(2010年)の5月。その名の通り、現代社会風俗史という、新たなフォーカスの切り口を盛り込んだディスプレイが追加された。
それと同時に、その現代のロンドンが形成されていった、17世紀から19世紀の社会・風俗の展示もリニューアル。
その一角に、Georgian Pleasure Garden (ジョージアン・プレジャー・ガーデン)という部屋もオープンした。わけもわからずぶらぶらさまよい込んだのだが、これがなんとも「不思議空間」。たまたま撮影の帰りで、カメラを持っていたので、何枚か撮ってみた。まずは、イメージから・・・。

Fashion of the Pleasure Gardens
こんな感じ・・・。ガラスに映りこんでいるのは、
向かいのディスプレイの逆立ちしたアクロバット演者のマネキン。

テーマは、イギリス18世紀から19世紀初頭の「ジョージアン期(ジョージ1世から4世までの治世、1714-1830年の頃。ヴィクトリアン期の一つ昔の時代と考えていい)」に、夜の仮装園遊会。コスチュームは実際に1760年ごろのものが使用されているそうだが、帽子は現代の帽子デザイナーPhilip Treacy(フィリップ・トレーシー)がデザイン。フィリップ・トレーシーといえば、英国王室御用達の正統派ラインもさることながら・・・「キワモノ」Lady Gagaの帽子(被り物?)デザインの方で有名かも・・・。私的には「キワモノ」趣味はあまりないつもり・・・だが、ここのディスプレイは美意識満点。
そして、このマネキンたちのワイヤーワークの「髪」は、彫刻家Yaesmen Hussein(イェースメン・フセイン)の手になるもの。<英語だがこのディスプレイに関する記事はここ
「罪深き快楽の園」・・・だそうで、紳士・淑女に入り混じって、芸人やら売春婦やら、物売りやら泥棒やらが、夕闇に蠢きあっているという・・・なかなかにデカダンスな設定(笑)。


Fashion of the Pleasure Gardens
天井にはイルミネーション、展示ケースのガラスにも木々がペイントされていて、
ライティングの効果も見事に計算されている。

Fashion of the Pleasure Gardens
そして、ディスプレイの後ろはミラー張り。
何重にも重なり合う闇とイルミネーションの幻想空間を作り出している。

Fashion of the Pleasure Gardens
イギリスで言えば「ジョージアン期」なのだが、日本人には「ロココ」、
ポンパドール夫人やマリー・アントアネットの時代といった方が解りやすいだろうか。
ウィッグに船やら羽やら、お飾り物満載の時代。

Fashion of the Pleasure Gardens
もはや歴史的に正確かどうか・・・などどうでもよくて、いかにクリエイティヴか・・。
当時のとびっきりトレンディなマダムでも、きっと飛びついたはず。

Fashion of the Pleasure Gardens
こちらはドレスのディティールがお見事・・・。

Fashion of the Pleasure Gardens
幻想的すぎて・・・ちょっと眩暈(笑)。

Fashion of the Pleasure Gardens
ワイヤーで作られているのだけれど、
風に舞い上がっているかのような軽やかさ・・・。

Fashion of the Pleasure Gardens
トルコの人・・・じゃなくて、仮装なのだよね、きっと。

Fashion of the Pleasure Gardens
なかなか、ダンディ。


博物館というよりは、ウィンドウ・ディスプレイ(?)というイメージだが、部屋の中に入っていくと、ワンダーランド体験できることは確か。

おまけヴィデオはロンドン博物館の、このGalleries of Modern London(現代ロンドンのギャラリー)オープニングの時の様子。

















Watts Chapel (ワッツ・チャペル)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-27 Thu 10:29:10
  • 場所
前回のWatts Gallery(ウォッツ美術館)の続編でWatts Chapel (ウォッツ・チャペル)。
ここは、19世紀イギリスの象徴主義の画家George Frederic Watts(ジョージ・フレデリック・ワッツ)の晩年に、同様にアーティストの妻メアリーが企画・建造した地区墓地付随のチャペル。
19世紀に進展した社会主義運動の一環として、労働・低所得階級の人々にアートやクラフト技術を伝えることによって、精神的・物質的な豊かさをもたらすためのプロジェクトとして企画された。
1888年ごろからコンプトン村では地区墓地付随のチャペルの必要性が審議されていた。1895年にメアリーが、この地域では珍しいことではないのだが、自宅の敷地から陶芸に適した粘土が採れることを発見して、この土を使ってコンプトン焼を始め、また、それを村の人々に指導・伝授することと、このチャペルの企画を合体させた。
同年後半にに土地も確保されて、プロジェクトが始まった。
お屋敷のレディでも、その使用人の少年でも、熱意のある村人は誰でも彼女の「陶芸クラス」に歓迎して迎えられたという。
建築・装飾ははメアリー自身のデザインで、ロマネスク様式にのっとりながら、ケルト装飾様式とアール・ヌーヴォー様式が濃厚に取り入れられた、独自のデザイン。彼女の神秘的象徴主義が、余すところなく表現されている。
外装は1898年に完成したが、内装のデコレーションにあと6年を要して、最終的に完成したのが1904年。
その同年にワッツ美術館も完成、それらを見届けるかのように、3ヵ月後に敬愛しあう夫ワッツは他界し、このチャペルのある墓地に眠っている。

Watts Cemetery Chapel
ワッツ・チャペル外観。

Watts Chapel 002
撮影:Eyebrows @Flickr
この方が解りやすいかな? 借り物の正面イメージ。

Outside brick wall
この高度に装飾的なテラコッタ・パネルがすべて、メアリーのデザイン・指導の下、
コンプトン村有志たちによって製作された。

Outside brick wall
ケルト組紐文様からイメージが採られている。

Outside brick wall
ディティール。
この顔がメアリーに似ているように思うのだが・・・(笑)。

Door
入り口のドア。金具も凝った造り。

Watts Chapel Interior
撮影:Eyebrows @Flickr
入り口を入ると中はがらんとした、円形の空間。

Inside wall
内部もびっしり、着際されたレリーフ彫刻で覆われている。

Inside wall
天井まで続く・・・。

Watts Chapel - Compton - Surrey
撮影:nick.garrod @Flickr
天井にも・・・、これはもう圧巻。
エネルギーに渦巻かれている感じがする。

Chapel cat
愛想もののお嬢さん。
訪れた人がチャペル内のベンチに座るや否や、必ずやってきて膝の上に鎮座。
Flickrの「Watts Chapel」の検索でも何度も登場(笑)。

Untitled (Watts Chapel)
撮影:Drift Words @Flickr
この一角にワッツは眠る。

Grave of G.F. Watts
ワッツの墓。

Grave
ケルト様式の、チャペルと同様のテラコッタ焼の墓標。


このチャペルへの行き方は前回の標本箱を参照。<このページ
このウォッツギャラリーの面するDown Laneを300mほど南西に下ったところにチャペルはある。

入り口はこんな感じ。

View Larger Map
墓地だが、とても和やかな気の流れているところ。
幸せに安らかに眠っている人が多いのだろうな・・・。











Watts Gallery (ワッツ美術館)

先月のTate Britain(テート・ブリテン美術館)の標本箱<ここ>で、G.F.Watts(ジョージ・フレデリック・ワッツ)の作品を展覧したことがある。その時にWatts Gallery(ウォッツ美術館)に少しふれて、「2011年春まで、大改装工事のため閉館しているが、以前訪れた時に撮った写真があるので、またいつか標本箱に詰め込んでみよう。」などと書いていたことを思い出した。
なので今回は、そのWatts Galleryのイメージ。撮影は2008年の初夏で、まだコンパクトカメラの頃なので、映像がいまひとつなのはご容赦・・・。

Watts Gallery
ギャラリー全景。
ワッツが後年に移り住んだSurrey(サリー)州、Compton(コンプトン)村の住居の近くに建設されたもの。
1904年4月1日にオープンされたが、ちょうど3ヵ月後の7月1日にウォッツは亡くなっている。

Watts Gallery, Compton, Surrey
撮影:Jon's pics @Flickr
ギャラリー内のイメージ。

Paola and Francesca
Paola and Francesca パオラとフランチェスカ 1872-5
ダンテの「神曲」地獄編に登場するフランチェスカ・ダ・リミニパオロ・マラテスタ
悲恋の主人公達は永遠に地獄の激風に漂い続ける運命。ロマン派の絵画や音楽に好まれたテーマ。
うーん、果たしてそれは地獄なのだろうか?

Endymion
Endymion  エンディミオン
ギリシャの女神セレーネー(ディアナともいわれている)に愛されたエンディミオン。
老いることを許されず、眠りにつかされる。
女神はまるで繭のように、エンディミオンを包み込んでいる・・・。

Time, Death and Judgement
Time, Death and Judgement 時間と死と審判
壁画のための習作かもしれない・・・。

Love and Triumphant
Love and Triumphant 愛と勝利。
死をも超越する愛の象徴。

Oil study for Love and Life
Oil study for Love and Life 「愛と生」のための油画習作。
愛は、頼りなげな生を導く守護天使の姿で描かれている。

Alfred Lord Tennyson
Alfred Lord Tennyson アルフレッド・テニソン卿
同時代の国民的詩人テニソンの像。ウォッツは彫刻家としても有名。

Tennyson by Watts
撮影:Martin Beek @Flickr
ブロンズの完成作はLincoln Cathedral(リンカーン大聖堂)敷地内に建っている。

Inside of the Sculpture room
彫刻室の一角。さまざまな参考資料の彫刻が無造作に一角にかためられている。

Inside of the Sculpture room
彫刻室の飾り棚のをのぞく。

Figure
このイメージも彫刻室より。


彼は46歳のときに30歳年下の(つまり16歳の)後年の大女優、Ellen Terry(エレン・テリー)と結婚する。彼女をミューズとしていくつも作品が描かれるが、奔放な彼女とは気質が違いすぎたのか、一年とたたないうちに逃げられてしまう・・・。
その20年後、69歳で再婚したのが画家のMary Seton Fraser-Tytler(メアリー・シートン・フレイザー=タイトラー、結婚後、メアリー・シートン・ワッツ)でこのときも30歳以上年下の奥様。
しかし、精神的に成熟した、自身もアーティストであるメアリーとは、お互いに尊重しあうよい関係が保たれていた。このメアリーの作品も多数美術館に残されている。
彼女のケルト美術とアールヌーヴォーから影響をうけた、レリーフ、工芸作品がとりわけ印象に残る・・・。

Part of Commemorative Relief of Triptych "Death crowning innocence"
Death crowning innocence 無垢に桂冠する死

Relief for the Chapel
チャペルのためのレリーフ

Relief for the Chapel
チャペルのためのレリーフ


この「チャペル」というのは、このギャラリーからギャラリーの面するDown Laneを300mほど南西に下ったところに建つWatts Chapelのこと。19世紀の労働者や低所得階級の人々にアートや手仕事の技術を伝えることで、彼らの生活水準を精神的に、そして物質的に高めるという、社会主義的芸術論に協調した、ウォッツ夫妻のプロジェクトとして建てられた地区教会。
次回は、ここのイメージを展覧してみよう。

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最後にギャラリーへの行き方を簡単に日本語で解説(英語版はこのページ):

セントラル・ロンドンからだと、Waterloo(ウォータールー)駅からGuildford(ギルフォード)へ。毎時4本、35分程度。

Guildfordの駅から5分程度歩いて(タウンセンターという表示に従って、橋を渡り信号を渡りショッピングセンターの中へ。バスターミナルの表示に従ってバスターミナルへ)の、Friary Shopping Centre(フライアリー・ショッピング・センター)裏のフライアリー・バスターミナルへ。(駅からの地図はここ
5番スタンドから、9時から5時まで、毎時5分過ぎに発車(1時間に一本)の46番バスがギャラリーの入り口に泊まる。(ドライバーに「ウォッツギャラリー」と知らせておくと、きっと教えてくれる。)
帰りは、ギャラリー前の(向かい側の)バス停から、毎時50分過ぎに通るバスに乗って、Guildfordへ。
バスのタイムテーブル(pdfフォーム)は<ここ
イギリスの田舎にありがちなことなのだが・・・日曜日はバスの便が走っていないのでご注意。

気候のいい頃なら、Guildford駅からハイキングという方法もある。<地図はここ
この地図の、緑丸+破線がハイキング道。ここを実際に歩いた経験上からいうと、片道3km以上あって、道が明確にはわかり難いので、イギリスの田舎のパブリック・フットパスを散策した経験のある方でないと、あまりお勧めはできないかな・・・。

TaxiはGuildford駅に常駐していて、10分程度の乗車でギャラリーに着く。2011年現在で、片道10ポンドから15ポンド程度かと(これは想像・・・。)

参考までに、Google Streetでギャラリーの入り口の映像。

View Larger Map


もう後数ヶ月で大改装オープンの予定なので、その折には再び「リニューアル・オープン」の様子を見に行きたいと思っている。そのときにはもう少し美しい画像でお届けできることかと・・・・。





Kotomiジュエリー近況-ガラス石達とブローチの新作など

年末にガラスのクラフトマン、ジムさんに発注したフューズド・ガラスが出来上がってきた。
(ガラス材料を入手するいきさつはこのページ
「ガラス職人のジムさんがフューズドグラスを仕上げてくれるまでは、次のシーズンのものが手につかない・・・」という言い訳が成り立たなくなってしまった。Mia Woodともう一件の取引先に納品したら、在庫切れしているものも出てきたことだし・・・「初製作」に机に向かう。

New fused glass pieces from Jim
Jimさんから届いたフューズド・ガラス。大半は春夏物のカラー。
シーズン関係なくグレイ系のモノトーンのジュエリーも動くので、グレイも発注しておいた。

Adding a bit of colour
以前はそのまま裏にアルミフォイルを貼って使っていたのだが、近頃は一手間加えている。
フォイルに貼り付ける前に、裏からマーカーで少し着彩。

Adding a bit of colour and gluing on foil
私のジュエリーの場合、たいてい天然石とガラスを組み合わせる。
フューズド・グラスの裏から、ガラスの色の反対色を少し加えると、
より天然石になじむナチュラルなニュアンスが出るように思う。
特に春物の淡い色のフューズド・ガラスに効果的。
この後、E6000というU.S.A.製の工業用シリコン系の接着剤でフォイルに貼り付ける。

Finished fused glass pieces, ready for jewellery
かわいてから、はさみでフォイルを切り取って出来上がり。
この写真では、あまり一手間の違いは解らないか・・・(笑)。

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Clear glass cabochons from China
先月発注していた、クリアーのガラス・カボションも中国から到着。
以前、いろいろな模様やら絵をクリアー・ガラスの裏に貼ったことがあるが、
今回はブルー・グリーン系の石目調のテクスチャーをプリントアウトしたものを貼ってみることにした。

Clear resin
紙に溶剤がよく沁みるように、この場合クリアの樹脂を使っている。
配分通り計って、よくよく混ぜ合わせる。

With printed out a colour/ texture paper sheet...
最初にアルミフォイルを敷いて、その上に樹脂を延ばして、その上にパターンの入った紙を敷く。
その上からも樹脂を伸ばして、紙を樹脂でサンドイッチする感じ。
この上に先ほどの、ガラス・カボションを並べていく。

Then clear glass cabochones ...
こんな感じ・・・。なるべくパターンの面白いところを選んでいる。
このまま、一晩置いておく。(樹脂が固まるのに24時間かかる)

Finished glass pieces
ガチガチに硬くなる前、少しまだねとっとしている時に、はさみで切り抜く。
これが一番楽な切り離し方だと解った。
出来上がりは、こんな感じ。

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Reguler style earrings are on the way...
品切れのスタッド型定番イヤリング追加生産中。

Reguler style earrings are on the way...
数をまとめて、オーヴンに入れられるのを待っているところ・・・。

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ブローチは新型のフラワー・モチーフで完成。

BR-148-53, BR-154-58, BR-159-64
BR-148-53, BR-154-58, BR-159-64 すべて40mmx40mm £44


こつこつ製作モードに復帰の、今日この頃。

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100%余談。時折ここの標本箱でも自分がNerd(オタク)であると宣言して回っているが・・・(言わんでも解るか・・・)、以前から自閉症とかアスペルガーと呼ばれるものに近いんじゃあないかな?とは思っていた(自分的には、全く日常生活に支障はきたしていないし、日々ゴキゲンなのだが)。
先日、Netで「自閉症スペクトラム指数を計算するWWWプログラム」なるものを見つけて<ここ>トライしてみた。33点以上だと傾向あり、とかいう話で、案の定38点を見事にマーク。(あ、詳しくはこのページの中のリンクの、情報ソースの頁の方に解説されている。)
「健常者」とみなされている被験者の中にも、33点以上のケースもあり、コンピューター等の「特定領域」に興味をしめすとか・・・。ここからは異常、ここまでは健常といえるものではなくて、本人が困ってなかったら(「周りが」じゃなくて)O.K.なのだろうなと、自分的には思う。
「特殊分野」というもの、「非健常者」の集中力と情熱で持って、進歩・発展していっているのだよ・・・などと、「非健常者」の誇りを感じたりもする(笑)。人類皆兄弟だけど、それぞれ別人。それぞれのテーマをエンジョイしていきましょうぜ。








Mia Wood (ミア・ウッド)‐Kew Gardens

先週は新年初納品にKew Gardens(キュー・ガーデンズ)のMia Wood(ミア・ウッド)に出かけていた。
以前に、やはり取引先のGuildfordのBardoe&Appel(バードエ&アペル)のイメージを標本箱に詰め込んだことがあるが<このページ>Miaのお店の話はまだだったので、今回取り上げてみよう。
オーナーのミアがここに雑貨ショップをオープンしたのは、2003年の夏。知人の紹介で、私のジュエリーをオープン当初から扱ってもらっているので、もう8年近い取引になる。
キュー・ガーデンズの駅を降りてすぐ、キューガーデンズのメイン入口のライオンゲートに向かう道沿いにあって、とてもいいロケーション。周辺の落ち着いた住宅街からの常連客の皆さんにとともに、世界各地からキューガーデンズを訪れる観光客の皆さんで、いつもにぎわっている店。
ナチュラルなテイストと、ゴージャスなテイストが程よくブレンドされた品揃えは、「ママ・ミア」と娘のジェシカ、ルスのセンスのなせる業。近頃はルスのお嬢さんやそのお友達も店を盛り立てていて、ほがらかな「女系家族」運営の店は、気さくでフレンドリーな雰囲気であふれている。

Mia Wood - Kew Shop
インテリア雑貨、ファッションアクセサリーなどなど・・・いつも楽しい品揃え。

Mia Wood - Kew Gardens
これは先週訪れたときの、店内の品揃え。
「(クリスマスで売り切って)店の中ガラガラなのー、3月に春物が揃ったらまた撮ってよね!!」とジェシカ。

Mia Wood - Kew Gardens
なんのなんの・・・素敵なものはいっぱいあるじゃないか。
あ、中の右はKotomiジュエリーだけど・・・(笑)。

Mia Wood - Kew Gardens

Mia Wood - Kew Gardens

Mia Wood - Kew Gardens

Mia Wood - Kew Gardens
奥の部屋には子供向けの雑貨もいろいろ。子供向けといっても趣味のいいセレクション。

Mia Wood - Kew Shop - local Kew
周辺の街並み。これは2年前の2月、クロッカス満開の頃。
下中はキューガーデンズの正面入口ライオンゲート。
駅(中左)の前にはこじんまりとした商店街(上左と中中)ここにMiaのお店がある。
それを抜けると、ライオンゲートまで閑静な住宅地が続く(中右と下左)。


ここKewでのお店が軌道に乗って、ミア達は自宅のある北Kingston(キングストン)のHam(ハム)にもMia Wood2号店を3年前にオープン。この店は100%住宅街の中なのだが、その分まるで知り合いの家に遊びに行って物を選んでいるような、落ち着いた「なごみ系」の店。

Mia Wood - Ham shop - collage
キングストンからリッチモンドへ向かう65番バスのルートに面している。
バスや車の中から見かけて、後日改めて訪れてファンになって帰っていくお客さん多し、とか。

Mia Wood - Ham shop - collage
急にプレゼントを思い出しても・・・、

Mia Wood - Ham shop - collage
この店に来れば・・・、

Mia Wood - Ham shop - collage
きっとなにか・・・、

Mia Wood - Ham shop - collage
見つかるはず。

Mia Wood - Kew Shop : 9 Station Parade, TW9 3PG Tel : 020-8547-9265 <Map

Mia Wood - Ham Shop : 418 Richmond Road, KT2 5PU Tel : 020-8547-0202 <Map>


先週もまとまった量を買い取っていただいて、新年早々ありがたいことこの上なし・・・なのだが、またもや大型のペンダントが品薄になってきた。定番のチェコ・クリスタルのイヤリング、クリスタルのブローチともに在庫切れ。
早くホリデー気分から仕事モードに切り替えよう・・・っと。






Blurb Books - ブラーブ本作り

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-19 Wed 10:28:35
  • 日記
この季節は、人と会うたびに「New Yearはどうしてた?」というのが、洋の東西を問わず社交辞令かと。社交辞令上は「まぁ、うちでのんびり静かなNew yearですよ、相変わらず・・・。」などと答えておくが、ふふふ・・・実は「Nerd(オタク)」に正月休みというものはないのだよ。
ジュエリー仕事の手が空くと、写真。正月で何もかも休みですることがないと・・・その写真を使って、PCでBlurb本を作って遊ぶ、というのが近頃の定番。この年末年始でも、3日ほど集中して、この標本箱ブログのBlurb本を作っていた。
Blurbとはなにかというと・・・。U.S.Aとヨーロッパがベースの印刷会社で、Print-on-demand(オーダーしてからプリント)の方式で、一冊からでも自分の本を作ってくれるのが特徴。システムとしては、まずこの会社の提供するBookSmartというソフトをダウンロードする。そして、このソフトを使って5つのタイプのブックサイズから好きなものを選んで、写真やキャプションを落とし込んでいく。単純に写真だけの本を作りたいなら、オートフィードで流し込んで出来上がり、も可能。オートフィードの方式で「本にするだけ」なら、この印刷会社でなくても、いろいろな写真プリント会社が、近頃では写真本製作のサーヴィスを提供していることと思う。Blurbの特色は、紙面レイアウトやデザインの選択肢が多いこと。写真+文章の本作りに特化しているのは、私の知る限りではこのBlurbのみ。
一冊からでも本が作れる・・・ということは、やはり大量生産の本よりはいくらか割高。一例として・・・A4より少し小さい20cmx25cm(スタンダード・ポートレート)サイズ、フルカラー40ページで、ソフトカヴァー12.95ポンド(2000円弱)、ハードカヴァー19.95ポンド(3000円弱,)、日本向け送料8.21ポンド(約1200円程度)を安いと思うか、高いと思うかはその人次第だが・・・。U.K.へはオランダにあるBlurbの印刷会社から送られてくるため、送料は3.99ポンドとかなりお得。
納期的には、アップロードから、Blurbでの本の印刷に通常1週間、送りに(U.K.受け取りの場合)1週間、トータル2週間位。
参考までに、本のプライスリストは<このページ>、送料の見積もりは<このページ>。
本ができあがったら「Publish(公開)」の設定にして、Blurb Bookstoreで販売することもできる(この場合自分の収益を設定することもできる)。
アップロードした本は、一冊でも注文すれば、その後無期限で保存されていて、いつでも再オーダーできる。(修正・校正はきかない。この場合PC上で修正して、別の本として再アップロードする。)全く注文しなかったら、2週間でBlurbシステムからは抹消されてしまう。(自分のPC上には、もちろん残っているが。)
前置きが長くなってしまった。届いた本はこんなもの・・・。

My new blurb book has arrived!!My new blurb book has arrived!!
とにかく印刷物としてのコピーにする、というのが目的だったので、今回は安い方のソフトカヴァー。
タイトルバナーの画像を表紙に使おうかと思ったが・・・サイズが小さすぎて断念。
次回までに大きいバナーも作っておこう・・・。

Inside view of the book.
中身はこんな感じ。

このブログ印刷コピーを作ることを思いついたのが、去年の年末。このブログはFC2を使っていて、FC2にも「書籍化」のサービス機能が付随しているのは知っていたが、なにしろ先方は「鎖国日本」、イギリス発行のクレジットカード決済も海外発送もできるとは思えない。
一方Blurbは2年ぐらい前から、FlickrにUpした写真をアプリケーションでBlurbに流し込んで「趣味」の本を作りを何度もやっているので、勝手はよくわかっている。が、ここで問題発生。Blurbもブログから、アプリケーションで流し込んで、書籍化できるのだが・・・Blogger始め、LiveJournal, TypePad, WordPressの国際シェアを占める4ブログのみ。
それなら・・・というので、実はBloggerにバックアップをかねて、同じ内容の「Visual標本箱」をオープン。<興味のある方はどうぞ> 最初は「引越し」も検討したが、スクリーン上のレイアウトが、プロにてこ入れしてもらったFC2の方が断然美しいので、Bloggerはあくまでもサブということに。
このFC2>Bloggerコピー作業、きっと何か「流し込み」方法があったに違いない。しかし、テクノロジーに特化していないが根気のいい製造業者の私は、ひたすら140ページ近くをコピー&ペースト。3時間の作業だったが、慣れないことをやって、ブログ全部吹っ飛ばしてしまったりするよりは、安全確実をとった・・・。
BloggerからBlurb本への「流し込み」は出来たが、レイアウトの設定を調整して、少しでも見やすくする作業が約2日。トータル3日の作業で完成。

Japanese sentences in Blurb book.
キノコ狩り」のページの詳細。

以前は写真中心、キャプションは英語の本ばかり作っていた。なので、今回初めて日本文字をBlurbに入れてみたことになる。正直出来上がってくるまで半信半疑。BookSmartのソフト上の画面では、ちゃんと日本語が読めるのだが、文字化けしてないか最後まで信用してなかった(笑)。結論は、まずO.K.。細かいいちゃもん付けをすると、句読点がスペースのど真ん中に入ってきてちょっと不思議な文面・・・漢字もところどころ「日本のフォントだとこんな風じゃないと思うけどな」というものあり。ちょっと簡略体中文っぽいフォント。
しかしまぁ、全世界語対応というテクノロジー革命に感謝して、文句は言うまい・・・。
それと、どうしてもレイアウトに限りがあるので、スクリーン上のブログの様に、写真とキャプションを並べて対応させることが出来ない。なので、文章がどの写真の話をしてるやら・・・になるのは、やむをえない。
Youtubeの埋め込みはまったく何も表示されず、文章中のリンクは脚注で、各記事最後にまとめて表示されるが、WiKiの日本語版のアドレスはすべて文字化け・・・何のことやら・・・?まぁ、これはあまり重要な問題ではないのでよしとする。(これはBlurbのせいではなくて、Wikiの日本語アドレス表示のシステムが原因。ブログに貼った段階ですでにHTMLコード上「文字化け」アドレスになっているので。)
ブログを始めた昨年の7月7日から年末まで、137標本箱を348ページにカヴァー。これからも年に一冊のペースで作りたいなと思っている。
Blurb Bookstoreでも公開している<このページ

My jewellery book for 2009-10 record.
これは去年の5月春夏物を立ち上げた後で作った、KotomiジュエリーのBlurb写真集。<Bookstoreはここ

Blurb book for my jewellery 09-10 inside view
中はこんな感じ。

I made these last year after our Paris hoilday.
これは去年のパリ旅行の後に作ったもの。
街の風景写真の方の写真集は公開しているが<このページ>、
博物館の写真本は「個人資料」ということで公開にはしていない。
博物館の著作権・イメージ権等、複雑すぎるので、係わり合っているほどには暇ではない。

My photo-book of Paris via Blurb
この時はハードカヴァー使用。ハードカヴァーにすると急に「本」らしくなる。

Blurb Book Paris 2010 inside-view
中味。写真プリント+アルバムよりかさばらない、見やすいので、近頃は「本」にして保存が定着。
写真印刷のグレードも、私的には合格点。
(便利さとの損益分岐点を考えてということ。写真家の目でいうと、
カラー等のコントロールが先方のシステム任せになってしまうので、アバウトといえばアバウト。)

So far..
公開版・プライベート版合わすと、もう10冊以上作っている。




Blurb本作り、やりだしたら夢中になってしまって、他のことが手につかなくなるので・・・お正月とか手のすいているときに集中して取り掛かるようにしている。
そうそう、そろそろ仕事モードに切り換えなくてはね。次回は先日納品に訪れたKew Gardens(キュー・ガーデンズ)の雑貨ショップMia Wood(ミア・ウッド)のイメージを展覧予定。

2月5日 Follow up: この標本箱を見て、実際Blurbで本を作ってみたという友人談によると、BlurbにはBookifyというシステムも最近できていて、これはBooksmartソフトをダウンロードしないで、先に写真をBlurbのシステム上にアップロードして、そのBlurbサイト内で本を製作するシステムのよう。私のPCにはBookSmartがすでに入っているので、この新しいシステムに気がつかなかったが、これならPCのメモリーのキャパがあまりない人でも作りやすいはず。(ちなみにBooksmartソフトはちょっと重い。メモリー1GB以上、HDDあきスペース1GB以上・・・詳しくはダウンロードのページ参照。)
いずれにしても、Booksmartは本をPCで作り上げてからそれをアップロードするのに、Bookifyの場合はまず先方のシステムに写真をアップロードするのに、かなり時間がかかる。もちろんコネクションのスピード、写真のサイズにもよるのだが、1時間はざら・・・下手すると3-4時間かかったりしてしまうので、アップロードする段取りにご注意。
あ、Suzie本できたら見せてね^^。

2012年1月3日 Follow up:BlurbのBooksmartの新ヴァージョンになってから、ちょっと日本語文章の校正中にフリーズを起こすようになった。ただいま、新しいブログ本制作中で、試行錯誤中。
また後日、結果報告ページのリンクをここにつけるようにします。

2012年1月19日 Follow up: かなりすったもんだの末に、新しいブログ本完成。
この顛末は<このページに>。




Tudor Christmas - Hampton Court Palace -2-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-17 Mon 10:49:05
  • 写真
前回の続きで、再びHampton Court Palaceより、チューダー期のクリスマスのコスチューム・イベント。

Tudor people
チューダー・ダンスのイベントはGreat Hall(グレート・ホール)で催される。
ホールに着くと、女王様(Chatherine Howard、キャサリン・ハワード)が皆さんをお出迎え。
「幽霊じゃないわよ。」(笑)。

Tudor people
現代人の観客もどんどんダンスに引っ張り出される。

Tudor people
「そこの僕、どうぞ出てらっしゃい」といわれても・・・ちょっとこのレディはおっかなそう(笑)。

Tudor people
人数も揃ってきたかな?

Tudor Dance
前回の標本箱のミュージシャン、若い見習い君達が登場して、Let's dance!!

Tudor DanceTudor Dance
おなじみのサフォーク公チャールズ・ブランドン(実は、このイベント会社の社長様)。

Youtubeでヴィデオを発見。これは、ダンスのほんの一例。



実際には、もっとにぎやかなで、簡単なステップ、現代人でもすぐにマスターできるものが選ばれていた。

Tudor people
ダンスが終わると、スタッフは大忙し。
観客の皆さんには出来るだけ早く、グレートホールから出てもらって・・・、
グレートホールはヘンリー8世のダイニングのパフォーマンスの舞台に模様替え。

その間に、我々も遅いランチを食べて休憩。そして、またグレートホールに戻ってきた。

Tudor people
王の随員もやってきて・・・、

Tudor people
しかし、準備が整うまで「もうしばらくお待ちください。」
ちなみに、この階段の上がグレートホール。

そのあと、すぐに「お目通り」が許されて・・・、

Henry VIII is dining
お食事中の王様を拝見。今回の設定では「個食」の王様・・・。

Henry VIII is dining
件のミュージシャン達も演奏中。なかなか優雅。

Henry VIII is dining
料理は前回の標本箱のキッチンで、実際に調理されたもの。
「陛下・・・お野菜が足りないのでは・・・?」
このような極度に肉に偏った食生活なので、実際晩年のヘンリー8世は肥満と痛風に悩まされ、
歩行にも困難をきたすようになる。バランスの取れた食事は大切・・・。


毎日食べていると不健康かもしれないチューダー料理なのだが、ご興味おありの方は、このハンプトンコートパレスの<Tudor Cookingのページ>で、英語でだが3つレシピつきで紹介されている。
年に一度ぐらいだったらいいかな・・・(笑)。





Tudor Christmas - Hampton Court Palace -1-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-15 Sat 10:12:47
  • 写真
Tower of London(ロンドン塔)の中世クリスマス・イベントの数日後、今度はHampton Court Palace(ハンプトンコート・パレス)のTudor Christmas(チューダー期のクリスマス)のイベントに出かけた。

ここは、この標本箱を何度か覗きに来られた方にはおなじみの、Henry VIII(ヘンリー8世)ととの女王達のコスチューム・イベント。
今回は、ヘンリー8世が1540年の新年を、新しい5番目の妻Catherine Howard(キャサリン・ハワード)はじめ、宮廷の人々と祝うというもの。容姿が「釣書」であったホルバイン作の肖像画のように美しくないというのが原因で、結婚早々離婚させられた4番目の妻Anne of Cleaves(アン・オブ・クレーヴス)は、しかし「王妹」の自由な地位と年金を与えられ、宮廷にも頻繁に出入りを許されていた。実は妻たちの中では一番「ラッキー」だったかもしれないと考えられている。その、彼女もこの新年のお祝いに参加という設定。

Christmas decorationChristmas decoration
パレスのいたるところにクリスマスのディスプレイ。

このクリスマスツリー型が、厳密にチューダー風かというと、ちょっと謎。このクリスマスツリーのスタイルは、16世紀ドイツで普及したと言われている。イギリスには19世紀ヴィクトリア期に、女王の夫君プリンス・アルバートが故国ドイツから持ち込んだ習慣。それ以前は、リースやガーランドを飾っていたようだ。それとも・・・ドイツ出身のアン・オブ・クレーヴスがこの飾りつけを持ち込んだ・・・ということにしているのかな?あ、これは完全に、深読み(笑)。

Tudor Kitchen
キッチンではクリスマス・ディナー用の飾り物を製作中。
これは船の形に仕上がる予定。マジパンで出来ていて、その上に金箔が貼られる。
純粋に富と権力を見せびらかすためのもので、美味しいものではなさそう(笑)。

Tudor Kitchen
テーブルセットとともに、料理番氏。

Tudor Kitchen
彼は暖炉のロースト担当。
ローストといえば、ただ串に刺して暖炉の前でぐるぐる回転させながら焼いていただけと思われがちだが、
なんのなんの・・・これとて職人技なのだそうだ。
暖炉で焼いていると火に当たる面は熱されるが、反対面は当時の隙間風の多い寒いキッチンで冷まされて、
すぐに硬くなる。これが肉汁をうまく肉の中にとどめるための重要なポイント。
つまり、表面はこんがりパリッと、中はしっとりジューシーなローストが出来上がる。
これをコントロールするのが、ロースト番氏の仕事。
チキンだと1時間、肉の場合3時間近くローストするのだそうだ。

Tudor Kitchen
準備は整いつつある。

このYoutubeビデオでTudor Kitchenを訪れた気分になれることうけあい。




Tudor people
キッチンを出ると、チューダー期のご婦人が足早に角を曲がっていくところ。

King Henry VIII
コートヤードに出ると、あ・・・王様だ。お食事前の散策かな・・・?

King Henry VIII
若い陳情者の話を聞いたり。

King Henry VIII
記念撮影をしたり、気さくな王様。
このパレスのイベントでヘンリー8世を演じる俳優さんが、少なくとも3人いる。
私的には、この人が一番ヘンリー8世っぽいかな、と思っている。

Tudor Musicians
よく響くトランペットの音を聞きつけて、部屋にたどり着くと、
そこではチューダー・ミュージシャンのパフォーマンス。

Tudor Musicians
左の女性はリコーダー、中央の男性はCrumhorn(クルムホルン)を演奏している。
左の男性がひいているのは、hurdy-gurdy(ハーディ・ガーディ。)

Young apprentices
見習い志願の子供たちが集められて、レッスンを少し。
この後のチューダー・ダンスのシーンでお披露目することになる。

Tudor people
チューダー・ダンスやら、王様のお食事拝見を待つ間、コートヤードでは道化師のショウ。
このレディはアン・オブ・クリーヴスではないかな・・・?


次回に続く・・・。











Thames Walk (テムズ川散策) ロンドン塔~ミレニアム橋

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-13 Thu 21:59:46
  • 写真
前回の標本箱の話の続き。
ロンドン塔のクラウン・ジュエル(宝物庫)に入るために並んでいては、暗くなってしまうので、これは断念。
そのかわり、霧のかかったどんより天気だったが、暖かいのをいいことにテムズ川沿いをぶらぶら歩いて帰ることにした。

テムズ川はその水源地から、ロンドン東部下流のWoolich(ウーリッチ)近くのTames Barrier(テムズ・バリア=洪水防止用に、高水位時の海からの満潮を堰きとめるバリア)まで、約300キロ弱にわたってNational trail, Thames Path(ナショナル・トレイル、テムズ・パス)という、散策路が整備されている。(整備といっても、地方の場合、人が何とか歩ける程度のぬかるみ道であること多々。)
これは昔、川や運河を輸送手段に使っていた頃にに出来たもので、当時は馬がこれらの水沿いの道、水に浮かべた船を引っ張っていった名残。Towpath(曳船道)と呼ばれる。19世紀産業革命以降は次第にその用途を失っていったが、20世紀後半にはレジャー散策路として再び整備・管理されるようになり、今に至る。

以前もう少し暇だった頃は、気候のいいときに配偶者氏とよく、テムズ川沿いに歩いたことがあって、Woolichから上流のHenry-on-Thames位までは、ほぼ踏破している。(英語だが案内を見つけた。こちら
今回は市内の中心部、大都会の真ん中を2km弱歩いただけ。それでも、川が大好きなのでなかなか楽しい。

Tower Bridge
ロンドン塔真横から見たタワー・ブリッジ。
天気が悪くてメリハリの聞いた写真は撮れない。ロンドンらしさがよく出ている、ともいえる・・・。
Clash(クラッシュ)のLondon Callingな映像だな・・・(笑)。

Shard, the highest tower in Europe, is on the way...
このあたりは川の北岸沿いにパスが続く。
対岸(南岸)の London Bridge駅の裏にShard(シャード)という87階建てのヨーロッパ最高層ビルを建設中。
2012年の完成後は<こんな>風になる予定。
Shardというのはガラスなどの「破片」の意味なのだが、
あまり風水上(?)縁起のよさそうな命名ではないな、と配偶者氏。

Cormorants
最悪の掃溜めだったこともあるテムズ川、近年は随分きれいになってきて、魚も戻ってきた。
なので、鳥も戻ってきた。Cormorant(鵜)達が休んでいる。

Weathervane
私が頻繁に撮ってしまうもののひとつが、カザミ。
このあたりは水運関連の会社の建物も多いため、魚のカザミ。
下にいるのは・・・これでは金のしゃちほこ。

Lamps
これまたよく撮るのが街燈。

River walk
Canon Street駅からの鉄道橋、その向こうにサザーク・ブリッジ。
Blackfriars駅からの鉄道橋、いくつも橋が続く。
このあたりで、まだ3時にもなっていないのに、薄暗いので街燈が灯り始める。

River walk
これはちょうどサザーク・ブリッジの下。
たくさん人が歩いているのがミレニアム・ブリッジ。
その向こうには、BlackFriars駅からの鉄道橋が見える。

River walk
ミレニアム・ブリッジの対岸は、旧火力発電所の建物のテート・モダン美術館。
その左の白っぽい建物が、シェイクスピアのグローブ座を復刻したもの。
夏の間開演のシェイクスピア劇は、いまやロンドン名物。
ボートが頻繁に通る。川も交通手段としてリヴァイヴァル。

St Paul's
ミレニアム・ブリッジを渡るべく階段を登る。
この道の真正面がSt Paul's。

Low tide
ミレニアム・ブリッジを渡っているところ。
この時はとても干潮で、昔の船着場の痕跡がはっきり見える。

Low tide
同じくミレニアム・ブリッジの上から。
現在はオフィス・ビルが建ち並んでいるが、
昔ははちょうどこの中央の茶色い建物のような倉庫が建ち並んでいたのだろう。
その倉庫に荷揚げするための船着場が続いたいたもののよう。

Foggy day
霧と、ビルから排出されるスチーム。その後ろにガーキン。

St Paul's with the Millennium Bridge
南岸に渡って、ミレニアム・ブリッジとSt.Paul's

St Paul's with the Millennium Bridge
望遠で。

このミレニアム・ブリッジ、その名の通り2000年の6月に開通したのだが、吊橋構造の上に大量に見物人が押し寄せて、その振動がひどかったらしい。安全性を再考慮するため、2日で閉鎖されて、そのあとまた2年費やして改良工事。2002年2月に再オープンした「いわくつき」の橋。
現在はSt.Paul'sから、テート・モダンに至る観光客の参道(あれ?逆か?)として活躍している。このSt.Paul'sとの新旧コントラストはロンドンの写真名所のひとつ。

ここからWaterloo駅まで南岸のパスを歩くつもりだったが、ビルの建設でパスが閉鎖されている。やる気を失ってしまって、最寄のバス停からバスに乗ってしまった。

Waterloo Station
なので、最後の写真はこれ、Waterloo駅。
私のターミナル駅であり、お気に入りの駅の一つ。
遠距離列車と、うちのような郊外線列車が、同じレベルの駅構内に並列していてとても解りやすい。
(ちなみに、実にややこしい例がLondon Bridge駅と、Victoria駅)
19世紀建造の構築が保存されていて、昔風なところが好感度高し。
一番好きな駅はこじんまりしていて美しいMarylebone駅かな。


おまけヴィデオは、Clashの”London Calling”。
80年代のイギリスのこのどうしようもない閉塞感を、大阪で同時体験していた私の「懐メロ」(笑)。


The Clash - London Calling
Uploaded by thegogo. - Up-to-the minute news videos.



Tower of London (ロンドン塔)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-11 Tue 10:46:41
  • 場所
前回の標本箱、中世のクリスマス・イベントの会場、Tower of London(ロンドン塔)のイメージをいくつか。

ロンドン塔は11世紀建造の要塞兼宮殿で、ロンドン観光名所のひとつでもあり、いまさら私がまたここで書き出すまでもなく「ロンドン塔」とググっていただくと、いくらでもここに関する話題は事欠かないかと。
死刑囚用の監獄としても長い間使用されていて、何人も貴族・市民を問わず処刑されている事から、「血塗られた」とか「呪いの」という印象が出来てしまっているようだ。確かに、ハンプトンコート・パレスとも並んで、大勢幽霊の方々も在住のとのこと。まぁ、イギリス自体、というか、歴史の古いヨーロッパはどこでも「血みどろの」歴史だらけ。人間の本質なんて一皮向いたらそんな程度のものなのだから、仕方あるまい。もうどこもかしこも、幽霊の方の断片が現人口を上回ってしまうかも・・・(笑)。
霊的体験まるでナシの私には、そんなデリカシーもなく、どちらのパレスでも写真撮りで機嫌よく遊んでいる。

Tower of London
ロンドン塔の屋根とWeathervane(風見)
え?その割には暗いゴス風の写真加工だって?
典型的なイギリスの冬日ということ。

Tower of London
撮影:pikous @Flickr
相変わらず、ディティールしか見てない、撮らない、なので、全体像の画像は借り物。
中心部の建物が White Tower(ホワイト・タワー)で、宮殿として使われていた。
件の「ロビンフッド」でも、ジョン王の宮廷はここ、ロンドン塔のホワイトタワー。
現在は武器・武具・鎧等のディスプレイに使用されている。

Display Inside the Tower of London
撮影:edwin.11 @Flickr
ホワイトタワー内のヘンリー8世の鎧の展示。
チューダー期の鎧は、すべてが金属板で作られているため、サイズの微調整がきかない。
どんどん太っていったヘンリー8世は、年々鎧を作り変えていった。
ロンドン塔には8つ残っているらしい。

Weathervane
イギリス王家紋章の風見。4つの塔の頂上にそれぞれついている。
この風見は中世のものではないが、17世紀のものだとか。
Starling(ムクドリ)がとまっている。

Tower of London
この通路は、カーテン・ウォールと呼ばれる外を取り巻く城壁の部分。
こんな狭い通路が不気味と思われるかもしれないが、
なにしろ11-2世紀の要塞、壁が分厚く作られているため、こういうことに・・・。
中世の城は、どこでもたいていこんな感じ。

Yeoman
Yeoman氏。Yeoman(ヨーマン)というのは自作農民のことなのだが、
宮廷の地位としての呼称でもある。護衛兵や宮廷の使用人の地位としてこう呼ばれる。
Beafeaterという呼び方もある。ロイヤル・パレスの護衛兵のヨーマンのことだそう。
語源は不明だが、肉で賃金支払いを受けていたからではないか、とも考えられている。
現在は、もっぱらガイド役。
皆さん退役軍人で、2007年に始めて女性退役軍人がヨーマンに就任した。

Tower of London in Christmas mode
同じくカーテンウォールに面した部分で、多分事務所か何か。
クリスマスの飾り付けが、古いドアによく似合っている。

Tower of London
チャペルの前のパッセージ。中世の街の片隅のよう。

Coins from Reign of Edward I
エドワード1世のグロート銀貨。前回の標本箱で、お目にかかった王様。似てる(笑)。
グロート銀貨は4ペンスの価値だとか。

View from the Tower of London
ロンドン塔から真裏に見えるタワー・ブリッジ。

View from the Tower of London
チャペル(Chapel Royal of St Peter and Vincula)の鐘の向こうに、
テムズ川を管理するPort of London Authorityの建物の彫像、そしてその後ろにはシティのガーキン。


ロンドン塔には王家の宝物庫、Crown Jewels(クラウン・ジュエルス)がある。ここも見ようかと思ったのだが、入り口から、チケット売り場の5倍位の長蛇の列・・・。また空いている時に来ればいいか、と断念。
ここは写真撮り禁止だと思ったのだが、Flickrで見事に撮った「つわもの」を見つけたので、画像を借りてきた。

The Imperial Crown of India
撮影:Σταύρος @Flickr Nicon D700(Phew!!)だそうで・・・お見事(笑)。

クラウン・ジュエルを断念した代わりに、帰りにテムズ川沿いをブラブラ歩いて帰ってきた。そのイメージを次回の標本箱に詰め込むことにしよう。

















Tower of London (ロンドン塔)でEdoward I (エドワード1世)に会う。

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-09 Sun 10:15:11
  • 写真
クリスマスが来ると、私の方は夏からぶっ通しのジュエリー仕事から少し解放される。ガラス職人のジムさんがフューズドグラスを仕上げてくれるまでは、次のシーズンのものが手につかない・・・というのを言い訳にして、写真の趣味の方にシフト換え。

去年の秋に、Historic Royal Paleces のメンバーになった。これはご近所ハンプトンコート・パレス、ロンドン塔、ケンジントン・パレス、バンケティング・ハウス共通の年間会員チケット。63ポンド(2011現在)で配偶者氏と私が前記の場所に一年間入り放題。コスチューム・イベント(正式にはライヴ・インタープリティションと呼ばれる)の撮影が好きなので、何度もハンプトンコート・パレスを訪れる私には、なかなかお得なシステム。なにしろ、どこでも10ポンド以上入場料を取られるので・・・。
クリスマス明けから、ハンプトンコートの方ではチューダー・クリスマスのイベント、ロンドン塔の方では中世クリスマスのイベントが行われていたので・・・実は両方行った(笑)。
まず、今回はロンドン塔の方から。

ロンドン塔の入場料が18ポンド以上するとは知らなかったー(Netで買っても16ポンド)、ハンプトンコートより高い・・・。そして、現地チケット売り場には長い列!!メンバー・カード所持なので、そのまま入場口に行ってすぐ入れる。これもメリットの一つ。ロンドン塔はさすがにセントラルの観光名所だけあって、混み方が「田舎」のハンプトンコート・パレスの比ではない・・・。その上、11世紀~12世紀に建造された城なので、壁が分厚くて通路が狭い、そして暗い・・・。これは写真撮り難しそう・・・と思ったが、タイミングよくイベントに居合わせて、かつ要領よくイベントについて回ったので、なかなか上手く撮れた。もしかすると、ゴツイズームレンズ着装に黒レザーコートを着ていたので、専属カメラマンか何かと勘違いされたかもしれない・・・何度も観光客の皆さんが場所をあけてくれた・・・(笑)。

Musicians
Medieval Palace(中世パレス)を入るとすぐにミュージシャンたちが演奏している。
彼らは中世の吟遊詩人の音楽専門のチームでTrouvère Medieval Minstrelsの皆さん。
そのまま、タイムスリップしてしまいそうな、雰囲気満点の演奏。

曲はAlfonso X -Cantiga(アルフォンソ10世のカンティガ)100番「Santa maria strela do dia」




King Edward I's chamber
隣のエドワード1世の居室の写真を撮っていたら・・・そのまた次の部屋から、クリスマス・キャロルが聞こえる・・。

King Edward I's court
隣の部屋では、宮廷の随員がエドワード王のために、キャロルを歌っている。

King Edward I's court
そして、王様・・・、

King Edward I
・・・に平伏しておめもじ(笑)。

Queen Margaret
左に控える美人さんは、二度目の王妃マーガレット。
王様より30歳以上(40歳以上という説もあり)年下のフランス王女。

ちなみに、最初の奥様はEleanor of Castile(エリナー・オブ・カスティル)で、16人子供をもうけた仲睦まじいカップル。
1290年にエリナー女王がリンカーンで亡くなった時、それを悼んだ王は、ロンドン・ウェストミンスター寺院に至るまでの葬列が泊まった12ヶ所に、エリナー・クロスを建立。そのひとつがロンドンのCharing Cross(チャリング・クロス)に建てられていたが、それがこの場所の名前の由来となっている。地下鉄ノーザンラインのチャリング・クロス駅ホームのDavid Gentleman氏のデザインによる壁画はこのストーリーに基づいている・・・とっても余談。

Charing Cross Station:  London, England
撮影:barberdavidm @ Flickr

Going to the chamber
観光客の皆さんにクリスマスの恩赦や祝福を与えてから、男性組は王の居室でクリスマスの食事。
ご婦人方は・・・多分、別のパフォーマンスを別の部屋で・・・だったのだと思う。
私はとにかく王様にくっついて移動。リアルな映像はこんな感じ。
この狭い通路を、王様も掻き分けて隣の部屋へ。

King is waiting for his Christmas dinner
食事の用意が整うまでちょっと手持ち無沙汰な王様は・・・

King Edward I
機嫌よく専属フォトグラファー(うそ・・・笑)にポーズをとって下さったりもする。

Christmas dining
食事自体は部屋に飾られているにもかかわらず・・・料理番がまだ到着しない。
こんなに混んでいると、イベントの俳優さん達も移動が難しい。

Bring my dinner now!!
やっと転がり込んできた料理番は、ご機嫌ナナメの王様に平謝り。
(これ全部、即興のセリフで演じる俳優さん達も大したもの・・・笑)

Pouring wine, washing hands...
料理番、大急ぎでワインを注ぎ、枢機卿の手に水を注ぐ。
中世にはまだフォークがなかったので、現在の中東の人のように手を使って食べる。
なので、食事前には必ず手を洗う。意外と清潔。

God Save the King!!
随員が音頭を取って・・・God Save the King!!(王に神の祝福を!!)Hurrah!!(万歳!!)

Cheers!!
で、乾杯。

Court people
運の悪い観光客の何人かは「君ちゃんとHurrah!!って叫んだか?」と、お咎めを受ける。
(これ全部パフォーマンスの一部・・・笑)

Charming girl serving for the King
かわいいお嬢ちゃんが何人かその場でスカウトされて、王様に給仕する役を演じる。

King is dining
ロースト肉料理、パイ料理にサフランライス。当時の北ヨーロッパでは、米は超高級食材。
王様位でないと、手に入らない。

King is dinning
設定では、右のプリンス・オヴ・ウェールズ、エドワード2世王子(エレナー女王との間の長男)と、
王様は折り合いが悪く、反目し合っている・・・なのだが、仲良く食事。
こんな風に、パンや肉を削ぎ切るためにナイフを使うが、食べるのは指で。

Christmas pie!!
クリスマスのパイが登場。

King, the pie and the chef
お見事な出来栄えに王様満足。料理番大得意。

ちなみに、この料理番君と相棒の女性は、ハンプトンコートの夏のイベントでも見かけた。
皆さんPast Pleasures Ltdというイベント会社の契約の俳優・女優さん達。
これからも、何度も撮影させてもらうことになるだろう。


次回は続きで、ロンドン塔のイメージ。



















記憶の中の風景

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-07 Fri 10:39:47
  • 場所
今日は少し趣向を変えて、Flickrの写真からいろいろ借りてきてみよう。
「場所」のカテゴリに入れてみたけれど、多分現実にはない場所、現在の時空間には存在しない場所の話。自分の「記憶の中にある風景」。「記憶」と呼べるほど明確なものではないけれども、見た時にとても懐かしく、なんとなく覚えているような、かつて垣間見たことのあるようなそんな印象を受けるヴィジュアルに時たま出くわす。勝手にそれを「Heart Land(心の故郷)」とか「Soul Land(魂の故郷)」とか呼んでいる。私の場合どうやらキーワードはByzantine(ビザンティン)ということのようだ。ビザンティン帝国に関して、簡潔に記したサイトのリンクを付けたけれど、歴史的事実はおいて置いて、ヴィジュアルで感じとっていただけたら・・・と思う。


By fusion-of-horizons @Flickr

Armenia - Lake Sevan monastery view
By 10b travelling @Flickr

Image
By *Niceshoot* @Flickr

stavropoleos
By fusion-of-horizons @Flickr

Solovki. Midday fog
By filchist @Flickr

CSA
By ·DTG· @Flickr

Image2
By rhythm @Flickr

Turkish House front room
By daerice @Flickr

GALERíAS EN LA PARTE ANTIGÜA DE LUGO
By NANIPOLLITO @Flickr

Alcaicería. Granada
By Juan Miguel Bueno. @Flickr


By fusion-of-horizons @Flickr


By joto25 @Flickr

window
By mym @Flickr


記憶の風景に関連しているのかどうだか、ちょっとスピ系な面白い話をおまけに・・・。これもまだ標本箱に詰め込んでなかった。
かなり以前からの知り合いで、チャネラーのRelaさんに私の過去生を観てもらったことがある。その時に「現在の美意識の基になっている過去生」として現れたのが、坊さん。坊さんといっても、キリスト教ではなくて、もっと昔の男性原理の強い火と光をを祭る宗教の坊さん。私にはそれがゾロアスター教だとすぐに解った。(多分)キリスト教がローマ国教になる前後の、3-4世紀のビザンティンで、現在で言うならアート・ディレクターのような役職。儀式のコスチュームや、寺院のインテリア装飾を仕切っていて、さまざまな職人に発注して製作させている。気難しい坊さんなのだが、いいものはちゃんと評価するので、職人の受けはよかったのだとか。本人は、本当は自分の手で製作する職人になりたかったのだが、当時のこととて転職も出来ず、じつは職人をうらやましく思っていたらしい。ともあれ・・・Relaさんの前に現れたその坊さんというのが・・・指に巨大な宝石の嵌った指輪をいくつもつけ、ネックレスをジャラジャラさせて、長いローブと高い帽子にも宝石と金の縫いとりでゴテゴテ・・・かなり派手なことになっている(笑)。

Portrait of a Zoroastrian monk

これは、その話をイマジネーションに自分で描いたイラストレーション。
そんなわけで、お飾り物好き、コスチューム・オタクがスピリチュアル的に証明(?)されたような話。愉快なので、大いに信じている。こうなったらもう、「お飾り道」を邁進するしかないだろう(笑)。

Londonの街 -2-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-05 Wed 10:13:16
  • 写真
近頃はあまり写真の方に時間を取れていなかったので、ネタにちょっとつまり気味。そんな時は、以前撮った写真を何とかカテゴリーにまとめて、標本箱を作っている。今日もそんな日で・・・ロンドンの街の写真を再び展覧してみよう・・・。

Covent Garden Station
コベント・ガーデン駅を出たところの道の街燈。パリでもそうだが、街燈ばかり撮ってしまう傾向有。

Neal's Yard
コベント・ガーデン近くのニールズヤード。
私も愛用しているブルーのボトルのニールズヤード・スキンケアの本店の上階はこんな感じ。

Church front near Pimlico
Pimlico(ピムリコ)の駅近くの教会の前。

Near Sloane Square
Sloane Square駅のあたりのレンガ造りのアパートメント。
高級なエリアで、大半は事務所になっている。

Near South Kensington
South Kensingtonから少し入ったところの住宅。藤の花満開の頃。

Near South Kensington
上の写真のご近所。ここではチューリップ満開。

Near South Kensington
そのまた近所のアンティーク本屋さん。
古風な店の外観と、大書されたWWWのウェブ・アドレスが仲良く共存。

Fountain in Trafalgar Sq.
トラファルガー・スクエアの噴水。
おもいっきり逆光で撮って、ポストプロセスで輝きをだしている。

Spitalfields
Spitalfield(スピタルフィールド)のあたりの、ジョージアン期の街並み。

St. Paul's : roof from the upper deck... 16/08/09
St Paul(セント・ポール)大聖堂の屋根。バスの2階から意外と上手く撮れた・・・。

Leadenhall Market 10/10/09
Leadenhall Market(レドンホール・マーケット)19世紀のアーケード式のマーケットの名残。
当時はテムズ川から水揚げした魚を卸すマーケットだった。今は、カフェや一般の店になっている。

St.Pancras station
19世紀ネオ・ゴシック・スタイルのSt Pancras駅。このゴテゴテぶりが私的「お気に入り」。
旧Midland Grand Hotelのこの建物は現在大改装中で、来年位(かな?)Marriott系のホテルとしてOpen予定。







テムズ川散歩-Christmas-day

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-03 Mon 10:22:59
  • 写真
日本の皆さんはまだゆっくり、お正月満喫のことかと・・・。
イギリスのNew Yearはさしずめ、日本のクリスマス。友達や職場の仲間でNew Yearカウントダウン>飲み会となる場合が多い。逆に、イギリスのクリスマスが、日本の正月に匹敵する雰囲気。大半の人は里帰りして家族が集まり、クリスマス・ディナーを囲み、その後、女王様のスピーチを聞いてからお茶になる。朝から教会に行く家族もあるし(現代では少数派)、ちょっとだけ厳粛な気分。
なので、先週のクリスマスの様子を、敢えてお正月にもりこんでしまおう(笑)。

我が家は英人家庭でもかなり例外に属していて、私も配偶者氏も、家族や係累に縁がない。なので、幸いなことに(と、私達は思っている)、この帰省ラッシュに移動する必要もなく、大勢でワイワイやる必要もない。 自宅でのんびりするのが一番の休養。
呑気年金生活者の配偶者氏が普段は「主夫」で、炊事・洗濯・掃除・買出しすべて引き受けているのだが(私は、ジュエリー仕事と写真趣味専門)、クリスマス・ディナーは年に一度、私の担当。これまた、一般英人宅と違って、我が家は2人きりなのでオーヴンは使わない(正確に言うと、使う必要がないので、壊れているのを直していない)。ル・クルーゼ鍋でオーガニック・チキンの脚を野菜と煮込む、のが定番。そのあと、お茶の時間まで腹ごなしに近くのテムズ川を散歩。

River boats
冬のテムズ川。リバー・ボートは冬の間はシーズン・オフでお休み。

Christmas dinnerI lit the fire in fireplace
そのクリスマス・ディナーはというと・・・こんな感じ。これもまた年に一度あるかないかで・・・暖炉に火を入れる。
お腹がいっぱいになるが、ここにクリスマスケーキも買い込んでいるので、それも食べたい。
それには、歩いて腹ごなしするしかない、という発想。
例年、食後に「女王様のスピーチ」をTVで見るのだが、今年は食べるのが遅くて見逃した。
まあ、ありがちなことをおっしゃっているだけなので(笑)、毎年拝聴する必要もないだろう。

Frozen reservoir
テムズ川に出る途中に貯水池があるが、先日来の寒波で凍結中。
昔は凍結していたといわれるテムズ川自体は、20世紀以降は、さすがに凍結したことはないらしい。

Hubby gave some Christmas presents to gulls
クリスマス・テムズ川散歩の目的の一つは、鳥達にクリスマス・プレゼント。

そのために、パンくずを溜め込んでおいた。配偶者氏がGull(カモメ)にパンくずを投げている。
毎年、この川辺にはかなりの数の家族連れが、同様にクリスマス・プレゼント持参でやって来るのだが、この日は日中でも氷点下のロンドンにしたら極寒日で、あまり人出はない。最近は「鳥に餌を与えないで」という看板が出ていたらしいので、そのせいかも・・・?
あまり法を気にしていないアウトローの我々は、「クリスマスはGiving Day(与える日)」と称して、多分文句言われるまで続けるんだろうな、この習慣(笑)。

Gull

Gulls

Gulls
高速でダイブしてくるカモメをカメラで捉えるのは、至難の技。
成功作は連写したなかからの「まぐれ」。

Gulls
川のもう少し先の、キングストンの川辺で、別の家族がプレゼント中。
アクロバット飛行・着水可能なカモメ優勢だが、気の強いCoot(オオバシ、黒い体に白い嘴)も負けてはいない。
対岸から白鳥も全速力で参加。

Gull
食べた?

Sunset
そうこうしているうちに、4時前には日没。

Sunset - River Thames
黄昏てきた。

Sunset - River Thames
空に浮かび上がっているのは、残念ながら流れ星ではなくて・・・飛行機。

Sunset - River Thames

Sunset - River Thames
クリスマスの夕暮れは静まり返っている。

Sunset - River Thames
日が沈むと川沿いは一段と冷え込んでくる。
暖かいお茶とケーキを目指して、早足で家に戻る。







Happy New Year 2011!!

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2011-01-01 Sat 00:15:30
  • 日記

あけましておめでとうございます!! 
和やかで、楽しい年でありますように!!


Happy New Year 2011!!


イギリスのお正月のイメージは・・・カウントダウンと花火かな。というので、花火のイメージ。

皆さん、今年もヨロシク。 いい年にしましょう!!


おまけ・・・。これは去年のだけど・・・ロンドン名物新年花火大会。今年のは、一段と派手だった。景気回復してきてるのかな? 



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