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2011年07月 Archive
Blurb本 到着
- 2011-07-30 Sat 10:00:35
- 写真
暑いよりか寒い方が得意なはずなのだが・・・、近頃明け方の気温が下がるのに、薄い夏ブランケットで寝ていて夏風邪を引いた。
花粉症の余韻?とか思っていたが、のどが痛くて微熱があるってのは風邪なんだ、と、気づいたときにはすでに遅し。
なので、いちだんと不真面目に、だらだらしておくに越したことはない。
今回は、以前書いたBlurb本作りの話の続きで・・・、<このページ>と<このページ>で書いていた、Blurbで作った写真本「Budapest」と「Home」が出来上がって届いてきた。
「Budapest」の方は大型写真本で33x28cmでハードカヴァー80ページ。「Home」の方は、小型のスクエア版18x18cmでハードカヴァー80ページ。
共通しているのは、今回どちらもプロ用コーティングなし上質紙を使ってみたこと。約20%~25%程度割高なのだが、ナチュラルな独特の質感は、版画や水彩画風の仕上がりで、レトロな時代がかった、絵画風の、あるいはナチュラルなテイストの写真には特に向いているかと。私的には仕上がりに大満足、割高の値打ちは充分にあると思う。

表紙はいつものハードカヴァー・イメージラップ。
個人的にダストジャケット(一枚ものの紙で巻き込んだ、表紙カヴァーのこと)が嫌いなので、
(読むのに邪魔で、いつでもはずしてなくしてしまう。あまり本体と一緒に生存したためしがない)
自分で本を作るときも、ついついダストジャケットでないものを選んでしまう。
そして、Blurb本の場合、ハードカヴァー・イメージラップだと、セミ・マット(サテンともいえる)の仕上がりなので、
これがまた気に入っている。(ダストジャケットやソフトカヴァーだと、グロス(艶)仕上げ。)

スタンダード仕様の紙だと118g/㎡だが、Proline uncoatedは148g/㎡で、ちょっと厚いめ。

マットな仕上がりの感じは、グラビア印刷風で、懐かしい感じ。

スタンダード紙に比べて、ほんのわずかだが暗い目に仕上がる(見える)傾向にある。
私はあまり気にならないけど・・・。

総合的には大満足。しばらくはこのコーティングなしの紙Loveが続きそう。
このプロラインシリーズの紙(Proline-uncoatedとProline pearlphoto)でオーダーすると、今のところすべてU.S.A.工場での印刷となる。
スタンダード紙やプレミアム紙でオーダーすると、ヨーロッパ圏のオーダーは、すべてオランダの印刷工場から発送されている。
Fedexを使って空輸されるので、オランダ配送とあまり時間的には差がないのだが、今回たまたま運が悪かったのか、本のバックカヴァーに配送中のダメージがあった。
自分用なので、一瞬「まあいいっか」なんて、いい加減に考えたが、もしこれが「売り物」なら、これは明らかにB品で、私が製作販売者だとしたら転売できないよな・・・ということに思い至る。
以前も一度だけオランダ工場からの本で、私のジュエリー本の真ん中に、よそのお子さんの記念写真が入っていて、ぶったまげたことがある。
これは、カスタマーサポート<ここ>に、証拠の写真を添付して(Type of issueからQuality concern With Received Order等を選ぶと、自動的に画像・書類添付のボタンが出てくる仕組み)、コンタクトすると、全面的に向こうのミスなので、大至急再刷・再送してくれた。
間違っていた方の本は返送する必要はなくて「とっておいてください」だったので、ていねいにお子達の写真を切り離して捨てて、自分用のジュエリー本予備コピーにした。(自分のジュエリーの内容に、ページ落ちはまるでなかったのが幸い。)
それに比べると、マイナーなダメージだが、ダメージはダメージ、写真つきでコンタクトしてみた。
「写真本を共同企画中のクライアントに対して、来月プレゼンテーションするにあたり(こんな傷物では)、つごうが悪い。」と書いて(本当なんだもん)。
そうしたら、2時間以内に「再刷・再送手配しました。」の返事が入ってきた。
今回はFedexのミスだったせいかどうかは知らないが、Fedexでも特急便に乗っかったようで、カスタマーセンターにコンタクトしてから6日目には、美麗なる完全版が到着。(通常は、オーダーして2週間ぐらいかかる。)
配送中ダメージ分は、手元に持っておいていいとのことだったので、またまた、ラッキーなエキストラ・コピー。
どんな会社でも失敗はあるけど、それをフォローするBlurbのカスタマー・サービス体制は、なかなかしっかりしている。
安心してオーダーできるというので、 いちだんとBlurbファンになった次第。
いっぽう、こちらはTtV(Through the Viewfinder)写真の本「Home」。

へへへ・・・来た来た。

これは「Budapest」よりずいぶん小さい18cmx18cmのスクエア本。
ちょうどTtV写真が正方形なのに引っ掛けて、このフォーマットを選んだ。
これまた・・・自分で言うのも変な人だが、超かわいい^^。
そしてこれまた、TtVのどことなくボヤーンとしてレトロな写真のイメージと、
Proline uncoatedのマットな質感がよくマッチした。
とまあ・・・、Blurb Love, Proline uncoatedペーパーLoveは続いている。
しかし、このマット紙というのも、写真の内容によるとは思う。
ジュエリー本を作るにあたり、このマット紙を使うかというと・・・たぶん使わないな。キラキラ命のジュエリーはやはり、写真・印刷ともに「艶紙」の方がマッチするような気がする。まあ、何事も実際に試してみないと解らないのだが。
最後にやっぱり広告(この前見たってば・・・と言われても貼る)
KotomicreationsのBlurb総合ブックショップは<こちら>。
花粉症の余韻?とか思っていたが、のどが痛くて微熱があるってのは風邪なんだ、と、気づいたときにはすでに遅し。
なので、いちだんと不真面目に、だらだらしておくに越したことはない。
今回は、以前書いたBlurb本作りの話の続きで・・・、<このページ>と<このページ>で書いていた、Blurbで作った写真本「Budapest」と「Home」が出来上がって届いてきた。
「Budapest」の方は大型写真本で33x28cmでハードカヴァー80ページ。「Home」の方は、小型のスクエア版18x18cmでハードカヴァー80ページ。
共通しているのは、今回どちらもプロ用コーティングなし上質紙を使ってみたこと。約20%~25%程度割高なのだが、ナチュラルな独特の質感は、版画や水彩画風の仕上がりで、レトロな時代がかった、絵画風の、あるいはナチュラルなテイストの写真には特に向いているかと。私的には仕上がりに大満足、割高の値打ちは充分にあると思う。

表紙はいつものハードカヴァー・イメージラップ。
個人的にダストジャケット(一枚ものの紙で巻き込んだ、表紙カヴァーのこと)が嫌いなので、
(読むのに邪魔で、いつでもはずしてなくしてしまう。あまり本体と一緒に生存したためしがない)
自分で本を作るときも、ついついダストジャケットでないものを選んでしまう。
そして、Blurb本の場合、ハードカヴァー・イメージラップだと、セミ・マット(サテンともいえる)の仕上がりなので、
これがまた気に入っている。(ダストジャケットやソフトカヴァーだと、グロス(艶)仕上げ。)

スタンダード仕様の紙だと118g/㎡だが、Proline uncoatedは148g/㎡で、ちょっと厚いめ。

マットな仕上がりの感じは、グラビア印刷風で、懐かしい感じ。

スタンダード紙に比べて、ほんのわずかだが暗い目に仕上がる(見える)傾向にある。
私はあまり気にならないけど・・・。

総合的には大満足。しばらくはこのコーティングなしの紙Loveが続きそう。
このプロラインシリーズの紙(Proline-uncoatedとProline pearlphoto)でオーダーすると、今のところすべてU.S.A.工場での印刷となる。
スタンダード紙やプレミアム紙でオーダーすると、ヨーロッパ圏のオーダーは、すべてオランダの印刷工場から発送されている。
Fedexを使って空輸されるので、オランダ配送とあまり時間的には差がないのだが、今回たまたま運が悪かったのか、本のバックカヴァーに配送中のダメージがあった。
自分用なので、一瞬「まあいいっか」なんて、いい加減に考えたが、もしこれが「売り物」なら、これは明らかにB品で、私が製作販売者だとしたら転売できないよな・・・ということに思い至る。
以前も一度だけオランダ工場からの本で、私のジュエリー本の真ん中に、よそのお子さんの記念写真が入っていて、ぶったまげたことがある。
これは、カスタマーサポート<ここ>に、証拠の写真を添付して(Type of issueからQuality concern With Received Order等を選ぶと、自動的に画像・書類添付のボタンが出てくる仕組み)、コンタクトすると、全面的に向こうのミスなので、大至急再刷・再送してくれた。
間違っていた方の本は返送する必要はなくて「とっておいてください」だったので、ていねいにお子達の写真を切り離して捨てて、自分用のジュエリー本予備コピーにした。(自分のジュエリーの内容に、ページ落ちはまるでなかったのが幸い。)
それに比べると、マイナーなダメージだが、ダメージはダメージ、写真つきでコンタクトしてみた。
「写真本を共同企画中のクライアントに対して、来月プレゼンテーションするにあたり(こんな傷物では)、つごうが悪い。」と書いて(本当なんだもん)。
そうしたら、2時間以内に「再刷・再送手配しました。」の返事が入ってきた。
今回はFedexのミスだったせいかどうかは知らないが、Fedexでも特急便に乗っかったようで、カスタマーセンターにコンタクトしてから6日目には、美麗なる完全版が到着。(通常は、オーダーして2週間ぐらいかかる。)
配送中ダメージ分は、手元に持っておいていいとのことだったので、またまた、ラッキーなエキストラ・コピー。
どんな会社でも失敗はあるけど、それをフォローするBlurbのカスタマー・サービス体制は、なかなかしっかりしている。
安心してオーダーできるというので、 いちだんとBlurbファンになった次第。
いっぽう、こちらはTtV(Through the Viewfinder)写真の本「Home」。

へへへ・・・来た来た。

これは「Budapest」よりずいぶん小さい18cmx18cmのスクエア本。
ちょうどTtV写真が正方形なのに引っ掛けて、このフォーマットを選んだ。
これまた・・・自分で言うのも変な人だが、超かわいい^^。
そしてこれまた、TtVのどことなくボヤーンとしてレトロな写真のイメージと、
Proline uncoatedのマットな質感がよくマッチした。
とまあ・・・、Blurb Love, Proline uncoatedペーパーLoveは続いている。
しかし、このマット紙というのも、写真の内容によるとは思う。
ジュエリー本を作るにあたり、このマット紙を使うかというと・・・たぶん使わないな。キラキラ命のジュエリーはやはり、写真・印刷ともに「艶紙」の方がマッチするような気がする。まあ、何事も実際に試してみないと解らないのだが。
最後にやっぱり広告(この前見たってば・・・と言われても貼る)
KotomicreationsのBlurb総合ブックショップは<こちら>。
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2011秋冬物新作内見会のお知らせ
- 2011-07-27 Wed 21:20:12
- Kotomiジュエリー
更新遅れてるのは・・・このお知らせを作っていたのだった。
また、今年もやります、プリヴュー・イヴェント、8月12日(金)夕方と、13日(土)の2日間。
アトリエ(兼・自宅)はSurbiton駅から徒歩7分。Surbiton駅(Zone 6)はWaterloo駅よりSouth West Trainsで15-20分。一時間に10本程度の便あり。西ロンドンからは地下鉄District Line、WimbledonでSouth West Trainsに乗り換えが便利。
詳しい番地等は、メールで問い合わせてください。
また、今年もやります、プリヴュー・イヴェント、8月12日(金)夕方と、13日(土)の2日間。
アトリエ(兼・自宅)はSurbiton駅から徒歩7分。Surbiton駅(Zone 6)はWaterloo駅よりSouth West Trainsで15-20分。一時間に10本程度の便あり。西ロンドンからは地下鉄District Line、WimbledonでSouth West Trainsに乗り換えが便利。
詳しい番地等は、メールで問い合わせてください。
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St Pancras Renaissance Hotel (セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル)
- 2011-07-25 Mon 10:00:00
- 装飾アート/デザイン
今回の標本箱は・・・先にお断り、全部Flickrからの借り物写真。私のフォトストックではありませんよ、念のため。
写真はすべてオープン直前の「内見ツアー」(こんなのあったとは知らなかったよー・・・涙)に参加したlondonstuff氏の撮影。
Special thanks to londonstuff @Flickr for sharing these fab images!!
借りてきてでもまとめてみたかったのが、今年の4月に大改装再オープンした、このロンドンのセント・パンクラス・ホテル。
もともとは、ミッドランド鉄道のターミナル駅付随のミッドランド・グランド・ホテルとして、George Gilbert Scott(ジョージ・ギルバート・スコット)卿の設計で、1873年にオープンした、ネオ・ゴシック建築の典型。
しかし、華麗であまりにもロマンティックな建築は、1936年にはすでに、時代の要求に合わないものとして閉館されてしまう。
20世紀に入って以来、ホテルの各部屋にバス・トイレが完備されるのが、アメリカに始まり世界大都市スタンダードになってきたのだが、この旧式の豪華な老婦人のようなホテル(ホテル・スタッフが、ヒップバスとお湯を部屋に運ぶシステム)を、モダンスタンダードに改修する資本が、鉄道会社には残っていなかった・・・、というのが、真相らしい。
というのは、この建物が今回のマリオット・ホテルチェーンに買収されて、大改装直前の数年前、最後のビルディング内見ツアーに参加したときに聞いた話。(このときに写真をやってなかったのので、廃墟状態の内装の写真がないのが残念・・・。)
30年代の閉館後は、鉄道関連のオフィスとして使われていたが、なんども買収・改装案が出ては、あまりの壮大なコストに話はすべてたち消えとなっていったとか・・・。
イギリスが経済不況に陥っていた70-80年代は、このエリアが最も荒廃していた時期で、その真ん中にダイノザウルスのようにそそり建つこのゴシック建築を、なぜだか私はこよなく愛していた。
栄光の過去のノスタルジックな響きを留める「ミッドランド・グランド・ホテル」という名前とともに。
それから時代は全く変わってしまって、ミレニアム(2000年)以降の経済バブルの続いたイギリスには、パリーロンドンを繋ぐユーロスターが導入される。当初Waterloo駅(ウォータールー駅・・・ちなみにうちのターミナル。パリまで便利だったんだ・・・)がロンドン側のターミナルだったのだが、スピードアップとトラブル防止のために、今までの在来線共有使用ルートから、ユーロスター専用ルートが敷かれて、ここ、セント・パンクラスに乗り入れとなった。
かくして・・・セント・パンクラスは、再び時代と経済の最先端に押し出された・・・ということは、旧ミッドランド・グランド・ホテルにも投資価値が出てきた、というのが今回の新装オープンにいたるいきさつ。

撮影:Ingy The Wingy @Flickr
これまた別の人からの借り物の外観写真。
V&Aや自然史博物館、王立裁判所と同様・・・私的ロンドン建築Top10入りしている。
(あ、ゴス好きなだけ・・・笑)

撮影:londonstuff @Flickr
客室に至る中央の大階段。

撮影:londonstuff @Flickr
階段前のランディングには壁画。
Spencer(スペンサー)の「(Fairy Queen)神仙女王」の詩にちなんで描かれた、Thomas Wallis Hayの手になるもの。
改装前ツアーに参加したとき、周りは壁材・床材むき出しになっている環境で、壁画と鉄の手すりが
いまだにいい状態で保たれていたのが印象的だったのを、覚えている。

撮影:londonstuff @Flickr
その、階段の鉄製手すり。

撮影:londonstuff @Flickr
天井はこんな風にペイントされていて・・・
中世~チューダー期の教会の天井によく使われたパターンから採られている。

撮影:londonstuff @Flickr
カーペットもオリジナル・デザインがリプロで製作された。

撮影:londonstuff @Flickr
これは、付随のバーの入り口。

撮影:londonstuff @Flickr
天井が圧巻・・・、こ・・・こんなだったんだ・・・。

撮影:londonstuff @Flickr
これはレストラン部の内装。

撮影:londonstuff @Flickr
旧館の廊下が少し暗くて陰気な感じだったのだが、それはそのまま。
この廊下にあるキャビネットは「物入れ」で、19世紀のものを踏襲している。
実際の収納スペースが足りないため、当時このようなキャビネットを設置する必要があったのだとか。

撮影:londonstuff @Flickr
これは、建物の間を繋ぐ鉄橋廊下。とても、ゴシック。

撮影:londonstuff @Flickr
Ladies' smoking room (女性用喫煙室)。
Smoking roomというのは、食後紳士諸君が煙草をふかしながら「男内の話題」に興じる・・・とういう伝統の部屋。
女性は「ティールーム」の方に移動して、「女内の話題」に興じるということになっている。
「女性用喫煙室」がホテルに設けられるのは、画期的な例だったそうだ。

撮影:londonstuff @Flickr
修復された、Ladies' smoking room (女性用喫煙室)のインテリア。
テラスに面した、明るい開放的な部屋だったのを覚えている。

撮影:londonstuff @Flickr
これが現代の「一般の」部屋で、あー、あまり広くない、あー、あまりたいしたことない(失礼)。
それでも一泊250ポンドぐらいするそうなので、私自身はけして泊まることはない・・・だろうな?

撮影:londonstuff @Flickr
ところが・・・設計者ジョージ・ギルバート・スコット卿にちなんで名づけられた、最高級の部屋があって・・・、

撮影:londonstuff @Flickr
カーテン・カーペット・家具に至るまで、すべて当時のギルバート・スコットのデザイン通りに復刻されている。
(この撮影時は、まだ工事が続いている様子) これは、一泊うん千ポンドの部屋であることは間違いない・・・。
私自身はけして泊まれないと・・・これだけは断言できる(笑)。

撮影:londonstuff @Flickr
ホテルの一室から眺める、セント・パンクラス、ユーロスター・ターミナル。
そういえば、来年はオリンピックやるんだなー(超無関心・・・笑)。

撮影:londonstuff @Flickr
入り口を入ったところのロビー。
「お泊り」は私には無理そうなので、ここでぜひお茶でもしたいもの。その折には、もちろんカメラ持参で^^。
個人的には、あまり利用するチャンス(予算?)のなさそうなホテルだが、建築が蘇って生き生きと輝いてくるのを見るのは、本当に嬉しくなってしまう。
潤沢なご予算と興味をお持ちの方は<このページ>からブッキングできますよ。
写真はすべてオープン直前の「内見ツアー」(こんなのあったとは知らなかったよー・・・涙)に参加したlondonstuff氏の撮影。
Special thanks to londonstuff @Flickr for sharing these fab images!!
借りてきてでもまとめてみたかったのが、今年の4月に大改装再オープンした、このロンドンのセント・パンクラス・ホテル。
もともとは、ミッドランド鉄道のターミナル駅付随のミッドランド・グランド・ホテルとして、George Gilbert Scott(ジョージ・ギルバート・スコット)卿の設計で、1873年にオープンした、ネオ・ゴシック建築の典型。
しかし、華麗であまりにもロマンティックな建築は、1936年にはすでに、時代の要求に合わないものとして閉館されてしまう。
20世紀に入って以来、ホテルの各部屋にバス・トイレが完備されるのが、アメリカに始まり世界大都市スタンダードになってきたのだが、この旧式の豪華な老婦人のようなホテル(ホテル・スタッフが、ヒップバスとお湯を部屋に運ぶシステム)を、モダンスタンダードに改修する資本が、鉄道会社には残っていなかった・・・、というのが、真相らしい。
というのは、この建物が今回のマリオット・ホテルチェーンに買収されて、大改装直前の数年前、最後のビルディング内見ツアーに参加したときに聞いた話。(このときに写真をやってなかったのので、廃墟状態の内装の写真がないのが残念・・・。)
30年代の閉館後は、鉄道関連のオフィスとして使われていたが、なんども買収・改装案が出ては、あまりの壮大なコストに話はすべてたち消えとなっていったとか・・・。
イギリスが経済不況に陥っていた70-80年代は、このエリアが最も荒廃していた時期で、その真ん中にダイノザウルスのようにそそり建つこのゴシック建築を、なぜだか私はこよなく愛していた。
栄光の過去のノスタルジックな響きを留める「ミッドランド・グランド・ホテル」という名前とともに。
それから時代は全く変わってしまって、ミレニアム(2000年)以降の経済バブルの続いたイギリスには、パリーロンドンを繋ぐユーロスターが導入される。当初Waterloo駅(ウォータールー駅・・・ちなみにうちのターミナル。パリまで便利だったんだ・・・)がロンドン側のターミナルだったのだが、スピードアップとトラブル防止のために、今までの在来線共有使用ルートから、ユーロスター専用ルートが敷かれて、ここ、セント・パンクラスに乗り入れとなった。
かくして・・・セント・パンクラスは、再び時代と経済の最先端に押し出された・・・ということは、旧ミッドランド・グランド・ホテルにも投資価値が出てきた、というのが今回の新装オープンにいたるいきさつ。

撮影:Ingy The Wingy @Flickr
これまた別の人からの借り物の外観写真。
V&Aや自然史博物館、王立裁判所と同様・・・私的ロンドン建築Top10入りしている。
(あ、ゴス好きなだけ・・・笑)

撮影:londonstuff @Flickr
客室に至る中央の大階段。

撮影:londonstuff @Flickr
階段前のランディングには壁画。
Spencer(スペンサー)の「(Fairy Queen)神仙女王」の詩にちなんで描かれた、Thomas Wallis Hayの手になるもの。
改装前ツアーに参加したとき、周りは壁材・床材むき出しになっている環境で、壁画と鉄の手すりが
いまだにいい状態で保たれていたのが印象的だったのを、覚えている。

撮影:londonstuff @Flickr
その、階段の鉄製手すり。

撮影:londonstuff @Flickr
天井はこんな風にペイントされていて・・・
中世~チューダー期の教会の天井によく使われたパターンから採られている。

撮影:londonstuff @Flickr
カーペットもオリジナル・デザインがリプロで製作された。

撮影:londonstuff @Flickr
これは、付随のバーの入り口。

撮影:londonstuff @Flickr
天井が圧巻・・・、こ・・・こんなだったんだ・・・。

撮影:londonstuff @Flickr
これはレストラン部の内装。

撮影:londonstuff @Flickr
旧館の廊下が少し暗くて陰気な感じだったのだが、それはそのまま。
この廊下にあるキャビネットは「物入れ」で、19世紀のものを踏襲している。
実際の収納スペースが足りないため、当時このようなキャビネットを設置する必要があったのだとか。

撮影:londonstuff @Flickr
これは、建物の間を繋ぐ鉄橋廊下。とても、ゴシック。

撮影:londonstuff @Flickr
Ladies' smoking room (女性用喫煙室)。
Smoking roomというのは、食後紳士諸君が煙草をふかしながら「男内の話題」に興じる・・・とういう伝統の部屋。
女性は「ティールーム」の方に移動して、「女内の話題」に興じるということになっている。
「女性用喫煙室」がホテルに設けられるのは、画期的な例だったそうだ。

撮影:londonstuff @Flickr
修復された、Ladies' smoking room (女性用喫煙室)のインテリア。
テラスに面した、明るい開放的な部屋だったのを覚えている。

撮影:londonstuff @Flickr
これが現代の「一般の」部屋で、あー、あまり広くない、あー、あまりたいしたことない(失礼)。
それでも一泊250ポンドぐらいするそうなので、私自身はけして泊まることはない・・・だろうな?

撮影:londonstuff @Flickr
ところが・・・設計者ジョージ・ギルバート・スコット卿にちなんで名づけられた、最高級の部屋があって・・・、

撮影:londonstuff @Flickr
カーテン・カーペット・家具に至るまで、すべて当時のギルバート・スコットのデザイン通りに復刻されている。
(この撮影時は、まだ工事が続いている様子) これは、一泊うん千ポンドの部屋であることは間違いない・・・。
私自身はけして泊まれないと・・・これだけは断言できる(笑)。

撮影:londonstuff @Flickr
ホテルの一室から眺める、セント・パンクラス、ユーロスター・ターミナル。
そういえば、来年はオリンピックやるんだなー(超無関心・・・笑)。

撮影:londonstuff @Flickr
入り口を入ったところのロビー。
「お泊り」は私には無理そうなので、ここでぜひお茶でもしたいもの。その折には、もちろんカメラ持参で^^。
個人的には、あまり利用するチャンス(予算?)のなさそうなホテルだが、建築が蘇って生き生きと輝いてくるのを見るのは、本当に嬉しくなってしまう。
潤沢なご予算と興味をお持ちの方は<このページ>からブッキングできますよ。
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Kotomiジュエリー-秋冬コレクション2011(スライドショー)
- 2011-07-23 Sat 10:00:00
- Kotomiジュエリー
や・・・やっと、秋冬コレクションの撮影終了。Flickrにアップロードできたので、スライドショーでお披露目。
これで品番は入ったのだけれど、ここからプライス付け、タグ付け作業が待っている。
すべて終わったら、また、ディティール入りの写真で標本箱にも詰め込む予定。ボチボチいきます^^。
手抜き標本箱なので・・・おまけヴィデオは、Psychedelic Fursの Sister Europe。
秋冬コレクションに色味があってる(?) こんな、アンニュイでデカダンで暗っぽいのは、もちろん1980年、”ファーズ”のデヴュー・アルバムより。
これで品番は入ったのだけれど、ここからプライス付け、タグ付け作業が待っている。
すべて終わったら、また、ディティール入りの写真で標本箱にも詰め込む予定。ボチボチいきます^^。
手抜き標本箱なので・・・おまけヴィデオは、Psychedelic Fursの Sister Europe。
秋冬コレクションに色味があってる(?) こんな、アンニュイでデカダンで暗っぽいのは、もちろん1980年、”ファーズ”のデヴュー・アルバムより。
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TtV(Through the Viewfinder)写真と写真本「Home」
- 2011-07-21 Thu 10:00:28
- 写真
今回は、近頃ちょっとはまってた遊び(ジュエリーの完成品が横で山済み・・・タグ付けまだ出来てない・・・Alas・・・)。
相変わらず写真がらみで、TtV(Through the Viewfinder-ヴューファインダー越し)写真。
英文Wikiリンクは上に貼り付けたが、日本語がない。どこかにないかなとサーチして見たら、<ここ>のページに、丁寧な解りやすい説明を見つけたので、解説すべてお任せ・・・。著者さん、ありがとう^^。
一言で言うと、ヴィンテージカメラの大きなヴューファインダーを使って、別の(デジタルであること多し)カメラで写真を撮る、というテクニーク。
なぜまたこんなシチメンドクサイことをするのかというと・・・、ヴィンテージカメラ、といっても、主に60年代ごろにマス市場向けに量産された作られたカメラ(Kodak DuaflexのシリーズがTtV用に使用されること多し)の、プラスチック凸レンズが、見る世界をゆがませ、色も変われば、レンズに積み重なった埃まで写る・・・という「レトロ効果」を狙ってのこと。
あまり知らないのだが・・・ガジェット帝国・日本ではトイカメラが発達(?)しているので、比較的似たようなイメージに仕上がるTtVに手を出す必要がないのではないかな・・・とも思う。
ともあれ、ここ、ガジェット砂漠・U.K.では、おもちゃは「手作り」が原則(笑)。
U.S.Aやヨーロッパで普及しているFlickrでも、TtVやっている人は多いようで、グループもある<ここ>。
私の場合、面白いな・・・と思って去年Kodak DuaflexをE-bayで購入。
シャッター機能は使わなくて、ヴューファインダーから覗ければいいので、故障品でもO.K.。
Duaflex自体量産品なので値打ちのあるものではないし、たいてい£2-3で手に入る。送料入れても£5の「資本投資」。
上のレンズがヴューファインダー用で、下が本来は撮影用のレンズ(だった)。上の蓋がカパッと開いて、覗き込めるようになっている。
その蓋を最大限開いて(90度まで開く)、その上からCanon D500で撮る。
チビのデジカメだとやりやすいのだが、D500は重い上に、レンズの接写距離がチビカメほど近くないので、30cm近く離す必要がある。すると、Duaflexのヴューファインダーの表面に映り込みが出る・・・と、ちょっと問題多し。
真ん中でもやもや白いのは、すべて「写りこみ」。
これを防ぐには、(上の日本語解説のページに詳しく解説されているけれど)、手作りで「フッド(コントラプションと呼ぶそうな・・)」をつけてやる必要がある。
これが面倒で・・・一年ほかっていた(笑)。
ところが、先日ジュエリー仕事からの激しい「逃避」で、唐突にこれを作ってしまった。
「美意識優先主義」なので、手元にあったエナメル風の紙を貼って「カッコかまし」したものの・・・折りたたみも取り外しも出来ない・・・全く不便(笑)。
今度は、見つけた上のリンク記事に習って、もう少し機能的なやつを開発しようかと。あー、また一年かかるか・・・。
でもまあ、ひとまずはこれで、家の中やら外やらを撮って回った。

こんな風に・・・。(これはミラーに映して撮っている)
撮る方のCanon 500Dには、50mm f/1.4のプライムレンズ着装。
少しでも焦点距離を近づけるために、12mmのチューブ・エクステンションも付けている。

キッチンのコーヒー・グラインダー。
イメージがレンズを通して、ミラーに写りこむ状態を撮るので、すべて左右反転のミラー・イメージになる。
一眼レフのヴューファインダーなどは、もう一度内臓ミラーに写しこんでイメージと「平行」に見ている様にするため、左右反転が元通りになる。
Photoshopの加工で簡単に反転できるのだけれど、これを「する」「しない」は、本人のすき好き。
個人的には、ミラーイメージのままの方が、いかにもTtVという感じがして好き。 そして、特に家の中など見慣れた光景がミラーイメージになったときの、ちょっとシュールな感覚が面白いのでこのままにしている。

ちなみに、これがオリジナルのイメージ。
これから、後加工でトリミングと色のエンハンスをしている。

これも、色はかなり強調している。

前回のフラワーショウの標本箱、最後に出てきたバラのポプリ。

ここにも。

結局はどのカメラで撮っていても、光の効果が決まった時は、たいてい仕上がりも面白い。

なに、ローライトが好きなだけなんだな・・・。
もう一つTtVのイメージの特徴といえば、あまり、水平垂直を意識しないということ。
「水平垂直をまっすぐとること」というのが、写真の基礎のように言われていて(これもまあ、ケース・バイ・ケースだが・・・)、そのために後処理で、まっすぐに直したりする。
画面が正方形だからなのか、TtVのスナップ・ショット的なるカジュアル性からくるのか、あるいは、反転イメージで覗き込んでいて「まっすぐ」をとるのが、困難なためか(私だけ?)・・・ともかく、斜めってるのもまた「よし」。
という風に、シリーズで写真を撮りためると、即、取り掛かってしまうもう一つの遊び・・・、Blurb本・・・。
そう・・・・、また、やってしまった。
今回は18cmx18cmのミニ正方形本で、80ページ。紙は、前回のプロ仕様ノン・コート紙が気に入って,
自分用にはこれを、また使用。
ブックショップでは、普通紙使用・ソフトカヴァーのもの-£16.99(+送料)、普通紙使用・ハードカヴァー・ダストカヴァー付きのもの-£24.93(+送料)、プロライン・コーティングなしの上質マットペーパー使用、イメージプリント・ハードカヴァーのもの-£34.43(+送料)、という3段階の選択肢を設定。<ブックショップはここ>
ともあれ・・・、Blurb bookshowで見る分にはタダなので、ぜひお楽しみください(笑)。
相変わらず写真がらみで、TtV(Through the Viewfinder-ヴューファインダー越し)写真。
英文Wikiリンクは上に貼り付けたが、日本語がない。どこかにないかなとサーチして見たら、<ここ>のページに、丁寧な解りやすい説明を見つけたので、解説すべてお任せ・・・。著者さん、ありがとう^^。
一言で言うと、ヴィンテージカメラの大きなヴューファインダーを使って、別の(デジタルであること多し)カメラで写真を撮る、というテクニーク。
なぜまたこんなシチメンドクサイことをするのかというと・・・、ヴィンテージカメラ、といっても、主に60年代ごろにマス市場向けに量産された作られたカメラ(Kodak DuaflexのシリーズがTtV用に使用されること多し)の、プラスチック凸レンズが、見る世界をゆがませ、色も変われば、レンズに積み重なった埃まで写る・・・という「レトロ効果」を狙ってのこと。
あまり知らないのだが・・・ガジェット帝国・日本ではトイカメラが発達(?)しているので、比較的似たようなイメージに仕上がるTtVに手を出す必要がないのではないかな・・・とも思う。
ともあれ、ここ、ガジェット砂漠・U.K.では、おもちゃは「手作り」が原則(笑)。
U.S.Aやヨーロッパで普及しているFlickrでも、TtVやっている人は多いようで、グループもある<ここ>。
私の場合、面白いな・・・と思って去年Kodak DuaflexをE-bayで購入。
シャッター機能は使わなくて、ヴューファインダーから覗ければいいので、故障品でもO.K.。
Duaflex自体量産品なので値打ちのあるものではないし、たいてい£2-3で手に入る。送料入れても£5の「資本投資」。
上のレンズがヴューファインダー用で、下が本来は撮影用のレンズ(だった)。上の蓋がカパッと開いて、覗き込めるようになっている。
その蓋を最大限開いて(90度まで開く)、その上からCanon D500で撮る。
チビのデジカメだとやりやすいのだが、D500は重い上に、レンズの接写距離がチビカメほど近くないので、30cm近く離す必要がある。すると、Duaflexのヴューファインダーの表面に映り込みが出る・・・と、ちょっと問題多し。
真ん中でもやもや白いのは、すべて「写りこみ」。
これを防ぐには、(上の日本語解説のページに詳しく解説されているけれど)、手作りで「フッド(コントラプションと呼ぶそうな・・)」をつけてやる必要がある。
これが面倒で・・・一年ほかっていた(笑)。
ところが、先日ジュエリー仕事からの激しい「逃避」で、唐突にこれを作ってしまった。
「美意識優先主義」なので、手元にあったエナメル風の紙を貼って「カッコかまし」したものの・・・折りたたみも取り外しも出来ない・・・全く不便(笑)。
今度は、見つけた上のリンク記事に習って、もう少し機能的なやつを開発しようかと。あー、また一年かかるか・・・。
でもまあ、ひとまずはこれで、家の中やら外やらを撮って回った。

こんな風に・・・。(これはミラーに映して撮っている)
撮る方のCanon 500Dには、50mm f/1.4のプライムレンズ着装。
少しでも焦点距離を近づけるために、12mmのチューブ・エクステンションも付けている。

キッチンのコーヒー・グラインダー。
イメージがレンズを通して、ミラーに写りこむ状態を撮るので、すべて左右反転のミラー・イメージになる。
一眼レフのヴューファインダーなどは、もう一度内臓ミラーに写しこんでイメージと「平行」に見ている様にするため、左右反転が元通りになる。
Photoshopの加工で簡単に反転できるのだけれど、これを「する」「しない」は、本人のすき好き。
個人的には、ミラーイメージのままの方が、いかにもTtVという感じがして好き。 そして、特に家の中など見慣れた光景がミラーイメージになったときの、ちょっとシュールな感覚が面白いのでこのままにしている。

ちなみに、これがオリジナルのイメージ。
これから、後加工でトリミングと色のエンハンスをしている。

これも、色はかなり強調している。

前回のフラワーショウの標本箱、最後に出てきたバラのポプリ。

ここにも。

結局はどのカメラで撮っていても、光の効果が決まった時は、たいてい仕上がりも面白い。

なに、ローライトが好きなだけなんだな・・・。
もう一つTtVのイメージの特徴といえば、あまり、水平垂直を意識しないということ。
「水平垂直をまっすぐとること」というのが、写真の基礎のように言われていて(これもまあ、ケース・バイ・ケースだが・・・)、そのために後処理で、まっすぐに直したりする。
画面が正方形だからなのか、TtVのスナップ・ショット的なるカジュアル性からくるのか、あるいは、反転イメージで覗き込んでいて「まっすぐ」をとるのが、困難なためか(私だけ?)・・・ともかく、斜めってるのもまた「よし」。
という風に、シリーズで写真を撮りためると、即、取り掛かってしまうもう一つの遊び・・・、Blurb本・・・。
そう・・・・、また、やってしまった。
今回は18cmx18cmのミニ正方形本で、80ページ。紙は、前回のプロ仕様ノン・コート紙が気に入って,
自分用にはこれを、また使用。
ブックショップでは、普通紙使用・ソフトカヴァーのもの-£16.99(+送料)、普通紙使用・ハードカヴァー・ダストカヴァー付きのもの-£24.93(+送料)、プロライン・コーティングなしの上質マットペーパー使用、イメージプリント・ハードカヴァーのもの-£34.43(+送料)、という3段階の選択肢を設定。<ブックショップはここ>
ともあれ・・・、Blurb bookshowで見る分にはタダなので、ぜひお楽しみください(笑)。
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Hamton Court Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)2011-4-
- 2011-07-19 Tue 10:00:20
- イベント
ハンプトンコートパレス・フラワーショウの最終回は薔薇のイメージを中心に。
まあ、野菜や楚々としたラヴェンダーも美しいのだが、ゴージャスなのはやはり薔薇。
ハンプトンコート・フラワーショウでは、毎年「ローズ・マーキー」という薔薇育苗業者専用のマーキーが建つ。
今年はショウのメインテーマが「不思議の国のアリス」なので、(昨年はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」、一昨年は即位500年記念の「ヘンリー8世」)ローズマーキーにもアリスやマッド・ハッター登場。

ティー・パーティーやら、

女王様やら・・・。

ここでも薔薇の中でティー・パーティー。
そう、ティー・パーティーもトレンドの一つ。

イギリスの薔薇といえば・・・、最初に思い浮かぶのがDavid Austin(ディヴィッド・オースティン)の薔薇。
ここでも、ティー・パーティーを花で演出。
サイトが日本語にまで対応しているところを見ると、日本でも普及していることと。
19世紀に開発されたモダン・ローズ- 株の先に一個だけ見事な花を咲かせるようにする、花びらが巻き上がって尖がってる(剣弁咲き)、公園によくある、アレ- の、色・サイズ・四季咲きのメリットと、オールド・ローズの丈夫さ・カップ咲きのノスタルジックな形・花数の多いフロリバンダ性のメリットの、両方を受け継で掛け合わされた「イングリッシュ・ローズ」を開発したのが、ディヴィッド・オースティン氏。
この、イングリッシュ・ローズは薔薇の中でも別格、まるで別種の花のようにも見える。
もちろん、イギリスでも大人気で「イングリッシュ・ローズ以外は薔薇とは思えない・・・・。」と感じている方々も多し。
ファッション雑誌、インテリア雑誌の小物といえば・・・たいていこのイングリッシュ・ローズ。

芍薬ですか、牡丹ですか・・・というような、花びらの多さ、

その花びらの、ニュアンスのある、グラデーションカラーも、典型的なディヴィッド・オースティン印。

しつこく撮っている(笑)。

なにしろ、ディスプレイのセンスも見事なもので・・・。

花一輪だけでも、充分美しい。
実際に切花ギフトのパッケージに、花一輪のものもある。
これは、カップ・ケーキに見立てたアレンジメント。

ゴージャスなイングリッシュ・ローズは、野草と組み合わせるのが定番。

ヴォリュームを出したいときに、組み合わせられるアジサイ。
ここでは、アジサイだけをジャグに差して、ティーパーティーの演出に。

いや・・・べつに、ディヴィッド・オースティン・ロージズ社の、アフェリティ貼っているわけではありません(笑)。
他の薔薇達にも眼を向けてみる。

いや、なに・・・豪華なばかりがバラではなくて、
こんな愛らしいシュラブ系の薔薇も、コテージガーデンにはふさわしいかと。

チョコレート色の・・・これはアストランティア・メージャーかな?・・・とともに。

ここでは、ミニ薔薇が販売されている。
日本だと夏に蒸れてしまって、すぐお亡くなりになってしまうミニ薔薇だが(私の場合)、
イギリスでは原産地だけあって、よく育つ。
地植えにしたら、野ばらのように育ってしまった・・・。

バラと好対照のアジサイもにもさまざまな別種・新種あり。

これもバラとのアレンジによく使われるスカビオサ。
蜂の好きな香りなのか、マーキーの中までバンブルビーがやってきた。

ローズ・マーキーを出てうろうろしていたら、またマッドハッター発見。
これは地元の小学生が、毎年テーマにちなんだ、花のディスプレイを展示するコーナー。

ショウガーデンでも、バラ・スカビオサ・草ものの、コンビネーションが爽やか。

最後にまた、「お買い物」スタンドにもどって、ローズのポプリ。
あまりにもいい香りで・・・一袋買って帰った^^。
次回は、レトロなカメラで遊んでいる話。
まあ、野菜や楚々としたラヴェンダーも美しいのだが、ゴージャスなのはやはり薔薇。
ハンプトンコート・フラワーショウでは、毎年「ローズ・マーキー」という薔薇育苗業者専用のマーキーが建つ。
今年はショウのメインテーマが「不思議の国のアリス」なので、(昨年はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」、一昨年は即位500年記念の「ヘンリー8世」)ローズマーキーにもアリスやマッド・ハッター登場。

ティー・パーティーやら、

女王様やら・・・。

ここでも薔薇の中でティー・パーティー。
そう、ティー・パーティーもトレンドの一つ。

イギリスの薔薇といえば・・・、最初に思い浮かぶのがDavid Austin(ディヴィッド・オースティン)の薔薇。
ここでも、ティー・パーティーを花で演出。
サイトが日本語にまで対応しているところを見ると、日本でも普及していることと。
19世紀に開発されたモダン・ローズ- 株の先に一個だけ見事な花を咲かせるようにする、花びらが巻き上がって尖がってる(剣弁咲き)、公園によくある、アレ- の、色・サイズ・四季咲きのメリットと、オールド・ローズの丈夫さ・カップ咲きのノスタルジックな形・花数の多いフロリバンダ性のメリットの、両方を受け継で掛け合わされた「イングリッシュ・ローズ」を開発したのが、ディヴィッド・オースティン氏。
この、イングリッシュ・ローズは薔薇の中でも別格、まるで別種の花のようにも見える。
もちろん、イギリスでも大人気で「イングリッシュ・ローズ以外は薔薇とは思えない・・・・。」と感じている方々も多し。
ファッション雑誌、インテリア雑誌の小物といえば・・・たいていこのイングリッシュ・ローズ。

芍薬ですか、牡丹ですか・・・というような、花びらの多さ、

その花びらの、ニュアンスのある、グラデーションカラーも、典型的なディヴィッド・オースティン印。

しつこく撮っている(笑)。

なにしろ、ディスプレイのセンスも見事なもので・・・。

花一輪だけでも、充分美しい。
実際に切花ギフトのパッケージに、花一輪のものもある。
これは、カップ・ケーキに見立てたアレンジメント。

ゴージャスなイングリッシュ・ローズは、野草と組み合わせるのが定番。

ヴォリュームを出したいときに、組み合わせられるアジサイ。
ここでは、アジサイだけをジャグに差して、ティーパーティーの演出に。

いや・・・べつに、ディヴィッド・オースティン・ロージズ社の、アフェリティ貼っているわけではありません(笑)。
他の薔薇達にも眼を向けてみる。

いや、なに・・・豪華なばかりがバラではなくて、
こんな愛らしいシュラブ系の薔薇も、コテージガーデンにはふさわしいかと。

チョコレート色の・・・これはアストランティア・メージャーかな?・・・とともに。

ここでは、ミニ薔薇が販売されている。
日本だと夏に蒸れてしまって、すぐお亡くなりになってしまうミニ薔薇だが(私の場合)、
イギリスでは原産地だけあって、よく育つ。
地植えにしたら、野ばらのように育ってしまった・・・。

バラと好対照のアジサイもにもさまざまな別種・新種あり。

これもバラとのアレンジによく使われるスカビオサ。
蜂の好きな香りなのか、マーキーの中までバンブルビーがやってきた。

ローズ・マーキーを出てうろうろしていたら、またマッドハッター発見。
これは地元の小学生が、毎年テーマにちなんだ、花のディスプレイを展示するコーナー。

ショウガーデンでも、バラ・スカビオサ・草ものの、コンビネーションが爽やか。

最後にまた、「お買い物」スタンドにもどって、ローズのポプリ。
あまりにもいい香りで・・・一袋買って帰った^^。
次回は、レトロなカメラで遊んでいる話。
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Hamton Court Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)2011-3-
- 2011-07-17 Sun 10:00:00
- イベント
London今週末は雨・・・雨・・・雨。ふだんから「家ごもり」系の性格なのに、一段と出る気がしない。
暑いのが苦手なので、雨で涼しい方が楽といえば楽なのだが・・・。
一方、標本箱のは、爽やかな夏の日の記録、Hampton Court Palace Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)からの3回目。
今日は野菜達。なにしろハンプトンコートのショウは会場が広いので、さまざまな「ガーデニング」の要素をフィーチャーすることが出来る。チェルシーでは会場のサイズに限りがあるので、より印象的でトレンディな「ガーデニング」が大半だが、ここハンプトンコートでは「農協」的なる展示も毎年見受けられる。
以前はピッカピカの野菜(あるいは、記録的にデカい野菜)を「作品」のごとく、テーブルに展示されているエリアがあったものだが、さすがにここ何年かはもう少しソフトなアプローチ。
専門農家にアピールするだけではなくて、キッチン・ガーデンの展開例として、一般ガーデナーに野菜の「植物としての美しさ」を印象付けるマーケティング。
いくつかの例は前回、ショウガーデンの標本箱に詰め込んだが、今回はもっと野菜にフォーカス。

一列ごとにキャベツ一族の、別種が植え込まれている。
「食べ物」なのだが、見た目だって美しい。

パープルとグリーンの入り混じった、独特の色合い。

この子達はKale(ケール)の一種。やはりキャベツ一族。
テクスチャーがフォトジェニック、ヴィタミン満点。
しかし、味の方は・・・、ごわごわしてて個人的にはあまり好きではないけどな・・・。

ビートルート。これも色味や葉の形が美しい。

これは、庭とも果樹園ともいいがたいのだが、ブドウ畑のブドウの畝の間に野草を育てる提案。
ヴィン・ヤード(ブドウ畑)はプロヴァンスなイメージで、
英人を即「遠くを夢見るまなざし」にさせてしまう効力あり。
ヴァカンス、リラックス、ロマンス・・・などという言葉に連動するらしい。
地球温暖化の恩恵で、南イングランドではヴィン・ヤードも夢ではなくなってきている。

これは究極の・・・野菜、ハーブ、花の寄せ植え。

これも同じショウガーデン。
野菜に日が当たらないじゃないかとか・・・、どうやって野菜を収穫するのか・・・
などという野暮ったい現実問題はさておき、
「農家」でない限られたスペースの庭には合理的な方法かも。

その寄せ植えの庭の一角にディスプレイされた「アップル・プレス」(りんご搾り機)。
別名「サイダー・プレス」ともいう。
りんごジュースをつくり、それをアルコール発酵させると「サイダー(りんご酒)」、
それが酢になったら「サイダー・ヴィネガー(りんご酢)」。
いずれも近年、健康食品としての認識が一段と高まっている。

ここではホップを乾かしている。ホップはビールの香りつけに使うアレで、南イングランド・ケント州の特産。
こんな風に蔓性の植物で、ビールに使う以外にもドライフラワーにして室内の装飾に使われる。
部屋の臭いをとる、空気をフレッシュにする効能あり、で、中世以来愛用されている。

トマト、これはフルーティで美味しい種。

その隣には、ピッカピカのなすび君達。

マーキーの中に入ったところでは、ガーリックガーデン。
このガーリック屋さんは毎年味わいのあるディスプレイで、
ガーリックの魅力を存分に引き出している。

実はこれ2年前の展示を、私のストック・フォトより引き出してきた・・・。

これは今年・・・。

ガーリックやネギ科の花は見た目もとても可愛い。

これもガーリックの花。

これも・・・。

「生け野菜」といえば、高級目のスーパー、Waitrose(ウェイトローズ)のスタンド。
チェルシーでもほとんど同じディスプレイだったな、で、やっぱり撮ってしまった(笑)。

白菜は薔薇より美しい・・・?
と、いえば・・・、80年代カルト・マッド・コメディ「Withnail and I」(「ウィズネイルと僕」)を思い出してしまった。
超エキセントリックのMonty(モンティ)おじさん、「カリフラワーが、薔薇より美しいとは・・・」と語るシーン。
え、誰?
Danaさんと私が準備中の、ノーマンディー・ドライヴ旅行を、「Withnail and I」の「Holiday by mistake」だって言うのは?
Danaさん曰く・・・「そーりゃもう、Kotomiさんが(ワルの)Withnailでしょうがー。」(笑)。
次回もハンプトンコート・フラワーショウより、薔薇だって負けてはいない・・・の、薔薇のイメージを中心に。
暑いのが苦手なので、雨で涼しい方が楽といえば楽なのだが・・・。
一方、標本箱のは、爽やかな夏の日の記録、Hampton Court Palace Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)からの3回目。
今日は野菜達。なにしろハンプトンコートのショウは会場が広いので、さまざまな「ガーデニング」の要素をフィーチャーすることが出来る。チェルシーでは会場のサイズに限りがあるので、より印象的でトレンディな「ガーデニング」が大半だが、ここハンプトンコートでは「農協」的なる展示も毎年見受けられる。
以前はピッカピカの野菜(あるいは、記録的にデカい野菜)を「作品」のごとく、テーブルに展示されているエリアがあったものだが、さすがにここ何年かはもう少しソフトなアプローチ。
専門農家にアピールするだけではなくて、キッチン・ガーデンの展開例として、一般ガーデナーに野菜の「植物としての美しさ」を印象付けるマーケティング。
いくつかの例は前回、ショウガーデンの標本箱に詰め込んだが、今回はもっと野菜にフォーカス。

一列ごとにキャベツ一族の、別種が植え込まれている。
「食べ物」なのだが、見た目だって美しい。

パープルとグリーンの入り混じった、独特の色合い。

この子達はKale(ケール)の一種。やはりキャベツ一族。
テクスチャーがフォトジェニック、ヴィタミン満点。
しかし、味の方は・・・、ごわごわしてて個人的にはあまり好きではないけどな・・・。

ビートルート。これも色味や葉の形が美しい。

これは、庭とも果樹園ともいいがたいのだが、ブドウ畑のブドウの畝の間に野草を育てる提案。
ヴィン・ヤード(ブドウ畑)はプロヴァンスなイメージで、
英人を即「遠くを夢見るまなざし」にさせてしまう効力あり。
ヴァカンス、リラックス、ロマンス・・・などという言葉に連動するらしい。
地球温暖化の恩恵で、南イングランドではヴィン・ヤードも夢ではなくなってきている。

これは究極の・・・野菜、ハーブ、花の寄せ植え。

これも同じショウガーデン。
野菜に日が当たらないじゃないかとか・・・、どうやって野菜を収穫するのか・・・
などという野暮ったい現実問題はさておき、
「農家」でない限られたスペースの庭には合理的な方法かも。

その寄せ植えの庭の一角にディスプレイされた「アップル・プレス」(りんご搾り機)。
別名「サイダー・プレス」ともいう。
りんごジュースをつくり、それをアルコール発酵させると「サイダー(りんご酒)」、
それが酢になったら「サイダー・ヴィネガー(りんご酢)」。
いずれも近年、健康食品としての認識が一段と高まっている。

ここではホップを乾かしている。ホップはビールの香りつけに使うアレで、南イングランド・ケント州の特産。
こんな風に蔓性の植物で、ビールに使う以外にもドライフラワーにして室内の装飾に使われる。
部屋の臭いをとる、空気をフレッシュにする効能あり、で、中世以来愛用されている。

トマト、これはフルーティで美味しい種。

その隣には、ピッカピカのなすび君達。

マーキーの中に入ったところでは、ガーリックガーデン。
このガーリック屋さんは毎年味わいのあるディスプレイで、
ガーリックの魅力を存分に引き出している。

実はこれ2年前の展示を、私のストック・フォトより引き出してきた・・・。

これは今年・・・。

ガーリックやネギ科の花は見た目もとても可愛い。

これもガーリックの花。

これも・・・。

「生け野菜」といえば、高級目のスーパー、Waitrose(ウェイトローズ)のスタンド。
チェルシーでもほとんど同じディスプレイだったな、で、やっぱり撮ってしまった(笑)。

白菜は薔薇より美しい・・・?
と、いえば・・・、80年代カルト・マッド・コメディ「Withnail and I」(「ウィズネイルと僕」)を思い出してしまった。
超エキセントリックのMonty(モンティ)おじさん、「カリフラワーが、薔薇より美しいとは・・・」と語るシーン。
え、誰?
Danaさんと私が準備中の、ノーマンディー・ドライヴ旅行を、「Withnail and I」の「Holiday by mistake」だって言うのは?
Danaさん曰く・・・「そーりゃもう、Kotomiさんが(ワルの)Withnailでしょうがー。」(笑)。
次回もハンプトンコート・フラワーショウより、薔薇だって負けてはいない・・・の、薔薇のイメージを中心に。
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Hamton Court Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)2011-2-
- 2011-07-15 Fri 10:00:00
- イベント
Hampton Court Palace Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)から2回目。
今回は買い物から離れて、真面目に(?)ショウガーデンのイメージ。

いつものことながら、「昔風」のものが好きなので、目に付いたコテージガーデン。
屋根に芝や野草を植えたり・・・というのは、エコ的でもあるためか、
ショウガーデンで近頃よく見かける。

ハードエッジのものはあまり好きではないのだが・・・、
ソフトな野草系の植物と、スティールのコントラストがきれいに出たイメージ。

これも面白かったのでつい撮ってしまった。「裸の庭」というタイトルで、
クリアのアクリル容器の中で植物が「水栽培」。

どうして薔薇まで「水栽培」出来るのか、まったく謎・・・。

アガパンサスとアジサイで、ブルーと白の組み合わせが爽やか。

「詩人の庭」をテーマにしたショウガーデンの一角で、これは「バイロン卿」。
情熱的で、デカダンでゴージャス・・・いかにもバイロン(笑)。

ここにぜひ、おかけになっていただきたいもの。

人の列が出来ていたので、何かと思って我々も並んでみた。
真っ暗なマーキーの中は「夜の庭」というテーマのショウガーデン。

テラスのダイニングセット。

花の形にガラス(?)で作られたライティングは、不思議な美しさ。

外では燦々と日の照るいいお天気、の、ダイニングガーデン。
野菜やハーブを取り入れた庭、というのも、トレンドの一つ。

これもその例。テーブルに真ん中のポットからハーブをちぎって、
そのまま、サラダに載せて食べよう・・・という感じ。

これは、虫達と仲良くなる庭。
蝶や蜂の好むブットレアを中心に、丸太を束ねたフェンスや、束ねたバンブーでは、
蜂や天道虫が冬越しをするのに最適。

これは「地質学者の庭」的なテーマだったと思うが・・・、
蝶がプラスチックの恐竜が気に入ったようで、ずっとその上で休んでいた。

グラス(草)系のものと、背の高い花が寄せ植え。風にそよぐ感じが、なんともいえずすがすがしい。

パブをテーマにした、ミニ・ショウガーデン。

レトロなイメージは、第二次世界大戦中のHome Guard(ホームガード)の庭。
ホームガードというのは、軍基地や大陸の前線に、徴兵従軍しない男性が自発的に始めた「自衛軍」。
本国で重要な農業・銀行・教育・鉄道・食料品販売に携わる人々は、軍の徴集から除外されていたのだそうだ。
海峡を挟んだ大陸側がすべてドイツ軍占領下にあって、イギリス本国もドイツ軍の侵略がいつでも起こりえる状況下。
その徴兵から除外された一般市民が、全く自発的に、自由時間に武器を持ち寄り軍事トレーニングを始めた。
日本で言えばさしずめ「竹槍部隊」なのだろうが・・・、そこは「悲壮感」絶無のイギリス、大真面目なのだが、どことなく呑気なユーモアが漂っている。
60年代から70年代にかけての、TVの人気プログラム「Dad's Army」(「父ちゃん部隊」って感じだろうか)も、このホームガードにまつわるコメディ。
日本よりは随分ましだったのだろうが、イギリスでもヨーロッパ大陸からの食料ルートが断たれて、食料が欠乏、配給制度が採られる。耕せる土地は、すべて野菜や食料の栽培に当てられた。
この庭の奥に張られているポスターの、「Dig for Victory」(勝利のために耕そう)がそのスローガン。
他にも有名なのは「Keep calm and carry on」(平常心で日常を続けよう)。
ドイツ軍のミサイル攻撃が続いた南イングランドだそうだが、ロンドンでは、地下深い地下鉄の駅を防空壕代わりに、毎日地下鉄の駅に雑魚寝、毎朝駅から淡々と出勤が続いたとか。「動揺したら、ドイツ軍の思うツボ」意地でも「日常」を保つのが、ロンドンっ子の心意気。
「歴史上敗戦を知らない国」のイギリス人が、いまだに戦争自慢をすると、ちょっと鼻につくが、普通の人々の淡々とした、心に余裕のある平常心ぶりには、とても好感を持つ。
幸い今のところイギリス国内には、物理的な「戦争」という自体は起こっていないわけだが、「不況」や「失業」が現代での「戦争」なのかもしれない。なので、景気が傾いてきて以来、「Dig for Victory」や「Keep calm and carry on」のメッセージが、再び目に付くようになってきた。それも、ちょっとシニカルなイギリス人特有のユーモアの部分も含めて・・・。

同じくホームガードの庭の、アンダーソン・シェルター(防空壕)。
郊外の家では、庭にトタンとコンクリートでこんな防空壕を作る。
ドイツ軍のロケット攻撃警報が出ると、家族は皆ここに逃げ込む。
そういう歳のうちの配偶者氏などは、よく覚えているらしい。

ホームガードの庭の、納屋の屋根にも植え込み。
次回は、引き続きフラワーショウから、野菜達や野菜の庭。
今回は買い物から離れて、真面目に(?)ショウガーデンのイメージ。

いつものことながら、「昔風」のものが好きなので、目に付いたコテージガーデン。
屋根に芝や野草を植えたり・・・というのは、エコ的でもあるためか、
ショウガーデンで近頃よく見かける。

ハードエッジのものはあまり好きではないのだが・・・、
ソフトな野草系の植物と、スティールのコントラストがきれいに出たイメージ。

これも面白かったのでつい撮ってしまった。「裸の庭」というタイトルで、
クリアのアクリル容器の中で植物が「水栽培」。

どうして薔薇まで「水栽培」出来るのか、まったく謎・・・。

アガパンサスとアジサイで、ブルーと白の組み合わせが爽やか。

「詩人の庭」をテーマにしたショウガーデンの一角で、これは「バイロン卿」。
情熱的で、デカダンでゴージャス・・・いかにもバイロン(笑)。

ここにぜひ、おかけになっていただきたいもの。

人の列が出来ていたので、何かと思って我々も並んでみた。
真っ暗なマーキーの中は「夜の庭」というテーマのショウガーデン。

テラスのダイニングセット。

花の形にガラス(?)で作られたライティングは、不思議な美しさ。

外では燦々と日の照るいいお天気、の、ダイニングガーデン。
野菜やハーブを取り入れた庭、というのも、トレンドの一つ。

これもその例。テーブルに真ん中のポットからハーブをちぎって、
そのまま、サラダに載せて食べよう・・・という感じ。

これは、虫達と仲良くなる庭。
蝶や蜂の好むブットレアを中心に、丸太を束ねたフェンスや、束ねたバンブーでは、
蜂や天道虫が冬越しをするのに最適。

これは「地質学者の庭」的なテーマだったと思うが・・・、
蝶がプラスチックの恐竜が気に入ったようで、ずっとその上で休んでいた。

グラス(草)系のものと、背の高い花が寄せ植え。風にそよぐ感じが、なんともいえずすがすがしい。

パブをテーマにした、ミニ・ショウガーデン。

レトロなイメージは、第二次世界大戦中のHome Guard(ホームガード)の庭。
ホームガードというのは、軍基地や大陸の前線に、徴兵従軍しない男性が自発的に始めた「自衛軍」。
本国で重要な農業・銀行・教育・鉄道・食料品販売に携わる人々は、軍の徴集から除外されていたのだそうだ。
海峡を挟んだ大陸側がすべてドイツ軍占領下にあって、イギリス本国もドイツ軍の侵略がいつでも起こりえる状況下。
その徴兵から除外された一般市民が、全く自発的に、自由時間に武器を持ち寄り軍事トレーニングを始めた。
日本で言えばさしずめ「竹槍部隊」なのだろうが・・・、そこは「悲壮感」絶無のイギリス、大真面目なのだが、どことなく呑気なユーモアが漂っている。
60年代から70年代にかけての、TVの人気プログラム「Dad's Army」(「父ちゃん部隊」って感じだろうか)も、このホームガードにまつわるコメディ。
日本よりは随分ましだったのだろうが、イギリスでもヨーロッパ大陸からの食料ルートが断たれて、食料が欠乏、配給制度が採られる。耕せる土地は、すべて野菜や食料の栽培に当てられた。
この庭の奥に張られているポスターの、「Dig for Victory」(勝利のために耕そう)がそのスローガン。
他にも有名なのは「Keep calm and carry on」(平常心で日常を続けよう)。
ドイツ軍のミサイル攻撃が続いた南イングランドだそうだが、ロンドンでは、地下深い地下鉄の駅を防空壕代わりに、毎日地下鉄の駅に雑魚寝、毎朝駅から淡々と出勤が続いたとか。「動揺したら、ドイツ軍の思うツボ」意地でも「日常」を保つのが、ロンドンっ子の心意気。
「歴史上敗戦を知らない国」のイギリス人が、いまだに戦争自慢をすると、ちょっと鼻につくが、普通の人々の淡々とした、心に余裕のある平常心ぶりには、とても好感を持つ。
幸い今のところイギリス国内には、物理的な「戦争」という自体は起こっていないわけだが、「不況」や「失業」が現代での「戦争」なのかもしれない。なので、景気が傾いてきて以来、「Dig for Victory」や「Keep calm and carry on」のメッセージが、再び目に付くようになってきた。それも、ちょっとシニカルなイギリス人特有のユーモアの部分も含めて・・・。

同じくホームガードの庭の、アンダーソン・シェルター(防空壕)。
郊外の家では、庭にトタンとコンクリートでこんな防空壕を作る。
ドイツ軍のロケット攻撃警報が出ると、家族は皆ここに逃げ込む。
そういう歳のうちの配偶者氏などは、よく覚えているらしい。

ホームガードの庭の、納屋の屋根にも植え込み。
次回は、引き続きフラワーショウから、野菜達や野菜の庭。
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Hamton Court Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)2011-1-
- 2011-07-13 Wed 10:30:47
- イベント
今回は先週訪れた、我家の夏の恒例行事、Hampton Court Palace Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)のイメージ。
先月Chelsea Flower Show(チェルシー・フラワーショウ)のイメージを展覧したが、このハンプトンコートパレスのものも、同じRoyal Horticultural Society (王立園芸協会)、略してRHSの主催で、年に一度7月の開催。
どのフラワーショウも(この2つ以外にも、CheshireのTatton Parkで7月後半に開催されている)、月曜から日曜までの一週間の会期で、月曜はロイヤルや特別招待客が午前中から入場。この朝にすべての参加スタンドにシルバー、シルバーギルド、ゴールドのメダルや、ベスト・オブ・ショウなどのアワードが贈られる。夕方からはGara(ガラ、前夜祭)ナイトで、ピクニック・ハンパーか、ディナーに、クラッシック音楽の生演奏、花火のイベントのついた、当然それなりにお値段のかさばったチケット購入者が来場。(うちのベッドルームから、花火はタダ見。近頃近所の木が一段と伸びてきて、視野を妨げているのだが・・・。)
火・水曜日がRHSのメンバーディで、木曜から日曜は一般客も入場できる。いずれにしても、事前にチケットはNetか電話で購入しておく必要がある。
うちは配偶者氏がメンバーなので、例年メンバーディ最後の水曜、午後3時~7時のチケットを買っている。
これまた例年歩いて15分位のテムズ川船着場から出る臨時ボートで行き帰りしていた。ところが、今年からあまりに乗客が少ないので(いつも6組ぐらいしか乗っていたためしがなかったのは確か・・・)、この3時入場用の特別便がなくなってしまった。前日に問い合わせて、このことが解って、やむなく鉄道で向かう。と、いってもたかが2駅なのだが、30分に一本の電車なので、ちょっと面倒。

それでも、悔しいので(?)Hampton Courtの駅から、河の対岸の会場入口までをシャトル運行しているボートに乗る。
歩いて橋を渡っていっても、たかだか20分程度なのだが・・・。

なぜだか、ハンプトンコート・パレスにはボートがよく似合う。
ヘンリー8世の時代も、この宮殿とウェストミンスター間の交通手段はもっぱらボートだったとか。

チェルシーが、社交とショウガーデンが目的だとしたら、ここハンプトンコートの売りは、ショッピング。
「世界最大のフラワーショウ」というだけあって、広大な敷地。
植物はじめ、ガーデニング・グッズの販売スタンドも、大量に出店。
右はハンプトンコート・フラワーショウ名物「折りたたみプラ・トロリー」。
こんな風に皆さんお目当ての植物を探し出してくる。
左は、駐車場まで買い込んだ植物やグッズを運搬してくれる「バイト君」(運んでもらうのにいくら払うのかは知らない)。
この2つは、チェルシーではありえない。

これが、メインのフローラル・マーキーで、今年の規模は史上最大・・・ではないかな。

マーキー内は花たちの美しいディスプレイもさることながら・・・、ふんだんな展示スペースを生かして即売。

チェルシーが「名」だとしたら、ここハンプトンコートは「実」。どんどん売る。

種も・・・、

球根も、

サボテンも・・・。
通信販売やNet販売が普及してきた園芸業界でも、やっぱり実物を見て、選んで買えるにこしたことはない。

これはマーキーの外の、ナーサリーのスタンド。
左にガーデン式にディスプレイして、メイン・スタンドでは販売。

園芸グッズ、ガーデン・グッズのスタンドも大量。何でも買ってしまいそうで・・・とても危険。

あれも・・・、これも。

ガーデングッズにも、アンティーク、シャビー・シック系のトレンド有。

いかにも「おばさま受け」のよさそうな感じ。
こういったスタンド以外にも、雑貨全般のスタンドが入っている「カントリー・リヴィング」のマーキーまであって、
物欲を刺激すること限りなし・・・。

ちょっと変わったところでは、アイアンマンガー(鍛冶屋)のスタンド。
看板やら、カザミを作っていて、オーダーも出来る。

これはレトロ風のキャラヴァン。おしゃれな物置やら、サマーハウスとして使う。
これは小さい方で、大きい方は薪ストーヴも付けられて、住めてしまう。

今回は、「ショッピング」にフォーカスしてしまったので・・・、
次回から真面目に(?)ショウガーデンやら花達のイメージにいきます・・・。
先月Chelsea Flower Show(チェルシー・フラワーショウ)のイメージを展覧したが、このハンプトンコートパレスのものも、同じRoyal Horticultural Society (王立園芸協会)、略してRHSの主催で、年に一度7月の開催。
どのフラワーショウも(この2つ以外にも、CheshireのTatton Parkで7月後半に開催されている)、月曜から日曜までの一週間の会期で、月曜はロイヤルや特別招待客が午前中から入場。この朝にすべての参加スタンドにシルバー、シルバーギルド、ゴールドのメダルや、ベスト・オブ・ショウなどのアワードが贈られる。夕方からはGara(ガラ、前夜祭)ナイトで、ピクニック・ハンパーか、ディナーに、クラッシック音楽の生演奏、花火のイベントのついた、当然それなりにお値段のかさばったチケット購入者が来場。(うちのベッドルームから、花火はタダ見。近頃近所の木が一段と伸びてきて、視野を妨げているのだが・・・。)
火・水曜日がRHSのメンバーディで、木曜から日曜は一般客も入場できる。いずれにしても、事前にチケットはNetか電話で購入しておく必要がある。
うちは配偶者氏がメンバーなので、例年メンバーディ最後の水曜、午後3時~7時のチケットを買っている。
これまた例年歩いて15分位のテムズ川船着場から出る臨時ボートで行き帰りしていた。ところが、今年からあまりに乗客が少ないので(いつも6組ぐらいしか乗っていたためしがなかったのは確か・・・)、この3時入場用の特別便がなくなってしまった。前日に問い合わせて、このことが解って、やむなく鉄道で向かう。と、いってもたかが2駅なのだが、30分に一本の電車なので、ちょっと面倒。

それでも、悔しいので(?)Hampton Courtの駅から、河の対岸の会場入口までをシャトル運行しているボートに乗る。
歩いて橋を渡っていっても、たかだか20分程度なのだが・・・。

なぜだか、ハンプトンコート・パレスにはボートがよく似合う。
ヘンリー8世の時代も、この宮殿とウェストミンスター間の交通手段はもっぱらボートだったとか。

チェルシーが、社交とショウガーデンが目的だとしたら、ここハンプトンコートの売りは、ショッピング。
「世界最大のフラワーショウ」というだけあって、広大な敷地。
植物はじめ、ガーデニング・グッズの販売スタンドも、大量に出店。
右はハンプトンコート・フラワーショウ名物「折りたたみプラ・トロリー」。
こんな風に皆さんお目当ての植物を探し出してくる。
左は、駐車場まで買い込んだ植物やグッズを運搬してくれる「バイト君」(運んでもらうのにいくら払うのかは知らない)。
この2つは、チェルシーではありえない。

これが、メインのフローラル・マーキーで、今年の規模は史上最大・・・ではないかな。

マーキー内は花たちの美しいディスプレイもさることながら・・・、ふんだんな展示スペースを生かして即売。

チェルシーが「名」だとしたら、ここハンプトンコートは「実」。どんどん売る。

種も・・・、

球根も、

サボテンも・・・。
通信販売やNet販売が普及してきた園芸業界でも、やっぱり実物を見て、選んで買えるにこしたことはない。

これはマーキーの外の、ナーサリーのスタンド。
左にガーデン式にディスプレイして、メイン・スタンドでは販売。

園芸グッズ、ガーデン・グッズのスタンドも大量。何でも買ってしまいそうで・・・とても危険。

あれも・・・、これも。

ガーデングッズにも、アンティーク、シャビー・シック系のトレンド有。

いかにも「おばさま受け」のよさそうな感じ。
こういったスタンド以外にも、雑貨全般のスタンドが入っている「カントリー・リヴィング」のマーキーまであって、
物欲を刺激すること限りなし・・・。

ちょっと変わったところでは、アイアンマンガー(鍛冶屋)のスタンド。
看板やら、カザミを作っていて、オーダーも出来る。

これはレトロ風のキャラヴァン。おしゃれな物置やら、サマーハウスとして使う。
これは小さい方で、大きい方は薪ストーヴも付けられて、住めてしまう。

今回は、「ショッピング」にフォーカスしてしまったので・・・、
次回から真面目に(?)ショウガーデンやら花達のイメージにいきます・・・。
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Blurb本 -Budapest 写真集 製作中
- 2011-07-11 Mon 10:05:31
- 写真
いまだに秋冬物のサンプル組みが残っているのだが、それもボチボチやりつつ・・・、先日訪れたハンプトンコート・フラワーショーの写真の処理をしつつ・・・、イスラエルからNet経由の卸問い合わせの対応・送り出しを済ませ・・・、で、この忙しいのにBlurb写真本製作にはまっている。
この「手当たり次第」な性格、なんとかもうすこし秩序立てることはできないものかねぇ。
まぁ、真剣に「なんとかしたい」のなら、すでになんとかなっているだろうし、いまだに「なんともならない」のは、実はなんともしようと思ってないからだ・・・、という理屈だけが解っている。(笑)
そんなわけで、今回のBlurb本は春に滞在したBudapestのイメージ。
毎年ホリデーの後にはBlurbで写真集を作って、本の形で保存ということにしている。これだと見やすいので、後から何度でもよく見る。かさばって重い写真アルバムだと、見るのが億劫で、整理するまではいいのだが、たいてい二度と見ることはない・・・というのが、自分内経験値。
いままでは、写真をポトポト、Blurbの本作りソフトBookSmartのフォーマットの中に落とし込んでいくだけだった。
これだとすこぶる簡単なので、80-120頁の写真本でも、たいてい2日もあれば仕上げてしまう。
今回はもうちょっと欲が出てきた。8月末にノーマンディーの箱アーティストのアトリエ訪問、写真撮影、そして、彼のBlurb本製作というエキサイティングな企画が待っているので、自分的にもどれぐらいのことが、Blurb本作りで出来るのか、大げさにいうと「限界に挑戦」ということ。
なに、たいしたことではなくて・・・、選んだBlurb本のサイズに合わせて設定した見開き頁全体を、Photoshop上で構成して、それをBookSmartで、全面写真頁のレイアウトに落とし込んでいくやり方、な、だけ。
本格的に本製作のプロフェッショナルなら、InDesignソフトを導入して、PDFのフォーマットに構成していくものだろうが・・・、本製作はあくまでも「趣味」なので・・・、Photoshop CS5と同じぐらいの値段のInDesignなど導入できないよ・・・なので、手持ちのPhotoshopでできるところまでやってみている。
いずれにしろ、私の場合文章はほとんどないので、Photoshopでぜんぜん「いけてる」。

表紙と裏表紙の見開き。
実際には背の部分に写真は入れることが出来ないので、ここに黒地の背が入る。
ドナウ河のボートから撮ったパーラメントと、ドナウ河の水面のイメージを、
レイヤー合成して・・・ちょっと色をいじくった。

最初はこんな感じで、写真の直線ボーダーラインを「生かして」いた・・・。

この辺からだんだん調子に乗りすぎて・・・、

ここにいたっては、メルト・ダウン状態。
これじゃあ、ただのテクスチャーだよな・・・と思いつつも、「まあ、これはこれでいいっか。」
よほどでないと失敗を認めない、超お気楽な性格(笑)。

それでも「記録資料」としての要素と、「コラージュ・アートワーク」としての要素という、
じつは相反する側面を、適当に妥協しつつ摺り合わせるのに苦労。

なので、ヴィジョンが少し「ブレる」。
これなどは、いわゆる「ファッションマガジン風」の構成。
いいんだ、それも含めて、今現在の自分の興味のヴィジョンなのだから、と、自分に言い訳・・・かな?(笑)

なんだかんだいいながら、実際は楽しくて仕方がない。
本当に「苦労」するなら、やめときますって。

芸大生の頃から、コラージュワークが好きだが、Photoshopでコラージュワーク再開眼。
時代は変わったもんだな。

見開き2ページなので、横に広い画面でありながら「中心線」が常に意識の中に入ってくる。
このままの横広のキャンバス一面とは、微妙に構成が変わってくる。
これがまたパズル感覚でけっこう面白い。

あと、Blurb本の問題は「色」。InDesignのプラグインPDFを使うのでない場合、
Jpegフォーマット(またはPng、JIF)RGBモードでの入稿が指定されていて、
先方で印刷用のCMYKモードに変換されるので、カラーマネージメントは先方任せになる。
(テクニカルなことは、私は専門でないので適当にしか理解してませんよ・・・念のため)
私の場合、影響を受けやすいヴィヴィッドなカラーは使うことがないので、
あまり神経質にはなっていない。アバウトな気質もあって・・・(笑)。

今まではずっとポートレート版のBlurb本を作っていたが、
今回初めてランドスケープ版を作ってみることにした。これも新たな展開。

最初は40ページのつもりだったのが、ぜんぜん物足りないので80ページに増殖。
(40ページごとに価格が上がっていく計算なので、
姑息な私はいつでも見事に40・80・120単位にページ数を収めている。)

なので、見開き頁コラージュを40枚作った計算になる。

もちろん、実物が出来上がってきたら、また標本箱ブログにも詰め込む予定。

Blurb Bookshowで、デジタル的には全頁公開中。
Book storeは<このページ>
今回は、大判ランドスケープサイズ(28cmx33cm)で、プロ・ラインのコーディングなしのマットな紙にアップグレード。
写真本というより、水彩画や版画風「作品」としての、アートブック。
Blurb Bookのサイトは<ここ>
Bulurb本関連の、他の標本箱は<ここ>と<ここ>。
この「手当たり次第」な性格、なんとかもうすこし秩序立てることはできないものかねぇ。
まぁ、真剣に「なんとかしたい」のなら、すでになんとかなっているだろうし、いまだに「なんともならない」のは、実はなんともしようと思ってないからだ・・・、という理屈だけが解っている。(笑)
そんなわけで、今回のBlurb本は春に滞在したBudapestのイメージ。
毎年ホリデーの後にはBlurbで写真集を作って、本の形で保存ということにしている。これだと見やすいので、後から何度でもよく見る。かさばって重い写真アルバムだと、見るのが億劫で、整理するまではいいのだが、たいてい二度と見ることはない・・・というのが、自分内経験値。
いままでは、写真をポトポト、Blurbの本作りソフトBookSmartのフォーマットの中に落とし込んでいくだけだった。
これだとすこぶる簡単なので、80-120頁の写真本でも、たいてい2日もあれば仕上げてしまう。
今回はもうちょっと欲が出てきた。8月末にノーマンディーの箱アーティストのアトリエ訪問、写真撮影、そして、彼のBlurb本製作というエキサイティングな企画が待っているので、自分的にもどれぐらいのことが、Blurb本作りで出来るのか、大げさにいうと「限界に挑戦」ということ。
なに、たいしたことではなくて・・・、選んだBlurb本のサイズに合わせて設定した見開き頁全体を、Photoshop上で構成して、それをBookSmartで、全面写真頁のレイアウトに落とし込んでいくやり方、な、だけ。
本格的に本製作のプロフェッショナルなら、InDesignソフトを導入して、PDFのフォーマットに構成していくものだろうが・・・、本製作はあくまでも「趣味」なので・・・、Photoshop CS5と同じぐらいの値段のInDesignなど導入できないよ・・・なので、手持ちのPhotoshopでできるところまでやってみている。
いずれにしろ、私の場合文章はほとんどないので、Photoshopでぜんぜん「いけてる」。

表紙と裏表紙の見開き。
実際には背の部分に写真は入れることが出来ないので、ここに黒地の背が入る。
ドナウ河のボートから撮ったパーラメントと、ドナウ河の水面のイメージを、
レイヤー合成して・・・ちょっと色をいじくった。

最初はこんな感じで、写真の直線ボーダーラインを「生かして」いた・・・。

この辺からだんだん調子に乗りすぎて・・・、

ここにいたっては、メルト・ダウン状態。
これじゃあ、ただのテクスチャーだよな・・・と思いつつも、「まあ、これはこれでいいっか。」
よほどでないと失敗を認めない、超お気楽な性格(笑)。

それでも「記録資料」としての要素と、「コラージュ・アートワーク」としての要素という、
じつは相反する側面を、適当に妥協しつつ摺り合わせるのに苦労。

なので、ヴィジョンが少し「ブレる」。
これなどは、いわゆる「ファッションマガジン風」の構成。
いいんだ、それも含めて、今現在の自分の興味のヴィジョンなのだから、と、自分に言い訳・・・かな?(笑)

なんだかんだいいながら、実際は楽しくて仕方がない。
本当に「苦労」するなら、やめときますって。

芸大生の頃から、コラージュワークが好きだが、Photoshopでコラージュワーク再開眼。
時代は変わったもんだな。

見開き2ページなので、横に広い画面でありながら「中心線」が常に意識の中に入ってくる。
このままの横広のキャンバス一面とは、微妙に構成が変わってくる。
これがまたパズル感覚でけっこう面白い。

あと、Blurb本の問題は「色」。InDesignのプラグインPDFを使うのでない場合、
Jpegフォーマット(またはPng、JIF)RGBモードでの入稿が指定されていて、
先方で印刷用のCMYKモードに変換されるので、カラーマネージメントは先方任せになる。
(テクニカルなことは、私は専門でないので適当にしか理解してませんよ・・・念のため)
私の場合、影響を受けやすいヴィヴィッドなカラーは使うことがないので、
あまり神経質にはなっていない。アバウトな気質もあって・・・(笑)。

今まではずっとポートレート版のBlurb本を作っていたが、
今回初めてランドスケープ版を作ってみることにした。これも新たな展開。

最初は40ページのつもりだったのが、ぜんぜん物足りないので80ページに増殖。
(40ページごとに価格が上がっていく計算なので、
姑息な私はいつでも見事に40・80・120単位にページ数を収めている。)

なので、見開き頁コラージュを40枚作った計算になる。

もちろん、実物が出来上がってきたら、また標本箱ブログにも詰め込む予定。

Blurb Bookshowで、デジタル的には全頁公開中。
Book storeは<このページ>
今回は、大判ランドスケープサイズ(28cmx33cm)で、プロ・ラインのコーディングなしのマットな紙にアップグレード。
写真本というより、水彩画や版画風「作品」としての、アートブック。
Blurb Bookのサイトは<ここ>
Bulurb本関連の、他の標本箱は<ここ>と<ここ>。
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Kotomi ジュエリー-秋冬コレクション2011 プレヴュー
- 2011-07-09 Sat 10:04:57
- Kotomiジュエリー
ようやく・・・、秋冬物のペンダントヘッド「だけ」が仕上がってきた。
これからまだ、チェイン部分をサンプル組みしてから、糸通し加工に持ち込んで、それが仕上がってきたら、写真撮り、品番プライス付け、タグ付け、で、完了。まだまだ道のりの半分来たところ、という感じ。
相変わらず、作業トレイにてんこ盛りでは、何がなんだか解らないのだが・・・まあ、いいか、お披露目してしまう。

左上は、ヒット商品虫眼鏡レンズペンダント。
センター石は、ラブラドライトが中心で、全体にグレイっぽい色味。

右上にグリーンの大きなジャスパー石をつかったもの、これはロングのペンダントになる予定。
真ん中でラブラドライト石が輝いている・・・。
下の方に写っているのは、ブラック・クオーツのシリーズ。
左には秋の定番、スモーキークオーツを使ったもの。

上の写真とあまり違いないが・・・、右下にラブラドライトのカット石を使った物が写っている。
ラブラドライトのカット石はとても珍しい。初めて手に入った。

左は、もっとラブラドライトのもの・・・。
真ん中はブルーの染アゲート。本当は夏物の予定だったのだが、色味が暗いので秋物にずれ込んだ。
天然石を取り巻くのは、いつものフューズド・ガラスに付け加えて、ガラスカボションも使い始めた。
裏からパターンを張り込むのは以前書いたことがあると思うが、今回はガラスペイントを使ってみた。
質感はヒューズド・ガラス、微妙な色合いのコントロールはガラスペイント、と、どちらも別の特色がある。
右はクリスタル・ガラス石を使ったマルチーズ・クロス型のデザイン。

左は、これもヒット商品ハート型のクリスタル・ガラス石。
真ん中は、少し見えにくいが、ラブラドライト石が先についた、小さなペンダント。
右は、ラブラドライトの大型ペンダント。

右はしずく型のクリスタル・ガラス石のペンダント。
ロングペンダントになる予定。
と、まあ・・・・、今回はここまでで、ちょっと手抜き標本箱でした。
これからまだ、チェイン部分をサンプル組みしてから、糸通し加工に持ち込んで、それが仕上がってきたら、写真撮り、品番プライス付け、タグ付け、で、完了。まだまだ道のりの半分来たところ、という感じ。
相変わらず、作業トレイにてんこ盛りでは、何がなんだか解らないのだが・・・まあ、いいか、お披露目してしまう。

左上は、ヒット商品虫眼鏡レンズペンダント。
センター石は、ラブラドライトが中心で、全体にグレイっぽい色味。

右上にグリーンの大きなジャスパー石をつかったもの、これはロングのペンダントになる予定。
真ん中でラブラドライト石が輝いている・・・。
下の方に写っているのは、ブラック・クオーツのシリーズ。
左には秋の定番、スモーキークオーツを使ったもの。

上の写真とあまり違いないが・・・、右下にラブラドライトのカット石を使った物が写っている。
ラブラドライトのカット石はとても珍しい。初めて手に入った。

左は、もっとラブラドライトのもの・・・。
真ん中はブルーの染アゲート。本当は夏物の予定だったのだが、色味が暗いので秋物にずれ込んだ。
天然石を取り巻くのは、いつものフューズド・ガラスに付け加えて、ガラスカボションも使い始めた。
裏からパターンを張り込むのは以前書いたことがあると思うが、今回はガラスペイントを使ってみた。
質感はヒューズド・ガラス、微妙な色合いのコントロールはガラスペイント、と、どちらも別の特色がある。
右はクリスタル・ガラス石を使ったマルチーズ・クロス型のデザイン。

左は、これもヒット商品ハート型のクリスタル・ガラス石。
真ん中は、少し見えにくいが、ラブラドライト石が先についた、小さなペンダント。
右は、ラブラドライトの大型ペンダント。

右はしずく型のクリスタル・ガラス石のペンダント。
ロングペンダントになる予定。
と、まあ・・・・、今回はここまでで、ちょっと手抜き標本箱でした。
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Melford Hall (メルフォード・ホール)-ナショナル・トラスト
- 2011-07-07 Thu 13:37:24
- 場所
更新遅れ気味で・・・、今回はLong MelfordからKentwell Hallの斜め向かいに建つMelford Hallのイメージ。
突然思い出したが、今日は標本箱ブログの1周年記念日。なんとか、一年はネタが続いたということ(笑)。今後ともヨロシク。
さて、そのメルフォード・ホール、ノルマン王朝がイギリスに到来する1066年以前から、近郊のBury St.Edmunds(バリー・セントエドマンズ)の司教所領として記録されている。
現在の建物の基礎は16世紀建造。1536年~1541年にかけて、「暴れん坊王様」ヘンリー8世がカトリック修道院を解散・破壊した「修道院解体」に絡んで、この所領も司教所領から、王領となり、その後旧教反動体制のメアリー1世女王によって、William Cordell(ウィリアム・コーダル)に下賜される。
このプロセスのどこかで、現在の建物が建造されたということになる。
その後も、コーダル一族の間で維持されていたが、1786年に現在のオーナーの祖先Hyde Parker(ハイド・パーカー)提督の子息に売却される。それ以来この屋敷は現在の12代准男爵Richard Hyde Parker氏に至るまで、ハイド・パーカー家の「自宅」として維持されている。
1942年の火災のダメージからは修復されたたものの、1960年にホールの大半はナショナルトラストの管理に譲渡された。なので、我々一般人も拝見できるようになった。
しかし、現在でも屋敷の南ウィングは、ハイド・パーカー家の「私宅」なので、公開はされていない。
斜めお向かいのKentwell Hallが、歴史的に転売され続け荒廃した屋敷を、20世紀のごく普通のカップルが修復し、事業として展開していったのとは、対照的な経緯。
歴史話はこれぐらいで・・・、イメージいきます。

お屋敷東側からの全景。
中央から右側のウィングがナショナルトラストとして公開されている部分。
左のウィングはいまでもプライベート。

入口を入ったところのGreat Hall(グレートホール)。
板パネル張りの壁はチューダー風だが、19世紀以降の「個人宅」の雰囲気で保たれている。

グレートホールのステンドグラス窓。

16世紀~17世紀のものかな・・・。
痛んだステンドグラスから、新しい窓に修復する際に、昔のステンドグラスでまだ使える物を、
コラージュのように継ぎはぎして使う場合がよく見かけられる。これもその一例かと。

見事な彫刻の椅子。

グレートホールのまさしく入口を入ったところ。
イギリスに現存する、最も古い地図の一つがこれで、1580年の所領を描いた地図。

前に立つのはカトリックの礼拝用の象牙彫り幼子キリスト像。
通常はこの上に豪華な衣装や、鬘やらクラウンなどの被り物が着いて、豪華絢爛に演出される。
裸のままだと・・・まるで針灸の経路図って言うのかな、ツボを示した人体模型みたいだ・・・、
なんて、Flickrで言われている。気の毒なことに(笑)。

その奥の図書室。
実はこの真ん中の3枚パネルは本棚ではなくて、本棚風にカモフラージュされた入口ドア。
で、あることを見せるために、アテンダントの係員さんが閉めて見せてくれたところ。

図書室の一角。

2階のホールのディティール。これは19世紀のもののよう。

2階の寝室。ラタン張りのラウンジャー(寝椅子)がステキだな。

というので・・・、もう一枚。

どうやらここのおうちはカトリック。カトリック的なる装飾が多いし、チャペルもあった。

ここの「見どころ」のひとつがこの部屋。
遠縁にあたるBeatrix Potter(ビアトリクス・ポター)が、よく滞在していたそうで、
彼女専用の部屋が用意されていた。それがこの部屋。

化粧台と、

ディティール。

椅子と、ベッドカヴァーのディーティル。

窓辺のイメージ。

彼女のイラストも展示されているが、これらはオリジナルではなくて、リプロ。

一回ホールの奥にナショナルトラストのカフェがある。
ここで、無謀にもアフタヌーンティーを頼んだら・・・、ロンドンのアフタヌーンティーの、軽く倍の量の物が出てきた。
う~ん・・・カントリーサイドは食事のポーションがでかい・・・。ケーキはすべて「お持ち帰り」となった。

爽やかな午後だったので、腹ごなしに庭園を散策。ブルーベルが咲いている。

庭園のイメージのコラージュ。
右下は入場ステッカーを額に貼り付けて昼寝中の配偶者氏。

帰る前にもう一度、ゲートハウスから庭園を一望。
右端に見えているA134道路を歩いてLong Melford(ロングメルフォード)の村に戻り、
バスをひらってSudbury(サドバリー)へ。
Suffolk(サフォーク)ミニ旅行の終わり。
Melford Hall ナショナルトラスト情報ページ<このページ>
地図:
View Larger Map
Lonf Melford村へのアクセス方法は<この標本箱>の最後に。
次回は、アトリエより秋冬コレクションの、ちらっとプリ・ヴュー。
突然思い出したが、今日は標本箱ブログの1周年記念日。なんとか、一年はネタが続いたということ(笑)。今後ともヨロシク。
さて、そのメルフォード・ホール、ノルマン王朝がイギリスに到来する1066年以前から、近郊のBury St.Edmunds(バリー・セントエドマンズ)の司教所領として記録されている。
現在の建物の基礎は16世紀建造。1536年~1541年にかけて、「暴れん坊王様」ヘンリー8世がカトリック修道院を解散・破壊した「修道院解体」に絡んで、この所領も司教所領から、王領となり、その後旧教反動体制のメアリー1世女王によって、William Cordell(ウィリアム・コーダル)に下賜される。
このプロセスのどこかで、現在の建物が建造されたということになる。
その後も、コーダル一族の間で維持されていたが、1786年に現在のオーナーの祖先Hyde Parker(ハイド・パーカー)提督の子息に売却される。それ以来この屋敷は現在の12代准男爵Richard Hyde Parker氏に至るまで、ハイド・パーカー家の「自宅」として維持されている。
1942年の火災のダメージからは修復されたたものの、1960年にホールの大半はナショナルトラストの管理に譲渡された。なので、我々一般人も拝見できるようになった。
しかし、現在でも屋敷の南ウィングは、ハイド・パーカー家の「私宅」なので、公開はされていない。
斜めお向かいのKentwell Hallが、歴史的に転売され続け荒廃した屋敷を、20世紀のごく普通のカップルが修復し、事業として展開していったのとは、対照的な経緯。
歴史話はこれぐらいで・・・、イメージいきます。

お屋敷東側からの全景。
中央から右側のウィングがナショナルトラストとして公開されている部分。
左のウィングはいまでもプライベート。

入口を入ったところのGreat Hall(グレートホール)。
板パネル張りの壁はチューダー風だが、19世紀以降の「個人宅」の雰囲気で保たれている。

グレートホールのステンドグラス窓。

16世紀~17世紀のものかな・・・。
痛んだステンドグラスから、新しい窓に修復する際に、昔のステンドグラスでまだ使える物を、
コラージュのように継ぎはぎして使う場合がよく見かけられる。これもその一例かと。

見事な彫刻の椅子。

グレートホールのまさしく入口を入ったところ。
イギリスに現存する、最も古い地図の一つがこれで、1580年の所領を描いた地図。

前に立つのはカトリックの礼拝用の象牙彫り幼子キリスト像。
通常はこの上に豪華な衣装や、鬘やらクラウンなどの被り物が着いて、豪華絢爛に演出される。
裸のままだと・・・まるで針灸の経路図って言うのかな、ツボを示した人体模型みたいだ・・・、
なんて、Flickrで言われている。気の毒なことに(笑)。

その奥の図書室。
実はこの真ん中の3枚パネルは本棚ではなくて、本棚風にカモフラージュされた入口ドア。
で、あることを見せるために、アテンダントの係員さんが閉めて見せてくれたところ。

図書室の一角。

2階のホールのディティール。これは19世紀のもののよう。

2階の寝室。ラタン張りのラウンジャー(寝椅子)がステキだな。

というので・・・、もう一枚。

どうやらここのおうちはカトリック。カトリック的なる装飾が多いし、チャペルもあった。

ここの「見どころ」のひとつがこの部屋。
遠縁にあたるBeatrix Potter(ビアトリクス・ポター)が、よく滞在していたそうで、
彼女専用の部屋が用意されていた。それがこの部屋。

化粧台と、

ディティール。

椅子と、ベッドカヴァーのディーティル。

窓辺のイメージ。

彼女のイラストも展示されているが、これらはオリジナルではなくて、リプロ。

一回ホールの奥にナショナルトラストのカフェがある。
ここで、無謀にもアフタヌーンティーを頼んだら・・・、ロンドンのアフタヌーンティーの、軽く倍の量の物が出てきた。
う~ん・・・カントリーサイドは食事のポーションがでかい・・・。ケーキはすべて「お持ち帰り」となった。

爽やかな午後だったので、腹ごなしに庭園を散策。ブルーベルが咲いている。

庭園のイメージのコラージュ。
右下は入場ステッカーを額に貼り付けて昼寝中の配偶者氏。

帰る前にもう一度、ゲートハウスから庭園を一望。
右端に見えているA134道路を歩いてLong Melford(ロングメルフォード)の村に戻り、
バスをひらってSudbury(サドバリー)へ。
Suffolk(サフォーク)ミニ旅行の終わり。
Melford Hall ナショナルトラスト情報ページ<このページ>
地図:
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Lonf Melford村へのアクセス方法は<この標本箱>の最後に。
次回は、アトリエより秋冬コレクションの、ちらっとプリ・ヴュー。
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Long Melford (ロング・メルフォード)の村
- 2011-07-04 Mon 13:35:55
- 場所
前回までのKentwell Hallの続きで、そのKentwell Hallの建つサフォーク州ロング・メルフォードの村のイメージ。
以前にも書いたが、この村には鉄道のアクセスがない。その昔(19世紀中頃)に鉄道が導入されたのだが、1967年に廃線となっている。
それ以降は4kmほど離れたSudburyが最寄の駅。このSudburyにはいっているラインも、ロンドンからIpswich(イプスウィッチ)、Colchester(コルチェスター)の街を結ぶメインラインから、Marks Tey(マークスティ)で乗り換える、単線鉄道。ロンドン中心のLiverpool Street(リヴァプール・ストリート)駅から、一時間郊外へ出ただけなのだが、のどかなカントリーサイドの旅行気分が味わえる。
この終点のSudburyから、バスかタクシーで<詳しくはこの標本箱の最後を参照>ロング・メルフォードの村に入る。
イギリスのカントリーサイドはたいていそうなのだが、ノスタルジックでチャーミングな町や村には鉄道が入っていない。逆説で言うと・・・、鉄道駅ができる>ショッピング街ができる>スーパーやチェーンストアが集まる>買い物客の車で渋滞する>一方通行の車優先道路プランが導入される>古い町の魅力が損なわれる、という公式が1970年代以来成り立っている。
なので、ロング・メルフォードは、鉄道駅を失った代わりに、イギリスらしいチャーミングな村の面影を残すことができた、ともいえる。
歴史的には、この村では農業以外にもウール織が盛んで、中世末期の小作農民の反乱が淘汰された後には、自営農民だけが残ったため、チューダー期以降は「裕福な村」のイメージが定着。村の中心を走る道は、Hall Streetとよばれるが、これは、Hallと名のつく「お屋敷」が、大小いくつも並び立つ「屋敷通り」ということ。
いまでも、その面影は充分残されていて、おっとりとした優雅な村のたたずまい。

Hall Streetの北のはずれのVillage Green。 かなたに見える教会は、
Holy Trinity Long Melford Church(聖三位一体ロングメルフォード教会)。

訪れた日は、ロイヤル・ウェディングの祭日だったので、
お店はどこもお祭り気分のディスプレイ。

久々の・・・、イギリスが最もハッピーな日。

最初の写真で遠景に見えていた、聖三位一体ロングメルフォード教会。
15世紀後半建造の地区教会・・・なのだが、
なにしろ当時イーストアングリア地方で一番豊かな村だけあって、そのスケールは大聖堂並み。

10時~6時だと公開されているようだが、我々が通りかかったのはKentwell Hallのイヴェントの後。
日は長いが、これでも7時頃。残念ながら中を見ることができなかった。

が、その隣に併設されたチャペルの方はまだ開いていたので、中を拝見。

ステンドグラスは、建造当初のステンドグラスで現存する物を、繋ぎ合わせたコラージュ風。

Kentwell Hall側の敷地から見た教会。
この先にパブリック・フットパス(一般人が歩けるように解放されている小道)があって、
そこを歩いて教会に向かった。

パブリック・フットパスを行く。
こんな風にたいていはただの草原。小さなゲートに「パブリック・フットパス」の矢印がついているだけ。
なんとなく人に踏みしめられた小道ができているので、それに沿っていく。

なだらかな草原。

フットパス教会側の出口にはStile(スタイル)
というのは、こんな風な「またぎ式ゲート」。一般人が出入り出来て、農地の家畜達が外に出ないように、という設計。
これがついていて、その先にあるような黄色い矢印がついていれば、もう間違いなくパブリックフットパス。通ってかまわない。
しかし、その道がどれぐらい歩きやすいように整備されているかは保証の限りではない。背よりも高いボーボーに茂った雑草の中で道を見失ったり・・・なんてこともざらにある。反対側のゲートがスタイルではなくて・・・閉ざされていて、そのゲートをよじ登って越えたり、などということもありえる。
まあ、ここの場合よく手入れされた開けた草原だったので快適この上なし。

教会墓地から、また別の隣のチューダー期の建物が見える。

これもHall Streetに面した「お屋敷」。1610年建造がポーチに彫りこまれている。

Village Greenの前でジャギュア様を見つけた^^。

街の中の建物。「鉄道旅客保険」という表記から、
この村にかつては、鉄道が走っていたのだと知る。

街の建物のドア。真ん中のドアノッカーのエリザベス1世、
こ・・・怖そうなおばさんだが、本当に当時(16世紀)のものかどうかは知らない。

我々の泊まったGeorge&Dragon。田舎にありがちの、パブ兼ビストロ兼B&B。
騒音が苦手なので、このタイプ(パブ宿)には通常泊まらないのだが、
Net予約できるこの村の宿はすべてこのタイプ。
車道にも面しているけど、耳栓持参したので、とてもよく眠れた(笑)。

アンティークセンター2件。どちらも家具が中心。
80年代のアンティーク全盛期に比べて、この村のアンティーク業者の数もずっと減ってしまったとか。

2日目の朝、アンティークセンターを見て回った後、
道に面したコテージの前庭の写真を撮っていたら・・・、

その家の、気のいいおばあちゃんに招き入れられて、裏庭も拝見。
裏庭のフェンスの外は大草原。「昔はあそこに駅があったのよ。」

おばあちゃんちのもう一匹の子。「おばちゃん、誰?」

これは、Kentwell Hallのほぼ向かいに建つMelford Hall。ここは現在ナショナルトラストの管理。
こんな大屋敷が向かい合わせで建っているような村は、まず見たことがない・・・。
おばあちゃんと別れた後、ここへ向かった、が、この話は次回の標本箱で。

これは、Long Melfordではないが、Sudburyの駅。
単線に一時間一本のローカル列車が入ってくる。とてもレトロ・・・。
-----------------------------
ロング・メルフォード村の地図。
View Larger Map
なので、次回はナショナルトラストのMelford Hallのイメージを予定。ちょっと秋冬コレクションの追い込みなので、更新遅れ気味かも・・・。
以前にも書いたが、この村には鉄道のアクセスがない。その昔(19世紀中頃)に鉄道が導入されたのだが、1967年に廃線となっている。
それ以降は4kmほど離れたSudburyが最寄の駅。このSudburyにはいっているラインも、ロンドンからIpswich(イプスウィッチ)、Colchester(コルチェスター)の街を結ぶメインラインから、Marks Tey(マークスティ)で乗り換える、単線鉄道。ロンドン中心のLiverpool Street(リヴァプール・ストリート)駅から、一時間郊外へ出ただけなのだが、のどかなカントリーサイドの旅行気分が味わえる。
この終点のSudburyから、バスかタクシーで<詳しくはこの標本箱の最後を参照>ロング・メルフォードの村に入る。
イギリスのカントリーサイドはたいていそうなのだが、ノスタルジックでチャーミングな町や村には鉄道が入っていない。逆説で言うと・・・、鉄道駅ができる>ショッピング街ができる>スーパーやチェーンストアが集まる>買い物客の車で渋滞する>一方通行の車優先道路プランが導入される>古い町の魅力が損なわれる、という公式が1970年代以来成り立っている。
なので、ロング・メルフォードは、鉄道駅を失った代わりに、イギリスらしいチャーミングな村の面影を残すことができた、ともいえる。
歴史的には、この村では農業以外にもウール織が盛んで、中世末期の小作農民の反乱が淘汰された後には、自営農民だけが残ったため、チューダー期以降は「裕福な村」のイメージが定着。村の中心を走る道は、Hall Streetとよばれるが、これは、Hallと名のつく「お屋敷」が、大小いくつも並び立つ「屋敷通り」ということ。
いまでも、その面影は充分残されていて、おっとりとした優雅な村のたたずまい。

Hall Streetの北のはずれのVillage Green。 かなたに見える教会は、
Holy Trinity Long Melford Church(聖三位一体ロングメルフォード教会)。

訪れた日は、ロイヤル・ウェディングの祭日だったので、
お店はどこもお祭り気分のディスプレイ。

久々の・・・、イギリスが最もハッピーな日。

最初の写真で遠景に見えていた、聖三位一体ロングメルフォード教会。
15世紀後半建造の地区教会・・・なのだが、
なにしろ当時イーストアングリア地方で一番豊かな村だけあって、そのスケールは大聖堂並み。

10時~6時だと公開されているようだが、我々が通りかかったのはKentwell Hallのイヴェントの後。
日は長いが、これでも7時頃。残念ながら中を見ることができなかった。

が、その隣に併設されたチャペルの方はまだ開いていたので、中を拝見。

ステンドグラスは、建造当初のステンドグラスで現存する物を、繋ぎ合わせたコラージュ風。

Kentwell Hall側の敷地から見た教会。
この先にパブリック・フットパス(一般人が歩けるように解放されている小道)があって、
そこを歩いて教会に向かった。

パブリック・フットパスを行く。
こんな風にたいていはただの草原。小さなゲートに「パブリック・フットパス」の矢印がついているだけ。
なんとなく人に踏みしめられた小道ができているので、それに沿っていく。

なだらかな草原。

フットパス教会側の出口にはStile(スタイル)
というのは、こんな風な「またぎ式ゲート」。一般人が出入り出来て、農地の家畜達が外に出ないように、という設計。
これがついていて、その先にあるような黄色い矢印がついていれば、もう間違いなくパブリックフットパス。通ってかまわない。
しかし、その道がどれぐらい歩きやすいように整備されているかは保証の限りではない。背よりも高いボーボーに茂った雑草の中で道を見失ったり・・・なんてこともざらにある。反対側のゲートがスタイルではなくて・・・閉ざされていて、そのゲートをよじ登って越えたり、などということもありえる。
まあ、ここの場合よく手入れされた開けた草原だったので快適この上なし。

教会墓地から、また別の隣のチューダー期の建物が見える。

これもHall Streetに面した「お屋敷」。1610年建造がポーチに彫りこまれている。

Village Greenの前でジャギュア様を見つけた^^。

街の中の建物。「鉄道旅客保険」という表記から、
この村にかつては、鉄道が走っていたのだと知る。

街の建物のドア。真ん中のドアノッカーのエリザベス1世、
こ・・・怖そうなおばさんだが、本当に当時(16世紀)のものかどうかは知らない。

我々の泊まったGeorge&Dragon。田舎にありがちの、パブ兼ビストロ兼B&B。
騒音が苦手なので、このタイプ(パブ宿)には通常泊まらないのだが、
Net予約できるこの村の宿はすべてこのタイプ。
車道にも面しているけど、耳栓持参したので、とてもよく眠れた(笑)。

アンティークセンター2件。どちらも家具が中心。
80年代のアンティーク全盛期に比べて、この村のアンティーク業者の数もずっと減ってしまったとか。

2日目の朝、アンティークセンターを見て回った後、
道に面したコテージの前庭の写真を撮っていたら・・・、

その家の、気のいいおばあちゃんに招き入れられて、裏庭も拝見。
裏庭のフェンスの外は大草原。「昔はあそこに駅があったのよ。」

おばあちゃんちのもう一匹の子。「おばちゃん、誰?」

これは、Kentwell Hallのほぼ向かいに建つMelford Hall。ここは現在ナショナルトラストの管理。
こんな大屋敷が向かい合わせで建っているような村は、まず見たことがない・・・。
おばあちゃんと別れた後、ここへ向かった、が、この話は次回の標本箱で。

これは、Long Melfordではないが、Sudburyの駅。
単線に一時間一本のローカル列車が入ってくる。とてもレトロ・・・。
-----------------------------
ロング・メルフォード村の地図。
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なので、次回はナショナルトラストのMelford Hallのイメージを予定。ちょっと秋冬コレクションの追い込みなので、更新遅れ気味かも・・・。
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Kentwell Hall(ケントウェル・ホール)
- 2011-07-02 Sat 12:56:23
- 場所
Kentwell Hall(ケントウェルホール)のチューダー期の人々と別れて、今回はもう少しお屋敷の奥の方に入っていってみよう。
U.K.にナショナル・トラストという、歴史的建築や自然を保護・一般公開する組織があるのは、日本でも知られているかと思う。このKentwell Houseなども典型的な、ナショナルトラストで保護・管理されているかのような建物。しかし、実際にはナショナル・トラストではなくて、インディペンダント(独立系)の一夫妻の情熱の産物。
Kentwell(ケントウェル)は1385年以来300年以上、Clopton(クロプトン)家の所領となった。
現在の建物は、このクロンプトン家の時代の1500年~1550年に建造されたと考えられている。最後の直系の末裔が1661年にここで亡くなった後は、遠縁の法律家、裕福商人、19世紀にはカナダで財を成した事業家の手に渡る。
第二次世界大戦中は英軍キャンプに徴収され、ノルマンディー上陸作戦の構築メンバーも、多数ここに駐留していたとか。
1969年に屋敷が売りに出された時には、痛みが激しく、この金のかかるお屋敷に、なかなか買手はつかなかった。
ちょうどこのころ、イギリスの各地から、同様の「維持できなくなった大屋敷」が売りに出されていた時代。大半は買い手がつかず、荒れるがままに放置されるか、引き倒されて農地等に転用されてしまった。
最終的に、Kentwellは、けしてミリオネアーでもなんでもないごく普通の夫妻、PatrickとJudithのPhillips夫妻に1971年に買い取られた。彼らは電気(ガス燈のシステム)も水道(ポンプで汲み上げ)もないこの屋敷にキャンプ状態で暮らし始め、まずは最も重要な屋根、次に電気や暖房のシステムを導入していった。基礎的な修復の出来上がった1976年以来、ホールの生き延びる唯一の手段として、一般への有料公開、イベントの開催が始まった。
それから、30年以上、ますます充実していったKentwell Hallは、イギリスの中でも珍しい、「数奇な幸運でよみがえった」16世紀の大屋敷といえる。
<詳しい英文の歴史は、このページとこのページ>

前回チューダー期の奥方様がヴィオルを演奏していた部屋の隣は、この部屋。
1820年代に建築家Thomas Hopper(トマス・ホッパー)がデザインした、ネオゴシックスタイルの部屋。
壁や天井のディティールは修復されたもの。家具類はその部屋のイメージに合わせて、
オーナー夫妻が随時20世紀に導入していったもの。

部屋のステンドグラス。

隣の部屋に掛かるヘンリー8世とエリザベス1世の肖像画。

部屋の窓際。ステンドグラスから差し込む光。

一階の一番奥の書斎。

階段を上がって2階へ。

2階の主寝室。
19世紀の部屋に・・・20世紀も住み続けている大屋敷の末裔なら、
きっとこんな風なインテリアになるだろう・・・という、けっこうまぜこぜの様式。
とはいうものの、派手な壁紙は19世紀のトマス・ホッパーデザインの物。
壁のほんの一部に残っていた壁紙を元に、別注・再導入されたそうだ。

その隣のバスルーム。
これも19世紀に建築家Thomas Hopper(トマス・ホッパー)がデザインしたもの。
ここは農場も兼ねているので、床のローマ風モザイクに豚や牛も描かれているのが愉快。
これは、現オーナーが修復する際に付け加えた「ご愛嬌」のよう。

ドルフィン(イルカ)モチーフの蛇口。

彫像をクローズ・アップで。

別のウィングへと続く廊下の一角。この椅子・・・欲しい(笑)。

廊下に沿って、いくつかベッドルームが続く。

これはジャコビアン様式(17世紀)でまとめられた、ベッドルーム。

ディティール。

これは、19世紀の様式に統一されている。
カーテンが引かれてなんだか暗くて空気が流れてない部屋だな、と思ったら、
幽霊さん在住なのだとか。そうか、彼女のために暗くしてあるのか・・・(笑)。
ちなみに現オーナー一家の人は、いまだにどの幽霊さん
(何人か屋敷のあちこちにいるらしい)にも対面していないそうだ。

幽霊嬢在住の寝室付属のバスルーム。ここも19世紀ヴィクトリアン風。

2006年に雑誌「カントリー・ライフ」の、
「イギリスで一番ステキなお屋敷賞」を勝ち取った記念の額装のよう。

この前も載せたが・・・、正面のイメージ。確かに「ステキなお屋敷」^^。
ケントウェル・ホールの情報は、ケントウェルホール・シリーズの最初の標本箱の一番下に。<このページ>
U.K.にナショナル・トラストという、歴史的建築や自然を保護・一般公開する組織があるのは、日本でも知られているかと思う。このKentwell Houseなども典型的な、ナショナルトラストで保護・管理されているかのような建物。しかし、実際にはナショナル・トラストではなくて、インディペンダント(独立系)の一夫妻の情熱の産物。
Kentwell(ケントウェル)は1385年以来300年以上、Clopton(クロプトン)家の所領となった。
現在の建物は、このクロンプトン家の時代の1500年~1550年に建造されたと考えられている。最後の直系の末裔が1661年にここで亡くなった後は、遠縁の法律家、裕福商人、19世紀にはカナダで財を成した事業家の手に渡る。
第二次世界大戦中は英軍キャンプに徴収され、ノルマンディー上陸作戦の構築メンバーも、多数ここに駐留していたとか。
1969年に屋敷が売りに出された時には、痛みが激しく、この金のかかるお屋敷に、なかなか買手はつかなかった。
ちょうどこのころ、イギリスの各地から、同様の「維持できなくなった大屋敷」が売りに出されていた時代。大半は買い手がつかず、荒れるがままに放置されるか、引き倒されて農地等に転用されてしまった。
最終的に、Kentwellは、けしてミリオネアーでもなんでもないごく普通の夫妻、PatrickとJudithのPhillips夫妻に1971年に買い取られた。彼らは電気(ガス燈のシステム)も水道(ポンプで汲み上げ)もないこの屋敷にキャンプ状態で暮らし始め、まずは最も重要な屋根、次に電気や暖房のシステムを導入していった。基礎的な修復の出来上がった1976年以来、ホールの生き延びる唯一の手段として、一般への有料公開、イベントの開催が始まった。
それから、30年以上、ますます充実していったKentwell Hallは、イギリスの中でも珍しい、「数奇な幸運でよみがえった」16世紀の大屋敷といえる。
<詳しい英文の歴史は、このページとこのページ>

前回チューダー期の奥方様がヴィオルを演奏していた部屋の隣は、この部屋。
1820年代に建築家Thomas Hopper(トマス・ホッパー)がデザインした、ネオゴシックスタイルの部屋。
壁や天井のディティールは修復されたもの。家具類はその部屋のイメージに合わせて、
オーナー夫妻が随時20世紀に導入していったもの。

部屋のステンドグラス。

隣の部屋に掛かるヘンリー8世とエリザベス1世の肖像画。

部屋の窓際。ステンドグラスから差し込む光。

一階の一番奥の書斎。

階段を上がって2階へ。

2階の主寝室。
19世紀の部屋に・・・20世紀も住み続けている大屋敷の末裔なら、
きっとこんな風なインテリアになるだろう・・・という、けっこうまぜこぜの様式。
とはいうものの、派手な壁紙は19世紀のトマス・ホッパーデザインの物。
壁のほんの一部に残っていた壁紙を元に、別注・再導入されたそうだ。

その隣のバスルーム。
これも19世紀に建築家Thomas Hopper(トマス・ホッパー)がデザインしたもの。
ここは農場も兼ねているので、床のローマ風モザイクに豚や牛も描かれているのが愉快。
これは、現オーナーが修復する際に付け加えた「ご愛嬌」のよう。

ドルフィン(イルカ)モチーフの蛇口。

彫像をクローズ・アップで。

別のウィングへと続く廊下の一角。この椅子・・・欲しい(笑)。

廊下に沿って、いくつかベッドルームが続く。

これはジャコビアン様式(17世紀)でまとめられた、ベッドルーム。

ディティール。

これは、19世紀の様式に統一されている。
カーテンが引かれてなんだか暗くて空気が流れてない部屋だな、と思ったら、
幽霊さん在住なのだとか。そうか、彼女のために暗くしてあるのか・・・(笑)。
ちなみに現オーナー一家の人は、いまだにどの幽霊さん
(何人か屋敷のあちこちにいるらしい)にも対面していないそうだ。

幽霊嬢在住の寝室付属のバスルーム。ここも19世紀ヴィクトリアン風。

2006年に雑誌「カントリー・ライフ」の、
「イギリスで一番ステキなお屋敷賞」を勝ち取った記念の額装のよう。

この前も載せたが・・・、正面のイメージ。確かに「ステキなお屋敷」^^。
ケントウェル・ホールの情報は、ケントウェルホール・シリーズの最初の標本箱の一番下に。<このページ>
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