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2011年09月 Archive
Le Château 箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -4-
- 2011-09-30 Fri 19:50:54
- 場所
箱彫刻家ペーター・ガブリエルザおじさんのLe Château より、今回はインテリア・レポート・・・というより、不思議な屋根裏空間の探索。
前回の最後、2階奥の物置の「秘密のドア」をあけると・・・というところからの話の続き。

ドアの向こうには、木造の螺旋階段。
下は1階の裏出入口に繋がっていくのだが、この裏出入口は現在使っていないので、閉ざされている。
上は、前回書いた様に、
もともとは使用人の人達の居住空間だった屋根裏へと繋がっている。

階段を上がったところは、広い空間になっていて、椅子が置いてあるのは18世紀のチャペルの再現。

祭壇部分をクローズアップで。
このチャペル、ミラーやキャンドルなどは、ペーターおじさんのアレンジメントなのだが、壁画や祭壇自体は18世紀後半からここにあったもの。
フランス革命の後、革命政府は教会や宗教活動に対して、けして好意的ではなかった。教会自体「打倒すべき旧権力」とみなされるのは、いつの時代の革命でも同じこと。
礼拝や宗教儀式が公式に禁止されていたのかどうかまでは知らないのだが、革命以前のように盛大には行われなかったらしい。
破壊を逃れたこの屋敷を割り当てられた農民一家は、革命政府のお世話になったわけだが、それでも幼いときからの習慣・信仰を捨て切れるまでには革新的ではなかった。
当局の目を逃れて、礼拝や儀式を秘めやかに、この物置の裏の屋根裏部屋で執り行っていたものらしい。
現在は、ペーターおじさんが18世紀建造当初のドーマー窓を、屋根裏部屋に次々と復旧しているため、光にあふれた明るい空間になっているのだが、当初真っ暗だったこの空間。
ここの部屋にたどり着いて、トーチ越しに祭壇壁画を見つけた時の、彼のエキサイトぶりは考えただけでもワクワクする(笑)。

その、チャペルのある部屋の反対側。
おじさんのベッドルームにあった、古ミラーのコレクションは、
当初薄暗かったこの空間を最大限に明るく見せるため、ここに移動された。
その奥に見える狭い階段は、最上階の屋根裏スペースへ繋がっている。

これが階段の上から覗いてみたところ。
これは・・・建築家でもない限り、面白くもない風景だろうけど・・・(笑)。
木造の枠に直にスレートタイルが張り付けられている様子。
現代の家だと、木枠の下には、断熱材がしっかり詰め込まれる。
ここの場合、この屋根裏の床の上に、綿のように積み重なっているのが断熱材・・・ではないかな、と思う。
その昔は断熱材などないわけで、その下直の屋根裏部屋は、冬はかなり寒かったんだろうな。

下の方の屋根裏部屋に戻って、古ミラーに映る階段の手すり。

ミラーのかかっている壁の奥の部屋の一つ。
「奥」と書いたが、この部屋はシャトーの正面側に面している。
窓は復旧された3つのドーマー窓のうちの一つ。

窓から正面門を覗いたところ。

建物の端にあたる部屋。
物置兼ペイント部屋(?)として使われている。

暖炉の上にかかっている、錆びた金属製のフラスコは、最初水筒なのかなと思っていた。
しかし、どうやら「湯たんぽ」や、小さいものは「ハンドウォーマー」だったのかもしれない。
ここが使用人クオーターだった頃からの名残なのかな・・・というのは私の想像。

椅子とドアに、18世紀の壁紙のイメージをレイヤーコラージュしてみた。

反対側の端部屋の暖炉。
さきほどの部屋の暖炉がシンプルな石造りだったのに比べて、装飾が施されている。

同じ部屋にあった、カーテンの残骸。
もしかすると、この部屋は使用人頭、バトラー一家の居住空間だったのではないかなと、想像する。

屋根裏空間の一角で発見された、18世紀のボトルがそのままの形で残されている。
ワインボトルか、あるいは、ノルマンディー特産のサイダー(りんご酒)のボトルだろうか?

最後に18世紀のドアノブと鍵。
ペーターおじさんのYoutubeヴィデオを以前貼りつけていたのだけれど、「また見せて」というご要望が出たので再び貼っておきます。 「もう見たよ」の方はスルーしてください^^。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.80)展示予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
まだまだLe Châteauからのレポートは続くのだけれど、次回は先日お邪魔した、溝口あゆかさんのロンドンカウンセリングコースでの、Kotomiジュエリー出張販売の様子。
そうです! 今年も参上しましたよ(笑)。
前回の最後、2階奥の物置の「秘密のドア」をあけると・・・というところからの話の続き。

ドアの向こうには、木造の螺旋階段。
下は1階の裏出入口に繋がっていくのだが、この裏出入口は現在使っていないので、閉ざされている。
上は、前回書いた様に、
もともとは使用人の人達の居住空間だった屋根裏へと繋がっている。

階段を上がったところは、広い空間になっていて、椅子が置いてあるのは18世紀のチャペルの再現。

祭壇部分をクローズアップで。
このチャペル、ミラーやキャンドルなどは、ペーターおじさんのアレンジメントなのだが、壁画や祭壇自体は18世紀後半からここにあったもの。
フランス革命の後、革命政府は教会や宗教活動に対して、けして好意的ではなかった。教会自体「打倒すべき旧権力」とみなされるのは、いつの時代の革命でも同じこと。
礼拝や宗教儀式が公式に禁止されていたのかどうかまでは知らないのだが、革命以前のように盛大には行われなかったらしい。
破壊を逃れたこの屋敷を割り当てられた農民一家は、革命政府のお世話になったわけだが、それでも幼いときからの習慣・信仰を捨て切れるまでには革新的ではなかった。
当局の目を逃れて、礼拝や儀式を秘めやかに、この物置の裏の屋根裏部屋で執り行っていたものらしい。
現在は、ペーターおじさんが18世紀建造当初のドーマー窓を、屋根裏部屋に次々と復旧しているため、光にあふれた明るい空間になっているのだが、当初真っ暗だったこの空間。
ここの部屋にたどり着いて、トーチ越しに祭壇壁画を見つけた時の、彼のエキサイトぶりは考えただけでもワクワクする(笑)。

その、チャペルのある部屋の反対側。
おじさんのベッドルームにあった、古ミラーのコレクションは、
当初薄暗かったこの空間を最大限に明るく見せるため、ここに移動された。
その奥に見える狭い階段は、最上階の屋根裏スペースへ繋がっている。

これが階段の上から覗いてみたところ。
これは・・・建築家でもない限り、面白くもない風景だろうけど・・・(笑)。
木造の枠に直にスレートタイルが張り付けられている様子。
現代の家だと、木枠の下には、断熱材がしっかり詰め込まれる。
ここの場合、この屋根裏の床の上に、綿のように積み重なっているのが断熱材・・・ではないかな、と思う。
その昔は断熱材などないわけで、その下直の屋根裏部屋は、冬はかなり寒かったんだろうな。

下の方の屋根裏部屋に戻って、古ミラーに映る階段の手すり。

ミラーのかかっている壁の奥の部屋の一つ。
「奥」と書いたが、この部屋はシャトーの正面側に面している。
窓は復旧された3つのドーマー窓のうちの一つ。

窓から正面門を覗いたところ。

建物の端にあたる部屋。
物置兼ペイント部屋(?)として使われている。

暖炉の上にかかっている、錆びた金属製のフラスコは、最初水筒なのかなと思っていた。
しかし、どうやら「湯たんぽ」や、小さいものは「ハンドウォーマー」だったのかもしれない。
ここが使用人クオーターだった頃からの名残なのかな・・・というのは私の想像。

椅子とドアに、18世紀の壁紙のイメージをレイヤーコラージュしてみた。

反対側の端部屋の暖炉。
さきほどの部屋の暖炉がシンプルな石造りだったのに比べて、装飾が施されている。

同じ部屋にあった、カーテンの残骸。
もしかすると、この部屋は使用人頭、バトラー一家の居住空間だったのではないかなと、想像する。

屋根裏空間の一角で発見された、18世紀のボトルがそのままの形で残されている。
ワインボトルか、あるいは、ノルマンディー特産のサイダー(りんご酒)のボトルだろうか?

最後に18世紀のドアノブと鍵。
ペーターおじさんのYoutubeヴィデオを以前貼りつけていたのだけれど、「また見せて」というご要望が出たので再び貼っておきます。 「もう見たよ」の方はスルーしてください^^。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.80)展示予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
まだまだLe Châteauからのレポートは続くのだけれど、次回は先日お邪魔した、溝口あゆかさんのロンドンカウンセリングコースでの、Kotomiジュエリー出張販売の様子。
そうです! 今年も参上しましたよ(笑)。
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Le Château 箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -3-
- 2011-09-27 Tue 10:04:25
- 場所
箱彫刻家ペーター・ガブリエルザおじさんのLe Château より、インテリアのレポートの3回目。
前々回<このページ>に出てきた階段を上がったところから、今回のお宅ツアーは始まる。

階段のシャンデリア。乳白のガラスドロップは、ペーターおじさんのアレンジではないかな、と思う。

階段を2階に上がって、右側のゲストルーム。

は、こんな感じ。

右下は、キャンドルを使った箱彫刻作品。

割れたデルフト焼きの断片も、ディスプレイに生かされる。

窓辺の椅子に、別の部屋で見つけた手紙の文字で、テクスチャー・レイヤーにしてみた。

そのまた奥のゲストルームの暖炉。この暖炉は使われていない。

その、奥の部屋を別の角度から。

ドアの奥はバスルーム。

ライティング・ビューローの上のディスプレイ。

バスルームの中には、アンティークのガウンとパジャマ。
これも実用ではなくて・・・飾り物。

階段からあがってきて、今度は左側。
ここは廊下状になっていて、小さな部屋が取られている。

中は女性用の小部屋、だったと思われるもの。
なので、そのイメージでディスプレイされている。

古い手流しガラス板のミラーの、不思議なテクスチャー。

18世紀の手紙。

この部屋を出た右側の、アンティークボトルのディスプレイ。

その奥の部屋は、主に紙物の材料や、パーツが収納というか、展示というか・・・されている。

部屋の真ん中の、大きなテーブルに展示。

これは、18世紀の公式文書。手紙の最後にリボンがついていて、そこに蝋印が押されている。

そして、チャーミングなオブジェ。

この部屋の暖炉。

暖炉の反対側の壁。
この部屋の奥にまた、小さな物置部屋がある。

顔料やら、塗料やら・・・、

アンティークの布やカーテンがしまいこまれているのがけれど・・・、

そこから「秘密のドア」があって屋根裏へと繋がっている。
と、面白半分で書いたが、「秘密」なのではなくて、目立たないようにできているだけ。
というのも、18世紀の頃はこの奥で繋がっている、現在の物置部分はすべて使用人の仕事場。
主人一家や客人の寝室に薪をくべたり、お湯を届けたり、さまざまな仕事があるわけだが、それはすべてこの裏で繋がった通路を経由で行われる。使用人は「目に見えない存在」として働く・・・ということなのだ。
その彼らが寝起きするのが、屋根裏部屋で、この秘密のドアの奥の螺旋階段は、彼らのいわば通勤ルート。
18世紀後半のフランス革命で、この屋敷が取り壊されかかったのを、村の神父さんの説得で生き延びた話は、前回書いたと思う。
そのあと、農家の一家がこの屋敷を割り当てられて住み始めたわけだが、その段階では、もう「使用人区域」を保持する意味合いも、必要もなくなった。 なので、物置として使われていたが、やがて忘れ去られ、長い間封じられていたものらしい。
ペーターおじさんが購入した段階では、屋根裏への階段があることが解ってはいたが、実際に屋根裏部屋の100年以上の眠りを覚まさせたのは、彼自身なのだそうだ。
次回はその「秘密」の屋根裏部屋の展覧です。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.19 訂正:80です。)展示予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
前々回<このページ>に出てきた階段を上がったところから、今回のお宅ツアーは始まる。

階段のシャンデリア。乳白のガラスドロップは、ペーターおじさんのアレンジではないかな、と思う。

階段を2階に上がって、右側のゲストルーム。

は、こんな感じ。

右下は、キャンドルを使った箱彫刻作品。

割れたデルフト焼きの断片も、ディスプレイに生かされる。

窓辺の椅子に、別の部屋で見つけた手紙の文字で、テクスチャー・レイヤーにしてみた。

そのまた奥のゲストルームの暖炉。この暖炉は使われていない。

その、奥の部屋を別の角度から。

ドアの奥はバスルーム。

ライティング・ビューローの上のディスプレイ。

バスルームの中には、アンティークのガウンとパジャマ。
これも実用ではなくて・・・飾り物。

階段からあがってきて、今度は左側。
ここは廊下状になっていて、小さな部屋が取られている。

中は女性用の小部屋、だったと思われるもの。
なので、そのイメージでディスプレイされている。

古い手流しガラス板のミラーの、不思議なテクスチャー。

18世紀の手紙。

この部屋を出た右側の、アンティークボトルのディスプレイ。

その奥の部屋は、主に紙物の材料や、パーツが収納というか、展示というか・・・されている。

部屋の真ん中の、大きなテーブルに展示。

これは、18世紀の公式文書。手紙の最後にリボンがついていて、そこに蝋印が押されている。

そして、チャーミングなオブジェ。

この部屋の暖炉。

暖炉の反対側の壁。
この部屋の奥にまた、小さな物置部屋がある。

顔料やら、塗料やら・・・、

アンティークの布やカーテンがしまいこまれているのがけれど・・・、

そこから「秘密のドア」があって屋根裏へと繋がっている。
と、面白半分で書いたが、「秘密」なのではなくて、目立たないようにできているだけ。
というのも、18世紀の頃はこの奥で繋がっている、現在の物置部分はすべて使用人の仕事場。
主人一家や客人の寝室に薪をくべたり、お湯を届けたり、さまざまな仕事があるわけだが、それはすべてこの裏で繋がった通路を経由で行われる。使用人は「目に見えない存在」として働く・・・ということなのだ。
その彼らが寝起きするのが、屋根裏部屋で、この秘密のドアの奥の螺旋階段は、彼らのいわば通勤ルート。
18世紀後半のフランス革命で、この屋敷が取り壊されかかったのを、村の神父さんの説得で生き延びた話は、前回書いたと思う。
そのあと、農家の一家がこの屋敷を割り当てられて住み始めたわけだが、その段階では、もう「使用人区域」を保持する意味合いも、必要もなくなった。 なので、物置として使われていたが、やがて忘れ去られ、長い間封じられていたものらしい。
ペーターおじさんが購入した段階では、屋根裏への階段があることが解ってはいたが、実際に屋根裏部屋の100年以上の眠りを覚まさせたのは、彼自身なのだそうだ。
次回はその「秘密」の屋根裏部屋の展覧です。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.
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Le Château 箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -2-
- 2011-09-24 Sat 10:00:00
- 場所
今回も、箱彫刻家ペーター・ガブリエルザおじさんのLe Châteauより、インテリアのレポートの2回目。
まず、余談からはじめてしまう・・・、これだけ美しくかつ、エキセントリック(奇妙?)な家に住んでいると、インテリア雑誌やアート本からの取材も、珍しいことではない。
2004年7月号のThe World of Interiors (ワールド・オブ・インテリアーズ)にも、このLe Châteauがフィーチャーされている。
U.K.発行のこの雑誌は、世界のインテリア雑誌の中でも、エレガントなクラシカル・テイストに特化していて、そのクォリティーはNo1。
私も、80年代後半は定期購読していたのだが、90年代中頃に入って、トレンドがどんどんコンテンポラリー・ミニマリズムになっていった頃、さすがのWoIも特集がミニマリズム・インテリアに偏っていった。
古物好きにはこれが我慢できなくて、購読をやめていた。 近年また、クラシカルにトレンドが戻りつつあるので、気を取り直して、2年前から購読再開。
ペーターおじさんのフィーチャーは、よりにもよって・・・その、私が購読してない時期。本社のバックナンバーでも、古すぎて在庫なし・・・。
それでも「求めよ、されば与えられん!」・・・E-bay検索をかけたら出てきた!! そして無事入手。
フランス革命の時に、明け渡されたこの屋敷を、革命軍は定例どうり焼き払う計画だった。
Saires-la-Varrerie村の神父さんの説得が成功して、中の調度品だけが徴収・破壊され、建物は生き残り、農場家屋して使用されるようになった・・・といういきさつから、「革命的執行猶予」というタイトルがついている。
このトップページは、今回展覧予定のペーターおじさんの寝室。
このときはまだ、古ミラーのコレクションが、ベッドルームにかためられている。(現在は改装中の屋根裏に移動。この様子もまた後日。)
額が3枚かかっている壁の、一番下は嵌め込まれたテレビ。ミラーでうまくカモフラージュされている。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
このときはまだ、タペストリーが入っていない。この風景画が、現在ベッドルームに移動した。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
リヴィングルームとキッチン(以下で展覧)。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
これは2階のゲスト・ルーム(これは、次回に・・・)。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
これも2階。実は少しカメラ・シャイなおじさんが、小さく写っている。
さて、ここからが本編、私の写真。

キッチンのディスプレイ。

ティーパーティーの翌日で・・・ちょっと散らかってるので、暗く撮ってごまかす(笑)。

17~18世紀デルフト焼きのコレクション。

プシャーのダイニング・コーナー。プシャーに・・・似てる、そっくり。

と、いうので・・・ご本人(あ、ご本猫)。
彼はとてもフレンドリー。カメラを向けたら、寄る、寄る・・・。

お食事中を、TTV(ヴューファインダー越し)撮影。
プシャーの話ではなくて・・・家の話だった。

バスルーム横の壁。 手紙やら、レーベルやらを古額に入れて、コーディネート。
また、余談:
真ん中の17世紀象嵌額は、ペアではなかったか・・・と思われる全く同じサイズ・デザインのものが、某ミュージアムのカタログに載っていて、びっくり!! だったそうだ。
これは、U.K.の「アンティークス・ロードショー」に、持ち込んでもらわねば!!と笑っていて、番組に話になった。
ペーターおじさんの本国、オランダでも、類似のアンティーク・ヴァリュエーション番組が放映されているらしい。
イギリス人は慇懃なので、ヴァリューするエキスパートは、大量に持ち込まれる「駄物」でも(私の持ち込むようなもののこと)「好きなのが一番いいことです。」と無難に持ち上げてくれる。
しかし、オランダ人は率直なので「これは、全くのクズです!何の価値もない!!」と、ひどくコキ降ろされるらしい。
(ちなみに、中国版は、持ち込まれた「まがいもの」は、その場で叩き割られるとか・・・笑。 これは、U.K.版の番組で言ってた話。)
だから・・・U.K.版にもちこみましょうってば・・・。閑話休題。

ペーターおじさんの寝室。
階段のタペストリーの壁に、以前かかっていた樹の額は、ここに移動した。
(インテリア写真好きとしては、上のWoIの写真と見比べて・・・、とても・・・とても・・・広角レンズが欲しくなった。
危険なレンズの沼まで、後一歩。)

寝室の暖炉。

の、ディスプレイ。

寝室の窓辺。

寝室の暖炉の上の装飾パネル。
ペーターおじさんが購入した段階では、すべての部屋の天井は、板材を入れて、ドアを開けられる限界の2m40cm程度に下げられていた(現在は約3m)。
これは、20世紀中頃に入ってから、農家の住人にとって、装飾に意味を見出すよりも、暖房効率の方が重要だったため。
彼が引っ越してきてから、この20世紀中頃に導入された壁や天井をすべてはがして、オリジナルの18世紀の状態に戻していった。
そのプロセスで、この暖炉の上の装飾パネルや、オリジナルの18世紀の壁紙などが、次々に出現。 古物好きのおじさんが熱中するのも無理はない。
一方、熱効率の方は現在はかなりよろしくない、と、思う。エコ・「アン」フレンドリーというもの。
しかし、ヨーロッパの年配の人たちは(うちの配偶者氏も含めて)、セントラル・ヒーティングのない状態で育っているので、寒さにはめっぽう強い。
寝室には、裏のリヴィング・ルームのログ・ストーヴの熱が充分伝わるので、それと、他の部屋にはいくつかの移動式ストーヴで冬でも平気、だそうだ。

寝室の奥の、書斎。

撮影:noriko.stardust @Flickr
の、ディーティールは、運転手として同行のnoriko.stardustこと、Danaさんが見事にキャプチャー。

書斎の古鏡。

書斎の棚の上。
次回は、2階のゲスト・ルームを展覧予定。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo. 19 訂正:80です。 )展示予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
まず、余談からはじめてしまう・・・、これだけ美しくかつ、エキセントリック(奇妙?)な家に住んでいると、インテリア雑誌やアート本からの取材も、珍しいことではない。
2004年7月号のThe World of Interiors (ワールド・オブ・インテリアーズ)にも、このLe Châteauがフィーチャーされている。
U.K.発行のこの雑誌は、世界のインテリア雑誌の中でも、エレガントなクラシカル・テイストに特化していて、そのクォリティーはNo1。
私も、80年代後半は定期購読していたのだが、90年代中頃に入って、トレンドがどんどんコンテンポラリー・ミニマリズムになっていった頃、さすがのWoIも特集がミニマリズム・インテリアに偏っていった。
古物好きにはこれが我慢できなくて、購読をやめていた。 近年また、クラシカルにトレンドが戻りつつあるので、気を取り直して、2年前から購読再開。
ペーターおじさんのフィーチャーは、よりにもよって・・・その、私が購読してない時期。本社のバックナンバーでも、古すぎて在庫なし・・・。
それでも「求めよ、されば与えられん!」・・・E-bay検索をかけたら出てきた!! そして無事入手。
フランス革命の時に、明け渡されたこの屋敷を、革命軍は定例どうり焼き払う計画だった。
Saires-la-Varrerie村の神父さんの説得が成功して、中の調度品だけが徴収・破壊され、建物は生き残り、農場家屋して使用されるようになった・・・といういきさつから、「革命的執行猶予」というタイトルがついている。
このトップページは、今回展覧予定のペーターおじさんの寝室。
このときはまだ、古ミラーのコレクションが、ベッドルームにかためられている。(現在は改装中の屋根裏に移動。この様子もまた後日。)
額が3枚かかっている壁の、一番下は嵌め込まれたテレビ。ミラーでうまくカモフラージュされている。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
このときはまだ、タペストリーが入っていない。この風景画が、現在ベッドルームに移動した。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
リヴィングルームとキッチン(以下で展覧)。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
これは2階のゲスト・ルーム(これは、次回に・・・)。

Extracted from The World of Interior, July, 2004.
これも2階。実は少しカメラ・シャイなおじさんが、小さく写っている。
さて、ここからが本編、私の写真。

キッチンのディスプレイ。

ティーパーティーの翌日で・・・ちょっと散らかってるので、暗く撮ってごまかす(笑)。

17~18世紀デルフト焼きのコレクション。

プシャーのダイニング・コーナー。プシャーに・・・似てる、そっくり。

と、いうので・・・ご本人(あ、ご本猫)。
彼はとてもフレンドリー。カメラを向けたら、寄る、寄る・・・。

お食事中を、TTV(ヴューファインダー越し)撮影。
プシャーの話ではなくて・・・家の話だった。

バスルーム横の壁。 手紙やら、レーベルやらを古額に入れて、コーディネート。
また、余談:
真ん中の17世紀象嵌額は、ペアではなかったか・・・と思われる全く同じサイズ・デザインのものが、某ミュージアムのカタログに載っていて、びっくり!! だったそうだ。
これは、U.K.の「アンティークス・ロードショー」に、持ち込んでもらわねば!!と笑っていて、番組に話になった。
ペーターおじさんの本国、オランダでも、類似のアンティーク・ヴァリュエーション番組が放映されているらしい。
イギリス人は慇懃なので、ヴァリューするエキスパートは、大量に持ち込まれる「駄物」でも(私の持ち込むようなもののこと)「好きなのが一番いいことです。」と無難に持ち上げてくれる。
しかし、オランダ人は率直なので「これは、全くのクズです!何の価値もない!!」と、ひどくコキ降ろされるらしい。
(ちなみに、中国版は、持ち込まれた「まがいもの」は、その場で叩き割られるとか・・・笑。 これは、U.K.版の番組で言ってた話。)
だから・・・U.K.版にもちこみましょうってば・・・。閑話休題。

ペーターおじさんの寝室。
階段のタペストリーの壁に、以前かかっていた樹の額は、ここに移動した。
(インテリア写真好きとしては、上のWoIの写真と見比べて・・・、とても・・・とても・・・広角レンズが欲しくなった。
危険なレンズの沼まで、後一歩。)

寝室の暖炉。

の、ディスプレイ。

寝室の窓辺。

寝室の暖炉の上の装飾パネル。
ペーターおじさんが購入した段階では、すべての部屋の天井は、板材を入れて、ドアを開けられる限界の2m40cm程度に下げられていた(現在は約3m)。
これは、20世紀中頃に入ってから、農家の住人にとって、装飾に意味を見出すよりも、暖房効率の方が重要だったため。
彼が引っ越してきてから、この20世紀中頃に導入された壁や天井をすべてはがして、オリジナルの18世紀の状態に戻していった。
そのプロセスで、この暖炉の上の装飾パネルや、オリジナルの18世紀の壁紙などが、次々に出現。 古物好きのおじさんが熱中するのも無理はない。
一方、熱効率の方は現在はかなりよろしくない、と、思う。エコ・「アン」フレンドリーというもの。
しかし、ヨーロッパの年配の人たちは(うちの配偶者氏も含めて)、セントラル・ヒーティングのない状態で育っているので、寒さにはめっぽう強い。
寝室には、裏のリヴィング・ルームのログ・ストーヴの熱が充分伝わるので、それと、他の部屋にはいくつかの移動式ストーヴで冬でも平気、だそうだ。

寝室の奥の、書斎。

撮影:noriko.stardust @Flickr
の、ディーティールは、運転手として同行のnoriko.stardustこと、Danaさんが見事にキャプチャー。

書斎の古鏡。

書斎の棚の上。
次回は、2階のゲスト・ルームを展覧予定。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.
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Le Château 箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -1-
- 2011-09-22 Thu 10:00:00
- 場所
今回は、ペーター・ガブリエルザおじさんの「大きな方の箱」作品、Le Châteauのイメージ。
シャトーは「城」というよりか「お屋敷」だと前回書いた。
「お屋敷」といっても、そのスケールは「農場」。実際彼が10年前に購入するまでは、現役の「農場」として使用されていたそうだ。
実際には、13エーカーの農場とシャトーが売り出されていたそうだが、購入に当たり、農場を経営するつもりではない彼は、売主と交渉して、4エーカーのシャトー敷地だけを購入し、残り9エーカーは別だてで、近隣農家に売却してもらった。
4エーカーとはいえ・・・広大な敷地を、ガーデナーを入れるわけではなく、自分と週一回手伝いに来てくれる友人とで、手入れしている。 実に働き者・・・。
夏の間は、庭仕事と、これまた趣味と制作の一環であるシャトーの改築・改装のシーズン。それに、さまざまな(我々を含めて・・・)来客で多忙。アトリエで箱彫刻を制作するのは、冬場の仕事なのだとか。
18世紀らしい、シンプルなダブル・フロンテッド(入り口を中心に左右対称に広がる構造)の建築。
Mansard roof(マンサード屋根)は、イギリスでは19世紀に入ってから、フランスの影響で・・・のように思っていたのだが(フランス屋根とも呼ばれ、イギリスではあまり見かけない)、こちらは本家のフランス・マンサード屋根、18世紀から普及しているスタイル。
建物の屋根の下までの高さで、税金が課せられたため、屋根をできる限り下げて、それでいて、屋根裏の居住空間を最大限に生かせるのが、普及した理由だとか。
屋根についているdormer(ドーマー)窓は、彼が購入したときには左右2つを残して、中心の小さい3つは取り払われ、屋根のスレートで覆われていた。
19世紀末の昔の写真では、ちゃんと5つ窓が通いているので、その様式に従って以前のように窓3つを復旧。現在は建物の裏手のドーマー窓を復旧中。

これがその19世紀末の頃の写真。

正面入り口、

を、入ってすぐのホール部分。
尋ねてはいないのだが、かかっている看板はもしかすると、
アンティーク・ディーラーのお父さんの店のものだったのかも。
ペーターおじさんの18世紀趣味は、ひとえに生まれ育ったこの環境によるもの・・・だとか。

入って右は、前回展覧した展示ギャラリー室。

左がリヴィングルーム。物置きに使われているのは、19世紀の車椅子。

階段の彫像。

階段を、これは二階のランディングから見たところ。
窓辺のベンチは、彼のデザイン・制作。右にかかっているのはご自慢のタペストリー。

ぼろぼろに痛んだものを手に入れて、修復に出していたものが、最近仕上がってきたもの。

リヴィングルームを入り口から見たところ。
ヨーロッパの建物に「廊下」が現れるのが、およそ、18世紀の初頭から。
それまでは、部屋から部屋へドアは繋がっている。
このシャトーでも、まだその名残で、廊下に相当する部分がほとんどない。
右のドアは裏口(正確に言うと横の入り口)とバスルームに繋がっていて、左のドアは寝室に繋がっている。

別のアングルから。

窓際のブルーがテーマのディスプレイ。

ネオ・クラシカルなディスプレイ。
右下の天使の石像は、彼の思い出の品。

12歳だったペーター少年、お小遣を貯めて買いたい物があった。それが近所のアンティーク屋の店先にあった、この天使の像。
やっとこれを手に入れて、喜んで持って帰ってお母さんに見せたところ・・・、「よりによって商売敵の店から、一体何を買ってくるの!! こんなものうちの倉庫にいくつでも転がってるわよ!!」と大顰蹙。
恐る恐るお父さんにも見せたところ、お父さんは別に何も言わず、でも少し満足そうだったとか。
5人兄弟姉妹の末っ子の彼だけが始めて、アンティークや古物に興味を示したので、お父さんはちょっと嬉しかったのかも・・・という話。 ペーターおじさんは、今でもこの天使がお気に入り。
いつでも必要なときに誰かが手伝ってくれたり、欲しいものが見つかったり、ラッキーの星の元に生まれているかのような彼は、「実は、大天使ガブリエルがついてるんだ。」と、真顔の冗談で言う。「祈ったり、願ったりは、したこともないんだけどね。」
そういうのを、潜在意識化でで宇宙に発注している・・・というのですよ(笑)。
必要なときに、向こうから志願して現れるフォトグラファーや、Webデザイナーも宇宙からの「納品」の一部なのだろうかな。
ともあれ、天使のイメージは、何度もペーターおじさんのデザインやコーディネートの一部として、繰り返し現れてくる。

この、透明度の高い自然光と影のある空気、古い乾いた木と石のテクスチャー、
麻布の手触り、埃の匂い、どうしようもなく懐かしい。
手繰り寄せきれないデジャヴに、何度もとらわれていた・・・。

事務机の上のディスプレイ。

これは「お宝」コーナー。
何もいわゆる高価なものではないのだろうけれど、彼の「記号論」によるお宝たち。
テーブルの手前には、私とDanaさんからの「捧げ物」も、何気に仲間入りの栄誉に預かっている。

さらっと、このコーディネートを無意識で創る師匠・・・。

「お宝」というのは・・・この何層にも重なる引き出しの中に、
彼の作品の仕上げに使う、ありとあらゆる不思議なオブジェが詰まっているからなのだ。

錬金術師の魔法のポーション。

古い木のキャンドルスティック、剥げ落ちた状態を(で)保たれている壁。
痛んだテクスチャー、Imperfection(インパーフェクション=不完全)の美学。

窓辺のレンズは、ペーターおじさんの世界を収斂する。

楽園というのは、この地上に、満たされた魂の中にこそあるのだよね。
次回も引き続き、シャトーの中へ中へと拝見ツアーは続行予定。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.19 訂正:80です。)展示予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
シャトーは「城」というよりか「お屋敷」だと前回書いた。
「お屋敷」といっても、そのスケールは「農場」。実際彼が10年前に購入するまでは、現役の「農場」として使用されていたそうだ。
実際には、13エーカーの農場とシャトーが売り出されていたそうだが、購入に当たり、農場を経営するつもりではない彼は、売主と交渉して、4エーカーのシャトー敷地だけを購入し、残り9エーカーは別だてで、近隣農家に売却してもらった。
4エーカーとはいえ・・・広大な敷地を、ガーデナーを入れるわけではなく、自分と週一回手伝いに来てくれる友人とで、手入れしている。 実に働き者・・・。
夏の間は、庭仕事と、これまた趣味と制作の一環であるシャトーの改築・改装のシーズン。それに、さまざまな(我々を含めて・・・)来客で多忙。アトリエで箱彫刻を制作するのは、冬場の仕事なのだとか。
18世紀らしい、シンプルなダブル・フロンテッド(入り口を中心に左右対称に広がる構造)の建築。
Mansard roof(マンサード屋根)は、イギリスでは19世紀に入ってから、フランスの影響で・・・のように思っていたのだが(フランス屋根とも呼ばれ、イギリスではあまり見かけない)、こちらは本家のフランス・マンサード屋根、18世紀から普及しているスタイル。
建物の屋根の下までの高さで、税金が課せられたため、屋根をできる限り下げて、それでいて、屋根裏の居住空間を最大限に生かせるのが、普及した理由だとか。
屋根についているdormer(ドーマー)窓は、彼が購入したときには左右2つを残して、中心の小さい3つは取り払われ、屋根のスレートで覆われていた。
19世紀末の昔の写真では、ちゃんと5つ窓が通いているので、その様式に従って以前のように窓3つを復旧。現在は建物の裏手のドーマー窓を復旧中。

これがその19世紀末の頃の写真。

正面入り口、

を、入ってすぐのホール部分。
尋ねてはいないのだが、かかっている看板はもしかすると、
アンティーク・ディーラーのお父さんの店のものだったのかも。
ペーターおじさんの18世紀趣味は、ひとえに生まれ育ったこの環境によるもの・・・だとか。

入って右は、前回展覧した展示ギャラリー室。

左がリヴィングルーム。物置きに使われているのは、19世紀の車椅子。

階段の彫像。

階段を、これは二階のランディングから見たところ。
窓辺のベンチは、彼のデザイン・制作。右にかかっているのはご自慢のタペストリー。

ぼろぼろに痛んだものを手に入れて、修復に出していたものが、最近仕上がってきたもの。

リヴィングルームを入り口から見たところ。
ヨーロッパの建物に「廊下」が現れるのが、およそ、18世紀の初頭から。
それまでは、部屋から部屋へドアは繋がっている。
このシャトーでも、まだその名残で、廊下に相当する部分がほとんどない。
右のドアは裏口(正確に言うと横の入り口)とバスルームに繋がっていて、左のドアは寝室に繋がっている。

別のアングルから。

窓際のブルーがテーマのディスプレイ。

ネオ・クラシカルなディスプレイ。
右下の天使の石像は、彼の思い出の品。

12歳だったペーター少年、お小遣を貯めて買いたい物があった。それが近所のアンティーク屋の店先にあった、この天使の像。
やっとこれを手に入れて、喜んで持って帰ってお母さんに見せたところ・・・、「よりによって商売敵の店から、一体何を買ってくるの!! こんなものうちの倉庫にいくつでも転がってるわよ!!」と大顰蹙。
恐る恐るお父さんにも見せたところ、お父さんは別に何も言わず、でも少し満足そうだったとか。
5人兄弟姉妹の末っ子の彼だけが始めて、アンティークや古物に興味を示したので、お父さんはちょっと嬉しかったのかも・・・という話。 ペーターおじさんは、今でもこの天使がお気に入り。
いつでも必要なときに誰かが手伝ってくれたり、欲しいものが見つかったり、ラッキーの星の元に生まれているかのような彼は、「実は、大天使ガブリエルがついてるんだ。」と、真顔の冗談で言う。「祈ったり、願ったりは、したこともないんだけどね。」
そういうのを、潜在意識化でで宇宙に発注している・・・というのですよ(笑)。
必要なときに、向こうから志願して現れるフォトグラファーや、Webデザイナーも宇宙からの「納品」の一部なのだろうかな。
ともあれ、天使のイメージは、何度もペーターおじさんのデザインやコーディネートの一部として、繰り返し現れてくる。

この、透明度の高い自然光と影のある空気、古い乾いた木と石のテクスチャー、
麻布の手触り、埃の匂い、どうしようもなく懐かしい。
手繰り寄せきれないデジャヴに、何度もとらわれていた・・・。

事務机の上のディスプレイ。

これは「お宝」コーナー。
何もいわゆる高価なものではないのだろうけれど、彼の「記号論」によるお宝たち。
テーブルの手前には、私とDanaさんからの「捧げ物」も、何気に仲間入りの栄誉に預かっている。

さらっと、このコーディネートを無意識で創る師匠・・・。

「お宝」というのは・・・この何層にも重なる引き出しの中に、
彼の作品の仕上げに使う、ありとあらゆる不思議なオブジェが詰まっているからなのだ。

錬金術師の魔法のポーション。

古い木のキャンドルスティック、剥げ落ちた状態を(で)保たれている壁。
痛んだテクスチャー、Imperfection(インパーフェクション=不完全)の美学。

窓辺のレンズは、ペーターおじさんの世界を収斂する。

楽園というのは、この地上に、満たされた魂の中にこそあるのだよね。
次回も引き続き、シャトーの中へ中へと拝見ツアーは続行予定。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.
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Peter Gabriëlse(箱彫刻家 ペーター・ガブリエルザ) アトリエ
- 2011-09-19 Mon 10:00:00
- 写真
今回はペーター・ガブリエルザおじさんの、アトリエと展示ギャラリーのイメージ。
以前書いたかもしれないが、彼は現在ノルマンディー内陸のFlersという町の近く、Saires-la-Varrerie(あー、全く発音できない・・・私の耳には「サリヴァリー」としか聞こえない)村のはずれの18世紀のシャトーに住んでいる。
シャトーというと英語だとカースル=城ということになって、とてつもないものを想像してしまう傾向にある。
実際には、英語よりボキャブラリーの少ない仏語では(と、私は勝手にバイアス込みで思っている・・・)、シャトーという語にHall(ホール)やManor(マナー)の意味合いも入っていて、つまり日本語だと「お屋敷」といったところ。
このシャトー自体が今や、彼の「作品」になりつつある。
今回はまず、前回の作品の延長線上で、作品の展示ギャラリーから。

正面玄関を入って、右が展示ギャラリー、その奥がアトリエ。
玄関から左側は、生活空間になっている。
スポット・ライトも入っているのだが、午前中は燦々と自然光が入る部屋。

別の角度から。
作品だけを撮影すると、スケール感が全くわからない。
彼の作品の場合、スケール感の違いのシュールなイメージが、作品の魅力だけに、一段と・・・解らない。
このギャラリーの写真で初めて、スケール感をつかんでもらえると思う。
扉の向こうはリヴィングルーム。居住空間のレポートも今後UP予定。

もう一枚別の角度から。扉の奥はアトリエ。
シャトーの床はすべて石張りなのだが、展示ギャラリーには大理石風にペイントした板材が入っている。
このアイディア、ステージ・セット出身の彼ならでは。

夕方、暗くなった展示ギャラリーで、作品だけをライトアップ。
昼間以上に幻想的。

古くて裏加工のはげたミラーは、独特の味わいがある。
ペーターおじさんもこのテクスチャーが好きなようで、あちこちで使われている。
今どきは、探してもなかなか手に入らない素材。

展示ギャラリーを抜けて、その奥のアトリエへ。

一見しただけだと、まるで町工場(笑)、なのだが、

目が慣れてくると・・・ここが錬金術師の作業場であることが明らかになる。

ひっそりと息をこらして・・・、

さまざまな不思議な過去の遺物が、アート作品に変容されるのを待っている。

彼が材料として使うのは、18世紀から19世紀にかけての、家具や建築材料の断片。
それで、まずはステージとなる「箱」が製作される。
その上に、古い木材のテクスチャーを生かしたペイント加工が施される。

中に収められる、精密な窓枠や家具類は、
別にまとめていくつか作っておいたものの中から選んでくる。

等身大サイズのキャビネットを、平気で真っ二つに切ってしまう力技と、
ミリ単位のディティールを、両方をこなせる、錬金術師、

の、看板。

アトリエの窓辺には、彼の好きなガラスの「浮き球」。
「光」も彼の作品の重要な素材の一つ。

アトリエ自体、移ろいゆく日の光とともに、思いがけないドラマティックなヴィジョンを浮き上がらせる。
錬金術師は、日々このアトリエで、光を研究しているもののよう。

展示ギャラリーの隣にある倉庫にも、さまざまな壜のコレクション。

壊れていても、痛んでいても、それにはそれのストーリーがある。

古い模様入りのレンガのコレクターでもある。

きれいに決まった、ボトルの写真。

最後は、展示ギャラリーで撮影の準備中の、ペーターおじさん。
天気の回復した、滞在最終日の午前中、展示ギャラリーに差し込む光は絶好調。
俄然スイッチの入った、ペーター師匠、Danaさんを作品を支える丁稚アシスタントに借り出して、
「こう光を入れて・・・ここから撮る!」と、フォトグラファーに激しく指示出し。
我々3人の愉快でハイパーな、フォトシューティングとなりました^^。
実際、このときに撮った写真が、一番よく撮れていた。師匠の眼力恐るべし・・・。
9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagen (スタンドNo.19 訂正:80です。)が、彼の作品を数点出展予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ。
以前書いたかもしれないが、彼は現在ノルマンディー内陸のFlersという町の近く、Saires-la-Varrerie(あー、全く発音できない・・・私の耳には「サリヴァリー」としか聞こえない)村のはずれの18世紀のシャトーに住んでいる。
シャトーというと英語だとカースル=城ということになって、とてつもないものを想像してしまう傾向にある。
実際には、英語よりボキャブラリーの少ない仏語では(と、私は勝手にバイアス込みで思っている・・・)、シャトーという語にHall(ホール)やManor(マナー)の意味合いも入っていて、つまり日本語だと「お屋敷」といったところ。
このシャトー自体が今や、彼の「作品」になりつつある。
今回はまず、前回の作品の延長線上で、作品の展示ギャラリーから。

正面玄関を入って、右が展示ギャラリー、その奥がアトリエ。
玄関から左側は、生活空間になっている。
スポット・ライトも入っているのだが、午前中は燦々と自然光が入る部屋。

別の角度から。
作品だけを撮影すると、スケール感が全くわからない。
彼の作品の場合、スケール感の違いのシュールなイメージが、作品の魅力だけに、一段と・・・解らない。
このギャラリーの写真で初めて、スケール感をつかんでもらえると思う。
扉の向こうはリヴィングルーム。居住空間のレポートも今後UP予定。

もう一枚別の角度から。扉の奥はアトリエ。
シャトーの床はすべて石張りなのだが、展示ギャラリーには大理石風にペイントした板材が入っている。
このアイディア、ステージ・セット出身の彼ならでは。

夕方、暗くなった展示ギャラリーで、作品だけをライトアップ。
昼間以上に幻想的。

古くて裏加工のはげたミラーは、独特の味わいがある。
ペーターおじさんもこのテクスチャーが好きなようで、あちこちで使われている。
今どきは、探してもなかなか手に入らない素材。

展示ギャラリーを抜けて、その奥のアトリエへ。

一見しただけだと、まるで町工場(笑)、なのだが、

目が慣れてくると・・・ここが錬金術師の作業場であることが明らかになる。

ひっそりと息をこらして・・・、

さまざまな不思議な過去の遺物が、アート作品に変容されるのを待っている。

彼が材料として使うのは、18世紀から19世紀にかけての、家具や建築材料の断片。
それで、まずはステージとなる「箱」が製作される。
その上に、古い木材のテクスチャーを生かしたペイント加工が施される。

中に収められる、精密な窓枠や家具類は、
別にまとめていくつか作っておいたものの中から選んでくる。

等身大サイズのキャビネットを、平気で真っ二つに切ってしまう力技と、
ミリ単位のディティールを、両方をこなせる、錬金術師、

の、看板。

アトリエの窓辺には、彼の好きなガラスの「浮き球」。
「光」も彼の作品の重要な素材の一つ。

アトリエ自体、移ろいゆく日の光とともに、思いがけないドラマティックなヴィジョンを浮き上がらせる。
錬金術師は、日々このアトリエで、光を研究しているもののよう。

展示ギャラリーの隣にある倉庫にも、さまざまな壜のコレクション。

壊れていても、痛んでいても、それにはそれのストーリーがある。

古い模様入りのレンガのコレクターでもある。

きれいに決まった、ボトルの写真。

最後は、展示ギャラリーで撮影の準備中の、ペーターおじさん。
天気の回復した、滞在最終日の午前中、展示ギャラリーに差し込む光は絶好調。
俄然スイッチの入った、ペーター師匠、Danaさんを作品を支える丁稚アシスタントに借り出して、
「こう光を入れて・・・ここから撮る!」と、フォトグラファーに激しく指示出し。
我々3人の愉快でハイパーな、フォトシューティングとなりました^^。
実際、このときに撮った写真が、一番よく撮れていた。師匠の眼力恐るべし・・・。
9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagen (スタンドNo.
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Box-sculptor Peter Gabriëlse (箱彫刻家 ペーター・ガブリエルザ)-2-
- 2011-09-16 Fri 10:00:00
- 装飾アート/デザイン
ぺーター・ガブリエザおじさんの箱彫刻特集の2回目。 今回は、サクサク作品写真を並べることに。
All art-works/ box-sculpture by Peter Gabriëlse


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淡々、飄々としていて、でもお茶目。
大真面目にして、やんちゃ坊主。
働き者で、リラックス上手。
気さくで親切なのに、超クール。
スピリチュアルにして、現実主義者。
気難しそうで、実はかなり適当。
おじさんのキャラクターも、作品同様実に奥深い^^。
9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagen (スタンドNo.19 訂正:80です。)が、彼の作品を数点出展予定。 ご興味の方は、ぜひどうぞ。
All art-works/ box-sculpture by Peter Gabriëlse


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淡々、飄々としていて、でもお茶目。
大真面目にして、やんちゃ坊主。
働き者で、リラックス上手。
気さくで親切なのに、超クール。
スピリチュアルにして、現実主義者。
気難しそうで、実はかなり適当。
おじさんのキャラクターも、作品同様実に奥深い^^。
9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagen (スタンドNo.
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Box-sculptor Peter Gabriëlse (箱彫刻家 ペーター・ガブリエルザ)-1-
- 2011-09-13 Tue 10:00:00
- 装飾アート/デザイン
ノーマンディーから帰ってきました^^。
今回もまた、2000枚越しの写真、その後すぐ撮影の仕事でこれまた1000枚以上撮って、まずは納期のある仕事の方をせっせと仕上げたところ。
ノーマンディーの方は、まずはガブおじさんの作品から、写真は仕上がってきているので、FlickrにUpしたものから、標本箱でも少しずつ展覧予定。
ノーマンディーでは、押しかけフォトグラファーの私と、そのドライバーこと、Danaさんは、ガブおじさんのシャトーのアネックス(敷地内の別家)に滞在させてもらっていた。
毎朝、朝露で靴をぬらしながら、敷地内草地徒歩2分で、本館のシャトーに出勤。
昼間はたいてい私は撮影、Danaさんはトラベルジャーナルに水彩画を描いて、ガブおじさんは庭仕事。
20世紀初頭頃、夏休みに、田舎の親戚のおじさんの屋敷に滞在させてもらっている、カレッジの学生とその友人・・・という錯覚というか幻想に、何度も何度も陥るぐらい、くつろいでしまった。
実は初対面の私たちを、昔からの知人であるかのように、気さくに受け入れてくれた、カブおじさんの大した器量に、ただただ感謝。
我々をノルマンディーまで駆り立てた・・・彼の作品とはこんなもの・・・。

Box sculpture by Peter Gabriëlse
サイズはおよそ50x70cm。
アンティークの扉パネルや戸板をフレームとして使用して、
その中に、やはりアンティークの建築装飾部材・・・などが盛り込まれている。
そして、ふとスポットライトの下に目をやると・・・、
これが小さな暖炉のある、インテリア風景であることに気がつく。

ディティール。

これは、スポットライトをつけていない状態。
どことなくミステリアスな、それでいてユーモラスでもある・・・。

Box sculpture - by Peter Gabriëlse
それぞれ一応タイトルはついている(ものもある)ようなのだが・・・、
彼は、あまりタイトルにはこだわってはいない。
何かを「説明」する必要などなくて、見る者が感じとればいい、と思っているようだ。

スポットライトだけでなく、ドアや戸口が開いている作品が多い。
なので、光によって、その作品の風景は、印象を全く変えてしまう。
フォトグラファーとしては、そこがまた面白いところ・・・。

Box sculpture - by Peter Gabriëlse
この作品では、壁に実際の19世紀の壁紙の断片が貼られている。

そしてまた・・・それは実は小さな小さな、窓辺の風景なのだった。
ボウルなど小物もリアルなのだが、彼の作品のリアルな特徴は「埃」。
はじめて見た作品には、蜘蛛の巣まで入っていた。
これらも作品の一部。「時間」を象徴するペイント材料の一つ、とよんでもいい。

Box sculpture - by Peter Gabriëlse
写真が長いのだが、これは実際にも1m以上ある大きな作品。
タンスの扉板を使用しているもののよう。

誰のために置かれているのか解らない椅子、どこへ続くのか解らない階段、
扉の向こうはどこへ繋がっているのだろうか・・・?
アリスの世界観にも相通ずるような、
これから何か始まるような期待が、いつも彼の作品には、こめられている。
ペーター・ガブリエザ氏はもともとは、ステージセット・デザイナー、アート・ダイレクターとして70年代後半から80年代に、オランダのTVやシアターで活躍していた。
そう聞けば「なるほど・・・ステージセットのモデルだ!!」と、彼の作品のルーツに思いが至る。
ライト使用の効果的なのも、ステージ出身のため。
芝居や番組の「脇役」であるステージセットを、逆説的に「主役」に据えて、本来「主役」であるストーリーを、このステージセットから観客自身が紡ぎだしていく・・・そんな印象を受ける作品群。
90年代初頭に、仕事を引退してからは、「箱彫刻家」としての制作が本業なのだが、現在の18世紀のシャトーに引っ越してからというもの、ここの改装・改築に充てる時間とエネルギーが、箱彫刻制作を上回ってしまったとか。
このシャトー自体が、彼の「大きな方の箱」アート作品なのだが、この様子はまた、作品の後に展覧予定。
「歳だからね」と、コンピューター、Web界とは「無縁」を宣言していたペーター氏だが、時代の波には抗えない。
運命が勝手にお膳立てして、ウェブサイトが立ち上がってしまった。www.petergabrielse.com
私たちが滞在して、作品写真を激写して帰った翌週に、オランダから友人たちが滞在したのだとか。そのうちの一人が、Webデザイナー。
「写真さえあれば、簡単に作れるわよ」ということになって、私がFlickrにアップした写真をダウンロードしてもらい、ヴォアラ!! 2日でできてしまった・・・。 う~ん、世界はガブおじさんのために回っている(笑)。
ちなみに9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダのディーラーが彼の作品を数点出展予定。(ディーラーの名前はまだ聞いていないが、スタンド・ナンバー19と聞いた。訂正:80です。)
私も初日に見に行く予定。 もしご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
次回はまた、引き続きペーター・ガブおじさんの作品の中からセレクションで。
今回もまた、2000枚越しの写真、その後すぐ撮影の仕事でこれまた1000枚以上撮って、まずは納期のある仕事の方をせっせと仕上げたところ。
ノーマンディーの方は、まずはガブおじさんの作品から、写真は仕上がってきているので、FlickrにUpしたものから、標本箱でも少しずつ展覧予定。
ノーマンディーでは、押しかけフォトグラファーの私と、そのドライバーこと、Danaさんは、ガブおじさんのシャトーのアネックス(敷地内の別家)に滞在させてもらっていた。
毎朝、朝露で靴をぬらしながら、敷地内草地徒歩2分で、本館のシャトーに出勤。
昼間はたいてい私は撮影、Danaさんはトラベルジャーナルに水彩画を描いて、ガブおじさんは庭仕事。
20世紀初頭頃、夏休みに、田舎の親戚のおじさんの屋敷に滞在させてもらっている、カレッジの学生とその友人・・・という錯覚というか幻想に、何度も何度も陥るぐらい、くつろいでしまった。
実は初対面の私たちを、昔からの知人であるかのように、気さくに受け入れてくれた、カブおじさんの大した器量に、ただただ感謝。
我々をノルマンディーまで駆り立てた・・・彼の作品とはこんなもの・・・。

Box sculpture by Peter Gabriëlse
サイズはおよそ50x70cm。
アンティークの扉パネルや戸板をフレームとして使用して、
その中に、やはりアンティークの建築装飾部材・・・などが盛り込まれている。
そして、ふとスポットライトの下に目をやると・・・、
これが小さな暖炉のある、インテリア風景であることに気がつく。

ディティール。

これは、スポットライトをつけていない状態。
どことなくミステリアスな、それでいてユーモラスでもある・・・。

Box sculpture - by Peter Gabriëlse
それぞれ一応タイトルはついている(ものもある)ようなのだが・・・、
彼は、あまりタイトルにはこだわってはいない。
何かを「説明」する必要などなくて、見る者が感じとればいい、と思っているようだ。

スポットライトだけでなく、ドアや戸口が開いている作品が多い。
なので、光によって、その作品の風景は、印象を全く変えてしまう。
フォトグラファーとしては、そこがまた面白いところ・・・。

Box sculpture - by Peter Gabriëlse
この作品では、壁に実際の19世紀の壁紙の断片が貼られている。

そしてまた・・・それは実は小さな小さな、窓辺の風景なのだった。
ボウルなど小物もリアルなのだが、彼の作品のリアルな特徴は「埃」。
はじめて見た作品には、蜘蛛の巣まで入っていた。
これらも作品の一部。「時間」を象徴するペイント材料の一つ、とよんでもいい。

Box sculpture - by Peter Gabriëlse
写真が長いのだが、これは実際にも1m以上ある大きな作品。
タンスの扉板を使用しているもののよう。

誰のために置かれているのか解らない椅子、どこへ続くのか解らない階段、
扉の向こうはどこへ繋がっているのだろうか・・・?
アリスの世界観にも相通ずるような、
これから何か始まるような期待が、いつも彼の作品には、こめられている。
ペーター・ガブリエザ氏はもともとは、ステージセット・デザイナー、アート・ダイレクターとして70年代後半から80年代に、オランダのTVやシアターで活躍していた。
そう聞けば「なるほど・・・ステージセットのモデルだ!!」と、彼の作品のルーツに思いが至る。
ライト使用の効果的なのも、ステージ出身のため。
芝居や番組の「脇役」であるステージセットを、逆説的に「主役」に据えて、本来「主役」であるストーリーを、このステージセットから観客自身が紡ぎだしていく・・・そんな印象を受ける作品群。
90年代初頭に、仕事を引退してからは、「箱彫刻家」としての制作が本業なのだが、現在の18世紀のシャトーに引っ越してからというもの、ここの改装・改築に充てる時間とエネルギーが、箱彫刻制作を上回ってしまったとか。
このシャトー自体が、彼の「大きな方の箱」アート作品なのだが、この様子はまた、作品の後に展覧予定。
「歳だからね」と、コンピューター、Web界とは「無縁」を宣言していたペーター氏だが、時代の波には抗えない。
運命が勝手にお膳立てして、ウェブサイトが立ち上がってしまった。www.petergabrielse.com
私たちが滞在して、作品写真を激写して帰った翌週に、オランダから友人たちが滞在したのだとか。そのうちの一人が、Webデザイナー。
「写真さえあれば、簡単に作れるわよ」ということになって、私がFlickrにアップした写真をダウンロードしてもらい、ヴォアラ!! 2日でできてしまった・・・。 う~ん、世界はガブおじさんのために回っている(笑)。
ちなみに9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダのディーラーが彼の作品を数点出展予定。(ディーラーの名前はまだ聞いていないが、スタンド・ナンバー
私も初日に見に行く予定。 もしご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
次回はまた、引き続きペーター・ガブおじさんの作品の中からセレクションで。
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