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2012年03月 Archive
Searching for Ophelia Project(オフェーリアを探せプロジェクト)-2-
- 2012-03-30 Fri 10:00:00
- 場所
前回の続きで、Netで仕入れた情報を元に、再びHogsmill(ホグスミル)川に向かった。
(ミレーの「オフェーリア」に関する情報は、前回の標本箱を参照ください。)
今回は、まずバスでTolworth(トルワース)に向かった。前回の散策のエリアから約3km上流に当たる地区で、Tolworth Court Bridge(トルワース・コート橋)の西に広がる自然保護地区。
サービトン関連のサイトで言及されていて、長い間「ここだろう」と思われていたらしい。(たとえば、このページのIn popular cultureセクション参照)。
前回書いた90年代のBarbara Webb(バーバラ・ウェッブ)さんの調査で、オールド・モールデンが最終的に「ミレーがキャンバスの前に座った場所」として、判明したわけだけれど、このトルワースのポイントも、どんなものだか見てみたかったので、訪れた。

ここが、その自然保護地区への入り口。この写真で見る限り「のどか」に見えるのだけれど・・・、

なんのなんの、その前は、車がガーガー走る(この日は渋滞だらけの)Kingston Road.
先に見えているトルワース・タワーの前は・・・、

A3モーター・ウェイが走っていて、「散策」などというのんびり感とは程遠い。

ホグスミル川沿いに入っていくと、それでもミレーの訪れた19世紀の田園風景を想像することができる。
このスポットは、なかなか「オフェーリア」的なる雰囲気。手前のアイリスも絵に忠実。

ちょうどその対岸側には、William Holman Hunt(ウィリアム・ホルマン・ハント)が、
「The Hireling Shepherd」を描いたの「かも知れない」平原が広がっている。

この車の見える橋がトルワース・コート橋で、この少し上流が「オフェーリア・スポット」と思われていた。

確かに雰囲気はある。

と、写真を撮っていたら、Drake(雄鴨)に嫌がられてしまった。
ここから、「証明された」オフェーリア・スポットのオールド・モールデンまでは、ホグスミル川沿いに約1.5km離れたところ。このトルワースと、前回歩いたベリーランズ近くの地区の中間にあたる。
そこまで歩いて向かったのだけれど、途中川沿いのフットパスが続いていないので、Old Malden Lane(オールド・モールデン・レーン)という、車の交通量の多い道を歩く羽目になる。その上、この道、歩道がないに等しいので、かなり危険。(車だって、こんな道を歩行者が、てくてく歩いているとは思わないので、飛ばす飛ばす・・・。)
このルートの「散策」は全くおすすめしない。オールド・モールデンのオフェーリア・スポットには、鉄道のMorden Manor(モールデン・マナー)駅が近いので、鉄道かバスでのアクセスが便利かつ安全。

でもまあ、途中のファームで、ポニーを撮ったり、

大型の蝶を撮ったりしながら、ゴキゲンに散策は続く。

このHogsmill Valley Walkのサインが出てきたら、このゲートから中に入る。

丘を下って、ホグスミル川に再会。

車の喧騒から離れると、そこはもう異次元。

しばらく歩くと、向こう岸の丘の上にManor House(マナー・ハウス=お屋敷)が現れる。
その隣はSt John's Churchという教会。
ここがまさしく、「マナーハウスの庭下の土手に向かう」ところ、つまり、オフェーリア・スポットはこの近く。

前回の標本箱に書いたBarbara Webb(バーバラ・ウェッブ)著:Millais and the Hogsmill River
(ミレーとホグスミル川)のブックレット(現在絶版)によると、
このあたりが、オフェーリア・スポットだと結論付けられている。
現在は手前の土手に木が生い茂っていて、うまく「オフェーリア」的なるアングルで撮れないのが残念。

裏にSix Acre Meadowに繋がる(と思われる)平原もあり。
ここでWilliam Holman Hunt (ホルマン・ハント)がThe Hireling Shepherdを描いたのかもしれない。

その先も、こんな感じで川沿いのパスが続く。
そこをまだ、さかのぼっていくと・・・、

案内板を見つけた。ここにも「オフェーリア」のことが書かれている。
ちなみに私は赤矢印の「現在地」まで、地図の下の方から、上がっていっている。
先ほどの、「オフェーリア」スポットは、赤矢印と橋のマークのちょうど間ぐらい。

小さな橋を渡って丘の上の、案内板にも載っていたSt John's Church(聖ヨハネ教会)にも行ってみた。

アングロサクソン期から由来する教会だそうだが、モダーンな増築がされていたりもする。
残念ながら、公開はされていなかった。
この教会で、ホルマン・ハントが「The Light of the World」を描いたのでは・・・とも思われてもいたこともあるそうだ。
実際には、リンクのWikiにもあるように、もう少し東のWorcester Park(ウースター・パーク)の
農場の仮設小屋で描かれたものだとか。

もう一度、リバー・パスに戻って・・・、上の案内板地図の矢印から少し上に歩いていくと・・・、
この柳のある風景もなかなか、「オフェーリア」している。

さきほどの「オフェーリア」スポットで、いいアングルで撮れなかったので、
悔し紛れに、ここで「オフェーリア」的に撮影。

そこからもう少し先に歩き続けると、ホグスミル川とリバー・パスは鉄道橋をくぐっていく。
ミレーがここに滞在した頃には、このラインもパイロンも、まだ敷設されていなかったので、
ただただ川の流れる田園風景が続いていたことだろう。

線路の反対側では、猫柳が満開。確かに・・・確かに、花だったんだなー(笑)。
Google地図でいうと、この「オフェーリア・スポット」はこのあたり:
View Ophelia Spot in a larger map
私はこの後、線路の反対側の、住宅地の中のノール・ミードから、K1バスに乗って、サービトンに戻った。
モールデン・マナー(Malden Manor)の鉄道駅も歩いて1km以下。(先ほどの、聖ヨハネ教会の前のChurch Roadを左に曲がり、ラウンド・アバウトに出たら、もう一度左に曲がりManor Drive Northをまっすぐ歩き、線路を越したら駅に出る。)
ご興味の方は、どうぞ^^。
追記:この散策の後、配偶者氏が行きつけのローカル図書館で、このブックレットを探してみてくれた。
そうして解ったのは、サリー州の図書館で唯一このブックレットを所有しているのは、キングストン図書館。
そこで、キングストン図書館に向かってくれたのだが、貴重な一冊なので借り出し禁止。それなら、コピーさせてもらえないかと、掛け合ってくれて無事コピー入手。 今ちょうど読んでいるところ。これがなかなか、ローカルの人間には面白い。
それによると、ミレーの「オフェーリア」スポットと、ハントの「平原」は近くではなく2マイル離れていたのだそうだ。
最初は2人はサービトン・ヒルの宿屋に滞在していて(2ヵ月後には、ウースター・パークの農場に「引っ越した」そう)そこから、朝一緒にユーエル・ロード(Ewell Road)を歩いて出かけ、途中のモールデンのホグスミル川へのフットパスが始まる所で、別れたそう。ミレーはこのフットパスをあと2マイルほど歩き、ハントはそのままユーエル・ロードとその先のキングストン・ロードをあと2マイル歩いて、それぞれのスポットへ「出勤」したそうだ。帰りは、また同じところで待ち合わせて、一緒に帰ったとか。
ミレーはよく口笛をふきながらこのフットパスを行き来したので、ハントの手記に「ミレーがやってくるのが、次第に近づいてくる口笛で察せられる。」という記述があるのが、なかなか愉快。
このブックレットには詳細に、二人の足跡が地図入りで紹介されているので、また私もその後を「追っかけ」してみようかと画策中^^。
(ミレーの「オフェーリア」に関する情報は、前回の標本箱を参照ください。)
今回は、まずバスでTolworth(トルワース)に向かった。前回の散策のエリアから約3km上流に当たる地区で、Tolworth Court Bridge(トルワース・コート橋)の西に広がる自然保護地区。
サービトン関連のサイトで言及されていて、長い間「ここだろう」と思われていたらしい。(たとえば、このページのIn popular cultureセクション参照)。
前回書いた90年代のBarbara Webb(バーバラ・ウェッブ)さんの調査で、オールド・モールデンが最終的に「ミレーがキャンバスの前に座った場所」として、判明したわけだけれど、このトルワースのポイントも、どんなものだか見てみたかったので、訪れた。

ここが、その自然保護地区への入り口。この写真で見る限り「のどか」に見えるのだけれど・・・、

なんのなんの、その前は、車がガーガー走る(この日は渋滞だらけの)Kingston Road.
先に見えているトルワース・タワーの前は・・・、

A3モーター・ウェイが走っていて、「散策」などというのんびり感とは程遠い。

ホグスミル川沿いに入っていくと、それでもミレーの訪れた19世紀の田園風景を想像することができる。
このスポットは、なかなか「オフェーリア」的なる雰囲気。手前のアイリスも絵に忠実。

ちょうどその対岸側には、William Holman Hunt(ウィリアム・ホルマン・ハント)が、
「The Hireling Shepherd」を描いたの「かも知れない」平原が広がっている。

この車の見える橋がトルワース・コート橋で、この少し上流が「オフェーリア・スポット」と思われていた。

確かに雰囲気はある。

と、写真を撮っていたら、Drake(雄鴨)に嫌がられてしまった。
ここから、「証明された」オフェーリア・スポットのオールド・モールデンまでは、ホグスミル川沿いに約1.5km離れたところ。このトルワースと、前回歩いたベリーランズ近くの地区の中間にあたる。
そこまで歩いて向かったのだけれど、途中川沿いのフットパスが続いていないので、Old Malden Lane(オールド・モールデン・レーン)という、車の交通量の多い道を歩く羽目になる。その上、この道、歩道がないに等しいので、かなり危険。(車だって、こんな道を歩行者が、てくてく歩いているとは思わないので、飛ばす飛ばす・・・。)
このルートの「散策」は全くおすすめしない。オールド・モールデンのオフェーリア・スポットには、鉄道のMorden Manor(モールデン・マナー)駅が近いので、鉄道かバスでのアクセスが便利かつ安全。

でもまあ、途中のファームで、ポニーを撮ったり、

大型の蝶を撮ったりしながら、ゴキゲンに散策は続く。

このHogsmill Valley Walkのサインが出てきたら、このゲートから中に入る。

丘を下って、ホグスミル川に再会。

車の喧騒から離れると、そこはもう異次元。

しばらく歩くと、向こう岸の丘の上にManor House(マナー・ハウス=お屋敷)が現れる。
その隣はSt John's Churchという教会。
ここがまさしく、「マナーハウスの庭下の土手に向かう」ところ、つまり、オフェーリア・スポットはこの近く。

前回の標本箱に書いたBarbara Webb(バーバラ・ウェッブ)著:Millais and the Hogsmill River
(ミレーとホグスミル川)のブックレット(現在絶版)によると、
このあたりが、オフェーリア・スポットだと結論付けられている。
現在は手前の土手に木が生い茂っていて、うまく「オフェーリア」的なるアングルで撮れないのが残念。

裏にSix Acre Meadowに繋がる(と思われる)平原もあり。
ここでWilliam Holman Hunt (ホルマン・ハント)がThe Hireling Shepherdを描いたのかもしれない。

その先も、こんな感じで川沿いのパスが続く。
そこをまだ、さかのぼっていくと・・・、

案内板を見つけた。ここにも「オフェーリア」のことが書かれている。
ちなみに私は赤矢印の「現在地」まで、地図の下の方から、上がっていっている。
先ほどの、「オフェーリア」スポットは、赤矢印と橋のマークのちょうど間ぐらい。

小さな橋を渡って丘の上の、案内板にも載っていたSt John's Church(聖ヨハネ教会)にも行ってみた。

アングロサクソン期から由来する教会だそうだが、モダーンな増築がされていたりもする。
残念ながら、公開はされていなかった。
この教会で、ホルマン・ハントが「The Light of the World」を描いたのでは・・・とも思われてもいたこともあるそうだ。
実際には、リンクのWikiにもあるように、もう少し東のWorcester Park(ウースター・パーク)の
農場の仮設小屋で描かれたものだとか。

もう一度、リバー・パスに戻って・・・、上の案内板地図の矢印から少し上に歩いていくと・・・、
この柳のある風景もなかなか、「オフェーリア」している。

さきほどの「オフェーリア」スポットで、いいアングルで撮れなかったので、
悔し紛れに、ここで「オフェーリア」的に撮影。

そこからもう少し先に歩き続けると、ホグスミル川とリバー・パスは鉄道橋をくぐっていく。
ミレーがここに滞在した頃には、このラインもパイロンも、まだ敷設されていなかったので、
ただただ川の流れる田園風景が続いていたことだろう。

線路の反対側では、猫柳が満開。確かに・・・確かに、花だったんだなー(笑)。
Google地図でいうと、この「オフェーリア・スポット」はこのあたり:
View Ophelia Spot in a larger map
私はこの後、線路の反対側の、住宅地の中のノール・ミードから、K1バスに乗って、サービトンに戻った。
モールデン・マナー(Malden Manor)の鉄道駅も歩いて1km以下。(先ほどの、聖ヨハネ教会の前のChurch Roadを左に曲がり、ラウンド・アバウトに出たら、もう一度左に曲がりManor Drive Northをまっすぐ歩き、線路を越したら駅に出る。)
ご興味の方は、どうぞ^^。
追記:この散策の後、配偶者氏が行きつけのローカル図書館で、このブックレットを探してみてくれた。
そうして解ったのは、サリー州の図書館で唯一このブックレットを所有しているのは、キングストン図書館。
そこで、キングストン図書館に向かってくれたのだが、貴重な一冊なので借り出し禁止。それなら、コピーさせてもらえないかと、掛け合ってくれて無事コピー入手。 今ちょうど読んでいるところ。これがなかなか、ローカルの人間には面白い。
それによると、ミレーの「オフェーリア」スポットと、ハントの「平原」は近くではなく2マイル離れていたのだそうだ。
最初は2人はサービトン・ヒルの宿屋に滞在していて(2ヵ月後には、ウースター・パークの農場に「引っ越した」そう)そこから、朝一緒にユーエル・ロード(Ewell Road)を歩いて出かけ、途中のモールデンのホグスミル川へのフットパスが始まる所で、別れたそう。ミレーはこのフットパスをあと2マイルほど歩き、ハントはそのままユーエル・ロードとその先のキングストン・ロードをあと2マイル歩いて、それぞれのスポットへ「出勤」したそうだ。帰りは、また同じところで待ち合わせて、一緒に帰ったとか。
ミレーはよく口笛をふきながらこのフットパスを行き来したので、ハントの手記に「ミレーがやってくるのが、次第に近づいてくる口笛で察せられる。」という記述があるのが、なかなか愉快。
このブックレットには詳細に、二人の足跡が地図入りで紹介されているので、また私もその後を「追っかけ」してみようかと画策中^^。
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Searching for Ophelia Project(オフェーリアを探せプロジェクト)-1-
- 2012-03-27 Tue 10:00:00
- 場所
予告通り、今回はMillais(ミレー)の「オフェーリア」の背景が描かれた場所を探して、Hogsmill(ホグスミル)川を散策したときの写真。
ラファエル前派を代表するテート・ブリテン所蔵のこの絵画は、かなり有名なのだけど、「どんなんだっけ?」という方のために(なにしろ、歴代いろいろなヴァージョンが描かれているので・・・)イメージはこれ。

Image via Wikimedia Commons
オフェーリアはシェイクスピアの「ハムレット」に登場するハムレットの恋人。
殺された父王の復讐のために狂気を装ったハムレットに、冷淡に拒絶され、父を(誤って)ハムレットに殺害されたり・・・で、気が狂って、小川に落ちて死んでしまう。
とまあ、ストーリーで書くと陰惨なのだけれど、このはかない悲劇のヒロインの、「花冠(を作っていて、水に落ちた)とドレスとともに水にたゆたう乙女」のイメージが、(特に19世紀ラファエル前派の)画家達のイマジネーションをインスパイアして、さまざまなヴァージョンで描かれている。
John Everett Millais(ジョン・エヴァレット・ミレー)の「オフェーリア」は1852年にロイヤル・アカデミーに出展された作品だが、実際に描かれたのは1851年のこと。
オフェーリアのモデルになったのは、後に同じラファエル前派のサークルのロセッティ(Dante Gabriel Rossetti)と結婚する、エリザベス・シダル(Elizabeth Siddal)。
モデルと背景は別々に描かれて、1951年の夏にまず背景の小川のシーンが、「Surrey(サリー)州のHogsmill(ホグスミル)川」で5ヶ月近くかけて描写され、その後既に冬になってから、モデルのエリザベス・シダルが水に浸かっているシーンが描かれた。
ロンドンのミレーのフラットのバスタブに湯を張って、ドレスを着て水に浸されるのだが、水が冷たくならないよう下からオイルランプで温めたとか。しかし、ミレーがオイルが切れているのも忘れて、描く方に集中してため、水浸しの彼女はひどい風邪をひいてしまった。 憤慨した彼女の父親が、ミレーに対して慰謝料(あ、まさしく医者料)を請求した・・・という話が伝わっている。
(この辺の話は、英文Wikiのこのページに)
一方、背景の小川のシーンが描かれた、「Surrey(サリー)州のHogsmill(ホグスミル)川」というのは、実は我家からさほど遠くない地域を流れている川。(我家のあたりは、Surrey(サリー)州なのだが、1965年にロンドン自治法でロンドンに加えられた。)
Ewell(ユーウェル)に端を発して、10キロ弱を流れて、ご近所のKingston(キングストン)で、Thames(テムズ)川に合流するこの川の、一体「どこ」でミレーがこれを描いたのか?というのが、諸説わかれていた。
上流のEwellの近く説、Surbiton(サービトン=私の街)近く説。
ミレーとほぼ同じ時に、近くの平原で「The Hireling Shepherd」を描いた、同じラファエル前派の友人画家、William Holman Hunt(ウィリアム・ホルマン・ハント)との、2人の日記・手記・手紙が情報ソース。
1997年にOld Malden(オールド・モールデン)在住のBarbara Webb(バーバラ・ウェッブ)という女性が、18ヶ月かけて調査した結果、このスポットがオールド・モールデンのマナー・ハウス領の下の土手であったことを突き止めた。
<ブックレット><英文解説><2010年のテレグラフ紙の記事>
決め手となったのは、文書保管所で1851年にモーデンの牧師が、このミレーの作品について言及していることを発見したということだそう。
と、ここまでが、長い前置き。
ちかごろ、暖かくて天気もいいので思いついて、ハイキングを兼ねて、自分でもこの「オフェーリア探し」をやってみることにした。
まずは、うちのご近所から。

天気のいい週末、散歩に出かけて「そういえばうちの上の方に小川があったな。」
と思い出して向かったのがここ。この段階では「サービトン近く説」しか知らなかった。
サービトニアン(サービトン人)は、「ミレーはサービトンの小川でこれを描いた」と、
超単純化したストーリーを信じ込んでいる・・・。
「ふむ、コンクリートで固められているではないか。」

水のイメージのコラージュ。
写真を撮ってたら「今年は水が少ないでしょ」と話しかけてきたおじさんあり。
ちょっとお喋りして「これって・・・Hogsmillですよね?」と尋ねたら・・・そうではなかった。
「もう少し先だよ、10分も歩けば出るよ。」
ふむ、ここはサービトン・ストリームという支流の一つだったのか・・・。

だんだん、小川らしくなってきた。

このあたりで、すでに「こんな感じ、こんな感じ・・・。」という気分になっている。
まぁ、イギリスの小川はどこでもこんな風・・・と言われればそれまでなのだが(笑)。
ここはまだ、サービトン・ストリームで、もう少し先でHosmill(ホグスミル)川に合流する。

この地域は駅でいうなら、サービトンの隣のBerrylands(ベリーランズ)と、
そのまた隣のNew Malden(ニュー・モールデン)の間にある、自然保護地区に入っていく。

そして、これがホグスミル川。先ほどのストリームより、幾分川らしくなっている。

この第一回目散策はまだ、3月の初旬。まだ冬っぽさが残っている。

中に、新緑が芽吹き始めたころ。
例年3-4月は雨がちなことが多いのだが、どうしたことか今年はカラカラ天気。
川の水量も至って少ない。春から既に「庭の水やり制限」の出ている地区もあるのだとか。

Drake(ドレイク=雄鴨)達。
この時期まだカップルになるには早いのか、雄ばかりよく見かける。

鉄道橋をくぐって、キングストン側に流れていく。

花の写真等撮ったりして、充分「光合成」もしたし、満足して、
「ここがかなりオフェーリア的風景」と勝手に断定。

その後はのんびりしたベリーランズの住宅街をてくてく歩いて・・・、

サービトンの鉄道橋を越して帰ってきた。
ちなみに、私がうろうろしていたのはこのエリア:
View Larger Map
帰ってきて、いちだんと興味が出てきて、Net検索を始めた。 そうしたら、色々もっと詳しい情報が見つかった。
そして解った・・・「う~ん、全然下流だったよ・・・。」
そこで、再び上記の情報を元に、オフェーリア探索に行ってみたのが、昨日の話。と、いうわけで、続編は次回に^^。
ラファエル前派を代表するテート・ブリテン所蔵のこの絵画は、かなり有名なのだけど、「どんなんだっけ?」という方のために(なにしろ、歴代いろいろなヴァージョンが描かれているので・・・)イメージはこれ。

Image via Wikimedia Commons
オフェーリアはシェイクスピアの「ハムレット」に登場するハムレットの恋人。
殺された父王の復讐のために狂気を装ったハムレットに、冷淡に拒絶され、父を(誤って)ハムレットに殺害されたり・・・で、気が狂って、小川に落ちて死んでしまう。
とまあ、ストーリーで書くと陰惨なのだけれど、このはかない悲劇のヒロインの、「花冠(を作っていて、水に落ちた)とドレスとともに水にたゆたう乙女」のイメージが、(特に19世紀ラファエル前派の)画家達のイマジネーションをインスパイアして、さまざまなヴァージョンで描かれている。
John Everett Millais(ジョン・エヴァレット・ミレー)の「オフェーリア」は1852年にロイヤル・アカデミーに出展された作品だが、実際に描かれたのは1851年のこと。
オフェーリアのモデルになったのは、後に同じラファエル前派のサークルのロセッティ(Dante Gabriel Rossetti)と結婚する、エリザベス・シダル(Elizabeth Siddal)。
モデルと背景は別々に描かれて、1951年の夏にまず背景の小川のシーンが、「Surrey(サリー)州のHogsmill(ホグスミル)川」で5ヶ月近くかけて描写され、その後既に冬になってから、モデルのエリザベス・シダルが水に浸かっているシーンが描かれた。
ロンドンのミレーのフラットのバスタブに湯を張って、ドレスを着て水に浸されるのだが、水が冷たくならないよう下からオイルランプで温めたとか。しかし、ミレーがオイルが切れているのも忘れて、描く方に集中してため、水浸しの彼女はひどい風邪をひいてしまった。 憤慨した彼女の父親が、ミレーに対して慰謝料(あ、まさしく医者料)を請求した・・・という話が伝わっている。
(この辺の話は、英文Wikiのこのページに)
一方、背景の小川のシーンが描かれた、「Surrey(サリー)州のHogsmill(ホグスミル)川」というのは、実は我家からさほど遠くない地域を流れている川。(我家のあたりは、Surrey(サリー)州なのだが、1965年にロンドン自治法でロンドンに加えられた。)
Ewell(ユーウェル)に端を発して、10キロ弱を流れて、ご近所のKingston(キングストン)で、Thames(テムズ)川に合流するこの川の、一体「どこ」でミレーがこれを描いたのか?というのが、諸説わかれていた。
上流のEwellの近く説、Surbiton(サービトン=私の街)近く説。
ミレーとほぼ同じ時に、近くの平原で「The Hireling Shepherd」を描いた、同じラファエル前派の友人画家、William Holman Hunt(ウィリアム・ホルマン・ハント)との、2人の日記・手記・手紙が情報ソース。
1997年にOld Malden(オールド・モールデン)在住のBarbara Webb(バーバラ・ウェッブ)という女性が、18ヶ月かけて調査した結果、このスポットがオールド・モールデンのマナー・ハウス領の下の土手であったことを突き止めた。
<ブックレット><英文解説><2010年のテレグラフ紙の記事>
決め手となったのは、文書保管所で1851年にモーデンの牧師が、このミレーの作品について言及していることを発見したということだそう。
と、ここまでが、長い前置き。
ちかごろ、暖かくて天気もいいので思いついて、ハイキングを兼ねて、自分でもこの「オフェーリア探し」をやってみることにした。
まずは、うちのご近所から。

天気のいい週末、散歩に出かけて「そういえばうちの上の方に小川があったな。」
と思い出して向かったのがここ。この段階では「サービトン近く説」しか知らなかった。
サービトニアン(サービトン人)は、「ミレーはサービトンの小川でこれを描いた」と、
超単純化したストーリーを信じ込んでいる・・・。
「ふむ、コンクリートで固められているではないか。」

水のイメージのコラージュ。
写真を撮ってたら「今年は水が少ないでしょ」と話しかけてきたおじさんあり。
ちょっとお喋りして「これって・・・Hogsmillですよね?」と尋ねたら・・・そうではなかった。
「もう少し先だよ、10分も歩けば出るよ。」
ふむ、ここはサービトン・ストリームという支流の一つだったのか・・・。

だんだん、小川らしくなってきた。

このあたりで、すでに「こんな感じ、こんな感じ・・・。」という気分になっている。
まぁ、イギリスの小川はどこでもこんな風・・・と言われればそれまでなのだが(笑)。
ここはまだ、サービトン・ストリームで、もう少し先でHosmill(ホグスミル)川に合流する。

この地域は駅でいうなら、サービトンの隣のBerrylands(ベリーランズ)と、
そのまた隣のNew Malden(ニュー・モールデン)の間にある、自然保護地区に入っていく。

そして、これがホグスミル川。先ほどのストリームより、幾分川らしくなっている。

この第一回目散策はまだ、3月の初旬。まだ冬っぽさが残っている。

中に、新緑が芽吹き始めたころ。
例年3-4月は雨がちなことが多いのだが、どうしたことか今年はカラカラ天気。
川の水量も至って少ない。春から既に「庭の水やり制限」の出ている地区もあるのだとか。

Drake(ドレイク=雄鴨)達。
この時期まだカップルになるには早いのか、雄ばかりよく見かける。

鉄道橋をくぐって、キングストン側に流れていく。

花の写真等撮ったりして、充分「光合成」もしたし、満足して、
「ここがかなりオフェーリア的風景」と勝手に断定。

その後はのんびりしたベリーランズの住宅街をてくてく歩いて・・・、

サービトンの鉄道橋を越して帰ってきた。
ちなみに、私がうろうろしていたのはこのエリア:
View Larger Map
帰ってきて、いちだんと興味が出てきて、Net検索を始めた。 そうしたら、色々もっと詳しい情報が見つかった。
そして解った・・・「う~ん、全然下流だったよ・・・。」
そこで、再び上記の情報を元に、オフェーリア探索に行ってみたのが、昨日の話。と、いうわけで、続編は次回に^^。
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春来る
- 2012-03-24 Sat 10:00:00
- 写真
毎年の「今年は激寒の冬になる」という長期予報を激しく裏切って・・・ことしも暖冬だった。
というのは、ロンドン郊外に住んでいるからなのだろうけど。もっと田舎の方だと確実に「激寒」だった時期もあったのかもしれない。いずこも同じだけど、大都市およびその周辺は、気温が高い。今年は結局、ほとんど雪や氷を見ることもなく、春到来。
先週ぐらいから気温が一気に上がったので、あちこちで春の花満開。

スノードロップが咲き始めると、冬ももう終わり。毎年2月後半には姿を現す。

この頃からヘレボラスも咲き始める。別名クリスマスローズ。
クリスマスに咲くわけでもなく(冬に咲くのは1種だけとか・・・)、バラ科でもないけれど、俗にそう呼ばれている。
日本では1980年代頃から園芸種として見かけるようになったが、
イギリスはどうやら原産地の一部であるらしい。よく見かけるし、育ちやすい様。

その次はクロッカス。これは3月のはじめ、
クロッカスが咲き始めて、スノードロップはそろそろ終わりかけ。

日当たりのいいところでは、クロッカス満開。

3月にはいると、水仙が順次現れる。
Daffodil(ダフォディル)というのは俗称で、Narcissus(ナーシサス)というのが学名だと今回知らべてみて解った。
特に園芸に詳しいわけでもない配偶者氏が、「大型のをダフォディル、小型のをナーシサスと言うんだ。」
と、言い張るものだから、てっきりそうなんだと思い込んでいたら、全然ウソだった(笑)。
それでも我家では、これはダフ(ダフォディル)で・・・・、

この小型で、外と中の花びらの色が違うのを、ナーシサスと呼んでいる。
一種の「極所的方言」と言うことにしておく。

まあ、いずれにせよ、早咲き・遅咲きいろいろあって、うまくまぜ合わせて植え込んでいると、
3月から4月初旬まで楽しむことができる。ダフォディルといえば、典型的なイースターの花という印象がある。

こちらはカメリア(椿)。日本的なる赤やピンクの一重咲きのものも、時々見かけるけれど、
「カメリア」というとまず思い浮かぶのは、この白や淡ピンクの八重咲きのもの。
これこそ「ツバキ」と「カメリア」と、呼び別けたい気になる。

そしてPussywillow(プシーウィロー)こと、猫柳。英名でも「猫柳」なのにはちょっと笑える。
実は、このときまでこの猫柳の「ポンポン」が花だと知らなかった・・・。
てっきり「芽」で、葉が出てくるのだと思っていた・・・、いやー、びっくりした。
ちなみに、この猫柳たちは「男子」で、「女子」達が別にいるのだそうな。
自然には、都会育ちの知らないことが、まだまだいっぱいある。

そして、桜、現在満開。満開・・・といっても、根本的に日本の桜と咲き方が全く違う。
品種が違うのか、あるいは、U.K.のまったり気候のためかもしれない。
2月頃からぼちぼち咲き始めて、3月後半に満開、でも、4月に入ってもだらだら咲いている。
日本の桜の狂ったような「イッキ」感は全くない。

こっちの桜を見ていると「ほな、ぼちぼちいきまひょかー。」という、関西言葉を思い浮かべてしまう(笑)。

その分、典雅だったりもするわけだけれど・・・。

こちらでも、このような一重の桜が先に咲き始めて、八重咲きのものは後発で咲き始める。
ゴージャス好きの私は、もちろんぼってりした八重桜が好きなのだけれど、
一重もなかなか、可憐なもの。

この子達は、ピンクがかった種。

これは、川原に咲いていた、野生種に近い桜・・・?のよう。

ロンドンど真ん中の、St Mary le Strand教会のマグノリア(木蓮)満開。
白いのは「白蓮」と言うのだと思っていたら、白いハスの花のことだったのか・・・。知らないこと多し。

最後に、花じゃないけれど、春の日差しをお届け。
自然写真の続きで、次回はHogsmill(ホグスミル)川の散策。
それも、ミレーのオフェーリア<この絵>の背景になった場所を求めて・・・、題して「Searching for Ophelia Project(オフェーリアを探せプロジェクト)」。
というのは、ロンドン郊外に住んでいるからなのだろうけど。もっと田舎の方だと確実に「激寒」だった時期もあったのかもしれない。いずこも同じだけど、大都市およびその周辺は、気温が高い。今年は結局、ほとんど雪や氷を見ることもなく、春到来。
先週ぐらいから気温が一気に上がったので、あちこちで春の花満開。

スノードロップが咲き始めると、冬ももう終わり。毎年2月後半には姿を現す。

この頃からヘレボラスも咲き始める。別名クリスマスローズ。
クリスマスに咲くわけでもなく(冬に咲くのは1種だけとか・・・)、バラ科でもないけれど、俗にそう呼ばれている。
日本では1980年代頃から園芸種として見かけるようになったが、
イギリスはどうやら原産地の一部であるらしい。よく見かけるし、育ちやすい様。

その次はクロッカス。これは3月のはじめ、
クロッカスが咲き始めて、スノードロップはそろそろ終わりかけ。

日当たりのいいところでは、クロッカス満開。

3月にはいると、水仙が順次現れる。
Daffodil(ダフォディル)というのは俗称で、Narcissus(ナーシサス)というのが学名だと今回知らべてみて解った。
特に園芸に詳しいわけでもない配偶者氏が、「大型のをダフォディル、小型のをナーシサスと言うんだ。」
と、言い張るものだから、てっきりそうなんだと思い込んでいたら、全然ウソだった(笑)。
それでも我家では、これはダフ(ダフォディル)で・・・・、

この小型で、外と中の花びらの色が違うのを、ナーシサスと呼んでいる。
一種の「極所的方言」と言うことにしておく。

まあ、いずれにせよ、早咲き・遅咲きいろいろあって、うまくまぜ合わせて植え込んでいると、
3月から4月初旬まで楽しむことができる。ダフォディルといえば、典型的なイースターの花という印象がある。

こちらはカメリア(椿)。日本的なる赤やピンクの一重咲きのものも、時々見かけるけれど、
「カメリア」というとまず思い浮かぶのは、この白や淡ピンクの八重咲きのもの。
これこそ「ツバキ」と「カメリア」と、呼び別けたい気になる。

そしてPussywillow(プシーウィロー)こと、猫柳。英名でも「猫柳」なのにはちょっと笑える。
実は、このときまでこの猫柳の「ポンポン」が花だと知らなかった・・・。
てっきり「芽」で、葉が出てくるのだと思っていた・・・、いやー、びっくりした。
ちなみに、この猫柳たちは「男子」で、「女子」達が別にいるのだそうな。
自然には、都会育ちの知らないことが、まだまだいっぱいある。

そして、桜、現在満開。満開・・・といっても、根本的に日本の桜と咲き方が全く違う。
品種が違うのか、あるいは、U.K.のまったり気候のためかもしれない。
2月頃からぼちぼち咲き始めて、3月後半に満開、でも、4月に入ってもだらだら咲いている。
日本の桜の狂ったような「イッキ」感は全くない。

こっちの桜を見ていると「ほな、ぼちぼちいきまひょかー。」という、関西言葉を思い浮かべてしまう(笑)。

その分、典雅だったりもするわけだけれど・・・。

こちらでも、このような一重の桜が先に咲き始めて、八重咲きのものは後発で咲き始める。
ゴージャス好きの私は、もちろんぼってりした八重桜が好きなのだけれど、
一重もなかなか、可憐なもの。

この子達は、ピンクがかった種。

これは、川原に咲いていた、野生種に近い桜・・・?のよう。

ロンドンど真ん中の、St Mary le Strand教会のマグノリア(木蓮)満開。
白いのは「白蓮」と言うのだと思っていたら、白いハスの花のことだったのか・・・。知らないこと多し。

最後に、花じゃないけれど、春の日差しをお届け。
自然写真の続きで、次回はHogsmill(ホグスミル)川の散策。
それも、ミレーのオフェーリア<この絵>の背景になった場所を求めて・・・、題して「Searching for Ophelia Project(オフェーリアを探せプロジェクト)」。
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Lincoln's Inn (リンカーンズ・イン)-2-
- 2012-03-21 Wed 10:00:00
- 場所
引き続きLincoln's Inn (リンカーンズ・イン)より、今回はNew (Great) Hallのイメージを中心に。
普段は公開されていないこの建物の中を見るのには、月に一度のガイド・ツアー(ブロンズ・ツアー)に参加した。
情報は、前回の標本箱に貼ったリンクを参照ください。
このチューダー・リヴァイヴァル様式のホールは、19世紀にメンバーが増加して、前回のOld Hallでは小さすぎるために、新たにより大きなホールを建造することとなった。
設計はPhilip Hardwick(フィリップ・ハードウィック)で、1843年に施工、1845年に完成して、10月末にヴィクトリア女王によってオープニングされた。

18mを超える、壮大なホール。

この階段を上がった所が入り口。
ホールは、写真の左手側。正面に当たるのはライブラリーで、ホールと同時に設計された。
1872年に増築されて、現在に至る。

入り口を入って、左に折れるとホールの入り口。

外観もそうだったが、内部も「19世紀チューダー・リヴァイバル」と聞かなかったら、
本当のチューダー建築かと思い込んでしまう・・・。

パネル装飾のディティール。

ここのステンドグラスや、パネルもすべてベンチャー(法廷に出る資格のある、評議会メンバー)の紋章。

入ってきた入り口側を見たところ。
入り口の上のフレスコ壁画は、George Frederic Watts(ジョージ・フレデリック・ウォッツ)の、
Justice, A Hemicycle of Lawgivers(司法、立法者の半円)で、1859年の完成。
ウォッツは、イタリア滞在でインスパイアされたフレスコ画作品を制作したかったのだが、
残念ながら、そのようなプロジェクトに、めぐり合うチャンスが得られなかった。
ここのホールの壁を見た彼は、フレスコ壁画の作品に最適・・・ということで、無償製作を申し出た。
しかし、完成の折には「報酬」としてではなく、「お礼」として、
トロフィー一杯分のソブリン金貨が贈られたそうだ。
後年オークションに出てきた、このトロフィーは、リンカーンズ・インに買い戻され、
現在も記念に保管されているとか。

そのディティール。
歴史上(伝説上)の立法者を図像化したもので、旧約聖書のモーゼ、ギリシャ神話の冥界の審判者ミーノス、
古代ギリシャの立法家ドラコン、ギリシャ七賢人のソロン、東ローマ帝国のユスティニアヌス1世、
アルフレッド大王、モハメットから、孔子もいるらしい。
モデルになったのは、ウォッツの友人たちなので、誰がどのモデルになったか判別のつくものもあるとか。
詩人のテニソンが、冥界の審判者ミーノスだったそう。
最上段に座る3人の女神は、天を仰ぐ中央の女神が「真理」の象徴、
それを見上げる右側の女神は「正義」、それに目を背ける左側の女神が「慈悲」の象徴。
「正義」と「慈悲」のバランスの上に、判決は下される・・・という、立法者の理想を表している。

入り口から、反対側のライブラリーを覗く。

その途中にある、メーンバーのための小ホール。

グレート・ホールを出てから、New Square(ニュー・スクエア)を散策。
ニューといっても、ここで言うところの「ニュー」は18世紀の建造のこと。

その先にはアーチの路地があって、王立裁判所の裏の道に面している。

これは、リンカーンズ・インのマーク、millrind(ミルリンド)で、石臼の留め金具を表している。
ここの敷地内では、あちこちでこのマークが使われている。
これは鉛製の植木鉢カヴァーに付いていたもの。
正式の紋章では、下のイメージの左上の、ブルー地にゴールドのミルリンド、左上の区画にゴールド地、
パープルのランパント(立ち上がった)ライオン。
(なぜだか、ここでは赤ライオンになっているけど・・・本当は紫ライオンが正式。)

Photo by : Marc Baronnet @Wikimedia image
ちなみに、ここではイギリス(そして、ウェールズ)の4Inns of Court(法曹院)の紋章が集められている。
右上の銀地(紋章上では白は銀を示している)に赤十字、金のラムはミドル・テンプル、
右下の黒地にランパントの金グリフィンはグレイズ・イン、
左下のブルー地に銀のペガサスは、インナー・テンプルのもの。

最後に、もう一度グレート・ホールの外観と・・・このころ咲き始めていたクロッカス。
そう、ロンドンは、もうすっかり春で、水仙や桜がほぼ満開。
なので、次回は春の花のイメージを予定中。
普段は公開されていないこの建物の中を見るのには、月に一度のガイド・ツアー(ブロンズ・ツアー)に参加した。
情報は、前回の標本箱に貼ったリンクを参照ください。
このチューダー・リヴァイヴァル様式のホールは、19世紀にメンバーが増加して、前回のOld Hallでは小さすぎるために、新たにより大きなホールを建造することとなった。
設計はPhilip Hardwick(フィリップ・ハードウィック)で、1843年に施工、1845年に完成して、10月末にヴィクトリア女王によってオープニングされた。

18mを超える、壮大なホール。

この階段を上がった所が入り口。
ホールは、写真の左手側。正面に当たるのはライブラリーで、ホールと同時に設計された。
1872年に増築されて、現在に至る。

入り口を入って、左に折れるとホールの入り口。

外観もそうだったが、内部も「19世紀チューダー・リヴァイバル」と聞かなかったら、
本当のチューダー建築かと思い込んでしまう・・・。

パネル装飾のディティール。

ここのステンドグラスや、パネルもすべてベンチャー(法廷に出る資格のある、評議会メンバー)の紋章。

入ってきた入り口側を見たところ。
入り口の上のフレスコ壁画は、George Frederic Watts(ジョージ・フレデリック・ウォッツ)の、
Justice, A Hemicycle of Lawgivers(司法、立法者の半円)で、1859年の完成。
ウォッツは、イタリア滞在でインスパイアされたフレスコ画作品を制作したかったのだが、
残念ながら、そのようなプロジェクトに、めぐり合うチャンスが得られなかった。
ここのホールの壁を見た彼は、フレスコ壁画の作品に最適・・・ということで、無償製作を申し出た。
しかし、完成の折には「報酬」としてではなく、「お礼」として、
トロフィー一杯分のソブリン金貨が贈られたそうだ。
後年オークションに出てきた、このトロフィーは、リンカーンズ・インに買い戻され、
現在も記念に保管されているとか。

そのディティール。
歴史上(伝説上)の立法者を図像化したもので、旧約聖書のモーゼ、ギリシャ神話の冥界の審判者ミーノス、
古代ギリシャの立法家ドラコン、ギリシャ七賢人のソロン、東ローマ帝国のユスティニアヌス1世、
アルフレッド大王、モハメットから、孔子もいるらしい。
モデルになったのは、ウォッツの友人たちなので、誰がどのモデルになったか判別のつくものもあるとか。
詩人のテニソンが、冥界の審判者ミーノスだったそう。
最上段に座る3人の女神は、天を仰ぐ中央の女神が「真理」の象徴、
それを見上げる右側の女神は「正義」、それに目を背ける左側の女神が「慈悲」の象徴。
「正義」と「慈悲」のバランスの上に、判決は下される・・・という、立法者の理想を表している。

入り口から、反対側のライブラリーを覗く。

その途中にある、メーンバーのための小ホール。

グレート・ホールを出てから、New Square(ニュー・スクエア)を散策。
ニューといっても、ここで言うところの「ニュー」は18世紀の建造のこと。

その先にはアーチの路地があって、王立裁判所の裏の道に面している。

これは、リンカーンズ・インのマーク、millrind(ミルリンド)で、石臼の留め金具を表している。
ここの敷地内では、あちこちでこのマークが使われている。
これは鉛製の植木鉢カヴァーに付いていたもの。
正式の紋章では、下のイメージの左上の、ブルー地にゴールドのミルリンド、左上の区画にゴールド地、
パープルのランパント(立ち上がった)ライオン。
(なぜだか、ここでは赤ライオンになっているけど・・・本当は紫ライオンが正式。)
Photo by : Marc Baronnet @Wikimedia image
ちなみに、ここではイギリス(そして、ウェールズ)の4Inns of Court(法曹院)の紋章が集められている。
右上の銀地(紋章上では白は銀を示している)に赤十字、金のラムはミドル・テンプル、
右下の黒地にランパントの金グリフィンはグレイズ・イン、
左下のブルー地に銀のペガサスは、インナー・テンプルのもの。

最後に、もう一度グレート・ホールの外観と・・・このころ咲き始めていたクロッカス。
そう、ロンドンは、もうすっかり春で、水仙や桜がほぼ満開。
なので、次回は春の花のイメージを予定中。
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Lincoln's Inn (リンカーンズ・イン)-1-
- 2012-03-18 Sun 10:00:00
- 場所
今回は、Lincoln's Inn(リンカーンズ法曹院)の敷地内のイメージ。
なぜまた「宿屋」と同じ「Inn」という語を法律関係組織使うのかと、不思議に思うのだけれど、Innという語の意味合いに「大きな建物に、さまざまな人々を収容・接待する施設」という、「Hospital(病院)」の語源に近い意味合いがあるそうで、地方から法廷に集まる人々や、法律家見習いを収容する施設、という意味合いなのだそう。 なるほどね・・・。
ここは週末以外は、誰でも入って見て回ることができる。ただし、建物の中には入れない。
New Chapelは12時から2時半の間、内部も公開されているので、入って見てみることができる。ときおり、管弦楽やピアノの、ランチタイム・コンサートが催されていたりする。<スケジュールはこのページに>
一部の建物はガイド・ツアーで公開されている<案内はこのページ>。
15人集まれば、ツアーを予約できるのだけれど(ミニマム・チャージ有り)、少人数の場合は、月に一度第一金曜日の2:00PMに、メインゲート集合の、ブロンズ・ツアー(約1時間、料金一人£5)なら、予約もなしでその時間にメインゲートに行くと参加できる。私はこれに参加して、Old HallとNew (Great)Hallを見て回った。

ブロンズ・ツアーの集合場所メインゲートを敷地内から見たところ。
なんとなく人が集まってくるので、解るはず。私の行ったときは20人以上いた。

敷地内のNew Square (ニュー・スクエア)の真ん中は、噴水のある庭になっている。
後ろに見える塔はRoyal Court of Justice(王立裁判所)。

その北側にも、グリーン。
この眺めで、ここが歴史ものの、映画やTV番組の撮影によく使われる・・・というのが理解できる。

New (Great) Hallと図書館を中庭から。
とても・・・とてもチューダー様式。ハンプトンコート・パレスとよく似ている・・・。

のだけど、この1843の年号で「え?」と思って調べて、19世紀のチューダー・リバイバル様式だと解った。
ちなみにこのP Hというのは、建築家のPhilip Hardwick(フィリップ・ハードウィック)のイニシャルで、
すでに「大御所」の建築家だったから、こんなこともできた・・・ということ。

その、ニュー(グレート)ホール内のイメージは次回に回して・・・、
まずは最初に向かったチャペルと、オールド・ホールのイメージから。
ここで右手に見えているのがチャペル、
そのまた右に(ここでは写ってないけれど)オールド・ホールが繋がっている。
現在の建物は、17世紀のパラディオ様式の建築家
Inigo Jones(イニゴー・ジョーンズ)の設計が元になっている。

ここの建物の特徴的なのが、通常の教会やチャペルならば、地下に設けられるCrypt(クリプト)が、
グラウンド・レベルに作られていること。
ここもまた、集会場として(運動場としても・・・)使われていたそう。

そして、メンバーはここに葬られもする。
ツアーの時に聞いた話では、その昔貧しい家庭の新生児や私生児が、よくここに「捨て子」されたそう。
ここで「拾われた」子供は、男女問わず、この法曹院で育てられ、教育を受け、
通常は使用人として、ここや他の機関に雇われる。
優秀な男の子には、法律家への道も開かれていたそうで、それもあって・・・
「この子の、運がよければ・・・」というので、捨て子が絶えなかったそうだ。
で、その子達には、皆「リンカーン」という姓が与えられたのだとか。
えーっと、どこかの大統領にもそんな名前の方いましたね。

クリプトがグラウンド・レベルなので、チャペルへは、階段を上がる。

チャペルの入り口を入ったところ。

座席が「ボックス」式に入り口が付いている。
こういうのはPew Box(ピュー・ボックス)と呼ばれ、18世紀以前の教会によく見られる。
まさしく「ボックス席」で、地区教会の場合は、ある家族が「そのボックス席を買っている」ということで、
入り口に鍵がかけられる。
ここの場合家族ではなく、法曹院のメンバーのグループごとに場所が決まっていたのだろうけれど。
聞いた話では、20世紀までこの座席は女人禁制で、女性は正面ベンチにしか座れなかったそう。
女性差別・・・というよりは、19世紀のワイヤー入りスカートでは、
このピュー・ボックスの入り口を通れなかったため。
現在「肥満者禁制」・・・なのかどうかは、尋ねなかったが(笑)。

ステンドグラス・・・、

は、たいてい評議会メンバー(Bencher=ベンチャーと呼ばれる)の紋章。
現在でもベンチャーに承認された法律家は、紋章を(持っていなければ)作る必要がある。
イギリスにはOfficer of arms(紋章官)という役職があって、
紋章が重複・混乱・誤用されないように管理している。
とはいうものの、新たに作られる紋章は、間違いさえなければいいわけで、
本人の趣味、名前からの連想・・・など、かなり自由に作られるもののよう。
私の聞き間違いでなければ、「サーフ・ボード」を紋章に作ってもらったベンチャーもいるとか。

パイプオルガンの見える、入り口側のゴシック窓。

ビームの下の天使。
そして・・・、次にオールド・ホールに向かったのだが、相変わらず外観を撮っていない・・・。

なので、いきなり中のイメージ。遅くとも15世紀後半には建造されていたものと考えられている。
17世紀、18世紀と何度か改装が繰り返されていたのだが、19世紀初頭に大改装された。
その時に、オリジナルの木造天井に漆喰を塗り固めて、装飾を施したのだが、これが大間違い。
古い木造の天井梁が漆喰の重量に耐え切れず、著しくゆがみ、倒壊の危険すらでてきた。
そのため1924-27年にかけて、ホール全体を解体し、改めて建造しなおす大改修が施された。
その時に、漆喰はすべて取り除かれ、以前の様式に復旧された。

その、復旧された木造天井。

窓はここも紋章のステンドグラス。

壁の肖像画は、歴代の筆頭ベンチャー。

入り口の上にかかる絵画は、ホガースの、「ユダヤ総督フェリックスの前の、パウロ」。
ユダヤ人の告発で逮捕された(というか・・・ユダヤ人に暗殺されそうになった所を、
ローマ軍に保護されたというか・・・)パウロが、弁明をするシーン。
この絵を元にした、エッチングがテート・ブリテンに収められている。

最後は、これまたビームの下の天使。 これは古そう・・・。
リンカーンズ・イン 地図:
View Larger Map
次回は、New (Great)Hallのイメージを中心に。
なぜまた「宿屋」と同じ「Inn」という語を法律関係組織使うのかと、不思議に思うのだけれど、Innという語の意味合いに「大きな建物に、さまざまな人々を収容・接待する施設」という、「Hospital(病院)」の語源に近い意味合いがあるそうで、地方から法廷に集まる人々や、法律家見習いを収容する施設、という意味合いなのだそう。 なるほどね・・・。
ここは週末以外は、誰でも入って見て回ることができる。ただし、建物の中には入れない。
New Chapelは12時から2時半の間、内部も公開されているので、入って見てみることができる。ときおり、管弦楽やピアノの、ランチタイム・コンサートが催されていたりする。<スケジュールはこのページに>
一部の建物はガイド・ツアーで公開されている<案内はこのページ>。
15人集まれば、ツアーを予約できるのだけれど(ミニマム・チャージ有り)、少人数の場合は、月に一度第一金曜日の2:00PMに、メインゲート集合の、ブロンズ・ツアー(約1時間、料金一人£5)なら、予約もなしでその時間にメインゲートに行くと参加できる。私はこれに参加して、Old HallとNew (Great)Hallを見て回った。

ブロンズ・ツアーの集合場所メインゲートを敷地内から見たところ。
なんとなく人が集まってくるので、解るはず。私の行ったときは20人以上いた。

敷地内のNew Square (ニュー・スクエア)の真ん中は、噴水のある庭になっている。
後ろに見える塔はRoyal Court of Justice(王立裁判所)。

その北側にも、グリーン。
この眺めで、ここが歴史ものの、映画やTV番組の撮影によく使われる・・・というのが理解できる。

New (Great) Hallと図書館を中庭から。
とても・・・とてもチューダー様式。ハンプトンコート・パレスとよく似ている・・・。

のだけど、この1843の年号で「え?」と思って調べて、19世紀のチューダー・リバイバル様式だと解った。
ちなみにこのP Hというのは、建築家のPhilip Hardwick(フィリップ・ハードウィック)のイニシャルで、
すでに「大御所」の建築家だったから、こんなこともできた・・・ということ。

その、ニュー(グレート)ホール内のイメージは次回に回して・・・、
まずは最初に向かったチャペルと、オールド・ホールのイメージから。
ここで右手に見えているのがチャペル、
そのまた右に(ここでは写ってないけれど)オールド・ホールが繋がっている。
現在の建物は、17世紀のパラディオ様式の建築家
Inigo Jones(イニゴー・ジョーンズ)の設計が元になっている。

ここの建物の特徴的なのが、通常の教会やチャペルならば、地下に設けられるCrypt(クリプト)が、
グラウンド・レベルに作られていること。
ここもまた、集会場として(運動場としても・・・)使われていたそう。

そして、メンバーはここに葬られもする。
ツアーの時に聞いた話では、その昔貧しい家庭の新生児や私生児が、よくここに「捨て子」されたそう。
ここで「拾われた」子供は、男女問わず、この法曹院で育てられ、教育を受け、
通常は使用人として、ここや他の機関に雇われる。
優秀な男の子には、法律家への道も開かれていたそうで、それもあって・・・
「この子の、運がよければ・・・」というので、捨て子が絶えなかったそうだ。
で、その子達には、皆「リンカーン」という姓が与えられたのだとか。
えーっと、どこかの大統領にもそんな名前の方いましたね。

クリプトがグラウンド・レベルなので、チャペルへは、階段を上がる。

チャペルの入り口を入ったところ。

座席が「ボックス」式に入り口が付いている。
こういうのはPew Box(ピュー・ボックス)と呼ばれ、18世紀以前の教会によく見られる。
まさしく「ボックス席」で、地区教会の場合は、ある家族が「そのボックス席を買っている」ということで、
入り口に鍵がかけられる。
ここの場合家族ではなく、法曹院のメンバーのグループごとに場所が決まっていたのだろうけれど。
聞いた話では、20世紀までこの座席は女人禁制で、女性は正面ベンチにしか座れなかったそう。
女性差別・・・というよりは、19世紀のワイヤー入りスカートでは、
このピュー・ボックスの入り口を通れなかったため。
現在「肥満者禁制」・・・なのかどうかは、尋ねなかったが(笑)。

ステンドグラス・・・、

は、たいてい評議会メンバー(Bencher=ベンチャーと呼ばれる)の紋章。
現在でもベンチャーに承認された法律家は、紋章を(持っていなければ)作る必要がある。
イギリスにはOfficer of arms(紋章官)という役職があって、
紋章が重複・混乱・誤用されないように管理している。
とはいうものの、新たに作られる紋章は、間違いさえなければいいわけで、
本人の趣味、名前からの連想・・・など、かなり自由に作られるもののよう。
私の聞き間違いでなければ、「サーフ・ボード」を紋章に作ってもらったベンチャーもいるとか。

パイプオルガンの見える、入り口側のゴシック窓。

ビームの下の天使。
そして・・・、次にオールド・ホールに向かったのだが、相変わらず外観を撮っていない・・・。

なので、いきなり中のイメージ。遅くとも15世紀後半には建造されていたものと考えられている。
17世紀、18世紀と何度か改装が繰り返されていたのだが、19世紀初頭に大改装された。
その時に、オリジナルの木造天井に漆喰を塗り固めて、装飾を施したのだが、これが大間違い。
古い木造の天井梁が漆喰の重量に耐え切れず、著しくゆがみ、倒壊の危険すらでてきた。
そのため1924-27年にかけて、ホール全体を解体し、改めて建造しなおす大改修が施された。
その時に、漆喰はすべて取り除かれ、以前の様式に復旧された。

その、復旧された木造天井。

窓はここも紋章のステンドグラス。

壁の肖像画は、歴代の筆頭ベンチャー。

入り口の上にかかる絵画は、ホガースの、「ユダヤ総督フェリックスの前の、パウロ」。
ユダヤ人の告発で逮捕された(というか・・・ユダヤ人に暗殺されそうになった所を、
ローマ軍に保護されたというか・・・)パウロが、弁明をするシーン。
この絵を元にした、エッチングがテート・ブリテンに収められている。

最後は、これまたビームの下の天使。 これは古そう・・・。
リンカーンズ・イン 地図:
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次回は、New (Great)Hallのイメージを中心に。
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ロンドンの街-Lincoln's Inn(リンカーンズ・イン)周辺
- 2012-03-15 Thu 10:00:00
- 写真
前回の続きで、Royal Court of Justice(王立裁判所)の裏手からが、今回の散策。

王立裁判所のデコラティヴな裏門を見ながら、道なりにCarey Street(カレーストリート)を、
北に曲がって、Portugal Street(ポーテュガル・ストリート)を左(西)に折れる。

すると、突き当たりに見えるのが、パブ、George IV(ジョージ4世)のヴィクトリアンの建物。
この一角は、既に法曹街からすこし外れて、学生街。
ちょうどこの裏手全体は、LSE(London School of Economics and Political Science
=ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の建物で占められている。
このパブも、大学の所有だそうな・・・。一般人でも入れるのだけれど。

その少し先の小路St Clement's Laneのジョージアン「スタイル」の建物。
Gable(破風)に付いている年号から、実際には20世紀初頭の建造だと解る。

その向かいの路地にも、昔風のパブ、ここもまた現在は学生パブ・・・という風だったが。

その先は、現在大工事中。
新しいビルと古い建物が、入り混じっているこの風景の前に、また新しいビルのキャンパスを建造中。
大学は、法曹院と違って、新しい建物で学生にアピールする必要があるのかな。
私のような「古物好き」は、「やれやれ・・・全く」と嘆息してしまう・・・。
なので、もう一度パブ、George IVの角に戻って、今度は右手(北)に曲がると、
その先の右手にに不思議な建物が現れる。

The Old Curiosity Shopと呼ばれるこの店。
Charles Dickens(チャールズ・ディケンズ)の小説「The Old Curiosity Shop(骨董屋)」という小説の、モデルになったのでは・・・と考えられている、16世紀の木造建築。
17世紀のロンドン大火も、第二次世界大戦のロンドン爆撃も、ミレニアム・バブル経済の新規開発をも逃れて、現存する珍しい例。
小説の方は(Wikiのリンクを貼っておいたけれど)、ここに住む主人公の少女とお祖父さんの話で、一攫千金を夢見たお祖父さんがギャンブルにはまって、身を持ち崩して・・・のような、ディケンズらしい人情話・・・のよう。
あらすじでも書こうかと思ったけれど、複雑な人間関係・登場人物などなど、私の理解の範疇をはるかに超えているので、割愛。(プラクティカルな文章は、だいたい読めるのだが・・・、小説が一切読めないのだった・・・笑)ご興味の方は、英文あらすじを読んでみてください^^。
実際には、この建物をモデルにして、ディケンズがこの小説を書いたという裏づけはなくて、逆に、この小説が出版された後で、この建物に「ディケンズの小説で不朽となった、骨董店」と大書されたものらしい。
一時期テイラーであった時の、19世紀の写真を見たことがあるが、20世紀後半には、実際にアンティークや、ディケンズ関連の古本や土産物を売る店だったこともある。 1992年に、現在のThe Old Curiosity Shopという、ハンドメイドの靴の店になった。

店のウィンドウの中の、この店のノベルティと思われるベル。

ここの2階のアトリエで製作されているのだとか。
このPortsmouth Streetをもう1ブロック北上すると、
Lincoln's Inn Field(リンカーンズ・イン・フィールド)という、公園に出る。

Photo by : Wire Chairs Missing @Flickr
これはFlickrからの「借り物」写真で・・・、緑が広がる都会のオアシス的公園。
ちょうどその向かいの、公園北側にSir John Soane Museum(ジョン・ソーンズ博物館)が建っている。
標本箱にも詰めたことがある「このページ」。

その南側、これはRoyal College of Surgeons(王立外科医師会)の前。
この中にもThe Hunterian Museum(ハンテリアン博物館)という、外科医療関係の博物館がある。
外科医療器具やらホルマリン漬けのサンプル等が、研究対象として展示されているとか。
個人的には生理的に受け付けないので・・・多分行くことはないと思うけれど・・・、
ご興味の方は、どうぞ(笑)。
この南側の道を東へ進むと、Newman's Rowとの交差点に・・・、

ネオクラシカルスタイルの、端正な給水場のモニュメントが建っている。
ここから、南を見ると、

再び王立裁判所の裏手が見える。ぐるっと一周してきたことになる。
北を見ると、これまた別の古風な建物・・・。

まるで、ハンプトンコート・パレスかと思うような、16世紀テューダー様式。
実際には、19世紀に建てられた、テューダー風の建築で、
これがLincoln's Inn(リンカーン法曹院)のNew Hall (ニュー・ホール)グレート・ホールとも呼ばれる。

正直な話・・・、この写真を撮った段階では
「ロンドン市内に残るテューダー建築!!」と、真剣に信じていたのですね(笑)。

これが正門で、門は開いているけれど、この日は土曜日で関係者以外立ち入り禁止。
平日は一般の者も入れるし、外からの撮影はO.K.という話だったので・・・、懲りずに、また行きましたよ。
なので、この中のイメージをまた次回に^^。

王立裁判所のデコラティヴな裏門を見ながら、道なりにCarey Street(カレーストリート)を、
北に曲がって、Portugal Street(ポーテュガル・ストリート)を左(西)に折れる。

すると、突き当たりに見えるのが、パブ、George IV(ジョージ4世)のヴィクトリアンの建物。
この一角は、既に法曹街からすこし外れて、学生街。
ちょうどこの裏手全体は、LSE(London School of Economics and Political Science
=ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の建物で占められている。
このパブも、大学の所有だそうな・・・。一般人でも入れるのだけれど。

その少し先の小路St Clement's Laneのジョージアン「スタイル」の建物。
Gable(破風)に付いている年号から、実際には20世紀初頭の建造だと解る。

その向かいの路地にも、昔風のパブ、ここもまた現在は学生パブ・・・という風だったが。

その先は、現在大工事中。
新しいビルと古い建物が、入り混じっているこの風景の前に、また新しいビルのキャンパスを建造中。
大学は、法曹院と違って、新しい建物で学生にアピールする必要があるのかな。
私のような「古物好き」は、「やれやれ・・・全く」と嘆息してしまう・・・。
なので、もう一度パブ、George IVの角に戻って、今度は右手(北)に曲がると、
その先の右手にに不思議な建物が現れる。

The Old Curiosity Shopと呼ばれるこの店。
Charles Dickens(チャールズ・ディケンズ)の小説「The Old Curiosity Shop(骨董屋)」という小説の、モデルになったのでは・・・と考えられている、16世紀の木造建築。
17世紀のロンドン大火も、第二次世界大戦のロンドン爆撃も、ミレニアム・バブル経済の新規開発をも逃れて、現存する珍しい例。
小説の方は(Wikiのリンクを貼っておいたけれど)、ここに住む主人公の少女とお祖父さんの話で、一攫千金を夢見たお祖父さんがギャンブルにはまって、身を持ち崩して・・・のような、ディケンズらしい人情話・・・のよう。
あらすじでも書こうかと思ったけれど、複雑な人間関係・登場人物などなど、私の理解の範疇をはるかに超えているので、割愛。(プラクティカルな文章は、だいたい読めるのだが・・・、小説が一切読めないのだった・・・笑)ご興味の方は、英文あらすじを読んでみてください^^。
実際には、この建物をモデルにして、ディケンズがこの小説を書いたという裏づけはなくて、逆に、この小説が出版された後で、この建物に「ディケンズの小説で不朽となった、骨董店」と大書されたものらしい。
一時期テイラーであった時の、19世紀の写真を見たことがあるが、20世紀後半には、実際にアンティークや、ディケンズ関連の古本や土産物を売る店だったこともある。 1992年に、現在のThe Old Curiosity Shopという、ハンドメイドの靴の店になった。

店のウィンドウの中の、この店のノベルティと思われるベル。

ここの2階のアトリエで製作されているのだとか。
このPortsmouth Streetをもう1ブロック北上すると、
Lincoln's Inn Field(リンカーンズ・イン・フィールド)という、公園に出る。

Photo by : Wire Chairs Missing @Flickr
これはFlickrからの「借り物」写真で・・・、緑が広がる都会のオアシス的公園。
ちょうどその向かいの、公園北側にSir John Soane Museum(ジョン・ソーンズ博物館)が建っている。
標本箱にも詰めたことがある「このページ」。

その南側、これはRoyal College of Surgeons(王立外科医師会)の前。
この中にもThe Hunterian Museum(ハンテリアン博物館)という、外科医療関係の博物館がある。
外科医療器具やらホルマリン漬けのサンプル等が、研究対象として展示されているとか。
個人的には生理的に受け付けないので・・・多分行くことはないと思うけれど・・・、
ご興味の方は、どうぞ(笑)。
この南側の道を東へ進むと、Newman's Rowとの交差点に・・・、

ネオクラシカルスタイルの、端正な給水場のモニュメントが建っている。
ここから、南を見ると、

再び王立裁判所の裏手が見える。ぐるっと一周してきたことになる。
北を見ると、これまた別の古風な建物・・・。

まるで、ハンプトンコート・パレスかと思うような、16世紀テューダー様式。
実際には、19世紀に建てられた、テューダー風の建築で、
これがLincoln's Inn(リンカーン法曹院)のNew Hall (ニュー・ホール)グレート・ホールとも呼ばれる。

正直な話・・・、この写真を撮った段階では
「ロンドン市内に残るテューダー建築!!」と、真剣に信じていたのですね(笑)。

これが正門で、門は開いているけれど、この日は土曜日で関係者以外立ち入り禁止。
平日は一般の者も入れるし、外からの撮影はO.K.という話だったので・・・、懲りずに、また行きましたよ。
なので、この中のイメージをまた次回に^^。
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ロンドンの街-Chancery Lane(チャンセリー・レーン)周辺
- 2012-03-12 Mon 10:00:00
- 写真
前回は、Fleet Street(フリート・ストリート)とChancery Lane(チャンセリー・レーン)の交差点あたりまで、散策は進んだ。
今回はチャンセリー・レーンを北に入って、Royal Court of Justice(王立裁判所)の北側にあたるあたりを、さまよってみよう。
Fleet Streetをはさんで、王立裁判所の南Temple地区「このページ」もそうだったが、この北側の地区Licoln's Inn=(リンカーンズ・イン)そしてそのまた北側にあたるGray's Inn(グレイズ・イン)すべて、法律関係、弁護士関係の事務所で占められている。よくまぁ、これだけ法関係事務所があるもんだ・・・と、いつも感心するのだけれど、これは何か、イギリスが伝統的にCommon Law(憲法何条・・・という風に成文化されていない、不文法。以前の判例を元に、判決が下される法システム。)の国だから・・・ということと何か関係しているのかな、と思うことがあるのだが、なにしろ完璧に門外漢なので、あくまでも想像。
ともあれ、Inn of Court(法曹院)の界隈は、こういったInnが地主。商業地区のように、新しいビルを建ててマーケタビリティーを推進する必要がないので、そのまま古い町並みが維持されている場合が多い。

Chancery Laneの角を曲がったところ。

建物のディティールを観察。

法曹院の話ばかりが先に出たけれど、
この地区はKing's Collage Londonをはじめとして、大学も隣接している。
この秀麗な建物は、King's CollageのMaughan Library(モーガン図書館)。

正面から見上げたところ。19世紀中頃、Sir James Pennethorne設計の、ネオゴシック様式。
そもそもは公文書図書館として、政府関連、裁判関連の資料・記録を保管していたのだが、
1990年代にこれらがKewのThe National Archivesに引っ越してからは、
King's Collageのメイン図書館として使用されているそうだ。

ゲートを敷地の内側から見たところ。

図書館の入り口。
どこにでもすたすた入っていってしまう性格なのだけれど、さすがに中までは入らなかった^^。

コーナー・タワーごしの日差し。

背景にモダンなビル。この極端なコントラストが、ロンドンらしさともいえる・・・。

Maughan Library(モーガン図書館)をすぎた所で、左手(西側)に道を入ると、Carey Street(カリー・ストリート)。
ここはちょうど、王立裁判所とリンカーンズ・インの間に当たる道。

ここに法律家御用達の、奇妙なパブがある。セブン・スターズ。
この建物、ロンドン大火を逃れたロンドンでも数少ない建物で、1602年建造なのだとか。

ウィンドウのキャビネットの中には、弁護士の鬘をかぶった
(あ、イギリスの法廷ではいまだに「ズラ」と黒ガウンが制服・・・)動物の頭蓋骨・・・。

のある料理屋で、美味しく晩餐する。という、いかにもイギリス的なひねくれたユーモア・センス^^。
弁護士の鬘、といえば・・・、

この界隈には、ちゃんと「ズラ」の店も有り。
いまや、世界でも(多分)イギリスと一部旧イギリス領国にしか残っていない、この不思議な慣習(笑)。
ちなみに、この「モーツアルト」のようなスタイル(サイドのカールがポイント)の鬘は、
barrister(弁護士)が被る。

この「バッハ」型の鬘は裁判官が被る。
なのだけれど、この長いロングヘアー型はセレモニー用で、
通常の裁判では「こんな」短い鬘(白髪になったパンチパーマかと思う・・・笑)を被るそうな。
いまだに裁判のご厄介になっていないので、自分で現状を見たわけではないけど。
どちらも、馬毛で作られている。

これは王立裁判所の横のBell Yardという小路。

Carey Streetに戻って、王立裁判所の裏側。
ビルの窓からのリフレクションが印象的。

正面から見ると、こんな感じで・・・フォトジェニック^^。

Carey Streetを振り返ってみると、セブン・スター・パブ、
その手前の建物の角に立つ彫像はTomas More(トマス・モア)。

19世紀後半の建物で、リンカーン法曹院出身のトマス・モアを記念して建てられた。

そのままCarey Streetを西に進むと、王立裁判所の裏ゲート。
この写真を撮った日は土曜日で、このあたりの法律関係機関はすべてお休み。 なので、人気がなくて、写真が撮りやすい。
平日は、王立裁判所も公開されているそうなので、またぜひ訪れてみたい。
次回は、またこの続きで、Lincoln's Innのあたりまで、散策が続行します。
今回はチャンセリー・レーンを北に入って、Royal Court of Justice(王立裁判所)の北側にあたるあたりを、さまよってみよう。
Fleet Streetをはさんで、王立裁判所の南Temple地区「このページ」もそうだったが、この北側の地区Licoln's Inn=(リンカーンズ・イン)そしてそのまた北側にあたるGray's Inn(グレイズ・イン)すべて、法律関係、弁護士関係の事務所で占められている。よくまぁ、これだけ法関係事務所があるもんだ・・・と、いつも感心するのだけれど、これは何か、イギリスが伝統的にCommon Law(憲法何条・・・という風に成文化されていない、不文法。以前の判例を元に、判決が下される法システム。)の国だから・・・ということと何か関係しているのかな、と思うことがあるのだが、なにしろ完璧に門外漢なので、あくまでも想像。
ともあれ、Inn of Court(法曹院)の界隈は、こういったInnが地主。商業地区のように、新しいビルを建ててマーケタビリティーを推進する必要がないので、そのまま古い町並みが維持されている場合が多い。

Chancery Laneの角を曲がったところ。

建物のディティールを観察。

法曹院の話ばかりが先に出たけれど、
この地区はKing's Collage Londonをはじめとして、大学も隣接している。
この秀麗な建物は、King's CollageのMaughan Library(モーガン図書館)。

正面から見上げたところ。19世紀中頃、Sir James Pennethorne設計の、ネオゴシック様式。
そもそもは公文書図書館として、政府関連、裁判関連の資料・記録を保管していたのだが、
1990年代にこれらがKewのThe National Archivesに引っ越してからは、
King's Collageのメイン図書館として使用されているそうだ。

ゲートを敷地の内側から見たところ。

図書館の入り口。
どこにでもすたすた入っていってしまう性格なのだけれど、さすがに中までは入らなかった^^。

コーナー・タワーごしの日差し。

背景にモダンなビル。この極端なコントラストが、ロンドンらしさともいえる・・・。

Maughan Library(モーガン図書館)をすぎた所で、左手(西側)に道を入ると、Carey Street(カリー・ストリート)。
ここはちょうど、王立裁判所とリンカーンズ・インの間に当たる道。

ここに法律家御用達の、奇妙なパブがある。セブン・スターズ。
この建物、ロンドン大火を逃れたロンドンでも数少ない建物で、1602年建造なのだとか。

ウィンドウのキャビネットの中には、弁護士の鬘をかぶった
(あ、イギリスの法廷ではいまだに「ズラ」と黒ガウンが制服・・・)動物の頭蓋骨・・・。

のある料理屋で、美味しく晩餐する。という、いかにもイギリス的なひねくれたユーモア・センス^^。
弁護士の鬘、といえば・・・、

この界隈には、ちゃんと「ズラ」の店も有り。
いまや、世界でも(多分)イギリスと一部旧イギリス領国にしか残っていない、この不思議な慣習(笑)。
ちなみに、この「モーツアルト」のようなスタイル(サイドのカールがポイント)の鬘は、
barrister(弁護士)が被る。

この「バッハ」型の鬘は裁判官が被る。
なのだけれど、この長いロングヘアー型はセレモニー用で、
通常の裁判では「こんな」短い鬘(白髪になったパンチパーマかと思う・・・笑)を被るそうな。
いまだに裁判のご厄介になっていないので、自分で現状を見たわけではないけど。
どちらも、馬毛で作られている。

これは王立裁判所の横のBell Yardという小路。

Carey Streetに戻って、王立裁判所の裏側。
ビルの窓からのリフレクションが印象的。

正面から見ると、こんな感じで・・・フォトジェニック^^。

Carey Streetを振り返ってみると、セブン・スター・パブ、
その手前の建物の角に立つ彫像はTomas More(トマス・モア)。

19世紀後半の建物で、リンカーン法曹院出身のトマス・モアを記念して建てられた。

そのままCarey Streetを西に進むと、王立裁判所の裏ゲート。
この写真を撮った日は土曜日で、このあたりの法律関係機関はすべてお休み。 なので、人気がなくて、写真が撮りやすい。
平日は、王立裁判所も公開されているそうなので、またぜひ訪れてみたい。
次回は、またこの続きで、Lincoln's Innのあたりまで、散策が続行します。
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ロンドンの街-WaterlooからFleet Street
- 2012-03-09 Fri 10:00:00
- 写真
今回から、また街の写真を詰め込んでいこうかと考えているのだけれど、その前に少し前置き。
先日、私の写真の方の「師匠」こと、Adrian McCourt氏がRomeからLondonに滞在していて、2度ばかり会ってはいろいろ情報交換していた。
それで思い出した、師匠のWebsite「このページ」以外に、近頃師匠はTumblrで写真ブログも始めたのだった。
Websiteではカテゴリー別に写真がディスプレィされているのだが、ブログの方では、時間軸に沿って、その時々の一番「お気に入り」の写真がUploadされていくそう。
写真でありながら、19世紀絵画の風格をたたえた彼の作品を、ぜひTumblrで「鑑賞」してみてください^^。
(各写真をクリックしてフルサイズに拡大・・・なのだけど、シャープになるまで2-3秒かかる。)
Adrian McCourt / Tumblr blog
ここからは自分の写真話で・・・、あ、師匠の後にもってくるんじゃなかったな・・・と、後悔(笑)。まあ、弟子には弟子にしか表現できない「何か」があるということで・・・。
近頃、ジュエリーの方の仕事があいてきたので、まだ寒くて若干暗いのだけれど、街に出て行っては写真を撮っている。
例年春にホリデーに出るはずが、今年は春に撮影の仕事が入ってきたので、そのことに気をとられているうちに、ホリデーを企画しそこなってしまった。
逆に考えてみると、世界屈指の観光名所Londonの郊外に住んでいるのだから、これはもう日常がホリデー・・・とも言える。
何もわざわざ「海外ホリデー」をプランしなくても、Londonの街をあらためて、新鮮な目で再発見してみよう、というのが「今年のホリデー」ということにした。
思い立ったら、即、実行。スケジュールが許す限り、週に一度はセントラルにカメラを提げて出かけている。
今回はその中から、まず、うちのターミナル駅Waterlooから、橋を渡ってStrandやFleet Streetのあたりのイメージ。

これはウォータールー駅を鉄道の高架下から見たところ。
この高架をくぐって、ウォータール橋の方角へ向かう。

ウォータールー橋にかかる手前に見える、旧ウォータール・ホスピタル。ファサードが美しい。
婦人・小児科専門病院として、19世紀に建造されたもの。
現在は、アメリカ系の大学の学生寮として使用されているそうだ。

橋のたもとから、London County Hall、London Eyeを望遠で。
後ろにパーラメントも覗いている。
この煙ったような、弱い低い日差しはロンドンの冬特有のもの。

ウォータールー橋の上から、Hungerford Bridge(ハンガーフォード橋)をのぞむ。
その先には、パーラメントとビッグベン。

別名ロンドン・ツリーとまで呼ばれる、Plane tree(プラタナス)はロンドンで一番よく目にする木。
夏の間は大きな葉が生い茂っているけれど、冬は落葉する。
そのかわりに、ポンポン状の実がいくつもぶら下がる。
まるでクリスマスツリーのバウブル飾りのように。

橋を渡った北岸にはSomerset House(サマーセット・ハウス)のネオ・クラシカル建築。
この中にはコートルード美術館が入っている他、
最近ではLondon Fashion Weekの会場が、コートヤードに設営されていた。

サマーセット・ハウス側から、Strandの大通りを北に渡ると、Aldwych(オールドウィッチ)。
官庁、劇場、大学、ホテル・・・などなどがかたまっていて、いつも忙しいエリア。

The Waldorf Hilton hotel (ウォードフ・ヒルトン・ホテル)のファサード。
20世紀初頭にオープンした、アメリカ系のホテル。

その向かいのBush House(ブッシュ・ハウス)の彫像。少しアールデコっぽいスタイル。

Melbourne Place(メルボーン・プレイス)の建築の屋根に乗っかった彫像。
あまり誰も気づかないのだけれど、これがなかなか美しい彫像なのだった。

Strandに面して建つ、Royal Court of Justice(王立裁判所)は、私がロンドンで好きな建築の一つ^^。
ゴシックリヴァイヴァル様式の建築は、建築家George Edmund Street(G.E.ストリート)の設計。
ストリートは、ウィリアム・モリスが最初、彼の建築事務所で働いた、ということの方で知られているかもしれない。

そのちょうど向かいにある教会、St Mary Le Strand(ストランドのメアリー教会)。
18世紀James Gibbs設計の教会が不思議なのは、ストランドの大通りのど真ん中に建っていること。
つまり、中央分離帯のように、この教会で道のレーンが隔てられている。
20世紀に入って、ストランドの通りを拡張する計画が出たときに、取り壊されかけたのだが、
当時のイラストレーターWalter Crane(ウォルター・クレーン)を中心とした、
取り壊し反対キャンペーンが成功して、その後も道のど真ん中に鎮座することとなった。
第二次世界大戦のロンドン爆撃で周辺地区に被害が及んだときも、被害を免れて、現在に至る。
Follow up 13/03/12: う~ん、完璧に間違っていた!!
この写真は正しくは「St Clement Danes(聖クレメント・デーンズ)」で、これもいわば道の真ん中・・・。
解説文はSt Mary Le Strandのことで、このSt Mary Le Strand教会は、
St Clement DanesからStrand通りを100m東に下がった所・・・なのでした。
「知の宝庫」こと、Flickrでロンドンの歴史に詳しい写真家の人が教えてくれた。
実際のSt Mary Le Strand教会の方も美しい教会なので、次回ぜひ写真を撮りに行こうと思っている。
一方、ここの写真の、St Clement Danesは、1682年のクリストファー・レンの建築で、
St Maryより100年ほど古い建築でした。

中はこんな感じ。

この教会の東側に立つ街灯が、とりわけ美しい。

この街灯をはさんで、南側に建つパブ・ジョージ。
18世紀のコーヒーハウスに端を発するパブなのだけれど、この古めかしいチューダー風の外観は、
実は、19世紀末に再建されたもの。その時の事業主は、凝った改築にはまりすぎて、破産してしまったとか・・・。
このストランドの南側の地区はTemple(テンプル)と呼ばれ、ここもとても古い町並みの地区。
以前標本箱に詰め込んだことがある「このページ」

Strandから引き続いてFleet Streetになったあたりで、
これまた、道路の中央分離帯の如く、道の真ん中におっ立っている、ドラゴンの像。
Griffin by Charles Bell Birch 1880年
(タイトルではグリフィンと呼ばれているけれど、実際にはドラゴン。)
正確にはTemple Bar(テンプル・バー)と呼ばれて、シティとウェストミンスターを隔てる境界を示している。
シティおよびロンドン・メイヤー(市長)はイギリスの王権から独立した権利を持っているので、国王・女王がシティに入るときには、メイヤーから「許可」と「忠誠」の印として、儀礼用の剣が手渡される・・・・というのは有名な話。
なのだけれど、実際には「儀式」として形が残っているだけで、現在では女王陛下は特に「許可」をもらわなくても、勝手にシティに入ってもかまわない・・・ということらしい。(Wikiによれば・・・)
中世以来シティの入り口に当たる7つのGateには、実際に「門」が設営されていた。
このTemple Barにもゲートがあったのだが、17世紀のロンドン大火で焼け落ちたため、クリストファー・レン設計の石造のゲートが1672年に設営された。このゲートは19世紀後半に、このFleet StreetからStrandにかけての交通渋滞(馬車の・・・)を緩和するための道路改修のため、取り除かれてしまった。
しかし廃棄されたのではなくて、1880年に醸造事業家に買い取られて、彼の北ロンドン郊外の邸宅への門として使われていた。
20世紀後半に、荒廃した状態で捨て置かれていたこのゲートは、テンプルバー・トラストに買い戻されて、修復され、2004年にSt Paul大聖堂前広場の北側に設置された。
私は、まだ見に行ってないのだが、Flickrからイメージを借りてきた。

Photo by Antony J Shepherd @Flickr
ネオクラシカル・スタイルのなかなか美しいゲート。

このFleet Streetのあたりは、19世紀の建造物が軒並み残っている。
Chancery Laneとの角に建つ、貴金属店の建物の、ファサード彫刻もお見事・・・・。
次回はまたこの界隈から、古い町並みを求めて、散策が続く予定。
先日、私の写真の方の「師匠」こと、Adrian McCourt氏がRomeからLondonに滞在していて、2度ばかり会ってはいろいろ情報交換していた。
それで思い出した、師匠のWebsite「このページ」以外に、近頃師匠はTumblrで写真ブログも始めたのだった。
Websiteではカテゴリー別に写真がディスプレィされているのだが、ブログの方では、時間軸に沿って、その時々の一番「お気に入り」の写真がUploadされていくそう。
写真でありながら、19世紀絵画の風格をたたえた彼の作品を、ぜひTumblrで「鑑賞」してみてください^^。
(各写真をクリックしてフルサイズに拡大・・・なのだけど、シャープになるまで2-3秒かかる。)
ここからは自分の写真話で・・・、あ、師匠の後にもってくるんじゃなかったな・・・と、後悔(笑)。まあ、弟子には弟子にしか表現できない「何か」があるということで・・・。
近頃、ジュエリーの方の仕事があいてきたので、まだ寒くて若干暗いのだけれど、街に出て行っては写真を撮っている。
例年春にホリデーに出るはずが、今年は春に撮影の仕事が入ってきたので、そのことに気をとられているうちに、ホリデーを企画しそこなってしまった。
逆に考えてみると、世界屈指の観光名所Londonの郊外に住んでいるのだから、これはもう日常がホリデー・・・とも言える。
何もわざわざ「海外ホリデー」をプランしなくても、Londonの街をあらためて、新鮮な目で再発見してみよう、というのが「今年のホリデー」ということにした。
思い立ったら、即、実行。スケジュールが許す限り、週に一度はセントラルにカメラを提げて出かけている。
今回はその中から、まず、うちのターミナル駅Waterlooから、橋を渡ってStrandやFleet Streetのあたりのイメージ。

これはウォータールー駅を鉄道の高架下から見たところ。
この高架をくぐって、ウォータール橋の方角へ向かう。

ウォータールー橋にかかる手前に見える、旧ウォータール・ホスピタル。ファサードが美しい。
婦人・小児科専門病院として、19世紀に建造されたもの。
現在は、アメリカ系の大学の学生寮として使用されているそうだ。

橋のたもとから、London County Hall、London Eyeを望遠で。
後ろにパーラメントも覗いている。
この煙ったような、弱い低い日差しはロンドンの冬特有のもの。

ウォータールー橋の上から、Hungerford Bridge(ハンガーフォード橋)をのぞむ。
その先には、パーラメントとビッグベン。

別名ロンドン・ツリーとまで呼ばれる、Plane tree(プラタナス)はロンドンで一番よく目にする木。
夏の間は大きな葉が生い茂っているけれど、冬は落葉する。
そのかわりに、ポンポン状の実がいくつもぶら下がる。
まるでクリスマスツリーのバウブル飾りのように。

橋を渡った北岸にはSomerset House(サマーセット・ハウス)のネオ・クラシカル建築。
この中にはコートルード美術館が入っている他、
最近ではLondon Fashion Weekの会場が、コートヤードに設営されていた。

サマーセット・ハウス側から、Strandの大通りを北に渡ると、Aldwych(オールドウィッチ)。
官庁、劇場、大学、ホテル・・・などなどがかたまっていて、いつも忙しいエリア。

The Waldorf Hilton hotel (ウォードフ・ヒルトン・ホテル)のファサード。
20世紀初頭にオープンした、アメリカ系のホテル。

その向かいのBush House(ブッシュ・ハウス)の彫像。少しアールデコっぽいスタイル。

Melbourne Place(メルボーン・プレイス)の建築の屋根に乗っかった彫像。
あまり誰も気づかないのだけれど、これがなかなか美しい彫像なのだった。

Strandに面して建つ、Royal Court of Justice(王立裁判所)は、私がロンドンで好きな建築の一つ^^。
ゴシックリヴァイヴァル様式の建築は、建築家George Edmund Street(G.E.ストリート)の設計。
ストリートは、ウィリアム・モリスが最初、彼の建築事務所で働いた、ということの方で知られているかもしれない。

そのちょうど向かいにある教会、St Mary Le Strand(ストランドのメアリー教会)。
18世紀James Gibbs設計の教会が不思議なのは、ストランドの大通りのど真ん中に建っていること。
つまり、中央分離帯のように、この教会で道のレーンが隔てられている。
20世紀に入って、ストランドの通りを拡張する計画が出たときに、取り壊されかけたのだが、
当時のイラストレーターWalter Crane(ウォルター・クレーン)を中心とした、
取り壊し反対キャンペーンが成功して、その後も道のど真ん中に鎮座することとなった。
第二次世界大戦のロンドン爆撃で周辺地区に被害が及んだときも、被害を免れて、現在に至る。
Follow up 13/03/12: う~ん、完璧に間違っていた!!
この写真は正しくは「St Clement Danes(聖クレメント・デーンズ)」で、これもいわば道の真ん中・・・。
解説文はSt Mary Le Strandのことで、このSt Mary Le Strand教会は、
St Clement DanesからStrand通りを100m東に下がった所・・・なのでした。
「知の宝庫」こと、Flickrでロンドンの歴史に詳しい写真家の人が教えてくれた。
実際のSt Mary Le Strand教会の方も美しい教会なので、次回ぜひ写真を撮りに行こうと思っている。
一方、ここの写真の、St Clement Danesは、1682年のクリストファー・レンの建築で、
St Maryより100年ほど古い建築でした。

中はこんな感じ。

この教会の東側に立つ街灯が、とりわけ美しい。

この街灯をはさんで、南側に建つパブ・ジョージ。
18世紀のコーヒーハウスに端を発するパブなのだけれど、この古めかしいチューダー風の外観は、
実は、19世紀末に再建されたもの。その時の事業主は、凝った改築にはまりすぎて、破産してしまったとか・・・。
このストランドの南側の地区はTemple(テンプル)と呼ばれ、ここもとても古い町並みの地区。
以前標本箱に詰め込んだことがある「このページ」

Strandから引き続いてFleet Streetになったあたりで、
これまた、道路の中央分離帯の如く、道の真ん中におっ立っている、ドラゴンの像。
Griffin by Charles Bell Birch 1880年
(タイトルではグリフィンと呼ばれているけれど、実際にはドラゴン。)
正確にはTemple Bar(テンプル・バー)と呼ばれて、シティとウェストミンスターを隔てる境界を示している。
シティおよびロンドン・メイヤー(市長)はイギリスの王権から独立した権利を持っているので、国王・女王がシティに入るときには、メイヤーから「許可」と「忠誠」の印として、儀礼用の剣が手渡される・・・・というのは有名な話。
なのだけれど、実際には「儀式」として形が残っているだけで、現在では女王陛下は特に「許可」をもらわなくても、勝手にシティに入ってもかまわない・・・ということらしい。(Wikiによれば・・・)
中世以来シティの入り口に当たる7つのGateには、実際に「門」が設営されていた。
このTemple Barにもゲートがあったのだが、17世紀のロンドン大火で焼け落ちたため、クリストファー・レン設計の石造のゲートが1672年に設営された。このゲートは19世紀後半に、このFleet StreetからStrandにかけての交通渋滞(馬車の・・・)を緩和するための道路改修のため、取り除かれてしまった。
しかし廃棄されたのではなくて、1880年に醸造事業家に買い取られて、彼の北ロンドン郊外の邸宅への門として使われていた。
20世紀後半に、荒廃した状態で捨て置かれていたこのゲートは、テンプルバー・トラストに買い戻されて、修復され、2004年にSt Paul大聖堂前広場の北側に設置された。
私は、まだ見に行ってないのだが、Flickrからイメージを借りてきた。

Photo by Antony J Shepherd @Flickr
ネオクラシカル・スタイルのなかなか美しいゲート。

このFleet Streetのあたりは、19世紀の建造物が軒並み残っている。
Chancery Laneとの角に建つ、貴金属店の建物の、ファサード彫刻もお見事・・・・。
次回はまたこの界隈から、古い町並みを求めて、散策が続く予定。
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Kotomiジュエリー-春夏コレクション2012-ブレスレット
- 2012-03-06 Tue 10:00:00
- Kotomiジュエリー
春夏物の新作コレクションが出来上がってからは、去年の秋からぶっ続けの、ジュエリーの方の仕事は少しお休み。
街に出かけては写真を撮って遊んでいた・・・のだけれど、「あ、ブレスレットを作るのを忘れていた・・・。」ということを思い出した。
秋冬物は、クリスマス・ギフト用に、少しだけブレスレットを作る。一方、春夏物はブレスレットの人気が出るシーズン。
いくつか作っておいたら、いつの間にか売れていってしまう。 なので、なるべく(と、いうのは、忘れていない限り・・・)作るようにしている。
いつでもブレスレットは、ネックレスをシリーズで作っていって、残ってきたビーズやパーツを組み合わせて作っている。
飽き性(?)の私は、次から次へとデザインの組み合わせばかり思いついてしまう。思いつくままに、次々作るので、ほとんどが一点もの。ビーズの数も限られているので、二度と同じものは作れない。

BL-1726-1733 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
春らしいミントグリーン系カラーから作り始めた。
アマゾナイト、カヤナイト、グリーン・クオーツ、フローライト等々。
間に少しずつクリスタル・ガラスビーズをちりばめている。

BL-1719-25 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
淡い黄緑色の石は、プレアナイト。ターコイズも少し混じっている。

BL-1709-18 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
手前のブレスレットは、ターコイズを使っている。
アフリカン・ターコイズと呼ばれる、グリーンがかったターコイズ。
真ん中はフローライト使いのブレスレット。
奥の2本は、淡いブルーグレーのカルセドニーのビーズ。

BL-1703-08 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
手前の3本は、同じくカルセドニーのビーズと、パリのマーケットで昔買った、
ヴィンテージのガラスビーズの組み合わせ。
キャンディーのようなかわいい色なので、ブレスレットには最適。
その奥は、まるで絵画のようなパターンのアゲートと、クオーツの組み合わせ。

BL-1696-1702 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
手前のブレスレットは、カルセドニービーズと、淡いパープルのアメジストの組み合わせ。
一番奥の、アメジストとチェーン使いのブレスレットだけ、同じデザインで5つ製作。

BL-1686-95 クオーツ・ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
これは大半がクオーツビーズ。
一言でクオーツと呼んでしまうのだけれど、クリアーなもの、クラック入りクオーツ、ルチル入りクオーツ、
クラウド(曇り)クオーツ・・・とまあ、いろいろなテクスチャーがある。
いずれにしても、ニュートラルなカラーのものは、合わせやすいので、やはり一番人気。

BL-1676-85 淡水パール、クオーツ・ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
ブレスレットの最後は、クオーツと淡水パールの組み合わせ。
私の使うビーズは、あまりきれいにまとまった形のものではなくて、
どちらかといえば、ナチュラルでオーガニックな形のビーズを選ぶ傾向がある。
パールも同様で、シワやテクスチャーのある、変形もののパールが好き。
個性のあるビーズの組み合わせで作るハーモニーが、
均一化された形の組み合わせで作るハーモニーより、パワーを感じるので・・・。
ブレスレットを作っていて、在庫ビーズ箱を掘り返していたら、以前買った大きなクオーツ・ビーズがいくつか出てきた。
ブレスレットには、さすがに大きすぎるので(大きすぎて使いにくくて残っていた・・・ともいう)、
近頃人気のロングペンダントを作ってみた。

N-2496 クオーツ、淡水パール、アンティークゴールドメッキチェーン。
全長約75cm+5cmアジャスターチェーン。£38

N-2498 クオーツ、淡水パール、アンティークゴールドメッキチェーン。
全長約75cm+5cmアジャスターチェーン。£38
こちらは、白っぽいクラウド・クオーツがペンダントヘッド。
このロング・ペンダントは、トータル5点製作。
Paypalお支払い、日本向け発送もできますので、
ご興味方は、コンタクトリンクより、詳細お問い合わせください^^。
街に出かけては写真を撮って遊んでいた・・・のだけれど、「あ、ブレスレットを作るのを忘れていた・・・。」ということを思い出した。
秋冬物は、クリスマス・ギフト用に、少しだけブレスレットを作る。一方、春夏物はブレスレットの人気が出るシーズン。
いくつか作っておいたら、いつの間にか売れていってしまう。 なので、なるべく(と、いうのは、忘れていない限り・・・)作るようにしている。
いつでもブレスレットは、ネックレスをシリーズで作っていって、残ってきたビーズやパーツを組み合わせて作っている。
飽き性(?)の私は、次から次へとデザインの組み合わせばかり思いついてしまう。思いつくままに、次々作るので、ほとんどが一点もの。ビーズの数も限られているので、二度と同じものは作れない。

BL-1726-1733 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
春らしいミントグリーン系カラーから作り始めた。
アマゾナイト、カヤナイト、グリーン・クオーツ、フローライト等々。
間に少しずつクリスタル・ガラスビーズをちりばめている。

BL-1719-25 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
淡い黄緑色の石は、プレアナイト。ターコイズも少し混じっている。

BL-1709-18 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
手前のブレスレットは、ターコイズを使っている。
アフリカン・ターコイズと呼ばれる、グリーンがかったターコイズ。
真ん中はフローライト使いのブレスレット。
奥の2本は、淡いブルーグレーのカルセドニーのビーズ。

BL-1703-08 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
手前の3本は、同じくカルセドニーのビーズと、パリのマーケットで昔買った、
ヴィンテージのガラスビーズの組み合わせ。
キャンディーのようなかわいい色なので、ブレスレットには最適。
その奥は、まるで絵画のようなパターンのアゲートと、クオーツの組み合わせ。

BL-1696-1702 マルチ天然石ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
手前のブレスレットは、カルセドニービーズと、淡いパープルのアメジストの組み合わせ。
一番奥の、アメジストとチェーン使いのブレスレットだけ、同じデザインで5つ製作。

BL-1686-95 クオーツ・ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
これは大半がクオーツビーズ。
一言でクオーツと呼んでしまうのだけれど、クリアーなもの、クラック入りクオーツ、ルチル入りクオーツ、
クラウド(曇り)クオーツ・・・とまあ、いろいろなテクスチャーがある。
いずれにしても、ニュートラルなカラーのものは、合わせやすいので、やはり一番人気。

BL-1676-85 淡水パール、クオーツ・ビーズ。17cm+2.5cmアジャスター・チェーン £18~20。
ブレスレットの最後は、クオーツと淡水パールの組み合わせ。
私の使うビーズは、あまりきれいにまとまった形のものではなくて、
どちらかといえば、ナチュラルでオーガニックな形のビーズを選ぶ傾向がある。
パールも同様で、シワやテクスチャーのある、変形もののパールが好き。
個性のあるビーズの組み合わせで作るハーモニーが、
均一化された形の組み合わせで作るハーモニーより、パワーを感じるので・・・。
ブレスレットを作っていて、在庫ビーズ箱を掘り返していたら、以前買った大きなクオーツ・ビーズがいくつか出てきた。
ブレスレットには、さすがに大きすぎるので(大きすぎて使いにくくて残っていた・・・ともいう)、
近頃人気のロングペンダントを作ってみた。

N-2496 クオーツ、淡水パール、アンティークゴールドメッキチェーン。
全長約75cm+5cmアジャスターチェーン。£38

N-2498 クオーツ、淡水パール、アンティークゴールドメッキチェーン。
全長約75cm+5cmアジャスターチェーン。£38
こちらは、白っぽいクラウド・クオーツがペンダントヘッド。
このロング・ペンダントは、トータル5点製作。
Paypalお支払い、日本向け発送もできますので、
ご興味方は、コンタクトリンクより、詳細お問い合わせください^^。
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とても個人的な音楽の話 - 80'Music-Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy
- 2012-03-03 Sat 10:00:00
- 音楽
先日、なにげに右コラムの「カテゴリー」を見て、「音楽」などというものを作っていたことに気がついた。
で、その内容は、John FoxxのCathedral Oceansがおまけヴィデオだから・・・というだけで、以上終わり。(何でこんなカテゴリー作ったもんだろうか?)
カテゴリーを埋めるために、今回は私的音楽の話。
近頃Youtubeでコピーライトがうるさくなってきて、どんどん消されていくので、ここにEmbed貼ったとしても生き延びていくものやらどうやら、はなはだ怪しいけれど、面白半分で書いて貼ってしてみよう。
まずは、自分の音楽史から話し始めると・・・、
子供の頃からあまりTVを視ないので、いわゆるTVの流行物というのには全然ついていけていない。
まぁ、運が悪ければ「いじめ」にあいかねない「はずれ」ぶりなのだけれど、幸か不幸か、我々の時代は「仲間はずれ」はあっても、「いじめ」というのはあまりなかったようで、上手く生き延びてきた。(「仲間」は特にいらない性格なので、「仲間はずれ」になっていても、気づいていないことは、とても多いとおもう・・・笑)。
これはちょっと脱線・・・、本筋は、だから流行物の日本の音楽はほとんど知らない、ということ。
小さいときは親の持っていたアルゼンチン・タンゴや、カンツォーネみたいなものを聴いていたような気がする。
で、ティーンエイジャーになると、ロシア・東欧系の作曲家のものを聴いていた。 つまり、チャイコフスキーとか、ラフマニノフとか、ボルジャック(ドボルザークって日本では言ったな?)。
大学生の頃に、唐突にパンクとかNew Waveとかが出始めて、MTVが日本で深夜放送され始めた。 そのころから、スッポリBritz New Wave(今更「New」でもないので、近頃は「Dark Wave」と呼びならわされているような・・・)にはまってしまっていた。
また話は、横道にそれるが・・・、後日このプロセスで、気づいたことがある。
私の耳は「マイナーコード(短調)」にしか感応しない・・・ということ。そういえば、アルセンチンタンゴもカンツォーネもチャイコフスキーも、圧倒的にマイナーコード。
そういうなら、「演歌」もマイナー・コードなんだけれど、あの「おベタ」な歌詞がてんでダメ。
カンツォーネの場合、イタリア語なんて解らないから、どうでもよくて、「アモーレアモーレアモーレ、アモレミーオ~、インヴラツァティメ、シトルド、ニドローラ・・・ヴォイオレスタン、コンツェ・・・シノメモーロ」なんて子供の時歌ってて、今でも少し覚えているが、実はこっぱずかしい内容なんだろうな・・・(笑)
ビートルズも、マイケル・ジャクソンも、ポップス系は「?」で、まったく興味ないのは、メジャー・コード(長調)だからメロディーとして認識できない、という明快な理由。
有名どころでは、イーグルスの「Hotel California」や、ストーンズの「Paint it Black」、もっとさかのぼってアニマルズの「House of the Rising Sun」(これ100%演歌な歌詞だったが・・・)はマイナー・コードなので「好き」。(あ、ブルース系はマイナー・コード多し。)
こんな嗜好で音楽を聴く・・・という他の人の話は、聞いたためしがないのだけど・・・こんな耳に出来上がってしまったものだから、やむをえない。
ちなみに、クラッシック・レコード関連の仕事をしていた配偶者氏が、面白半分で自分の持っているレコードで、私にマイナーコード・テストしてみた結果、正解率85%以上。クラシック音楽の場合、マイナーからメージャーに、またその逆にと、転調することが多いので、一概にはいえないのだった。
またまた、話の横道で枝葉が広がってしまう・・・つまり、80’s New Waveと呼ばれるものは、大半マイナー・コードで出来上がっている、というあまり知られていない事実が、ここにあるのですね(おおげさか?)。
その後、ハウスやラップが出てきてからは、メロディーラインも、コードもないので、一切聴かなくなった。これも、明快。
それ以降は、ワールド・ミュージック系のものを聞いていることが多い。(トルコやアルメニアの曲なんて、ことごとくマイナー・コード。)
そのTwisted ears(ねじれ耳)の私的音楽チョイス、懐かしのメロディーで、今回は私がBritz New (Dark) Waveにひっかかったきっかけの、Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy(ピーター・マーフィー)。
バウハウス(Bauhaus) Spy in the Cab - 1980年 4AD リリースのアルバム「In The Flat Field」より。
バンドの解説はWikiリンクにまかせて・・・、70年代の大仰なロックには興味になかった私が、
深夜放送ラジオでこれを聞いて、かなりぶっとんだ。そして、Bauhausを片っ端から買っていた。
今にして思えば、彼らは元祖Goth(ゴス)だったんだな・・・これが。
Wikiにもあるように、彼らの大半の曲ははパンクを引きずっていて、ウルサイのだけれど
メロウ系の曲にBauhausの特異性が出る。そして、ヴォーカルのPeter Murphyが美形かつ超特異(笑)。
Hollow Hills - 1981年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Mask」より。
このレアなヴィデオは、1983年バンド解散後、また1998年に再結成してU.S.A.ツアーした時のもの、ではないかと思う。
Murphy氏だんだんアメリカ発音で歌うようになってきたし。
再結成してからの方が、ステージの完成度がずっと高いではないか・・・。
大人になったっということか・・・資本力がついたということか(笑)。
これちょっとウルサイけれど、初期のTelegram Samのヴィデオ。
元曲T・Rexの「Telegram Sam」の70年代グラム・ポップに、
パンクと「カリガリ博士」的なる1920年代ドイツ表現主義映画のツイストをきかせたらこうなった、という・・・。
個人的に好きだったのは、洗練されていて、どことなくデカダンス・アンニュイなこの曲。
She's in Parties - 1983年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Burning from the Inside」より。
知人の子息の今時のゴス系君に言わせると、こういうのは今や「ゴス」じゃなくって、「ロマンティック・ゴス」というのだそうな。

これは、初めてスリーンショットをどうやるのか知った時に、遊びで作ったコラージュ。
芸大の頃は、Murphy氏がかなり製作のイメージソースで・・・(こういうのをMuseっていうのだろうかね?)、
漆の作品を作っていた・・・って、いったいどんな?と思われることと・・。
このあたりの昔の話は、忘れましょう(笑)。
解散後は、メンバーそれぞれに別のプロジェクトで活動しているのだが、
ヴィジュアル系の私は、当然、Murphy氏のフォロワー。
Peter Murphy Wikiリンク「English」「日本語」
氏のOfficial Websiteは「ここ」
解散の翌年、氏と、これまた超特異な元Japan(あ、これこそ「ヴィジュアル系」の元祖)の
Mick Karn氏とのプロジェクト「Dali's Car」。
Dali's Car - The Judgement is the Mirror
そういえば、今年の1月にMick Karn氏は享年53歳で、癌で他界されたのだった・・・合掌。
ソロになってからの、曲・映像ともに好きなのがこのヴィデオ・・・
All Night Long - 1988年 RCA/Beggars Banquetリリース、アルバムLove Hysteriaより。
1990年頃に、ムスリム・スーフィー派哲学に傾倒して改宗、トルコに移住して、現在もトルコで家庭を持っている。
音楽的にも、(以前からそうだけど)中近東音楽の影響がいちだんと強くなる。
私的にも中近東音楽は「魂レベル」で好きなので(笑)、そのまま、フォロワーが続く。
これはMusicだけだけれど、もっとも中東音楽の影響の強い、美しい曲、
Surrendered - 1997年EP版アルバム Recallより。
これも同じRecallより、トルコの曲の英訳版、アコースティックで。
Big love of a tiny fool
これ一番最新のオフィシャル・ヴィデオかな。
これは曲よりも・・・Movieのデジタル・ポストプロセスと、トルコのインテリアに目を奪われてしまった(笑)。
Seesaw Sway - 2011年 Nettwerk Recordsリリース、アルバムNinthより。
彼のツアーはもっぱら、USAなので、U.K.でお目にかかることはほとんどない。
去年2年ぶりに、Londonでライヴがあって、私はチケットまでとっていたのに、歯が悪くなって歯科医に駆け込むことになり行けなかった。
いやぁ、もうこの歳になったら、座席のないオールスタンディングのライヴに、一人でふらっと行くのは、体力に限界があるということで(2年前まで行ったけど・・・笑)、ライヴからは隠居して、アームチェアー・リスナーになることにした。
また時たま気が向いたら、「ねじれ耳」音楽話追加します^^。
で、その内容は、John FoxxのCathedral Oceansがおまけヴィデオだから・・・というだけで、以上終わり。(何でこんなカテゴリー作ったもんだろうか?)
カテゴリーを埋めるために、今回は私的音楽の話。
近頃Youtubeでコピーライトがうるさくなってきて、どんどん消されていくので、ここにEmbed貼ったとしても生き延びていくものやらどうやら、はなはだ怪しいけれど、面白半分で書いて貼ってしてみよう。
まずは、自分の音楽史から話し始めると・・・、
子供の頃からあまりTVを視ないので、いわゆるTVの流行物というのには全然ついていけていない。
まぁ、運が悪ければ「いじめ」にあいかねない「はずれ」ぶりなのだけれど、幸か不幸か、我々の時代は「仲間はずれ」はあっても、「いじめ」というのはあまりなかったようで、上手く生き延びてきた。(「仲間」は特にいらない性格なので、「仲間はずれ」になっていても、気づいていないことは、とても多いとおもう・・・笑)。
これはちょっと脱線・・・、本筋は、だから流行物の日本の音楽はほとんど知らない、ということ。
小さいときは親の持っていたアルゼンチン・タンゴや、カンツォーネみたいなものを聴いていたような気がする。
で、ティーンエイジャーになると、ロシア・東欧系の作曲家のものを聴いていた。 つまり、チャイコフスキーとか、ラフマニノフとか、ボルジャック(ドボルザークって日本では言ったな?)。
大学生の頃に、唐突にパンクとかNew Waveとかが出始めて、MTVが日本で深夜放送され始めた。 そのころから、スッポリBritz New Wave(今更「New」でもないので、近頃は「Dark Wave」と呼びならわされているような・・・)にはまってしまっていた。
また話は、横道にそれるが・・・、後日このプロセスで、気づいたことがある。
私の耳は「マイナーコード(短調)」にしか感応しない・・・ということ。そういえば、アルセンチンタンゴもカンツォーネもチャイコフスキーも、圧倒的にマイナーコード。
そういうなら、「演歌」もマイナー・コードなんだけれど、あの「おベタ」な歌詞がてんでダメ。
カンツォーネの場合、イタリア語なんて解らないから、どうでもよくて、「アモーレアモーレアモーレ、アモレミーオ~、インヴラツァティメ、シトルド、ニドローラ・・・ヴォイオレスタン、コンツェ・・・シノメモーロ」なんて子供の時歌ってて、今でも少し覚えているが、実はこっぱずかしい内容なんだろうな・・・(笑)
ビートルズも、マイケル・ジャクソンも、ポップス系は「?」で、まったく興味ないのは、メジャー・コード(長調)だからメロディーとして認識できない、という明快な理由。
有名どころでは、イーグルスの「Hotel California」や、ストーンズの「Paint it Black」、もっとさかのぼってアニマルズの「House of the Rising Sun」(これ100%演歌な歌詞だったが・・・)はマイナー・コードなので「好き」。(あ、ブルース系はマイナー・コード多し。)
こんな嗜好で音楽を聴く・・・という他の人の話は、聞いたためしがないのだけど・・・こんな耳に出来上がってしまったものだから、やむをえない。
ちなみに、クラッシック・レコード関連の仕事をしていた配偶者氏が、面白半分で自分の持っているレコードで、私にマイナーコード・テストしてみた結果、正解率85%以上。クラシック音楽の場合、マイナーからメージャーに、またその逆にと、転調することが多いので、一概にはいえないのだった。
またまた、話の横道で枝葉が広がってしまう・・・つまり、80’s New Waveと呼ばれるものは、大半マイナー・コードで出来上がっている、というあまり知られていない事実が、ここにあるのですね(おおげさか?)。
その後、ハウスやラップが出てきてからは、メロディーラインも、コードもないので、一切聴かなくなった。これも、明快。
それ以降は、ワールド・ミュージック系のものを聞いていることが多い。(トルコやアルメニアの曲なんて、ことごとくマイナー・コード。)
そのTwisted ears(ねじれ耳)の私的音楽チョイス、懐かしのメロディーで、今回は私がBritz New (Dark) Waveにひっかかったきっかけの、Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy(ピーター・マーフィー)。
バウハウス(Bauhaus) Spy in the Cab - 1980年 4AD リリースのアルバム「In The Flat Field」より。
バンドの解説はWikiリンクにまかせて・・・、70年代の大仰なロックには興味になかった私が、
深夜放送ラジオでこれを聞いて、かなりぶっとんだ。そして、Bauhausを片っ端から買っていた。
今にして思えば、彼らは元祖Goth(ゴス)だったんだな・・・これが。
Wikiにもあるように、彼らの大半の曲ははパンクを引きずっていて、ウルサイのだけれど
メロウ系の曲にBauhausの特異性が出る。そして、ヴォーカルのPeter Murphyが美形かつ超特異(笑)。
Hollow Hills - 1981年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Mask」より。
このレアなヴィデオは、1983年バンド解散後、また1998年に再結成してU.S.A.ツアーした時のもの、ではないかと思う。
Murphy氏だんだんアメリカ発音で歌うようになってきたし。
再結成してからの方が、ステージの完成度がずっと高いではないか・・・。
大人になったっということか・・・資本力がついたということか(笑)。
これちょっとウルサイけれど、初期のTelegram Samのヴィデオ。
元曲T・Rexの「Telegram Sam」の70年代グラム・ポップに、
パンクと「カリガリ博士」的なる1920年代ドイツ表現主義映画のツイストをきかせたらこうなった、という・・・。
個人的に好きだったのは、洗練されていて、どことなくデカダンス・アンニュイなこの曲。
She's in Parties - 1983年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Burning from the Inside」より。
知人の子息の今時のゴス系君に言わせると、こういうのは今や「ゴス」じゃなくって、「ロマンティック・ゴス」というのだそうな。

これは、初めてスリーンショットをどうやるのか知った時に、遊びで作ったコラージュ。
芸大の頃は、Murphy氏がかなり製作のイメージソースで・・・(こういうのをMuseっていうのだろうかね?)、
漆の作品を作っていた・・・って、いったいどんな?と思われることと・・。
このあたりの昔の話は、忘れましょう(笑)。
解散後は、メンバーそれぞれに別のプロジェクトで活動しているのだが、
ヴィジュアル系の私は、当然、Murphy氏のフォロワー。
Peter Murphy Wikiリンク「English」「日本語」
氏のOfficial Websiteは「ここ」
解散の翌年、氏と、これまた超特異な元Japan(あ、これこそ「ヴィジュアル系」の元祖)の
Mick Karn氏とのプロジェクト「Dali's Car」。
Dali's Car - The Judgement is the Mirror
そういえば、今年の1月にMick Karn氏は享年53歳で、癌で他界されたのだった・・・合掌。
ソロになってからの、曲・映像ともに好きなのがこのヴィデオ・・・
All Night Long - 1988年 RCA/Beggars Banquetリリース、アルバムLove Hysteriaより。
1990年頃に、ムスリム・スーフィー派哲学に傾倒して改宗、トルコに移住して、現在もトルコで家庭を持っている。
音楽的にも、(以前からそうだけど)中近東音楽の影響がいちだんと強くなる。
私的にも中近東音楽は「魂レベル」で好きなので(笑)、そのまま、フォロワーが続く。
これはMusicだけだけれど、もっとも中東音楽の影響の強い、美しい曲、
Surrendered - 1997年EP版アルバム Recallより。
これも同じRecallより、トルコの曲の英訳版、アコースティックで。
Big love of a tiny fool
これ一番最新のオフィシャル・ヴィデオかな。
これは曲よりも・・・Movieのデジタル・ポストプロセスと、トルコのインテリアに目を奪われてしまった(笑)。
Seesaw Sway - 2011年 Nettwerk Recordsリリース、アルバムNinthより。
彼のツアーはもっぱら、USAなので、U.K.でお目にかかることはほとんどない。
去年2年ぶりに、Londonでライヴがあって、私はチケットまでとっていたのに、歯が悪くなって歯科医に駆け込むことになり行けなかった。
いやぁ、もうこの歳になったら、座席のないオールスタンディングのライヴに、一人でふらっと行くのは、体力に限界があるということで(2年前まで行ったけど・・・笑)、ライヴからは隠居して、アームチェアー・リスナーになることにした。
また時たま気が向いたら、「ねじれ耳」音楽話追加します^^。
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