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2012年10月 Archive
Dead Can Dance (デッド・カン・ダンス)コンサート
- 2012-10-31 Wed 10:00:00
- 音楽
今回の標本箱はちょっと異色で、コンサートの話。
80年代以来、よく聞いているDead Can Dance (デッド・カン・ダンス、略してDCD)のコンサートにRoyal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)に行ってきた時のイメージを中心に。
上のDCDのリンク先のJa-Wikiに、彼らの概略が記されているが、80年代のゴス(ダーク・ウェーヴ)の頃に、どっと出てきた「Dead・ナントカ」とか「ナントカ・Death」というようなバンド達と十羽一絡げにされて、「Goth」だと思われることの多いバンドなのだけれど(もし、知っている人がいればの話・・・)、本当のところはそんなにシンプルなものではなくて、カテゴリーやジャンルには分類できない音楽性を持っているDCD。
クラシック+ワールドミュージック+エスニック+フォーク+アンビエントの、中間地点に存在するとでも言おうか・・・。
Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)のシャーマニックなヴォーカルは独特で、神聖と魔性は相反する概念ではなくて、実は同一概念なのだと感じさせられる声を持っている(え?何のことか全く理解できないって?・・・笑)。
1998年にデュオ・バンドDCDは解散したのだけれど、2005年のワールド・ツアーのために再結成された。
この時のツアーは完全に見逃してしまったが、それ以来7年ぶりの、伝説のDCD再結成ツアー。遅々だったがWebで発見、かろうじてチケット入手して、2012年10月26日にコンサートに行ってきた。

情報発見が遅くて、手にしたチケットは最上階サークル席。
その後ろはもう席がなくて、立見席。
いやもう、天井から釣り下がってる気分。
前の人の頭が入らないので、写真が撮りやすい・・・といえば撮りやすいけど。

前座のミュージシャンの後、まず Brendan Perry(ブレンダン・ペリー)登場。
80年代はスタイリッシュだったけど・・・、いい「おっちゃん」になってしまった。
しかし、声は全く衰えずなので、まぁいいのか。

そして、Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)登場。
80年代の麗しき容姿も・・・こちらは全く衰えず。

御衣裳がビザンティン風なのが印象的。
彼女が演奏するのはDulcimer(ダルシマー)と呼ばれる弦楽器。
ペルシャのサントゥール、ギリシャのツィターの親戚のようなもの。
私の一番好きな楽器。

右のダルシマーはPicking(爪弾き)用のようで、
左のダルシマーは通常通りスティックで叩いて演奏する、打弦楽器。

ブレンダン・ペリーの演奏するギターなんだか、リュートなんだか・・・、
音質的には低音のバンジョーという感じだったが、これがまたいい音。

その横で、リサ・ジェラードが指に付ける小さなベル・シンバルを演奏している。
これもギリシャの壷絵などに表れる、古代由来の楽器。

この人は本当に巫女さんっぽいな(笑)。

メインのコンサートが終わって、大声援の中アンコール待ちしているときに、
ステージに現れる、DCDの御紋章。

アンコールでは、普段はリサ・ジェラードが専門のダルシマーを、
ブレンダン・ペリーが演奏するという異色の組み合わせ。

「ほ・・・本当にできる?」という疑惑の笑いが漂う・・・。

ええできますとも・・・、練習しましたとも、

お見事でした。

2度目のアンコール。

3度目のアンコールは、リサ・ジェラードのソロ。
これは、Youtubeで早速のヴィデオ発見。

そして、キスと感銘を残して、麗しの歌姫は去っていった。
今回のワールド・ツアーはDCD再結成、16年ぶりのアルバム「Anastasis(アナスタシス)」のプロモーション・ツアー。
このアルバムも、Youtubeで(全曲56分)Uploadされていた。
彼らの30年に渡る、円熟した音楽性が詰め込まれている。
Amazon UKでは<このページ>、Amazon jpでは <このページ>で発売中。
彼らのサイトを見ていて見つけたニュースが、日本来日決定<このページ>。
2013年2月13日 東京、クラブ・クワトロ
2月14日 東京、クラブ・クワトロ
2月17日 大阪、AKASO
チケットは2012年11月10日に彼らのサイト経由で発売される。
<このページ>の、Austraria & Asiaの中の日時・会場を選んでBuy Ticketをクリックすると、
オンライン・チケットディーラーにリンクする仕組み。
UKでは巨大ロイヤル・アルバート・ホール満席にする、伝説のDCDなのだが、
日本では結構小さい「ライブハウス」なんだな・・・これが(笑)。
しかし、小さいライブハウスの方が、DCDの呪縛を堪能できること確実、100%お勧め。
ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
80年代以来、よく聞いているDead Can Dance (デッド・カン・ダンス、略してDCD)のコンサートにRoyal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)に行ってきた時のイメージを中心に。
上のDCDのリンク先のJa-Wikiに、彼らの概略が記されているが、80年代のゴス(ダーク・ウェーヴ)の頃に、どっと出てきた「Dead・ナントカ」とか「ナントカ・Death」というようなバンド達と十羽一絡げにされて、「Goth」だと思われることの多いバンドなのだけれど(もし、知っている人がいればの話・・・)、本当のところはそんなにシンプルなものではなくて、カテゴリーやジャンルには分類できない音楽性を持っているDCD。
クラシック+ワールドミュージック+エスニック+フォーク+アンビエントの、中間地点に存在するとでも言おうか・・・。
Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)のシャーマニックなヴォーカルは独特で、神聖と魔性は相反する概念ではなくて、実は同一概念なのだと感じさせられる声を持っている(え?何のことか全く理解できないって?・・・笑)。
1998年にデュオ・バンドDCDは解散したのだけれど、2005年のワールド・ツアーのために再結成された。
この時のツアーは完全に見逃してしまったが、それ以来7年ぶりの、伝説のDCD再結成ツアー。遅々だったがWebで発見、かろうじてチケット入手して、2012年10月26日にコンサートに行ってきた。

情報発見が遅くて、手にしたチケットは最上階サークル席。
その後ろはもう席がなくて、立見席。
いやもう、天井から釣り下がってる気分。
前の人の頭が入らないので、写真が撮りやすい・・・といえば撮りやすいけど。

前座のミュージシャンの後、まず Brendan Perry(ブレンダン・ペリー)登場。
80年代はスタイリッシュだったけど・・・、いい「おっちゃん」になってしまった。
しかし、声は全く衰えずなので、まぁいいのか。

そして、Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)登場。
80年代の麗しき容姿も・・・こちらは全く衰えず。

御衣裳がビザンティン風なのが印象的。
彼女が演奏するのはDulcimer(ダルシマー)と呼ばれる弦楽器。
ペルシャのサントゥール、ギリシャのツィターの親戚のようなもの。
私の一番好きな楽器。

右のダルシマーはPicking(爪弾き)用のようで、
左のダルシマーは通常通りスティックで叩いて演奏する、打弦楽器。

ブレンダン・ペリーの演奏するギターなんだか、リュートなんだか・・・、
音質的には低音のバンジョーという感じだったが、これがまたいい音。

その横で、リサ・ジェラードが指に付ける小さなベル・シンバルを演奏している。
これもギリシャの壷絵などに表れる、古代由来の楽器。

この人は本当に巫女さんっぽいな(笑)。

メインのコンサートが終わって、大声援の中アンコール待ちしているときに、
ステージに現れる、DCDの御紋章。

アンコールでは、普段はリサ・ジェラードが専門のダルシマーを、
ブレンダン・ペリーが演奏するという異色の組み合わせ。

「ほ・・・本当にできる?」という疑惑の笑いが漂う・・・。

ええできますとも・・・、練習しましたとも、

お見事でした。

2度目のアンコール。

3度目のアンコールは、リサ・ジェラードのソロ。
これは、Youtubeで早速のヴィデオ発見。

そして、キスと感銘を残して、麗しの歌姫は去っていった。
今回のワールド・ツアーはDCD再結成、16年ぶりのアルバム「Anastasis(アナスタシス)」のプロモーション・ツアー。
このアルバムも、Youtubeで(全曲56分)Uploadされていた。
彼らの30年に渡る、円熟した音楽性が詰め込まれている。
Amazon UKでは<このページ>、Amazon jpでは <このページ>で発売中。
彼らのサイトを見ていて見つけたニュースが、日本来日決定<このページ>。
2013年2月13日 東京、クラブ・クワトロ
2月14日 東京、クラブ・クワトロ
2月17日 大阪、AKASO
チケットは2012年11月10日に彼らのサイト経由で発売される。
<このページ>の、Austraria & Asiaの中の日時・会場を選んでBuy Ticketをクリックすると、
オンライン・チケットディーラーにリンクする仕組み。
UKでは巨大ロイヤル・アルバート・ホール満席にする、伝説のDCDなのだが、
日本では結構小さい「ライブハウス」なんだな・・・これが(笑)。
しかし、小さいライブハウスの方が、DCDの呪縛を堪能できること確実、100%お勧め。
ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
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Appley Hoare Antiques(アプリー・ホー・アンティークス)
- 2012-10-29 Mon 00:13:56
- アンティーク
前回のジョセフィーヌ・ライアン・アンティークスのお店のある Langton Street(ラングトン・ストリート)に、もう一軒近頃オープンしたアンティーク・ショップがある。
Appley Hoare Antiques(アプリー・ホー・アンティークス)で、ジョセフィーヌさんのお店からは4件手前(King's Road側)に位置する。
ここのオーナーのアプリーさんも、The Decrative Fair(デコラティヴ・フェア)の常連出展者。
なので、てっきり二人で示し合わせて同じ通りに引っ越してきたのかと思ったのだが、聞いて見るとまったくの偶然だったのだそう。
そのほかにもナチュラル系ライフスタイル・ショップ/ブティックや、イタリアン・レストランもあり、で、これからもっと「ヴィレッジ化」していって欲しいエリア。

アプリーさんもフレンチ・アンティークが主流。
最近までKensal Greenの元教会の建物をショウルームに使っていたのだが、
インテリア・デザイン企業の集中するChelsea Habour(チェルシー・ハーバー)に近いこのエリアが、
顧客層のインテリア・デザイナー/スタイリストには便利なので引っ越してきた。

現在の何倍もあるショールームからの引越しなので、商材は充実。
「入りきらないぐらい。」なのだそう。

ここでも、WeatheredまたはDestressedと呼ばれる、
風化した風合いのペイントの家具が人気。

そして、フランスの古い本、建築オーナメントやら・・・、

古い手紙がコーディネーションの小物。
なんだか、ペーターおじさんのシャトーを思い出したりして・・・。
ペーターおじさん、期せずして流行の先端に押し出されている、の、感あり(笑)。

テーブルの上の箱の中の、

自然誌的小物、貝やら、

珊瑚も、近頃よくコーディネートに使われる。

地下の部屋はお店でもあり、作業場でもあるそうで、
ペイントをはがしたり等、簡単な修復はここでするのだそう。

ペイント家具の白っぽいスタイリングには、
アンティークの石膏オーナメントが、うまくマッチする。

アプリーさん曰くに、「地下は作業場兼倉庫だから、
ちゃんとデコレーションできてないのよ。」とのことなのだけれど、
充分雰囲気のあるコーナーが、あちこちに。

庭はテラスになっていて、アンティーク・ガーデン家具/用品のディスプレイ。

そして店の前の自転車は・・・、これも売り物。
アムステルダムから、スタッフの一人が乗って帰ってきたという代物。
ちなみに、ユーロスターに自転車を乗せることができるというのを
このとき初めて知った。
(もちろん、大型荷物の追加料金はチャージされるそうだが・・・)
Appley Hoare Antiques
(アプリー・ホー・アンティークス)
9 Langton Street, Chelsea, London, SW10 0JL
Tel: 0790 167 5050
地図:
View Larger Map
11月29日(木)にこの両店のある Langton Street(ラングトン・ストリート)で、ストリート・パーティーを企画中。
私も、もちろん参加予定なので、また詳しい情報が入ってきたら、この標本箱でご紹介することに。
Appley Hoare Antiques(アプリー・ホー・アンティークス)で、ジョセフィーヌさんのお店からは4件手前(King's Road側)に位置する。
ここのオーナーのアプリーさんも、The Decrative Fair(デコラティヴ・フェア)の常連出展者。
なので、てっきり二人で示し合わせて同じ通りに引っ越してきたのかと思ったのだが、聞いて見るとまったくの偶然だったのだそう。
そのほかにもナチュラル系ライフスタイル・ショップ/ブティックや、イタリアン・レストランもあり、で、これからもっと「ヴィレッジ化」していって欲しいエリア。

アプリーさんもフレンチ・アンティークが主流。
最近までKensal Greenの元教会の建物をショウルームに使っていたのだが、
インテリア・デザイン企業の集中するChelsea Habour(チェルシー・ハーバー)に近いこのエリアが、
顧客層のインテリア・デザイナー/スタイリストには便利なので引っ越してきた。

現在の何倍もあるショールームからの引越しなので、商材は充実。
「入りきらないぐらい。」なのだそう。

ここでも、WeatheredまたはDestressedと呼ばれる、
風化した風合いのペイントの家具が人気。

そして、フランスの古い本、建築オーナメントやら・・・、

古い手紙がコーディネーションの小物。
なんだか、ペーターおじさんのシャトーを思い出したりして・・・。
ペーターおじさん、期せずして流行の先端に押し出されている、の、感あり(笑)。

テーブルの上の箱の中の、

自然誌的小物、貝やら、

珊瑚も、近頃よくコーディネートに使われる。

地下の部屋はお店でもあり、作業場でもあるそうで、
ペイントをはがしたり等、簡単な修復はここでするのだそう。

ペイント家具の白っぽいスタイリングには、
アンティークの石膏オーナメントが、うまくマッチする。

アプリーさん曰くに、「地下は作業場兼倉庫だから、
ちゃんとデコレーションできてないのよ。」とのことなのだけれど、
充分雰囲気のあるコーナーが、あちこちに。

庭はテラスになっていて、アンティーク・ガーデン家具/用品のディスプレイ。

そして店の前の自転車は・・・、これも売り物。
アムステルダムから、スタッフの一人が乗って帰ってきたという代物。
ちなみに、ユーロスターに自転車を乗せることができるというのを
このとき初めて知った。
(もちろん、大型荷物の追加料金はチャージされるそうだが・・・)
Appley Hoare Antiques
(アプリー・ホー・アンティークス)
9 Langton Street, Chelsea, London, SW10 0JL
Tel: 0790 167 5050
地図:
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11月29日(木)にこの両店のある Langton Street(ラングトン・ストリート)で、ストリート・パーティーを企画中。
私も、もちろん参加予定なので、また詳しい情報が入ってきたら、この標本箱でご紹介することに。
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Josephine Ryan Antiques(ジョセフィーヌ・ライアン・アンティークス)
- 2012-10-25 Thu 21:42:40
- アンティーク
今回はロンドン、キングスロードの西の果て、World's End(ワールズ・エンド、その名も「地の果て」)と呼ばれる一角に、10月中頃にオープンしたてのアンティーク・ショップ、Josephine Ryan Antiques(ジョセフィーヌ・ライアン・アンティークス)のイメージ。
実はジョセフィーヌさんは、私のお気に入りのThe Decorative Fair(デコラティヴ・フェア)の常連参加ディーラーで、春のフェアで日本のインテリア雑誌の取材をさせてもらったブースのひとつ。
秋フェアは新店舗のオープン直前だったので、不参加。13年間参加し続けている中で、「お休み」したのは、9年前にお嬢ちゃんの出産が重なった時以来・・・なのだとか。
このお店のある、ワールズ・エンドの一角は、60年代はヒッピー・カルチャーの中心地で、80年代は「ワールズ・エンド」のお店の名前が代名詞になってしまった感のある、デイム・ヴィヴィアン・ウェストウッドのフラッグ・ショップのあった(あ、今でも「ある」)ところ。ティムニー・アンド・ファウラーのお店があったのもこの一角。 80年代にこの界隈を、よく徘徊していた私にはちょっと懐かしい。
ジョセフィーヌさんのお店のある、Langton Streetは、ヴィヴィアン・ウェストウッドのワールズ・エンドから、まだ1ブロックほど西に下ったところで、ガーデンセンターの「ワールズエンド・ナーサリーズ」や、以前のパブ「ワールズ・エンド」のあるあたり。

彼女はアンティーク・ディーラーなのだけれど、
インテリア・スタイリスト/デザイナーとしての経歴も長い。
得意とするのは、荒れたテクスチャーの南フランススタイルの家具に、
宗教モチーフのオブジェをコーディネートする、重厚感のあるアレンジメント。

この荒れたテクスチャーをWeathered(ウェザード=風化した)と呼ぶのだが、
Weatheredという言葉は、彼女のコーディネーションのキー・ワードの一つでもある。
テクスチャーが、そのオブジェの経てきた「時」を 表現している、ともいえる。

19世紀フランス絵画の「メメント・モリ」。

18世紀の本の重なりと、古時計。

すべて売り物なのだが、まるで暮らしているかのように演出されている。

こういうオブジェを見ると、ついこんな風にコラージュしてしまいたくなる。
このイメージは彼女もお気に入りで、サイトにも使ってもらった。

このガラス器とライトは、アンティークというよりはヴィンテージ。
20世紀中ごろのもの。

彼女のオフィススペース。
ソファの上に何気におかれているのは、私の製作したペーターおじさんのBlurb本。
デコラティヴフェアで、おじさんの作品を扱うギャビーさんから購入。
実はおじさんの箱彫刻の、ファンだったりする。

彼女はインテリア本の出版も手がけている。
ここに積んであるのは、最新の「Essentially Irish」。

裏に小さな庭のスペースがある。現在はまだ「準備中」だそうで、
オープンの日に売れた「ジーザス先生」の看板(?)が、出荷待ち中。

このお店には地下スペースもある。
このスペースを「企画展」等のイベントに使うことも考えているのだとか。

地下スペースのもう一つの部屋。
ここは、ベッドルームのイメージで構成されている。
このフォー・ポスター・ベッド(四柱式ベッド)、実は豪華な木製のキャノピー(天蓋)が
上に乗っかるのだが、この部屋の天井が低くて乗せられなかった・・・のだそう。
キャノピーは部屋の反対側で、まるで棚ででもあるかのようにたっていた。

棚の一角も、いかにも生活空間であるかのようにディスプレイ。
彼女のスタイリングのセンスが光る。

そのまた奥の小さな部屋は「Coal hole」と呼ばれるもの。
昔の石炭貯蔵用の小部屋。
ここもディスプレィ・スペースになっている。

そのまた隣に同じようなCoal Hole。
ここにはフランス18世紀の宗教画の「ジーザス先生」。

廊下の端の小さなコーナー。

地下にはキッチンもあって、キッチン用品が並んでいるが・・・、
これもディスプレイで、実はすべて売り物。

正面に戻って、店のウィンドウ。

最後はお店の正面。本格的な撮影予定でなかったので、
ポラ・フィルターを持っていかなかったら、映り込みがひどい・・・。
入り口にいるのは愛犬TEZ君。
フェア会場にもお店にも出勤する第一アシスタント。
Josephine Ryan Antiques
(ジョセフィーヌ・ライアン・アンティークス)
17 Langton Street, Chelsea, London SW10 0JL
Tel 020 735 25618 / 07973 336149
Open(営業時間):Mon-Sat(月~土)10:30am - 6:00pm, Sun(日)12:00-4:00pm
Map:(この地図ではまだ、青磁色の以前のお店が移っている)
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実はジョセフィーヌさんは、私のお気に入りのThe Decorative Fair(デコラティヴ・フェア)の常連参加ディーラーで、春のフェアで日本のインテリア雑誌の取材をさせてもらったブースのひとつ。
秋フェアは新店舗のオープン直前だったので、不参加。13年間参加し続けている中で、「お休み」したのは、9年前にお嬢ちゃんの出産が重なった時以来・・・なのだとか。
このお店のある、ワールズ・エンドの一角は、60年代はヒッピー・カルチャーの中心地で、80年代は「ワールズ・エンド」のお店の名前が代名詞になってしまった感のある、デイム・ヴィヴィアン・ウェストウッドのフラッグ・ショップのあった(あ、今でも「ある」)ところ。ティムニー・アンド・ファウラーのお店があったのもこの一角。 80年代にこの界隈を、よく徘徊していた私にはちょっと懐かしい。
ジョセフィーヌさんのお店のある、Langton Streetは、ヴィヴィアン・ウェストウッドのワールズ・エンドから、まだ1ブロックほど西に下ったところで、ガーデンセンターの「ワールズエンド・ナーサリーズ」や、以前のパブ「ワールズ・エンド」のあるあたり。

彼女はアンティーク・ディーラーなのだけれど、
インテリア・スタイリスト/デザイナーとしての経歴も長い。
得意とするのは、荒れたテクスチャーの南フランススタイルの家具に、
宗教モチーフのオブジェをコーディネートする、重厚感のあるアレンジメント。

この荒れたテクスチャーをWeathered(ウェザード=風化した)と呼ぶのだが、
Weatheredという言葉は、彼女のコーディネーションのキー・ワードの一つでもある。
テクスチャーが、そのオブジェの経てきた「時」を 表現している、ともいえる。

19世紀フランス絵画の「メメント・モリ」。

18世紀の本の重なりと、古時計。

すべて売り物なのだが、まるで暮らしているかのように演出されている。

こういうオブジェを見ると、ついこんな風にコラージュしてしまいたくなる。
このイメージは彼女もお気に入りで、サイトにも使ってもらった。

このガラス器とライトは、アンティークというよりはヴィンテージ。
20世紀中ごろのもの。

彼女のオフィススペース。
ソファの上に何気におかれているのは、私の製作したペーターおじさんのBlurb本。
デコラティヴフェアで、おじさんの作品を扱うギャビーさんから購入。
実はおじさんの箱彫刻の、ファンだったりする。

彼女はインテリア本の出版も手がけている。
ここに積んであるのは、最新の「Essentially Irish」。

裏に小さな庭のスペースがある。現在はまだ「準備中」だそうで、
オープンの日に売れた「ジーザス先生」の看板(?)が、出荷待ち中。

このお店には地下スペースもある。
このスペースを「企画展」等のイベントに使うことも考えているのだとか。

地下スペースのもう一つの部屋。
ここは、ベッドルームのイメージで構成されている。
このフォー・ポスター・ベッド(四柱式ベッド)、実は豪華な木製のキャノピー(天蓋)が
上に乗っかるのだが、この部屋の天井が低くて乗せられなかった・・・のだそう。
キャノピーは部屋の反対側で、まるで棚ででもあるかのようにたっていた。

棚の一角も、いかにも生活空間であるかのようにディスプレイ。
彼女のスタイリングのセンスが光る。

そのまた奥の小さな部屋は「Coal hole」と呼ばれるもの。
昔の石炭貯蔵用の小部屋。
ここもディスプレィ・スペースになっている。

そのまた隣に同じようなCoal Hole。
ここにはフランス18世紀の宗教画の「ジーザス先生」。

廊下の端の小さなコーナー。

地下にはキッチンもあって、キッチン用品が並んでいるが・・・、
これもディスプレイで、実はすべて売り物。

正面に戻って、店のウィンドウ。

最後はお店の正面。本格的な撮影予定でなかったので、
ポラ・フィルターを持っていかなかったら、映り込みがひどい・・・。
入り口にいるのは愛犬TEZ君。
フェア会場にもお店にも出勤する第一アシスタント。
Josephine Ryan Antiques
(ジョセフィーヌ・ライアン・アンティークス)
17 Langton Street, Chelsea, London SW10 0JL
Tel 020 735 25618 / 07973 336149
Open(営業時間):Mon-Sat(月~土)10:30am - 6:00pm, Sun(日)12:00-4:00pm
Map:(この地図ではまだ、青磁色の以前のお店が移っている)
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ブリタニー海岸- フェリーとドライブ
- 2012-10-25 Thu 10:00:00
- 日記
夏のホリデー話がやっと、最終回。
今回は、フェリーやら、ブリタニー~ノルマンディー・ドライブのイメージを。

まずは、フェリー。
今回も、Prtsmouth(ポーツマス)からフェリーに乗った。一同西南ロンドン在住なので、A4モーターウェイを南下すると1時間半かからないポーツマスは、とても便利。
ここまでは同じなのだが、昨年とちがうのは、ブリタニーのSt-malo(サン・マロ)に入るBrittany Ferry(ブリタニー・フェリー)を使ったこと。去年は、LDラインで、ポーツマスからLe Havre(ル・アーヴル)に入った。
車でチャネル越えするのに、近頃はユーロ・トンネルが主流になってきていて、フェリーは衰退傾向。LDラインの便数が昨年より減って、不便になってしまったので、スケジュールの都合上、ブリタニー・フェリーで、行きはサン・マロ、帰りはCean(カン)の近くのOuistreham(ウィストレアム)からポーツマスに戻るというルートを選んだ。
この行きのフェリーは、夜8時に出て、朝8時着の12時間夜行便。朝あまり早く着き過ぎないように、時間調節してゆっくり航行するもののよう。船自体も、かなり大型船。

キャビンの中はこんな感じ。4人用キャビンを3人で借りた。
部屋内に小さな、シャワー・トイレ・ユニットが付いている。
安い方のキャビンなので、船底で窓はなし。
高い方のキャビンはすべて満室だったので、選択の余地はなし。
夜行便なので、窓があっても大して何も見えるわけではないのだが・・・。

船に乗り込み、キャビンに荷物を置いて、真っ先に向かったのが、ダイナー。
白テーブルクロスのかかった、まともなレストランもあったのだが、
ま、美味しいものは現地で食べればいいや・・・というので、安いダイナー直行。
夏休み真っ只中の家族連れでほぼ満員、なので、ダイナーも大混雑。
早い目に食べに来てよかった。

船内のライティングがひどいので、ちっとも美味しそうに撮れてないけれど、
実際には見た目よりもずいぶん美味しい、ラムシチュー。

このタルトがあるところが、いかにもフランス側のフェリー。
LDラインにはまともな食べ物はなかったぞ・・・。
いやまぁ、食事まではよかったのだけれど、実は乗り物のローリング揺れにとても弱い私は、
この後一晩中かなり参った・・・。夏のチャネルでも、こんなに揺れるとは思わなかった。
二度と夜行便は、乗らない決意。20分でチャネル越しする、ユーロトンネルが恋しい(笑)。

朝8時には車に乗り込んでいる、というのは、意外と時間のないもの。
あわただしく車に乗り込んで、サン・マロに放り出される。

ドライブ開始。といっても、実はこの写真はUK側の、A4を南下している時のもの。
フランス側では、私が助手席でナビ担当。
これまた車にも酔いやすいのだけれど、ナビの仕事を助手席で割りあてられていると、
不思議と酔わないので、ちょうど都合がいい。
サンマロからDinan(ディナン)に南下する前に、ブリタニーの海岸の
風光明媚なところを通って、カンカールでシー・フードを食べよう!!
と、多少スケジュール変更。
下調べなし、詳細地図なしでも何とかなるだろう、というのでとにかく海岸線に向かう。

サンマロ郊外の、Rotheneufという村で一時停車。
ミニスーパー/デリと思われるお店があったので、朝食を仕入れることにした。
ここが大当たりで、ブリタニーの田舎とは思えないグルメな品揃え。
ここで、キッシュやオードブル風のものを買い込んで、再び海岸を目指す。

そして着いたのがこの海岸。

崖に松の生えているところが、日本の海岸線を髣髴させる。

このオードブル状のものが、なんともデリケートな味わい。
海岸を眺めながら、一段と結構なお味。

そしてまた海岸線に沿って、ドライヴ。
途中でまた、今度は見事な砂浜に出くわす。

photo by noriko.stardust @Flickr
ふらふら海に向かって歩いていくおっさんは、私(笑)。
撮影はDanaさん、さんきゅー。
ビーチでゴム長というのも、いかがなものかと・・・。

しかし、波打ち際で踏ん張った甲斐あって、波の写真をいろいろ激写。

仏人は泳いでいるけれど、泳ぐにはちょっと寒いかな。

それからまた車に乗り込んで、Point du Grouinという岬の先を見物。
ここは切り立った崖の上。

はるかかなたに、翌日向かったMont-Saint-Michelが霞んで見える。

たいがいな崖っぷち。

そういえば高所恐怖所気味でもあるのだが・・・、
熱心に写真さえ撮っていると、意外と平気だったりする、いいかげんなもの。
ここからいよいよ、海の幸盛り合わせを食べるべく、Cancale(カンカール)に向かう。
ここで、落とし穴。北のPoint du Grouinからアプローチすると、Basse Cancale(バス・カンカール)という村が先に出てくる。
D76の道路上小さなの表記は、ただの「Cancale」となっていて、「Bass」は付いていない。なので、てっきりここがカンカールと思い込んで、どんどん海岸線の村に向かって降りていった。
確かに観光客も多いし、車も駐車されている。しかし・・・海岸に面してひなびたレストランが2-3軒・・・。
ち、違う・・・シーフードで世界的に有名なカンカールが、こんなものであろうはずはない。
これは違うと断定して、もう一度D76道路に上り、そこからまた引き続き南下する。
すると、ちゃんとはっきりした「Cancale」の表示が現れる。

ようやくたどり着いたカンカールの町(村というにはちょっと大きいような)。
ここで一度駐車するが、実際のシーフードレストラン街はこの町から、
1Kmぐらい海岸線に向かって崖を下って行った、「港」の周りにある。

その崖の上から見たオイスター畑、が、引き潮でむき出し。
右の方にみっちり車が停まっているあたりから、道を右に折れて海岸沿いに、500m以上軒並みシーフード・レストランが続く。
うらうら歩いていってもよかったのだけれど、あまり時間がかかると、その後に向かうディナンを観光する時間がなくなっていく。
そして、この崖を再び上ってくるのは、ちょっときついかな・・・、ということで、また車を出して、そのままシーフード街まで乗り付けることにした。
この段階でちょうど1時頃、ランチ・タイム真っ只中なので駐車場満杯。少し並んで待って、ようやく駐車する。
さて、次はどのレストランに入るか。何しろ大小あわせて40軒以上ある。

値段を見たり、そしてとにかく混んでいるので、あまり待たずに食べれるところ、
というので、この「Au Pied d'Cheval」に入った。
いかにも、漁師のおっちゃんがやっている店、的な、「飯屋感覚」が気に入った。
ここでも下のテラスは満席なのだが、2階にも席がある。

オーダーしたのは、ブイヤベースがスターターで、メインはこれ。
一度やってみたかった、「Fruits de mer(海の幸盛り合わせ)」。
パリで人が食べているのを、横目で見ながら、パリでは予算オーヴァーで手が出ない。ブリタニーならでは、カンカールならでは、の代物。出てきたとたんに思わず大歓声で、食べる前に撮影大会(笑)。
食べだすと、労力の割りに食べるところは少ないし、あまり美味しくない「タニシ」系のものや、「えびせん」にはいっているような殻ごと食べる海老・・・等が、かさ上げ+にぎやかしに、てんこもりされているものだ、ということが徐々に判明。
次回来ることがあったらは、カニ、カキという風に単品で、好きなものだけを選んでオーダーする方がいい、という結論に達する。
ま、一生に一度はやってみたい(「食べてみたい」、というよりは「やってみたい」)Fruits de merだけれど、一度で充分かも・・・だった。
Au Pied d'Chevalの地図
住所:10 Quai Gambetta, 35260 Cancale, France
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最後のイメージは、翌日のモン・サン・ミシェル詣。
列を成して、延々車はモン・サン・ミシェルに向かうのだけれど、
のどかでレトロなバイカー達が、前をテレテレ行くところ。
ようやく、7月のパリ、8月のノルマンディー/ブリタニー話が終わって、話題はロンドンへ帰還。
近頃Chelsea, King's Roadの西の果て、World's End界隈にオープンした、アンティークショップのご紹介。
今回は、フェリーやら、ブリタニー~ノルマンディー・ドライブのイメージを。

まずは、フェリー。
今回も、Prtsmouth(ポーツマス)からフェリーに乗った。一同西南ロンドン在住なので、A4モーターウェイを南下すると1時間半かからないポーツマスは、とても便利。
ここまでは同じなのだが、昨年とちがうのは、ブリタニーのSt-malo(サン・マロ)に入るBrittany Ferry(ブリタニー・フェリー)を使ったこと。去年は、LDラインで、ポーツマスからLe Havre(ル・アーヴル)に入った。
車でチャネル越えするのに、近頃はユーロ・トンネルが主流になってきていて、フェリーは衰退傾向。LDラインの便数が昨年より減って、不便になってしまったので、スケジュールの都合上、ブリタニー・フェリーで、行きはサン・マロ、帰りはCean(カン)の近くのOuistreham(ウィストレアム)からポーツマスに戻るというルートを選んだ。
この行きのフェリーは、夜8時に出て、朝8時着の12時間夜行便。朝あまり早く着き過ぎないように、時間調節してゆっくり航行するもののよう。船自体も、かなり大型船。

キャビンの中はこんな感じ。4人用キャビンを3人で借りた。
部屋内に小さな、シャワー・トイレ・ユニットが付いている。
安い方のキャビンなので、船底で窓はなし。
高い方のキャビンはすべて満室だったので、選択の余地はなし。
夜行便なので、窓があっても大して何も見えるわけではないのだが・・・。

船に乗り込み、キャビンに荷物を置いて、真っ先に向かったのが、ダイナー。
白テーブルクロスのかかった、まともなレストランもあったのだが、
ま、美味しいものは現地で食べればいいや・・・というので、安いダイナー直行。
夏休み真っ只中の家族連れでほぼ満員、なので、ダイナーも大混雑。
早い目に食べに来てよかった。

船内のライティングがひどいので、ちっとも美味しそうに撮れてないけれど、
実際には見た目よりもずいぶん美味しい、ラムシチュー。

このタルトがあるところが、いかにもフランス側のフェリー。
LDラインにはまともな食べ物はなかったぞ・・・。
いやまぁ、食事まではよかったのだけれど、実は乗り物のローリング揺れにとても弱い私は、
この後一晩中かなり参った・・・。夏のチャネルでも、こんなに揺れるとは思わなかった。
二度と夜行便は、乗らない決意。20分でチャネル越しする、ユーロトンネルが恋しい(笑)。

朝8時には車に乗り込んでいる、というのは、意外と時間のないもの。
あわただしく車に乗り込んで、サン・マロに放り出される。

ドライブ開始。といっても、実はこの写真はUK側の、A4を南下している時のもの。
フランス側では、私が助手席でナビ担当。
これまた車にも酔いやすいのだけれど、ナビの仕事を助手席で割りあてられていると、
不思議と酔わないので、ちょうど都合がいい。
サンマロからDinan(ディナン)に南下する前に、ブリタニーの海岸の
風光明媚なところを通って、カンカールでシー・フードを食べよう!!
と、多少スケジュール変更。
下調べなし、詳細地図なしでも何とかなるだろう、というのでとにかく海岸線に向かう。

サンマロ郊外の、Rotheneufという村で一時停車。
ミニスーパー/デリと思われるお店があったので、朝食を仕入れることにした。
ここが大当たりで、ブリタニーの田舎とは思えないグルメな品揃え。
ここで、キッシュやオードブル風のものを買い込んで、再び海岸を目指す。

そして着いたのがこの海岸。

崖に松の生えているところが、日本の海岸線を髣髴させる。

このオードブル状のものが、なんともデリケートな味わい。
海岸を眺めながら、一段と結構なお味。

そしてまた海岸線に沿って、ドライヴ。
途中でまた、今度は見事な砂浜に出くわす。

photo by noriko.stardust @Flickr
ふらふら海に向かって歩いていくおっさんは、私(笑)。
撮影はDanaさん、さんきゅー。
ビーチでゴム長というのも、いかがなものかと・・・。

しかし、波打ち際で踏ん張った甲斐あって、波の写真をいろいろ激写。

仏人は泳いでいるけれど、泳ぐにはちょっと寒いかな。

それからまた車に乗り込んで、Point du Grouinという岬の先を見物。
ここは切り立った崖の上。

はるかかなたに、翌日向かったMont-Saint-Michelが霞んで見える。

たいがいな崖っぷち。

そういえば高所恐怖所気味でもあるのだが・・・、
熱心に写真さえ撮っていると、意外と平気だったりする、いいかげんなもの。
ここからいよいよ、海の幸盛り合わせを食べるべく、Cancale(カンカール)に向かう。
ここで、落とし穴。北のPoint du Grouinからアプローチすると、Basse Cancale(バス・カンカール)という村が先に出てくる。
D76の道路上小さなの表記は、ただの「Cancale」となっていて、「Bass」は付いていない。なので、てっきりここがカンカールと思い込んで、どんどん海岸線の村に向かって降りていった。
確かに観光客も多いし、車も駐車されている。しかし・・・海岸に面してひなびたレストランが2-3軒・・・。
ち、違う・・・シーフードで世界的に有名なカンカールが、こんなものであろうはずはない。
これは違うと断定して、もう一度D76道路に上り、そこからまた引き続き南下する。
すると、ちゃんとはっきりした「Cancale」の表示が現れる。

ようやくたどり着いたカンカールの町(村というにはちょっと大きいような)。
ここで一度駐車するが、実際のシーフードレストラン街はこの町から、
1Kmぐらい海岸線に向かって崖を下って行った、「港」の周りにある。

その崖の上から見たオイスター畑、が、引き潮でむき出し。
右の方にみっちり車が停まっているあたりから、道を右に折れて海岸沿いに、500m以上軒並みシーフード・レストランが続く。
うらうら歩いていってもよかったのだけれど、あまり時間がかかると、その後に向かうディナンを観光する時間がなくなっていく。
そして、この崖を再び上ってくるのは、ちょっときついかな・・・、ということで、また車を出して、そのままシーフード街まで乗り付けることにした。
この段階でちょうど1時頃、ランチ・タイム真っ只中なので駐車場満杯。少し並んで待って、ようやく駐車する。
さて、次はどのレストランに入るか。何しろ大小あわせて40軒以上ある。

値段を見たり、そしてとにかく混んでいるので、あまり待たずに食べれるところ、
というので、この「Au Pied d'Cheval」に入った。
いかにも、漁師のおっちゃんがやっている店、的な、「飯屋感覚」が気に入った。
ここでも下のテラスは満席なのだが、2階にも席がある。

オーダーしたのは、ブイヤベースがスターターで、メインはこれ。
一度やってみたかった、「Fruits de mer(海の幸盛り合わせ)」。
パリで人が食べているのを、横目で見ながら、パリでは予算オーヴァーで手が出ない。ブリタニーならでは、カンカールならでは、の代物。出てきたとたんに思わず大歓声で、食べる前に撮影大会(笑)。
食べだすと、労力の割りに食べるところは少ないし、あまり美味しくない「タニシ」系のものや、「えびせん」にはいっているような殻ごと食べる海老・・・等が、かさ上げ+にぎやかしに、てんこもりされているものだ、ということが徐々に判明。
次回来ることがあったらは、カニ、カキという風に単品で、好きなものだけを選んでオーダーする方がいい、という結論に達する。
ま、一生に一度はやってみたい(「食べてみたい」、というよりは「やってみたい」)Fruits de merだけれど、一度で充分かも・・・だった。
Au Pied d'Chevalの地図
住所:10 Quai Gambetta, 35260 Cancale, France
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最後のイメージは、翌日のモン・サン・ミシェル詣。
列を成して、延々車はモン・サン・ミシェルに向かうのだけれど、
のどかでレトロなバイカー達が、前をテレテレ行くところ。
ようやく、7月のパリ、8月のノルマンディー/ブリタニー話が終わって、話題はロンドンへ帰還。
近頃Chelsea, King's Roadの西の果て、World's End界隈にオープンした、アンティークショップのご紹介。
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ブリタニーの町や村-Dinan(ディナン)-2-
- 2012-10-22 Mon 10:00:00
- 場所
前回の続きで、北西フランス、ブリタニー地方のディナンの町のイメージを。

中央広場前に建つ、Saint Saviour's Basilica(訳すと「聖救世主大聖堂」ということになる)。
中央広場では7-8月水曜日には蚤の市、木曜日には朝市が出ているとかいう話。
私達が着いたのは、木曜の夕方なので広場はただの駐車場。
で、教会の方は、12世紀~16世紀にかけて建てられたもので、
よくあるパターンの、下階がロマネスク、上階がゴシックの組み合わせ。

入り口上のtympanum(ティンペナム)は初期の12世紀頃のもの・・・と思う。
素朴な味わいのある彫刻。

Nave(身廊)の壁はシンプルなロマネスク様式。

Chancel(内陣)はゴシック様式で・・・、

Alter(祭壇)のキャノピーはコテコテのバロック。
17~18世紀頃に付け足されたものなのだろう・・・という想像がつく。
足のかわいい(?)精霊鳩の下で、Thurible(セラブル=香炉)を振り回している天使は、
正面から見ると宙に浮かんでいるようでインパクトあり。

近くば寄ってみると・・・、フレームの上に座っているのだった。

Transept(翼廊)の祭壇は、デザインの相似から、
上のキャノピーと同時期に作られたもののよう。
ブルーグレーとゴールドの組み合わせが、フランスらしい
エレガントさをかもし出している。

反対側の翼廊(にあったと思う・・・)の聖母子もチャーミング。

同パネリングの装飾。モットーに記される"REPLE TUORUM, CORDA FIDELIUM"
ラテン語で「汝の忠誠、心に満ちよ」的な意味で、
雲の上の「父様」から様々な聖職・役職のオーダーが、
地上に降ってわいているところの図・・・と思われる。
「あのー、一度にそんなにリクルート発注されても・・・」と天使達ちょっと困惑顔。
ちなみにこの教会に、ディナン出身の百年戦争時の騎士
Bertrand du Guesclin(ベルトラン・デュ・ゲクラン)
の「心臓」が埋葬されている・・・とかいう話は後で、検索していて知ったこと。
************************
教会を出て、旧市街にある、
前回のHotel de Keratry(オテル・ド・キラトリ)の前も小さな広場になっている。
その広場に面して、Théâtre des Jacobins(ジャコバン・シアターかな?)という
劇場/コンサート・ホールが建っている。

花で彩られた建物。
そのまた向かいに、私たちの滞在したHotel Arvor(アルヴォル・ホテル)が建っている。

ホテルの入り口。
この一角は、もともとジャコバン修道院
(ドメニコ会派修道院の一派で、フランス革命時のジャコバン党は、
この修道院で集結していたために、こう呼ばれる。)の跡地で、
現在の建物は18世紀に立てられたものだそう。

これが私達の泊まった3人部屋で、一泊125ユーロ(約100ポンド、2012年8月)。
3人で泊まったこともあるが、ロンドンやパリの感覚でいうと激安、
それで3スターで、レヴューサイトの評判も上々。もちろん、すべて英語で問題なし。

朝食は別料金8ユーロで、簡単なハム・チーズ・パンのビュッフェ。

パンコーナーのクロワッサンのディスプレイ。

私達はこのブレークファスト・ルームで食べたのだが・・・、

はみ出した人達は、このリーディング・ルームで食べていた。

こっちの方が、ステキなインテリア。はみ出せばよかった・・・。
その他、パーキング料が別料金で5ユーロで、あらかじめブッキングしておく必要がある。
知らなくてパーキングをブッキングしなかったら、ホテルのパーキングは満杯。
しかし、100mほど先の町のパーキングエリアで、翌朝までパーキングしたら4.4ユーロだった。
駐車場も、大都市に比べると格安。

朝ホテルから、ジャコバン・シアターの横を通って、町の駐車場に向かう。

ここでまた、猫の激見。路上観察がブームのディナンの猫達。
次回は、夏のホリデー話の最終回で、ブリタニーの海岸やら、フェリーやら、のイメージ。

中央広場前に建つ、Saint Saviour's Basilica(訳すと「聖救世主大聖堂」ということになる)。
中央広場では7-8月水曜日には蚤の市、木曜日には朝市が出ているとかいう話。
私達が着いたのは、木曜の夕方なので広場はただの駐車場。
で、教会の方は、12世紀~16世紀にかけて建てられたもので、
よくあるパターンの、下階がロマネスク、上階がゴシックの組み合わせ。

入り口上のtympanum(ティンペナム)は初期の12世紀頃のもの・・・と思う。
素朴な味わいのある彫刻。

Nave(身廊)の壁はシンプルなロマネスク様式。

Chancel(内陣)はゴシック様式で・・・、

Alter(祭壇)のキャノピーはコテコテのバロック。
17~18世紀頃に付け足されたものなのだろう・・・という想像がつく。
足のかわいい(?)精霊鳩の下で、Thurible(セラブル=香炉)を振り回している天使は、
正面から見ると宙に浮かんでいるようでインパクトあり。

近くば寄ってみると・・・、フレームの上に座っているのだった。

Transept(翼廊)の祭壇は、デザインの相似から、
上のキャノピーと同時期に作られたもののよう。
ブルーグレーとゴールドの組み合わせが、フランスらしい
エレガントさをかもし出している。

反対側の翼廊(にあったと思う・・・)の聖母子もチャーミング。

同パネリングの装飾。モットーに記される"REPLE TUORUM, CORDA FIDELIUM"
ラテン語で「汝の忠誠、心に満ちよ」的な意味で、
雲の上の「父様」から様々な聖職・役職のオーダーが、
地上に降ってわいているところの図・・・と思われる。
「あのー、一度にそんなにリクルート発注されても・・・」と天使達ちょっと困惑顔。
ちなみにこの教会に、ディナン出身の百年戦争時の騎士
Bertrand du Guesclin(ベルトラン・デュ・ゲクラン)
の「心臓」が埋葬されている・・・とかいう話は後で、検索していて知ったこと。
************************
教会を出て、旧市街にある、
前回のHotel de Keratry(オテル・ド・キラトリ)の前も小さな広場になっている。
その広場に面して、Théâtre des Jacobins(ジャコバン・シアターかな?)という
劇場/コンサート・ホールが建っている。

花で彩られた建物。
そのまた向かいに、私たちの滞在したHotel Arvor(アルヴォル・ホテル)が建っている。

ホテルの入り口。
この一角は、もともとジャコバン修道院
(ドメニコ会派修道院の一派で、フランス革命時のジャコバン党は、
この修道院で集結していたために、こう呼ばれる。)の跡地で、
現在の建物は18世紀に立てられたものだそう。

これが私達の泊まった3人部屋で、一泊125ユーロ(約100ポンド、2012年8月)。
3人で泊まったこともあるが、ロンドンやパリの感覚でいうと激安、
それで3スターで、レヴューサイトの評判も上々。もちろん、すべて英語で問題なし。

朝食は別料金8ユーロで、簡単なハム・チーズ・パンのビュッフェ。

パンコーナーのクロワッサンのディスプレイ。

私達はこのブレークファスト・ルームで食べたのだが・・・、

はみ出した人達は、このリーディング・ルームで食べていた。

こっちの方が、ステキなインテリア。はみ出せばよかった・・・。
その他、パーキング料が別料金で5ユーロで、あらかじめブッキングしておく必要がある。
知らなくてパーキングをブッキングしなかったら、ホテルのパーキングは満杯。
しかし、100mほど先の町のパーキングエリアで、翌朝までパーキングしたら4.4ユーロだった。
駐車場も、大都市に比べると格安。

朝ホテルから、ジャコバン・シアターの横を通って、町の駐車場に向かう。

ここでまた、猫の激見。路上観察がブームのディナンの猫達。
次回は、夏のホリデー話の最終回で、ブリタニーの海岸やら、フェリーやら、のイメージ。
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ブリタニーの町や村-Dinan(ディナン)-1-
- 2012-10-19 Fri 10:00:00
- 場所
家の前の街路樹クラブアップルの葉が、すっかり紅葉して、秋真っ只中。
なのだけど、まだ夏のホリデー話を引っ張ってて、今回はDinan(ディナン)。
今年はノルマンディー旅行のフランス上陸地を、ブリタニーのSt-Malo(サン・マロ)にした。
その後ブリタニーの海岸線によってから、ディナンに入って一泊。
この前のMont-Saint-Michel(モン・サン・ミシェル)はぎりぎりノルマンディー側にあって、モン・サン・ミシェルの横を流れるCouesnon(クエスノン)川から西はブリタニーということになるらしい。
サン・マロも、そこから約20km南に下ったディナンも地域的にはブリタニーということになる。
ブリタニーでは昔はブルトン語(Breton)というケルト語源の、フランス語とは別の言語が話されていたが、現在ではほとんど話されていない。
同じケルト語源の、ウェールズ語がカーディフなどでは英語と並んで公用語になっているのとは大きな違い。
1-2日ドライブで通り過ぎただけでは、一度も意識して耳にしたことはなかった。
(いやまぁ、耳にしたところで、仏語すらまったく解っていないのに、判別できるかどうか怪しいものだが・・・。)
ディナンは中世の面影を残す町として人気の観光地で、ブルトン語どころか、お店やカフェなど、かなり英語で通じ(させ)てしまった。(あ、アメリカ人並みに、無理やり英語で押し通す人です、私・・・笑)

まずは、一番ディナンらしい時計塔のある通り。
高所恐怖症気味なのだけど、普段忘れていてつい高いところに登ってしまう。
ここでもちょっと登ってみたかったが、あいにく到着が午後遅すぎて閉まっていた。
登らないでいい・・・ということか。
ちなみに泊まったホテルはこの角で、
なかなかステキなホテルだったので、次回にフィーチャー予定。

さっきの通りもそうだけれど、「中世の町」が売りのディナンは、
あちこちからバナーが下げられている。
年中そうなのか、夏の間だけなのか、なにかイベントのある時だったのか、詳細は知らない。

確かに古い建造物。17世紀の木造建築(だと思う)が、メインストリートに並んでいる。
この下はクレープ屋さんで、観光客で満員。

これもその斜め向かいのレストラン。
上の写真のハーフティンバー(木造)建造物はイギリスでも時たま見かけるが、
この写真のようにティンバーを、ブルーや赤に(後出)ペイントするのはフランスならでは。
イギリスでは、ティンバーは真っ黒に、壁は白にペイントが定番。
歴史的に色のセンスない・・・というか、「モノトーン」の好きな国なんだな(笑)。
ちなみに・・・ハーフティンバーというのは、すべて木で作られたティンバー(木造)建築
(たとえば、丸太小屋のようなもの)と区別するために使われる用語で、
木造の枠の中にレンガ、土、漆喰など別の素材で壁を埋めた木造建築をこう呼ぶ。
日本の「木造住宅」も言ってみれば大半が「ハーフ・ティンバー」ということになる。

その隣の建物はこんな感じで、18世紀のマンサード屋根。
つぎはぎというか・・・いくら古いもの好きの私でも、
「おいおい・・・これでいいのか?」と思ってしまう。
現在なら絶対認可おりないよな(笑)。

その建物の側壁。
ここでよく解るように、中世ヨーロッパの都市部のハーフ・ティンバー建造物は、
上階が少しずつ下階よりせり出している。
この方式はJetty(ジェティー)と呼ばれ、梁を壁よりせり出させて作る。
なので、上階の方が下階より敷地面積が広くなっていく。
共同防衛のために、城壁内に寄り集まって造られる中世都市空間を、
最大限活用するためのアイディア。

反対から見たところ。

富裕階級はジェティーに彫刻飾りを施す。
ここの彫刻は聖人様だが、キリスト教以前に
「魔よけ」を入り口に付ける伝統が、潜在意識下で連綿と生き続けているかのよう。

そしてこれが赤いハーフティンバー。
300年近くたっているのだろうが、ちゃんと人の暮らす「現役」の建物。

建物を見上げては写真を撮っていたら・・・、

猫に激見されていた。

泊まったホテルのちょうど前に建っているHotel de Keratry(オテル・ド・キラトリ)。
Lanvollon(ロンヴロン)という50kmほど西の町に、16世紀中頃に建造された。
Hotel(オテル)というからには、なにか町役場・集会所的な建物だったのだろう。
1933年の火災後、交通の障害になったために、「資材」としてディナンの町に売却される。
1938-39年に再建されたが、完全には、オリジナルのデザインを復興したものではないのだそう。

飾り彫刻は、ルネッサンス装飾の影響を受けている。
イギリスならさしずめ、地方の田舎風チューダー様式・・・といった感じ。

建築話はほどほどにして・・・もうちょっと引いて、町の様子。
バナーのディスプレイといい、楽しそうな観光客といい・・・、
なんとなく「おめでたい」気分が漂っている、夏のディナン。

海岸から20km内陸部のディナンなのだが、Rance(ランス)川に面したハーバーがある。
ランス川はサン・マロの西で海に繋がっているので、サン・マロからディナンまで、
ボートでさかのぼってくることもできる。
今までの旧市街は、高い橋の上に見える城壁の中。
実は、ディナンを最初に見たのが、このハーバーからのヴュー。
町の北側を走るモーターウェイN176から普通に町にアプローチすると、北側の新市街ど真ん中を突っ切ってくることになる。車でこの混雑した新市街を縦断するのが、どうやら面倒そう。
そして、泊まったホテルが、南側旧市街の端(城壁の上に見えている建物の裏のあたり)だったので、ハーバーの横のローカル道D12側から、アプローチすることにした。
途中少し道を間違えたりしながら、このハーバーが見えて「あぁ、着いた、着いた!!」という気分になった風景。
小さい方の橋の横から、リバー観光ボートが出ている。リバーボート好きの私は乗りたかったのだが、これまた、着くのが遅くて乗り逃してしまった。いろいろ逃しているので、ぜひもう一度ディナンに滞在してみたいもの。
次回は、再びディナンより、ホテルやら教会のイメージ。
なのだけど、まだ夏のホリデー話を引っ張ってて、今回はDinan(ディナン)。
今年はノルマンディー旅行のフランス上陸地を、ブリタニーのSt-Malo(サン・マロ)にした。
その後ブリタニーの海岸線によってから、ディナンに入って一泊。
この前のMont-Saint-Michel(モン・サン・ミシェル)はぎりぎりノルマンディー側にあって、モン・サン・ミシェルの横を流れるCouesnon(クエスノン)川から西はブリタニーということになるらしい。
サン・マロも、そこから約20km南に下ったディナンも地域的にはブリタニーということになる。
ブリタニーでは昔はブルトン語(Breton)というケルト語源の、フランス語とは別の言語が話されていたが、現在ではほとんど話されていない。
同じケルト語源の、ウェールズ語がカーディフなどでは英語と並んで公用語になっているのとは大きな違い。
1-2日ドライブで通り過ぎただけでは、一度も意識して耳にしたことはなかった。
(いやまぁ、耳にしたところで、仏語すらまったく解っていないのに、判別できるかどうか怪しいものだが・・・。)
ディナンは中世の面影を残す町として人気の観光地で、ブルトン語どころか、お店やカフェなど、かなり英語で通じ(させ)てしまった。(あ、アメリカ人並みに、無理やり英語で押し通す人です、私・・・笑)

まずは、一番ディナンらしい時計塔のある通り。
高所恐怖症気味なのだけど、普段忘れていてつい高いところに登ってしまう。
ここでもちょっと登ってみたかったが、あいにく到着が午後遅すぎて閉まっていた。
登らないでいい・・・ということか。
ちなみに泊まったホテルはこの角で、
なかなかステキなホテルだったので、次回にフィーチャー予定。

さっきの通りもそうだけれど、「中世の町」が売りのディナンは、
あちこちからバナーが下げられている。
年中そうなのか、夏の間だけなのか、なにかイベントのある時だったのか、詳細は知らない。

確かに古い建造物。17世紀の木造建築(だと思う)が、メインストリートに並んでいる。
この下はクレープ屋さんで、観光客で満員。

これもその斜め向かいのレストラン。
上の写真のハーフティンバー(木造)建造物はイギリスでも時たま見かけるが、
この写真のようにティンバーを、ブルーや赤に(後出)ペイントするのはフランスならでは。
イギリスでは、ティンバーは真っ黒に、壁は白にペイントが定番。
歴史的に色のセンスない・・・というか、「モノトーン」の好きな国なんだな(笑)。
ちなみに・・・ハーフティンバーというのは、すべて木で作られたティンバー(木造)建築
(たとえば、丸太小屋のようなもの)と区別するために使われる用語で、
木造の枠の中にレンガ、土、漆喰など別の素材で壁を埋めた木造建築をこう呼ぶ。
日本の「木造住宅」も言ってみれば大半が「ハーフ・ティンバー」ということになる。

その隣の建物はこんな感じで、18世紀のマンサード屋根。
つぎはぎというか・・・いくら古いもの好きの私でも、
「おいおい・・・これでいいのか?」と思ってしまう。
現在なら絶対認可おりないよな(笑)。

その建物の側壁。
ここでよく解るように、中世ヨーロッパの都市部のハーフ・ティンバー建造物は、
上階が少しずつ下階よりせり出している。
この方式はJetty(ジェティー)と呼ばれ、梁を壁よりせり出させて作る。
なので、上階の方が下階より敷地面積が広くなっていく。
共同防衛のために、城壁内に寄り集まって造られる中世都市空間を、
最大限活用するためのアイディア。

反対から見たところ。

富裕階級はジェティーに彫刻飾りを施す。
ここの彫刻は聖人様だが、キリスト教以前に
「魔よけ」を入り口に付ける伝統が、潜在意識下で連綿と生き続けているかのよう。

そしてこれが赤いハーフティンバー。
300年近くたっているのだろうが、ちゃんと人の暮らす「現役」の建物。

建物を見上げては写真を撮っていたら・・・、

猫に激見されていた。

泊まったホテルのちょうど前に建っているHotel de Keratry(オテル・ド・キラトリ)。
Lanvollon(ロンヴロン)という50kmほど西の町に、16世紀中頃に建造された。
Hotel(オテル)というからには、なにか町役場・集会所的な建物だったのだろう。
1933年の火災後、交通の障害になったために、「資材」としてディナンの町に売却される。
1938-39年に再建されたが、完全には、オリジナルのデザインを復興したものではないのだそう。

飾り彫刻は、ルネッサンス装飾の影響を受けている。
イギリスならさしずめ、地方の田舎風チューダー様式・・・といった感じ。

建築話はほどほどにして・・・もうちょっと引いて、町の様子。
バナーのディスプレイといい、楽しそうな観光客といい・・・、
なんとなく「おめでたい」気分が漂っている、夏のディナン。

海岸から20km内陸部のディナンなのだが、Rance(ランス)川に面したハーバーがある。
ランス川はサン・マロの西で海に繋がっているので、サン・マロからディナンまで、
ボートでさかのぼってくることもできる。
今までの旧市街は、高い橋の上に見える城壁の中。
実は、ディナンを最初に見たのが、このハーバーからのヴュー。
町の北側を走るモーターウェイN176から普通に町にアプローチすると、北側の新市街ど真ん中を突っ切ってくることになる。車でこの混雑した新市街を縦断するのが、どうやら面倒そう。
そして、泊まったホテルが、南側旧市街の端(城壁の上に見えている建物の裏のあたり)だったので、ハーバーの横のローカル道D12側から、アプローチすることにした。
途中少し道を間違えたりしながら、このハーバーが見えて「あぁ、着いた、着いた!!」という気分になった風景。
小さい方の橋の横から、リバー観光ボートが出ている。リバーボート好きの私は乗りたかったのだが、これまた、着くのが遅くて乗り逃してしまった。いろいろ逃しているので、ぜひもう一度ディナンに滞在してみたいもの。
次回は、再びディナンより、ホテルやら教会のイメージ。
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The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2012秋フェア-2-
- 2012-10-16 Tue 10:10:00
- アンティーク
10月の初めの、ロンドン・Battersea Park(バタシー・パーク)の、The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)のイメージ続編。
今回まずは、一番女性受けするフレンチ・スタイルから。

西ロンドンLillie Road(リリー・ロード)にお店を持つ、Maison Artefact。
お店のイメージも、標本箱に詰め込んだことがある。<このページ>
今回の目を引くのは、右に額装された18世紀後半のドレス。
子供服かと思うぐらい小さいのだが、これで成人女性用。
当時はイギリス人も小柄だったのだそう。

そのドレスの見事な刺繍。

山小屋のミニチュアは、人形の家かと思ったら、
そうではなくて、小物用のキャビネット。
スイス製だそうで・・・道理でこの形。

ここのトレードマーク、フォックスド・ミラーに写りこむシャンデリア。
********************************************

フレンチ・スタイルで並び立つのが、ここM Chapentier。
ナチュラルなテイストの小物とのコーディネーションで、
かわいらしいユーモアのセンスが、いつもチャーミング。

風格のあるテーブルセッティングの端で・・・、

シリアスに会談中の羊たち・・・。

オランダのシャンデリア、東欧のペイントチェストが、
フレンチ家具とコーディネートされる。
**********************************************

Appley Hore Antiquesの、迫力のディスプレイ!!
このクラウンは大屋敷のベッドのキャノピー(天蓋)飾りとして使われたもの。
アプリーさんは、最近西ロンドンにショップをOpenしたばかりなのだが、
「店の入り口に入らないから、フェアで売れてくれないと困るのよ~(笑)。」
ちなみに、新しいお店の場所は<ここ>。

キャビネットの内側に貼り付けてあるのは、古い手紙。

そのキャビネットの中にディスプレイされているのは、
フェルト帽子作る型の、そのまた、もともとの石膏型。
1930年代らしい、アールデコの頃のスタイル。
************************************************

アールデコといえば、Gallery 1930。
現在はアールデコのみならず、幅広いジャンルのものを取り扱っている。

とても「旬」な、パイン材ペイント・キャビネットに、
1930年代ヴィンテージを組み合わせて。

ガラス・キャビネットに博物学標本を組み合わせるのも、トレンディ。
************************************************

今回のトリは、Andrew Collier Antiques。
コンチネンタル・スタイルの流行の中で、伝統的なイギリスのアンティークで健闘。
とにかく小物の物量の多さは、このフェアでNo1。
そして10ポンド程度のアイテムから始まるので、誰でも買いやすい値段設定。

なので、いつでも大人気のブース。
3日目にして売り切れ、ブースガラすきになってしまったそうで、
その夜に急遽、リンカーンシャーの店に戻って在庫投入。
4日目早朝からディスプレイし直したのだそう。
この日もブース内満員・・・、なので、引きの全体像がぜんぜん撮れない。

もちろん、安いものだけではなくて、本格的な高級アンティークも充実。
ここのアンドリューさんの、リンカーンシャーのお店は、大きなHemswell Antique Centres(ヘムズウェル・アンティーク・センター)内にある。
ここのアンティークセンターは、日本人顧客への対応にも力を注いでいて、一部日本語ページも完成<このページ>。
(2012年)11月にはアンドリュー氏と、アンティークセンターのオーナー・ロバート氏がそろって、ここのアンティークセンターのプロモーションに来日予定。
「日本語も勉強してます。」そうなので、イギリス・アンティークの仕入れに興味のある方は、<こちら>からコンタクトをどうぞ。
_______________
このデコラティヴ・フェア、次回の冬フェアは2013年1月22-17日。
チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。
the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.
View Larger Map
このフェアに関する記事が、11月ごろ発売の日本の某・季刊インテリア雑誌に特集される・・・予定。
また、出版された時には広告(!!)を兼ねて、お知らせします^^。
次回は、ノルマンディーの続きで、しかし、地理的にはブリタニー側のDinan(ディナン)の町のイメージ。
今回まずは、一番女性受けするフレンチ・スタイルから。

西ロンドンLillie Road(リリー・ロード)にお店を持つ、Maison Artefact。
お店のイメージも、標本箱に詰め込んだことがある。<このページ>
今回の目を引くのは、右に額装された18世紀後半のドレス。
子供服かと思うぐらい小さいのだが、これで成人女性用。
当時はイギリス人も小柄だったのだそう。

そのドレスの見事な刺繍。

山小屋のミニチュアは、人形の家かと思ったら、
そうではなくて、小物用のキャビネット。
スイス製だそうで・・・道理でこの形。

ここのトレードマーク、フォックスド・ミラーに写りこむシャンデリア。
********************************************

フレンチ・スタイルで並び立つのが、ここM Chapentier。
ナチュラルなテイストの小物とのコーディネーションで、
かわいらしいユーモアのセンスが、いつもチャーミング。

風格のあるテーブルセッティングの端で・・・、

シリアスに会談中の羊たち・・・。

オランダのシャンデリア、東欧のペイントチェストが、
フレンチ家具とコーディネートされる。
**********************************************

Appley Hore Antiquesの、迫力のディスプレイ!!
このクラウンは大屋敷のベッドのキャノピー(天蓋)飾りとして使われたもの。
アプリーさんは、最近西ロンドンにショップをOpenしたばかりなのだが、
「店の入り口に入らないから、フェアで売れてくれないと困るのよ~(笑)。」
ちなみに、新しいお店の場所は<ここ>。

キャビネットの内側に貼り付けてあるのは、古い手紙。

そのキャビネットの中にディスプレイされているのは、
フェルト帽子作る型の、そのまた、もともとの石膏型。
1930年代らしい、アールデコの頃のスタイル。
************************************************

アールデコといえば、Gallery 1930。
現在はアールデコのみならず、幅広いジャンルのものを取り扱っている。

とても「旬」な、パイン材ペイント・キャビネットに、
1930年代ヴィンテージを組み合わせて。

ガラス・キャビネットに博物学標本を組み合わせるのも、トレンディ。
************************************************

今回のトリは、Andrew Collier Antiques。
コンチネンタル・スタイルの流行の中で、伝統的なイギリスのアンティークで健闘。
とにかく小物の物量の多さは、このフェアでNo1。
そして10ポンド程度のアイテムから始まるので、誰でも買いやすい値段設定。

なので、いつでも大人気のブース。
3日目にして売り切れ、ブースガラすきになってしまったそうで、
その夜に急遽、リンカーンシャーの店に戻って在庫投入。
4日目早朝からディスプレイし直したのだそう。
この日もブース内満員・・・、なので、引きの全体像がぜんぜん撮れない。

もちろん、安いものだけではなくて、本格的な高級アンティークも充実。
ここのアンドリューさんの、リンカーンシャーのお店は、大きなHemswell Antique Centres(ヘムズウェル・アンティーク・センター)内にある。
ここのアンティークセンターは、日本人顧客への対応にも力を注いでいて、一部日本語ページも完成<このページ>。
(2012年)11月にはアンドリュー氏と、アンティークセンターのオーナー・ロバート氏がそろって、ここのアンティークセンターのプロモーションに来日予定。
「日本語も勉強してます。」そうなので、イギリス・アンティークの仕入れに興味のある方は、<こちら>からコンタクトをどうぞ。
このデコラティヴ・フェア、次回の冬フェアは2013年1月22-17日。
チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。
the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.
View Larger Map
このフェアに関する記事が、11月ごろ発売の日本の某・季刊インテリア雑誌に特集される・・・予定。
また、出版された時には広告(!!)を兼ねて、お知らせします^^。
次回は、ノルマンディーの続きで、しかし、地理的にはブリタニー側のDinan(ディナン)の町のイメージ。
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The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2012秋フェア-1-
- 2012-10-13 Sat 10:00:00
- アンティーク
ノルマンディー話はちょっとだけ休憩して、今回と次回は10月の初めに、ロンドンはBattersea Park(バタシー・パーク)で開催されていた、The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)のイメージ。
今のLondonで私的には、一番お気に入りのアンティーク・フェアで、1月の冬フェアの様子を標本箱に詰め込んだことがある<このページ>と<このページ>。
今回は初日に、このフェアに間に合わせるべく完成させた、ペーターおじさんのカタログを、おじさんの作品をオランダから持ち込んでいるディーラーの、Gaby氏(Gaby van Schagen Antiques)に届ける・・・という用事があって、またしても初日に並んで開館を待って入場。
初日はどこのスタンドも大忙しで、おしゃべりしている暇などないので、届け物を済ませたら早々に退散した。
4日目の金曜に、もう一度ゆっくり訪れてみた。
春フェアで日本の雑誌取材でお世話になった、プレスのピッパさんに挨拶に立ち寄ってみたら、彼女曰くに・・・今回、オープニングの1時間で1000に以上入場したのは、20年近くのフェア史上初めて!! だそうで、道理で初日は大混雑だったわけだ。
各ブースのセールスも軒並みいいようで、ディーラーの皆さんもゴキゲン。

まずは、Gaby氏のスタンドと、ペーターおじさんの箱彫刻。これは一日目の様子。

4日目にはもうひとつの作品が展示されていて、
その下のコンソール・テーブルとセットで売れそうになっている・・・
というところで、その後売れたのかどうかは聞いていない。売れていたらいいのにね。

今回はデコイがたくさん持ち込まれている。
***************************************************

今回のフェアで私的一番のお気に入り、Black Designのブース。
毎回出展しているディーラーさんなのだけど、
今回のこの「コテコテ」エキゾティックな、中近東風のディスプレイに目を奪われた。

魂がビザンティンに繋がっているもので・・・(笑)。
***************************************************

ファブリックに特化している、Katharine Poleさんのブース。

上のBlack Design同様、ファブリックをタペストリーや壁掛けとして、
壁を覆ってしまう様なインテリアデザインは、ヨーロッパならでは。

ぜんぜん余談で・・・、ここのブースに立ち寄っている俳優の、Richard E.Grant発見!!
かなりファンなんだけれど、隠し撮りするなどというゲスな真似はかろうじて自粛(笑)。
Katharineさん曰くに、以前のフェアでお買い上げがあったのだとか。
*****************************************************

Brighton(ブライトン)にお店を持つAlex MacArthurのブース。
ここも毎回参加で見覚えがある。
前回・前々回のフェアでは日本の雑誌取材の準備と仕事だったので、
自ずと日本マーケット受けしそうな、「解りやすい」テイストのディーラーさんを
選んで撮影させてもらっていた。
ここは、ハードでマスキュリン、下のFontaineと少し共通したテイストだったので、
アイテム数の多いFontaineさんの方を取材には選んでしまった。
仕事抜きだと、ここのテイストは一押し。カッコよすぎる・・・(笑)。

左下にあるのはベンチ・スツールなのだけれど、
もともとはヴィンテージの体操用具で「あん馬」の一種。
椅子として使いやすい高さに、脚はカットされている。

左の壁に掛かる12枚シリーズの額。
もともとはV&Aで使用されていたもので、裏に古びたV&Aの登録レーベルが貼られている。
縁張りのテープも味わいよく古びていて、額の裏自体が美しいもの。
なので、Alexさんはこの額裏とコーディネートできるものを探していたところ・・・、
ほぼ同時代(1930年代)の押し花を入手、これが見事にマッチ。
なので、これはアンティークでありながら、Alexさんのコラージュ作品ともいえる。

このセンス・・・只者ではない。
******************************************************

その、前回取材させてもらったFontaine。

近頃インテリアデコレーションとして注目されている自然誌・博物誌的なアイテムから、
20世紀初頭のアート作品、18世紀のセラミックをコーディネートさせる、
幅広いテイストのStuartとKiel。

それでいて、一本美意識の筋が通っている。
テイストがぶれすぎないところはお見事・・・。

メインディスプレイのキャビネットは、まるで、ピット・リヴァース博物館が、
バタシー・パークにひっこしてきたかのような・・・。

セットの狐の子はブロンズ製に彩色。
この時は見ていただけで、それでもやっぱり欲しくなって、
先日Margateに行ったときにお店によってみたら・・・
このフェアで週末売れてしまっていたのだった。
教訓:欲しいと思ったら、即、買っておくこと。
_______________
次回の冬フェアは2013年1月22-17日。
チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。
the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.
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このフェアに関する記事が、11月ごろ発売の日本の某・季刊インテリア雑誌に特集される・・・予定。
また、出版された時には広告(!!)を兼ねて、お知らせします^^。
次回も引き続きデコラティヴ・フェアからの続編です。
今のLondonで私的には、一番お気に入りのアンティーク・フェアで、1月の冬フェアの様子を標本箱に詰め込んだことがある<このページ>と<このページ>。
今回は初日に、このフェアに間に合わせるべく完成させた、ペーターおじさんのカタログを、おじさんの作品をオランダから持ち込んでいるディーラーの、Gaby氏(Gaby van Schagen Antiques)に届ける・・・という用事があって、またしても初日に並んで開館を待って入場。
初日はどこのスタンドも大忙しで、おしゃべりしている暇などないので、届け物を済ませたら早々に退散した。
4日目の金曜に、もう一度ゆっくり訪れてみた。
春フェアで日本の雑誌取材でお世話になった、プレスのピッパさんに挨拶に立ち寄ってみたら、彼女曰くに・・・今回、オープニングの1時間で1000に以上入場したのは、20年近くのフェア史上初めて!! だそうで、道理で初日は大混雑だったわけだ。
各ブースのセールスも軒並みいいようで、ディーラーの皆さんもゴキゲン。

まずは、Gaby氏のスタンドと、ペーターおじさんの箱彫刻。これは一日目の様子。

4日目にはもうひとつの作品が展示されていて、
その下のコンソール・テーブルとセットで売れそうになっている・・・
というところで、その後売れたのかどうかは聞いていない。売れていたらいいのにね。

今回はデコイがたくさん持ち込まれている。
***************************************************

今回のフェアで私的一番のお気に入り、Black Designのブース。
毎回出展しているディーラーさんなのだけど、
今回のこの「コテコテ」エキゾティックな、中近東風のディスプレイに目を奪われた。

魂がビザンティンに繋がっているもので・・・(笑)。
***************************************************

ファブリックに特化している、Katharine Poleさんのブース。

上のBlack Design同様、ファブリックをタペストリーや壁掛けとして、
壁を覆ってしまう様なインテリアデザインは、ヨーロッパならでは。

ぜんぜん余談で・・・、ここのブースに立ち寄っている俳優の、Richard E.Grant発見!!
かなりファンなんだけれど、隠し撮りするなどというゲスな真似はかろうじて自粛(笑)。
Katharineさん曰くに、以前のフェアでお買い上げがあったのだとか。
*****************************************************

Brighton(ブライトン)にお店を持つAlex MacArthurのブース。
ここも毎回参加で見覚えがある。
前回・前々回のフェアでは日本の雑誌取材の準備と仕事だったので、
自ずと日本マーケット受けしそうな、「解りやすい」テイストのディーラーさんを
選んで撮影させてもらっていた。
ここは、ハードでマスキュリン、下のFontaineと少し共通したテイストだったので、
アイテム数の多いFontaineさんの方を取材には選んでしまった。
仕事抜きだと、ここのテイストは一押し。カッコよすぎる・・・(笑)。

左下にあるのはベンチ・スツールなのだけれど、
もともとはヴィンテージの体操用具で「あん馬」の一種。
椅子として使いやすい高さに、脚はカットされている。

左の壁に掛かる12枚シリーズの額。
もともとはV&Aで使用されていたもので、裏に古びたV&Aの登録レーベルが貼られている。
縁張りのテープも味わいよく古びていて、額の裏自体が美しいもの。
なので、Alexさんはこの額裏とコーディネートできるものを探していたところ・・・、
ほぼ同時代(1930年代)の押し花を入手、これが見事にマッチ。
なので、これはアンティークでありながら、Alexさんのコラージュ作品ともいえる。

このセンス・・・只者ではない。
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その、前回取材させてもらったFontaine。

近頃インテリアデコレーションとして注目されている自然誌・博物誌的なアイテムから、
20世紀初頭のアート作品、18世紀のセラミックをコーディネートさせる、
幅広いテイストのStuartとKiel。

それでいて、一本美意識の筋が通っている。
テイストがぶれすぎないところはお見事・・・。

メインディスプレイのキャビネットは、まるで、ピット・リヴァース博物館が、
バタシー・パークにひっこしてきたかのような・・・。

セットの狐の子はブロンズ製に彩色。
この時は見ていただけで、それでもやっぱり欲しくなって、
先日Margateに行ったときにお店によってみたら・・・
このフェアで週末売れてしまっていたのだった。
教訓:欲しいと思ったら、即、買っておくこと。
_______________
次回の冬フェアは2013年1月22-17日。
チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。
the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.
View Larger Map
このフェアに関する記事が、11月ごろ発売の日本の某・季刊インテリア雑誌に特集される・・・予定。
また、出版された時には広告(!!)を兼ねて、お知らせします^^。
次回も引き続きデコラティヴ・フェアからの続編です。
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Mont Saint Michel-モン・サン・ミシェル-3-
- 2012-10-10 Wed 10:00:00
- 場所
Mont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)のイメージの最終回で、Abbey(修道院)のイメージの続き。

前回の回廊から、順路は次に回廊に面した僧侶の食堂ホール(13世紀建造)。電球のライティングが面白い。

ちょうどその下の階に当たるのが、Salle des Hotes(迎賓の間)と呼ばれる、
ゲスト用のホール。これも13世紀のもの。
天井のアーチの先がすこし尖ってきて、ゴシック様式に移行していく途中のスタイル。
ここには大きな暖炉が2つあって、明るく暖かい部屋で、
王侯・貴族階級の巡礼者はここでもてなされたのだそう。

窓からコートヤード側を覗くと、鐘が見える。

修道院付属教会内陣の下に位置するCrypt(クリプト)内の、小部屋になった部分。
メインのクリプトは・・・とにかく暗くて撮影失敗・・・。
Flickrから借りてきた。

Photo by mark.voce @Flickr
15世紀建造の修道院付属教会内陣を、下から支えるべく先行して設計されているので、
この巨大な柱が導入された。

床タイルだけ、かろうじて撮影成功。

12世紀の納骨堂だった部分だが、フランス革命後は牢獄としても使用されていて、
その囚人の食料を引き上げるための、滑車。
中世の巻上げ滑車のリプロとして、設計された。

途中ちらっと垣間見た中庭。
井戸が掘られているが・・・(こんなに海に近いのに)
真水をくみ上げることができたのだろうか?

11世紀建造の建物を南北につなぐ階段。

そこから、「Monk's Promenoir(僧侶の遊歩道)」と呼ばれる一角。
11世紀から13世紀にかけて、何度も改造されている。
ここが、前回の写真のクロイスター(回廊)が13世紀に建造される前に、
クロイスターとして使われていたのではないか・・・と19世紀に推測されて、
「Monk's Promenoir(僧侶の遊歩道)」と呼ばれるようになったのだが、
本来何の部屋として使われたかは、いまだによく解らないのだそう。

前回書いたが、創設者聖オーバートが、2度聖ミシェルの修道院設立の指令を、
悪魔かと思って無視したため・・・、「これでもか!!」と頭に穴をあけられるの図。
果たして・・・頭に穴を開けにやってくるような大天使は、
悪魔とどこが違うんでしょうかね?

その次の大きなホールは「Salle de Chevalier(騎士のホール)」と呼ばれる部屋。
大きな明るい部屋で、巨大な暖炉が部屋を温めていた。
13世紀の建造ながら、天井ヴォールトの先がずいぶん尖ってきていて・・・、

柱頭装飾も複雑なものになってきている。
この部屋の名前は、15世紀にルイ11世の設立した「サン・ミシェル騎士団」が、9月29日の聖マイケル(ミシェル)祭日にモンサンミシェルで集会を催す・・・という、伝説に基づいて後年名付けられたもの。
しかし実際には、辺境のこの島に集合することは難しかったため、一度も実現せず、パリ・シテ島のSaint Michel du Palais(現サント・シャペル敷地内)が集会場となった。
なので、騎士がここで宴会をする・・・というのは誤謬ながら、いかにもそのような想像を掻き立てられるような、明るくて、天井が高くて気持ちのいい部屋。
この北に面した明るい部屋の構造から、写本製作の書写室ではないか、とも考えられていたが、現在に伝わるモンサンミシェル写本の大半は(現在はAvaranchesのスクリプト博物館とで、分散保管展示されている)、ロマネスク期つまり、このホールが建造される以前のもの。なので、仮にここが書写室として使われていたとしても、ここで製作されたモンサンミシェル写本はわずかしかないそうだ。

その書写室説からインスパイアされた、中世写本文字のディスプレイは、なかなかの優れもの。

その隣のAlmonry(Alms house=施貧室)は、
本来、貧しい人々や一般巡礼者をケアするための部屋で、
大食堂、宿屋、病院を兼ねていたもの。
現在は入り口チケット売り場と、出口のショップとして使われている。
その一角に立つ、尖塔上の聖ミシェル像のリプロ。
1897年にEmmanuel Fremietの製作したもので、現在オルセー美術館にも
ファクシミリがが展示されている。<仏文詳細はこのページ>

同じく出口のショップの一角にある壁画の聖ミシェル。
これは古そう・・・13世紀?かも知れないが、詳細はまったく不明のまま。

最後にもう一枚、加工かけまくったモン・サン・ミシェル、でした。

前回の回廊から、順路は次に回廊に面した僧侶の食堂ホール(13世紀建造)。電球のライティングが面白い。

ちょうどその下の階に当たるのが、Salle des Hotes(迎賓の間)と呼ばれる、
ゲスト用のホール。これも13世紀のもの。
天井のアーチの先がすこし尖ってきて、ゴシック様式に移行していく途中のスタイル。
ここには大きな暖炉が2つあって、明るく暖かい部屋で、
王侯・貴族階級の巡礼者はここでもてなされたのだそう。

窓からコートヤード側を覗くと、鐘が見える。

修道院付属教会内陣の下に位置するCrypt(クリプト)内の、小部屋になった部分。
メインのクリプトは・・・とにかく暗くて撮影失敗・・・。
Flickrから借りてきた。

Photo by mark.voce @Flickr
15世紀建造の修道院付属教会内陣を、下から支えるべく先行して設計されているので、
この巨大な柱が導入された。

床タイルだけ、かろうじて撮影成功。

12世紀の納骨堂だった部分だが、フランス革命後は牢獄としても使用されていて、
その囚人の食料を引き上げるための、滑車。
中世の巻上げ滑車のリプロとして、設計された。

途中ちらっと垣間見た中庭。
井戸が掘られているが・・・(こんなに海に近いのに)
真水をくみ上げることができたのだろうか?

11世紀建造の建物を南北につなぐ階段。

そこから、「Monk's Promenoir(僧侶の遊歩道)」と呼ばれる一角。
11世紀から13世紀にかけて、何度も改造されている。
ここが、前回の写真のクロイスター(回廊)が13世紀に建造される前に、
クロイスターとして使われていたのではないか・・・と19世紀に推測されて、
「Monk's Promenoir(僧侶の遊歩道)」と呼ばれるようになったのだが、
本来何の部屋として使われたかは、いまだによく解らないのだそう。

前回書いたが、創設者聖オーバートが、2度聖ミシェルの修道院設立の指令を、
悪魔かと思って無視したため・・・、「これでもか!!」と頭に穴をあけられるの図。
果たして・・・頭に穴を開けにやってくるような大天使は、
悪魔とどこが違うんでしょうかね?

その次の大きなホールは「Salle de Chevalier(騎士のホール)」と呼ばれる部屋。
大きな明るい部屋で、巨大な暖炉が部屋を温めていた。
13世紀の建造ながら、天井ヴォールトの先がずいぶん尖ってきていて・・・、

柱頭装飾も複雑なものになってきている。
この部屋の名前は、15世紀にルイ11世の設立した「サン・ミシェル騎士団」が、9月29日の聖マイケル(ミシェル)祭日にモンサンミシェルで集会を催す・・・という、伝説に基づいて後年名付けられたもの。
しかし実際には、辺境のこの島に集合することは難しかったため、一度も実現せず、パリ・シテ島のSaint Michel du Palais(現サント・シャペル敷地内)が集会場となった。
なので、騎士がここで宴会をする・・・というのは誤謬ながら、いかにもそのような想像を掻き立てられるような、明るくて、天井が高くて気持ちのいい部屋。
この北に面した明るい部屋の構造から、写本製作の書写室ではないか、とも考えられていたが、現在に伝わるモンサンミシェル写本の大半は(現在はAvaranchesのスクリプト博物館とで、分散保管展示されている)、ロマネスク期つまり、このホールが建造される以前のもの。なので、仮にここが書写室として使われていたとしても、ここで製作されたモンサンミシェル写本はわずかしかないそうだ。

その書写室説からインスパイアされた、中世写本文字のディスプレイは、なかなかの優れもの。

その隣のAlmonry(Alms house=施貧室)は、
本来、貧しい人々や一般巡礼者をケアするための部屋で、
大食堂、宿屋、病院を兼ねていたもの。
現在は入り口チケット売り場と、出口のショップとして使われている。
その一角に立つ、尖塔上の聖ミシェル像のリプロ。
1897年にEmmanuel Fremietの製作したもので、現在オルセー美術館にも
ファクシミリがが展示されている。<仏文詳細はこのページ>

同じく出口のショップの一角にある壁画の聖ミシェル。
これは古そう・・・13世紀?かも知れないが、詳細はまったく不明のまま。

最後にもう一枚、加工かけまくったモン・サン・ミシェル、でした。
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Mont Saint Michel-モン・サン・ミシェル-2-
- 2012-10-07 Sun 10:00:00
- 場所
フランス・ノルマンディー、Mont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)のイメージから、今回はAbbey(修道院)の中へと入っていく。

島の中をぶらぶらしている分には、当然無料なのだが、
Abbeyの中を見物するのは有料で、2012年現在、大人9ユーロ。
有料だから少しはすいている、はずなのだけれど、
ここを見ないと島に来た意味がないからか、大半の人はここへ向かう。
なので、チケット売り場には長い列ができる。(団体ツアーだと待たずにどんどん入れる。)
このゲートはチケットを買う行列の上にかかっている。

入るとすぐに、建物と建物間の通路状のところを通っていく。
まるで修道院内が小さな町のよう。

途中に見つけた水道のタップ。
ゴシック式の彫刻の口から水が出ていたのだろうけど、
後年タップをつけられてしまったよう。
タップについているのは修道院の紋章、フルール・ド・リの下にホタテ貝。
ちなみに島自体の紋章は水を泳ぐ鮭をイメージした<こんなもの>。

その上にそびえる、15世紀のゴシック建築。
ちょうどChancel(内陣)の部分を見上げている。

階段の上は、広いテラス状になっていて、ここからの眺めは最高。

修道院付属教会のファサードは、1780年に改装されたネオ・クラシカル様式。
ゴシックに比べるとずっとシンプルで、
ギリシャ・ローマを連想させる柱がデザインのポイントに使われている。

この日は暑い・・・とにかく暑い。ひんやりした石造の修道院付属教会に入ると、ほっとする。
手前のNave(身廊)部は、11-12世紀のロマネスク様式。
その奥につながるChancel(内陣)部は15-16世紀の建築で、
上の写真で外側から見ていたところ。

Nave(身廊)のロマネスク様式。
丸いアーチと、アーチの中にまた柱が入る二連アーチがこの様式の典型。
イギリスにもこのタイプの建造物は時々残っている。イギリスではこれを持ち込んだノルマン人(この、ノルマンディーやモンサンミシェル界隈を支配していた、ウィリアム征服王がイギリスに、プランタジュネット王朝を持ち込んだのだった。)にちなんで「ノルマン様式」と呼び習わされることが多い。
小さな岩盤状の島の上に、高層の教会建築を建てるのも困難な話で、12世紀と15世紀百年戦争のときに2度、ロマネスク建築部分で崩壊が起きている。
なので、現在の姿は各時代の建築/様式が折り重なった状態で、昔の姿は歴史的文献にとどめられているだけ。
たとえば、11世紀のBayeux Tapestry(バイユーのタペストリー)には、まだこじんまりとした会堂だけの状態の主教会が描かれていて、15世紀の「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」には、15世紀のロマネスク内陣が崩壊する前の全体像が描かれている。

Photo by Glenister 1936 @Flickr.
バイユーのタペストリーの中の11世紀のモン・サン・ミシェル。
騎士が流砂にはまって、つんのめっている・・・危険。

Photo by tereliyesajjan @Flickr.
「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の中のモン・サン・ミシェル。

15-16世紀の内陣。

天井についているのは、テラコッタの紋章と、
またここでもドラゴンいぢめしているマイケル氏。

側チャペルの中の、キリストの生涯を描く、15世紀アラバスター・レリーフ。

これはもっと新しい作品で、Henri Besnard、1927年作のブロンズ・クロス。

13世紀の聖母子。

修道院の創設者、聖オーバート(8世紀)のロマネスク様式(11-12世紀)の像。
夢枕に立った聖マイケルに修道院を建造するよう指令を与えられながら、
2度も信じずに無視していたため、3度目についに頭に穴を開けられた・・・
とかいう、物騒な話(笑)。

いろいろ書いていたら、どんどん長くなっていくので、
ちょっとマキをいれて・・・、これが13世紀のCloister(回廊)。

柱が整然と並んでいる回廊は、どこでも本当に美しい。
ええ、ここでも観光客の皆さん、何人もPhotoshop抹消してますよ(笑)。

内側から見たところ。

柱は二重に重なっているので、微妙な立体感がかもし出されている。

別の角度から。次に順路が続いていく、僧侶の食堂ホールの建物を見たところ。
空に尾を引いているのが、流れ星だったら神秘的なのだけれど・・・残念ながら、飛行機(笑)。
なかなか・・・まだまだ終わらないモン・サン・ミシェル、次回が最終回。

島の中をぶらぶらしている分には、当然無料なのだが、
Abbeyの中を見物するのは有料で、2012年現在、大人9ユーロ。
有料だから少しはすいている、はずなのだけれど、
ここを見ないと島に来た意味がないからか、大半の人はここへ向かう。
なので、チケット売り場には長い列ができる。(団体ツアーだと待たずにどんどん入れる。)
このゲートはチケットを買う行列の上にかかっている。

入るとすぐに、建物と建物間の通路状のところを通っていく。
まるで修道院内が小さな町のよう。

途中に見つけた水道のタップ。
ゴシック式の彫刻の口から水が出ていたのだろうけど、
後年タップをつけられてしまったよう。
タップについているのは修道院の紋章、フルール・ド・リの下にホタテ貝。
ちなみに島自体の紋章は水を泳ぐ鮭をイメージした<こんなもの>。

その上にそびえる、15世紀のゴシック建築。
ちょうどChancel(内陣)の部分を見上げている。

階段の上は、広いテラス状になっていて、ここからの眺めは最高。

修道院付属教会のファサードは、1780年に改装されたネオ・クラシカル様式。
ゴシックに比べるとずっとシンプルで、
ギリシャ・ローマを連想させる柱がデザインのポイントに使われている。

この日は暑い・・・とにかく暑い。ひんやりした石造の修道院付属教会に入ると、ほっとする。
手前のNave(身廊)部は、11-12世紀のロマネスク様式。
その奥につながるChancel(内陣)部は15-16世紀の建築で、
上の写真で外側から見ていたところ。

Nave(身廊)のロマネスク様式。
丸いアーチと、アーチの中にまた柱が入る二連アーチがこの様式の典型。
イギリスにもこのタイプの建造物は時々残っている。イギリスではこれを持ち込んだノルマン人(この、ノルマンディーやモンサンミシェル界隈を支配していた、ウィリアム征服王がイギリスに、プランタジュネット王朝を持ち込んだのだった。)にちなんで「ノルマン様式」と呼び習わされることが多い。
小さな岩盤状の島の上に、高層の教会建築を建てるのも困難な話で、12世紀と15世紀百年戦争のときに2度、ロマネスク建築部分で崩壊が起きている。
なので、現在の姿は各時代の建築/様式が折り重なった状態で、昔の姿は歴史的文献にとどめられているだけ。
たとえば、11世紀のBayeux Tapestry(バイユーのタペストリー)には、まだこじんまりとした会堂だけの状態の主教会が描かれていて、15世紀の「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」には、15世紀のロマネスク内陣が崩壊する前の全体像が描かれている。

Photo by Glenister 1936 @Flickr.
バイユーのタペストリーの中の11世紀のモン・サン・ミシェル。
騎士が流砂にはまって、つんのめっている・・・危険。

Photo by tereliyesajjan @Flickr.
「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の中のモン・サン・ミシェル。

15-16世紀の内陣。

天井についているのは、テラコッタの紋章と、
またここでもドラゴンいぢめしているマイケル氏。

側チャペルの中の、キリストの生涯を描く、15世紀アラバスター・レリーフ。

これはもっと新しい作品で、Henri Besnard、1927年作のブロンズ・クロス。

13世紀の聖母子。

修道院の創設者、聖オーバート(8世紀)のロマネスク様式(11-12世紀)の像。
夢枕に立った聖マイケルに修道院を建造するよう指令を与えられながら、
2度も信じずに無視していたため、3度目についに頭に穴を開けられた・・・
とかいう、物騒な話(笑)。

いろいろ書いていたら、どんどん長くなっていくので、
ちょっとマキをいれて・・・、これが13世紀のCloister(回廊)。

柱が整然と並んでいる回廊は、どこでも本当に美しい。
ええ、ここでも観光客の皆さん、何人もPhotoshop抹消してますよ(笑)。

内側から見たところ。

柱は二重に重なっているので、微妙な立体感がかもし出されている。

別の角度から。次に順路が続いていく、僧侶の食堂ホールの建物を見たところ。
空に尾を引いているのが、流れ星だったら神秘的なのだけれど・・・残念ながら、飛行機(笑)。
なかなか・・・まだまだ終わらないモン・サン・ミシェル、次回が最終回。
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Mont Saint Michel-モン・サン・ミシェル-1-
- 2012-10-04 Thu 10:00:00
- 場所
ノルマンディーに入る前に、フェリーでブリタニー側のSt Malo(サン・マロ)でフランス上陸、その後、Dinan(ディナン)泊。翌日モン・サン・ミシェルを見た後シャトーに向かった。
今回はその、Mont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)のイメージ。
ここはもう世界的に有名な World Heritage Sites(世界遺産)なので、年間300万人が訪れるとか。
アーサー王伝説のアヴァロンを連想させるような、水に浮かぶゴシック建造物・・・のイメージはなんともいえず神秘的で、長年訪れてみたかったところの一つ。

自分内イメージのモン・サン・ミシェル・・・は実は、ポストプロセスの産物。

これも自分内イメージでポストプロセス・・・、を、かけまくってしまうのには理由があって・・・、

これがリアリティー画像。
まぁ、世界最大級観光地に、夏休みのど真ん中、ピーカン天気の正午到着。
これじゃぁ、幻想も神秘もあったものではない・・・のだった。
左に止まっているのは、駐車場と島の間を行き来するシャトルバスで、2ヶ月前に導入されたもの。
19世紀に現在の、島と陸を繋ぐ堤防道が建造されて、巡礼者が潮の影響を受けずに、島にアクセスできるようになったのだが、これが潮の流れを妨げて、100年以上たって砂が堆積し、島自体が陸地化してしまう状況に陥っていた。
この入り江を河口とするCouesnon(クエスノン)川にダムを建造して、干潮時にダムからの水を放出して砂を押し流すと同時に、堤防道を解体して下を水が流れることのできる橋梁道に置き換える、一大プロジェクトが2006年から進行中。(プロジェクトのサイト、完成予想図などは仏文で、このページに)
堤防道と対岸にあった2つの駐車場はすでに撤去されて、2km離れた内陸部に総合駐車場が、今シーズンから新規に設営された。この駐車場と、島を繋いでいるのがこの、無料シャトルバス。
(駐車場は有料。4-5時間駐車して7-8ユーロ位払ったと思う。支払いは出口のゲートに、クレジットカードを入れて支払うしかできないので、クレジットカード必携。)
もちろん、ぶらぶら歩いても30分ぐらいで着くのだが、あまり時間がなかったのと、歩いていたら日差しと暑さで堤防道の真ん中で行き倒れること必至・・・だったので、即バスに乗り込んだ。

なんだか、フランス共和国万歳!! 7月14日ですか?・・・的な写真。
自分内イメージの写真を撮りたければ、冬に島に泊り込むしかないか・・・。

ゲートの上のチャーミングな聖母子。

ゲートを入ると、レストランや土産物屋が軒を連ねる細い道が続く。
これはその入り口。
オーク材タイルで屋根を葺く方式は、どちらかといえば北欧やロシアの様式に近い。
青銅のフィニアル(尖塔飾り)が美しい・・・ペーターおじさん好きそう(笑)。

何か投げたら向かいの家に届く・・・きっと。軒がせり出してきている。
中世の町並みは、どこでもまさしくこんな風だったのだろうな。

お店の軒先にかかる看板も、中世風を踏襲している。

このいかにもな「宿屋」の看板、渋い^^。

同じ町並みを、これは帰りに城壁の上から撮った。
ずっとカメラが上を向きっぱなしなのは・・・、

下では我々を含めて観光客で、初詣状態になっているのだった。

オーク材タイルが珍しくて、見つけるたびに何度も撮ってしまう。
後ろにそびえるのがAbbey(修道院)で、そこに向かって登り道が続く。

Abbeyの全容が見え始めた。
8世紀に端を発する修道院だけれど、現在目に付くゴシック建築は15世紀のもの。
鐘楼尖塔は19世紀の建造だそうなので、ロマネスクの下層の上に、ゴシックの上層、
ネオ・ゴシックの尖塔が重なっている形になっている。
尖塔の上でくねっとしているのが、
この島・修道院のご本尊、聖マイケル(仏語だとサン・ミシェル)。

下を見ると、陸地側。
このときは干潮の真っ只中で、完全に地続きのよう。

この階段を上りきると、修道院にたどりつく。
ちなみに、美意識優先主義なので、うらうらしている観光客の皆さん
20人以上ポストプロセスで消去(笑)。

これは修道院の中からのヴューだけれど、上記の話の続きなのでここに入れてしまう。
島を再び水に浮かべるべく、こんな感じで、いまあちこちで工事が進行中。
真ん中の当たり地平線の少し下で、池のようにキラキラしているのが新設の駐車場。
光っているのは、ぎっしり停められた車のフロントガラス。

干潮時は20Km以上砂地が続いている・・・、ように見えるのだけれど、
途中流砂があったりして危険だそうで、必ず専門のガイドと歩くこと、
というのが、モン・サン・ミシェルのサイトの注意書き。
時間に余裕があれば、ぜひ参加したかったな。

はるかかなた水平線のあたりが海。
次回は引き続き、修道院の内部のイメージ。
今回はその、Mont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)のイメージ。
ここはもう世界的に有名な World Heritage Sites(世界遺産)なので、年間300万人が訪れるとか。
アーサー王伝説のアヴァロンを連想させるような、水に浮かぶゴシック建造物・・・のイメージはなんともいえず神秘的で、長年訪れてみたかったところの一つ。

自分内イメージのモン・サン・ミシェル・・・は実は、ポストプロセスの産物。

これも自分内イメージでポストプロセス・・・、を、かけまくってしまうのには理由があって・・・、

これがリアリティー画像。
まぁ、世界最大級観光地に、夏休みのど真ん中、ピーカン天気の正午到着。
これじゃぁ、幻想も神秘もあったものではない・・・のだった。
左に止まっているのは、駐車場と島の間を行き来するシャトルバスで、2ヶ月前に導入されたもの。
19世紀に現在の、島と陸を繋ぐ堤防道が建造されて、巡礼者が潮の影響を受けずに、島にアクセスできるようになったのだが、これが潮の流れを妨げて、100年以上たって砂が堆積し、島自体が陸地化してしまう状況に陥っていた。
この入り江を河口とするCouesnon(クエスノン)川にダムを建造して、干潮時にダムからの水を放出して砂を押し流すと同時に、堤防道を解体して下を水が流れることのできる橋梁道に置き換える、一大プロジェクトが2006年から進行中。(プロジェクトのサイト、完成予想図などは仏文で、このページに)
堤防道と対岸にあった2つの駐車場はすでに撤去されて、2km離れた内陸部に総合駐車場が、今シーズンから新規に設営された。この駐車場と、島を繋いでいるのがこの、無料シャトルバス。
(駐車場は有料。4-5時間駐車して7-8ユーロ位払ったと思う。支払いは出口のゲートに、クレジットカードを入れて支払うしかできないので、クレジットカード必携。)
もちろん、ぶらぶら歩いても30分ぐらいで着くのだが、あまり時間がなかったのと、歩いていたら日差しと暑さで堤防道の真ん中で行き倒れること必至・・・だったので、即バスに乗り込んだ。

なんだか、フランス共和国万歳!! 7月14日ですか?・・・的な写真。
自分内イメージの写真を撮りたければ、冬に島に泊り込むしかないか・・・。

ゲートの上のチャーミングな聖母子。

ゲートを入ると、レストランや土産物屋が軒を連ねる細い道が続く。
これはその入り口。
オーク材タイルで屋根を葺く方式は、どちらかといえば北欧やロシアの様式に近い。
青銅のフィニアル(尖塔飾り)が美しい・・・ペーターおじさん好きそう(笑)。

何か投げたら向かいの家に届く・・・きっと。軒がせり出してきている。
中世の町並みは、どこでもまさしくこんな風だったのだろうな。

お店の軒先にかかる看板も、中世風を踏襲している。

このいかにもな「宿屋」の看板、渋い^^。

同じ町並みを、これは帰りに城壁の上から撮った。
ずっとカメラが上を向きっぱなしなのは・・・、

下では我々を含めて観光客で、初詣状態になっているのだった。

オーク材タイルが珍しくて、見つけるたびに何度も撮ってしまう。
後ろにそびえるのがAbbey(修道院)で、そこに向かって登り道が続く。

Abbeyの全容が見え始めた。
8世紀に端を発する修道院だけれど、現在目に付くゴシック建築は15世紀のもの。
鐘楼尖塔は19世紀の建造だそうなので、ロマネスクの下層の上に、ゴシックの上層、
ネオ・ゴシックの尖塔が重なっている形になっている。
尖塔の上でくねっとしているのが、
この島・修道院のご本尊、聖マイケル(仏語だとサン・ミシェル)。

下を見ると、陸地側。
このときは干潮の真っ只中で、完全に地続きのよう。

この階段を上りきると、修道院にたどりつく。
ちなみに、美意識優先主義なので、うらうらしている観光客の皆さん
20人以上ポストプロセスで消去(笑)。

これは修道院の中からのヴューだけれど、上記の話の続きなのでここに入れてしまう。
島を再び水に浮かべるべく、こんな感じで、いまあちこちで工事が進行中。
真ん中の当たり地平線の少し下で、池のようにキラキラしているのが新設の駐車場。
光っているのは、ぎっしり停められた車のフロントガラス。

干潮時は20Km以上砂地が続いている・・・、ように見えるのだけれど、
途中流砂があったりして危険だそうで、必ず専門のガイドと歩くこと、
というのが、モン・サン・ミシェルのサイトの注意書き。
時間に余裕があれば、ぜひ参加したかったな。

はるかかなた水平線のあたりが海。
次回は引き続き、修道院の内部のイメージ。
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ノルマンディーの町や村-Domfront-
- 2012-10-01 Mon 10:00:00
- 場所
ノルマンディー話、今回はブロカンテ・マーケットとDomfront(ドンフロン)の町。
ブロカンテ・マーケット・・・といえば聞こえはいいのだが、今回行ったのは、これはもう「カーブーツ・セール」。
アンティークというよりは、家の中の不用品を車に積んで売りに来る、つまり「中古品市」。
昨年はペーターおじさんにLonlay-l'Abbaye(ロンレィ・ラ・ベィ)で催されていたブロカンテ・マーケットに連れて行ってもらって(そのときの話は、このページ)、なかなかの掘り出し物だったので、また今年もともくろんでいた。
残念ながら、今年は滞在時期が1週間ほど早かったので、ロンレィ・ラ・ベィの開催日は私達が帰った後。どうやら、毎年ほぼ同じ時期に催されるらしい。
で、「私たちの滞在中何かやってないの?」と尋ねたら、年間マーケットガイド的な小冊子を渡される。
それで調べて、比較的近場で、開催されているCerisy-Belle-Etoile(セリジ・ベリトワール)のマーケットに行ってみることにした。
ロンレィ・ラ・ベィでは、例年200ストール出ているらしくて、このセリジ・ベリトワールのマーケットは70ストールだというので、まあ小さいマーケットだとは覚悟して行ってみたけれど(Pおじさんは、こんなマイナーなマーケット、全く興味なし、行く気なし)・・・こんななんだな・・・。

ピーカン天気一転して、霧+小ぬか雨の天候もナニだが、
いやまぁ、出てるものがこんな感じで・・・Chiswickのカーブーツが恋しくなる(笑)。

中には掘り出し物があるかも・・・とは、あまり思えないか。
で、アドレナリン値一気に下がる。
Pおじさんが、全く興味を示さない理由が、よーくわかった。

Danaさんと澤山女史は、アネックス生活に足りないミルクパンやら、
サラダ・ボウルやら、滞在中の生活向上目的のお買い物。
私は建築関係のアンティーク雑誌をまとめ買い。
あ、そして、この村は・・・農地に道が一本通っているだけの村・・・、つまり、村の写真はまるで撮らなかったのだった。
Hmmm...来年はブロカンテ・マーケットも調べた上で日程を組もうかな・・・。
ちなみにこんなサイトがある<このページ>。緑丸は中古品市、赤四角がアンティーク、黄色三角はコレクタブルズ・・・というような区分になっている。アンティークを目指して行くと「アタリ」ということのよう。
***************************************
その「カーブーツ・セール」の後、天候も回復してきたので、Domfront(ドンフロン)の町に向かうことにした。
丘の上に建つ交通の要所になっている町で、今回、西のブリタニー側からノルマンディーに入ってきた時もここを通過した。
道路の便がいいのと丘の上に建っていて見つけやすいこともあり、去年も訪れたことがある(このページ: 去年は英語読みの「ドンフロント」って書いていたな・・・仏語読みだと「ドンフロン」)。
古い町並みが残っていて、なかなか良さげな町なのに、去年は町中休みの月曜日に行ってしまった。なので、今年は日曜日にリベンジに行ってやろうということになった。

ところが・・・だ、やっぱり今年も閉まっている。
日・月曜日が休み、その上「ホリデーに出ています。」などという張り紙の店もあり。
なんだか、縁がないというか、呪われているというか(笑)。
ノルマンディーに入る前に通ってきたブリタニーの町、カンカール、ディナン
、モン・サン・ミシェルで(この後話は、このあたりに行きますよ)、観光モード全開・
ヤル気満々ぶりの中を通過してきただけに、内陸ノルマンディーのやる気のなさに腰くだけ・・・。
ダメですね、全然観光するところではないってーこと。

ウサ晴らしで、閉まっているアンティークショップのショーウィンドゥ激写。

そうしたら、車のクラクション音が、遠くからだんだん近づいてきて、
突然現れたヴィンテージ・カーのパレード。

延々30台ぐらい連なってきた。
ほーぅ これは何かのイベントか・・・と思ったのもつかの間で、
そのまま一同クラクションを鳴らせながら、ドンフロンの丘を下って、
来たときと同じようにどこかへ去っていきましたとさ。
つまり・・・、通過しただけ。

古い町並みも残っていて、いい町なのにな。

インフォメーション・センターだってあるのに、観光地になりきれないのだな。

マリア様も「ヤレヤレ・・・」って感じかもしれない。

まぁしかし、丘の上の街だけあって、眺めは絶景。

中世にここに城が築かれたのも、よく理解できる。

去年かろうじて中に入れた、Saint Julien church(聖ジュリアン教会)。
今年は本格的に修復工事が始まっていて、立ち入り禁止。

珍しいビザンティン風アールデコ(セセッション)様式の建築。
Youtubeでこの教会のヴィデオを見つけた。
中が写っているが、このヴィデオの意図は「田舎町には修復費がないんです、寄付してください!!」
と、世界中に訴えかけているのだった(米語で)。
3年前のこのヴィデオの効果・・・とはあまり思えないが、とにかく、
修復工事が始まっているところをみると、国か建築保存機関かなんらかから資金調達がなされた様子。
次回はぜひ修復完成した、内部を拝見・・・できるように、私も送金しようかな(笑)。
その後、インフォメーション・センターで教えてもらったレストランGrand Gousierが、この日の唯一のヒット。

ミシュランにも載ったとかいうお料理の方は、田舎町とは思えない洗練されたもの。
ランチだったので、一番手ごろな22ユーロ(17-18ポンド)のコースをオーダーした。
これはスターターで・・・この後メインのステーキを見事に撮り忘れ・・・、

いきなりアイスクリームのプディング。
ロンドンだとまず予算外の、このクラスのフランス料理を、お手ごろ価格で堪能できたのは田舎町ならでは・・・かな。
次回は、旅行の足取りを順繰りに、さかのぼっていってしまっているのだけれど、ノルマンディーに入る前に立ち寄ったMont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)。
いやぁ、ドンフロンとはうってかわって、ここは観光激戦区・・・でありましたよ。
ブロカンテ・マーケット・・・といえば聞こえはいいのだが、今回行ったのは、これはもう「カーブーツ・セール」。
アンティークというよりは、家の中の不用品を車に積んで売りに来る、つまり「中古品市」。
昨年はペーターおじさんにLonlay-l'Abbaye(ロンレィ・ラ・ベィ)で催されていたブロカンテ・マーケットに連れて行ってもらって(そのときの話は、このページ)、なかなかの掘り出し物だったので、また今年もともくろんでいた。
残念ながら、今年は滞在時期が1週間ほど早かったので、ロンレィ・ラ・ベィの開催日は私達が帰った後。どうやら、毎年ほぼ同じ時期に催されるらしい。
で、「私たちの滞在中何かやってないの?」と尋ねたら、年間マーケットガイド的な小冊子を渡される。
それで調べて、比較的近場で、開催されているCerisy-Belle-Etoile(セリジ・ベリトワール)のマーケットに行ってみることにした。
ロンレィ・ラ・ベィでは、例年200ストール出ているらしくて、このセリジ・ベリトワールのマーケットは70ストールだというので、まあ小さいマーケットだとは覚悟して行ってみたけれど(Pおじさんは、こんなマイナーなマーケット、全く興味なし、行く気なし)・・・こんななんだな・・・。

ピーカン天気一転して、霧+小ぬか雨の天候もナニだが、
いやまぁ、出てるものがこんな感じで・・・Chiswickのカーブーツが恋しくなる(笑)。

中には掘り出し物があるかも・・・とは、あまり思えないか。
で、アドレナリン値一気に下がる。
Pおじさんが、全く興味を示さない理由が、よーくわかった。

Danaさんと澤山女史は、アネックス生活に足りないミルクパンやら、
サラダ・ボウルやら、滞在中の生活向上目的のお買い物。
私は建築関係のアンティーク雑誌をまとめ買い。
あ、そして、この村は・・・農地に道が一本通っているだけの村・・・、つまり、村の写真はまるで撮らなかったのだった。
Hmmm...来年はブロカンテ・マーケットも調べた上で日程を組もうかな・・・。
ちなみにこんなサイトがある<このページ>。緑丸は中古品市、赤四角がアンティーク、黄色三角はコレクタブルズ・・・というような区分になっている。アンティークを目指して行くと「アタリ」ということのよう。
その「カーブーツ・セール」の後、天候も回復してきたので、Domfront(ドンフロン)の町に向かうことにした。
丘の上に建つ交通の要所になっている町で、今回、西のブリタニー側からノルマンディーに入ってきた時もここを通過した。
道路の便がいいのと丘の上に建っていて見つけやすいこともあり、去年も訪れたことがある(このページ: 去年は英語読みの「ドンフロント」って書いていたな・・・仏語読みだと「ドンフロン」)。
古い町並みが残っていて、なかなか良さげな町なのに、去年は町中休みの月曜日に行ってしまった。なので、今年は日曜日にリベンジに行ってやろうということになった。

ところが・・・だ、やっぱり今年も閉まっている。
日・月曜日が休み、その上「ホリデーに出ています。」などという張り紙の店もあり。
なんだか、縁がないというか、呪われているというか(笑)。
ノルマンディーに入る前に通ってきたブリタニーの町、カンカール、ディナン
、モン・サン・ミシェルで(この後話は、このあたりに行きますよ)、観光モード全開・
ヤル気満々ぶりの中を通過してきただけに、内陸ノルマンディーのやる気のなさに腰くだけ・・・。
ダメですね、全然観光するところではないってーこと。

ウサ晴らしで、閉まっているアンティークショップのショーウィンドゥ激写。

そうしたら、車のクラクション音が、遠くからだんだん近づいてきて、
突然現れたヴィンテージ・カーのパレード。

延々30台ぐらい連なってきた。
ほーぅ これは何かのイベントか・・・と思ったのもつかの間で、
そのまま一同クラクションを鳴らせながら、ドンフロンの丘を下って、
来たときと同じようにどこかへ去っていきましたとさ。
つまり・・・、通過しただけ。

古い町並みも残っていて、いい町なのにな。

インフォメーション・センターだってあるのに、観光地になりきれないのだな。

マリア様も「ヤレヤレ・・・」って感じかもしれない。

まぁしかし、丘の上の街だけあって、眺めは絶景。

中世にここに城が築かれたのも、よく理解できる。

去年かろうじて中に入れた、Saint Julien church(聖ジュリアン教会)。
今年は本格的に修復工事が始まっていて、立ち入り禁止。

珍しいビザンティン風アールデコ(セセッション)様式の建築。
Youtubeでこの教会のヴィデオを見つけた。
中が写っているが、このヴィデオの意図は「田舎町には修復費がないんです、寄付してください!!」
と、世界中に訴えかけているのだった(米語で)。
3年前のこのヴィデオの効果・・・とはあまり思えないが、とにかく、
修復工事が始まっているところをみると、国か建築保存機関かなんらかから資金調達がなされた様子。
次回はぜひ修復完成した、内部を拝見・・・できるように、私も送金しようかな(笑)。
その後、インフォメーション・センターで教えてもらったレストランGrand Gousierが、この日の唯一のヒット。

ミシュランにも載ったとかいうお料理の方は、田舎町とは思えない洗練されたもの。
ランチだったので、一番手ごろな22ユーロ(17-18ポンド)のコースをオーダーした。
これはスターターで・・・この後メインのステーキを見事に撮り忘れ・・・、

いきなりアイスクリームのプディング。
ロンドンだとまず予算外の、このクラスのフランス料理を、お手ごろ価格で堪能できたのは田舎町ならでは・・・かな。
次回は、旅行の足取りを順繰りに、さかのぼっていってしまっているのだけれど、ノルマンディーに入る前に立ち寄ったMont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)。
いやぁ、ドンフロンとはうってかわって、ここは観光激戦区・・・でありましたよ。
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