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2013年04月 Archive

Pierre Bergian (ピェール・ベルジエン)作品展

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-30 Tue 10:00:00
  • イベント
再び、墓場写真はお休みで(あ、「もう墓場はいらんから。」という、一部の声も聞こえているが・・・笑)、今回は絵画展の話。
残念なことに、この絵画展の話を聞くのが遅すぎて、この標本箱を書いている現在は、会期が終わってしまったのだけれど、写真を撮らせてもらったので、標本箱に詰め込むことに。

Pierre Bergian (ピェール・ベルジエン)氏は、ベルギー、ブリュージュ在住の画家で、件のPおじさんの友人。
Pおじさん同様、制作のテーマは「インテリア」で、がらんとした18世紀風パネリングの部屋の中に、わずかに家具や絵画が存在している・・・という、とても静かなイメージのもの。
それでいて、筆のタッチや、ソフト・ペンシルで描きこまれたディティールが、画面全体に生き生きした「空気」を流し込んでいる。
見ていると、古くて大きな部屋の埃の匂いや、柔らかな北ヨーロッパ特有の日差しの暖かさ、日陰の涼しさ・・・までが感じ取られるよう。

作品展は、3月27日~4月27日まで、ロンドンのTate Britainの近くのギャラリー、Purdy Hicks Galleryでの開催だった。



個人的に一番お気に入りだったのがこの作品。
彼の作品は、デティールがとてもチャーミングなので・・・、




タッチが伝わるように、クローズ・アップで撮影。
ピェール氏、「クローズアップで撮影することは、考えたことがなかった・・・。」そうで、
写真を、とても喜んでもらえた。



板パネルの上に、ソフトペンシルで構図をとって、オイル・ペイントで着彩、
その上から再びソフトペンシルで、ディティールを描きこむ、というプロセスのよう。 



グレー・トーンとカラーのコンビネーションが絶妙。

そのディティール。


絵画の中に絵画が3点で、3倍楽しめる(?)作品。
グレーの中から、透かし見えるオレンジとブルーのコントラストが、とても美しい。


特に私が好きなのは・・・ここ。


ここにも、オレンジとブルーのコントラスト。


焼き物のテクスチャーを連想させる、ディティール。


一見したら、抽象絵画かと思う。でも、インテリア。

その、ディーティル。



爽やかなブルーの部屋、


の、デイ・ベッド。


インテリア以外に、山を描いた作品も多いのだそう。
インテリアの中に、「山」作品も登場する。


そして、その前のイーゼル上で、インテリアの絵画が製作進行中。


グレイに溶け込んだ、パープルとイエローの、微妙なコントラストの美しさもさることながら・・・、


コリント風のレリーフを描いたタッチが、妙にユーモラスで愛らしいのだった^^。


地階に展示されている、紙に油彩ドローイングの小作品。


紙の白地が生きていて、またパネル油彩とは違った、軽い味わい。


会場風景。






地下の展示室。


ギャラリーの正面。


彼の、ブリュッセルのお宅の、ステキなインテリアを、イタリアのインテリア・デザイナーのブログ<このページ>で、ちらっとのぞき見ることができる。
ピェール氏、本業はインテリア関連のジャーナリストで、奥様はインテリア・デコレーター。(ステンシル型紙上のものが、壁に掛かっているのは、彼女の方のアトリエ・コーナーなのだそう。)
いつの日か、「お宅拝見撮影大会」にお伺いしたいもの・・・なのだった^^。


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The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2013春フェア

また、墓場写真はお休みして、今回はこの日曜日までBattersea Park(バタシー・パーク)で開催中の、The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2013春フェアのイメージ。


Alex MacArthur Interiors
見事な蝶のディスプレイは、Alex MacArthur Interiors

Alex MacArthur InteriorsAlex MacArthur Interiors

Alexお得意の「華麗なるデカダンス」、今回は見事なフォックスド
(裏水銀張りのはげてきた)ミラーと、おなじみの蝶のディスプレイ。
ここのアイテムだけは、いつでも一体どこでどうやって入手されるのか、全く想像が付かない、レアものが多数。


Alex MacArthur InteriorsAlex MacArthur Interiors

とりわけ目を引くのが、この2つの19世紀の薬壜。
現在だと・・・別の意味のドラッグになってしまうタイプの薬剤だそう。
(Danaさん曰くに・・・)
裏塗装がはがれてきている質感が絶妙。

Alex MacArthur Interiors
パーンの彫りの入ったUrn(壷)に、フォックスドの凸面鏡。

Alex MacArthur Interiors
ブースの側面に展示されていた時計。
来客で詳しく尋ねられなかったけれど、「文字盤の裏を、表にセッティングし直した」
というようなことを、ちらっと言っていた。
Alexの独創的な美意識。見た目、とてもとても、スチーム・パンク^^。

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Martin D Johnson Antiques Ltd.Martin D Johnson Antiques Ltd.

ここも毎回常連のディーラー、Martin D Johnson Antiques Ltd.
大型の棚に、びっしりの珊瑚とフランス本のディスプレイが見事で、写真を撮らせてもらった。
大型の家具や、石彫刻もののような、重厚・迫力のあるアイテムが得意。
この写真を撮る前にも、売れた巨大な石彫刻の頭が、
台車に載せられて搬出されていっていた。


Martin D Johnson Antiques Ltd.Martin D Johnson Antiques Ltd.

私がついつい撮ってしまうのは、小物ばかりだけだけれど・・・。


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Appley Hoare Antiques
フレンチテイストは、いつものAppley Hoare Antiques
今回キャビネットの中は駄菓子屋さん感覚。
アンティークの菓子紙箱と、蜂蜜が入っていた紙ポット。
ガラスジャーに入っているのは、現行品のお菓子で「食べても大丈夫よ。」だそう^^。

Appley Hoare Antiques
春フェアなので、シェルで春夏のイメージを演出。

Appley Hoare Antiques
春フェアでは、ガーデン・アンティークも色々出てくる。
いい感じに緑青のふいた、銅のじょうろ。
こっちをじっと見つめているのは・・・、

Appley Hoare Antiques
木彫にペイントされた、ライオン君。


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M.Charpentier Antiques
こちらも、フレンチ・テイストの、M.Charpentier Antiques
お母さんのマギーさん亡き後も、カミラさんと、お姉さんのチームで、商材も一段と充実。

M.Charpentier Antiques
美しい彫りのメダリオン・レリーフ。

M.Charpentier Antiques
鏡に映りこんでいるところを、撮ったけれど、
こういったアンティーク「博物学事典」の挿絵リーフの額装は、
いつでも、どのブースでも、人気のアイテム。


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Sue Norman - Blue and White Transferware
今回とりわけ目を引いたのが、青絵付け陶器の専門ディーラー、Sue Norman- Blue and White Transferware
以前見かけたことがないと思ったら、毎回このフェアに参加しているのでなくて、
青絵のイメージにマッチした春フェアのみに、時々参加しているのだそう。
Transferwareなので、手描きではなく転写プリントのものなので、お値段も手ごろ。
青絵プリントは、他の様々なセラミックや、実際の料理とも相性がよくて、使いやすい。

Sue Norman - Blue and White Transferware
花鉢のカヴァーにもよく使われる青絵セラミック、装飾的であり実用的なアンティークス。
伝統的なのだけれど、コーディネーション次第でいろいろな表情を引き出せるアイテム。


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The Reclaimed Tile Company
ここも、初めて目にしたディーラーさん、The Reclaimed Tile Companyは、今回が初参加。
Reclaimed(リクレームド)というのは、建築・インテリア資材関連では、
Salvage(サルヴェージ)と似た意味合いで、「リサイクル」や「廃材再使用」ということ。
「廃材」といっても、現在では生産コストが合わないような、
高度な技法が使われているものや、「時間」しか作り出せない古びの質感が付加されているので、
それ自体がアンティークとしての価値を持っている。
ここは、床タイルが専門。

The Reclaimed Tile Company
主に、19世紀スペインのものなのだとか。
再使用材の場合、建築プロジェクトのサイズに、ストックが合致できるかも重要なポイント。
なので、パターンとともに、どれだけのストックを持っているかも表記されている。

The Reclaimed Tile Company
量の少ないタイルは、壁面装飾としてフレキシブルに活用される。

The Reclaimed Tile Company
小型のタイルがとてもチャーミング。

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今回の春フェアは2013年4月28日(日)までの開催。
次回の秋フェアは2013年10月1日~6日開催。

チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。

the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.



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ヴィクトリアン墓地-5-Nunhead Cemetery(ナンヘッド墓地)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-24 Wed 10:00:00
  • 場所
ヴィクトリアン墓地、ロンドンの「華麗なる7大墓地」Magnificent Sevenの続編で、今回はNunhead(ナンヘッド)墓地のイメージ。

ここは、南ロンドンの住宅街の中にある墓地。1840年に、ここもまた「庭園墓地」として設計されたもののようで、現在でも、森の中状態の一角があちこちにある。
19世紀ヴィクトリアン様式の墓石は、大型で装飾的なものが多いため、20世紀中ごろには、この墓地は満杯になってしまい、墓地会社はこの墓地を「放棄」してしまう。
そのあと、荒廃の一途をたどったのは、前々回のAbbney Park(アブニーパーク)墓地と同じ。しかし、80年代にはいって、ここが自然保護地区として、また、墓標の歴史的価値が再評価されるにしたがって、保護・維持組織、Friends of Nunhead Cemeteryが結成され、自治体やロタリー・ファンド(宝くじからの資金援助=重要文化財の修復事業にもっぱら充てられている)の補助を受けて、この墓地の大修復を完成させた。
2001年に、チャペルの修復が終了して、再び一般に公開されるようになった墓地。



Nunhead Cemetery
入り口のゲートを入ると、真正面にその、修復されたゴシック・リヴァイヴァル様式のチャペルが見える。

Nunhead CemeteryNunhead Cemetery


改修された・・・とはいえ、ご予算の都合上か、その後の管理の便宜上からか、
屋根はなくて、オープン・エア状態。
夏には、ここで野外コンサートなどのイヴェントが催されるのだとか。
右はその華麗な装飾。


Nunhead Cemetery

Nunhead CemeteryNunhead Cemetery


チャペル周辺の壮大な、墓標達。
こういう規模のものを建てていたら、すぐに満杯になってしまう・・・。


Nunhead Cemetery
このチャペルを中心に、回りに道が広がっているが、脇の道に入るとそこは「森」。

Nunhead Cemetery
最も荒廃していた時期は、この墓地のほぼ全域が、
こんな風に蔦に覆われていたのだろう・・・。

Nunhead Cemetery

Nunhead Cemetery
この写真でもわかるように、敷地はなだらかに丘になっている。

Nunhead Cemetery
頂上と思われるところまで上ると、そこからはセント・ポールが真正面に見える。

さて、肝心の彫像ハント。

Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

木蔦におおわれた間にたたずむ彫像達は、まるで森の中のフェアリー。

 
Nunhead Cemetery

Nunhead Cemetery

Nunhead Cemetery
ポスト・プロセスで遊びすぎて・・・、

Untitled
どんどん写真のカテゴリーからはずれていってしまう・・・・のだった。

Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

このあたりでもう、これは「写真アート作品」と呼ぶしかないよな・・・という結論に達する。


Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

あ、もういいんです、カテゴリーなどというものは便宜上のもので・・・、


UntitledNunhead Cemetery

基本はデジタルお絵かきを楽しんでるだけなので・・・(笑)。


Nunhead CemeteryUntitled

デジタルお絵かきはこれぐらいで・・・写真に戻ることに。


Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

レンガのディティールの美しいMausoleum(廟)。


Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

側面のディティールと、裏の窓を覗き込んだところ。


Nunhead Cemetery
いくつかMausoleum(廟)が集まっているエリアがある。

Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

なかなかフォトジェニック。


Nunhead CemeteryNunhead Cemetery

冬の日差しの中の、エレガントな墓標。


Nunhead Cemetery
正面の入り口。
柱の逆向きの松明は「死」のシンボルで、墓標や墓地でよく使われるモチーフ。
その上に「輪」のように見えるのは・・・、

Nunhead Cemetery
しっぽを咥えている蛇、ウロボロスで、死と再生、永遠の魂を象徴する。


Nunhead Cemetery(ナンヘッド墓地)



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Kotomiジュエリーと墓地写真の関連性

墓地写真の合間に、ちょっと話題をかえて・・・というか、基本的には話の続きで、撮りためている墓地(彫像)写真が、Kotomiジュエリーと関連性が出てくる(無理やり関連付けてしまおう)、という話のミニ標本箱。

近頃突然作りこみ始めた、大型のBib Style(ビブ型の=胸当てのような大型の、の意味、ちなみに、赤ん坊の涎掛けもBibっていうけれど・・・笑)のネックレス、デザイン同様に、今までとは違った少し特別なブックレットを作ってみたくなった。(いつもの、Blurbで。)
そこで、思いついたのが、墓地彫像写真をポストプロセスで加工したものと(つまり、写真アート作品の方と)組み合わせてみるということ。
思いついたら、即、出来上がってしまう性分なので、ヴォアラ!! 出来上がった。



なんとか、ジュエリーと写真アート作品をなじみこませるために、最近開眼したもっと様々なレイヤーの方法を駆使していたら、これが、意外と時間のかかる作業。
2年前にブダペストの写真集を作った時にも、この、Photoshopで全面見開きページを作ってから、BlurbのBookSmartにそのまま落とし込み、の、方法は試してみたことがある。<その時の話はこのページ
そのときのことを思えば(表紙+見開き40面)、今回の表紙+見開き7面なんて、楽勝のはずだったんだけどな・・・(笑)。


ここまでが、ブックレットの話。
そして、今の自分的プチ野心が、いつかどこかでジュエリーと写真アート作品を合体させて、作品展/展示会をすること。これにはまだまだ、後発の写真アート作品の方の絶対量が足りないのは重々承知。(なにごともそうなんだけれど、物事が実現する前に、ブレィキング・ポイント的な・・・ある一定の物理的絶対量が存在する。それを越えた段階から、初めて「成るか、成らぬか」という可能性が云々される。つまり、絶対量が満ちていない状態は、「可能性以前の話」ということ。それを「可能性」にまで持っていくのが、地道な「制作」という作業の蓄積であるということ。)
それでも、ヴィジョン的にはこんな様なこと・・・と、自分に方向付けてやる必要がある。
なーんて、言語にすると難しげになってしまうけれど、こんなことをやってみただけ。


Jewellery + photographic art workJewellery + photographic art work


写真アート作品が全体にダーク・トーンなので、例の厚手水彩用紙で作ったネックレス・スタンド
<パターン・作り方はこのページ>もダーク・トーンにペイント。


Jewellery + photographic art work
ぜんぜん合わない、ということもないな・・・と、確認して安心する。

Jewellery + photographic art workJewellery + photographic art work


この後ろの写真アート作品プリントは、最初にプリントしたフチなしヴァージョン。
サインするスペースやら、マット・フレーミング用のスペースを考えたら、
フチありの方が現実的かも?というので、フチありもプリントしてみた。


Jewellery + photographic art workJewellery + photographic art work


こうやって見る分には、当然フチなしの方がなじみこんでいるが・・・。
まだ、額装の方法を考えていないけれど(額装は実際に展示が実現した時に、具体化するので)
ひとまずは、互換性のあるフチありのヴァージョンを標準にしていこうかと思っている。


Jewellery + photographic art work

Jewellery + photographic art work


これらの写真アート作品プリントは、KotomiCreationsのEtsyショップでも販売中<このページ>、と、広告も忘れないように・・・^^。

そんなわけで一段とリキの入る、墓地彫像写真ハント、次回も続きます。









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ヴィクトリアン墓地-4-Abney Park Cemetery(アブニー・パーク墓地)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-18 Thu 10:00:00
  • 場所
再びロンドンの「華麗なる7大墓地」Magnificent Sevenの中から、次に撮影に行ったのが、Abney Park Cemetery(アブニー・パーク墓地)。

この1840年設立の墓地があるのは、Stoke Newington(ストーク・ニューイントン)の近く、一昔前はとても荒廃していたエリア北東ロンドンの一角。近年は、東ロンドン・ルネッサンスで、デザイン/アート関連業界が、東ロンドン中心に集まってきているので、トレンディになってきたエリアでもある。
その70-80年代頃の荒廃時期の影響もあるのかもしれないが、「華麗なる7大墓地」の中でも、自然風といえば自然風、ワイルドといえばワイルド、荒れているといえば荒れている墓地。
現在は、もっぱら近所の人が犬の散歩に来ているような、かなりのどかな雰囲気。ただし、足元が超ぬかるみ。犬の散歩の人達は、イギリス名物ウェリーズこと、ゴム長靴で完全防備。うかつにも、おろしたてのブーツで出かけた私は、帰ってきてから30分近く靴磨きに費やすはめに・・・。
余談だけれど、もしも、もしも、ここのみならず古い墓地で、墓地写真してみようと思う方は、山歩き態勢の靴でのお出かけをおススメ。とにかく、足場が悪い。下の人が「失せていく」に従って、墓石が傾いたり、沈み込んだりしているものも多数なので・・・。


Abney Park Cemetery
入り口から入った最初はこんな感じで、デートしているカップルがいたり、公園そのもの。

Abney Park Cemetery
奥に入ると、だんだん森の中状態になっていく。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


で、完全に森の中・・・。ここがロンドンの下町だとは誰も気づくまい・・・ふふふ。

実際この墓地はアメリカ、マサチューセッツに1800年に設立された、広大な庭園墓地、
Mount Auburn Cemetery(マウント・オーバーン墓地)を模して設計されたものなのだとか。
「荒廃」ではなくて、やっぱり、「自然風」と呼んだ方がいいのかもしれない。


Abney Park Cemetery


それでも、その中から美形の彫像イメージをハンティング。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


こういうイメージが撮れれば、平気でぬかるみにでも踏み込んでいく(笑)。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


相変わらず、最終目的はポストプロセス。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


冬でこの状態なので、夏だと木に覆われて、ほとんど全体像は見えないことと・・・。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


Church Street(チャーチ・ストリート)側の入り口近くの、秀麗な彫像達。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


苔むしたUrn(ツボ)達。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


おぢさんと、女の子。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


ゴシックな断片と、バラを手に眠るライオン。


Abney Park Cemetery
きれいなレリーフなんだけど、痛んでいる。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


ローカルに在住した賛美歌作曲家、16世紀後半~17世紀のIsaac Watts
アイザック・ウォッツ)の像の後ろに見える尖塔はチャペル。
ゴシック・リヴァイヴァル様式の端正な建築だけれど、現在は廃墟状態。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


ステンド・グラスの名残。


Abney Park Cemetery
森状態なのは、自然保護地区の役割も果たしているわけで、リスが地主顔で闊歩している。
激しくガンを飛ばされる。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery


かろうじて春を告げる、クロッカスとカトキン。


Abney Park Cemetery
最後に正面入り口。これは、エジプト・リヴァイヴァルスタイルで、
これも、上記のマサチューセッツのマウント・オーバーン墓地からの影響なのだとか。


Abney Park Cemetery(アブニー・パーク墓地)

地図:

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おまけヴィデオは、今は亡きAmy Winehouseの名曲、Back to Black.
このAbney Park Cemeteryがロケ地なのだった。






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ヴィクトリアン墓地-3-St. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-15 Mon 10:00:00
  • 写真
今回は、前回のKensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)の西側に、土地続の墓地、St. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)のイメージ。

前回の最後に書いていたように、ここの墓地は偶然ケンサル・グリーン墓地の後に発見して、イメージ・ハンティング続行した。
教会でも(一応)プロテスタントのアングリカン(英国国教会)のものよりは、カトリックの教会の方が装飾的なのと同様、19世紀の墓石もカトリックの方が随分装飾的。彫像もいろいろ建てられている。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
天使やら、ジーザス先生やら、林立。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
像のみならず、ゲートの中に建てられていたり・・・。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
大仰な構成やら、聖人さんは、典型的なカトリックのもの。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
そして、聖母子像。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green

St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
天使像もどことなく、出来がよかったりする。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
なので、きりがないぐらい撮ってしまう。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
彫像のみならず、華麗なゴシック・リヴァイヴァルのMausoleum(廟)も。
かなり痛んでいるのだけれど・・・。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
そのフェンスと、かろうじて残っているステンドグラス。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
側面のゴシック彫刻。


St. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
他のMausoleum(廟)も、全体に痛み気味。

St. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green

St. Mary Catholic Cemetery, Kensal GreenSt. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green

St. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green

St. Mary Catholic Cemetery, Kensal Green
最後に、これはもっと最近の20世紀後半の墓に捧げられた花。


St. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)

地図:

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おまけ、ヴィデオ。
墓地写真のスライドショーに、Dead Can Dance(デッド・カン・ダンス)の
In Power We Entrust The Love Advocated、というのを見つけた。
とてもマッチしているのだな、これが^^。







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ヴィクトリアン墓地-2- Kensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-12 Fri 10:00:00
  • 写真
ロンドンの「華麗なる7大墓地」Magnificent Sevenで、次に撮影に行ったのがKensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)。
Magnificent Sevenの中でも一番古い、1832年に北西ロンドン郊外に創設された墓地。
この年に、「営利目的の墓地会社」というものが始めて法律を通過して、設立できるようになったのだが、その、記念すべき(?)第一号墓地会社ということ。
いろいろ、歴代の著名人が埋葬されていて、ガイドブック片手に「これは誰の墓?」とか探してまわるのが、生粋の「墓地マニア」の人々(こんな趣味、英人だけか?・・・笑)なんだけれど、相変わらずビジュアル系の自分としては、あまり「住人」には興味はなくて、純粋に「造形」優先。
なので、誰の墓だかちゃんとリサーチはしていない・・・と、あらためてお断りしておこう。


Kensal Green Cemetery
まずは入り口ゲートから。19世紀前半の典型的なネオ・クラシカルのゲート。

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
中は、林のように木々が茂っていて、もともとGarden Cemetery(庭園墓地)として、
企画されたものなのだと、よく解る。

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
この日も、秋の日差しの美しい日(を、選んでいる)。
墓地写真は光で見事に神々しくなる、曇天だとただの陰気なゴス・・・(笑)。

Kensal Green Cemetery
もちろん、ここでも目的は天使像ハンティング。

Kensal Green Cemetery
たおやかな美形さん、一匹確保。(天使は「一人」なのか、一匹?一頭?一羽?)

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
上の美形さんの全体像と、スポットライト効果のジーザス先生。
どちらも、ポストプロセスで色々遊んでみた。

Kensal Green CemeteryKensal Green Cemetery
ふふふ・・・いるいる。

Kensal Green cemetery
墓の天蓋を支える不思議な彫像。

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
エジプト・リヴァイヴァルの頃のものなのだろうか?
(当時の人々の想像する、古代エジプトのイメージ、という意味で・・・)
右はその近くにあった、別のMausoleum(廟)を飾っている、エジプト・モチーフ。
ファラオの墓のイメージから、エジプト風で「永遠性」を象徴してるのかもしれない。

Kensal Green Cemetery
このMausoleumもエジプト・イメージとの合体で、スフィンクスが墓守している。

Kensal Green CemeteryKensal Green Cemetery
こちらは、ルネッサンス・リヴァイヴァル的な様式。

Kensal Green CemeteryKensal Green Cemetery
ネオ・クラシカルな彫像達。

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
ネオ・クラシカル、まるでギリシャ神殿のようなMausoleumと、
柱の上に立つUrn(ツボ)の墓標。

Kensal Green CemeteryKensal Green Cemetery
これは、コテコテ・ゴシック・リヴァイヴァル。My らぶ^^。

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
引き続き、正統派ゴシック。

Kensal Green cemetery
ネオ・クラシカルな建物は、チャペル。

Kensal Green cemeteryKensal Green cemetery
チャペルの両翼は廊下状になっていて、そこに眠る人たちもあり。

Kensal Green Cemetery
チャペルから西側は比較的新しい(というのは、20世紀以降)墓地が続いているのだった。


Kensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)


地図:

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最後の写真西の果てで、終わりかと思うと・・・実はそうではなかった。
ケンサル・グリーン墓地に繋がる形で、(一応別の墓地の)St. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)が続いている。
ここも19世紀の設立で、ケンサル・グリーン墓地の約25年後の設立。
カトリックの方が、天使像・聖母子像・ジーザス先生などなど彫像林立・・・ということに、行ってみて初めて気がついた。そこでまた、イメージ・ハント続行。
なので、次回はMagnificent Sevenからは外れるけれど、このSt. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)のイメージを。

















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ヴィクトリアン墓地-1- Brompton Cemetery(ブロンプトン墓地)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-09 Tue 10:00:00
  • 写真
今年の冬はとりわけ、天候が悪くて(寒いのはともかくも、雨がちの曇天)あまり、撮影に出る気がしなかった・・・の話を時々愚痴っている。
今ちょうどマイ・ブームなのが「墓地写真」で、この墓地写真、冬特有のの低い日差しが差していてくれると、一段とフォトジェニック・・・になるからなのだった。
愚痴りながらも、なんとかロンドン7大墓地(Magnificent Sevenと通称呼ばれる)の5墓地を撮影済み。
全部済んでから標本箱に詰め込もうか、と、思っていたけれど、ネタがなくなってきたので、このテーマに手を出すことにする。

日本の感覚から行くと「なんでまた墓地?」ということになるだろうが、ヨーロッパではたいてい19世紀の墓地は装飾的で、「別界にいってからの家」というわけではないだろうけれど、建築のミニチュア・ヴァージョンだったりして、様式があるのを観察しているのがなかなか面白い。
ただし、近年は墓地でも入るのに予約ガイドツアーでしか入れないところがある。Magnificent Sevenのひとつ、一番有名なHighgate Cemetery(ハイゲート墓地)は、いまや博物館状態なので、入場は有料かつ予約制。(それもあって、ここはまだ行けていない。)

今回は、まず最初に墓地写真にはまるきっかけになった、Brompton Cemetery(ブロンプトン墓地)のイメージ。
地下鉄District Line(ディストリクト・ライン)の、West Brompton(ウエスト・ブロンプトン)駅とFulham Broadway(フルム・ブロードウェー)駅の中間にあるので、西ロンドンから一番行きやすい、Magnificent Sevenのうちのひとつ。


West Brompton Cemetery
こんな風な、美形天使君達がいっぱい・・・これは通うしかないでしょう、というのではまった、初期の一枚。
Pおじ所有の18世紀の手紙のイメージと、レイヤー加工した。

West Brompton Cemetery
クローズアップ。

West Brompton Cemetery
この彫像も秀麗で目を引いたのだけれど、この墓地でも
一番よく撮影されている彫像のひとつなのだと、後で読んだことがある。
ブロンプトン墓地は1940年建造で、19世紀後半から20世紀初頭にかけてが、
もっとも墓が「装飾的」だった時期。
彫りの美しい彫像は、たいていこの頃のもの。

West Brompton Cemetery
彫像は光の入り方で断然面白くなる。なので、曇り空不満。
建築は、どちらかといえば説明ショット的なので、
光が安定してぼんやりうす曇りの方が撮りやすい、という違いがある。
後ろに見えているのが、チャペル。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
彫像にポストプロセスをかけると、なかなかの雰囲気。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
なので、病み付きになる。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
まるでスポットライトのように、低い夕方の光が差し込む。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
後ろに写っている建物は、グレート・サークルの一角。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
グレート・サークルはこんな風に、19世紀前半のネオ・クラシカルなデザイン。

West Brompton Cemetery
その、ネオ・クラシカルな頃の、つまり18世紀~19世紀前半頃の墓は、シンプルな構造。
典型的なのは、Urn(ツボ)に布が被せられているデザイン。
当時は火葬ではないので、実際に「遺灰(Ash)」をいれるとかいうのではなくて、あくまでも象徴。
英国教会の葬儀祈祷に「Ashes to ashes, dust to dust」(灰は灰に, ちりはちりに)
という1節があり、そこから採られている。
(葬儀祈祷のこの1節自体は、聖書・創世記の「Dust thou art, and unto dust shalt thou return.
=汝、ちりなれば、ちりに帰るべし」に由来する)
被せられている布は、「生と死を隔てる帳」の象徴とも、単純に「服喪」の意とも考えられている。

West Brompton Cemetery
オベリスク型の墓石も時折見かける。
たいてい、19世紀前半(1920-40頃)の、エジプト・リヴァイヴァルの時期のもの。
USAでは、フリー・メイソンと関連付けている場合もあるようだけれど、
UKでは純粋に当時ファッショナブルだったから、ではないかな・・・と思う。
左のようなMausoleum(廟)は、家族や一族の共同墓として使われている。
これは19世紀初頭のネオ・クラシカルなもの。
あと、右のようなケルト十字型は、ケルト由来のUKではよくみられる。
これも、とりわけゴシック・リヴァイヴァルの、19世紀後半に使われたモチーフ。

West Brompton Cemetery
ウエスト・ブロンプトン駅近くの北ゲート側から、セントラル・アヴェニューの向こうにチャペルが見えている。

West Brompton Cemetery
19世紀末のデコラティヴなMausoleum(廟)。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
左は、多分音楽関係者の墓標と思われる。
フルム・ロード側の南ゲートの近くは草ぼうぼうで、自然風。
この後、他の7大墓地を回っていたら、もう森・林状態のところもあり。
このブロンプトン墓地は、まだこれでもコンスタントに、メンテナンスされてきている方なのだった。

West Brompton CemeteryWest Brompton Cemetery
最後にまた、美形の天使君と、夕日の中を歩いていたカラス。


Brompton Cemetery(ブロンプトン墓地)

地図:

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ロンドンの街-South Kensington(サウス・ケンジントン)界隈

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2013-04-06 Sat 10:00:00
  • 場所
ちょっと時間/集中力/ネタがなくなってきている、近頃の標本箱(笑)。
今回は以前撮った写真を混ぜ合わせて、South Kensington(サウス・ケンジントン)界隈のイメージ。

通称South・Ken(サウス・ケン)と呼ばれるこの一角は、博物館の集中しているエリア。
V&A、自然史博物館、科学博物館が隣あわせて建っていて、その先には巨大コンサート・ホール、ロイヤル・アルバート・ホールがあるので、大英博物館界隈のBloomsbury(ブルームスベリー)と並んで、ロンドンの「文教区」。
フランス系の学校があるので、もともと仏人人口のとても高い地区でもある。
そこに、フランス経済不振・ビューロークラシズムに辟易した仏人が、(まだ景気がかろうじてマシな方で、簡単にビジネスをはじめられる)ロンドンに大量流入しているのだとか。
なので、ローカルなカフェに座っていると、周りの会話ことごとくフランス語、だったりして、Little Pris(リトル・パリ)化してきている。
もうしばらくしたら、この地区に面したハイドパークに、ミニ・エッフェル塔が建てられるとか・・・(マッカなウソ

西南ロンドンの果てのウチからも、「近い方の市内」で、その上博物館マニアなので、自分にとっても一番親しみのあるロンドンの一角でもある。


South Kensington - Station
地下鉄の駅から出てきたところ。
この駅がオープンしたのは19世紀中頃。
当時設置された、入り口上のエレガントなアイアン・ワークを透かし見る。

South Kensington
駅前Thurloe Placeの角。

South Kensington
Thurloe Placeの先にある小路を入ると、Cromwell Mews。
Mews(ミューズ)というのは、昔の車庫・馬車庫。
近所の大屋敷、大屋敷といえども街中、タウンハウス(棟続き住宅)なので、
直接各家に馬車庫が設置できない。
なので、こんな風に路地に馬車庫をまとめた、「集中駐車場」が設置された。
現在では、住宅やオフィスに転用改装され、こじんまり愛らしいので、とても人気がある。

South Kensington
その、石・・・じゃなくて、レンガ畳の路面と、各戸の前にある水道栓。

South Kensington
V&A博物館から、Exhibition Roadを北の、Hyde Park(ハイド・パーク)に向かって歩く。
右に伸びるPrinces Gardensの通りを覗き込む。

South Kensington
これはちょうどロイヤル・アルバートホールの裏のあたり。
Albert Hall Mansions(アルバート・ホール・マンションズ)と呼ばれる、
1867年のホール建造の約10年後、1879-86年建造のアパートメント群が続く。
設計はRichard Norman Shaw(リチャード・ノーマン・ショウ)。
モリスやウェッブと同じジョージ・エドモンド・ストリートの事務所出身で、
アーツ・アンド・クラフトの影響下の建築家。

South Kensington
道を隔てた手前南側は、Albert Court(アルバート・コート)。

South Kensington
先のアルバート・ホール・マンションズもそうだけれど、
Londonでも最高級のアパートメント住宅。
4-7million poundsというから・・・、6-11億円のマンションということになる。

South Kensington
イギリスの富は奥深い・・・といっても、今や世界中からの投資会社が買っているわけで、
一般人はロンドン市内には、どんどん住めなくなってきている。

Royal albert Hall
その隣の、ロイヤル・アルバート・ホールの裏側。
1867年Francis Fowkeの設計で、ルネッサンス・リヴァイヴァル様式。

South Kensington
これは、Exhibition Roadに面した建物・・・だったかな。
19世紀の装飾満載の建築が多いので、ディティールばかり見てしまう。

Window - South Kensington
これも、ルネッサンス・リヴァイヴァル的なる出窓。

South Kensington
一方、Queens Gate界隈に並ぶ、白いStucco(スタッコ=漆喰)塗りの、
ややシンプルめ、の建物は、19世紀前半のリージェンシー様式。
リージェンシーというのはイギリスの、摂政王太子(プリンス・リージェント=ジョージ4世)のこと。
なので、リージェンシー様式はイギリス的呼称。
汎ヨーロッパ的には、後期ネオ・クラシカル様式ということになる。
あ~また建築話になってる・・・。

South Kensington
これは建築余談で・・・、UKでは建物の外に、水道管や排水管を平気でガンガン付ける。
古いパイプだったりすると、その排水管自体、なかなか面白いフィーチャー・・・とまで感じる位。
一方、美的センスの繊細な(?)パリのアパルトマンは、こういった排水管がすべて、
建物の壁の中に隠されている。
ところが、長年の間に排水管が詰まってきたりすると、厄介な問題になる。
壁をぶち抜いて処理することになる・・・・とかいう話。

South Kensington
1911年の道標をKensington Roadに見つけた。
この表記だと、ロンドンの中心はHyde Park Corner(ハイド・パーク・コーナー)なのか???
フツーは歴史的には、Charing Cross(チャリング・クロス)という地名の由来の、
エレノア・クロスがもともと建っていた、Trafalgar Sq.(トラファルガー広場)の南側が、
ロンドンの「ヘソ」というのが定説。(その話は<ここ>に英文で)

South Kensington - Station
最後に、全然関係ないけど、South Kenの駅のホームの果ての、
配線・配管とホコリがいつも、フォトジェニックかも・・・と、気になっていたのだった(笑)。














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Kotomiジュエリー近況-大型のネックレスを色々

先週末に時計を一時間進ませて、夏時間に突入したUK。まだまだ1日晴れると4日曇天・・・を繰り返している。
今年は50年ぶりの寒波、というか、3月寒波だったそうで、春の感じが全然しなかった。
いくら寒い好きな私でも、さすがにこの曇天はもうちょっと飽きた・・・というのも、写真撮影に出かけられないから。
夏時間になって、少なくとも日は長くなったわけで、ぼちぼちまた、趣味の撮影に繰り出そうかと。
じゃないと、このままだと写真ブログのネタがなくなってしまう・・・。

写真ができなきゃ、ジュエリー、というわけで、春物の立ち上げが終わった後なのだけれど、大型のネックレスをいくつか作りだめしていた。
Revampジュエリーの方が、近頃は主催者のJenが忙しくて、半ば休業状態。そうしたらRvamp的なる大型のネックレスを、Kotomiジュエリー・メインラインの方で作ってみたくなったのだった。
10年前に、UKでジュエリーを作り始めた頃は、日本で使っていた鍍金もののチェーンが、ここでは全然入手できず、やむなく、ビーズ加工のデザインばっかりだった。近頃は、トレンドのせいか、Net shopが普及してきたせいか、いろいろなチェーンが格段に入手しやすくなった。そこで、Revampの中古チェーンに依存しなくても、チェーンをふんだんに使ったドレーピングの付いたネックレスが、作れるようになってきた。
今回は、先日OpenさせたEtsy shop KotomiCreationsにアップしているものを中心に、その新作のご紹介を。


N-2894eN-2894-3e
Etsy listed Rutilated quartz short necklace with crystal rhinestones (N-2894)
ルチル・クオーツとクリスタル・カット石のネックレス。$210(約£142)
ラフなロック・クリスタルのビーズと組み合わせて、
アンティーク・ゴールド色の細いチェーンをドレーピングに。
センター・ポイントのサイズ:45x35mm、全長:39cm+7.5cmアジャスター・チェーン付き。


N-2898eN-2898-3e
Etsy listed Rutilated quartz necklace with textured glass cabochons, quartz and chain (N-2898)
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石、と
クリスタル・カット石を組み合わせた、クロス・ネックレス。 $230 (約£156)
クロスの下の中央ドロップも、ファセットの入ったルチル・クオーツ。
両サイドのドロップは、クリスタル・カット石。
チェーン部分のドロップは、ガラス・ビーズ。
センター・ポイントのサイズ:100x 60mm(ドロップ込み)、
全長:39cm+7.5cmアジャスター・チェーン付き。


N-2893eN-2893-3e
Etsy listed Rutilated quartz pendant necklace with textured glass cabochons and chain (N-2893)
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石の、
クオーツ・ドロップ付ネックレス。 $190(約£130)
チェーンの部分のビーズも、クオーツ。
センター・ポイントのサイズ:90x 50mm(ドロップ込み)、
全長:40cm+7.5cmアジャスター・チェーン付き。


N-2881eN-2881-3e
Etsy listed Clear crystal stones short necklace with white pearls (N-2881)
クリスタル・ガラス石を組み合わせた3ポイント・ネックレス、
パール・ドロップ付。 $130(約£88)
パールはすべて、白淡水パール。
センター・ポイントのサイズ:40x 20mm(ドロップ込み)、
全長:39cm+7.5cmアジャスター・チェーン付き。


N-2883eN-2883-3e
Etsy listed Rutilated quartz long multi-starnds chain pendant(N-2883)
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石と
クリスタル・カット石を組み合わせた、ドロップ型ポイントのロングペンダント。$165(約£112)
チェーン部に使用のビーズも、クオーツ。
センター・ポイントのサイズ:60x 45mm(ドロップ込み)、
全長:(一番長い部分で)88cm+7.5cmアジャスター・チェーン付き。

以上4アイテムが、今回の制作からの出品で、以下は、Etsyには載せていない作品。
(以下、サイズは記入してないけれど、ご興味の方は問い合わせてください。)

N-2901
N-2901 £170
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石のネックレス。
クオーツ・ビーズドロップ付。

N-2904
N-2904 £130
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石と、
淡水パールのネックレス。
中央のドロップも、ルチルクオーツ。

N-2903
N-2903 £115
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石と、
淡水パールのネックレス。3つのドロップは、クオーツ。

N-2902
N-2902 £100
ルチル・クオーツのカボション石に、樹脂でテクスチャーを加えた
ガラス・カボション石と、淡水パールを組み合わせたクロス型ネックレス。
ドロップは、ルチル・クオーツと淡水パール。

N-2900
N-2900 £140
ルチル・クオーツのカボション石に、樹脂でテクスチャーを加えた
ガラス・カボション石を組み合わせたネックレス。
ドロップは、ルチル・クオーツとクオーツ・ビーズ。

N-2899
N-2899 £135
ルチル・クオーツと、樹脂でテクスチャーを加えたガラス・カボション石のネックレス。
ドロップは、ルチル・クオーツとクオーツ・ビーズ。

N-2897
N-2897 £165
大型のルチル・クオーツ石と、クリスタル・ガラス石を組み合わせたネックレス。
中央ドロップも、ファセットの入ったルチルクオーツで、
両サイドは、クリスタル・ガラス石。

N-2895
N-2895 £140
ドロップ型ルチル・クオーツ石と、クリスタル・ガラス石のネックレス。
ラフなロック・クリスタルのビーズと組み合わせ。
両サイドに計6個付いているのは、クリスタル・ガラス石のドロップ。

N-2882
N-2882 £110
Etsyに載せたものとほぼ同じデザインの、ロングペンダント。
こちらは、センターのルチル・クォーツがもう少しぽっちゃりしている。
チェーンの間のビーズも、同じくクオーツ。

N-2880
N-2880 £82
Etsyに載せた花型モチーフのネックレスの、モチーフ1個のヴァージョン。
こちらは、クオーツ・ビーズとの組み合わせ。

などなど・・・。


不景気を全く省みず、かつ、売り先を全く考えないで作ってしまったため、ただいま卸し先を真剣に検討中。自分用で、毎日別のネックレスつけようかな・・・などとも(笑)。
なんだけれど、こういう限定アイテムにかぎって、少しずつ個人売りとかで手元から旅立っていってしまう、ということも経験上知っている。
なので、もしもご興味の方は、ページ一番下のコントクト先リンクより、お問い合わせください、ね^^。











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