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2014年11月 Archive

Ham House (ハム・ハウス)-3-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-28 Fri 10:00:00
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National Trust (ナショナル・トラスト)のHam House(ハム・ハウス)のイメージの3回目。 さて、今回でお屋敷内部は終わるかな・・・?


Ham House
前回のシノワズリの小部屋に隣接した部屋に架けられていた、
18世紀に描かれたハム・ハウス。
これはちょうどテムズ川と反対側に当たる、整形式庭園から見たところ。
今もあまり変わりはない・・・というところは、
また後の庭の写真でご理解いただけるかと。

Ham House
その部屋の天井画。これも油彩。

Ham House
天井画の角のあたり。
バロックなスフィンクス達。

Ham House
隣の部屋には再び見事なタペストリー。
時々タペストリーで、別の部屋から持ち込まれたり、
改装後に部屋のサイズが変わったりで、
タペストリーも部屋に合わせて拡大・縮小される場合がある。
この正面のタペストリーでも、左側に継ぎ足して、
長さを延長した後が見受けられる。

Ham House
その左側のタペストリー。

Ham House
窓際のライトとミラー。

Ham House
そのまた隣に続く、赤い壁紙の部屋。
貴族の生活を影で支える、使用人達の出入りするドアが真ん中に見える。
この後ろには廊下・階段が繋がっていて、これは使用人達の活動区域。
そんな風に使用人達の活動を「見えないところ」に追いやるのは、
18世紀以降の風習だそう。
それ以前は、屋敷主人家族も、使用人達も入り混じって暮らしていた。
ハム・ハウスでも18世紀に改装された時に、
裏の通路・階段が導入されたとか。

Ham House
これはダイニングルームで、正面入口ホールの奥に当たる。

Ham House
ドアが開け放されていると、正面入口がよく見える。

Ham House
食器は17-18世紀のデルフト焼き。
これがイングリッシュ・デルフトなのか、ダッチ・デルフトなのかまでは、
Pおじさんでもないと、私にはちょっと判断できないけれど。

Ham House
このへやで面白かったのが、このタペストリーと壁紙、どちらも革製。
タペストリーだと、食べ物のの匂いが付いて残るので、
革製のタペストリーや壁紙が使われたのだそう。
革壁紙はハーレムのフランス・ハルス博物館(元修道院)の部屋で見て、
珍しいなと思っていた。<このイメージ
その部屋ももしかすると、ダイニングルームだったのかも・・・
というのは、完全に想像。

Ham House
18世紀の屋敷にはまだ、表向きの「廊下」はないので、
こんなふうに部屋から部屋へとつながっている。

Ham House
17世紀のこの屋敷の女主人、
Countess of Dysart(ダイサート女伯)Elizabeth Maitland(エリザベス・メイトランド)の部屋。

Ham House
ご本人、の、肖像画はPeter Lelyが描いたもので、
オリジナルはV&Aにあるそう。
17世紀前半にハム・ハウスを所有したWilliam Murray, 1st Earl of Dysart
(初代ダイサート伯・ウィリアム・マーレィ)の長女で、この屋敷を相続する。

この女性が、たいがいな女傑。
父はチャールズ1世のアドヴァイザーだったので、ピューリタン革命にあたっては、当然王党派、革命勃発後フランスから帰国するが、逮捕されロンドン塔に収容されてしまう。 彼女も、夫Sir Lionel Tollemache(サー・ライオネル・トルマーシュ)共々、王党派なのだけれど、議会派のクロムウェルに、どうやら「色仕掛け」で接近し、懇親を保つ。
一方、チャールズ1世処刑後、亡命中の王太子チャールズ2世を支援して、王党派秘密結社 Sealed Knot(シールド・ノット=封印の絆)の集会にハム・ハウスを提供し、自らも、大陸へ王太子チャールズ2世に連絡を取りに渡ったりもする、お見事な、女スパイ。
クロムウェルの死後1660年に王政復古して、チャールズ2世が戴冠した時には、その功績から、年金を受領することとなった。
彼女の動き次第では、このハム・ハウスも、クロムウェル軍に破壊されて、現在は残っていなかった・・・かもしれない、ともいわれている。


Ham House
隣接する執務室。
この両部屋は、元々父(だったか、夫だったか・・・)の部屋だったそうで、
なので、壁の装飾に海戦が描かれていたりするのだそう。
あ、いや、充分お勇ましい奥方だけれど。


Ham House- Kitchen
お屋敷のメインの部屋から離れて、一度外に出て、
屋敷の右側に回り込んだところに、キッチンへの入口がある。

Ham House- Kitchen
17世紀の大きな暖炉に、19世紀にオーヴンが導入されている。

Ham House- Kitchen
中央の大きな調理テーブルに展示されているのは、
ここのキッチンガーデンで育った、17世紀由来の野菜たち。

Ham House
入り口左の小部屋は、チーズやハーブの保管場所?

Ham House
小さなオーヴンも設置されている。

Ham House
その奥の、バスルームも公開されている。


次回は、このキッチンの続きで、
ここで19世紀に暮らしていた、使用人達
(というか、従業員達といった方がしっくりくるけれど)の生活空間の話。
これは、9月にあった特別ツアーに参加した時のもの。
なので、毎月行っていたことになる。どうりで写真が多いわけだ・・・。
そんなわけで、まだやっぱり内部は続きますよ。

Ham House

Ham Street, Ham, Richmond, Surrey, TW10 7RS UK

地図:

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Ham House (ハム・ハウス)-2-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-24 Mon 10:00:00
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National Trust (ナショナル・トラスト)のHam House(ハム・ハウス)のイメージの2回目を。


Ham House
Long Gallery(ロング・ギャラリー)に隣接するこの小部屋は、
緑の間、とか何とか呼ばれていたように思うけれど、定かではない。
絵画の小品やミニチュアが展示されている。

Ham House
その上には天井画。
イタリアならさしずめフレスコ画なところだけれど、
これは確か油彩だったと思う。

Ham House
ミニチュア絵画は水彩で描かれていることが多いので、
光は退色の原因になるので大敵。
普段はカーテンの下に隠されている。
真ん中のエリザベスI世のミニチュアは、
Nicholas Hilliard(ニコラス・ヒリヤード)の手になるもの。
こういったミニチュアは、本来はこんなふうに
壁に展示されるものではなくて、
ロングギャラリーのキャビネットの中に、収納展示されていることがもっぱら。
そのキャビネットを仰々しく開けては、
「うちの曽祖父がエリザベスI世から賜ったミニチュアで・・・云々」と、
客人に自慢したりするためのもの。

Ham House
これもまたロング・ギャラリーに隣接する、ライブラリー。

Ham House
右端に見えるのは、地球儀と天球儀。

Ham House
天球儀の方は、キャップを被っている。
地球儀や天球儀に、当時こんなカヴァーを掛けていた、と始めた知った。
白/青のパッチは、気温か湿度を観測している、
ナショナルトラスト以降のもの。

Ham House
暖炉スクリーンにも地図。
描かれた18世紀は、英国とフランスは敵対していたので、
イギリスは大きく、フランスは小さく、
これみよがしに事実を歪曲して描かれている・・・とかいうはなし。

Ham House
別の部屋に移動する前に、もう一度
ロング・ギャラリーを横切る。

Ham House
スツールのカヴァーが、1960年代モダンな感じ、と思ったけれど
れっきとした18世紀なんだそう。
確かに全体を見たら、バロックなスクロールではあるが・・・。

Ham House
隣の部屋は、シノワズリの間。
というか・・・日本の仏間な印象。

Ham House

Ham House
タペストリーの刺繍が見事。

Ham House
そのまた隣に続いている部屋。
なんと呼ばれているか・・・はもう判らなくなってしまった。

Ham House

Ham House

Ham House
その先の小さな赤い小部屋は、
誰だったか女王が滞在したとかいう話だったけれど、
これもまったく記憶から失念・・・・。
今、椅子の置かれているところに、豪華な天蓋付ベッドが設えれれていた。

Ham House
天井画。

Ham House
同じ部屋のスツール。

Ham House
これはまた別の部屋で、シノワズリで統一されている。

Ham House
18世紀初頭に中国から輸入されたカップ&ソーサーには、
まだ取っ手がついていない。

・・・というところで、また次回に続く。
あぁ、ハム・ハウス実に広くて、いろいろな部屋が公開されているので、
まだ、部屋の最後までも行きついてはいないのだったー。

Ham House

Ham Street, Ham, Richmond, Surrey, TW10 7RS UK

地図:

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Ham House (ハム・ハウス)-1-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-21 Fri 10:00:00
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今回は8月に訪れた、National Trust (ナショナル・トラスト)のHam House(ハム・ハウス)のイメージ、の、一回目。
この、17世紀建造の屋敷は、Richmond(リッチモンド)の街から、1.5kmほどテムズ川沿いに南に、つまり上流のKingston(キングストン)に向かって上がっていったところにある。
ウチからだとローカル・エリア、Kingstonでバスを乗り換えて、トータル40分ぐらい。
ここのフラットに引っ越す前に、しばらく北キングストンに住んでいて、そこからだとバスで15分ぐらい、なので、とても近所感覚、最寄りのナショナル・トラスト屋敷なのだった。
なのでいままで、何度も訪れているのだけれど、数年前にナショナル・トラストが、建物の中でも写真を撮ることができるように、ポリシーを変更して以来(すべてのプロパティーではなくて、所蔵品の肖像権による・・・とかいう話なので、個別に、許可されているプロパティーと、そうでないところに分かれている)、一度も行ったことがなかった。
今回はカメラ持参で、訪れることにした。

Ham House
テムズ川に面した、屋敷の正面入口。
水瓶に寄りかかって座っている彫像は、
”Old Thames”と呼ばれる、テムズ川の象徴。
川はよく女神で象徴されることが多いような気がするが、
テムズの場合は「爺様」。

Ham House
屋敷の正面にも彫像が並んでいるが、
屋敷を取り巻くレンガ壁にも彫像が並ぶ。
イタリア・ルネッサンスの影響を受けた様式。

Ham House

Ham House
ルネサンス/バロックな、ベンチの木彫。

Ham House
正面入口、

Ham House
を、入ったところのホール、

Ham House
は、吹き抜けになっていて、これは、上階から見たところ。
18世紀に大幅に改造された時に、この上階にあったダイニングルームを、
ホールの奥の部屋に移動させて、開いた部屋を、
明かり取りのために、ぶちぬいた・・・とかいう話。

Ham House
珍しいスタイルなので、反対側からも撮ってみる。
入り口ホールから、上階に上がる階段の左に小さな小部屋がある。

Ham House- Chapel
それが、チャペル。
調度品の保全のため、極端に暗く保たれている。
ハム・ハウスには何人もの(犬も含めて・・・)ゴーストが住んでいる、
という話で有名だけれど、ここのチャペルも「ホーンテッド」だそう。
まぁ、こんだけ暗く風通しが悪かったら、ゴーストもさぞかし居心地のいい事と。

Ham House
チャペルを出て階段をのぼる・・・前に、

Ham House
その階段の手摺彫刻が凝っている。

Ham House
階段の下にトイレがある。
これまた古風なベンチ式で、左側に付いているハンドルを
引っ張りあげて水を流す方式。
現在は展示目的で公開されているだけなので、
残念ながら、すわり心地、使い心地は確かめられない。
ブルー・ホワイトの便器が、用途にはおしゃれすぎ・・・。

Ham House
これは上階の部分の階段。
で、この「4段目」がホーンテッドという話。
ここを通った時に、なにものかの気配を感じる・・・んだとか。
何度も通って、写真までとっても、真っ昼間に、
無神経極まりない私には、何の気配もないのだった。

Ham House
階段から部屋への入り口上部の彫像達。

Ham House
階段から見たノット・ガーデン。
ここのイメージは、またのちほど。

Ham House
象牙のキャビネットの間、と呼ばれる部屋。
タペストリー保全のために暗く保たれている部屋で、
その象牙キャビネットの白さが目を引く。

Ham House
特技・ローライト手持ち撮影の本領発揮^^。
この部屋を抜けると・・・、

Ham House
この屋敷の一番印象的な部屋、Long Gallery(ロング・ギャラリー)に出る。

Ham House
ロング・ギャラリーというのは、イギリスでは16世紀後半~17世紀の大屋敷によくある部屋で、
長いギャラリールームに、一族の肖像画や、自慢の調度品が展示されている。
客人をこの部屋に案内して、一族自慢、調度品自慢をしたり・・・、
単に、その昔の天候の悪いイギリスで、秋冬の運動不足解消に、
ここを歩くのだ・・・とかいわれている。
それではまるで、ゴージャス系ジムではないか・・・。

Ham House
お見事なインレイのキャビネット。多分イタリア製。

Ham House
このキャビネットは日本製の漆キャビネットが、
当時の日本の数少ない交易国、オランダ経由で入ってきたもの。
床座りしないヨーロッパの目線に合わせて、
オランダで「ど」ゴージャスな台座に設置される。
こういう例は、バロック屋敷でよく見かける。
漆キャビネット自体が、日本製のものと、
中国・東南アジア製のものと。どちらも流通していた。
元芸大漆工芸科としては、日本製か、中国製かの
スポット・オン・ゲームを一人でやっている(笑)。


まだまだ、写真はたくさんあるので、話は延々と続きますよ。 
今日のところは、これぐらいで。


Ham House

Ham Street, Ham, Richmond, Surrey, TW10 7RS UK

地図:

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Canal to Londonfield Walk - 運河から、ロンドンフィールドへ散策

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-17 Mon 10:00:00
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前回の続きで、今回は運河から上がってきて、Broadway Market(ブロードウェイ・マーケット)をぬけて、Londonfield(ロンドンフィールド)の公園に至るイメージを。

Canal Walk
カナルのCoot(クート)一家を見送って、
橋の横の階段を登って行くと、

Broadway Market
Broadway Market(ブロードウェイ・マーケット)の通りに出る。
ここは土曜日だと、文字通りマーケットが大盛況だそう。
残念ながら、今日日曜日はマーケット日ではないのだった。

Broadway Market
それでもお店はどこもオープンで、賑わっている。

Broadway Market
レトロなフルーツ屋。

London Fields
北に向かって通り突っ切ると、その先はロンドンフィールドの公園。

London Fields
夏日そのままのいいお天気なので、

London Fields
公園でピクニック。

London Fields
ピクニックのみならず、この一角は「バーベキュー・エリア」と表示されていて、バーベキューもOK。
(ふつーは、公園で火を使うことは禁止されている・・・と思う、ウチの近所は)
「パッピーバースデー」を歌っていたので、野外バースデー・パーティーのよう。

London Fields
ワイルドフラワーを植え込んだエリアがあって、
ナチュラルで、とてもいい感じ。

London Fields

London Fields
ロンドンの街中とはとても思えない風景。

London Fields
ちょうどコスモスが満開。

London Fields

London Fields

London Fields

London Fields
花の写真を撮っていたら、子犬が飛び出してきた。

London Fields
跳ねまわっていたけれど、ようやくお母さんに回収される。

London Fields
野草のエリアの奥ではクリケットの試合。

London Fields
とても和める、日曜の一日だった。



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Canal Walk - 運河沿いの散策

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-14 Fri 10:00:00
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ようやく標本箱は、ロンドンに戻ってきて、しかし時間は少しさかのぼって、9月の初旬の日曜日。
ロンドンのAngel(エンジェル)のあたりから、Regent Canal(リ-ジェント運河)沿いに、Hackney(ハックニー)のLondon Field(ロンドンフィールド公園)のあたりまで、ぶらぶら散策してみた時のイメージを。
私は「西の中年」なので、今どきトレンディな東ロンドンのことは、取引先のあるSpitalfields(スピタルフィールズ)以外、殆ど知らない。 たまたま知人に誘われて、あまりにもいいお天気だったこともあって、初めて出かけてみることにしたのだった。

Cafe - Upper Street, Islington
最初はIslington、Upper Streetのカフェでブランチ。
そのあと、エンジェル駅近くのカナル・ウォークの入口に向かう。

Canal Festival - Angel
カナル・ウォークの入口あたりはえらい人混みと、
屋台がいくつか、ストリート・ミュージシャンも演奏中。
偶然知らずにAngel Canal Festival
(エンジェル・カナル・フェスティヴァル)に、出くわしてしまった。

Canal Festival - Angel
カナル沿いでも、モリス・ダンサーズが演奏中。

Canal Festival - Angel
トール・ペインティングのスタンド。
カナルといえば、ナローボート(カナル用の細長いボート)、
ナローボートといえば、カントリー・スタイルの、
トール・ペインティングがよく似合っている。
ハンドペイントものにソフト・ポイントのある私
も思わずジャグを買ってしまった。

Canal Festival - Angel
右に連なって停められているのがナローボート。
で、なにが煙っているかというと・・・、

Canal Festival - Angel
その対岸のバーベキュー大会。

Canal Walk
対岸の倉庫から改装転用の住居、か、オフィス。
貨物積み下ろし用のクレーンが残っていて、
そこに(見えにくいけれど)シャンデリアが下がっている。

Canal Festival - Angel
ナローボートの列と、先ほどのモリスダンサーズのおじさんと犬。

Canal Walk
これは観光用に運行されていたボート。

Canal Walk
細長いボートの中には、ベッド、シャワー・トイレ、キッチンが付いていて、
中で生活できるようにできている。

Canal Walk
道路の下をくぐって、運河沿いの小道は延々続く。
元々はこの運河沿いの小道を、馬がボートをロープで曳いて通っていた。
なので、大抵運河や川にはそれに沿った小道が残っているもの。
70-80年代頃には、荒廃してしまっていたが、
イースト・ロンドン再開発に伴って、遊歩道として整備されて現在に至る。

Canal Walk
周りは現在はトレンディなアパートメントだけれど、
元々は、運河沿いの倉庫だったもの。
倉庫コンヴァーション(転用改装)というのは、
テムズ川沿いで大成功して、どんどん運河沿いにも広まってきている。

Canal Walk

Canal Walk
そして、新建築もいろいろ。

Canal Walk
今年は記録的に温かい秋だった。
この時は9月なのに、夏そのままの、いいお天気。

Canal Walk
また道路の下をくぐって、どんどん東へ歩く。

Canal Walk
この辺りは、オーヴァーグラウンド線のHaggerston(ハガストン)駅の近く。
カナル沿いに、カフェやパブがオープンしている。

Canal Walk

Canal Walk

Canal Walk

Canal Walk
Kingsland Basin (キングスランド・ベイスン)と呼ばれる、ボートの停泊地。

Canal Walk
先に見えるグリーンの橋の下をくぐって、
その次の端のところで地上に上がると、Broadway Market
(ブロードウエィ・マーケット)に出る。

それから先は・・・、次回に話は続きますよ^^。


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Black cat collection release - 黒猫小物コレクション、ジェオグラフィカにて展示販売

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-10 Mon 10:00:00
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今回は、身の回りのニュース。
UKに移住して15年来コレクションしていた黒猫小物の話は、4年前の標本箱の<このページ>と<このページ>にエントリーしたことがある。 あれからずいぶん経って、とにかく狭いフラットの中のスペースの問題で、ムキになって集めていた200位上のアイテムから、約半分の100アイテムの「お気に入り」を絞り込んで、残りの半分はローカルのチャリティー・ショップに持ち込んだ。
段ボール箱一杯分を持ち込んでくれた、配偶者氏が聞きかじったところによると、チャリティーショップでは100アイテム以上のコレクションなのでバラ売りはせず、「コレクション一式」でオークションにエントリーする、と、とても喜んでもらえたそう。 これが約1年以上前の話。
それから、またまた時間は経って、ここのところ、自分内「新制作プロジェクト」がもりあがってきている(またこの話は、実現してきたら、いつかご紹介することに^^)。 しかし、その作品を展示保管するスペースが、どうやっても見つからない。 そこでついに、「集めること」より、「創ること」に優先順位が付いて、黒猫小物を一斉放出する気になった。
最初はロンドン内~近郊のオークション・ハウスに、持ち込めるか問い合わせてみるつもりだった(この「お気に入り」部は、ちょっとした値打ちものも含まれているので・・・)。 そこにちょうど、先日東京から「隊長」こと、ライター兼アンティーク・ディラーの由美さんがロンドン入り。 彼女のべべズ・アンティーク経由で、東京・目黒のジェオグラフィカにて、展示販売してもらえることに話がまとまった。
ジェオグラフィカさんの「べべズ・アンティークス」スペースでは、Kotomiジュエリーも展示販売中なので、黒猫達も寂しくなかろうかと(笑)。
そのリスティングのために、簡単なスナップショットだけれど、全アイテム一つ一つを撮影したので、そのイメージをコラージュでご紹介することに。


15710259086_52dd1dc53a_o
ぬいぐるみ部パート1。
アンティークというよりはヴィンテージ、1950~70年代のものかと。
一番下の3つ、びっくりして背中を曲げてる子達はドイツのSteiff(スタイフ)製。

My black cats collection
ぬいぐるみ部パート2。
上段左から2つ目の子が、一番古くて、多分20世紀初頭。
下段一番左の赤い靴を履いた子は、ドイツのKersa(カルサ)製。

My black cats collection
この子達は陶器製。
中央のしっぽのないマンクス猫はヴィクトリアン、と、思われる。
ヴィクトリアン末期から、1950年代頃まで、
黒猫グッズが「幸運」のマスコットとして、イギリスで人気があった。
とりわけ、第一時世界大戦後の1920年代が、
その人気のピークだったと言われている。
なので、この猫達もその当時のものだったかもしれない。

My black cats collection
同じく陶器製で、この首の長い猫のモチーフは、
北フランスで、イギリス市場用に生産されていた、
という話を聞いたことがある。

My black cats collection
様々な年代、サイズの陶器製。

My black cats collection
この子達も陶器製。
下段左から2つ目は、頭に穴が開いていて、パイを焼くときに、
空気抜きに使うpie chimney(パイ・チムニー)になっている。

My black cats collection
大英博物館の地元だけあって、何かと手に入りやすい、
エジプト猫のリプロ達。
軟石を彫ったものやら、ブロンズ製、石粉樹脂製など、いろいろ。

My black cats collection
ちょっとキッチュな子達。
幾つかは石膏製に着彩した、ヴィンテージの観光地土産物。
しっぽをぴんと上げている子達は、3cm程度の初期プラスチックのアメリカ製。
マシンから転がり出てくる「ガムボール」についてくるオマケ、とのこと。
中段右端はメジャーになっている。これは現在でも作られているかも?
右下端は木製のソルト・ペッパー、アメリカ製・・・だったと思う。
小さな子達が木のミニ棚に入っているのは、私が適当に詰めたもの。
これ、もしかすると、べべズ・アンティークス社長こと、
由美さんのダンナ様が、先物取り込みしてしまうかも・・・、
とは、由美さん談。

My black cats collection
この子達は、石彫のもの、石粉樹脂製のもの。
左端の列中2つは黒曜石を彫ったもの。

My black cats collection
この子達はブローチ等のファッション・アクセサリー。
中列下は、エナメル製の猫の背中が開いて、中に小さな猫のペンダントが入っている。
左列中のダブルピンブローチは、シルバースミス、
Carol Mather(キャロル・メイザー)さんに頼んで、
彼女の「猫」のブローチを特別に黒く燻してもらった、銀製。
その下は、マン島のおみやげピンブローチ。

My black cats collection
おもちゃ部。
左一番上の子はプラ製で、首がユラユラ動く。
上段左から3つ目は・・・これはもしかして、シルバニアファミリーの一員???
黒猫なんていたのかと思って調べてみたら、いた・・。<このサーチ
耳の色が違うんだけどな・・・。
もしかしたら、日本製エポック社かも???

Odd not-so-black cats
黒猫コレクション・・・とかいっておいて、あまり黒猫でない子達、
も、便乗して日本に向かった。

My black cat collection... full line-up!!
これは全盛期最大人口(猫口)時のコレクション(2009年)。

Black cats soft toy section

Black cats
Good Luck(幸運)を祈る、送る、マスコットとしてイギリスに集まって、
いま、日本に「幸」を届けに到着。

チャンスがあれば、ぜひ店頭でご覧ください。


ジェオグラフィカ
〒153-0065 東京都目黒区中町1-25-20
Open: 午前11時~午後8時

地図:

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ノルマンディー、ヴィンテージ写真を、デジタル化。

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-07 Fri 10:00:00
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前回で、この夏のノルマンディー(一部ブリタニー)ホリデーの話は終わったのだけれど、今回は番外編。
例のBriouze(ブリウーズ)村の月曜市<標本箱はこのページ>にまた翌週、ペーターおじさんとDanaさんが出かけていった。 私はというと、この前日からお腹をこわしていて、アネックスで暖かくして、おとなしくしていることにしたのだった。 そのときにPおじさんが、例の月曜だけオープンのブロカン屋で、ヴィンテージ写真のネガ・フィルムのパケットをおみやげに買ってきてくれた。 最初はただ光にかざして見ていただけなのだけれど、もしかして・・・と思いついて、スキャナーでデジタル化して取り込み、Photoshopで反転・調整してみたら・・・、意外とちゃんと見えるものになった。 そのイメージを、いろいろと。


Monsieur Dumaine's photograph
写真屋さんは、この前フランソワーズと出かけた時に、
近くで灯油を買った町La Ferté-Macéにあったもののようで、
このアールデコ風のドレスから、20~30年代ごろかと想像がつく。

Monsieur Dumaine's photograph
パケットの裏側はこんなふう。
この写真を撮って、現像・プリントを発注したのは、
Monsieur Dumaine(ムッシュー・デュメン)だとわかる。
9.6フラン、7フランをそれぞれに支払っているものと。
価格価値はまったく想像がつかないけれど、
当時としては、けして安いものではなかったはず?

Monsieur Dumaine's photograph
中身はこんな感じで、Kodakフィルムの何版というのか、
フィルムカメラのことは、まったく知らないのでなんとも言えないけれど、
それぞれの写真の画面のサイズは4.2x6.3cm、
フィルム自体の幅が4.5cmというしろもの。
現像所はArgentan(アージェンタン)の町にあったよう。
上の写真の左のパケットには、
田舎町のお祭りのパレードと思われるものを中心に、24枚の判別可能なネガが、
右のパケットには、軍の対空砲火銃を写したネガ1枚と、
後は3枚の判別不可の、ネガが入っていただけ。
多分うまく撮れた分は、プリントと一緒にネガも保存しておいて、
その残りなのかもしれない。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

左はお祭りパレードをリードする、多分、村長夫妻。
右の写真の枠外に日付が記されていて、
1925年9月6日に現像されたものとわかる。
9月のはじめには特に「祭日」はないので、
これが何のパレードなのか、ちょっと想像がつかない。
天気が悪そうで、右の写真では傘が少し写っている。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

フィルムのツヤで表裏を判別したつもりだけれど、
パレードの向きが逆になってる(?)のは
表裏間違えたのも、あったかも?(笑)。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

左でフロートを曳いている2頭の馬は、
がっちりとしていて、明らかに農耕馬。
右のパン屋の小僧さん達の後ろの・・・、
モアイのパン屋(?)が不気味。
ネガを透かして見てた時は心霊写真かと思ったよ。(笑)。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

小さなフロートを、引っ張って歩くおじさん。
右ではシードルを飲んでいる?


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

右のフロートの後ろを歩いている人は、
中世の仮装をしているよう。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph




Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph



Monsieur Dumaine's photograph
この写真で、パレードの写真はおしまい。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

ここからは、ポートレートの写真。
アールデコ、ちょっと田舎風・・・なファッションの、お嬢さん。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

職場で同僚を撮った???のかも。
室内なので、ちょっとブレてる。
左の男の子(見習い君?)のスタイルがレトロ。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

一体何の職場なんだろうか、興味津々。
右の写真の、光の加減がとてもきれい。


Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

左の女性は、最初に出てきたカップルの人かも?

Monsieur Dumaine's photographMonsieur Dumaine's photograph

日向だと今度は露出オーヴァーで、白っぽくなってしまう。
あー、フィルム写真は難しい。

Monsieur Dumaine's photograph
これは、別の方のパケットに入っていた、唯一の識別出来る写真。
季節は冬で、広場に雪が積もっているよう。
最初タンク(戦車)かと思ったけれど、対空砲火銃・・・かと思う。
このパケットも同じ1925年頃に撮られているとしたら、
ちょうど第一次と第二次世界大戦の合間、
つかの間、ヨーロッパが静かだった頃なので、
これは何かの演習なのかも? すべて、想像。


見ず知らず、言葉も通じないデュメン氏の暮らしの一部を、
後世にちらっと垣間見た、不思議な経験。
もし、100年、いやもっと先まで、インターネットが存在するとしたら、
たまたま、私のFlickr写真に辿り着いた人は、
こんな風に感じるのだろうか・・・?なんて、想像してみたりするのだった。


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Thierry(ティエリー)とドライヴ -最終回-  海に向かって走れ。

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-04 Tue 10:00:00
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ティエリーおじさんとの、筋トレ・ドライヴも佳境に入ってきて・・・、7時前になって「海を見たい!!」とティエリーの主張。
「え?Saint-Suliac(サン・シューリアク)で見たじゃない?」と、Danaさんと私。
テ:「あれはランス川であって、海ではないのだよっ。」
D+私:「はぁ、今から・・・?」
最後の部分はティエリーの耳には認識されておらず、再び・・・Go West(西に向かう)。
ともあれ、その時はまず北上して、海辺のリゾート街Dinard(ディナー)に向かう話だった。それだと、5kmほど北上して、ランス川河口のダムで川を越えて、すぐその先。 それに、瀟洒なリゾート街Dinard(ディナー)なら、きっと美味しいレストランでもあるに違いない・・・というのが、充分「普通」の私達のヨミ。 そんな「普通」がティエリーに通用する由もないことは、まだあまり認識できていなかった・・・、そして、出発。

Drive through Dinard
たどり着いたディナーのはずれの海岸線。
ランス川河口対岸のSt-Malo(サン・マロ)の南側に建つ
Solidor Tower(ソリドー塔)の眺め。

Drive through Dinard
川沿いから丘の上にかけて、大きな屋敷が立ち並ぶ。
城壁に囲まれたサン・マロ内は敷地が狭いので、
裕福なサン・マロ商人は、城壁の外、ランス川沿いに、
大型の別宅を建てたのだそう。

Drive through Dinard
半島上に突き出すディナーの岬の反対側に回りこむ。
すると、ここはもう川ではなくて、れっきとした「海」。
じゃあ、海岸に降りてみて、それで食事かな・・・などと考えていたら、
どこを回っても駐車スペースがない。
ホリデー・シーズンのリゾート街の夕食時、駐車なんて出来たものではない。
やむなく・・・ディナーの街では下車できず、そのまま西に走り続けることになる。

Drive through Dinard
そろそろ夏の日差しも黄昏れてきた感じ・・・。

Dinard to Saint-Briac-sur-Mer
海岸沿いに広がるゴルフ場を横に見ながら、
隣町Saint-Briac-sur-Mer
(サン・ブリアック・シュル・メール=海のサン・ブリアック)に向かうことに。
ここはアーティスト系の人達が移り住んできた町で、
なかなかいい感じ、そして、ディナーほど高級・観光化してないとのこと。

Saint-Briac-sur-Mer
そして、ここが、サン・ブリアック。

Saint-Briac-sur-Mer
左側に見えるのは、半島状に繋がった島で、
Château du Nessay(シャトー・ドゥ・ネッセ)という屋敷が建っている。

そして、この見晴らしのいい町外れに車を停めた。
その前に、2-3件ビストロ(?)と思しきものあり、
なのだけれど、どこもピーク時でかなり混んでいる様子。
「町の中心まで行ってみようか。」とティエリー。
てっきり、町の中心=もっと店やカフェ/ビストロがあるので、
そう言っていると思い込んだ私達、それに賛成。
で、歩き始める。

Saint-Briac-sur-Mer
途中、もう閉まっているヴィンテージ屋を覗いたりしながら。

Saint-Briac-sur-Mer
ティエリーも道はうろ覚えなので、
地元の人に尋ねながら、タウンセンターへ向かう。
が・・・、どんどん住宅地化して、繁華街とは程遠いものになっていく。

Saint-Briac-sur-Mer
一体どこへ向かっていることやら。

Saint-Briac-sur-Mer
歩くこと15分ばかり。
テ:「あぁ、ここが街の中心の教会だよ^^。」
げ、ビストロは?カフェは?

Saint-Briac-sur-Mer
せっかくだから、写真は撮るけど、
「だから、晩ごはんはっ!?」

Saint-Briac-sur-Mer
そこで初めて、我に返ったティエリー、
教会の横を抜けて、表通りに出てくる。
店数件と銀行があるのみ。
店じまいを始めている肉屋デリを見つけて、究極の選択に迫られる。
1/ここのデリでなにか買って、駐車場近くの見晴らしのいい公園で食べる。
2/15分歩いて戻って、駐車場近くのカフェ・ビストロに入る。
そしてこの段階で、8時過ぎ。
結局ビストロでオーダーして待って・・・の時間が煩わしくなって、
1のデリ案に決定。
とにかく食べるものを見繕い、もう一度駐車場へと戻っていく。

Saint-Briac-sur-Mer
さすがフレンチ・デリ、食べ物は美味しくて、
そして公園から、ちょうど見事な夕焼けが見える。

Saint-Briac-sur-Mer

Saint-Briac-sur-Mer

Saint-Briac-sur-Mer

Saint-Briac-sur-Mer
結局なんというか、この夕焼けを撮るために、
ティエリーに引っ張り回されていたのかい・・・と思ったりもする。

さて、この段階で9時。
ここから、の帰路はもう真っ暗で、ル・シャトーまで120km。
ドライヴァーのティエリーが一番疲れるだろうに・・・
と、思うけれど、ドライヴ好きなティエリーは意外とタフ。
2時間半で走破して、ル・シャトーに帰り着いたのは11時半。
今日のうちに帰れないかと思ったよ・・・。
そこからまた、車を乗り換えて、
20km先の自分のコテージに帰っていくティエリー氏。
楽しかったけれど、来年も、もしドライヴに誘われたら、
事前にDanaさんと私で、
リサーチ+プランを立てようと誓い合ったのだった(笑)。


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Thierry(ティエリー)とドライヴ -4- Saint-Suliac(サン・シューリアク)村

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-11-01 Sat 10:00:00
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ティエリーおじさんとの、筋トレ・ドライヴは続く・・・。
前回のChâteau de la Rouërie(シャトー・ドゥ・ラ・ルエリ)を後にしたのが、午後5時。いくら夏の日は長いといっても、ル・シャトーからの走行距離70キロ近く、「普通」そろそろ一日の終りというので、帰ることを考える・・・と思う。 しかし、ティエリー氏に「普通」が通用すると思ったら大間違い。 そりゃーまぁ、そもそもフランスの美しい村ベストなんとかに入っている、Saint-Suliac(サン・シューリアク)村を見たい、と最初にいってたのは私達だけれど・・・。 そこで、私達の期待を叶えるべく、再び、Go West、西へと車を走らせるのだった。

Saint-Suliac, Brittany
約40キロ西に走って、Rance(ランス)川河口近くの村、
Saint-Suliac(サン・シューリアク)到着。
村外れの駐車場に車を入れて、そこから村の中心向かって歩く。

Saint-Suliac, Brittany
途中の小道から川が見える。
そもそもは漁村だったところが、
今はヨットやクルーザーが停泊する、リゾート村として人気。
どことなく、「瀬戸内海」な印象なんだけれど・・・(笑)。

Saint-Suliac, Brittany
村、隅々までフォトジェニックに出来ている。

Saint-Suliac, Brittany

Saint-Suliac, Brittany
小道を抜けて、まず教会に向かう。

Saint-Suliac, Brittany
入口の彫刻から、これはかなり古いと思ったら、やっぱり13世紀。
右端の彫刻は19世紀に補修されたもの、だそうで、雰囲気が違う。
村自体6世紀にウェールズ公Suliauが、
この地に修道院を築いたのが始まりとされているが、
村の大半の建物は、14-15世紀のものとのこと。

Saint-Suliac, Brittany
教会の中。

Saint-Suliac, Brittany
漁村だけあって、嵐からの救済が最重要事だったのだろう、
幼子キリストの差し出す縁で救われるの図。
これは、典型的な19世紀の彫刻。

Saint-Suliac, Brittany
エレガントな聖マイケル。

Saint-Suliac, Brittany
この聖母子は古い・・・、14世紀頃だろうか?

Saint-Suliac, Brittany
教会を出て、再び川に向かって降りていく。

Saint-Suliac, Brittany
ノルマンディー内陸部のル・シャトーから来ると、
海岸に近いこの村の気候はマイルドに感じる。
それでも、泳ぐ人を見ると「寒くないのかな」と思ってしまう。

Saint-Suliac, Brittany

Saint-Suliac, Brittany
丘の上の聖母子像。教会の中の彫刻の背景にも描かれていた。

Saint-Suliac, Brittany
川辺の家の前でまったりしていた、ハンサムな猫。
とにかくデカイ。
Danaさんによると、これはMaine Coon(メイン・クーン)だそう。

Saint-Suliac, Brittany
そして、村のメイン・ストリートを登っていく。

Saint-Suliac, Brittany

Saint-Suliac, Brittany

Saint-Suliac, Brittany

Saint-Suliac, Brittany
あぁ、もう、この漁網の演出、やり過ぎにかわいい(笑)。

Saint-Suliac, Brittany
ティエリーの話によると、この村がずっとこんなふうに美しかったのかというと、
そうではないそうで、20世紀中頃には過疎化して荒れ果てていたところを、
60-70年代にかけて再開発が企画されて、
現在の「美しい村」が創りあげられたのだそう。

Saint-Suliac, Brittany
こんなテイストフルな再開発、UKでもやっていただきたいもの。


さて・・・次回は筋トレ・ドライヴの最終回、「海に向かって走れ」編。
オマケは今までの経路、By Danaさん画。
Travel Journal
左のページの、Saint-Suliac(サン・シューリアク)まで、So far。
もうすぐ7時だぞーっ(笑)。
















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