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2016年07月 Archive

Le Chateau(ル・シャトー)滞在中

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2016-07-29 Fri 15:48:11
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一昨日の朝、ロンドンから出発して、その夜にはル・シャトーに到着。 夏恒例のノルマンディーホリデーを満喫中。
今回レンタルしたMyWebspotのmifiも、まずまずのスピードで機能しているので、田舎暮らしの合間に、標本箱ブログの更新をば。



St. Pancras station - Heading to Paris
旅はまずロンドン、セント・パンクラスの駅から始まる。
ここで、ホリデー相棒のDanaさんと待ち合わせ。
フォートナム&メイソンで、Pおじさんに定番おみやげの、
チョコ・ロソス・ビスケットを買って、時間があまったのでお茶を。

Through Paris on a taxi
次のシーンはすでにパリ。
ノード駅から、Pおじさんの最寄りの駅Flers(フレア)へのターミナル駅、
Montparnase(モンパルナス)駅に向かう、タクシーの中より。
ドライヴァーによって、採るルートが違うけれど、
今回はパリのど真ん中、ルーブル前を突っ切って、
Pont Royalでセーヌを渡る。
Taxiだと30分見ておくと、まず大丈夫。
コスト的には道の混み具合にもよるけれど、€20-30ぐらい。

まず、モンパルナス1駅のPaulで、ランチと夕食を仕入れて、
ムーヴィングウォークを乗り継いで、3駅に向かう。
そこから、Granville(グランヴィル)行きに乗り込んで、
2時間30分ほどで、Flers(フレア)に到着。

迎えに来てくれていたおじさんの車に乗り込む。

Le Chateau - approach
敷地の入り口の並木道を抜けて、ル・シャトー到着。
いつもこのあたりで、時間感覚がおかしくなって、
何かと忙しい日常生活の時間軸が別物になる。
これを「竜宮城効果」と名付けている。
さぁ、これからがホリデー時間モードの始まり。

Staying in the annex
私たちのホリデー中の家、Annex。
テラス側から見たところ。

Staying in the annex
一階がリビング・ダイニングにキッチンとシャワー・トイレ、
吹き抜けになった二階にベッドが置かれている。
もうすっかり荷物を広げて、くつろぎきっている2日目。

Staying in the annex
いつもお見事な、Pおじさんのフラワーアレンジメント。
庭で咲いている花や実を組み合わせて、
造形的で甘すぎないテイストはさすがのもの。

Annex - shadow on the wall
アレンジメントの影が白い壁に揺れている。

Staying in the annex
アネックスのキッチンの窓から見える、
ジャパニーズ・ラズベリー(エビガライチゴ)の茂み。
今日ぐらいからどんどん熟してきたので、食べ放題。

今年は、春の天候が悪かった影響で、
小麦も飼料用のトウモロコシも見るからに不作。
リンゴ、チェリーも不作。
一方レッド・カラントは例年以上に実っているのだそう。
毎年、作物の状況は違っている。

Staying in the annex
ウェリーズ(ゴム長靴)持参、レインジャケット持参で、
すっかり、田舎モードに適応。

Le Chateau - garden
満開のゼラニウム越しに、ル・シャトー。

Poesje the cat, real lord of the chateau.
いつもゴキゲンのプシャーに再会。

Le Chateau - Garden
アネックスに活けられていたアジサイは、
隣のバーン(納屋)の前で今年も満開の株から。

Le Chateau - Garden


Le Chateau - Garden
庭の一角がワイルドフラワー・ガーデンになっている。
昨日は、ここの石敷きパッセージを掃いたり、
庭の植え込みをトリミングした切ガラを集めて、
焚火で処分する庭の大掃除のお手伝い。
それというのも、昨日の夕方、地域の観光局主催の、
オープン・スタジオ・イベントがあって、
25人ぐらいのヴィジターが、ル・シャトー内部や庭を見学に来たので。

Le Chateau, Peter Gabrielse's home
エキジビション・ルームもすっきり掃除されている。


材料達もさりげなくキレイに、ディスプレイされていたりする。

Le Chateau, Peter Gabrielse's home
入り口にヴィジターの人たちが集合してきたので、
関係者でない私はアネックスに退散。

Le Chateau, Peter Gabrielse's home
私たちの通用口、ル・シャトー勝手口。
これから、毎日ここからル・シャトーに通う日々が始まる。




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Reliquary(レリカリー)オブジェ・シリーズ- 2016

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あ"~、途中まで書いて「下書き」してたつもりが、なぜだか「公開」になってた・・・。やっとちゃんと、書き終わらせたですよ。

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今年前半なんだか、雑用まみれで忙しくて、なかなか「自由制作」の時間がとれなかったのだけれど、ホリデー前の2-3週間を費やして、件の「内なるシュヴァル」症候群発症。かなり無意味なものを、ボツボツ造りたくなってしまう。
なにしろ、アムスやブラッセル、ノルマンディーでいろいろ材料的なるモノを仕込みしてきているので、材料のまま積んどくのもナンだし、できてきましたよ、Reliquary(レリカリー=聖遺物)シリーズの新作。
多分・・・年に一度しか、まとめて制作するチャンスがないと思うので、今回のは2016年版ということに。
そのシーズンは、夏が中々具合がヨロシイ。塗料や、ボトルの中の小物たちを固定している、某ミネラルの乾きが格段にいいので。
これからも、夏の年中行事になる・・・かも?


Relic-66, 62, 65
Relic-66, 62, 65
Relic-66 £145 (115 x 60 x 60 mm)
Relic-62 £145 (190 x 65 x 55 mm)
Relic-65 £120 (160 x 80 x 80 mm)

リサイクルガラスで作られた小さなボトルは、アムステルダムより。
メタルのベースは、ブラッセルののみの市、
トップのサンゴたちは、メヘレンの石屋さん、
シェルの中の、70年代プラスチックのマリアかあさまは、
ノルマンディーのブロカン市でゲットしたものに、
少しペイントを加えた。
・・・とまぁ、去年から今年にかけてウロウロしたのは、
ことごとく、こーいうオブジェになるための材料を、
回収して回っていた・・・というか、
リクルートして回っていたというか・・・。

Relic-62 -detail
Relic-62
マリアかあさまクローズアップ。
後ろに適当にリーフ・サンゴをくっつけたら、
なんとなくハート型になって、愛らしいことに。

Relic-65 detail
Relic-65
2つ上の写真の右側、ピンクのサンゴのレリカリー、
ボトルのクローズアップ。

Relic-65, 60, 58
Relic-65, 60, 58
Relic-65 £145 (160 x 80 x 80 mm)
Relic-60 £160 (230 x 95 x 95 mm)
Relic-58 £160 (180 x 80 x 70 mm)

左右のボトルはアムスより、
中央のヴィンテージ薬品ジャーっぽいものは、アントワープ。
その中にはやはり、70年代ヴィンテージの、マリアかあさま。

Relic-58 detail
Relic-58
右のグラスジャーの中のクローズアップ。
サンゴやら、パールやら、
錬金術師のような王様(?)を描いたカードやら。

Relic-66, 55, 64
Relic-66, 55, 64
Relic-66 £145 (115 x 60 x 60 mm)
Relic-55 £230 (260 x 100 x 100 mm)
Relic-64 £150 (180 x 60 x 55 mm)

真ん中のトップのクロスは、ポリマークレーで作ったもの。
中心は、インド製で、魚の刻まれたグリーン・フローライト。
パールとロック・クオーツが取り囲んでいる。
右のRelic-64のトップは、サンゴに見えるけれど、
これはカルサイトの結晶体、同じくメヘレンの石屋さんより。

Relic-55 detail
Relic-55
上の写真真ん中の、Relic-55のクローズアップ。
リサイクルグラスなので、気泡が混じっていて、
それが古代ガラスのような味わい。
サンゴ2種と呪文(ウソ・・・笑)、スモーキークオーツの
薄片を貼り合わせて、木のようにしたものやら・・・。

Relic-61, 59, 60
Relic-61, 59, 60
Relic-61 £155 (200 x 80 x 80 mm)
Relic-59 £130 (240 x 60 x 50 mm)
Relic-60 £160 (230 x 95 x 95 mm)

マリア母様シリーズ。
左Relic-61のトップは、アラゴナイト結晶体、メヘレンの石屋さんで遭遇。
ボトルはアントワープ、中の70年代フィギア・マリア母様は、
ノルマンディーののみの市より。
真ん中のフィギアのガラス・ボトルは、
ルルドの聖水が入っていたもの。
ノルマンディーのブロカンで、昨年入手。
アフォフィライト結晶を真ん中に置いた、パールのクラウンを着けた。
この、アフォフィライト結晶、どの角度から見ても、
不思議なほど輝いて見える。
そういえば、左右のヴィンテージ・プラ・フィギアのマリア母様達、
どちらも「夜光性」の素材が入っているようで、
暗闇では微かにグリーンに浮かび上がって見える。

Relic-59 detail
Relic-59
その、アフォフィライト結晶のクラウン。
ボトルの中には、サンゴやら、パールやら、
フェザーが封じ込められている。

Relic-51, 44
Relic-51, 44
Relic-51 £150 (230 x 90 x 90 mm)
Relic-44 £135 (230 x 65 x 65 mm)

ブレッシング・ハンド(祝福の手)2種。
どちらもハンドは、自分で原型をおこして、
ポリマークレイに型取りしたもの。
左Relic-51のボトルも、アムスのリサイクル・ガラス・ジャーで、
中ではスモーキークオーツの薄片が、
育っている・・・ように見える。
右Relic-44は、実は2015年夏のロット。
なーんとなく、手首が寂しかったので、
パールのブレスレットを着けて、新たに撮影しなおした。
このガラス容器は、壊れたオイルランプのホヤをリサイクルしたもの。
ビーチグラスやら、パールやら、クオーツが生えている。

Relic-51 detail
Relic-51
クローズアップ。
スモーキークオーツ、サンゴ、フェザー、巻物、
金色のクロスは、ポリマークレー製。

Relic-44 detail
Relic-44
クローズアップ。
これがその、ホヤのリサイクルの方。
中は、ビーチグラス、フェザー、パール、サンゴなど。

Relic-64, 53, 57
Relic-64, 53, 57
Relic-64 £150 (180 x 60 x 55 mm)
Relic-53 £175 (280 x 200 x 90 mm)
Relic-57 £130 (190 x 65 x 65 mm)
真ん中は、メヘレンでPおじさんの仕入れ便乗で入手した、
ゴシック・オーナメントが中心。
最初17世紀もの?かと思ったけれど、
切ってみたら、ソフト・ウッドだったので、
19世紀のゴシック・リヴァイヴァルのような気がする。
17世紀モノだと、ハード・ウッドなんじゃないかな?
(イギリスとコンチネンタルはまた違うような気もするし・・・)
これは今回Pおじさんの知識を借りることに。
咥えているのは、ヴィンテージのシャンデリア・クリスタルに、
自分の撮った写真を、ディカル(写し絵?)で転写したもの、
サンゴ、フェザー、パールなど。
右、Relic-57にも、ヴィンテージお守りマリア母様入り。

Relic-57 detail
Relic-57
クローズアップ。
他にも、クオーツ、サンゴ、パールなどを封入。

Relic-53
Relic-53
ゴシック・ガーゴイル君クローズアップ。

Relic-66, 54, 62
Relic-66, 54, 62
Relic-66 £145 (115 x 60 x 60 mm)
Relic-54 £120 (350 x 130 x 70 mm)
Relic-62 £160 (190 x 65 x 55 mm)
真ん中は、ガラスのヴィンテージ・パーツの中に、
スィートピーのドライフラワー花びらが封じこめられている。
その上に貝のように見えるけれど、カルセドニーの結晶体。
それを洞窟に見立てて、洞窟の聖母風に、
ヴィンテージお守りマリア母様と、苔を。
基は、メタルの小さなキャンドルスタンド。

Relic-54 detail
Relic-54
クローズアップで。

Relic-52pair, 63
Relic-63, 52(pair)
中央、Relic-63 £155 (180 x 80 x 80 mm)
後ろ、Relic-52ペア £240 ペア(220 x 50 x 50 mm)
中央前Relic-63は、ガラスのリキュールグラスと、
小さなガラス・キャンドルスタンドを組み合わせて、
中にラナンキュラスや、スートピーのドライフラワー
花びら、苔やパールを封じ込めている。
ブラッセルののみの市で入手のメタルパーツを、
モンストランス風に使って、その昔作った、
ビザンティン風天使の入ったガラスカボションや、パールで飾る。
後ろのRelic-52はペアの作品。
ここにもドライフラワーやパールが収められて、
トップはサルベージ・シャンデリア・クリスタルに、
デュカル・プリント、パールとフェザーを添えたもの。

Relic-52pair detail
Relic-52pair
ディティール。

Relic-63 detail
Relic-63
ディティール。

Relic-56, 57
Relic-56, 57
Relic-56 £145 (190 x 90 x 90 mm)
Relic-57 £130 (190 x 65 x 65 mm)
左のRelic-56のトップは、アメジスト石。
リサイクル・ガラスボトルに、樹脂製のフィギィアが入っている。

Relic-56 detail
Relic-56
ディティール。
フィギィアはギリシャ神界から、アポロ。
苔やパールに取り巻かれている。


今回はトータル16アイテムを制作。 以前に比べて、小型で中身が濃くなってきた傾向あり。なので、送りにも耐えることができるようになってきた。
秋の新作発表の頃には、同時進行でEtsyショップにデビューする・・・かも、な、予定です。
もし、気になるものがあれば、それまででもお問い合わせくださいね。
明日、27日から、8月17日まで、ノルマンディー・ホリデーでアトリエにはいませんが、メールには対応できる・・・予定なので。
希望的観測では、ブログもUPしたいのだけれど、今年はじめて使うMifiの会社なので、Netへの繋がり具合が、行ってみないことには、やってみないことには、皆目不明。
うまくいきますように・・・。

では皆さんも、楽しい夏をお過ごしくださいー。





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暑中お見舞い申し上げます。

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2016-07-23 Sat 18:25:42
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summer greetings 2016

暑中お見舞い申し上げます。

日本は梅雨明けだそうで、一段と暑いのでしょうかね?
今年も、今のところロンドンも夏日続き。
それもたぶん今日までで、
明日からまた20℃前半の気温だとか。
夏日の気分のうちに、暑中お見舞いをば。

皆さまご自愛くださいましー。

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余談・・・、やっと咲いたゼラニウム。

Geranium flower come out...at last.
私の仕事机前の、窓際ポット、
今年は配偶者氏任せにしないで、
自ら監修し、ロベリア+ラベンダー+ゼラニウムを植え込んだ。

ロベリアとラベンダーが、メキメキ成長するのに、
ゼラニウムが完全に出遅れて、
もう花もつけられないんじゃないか・・・と、案じていたところ、
やっと、ようやく花をつけ始めた。

window pot 2016
下から、5月16日(植え込み)→6月6日→7月21日。
ピンクのゼラニウムがメインのつもりだったのに、
ブルー系のロベリアとラベンダーばっかり咲いて、
寂しすぎる・・・だったのが、ようやく本来の意図通りに。
しかしまぁ、あと4日でノルマンディーに出かけてしまうので、
せっかく咲いたゼラニウムも、いまいち堪能できず・・・。
ル・シャトーでモリモリに咲いているゼラニウムの、
花ガラ摘みでもしますかね。






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Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)-3-

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Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)から、まだ引き続き。


Bern Historical Museum
ベルンの市議会場(?だったかな、そういう感じのもの)を飾っていた、
スイスの主要輸出産業だった、傭兵を描いたもの。
詳細は記録してこなかったけれど、16世紀かな?

Bern Historical Museum
左の黒熊旗を掲げるのは、ベルンの傭兵かと。

スイス傭兵(Swiss Guard)は現在でも、(多分儀仗的に?)バチカンに存在するけれど、15-18世紀ではスイスの重要な外貨獲得のための産業だった。州単位で他国と契約して「出稼ぎ」したのだそう。
他に産業のあるドイツなどの国からやってくる傭兵は、そこからはみ出した、いわゆる「ならず者集団」で、雇用者側も扱いに手こずる。
一方、他に産業のなかったスイス傭兵は、州単位でやってくる、いわば国家輸出産業の担い手なので、職務に真剣。質実剛健と信頼度の高さで、プロフェッショナリズムを貫いていた。
18世紀には、マリー・アントワネットとルイ16世の一家を最後まで擁護して、全滅したのもスイス傭兵だったそう。


Bern Historical Museum
シルバーに金張(?かな)のチャージャー(大型の皿)の周囲の装飾。
エナメル彩の上に、クオーツのカボションがはめ込まれている・・・のだと思う。

Bern Historical Museum
ベルンの紋章のクマ君。
舌なんだろうけど反っ歯に見えるし、
なんだかこれではカッパ系の生き物・・・。

Bern Historical Museum
他にも銀器の展示が色々。

Bern Historical Museum
スイスの歴史的人物にまつわる展示・・・だとは思うけれど、
なにしろ、スイスの歴史は全く専門外なので、
オブジェ的に目を引くものしか見ていない。

Bern Historical Museum
18世紀のご衣装にインテリア。
この頃は汎ヨーロッパな様式なので、
特にスイス的なる・・・というものは目にとまらない。

Bern Historical Museum
ベルンの町のミニチュア・ジオラマ。
アーレ川に取り囲まれた半島状の高台に出来た町ということがよくわかる。

Bern Historical Museum
興味深かったのがこの展示。
18世紀後半にJoseph Reinhartが描いた、
The Reinhart cycle(ラインハルト・サイクル)と呼ばれる肖像画群。
スイス各地の様々な職業に従事するカップルを描いている。
ちょうど写真で記録を残すように、描かれている。
地方名士的な人々のみならず、
林業労働者、職人、清掃人等などが、対等に資料として描かれている。

Bern Historical Museum
特権階級でない「一般市民」の概念が現れている。
コスチュームの違い・特徴に興味津々。

Bern Historical Museum
このペルシャ・中央アジア的なインテリアは、
19世紀後半のスイスの探検家・コレクターHenri Moserのコレクション。

Bern Historical Museum
こういうペルシャ的インテリアにとてもソフトポイントあり・・・(笑)。

Bern Historical Museum
そしてディティールはコテコテ。

Bern Historical Museum
タイル画もこのコレクションの一部。

Bern Historical Museum
どこの族長の写真かと思ったら、
Henri Moser氏ご本人、中央アジアにてのコスチューム。
めちゃくちゃカッコいいかも、こんなコスチューム着たいっー。
(そう、基本、野郎コスチューム好きです・・・笑)。

Staircase to Einstein Museum
上階の1フロアが、ベルンに住んだアインシュタインの、
「アインシュタイン博物館」に充てられている。
そこにいたる階段が、ヴィジュアル的には最大インパクト。

Staircase to Einstein Museum
マトリクスしている。

Einstein Museum Room
で、カンジンの展示は、彼がベルンに住んでいた時に従事した、
機械工学系の展示が多くて、個人的にはちょっと興味薄。
ここのヴィデオで、相対性理論のハシリを理解したけれど・・・。

Bern Historical Museum
個人的にはこういうレトロ/アンティーク系の展示に興味。
「アインシュタイン博物館」の階から、上階の、
ベルン20世紀の歴史の展示。

Bern Historical Museum
ここで、目ウロコ的にToblerone(トブラローネ)チョコが、
スイスのものだったことを思い出す。
この独特の3角形は、マッターホルンに由来するものだそう。
で、あの折りやすいように付けられたギザギザは、
実際量より、見た目量を倍増する、
天才的な「カサ上げ」のための発明だと・・・これは私見。

Bern Historical Museum
20世紀前半の家電などの開発の展示。
近未来的掃除機(シルバーの)がとてもクール。
こんなのの、リプロが欲しい・・・。

Bern Historical Museum
この辺りは展示内容自体より、ここの展示インテリアに目が行く。
このフロアは博物館建物の屋根裏にあたるところ。
斜めに天井の下がる、使いにくそうな構造を、
うまく活用して、モダーンな展示室にしている。

Bern Historical Museum
お見事。

Bern Historical Museum
このフロアから、また螺旋階段を登ると、
展望室のフロアに出る。

Bern Historical Museum
はるかに見えるのは、アルプスの山並み。

Bern Historical Museum
最後に、外観をもう一度。
塔の上が、先ほどの展望台にあたるところ。



Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)

ヴィジター情報(英文)<このページ

地図:




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Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)-2-

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フランスやらトルコやら、惨事再び・・・sigh。UKは、動きが出始めて、前途多難だけれど、現状の中で最も理にかなった展開になってきているように感じる、so far (今のところ)。
と、いうところで、標本箱は再びベルン、Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)へ。
速く片付けないと・・・あと10日で、ノルマンディー・ホリデー突入ですがな・・・。



前回の続きで、中世ネタから。

Bern Historical Museum
この彫像達はベルン大聖堂を飾っていたもの。
詳細がNetで出てこないので不明だけれど、15世紀のものと思われる。
中央のドラゴンいぢめのミカエル君と、

Bern Historical Museum
おっとりした感じの天使達。

Bern Historical Museum
その奥にはジーザス先生と、
マリア母さま、洗礼者ヨハネを中心に、
12使徒が左右に並ぶ。
あー、こういうのを教会の中で、オリジナルの状態で見れるものなら素晴らしいのだけれど。
以前も書いたように、カルビン派新教の中心地、スイスでは、
教会は新教のシンプルな様式に「粛清」された歴史がある。
この彫刻でもよく残っていたものだと思う。
もっと気の毒なことになっているのが、以下。

Bern Historical Museum
建築に付随した石彫は取り除かれて、破壊され、
崖っぷちの教会裏敷地を広げるための、
埋め立て素材として使われたのだとか。
それが近年発掘されて、修復されて展示されている。
こんなもの見なくても、フランスやベルギーやカトリックの国の教会に、
もっと美麗な彫刻がいくらでもある・・・ので、このエリアは不愉快なので割愛(笑)。

Bern Historical Museum
これは美しくエレガントに残されている・・・正義の象徴かな?
最初の一連の彫刻達より、少し時代が下っている印象。

Bern Historical Museum
こちらも秀麗な彫像達。

Bern Historical Museum
その間を抜けて、地階へ降りていく。
この部屋に展示されている絵画は、このベルンの創設伝説。
1191年にゾーリンゲン公ベルトルト5世が、新しく町を創設するにあたり、
その地域で狩りをして、最初に仕留めた獲物のにちなんで、
町を名付けることになった。
そうして、最初の獲物は熊だったのでBär (bear)から、Bernと呼ばれるようになった・・、
という伝説を描いている。(この町の紋章も黒熊。)
しかし、実際には名前の由来は諸説あって、正確なところは不明なのだそう。

Bern Historical Museum
その先の展示室では、大聖堂の聖歌隊席のタペストリーが展示されている。
サラゴサの聖ヴィセンテの生涯を描いたもの。
聞いたことのない聖人さんだけれど、ベルン市の守護聖人なのだそう。

Bern Historical Museum
生涯・・といっても、最初はともかく・・・、

Bern Historical Museum
中盤は拷問の連続。
聖人さんというもの、たいていは殉教しているから聖人さんになっているわけで、
中世絵画を見ていたら、各聖人さんごとに、
よくまぁ、これだけいろいろな方法を考えつくな・・・
というような様々な拷問やら処刑が考案されている。
中世ヨーロッパ人は、人間を食肉を捌くのと大差なく捌いていたのかしらね。
まぁ、そこから、解剖学は発達したともいえるだろうけど。

Bern Historical Museum
最後は、めでたく(かどうかは知らんが・・・)、
聖別されて守護聖人になったのでした、完。

Bern Historical Museum
その次の部屋は、16世紀に修道院墓地の壁に描かれた壁画を、
その壁が1660年に取り壊される前の、1649年にAlbrecht Kauwが模写したもの。
最初は、旧約聖書のシーンで・・・で、本題は、

Bern Historical Museum
「Danse Macabre(死の舞踏)」

Bern Historical Museum
王侯貴族も、

Bern Historical Museum
女王や奥方も、

Bern Historical Museum
商人や、騎士、

Bern Historical Museum
傭兵や、芸人も
(ちなみに、傭兵は歴代スイスの重要な輸出産業だったのだそう。)

Bern Historical Museum
外国人(?)も、そしてそれ(壁画)を描く画家、Niklaus Manuel(自画像)も、
この世はうたかた、すぐに死にさらわれていく・・・というもの。
「死の舞踏」のテーマ自体は、14世紀の百年戦争の戦乱と、
ペスト禍から生まれてきたもので、その後一種の無常観として、
ヨーロッパ文化の中に定着していく。

Bern Historical Museum
エグい系が続いたので、チェストに描かれた素朴な天使君で中和。
地方の村落では、イコノクラスト(図像破壊)のが及ばず、
中世以来残されたものもある、という例で展示されていた。

あぁ、写真が多くて、まだ全然終わらないよー。
次回も続きます。


Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)

ヴィジター情報(英文)<このページ

地図:








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Sunbury Antiques Market (サンバリー・アンティーク・マーケット)にキングストンからバスで行く

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  • 2016-07-12 Tue 16:34:51
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いや、ベルン歴史博物館の途中だったけれど、今朝Sunbury Antiques Market (サンバリー・アンティーク・マーケット)にキングストンからバスで行く、という裏ワザをやってみて、これが意外と行きやすかったので自分内覚書として、記しておくことに。

このマーケット、ウチから車だと近いのだけれど、公共交通を使っていくと、ウチSurbitonからKingstonにバスで出て、そこから30分に一本のShepperton(シェパートン)行き鉄道に乗り換えて、Kempton Park(ケンプトン・パーク)で下車というのが通常考えられるルート。
この駅がぎりぎりOysterゾーンの外なので、乗るのにいちいち切符を買う・・・そして乗り換えるというのが面倒で、行くときは、友人と一緒にウチからタクシー、がいつものパターンになっていた(帰りはゆるゆる鉄道で帰ってくる)。
おのずと、行くのはよっぽど探しているものがあるとき、日本からの友人が来た時ぐらいで、今やロンドンNo1と称されるこのマーケットに行くのは年に1-2回。 同じ西ロンドン・ローカルに住んでいるのに、アンティーク+ジャンク好きなのに、実にもったいない・・・。
ところが、ごく最近ここのサイトを見ていて、アンティーク・マーケットの日は、メイン・エントランス以外にも、裏口(ゲート6)からも入れることに気がついた。



これがゲート6入口。
歩行者はほとんどいなくて、車のヴィジター、
屋外出店者のヴァンが入ってくる入り口。


そして、このA308沿いに100mほど離れたところを、216番バスが20分に一本、Kingstonから走っている(Stains行、ルートは<このページ>)。
16ストップめのBramwell Closeが、ゲート6の最寄りのバスストップ。
KingstonのCromwell Road Bus Terminalから、06:25amの始発(その次は、06:45am)バスに乗っていったら、22-3分で到着<タイムテーブル>。
バスはHarfield Roadの方に左折して行くので(下りるバス停は左折してすぐ)、少し戻ってA308に戻りここを渡って、ゲート6 へ、歩いて約3分。ゲートを入ってからも左方向に約10分ぐらい(駐車場を横目に見て)歩くと、一番端っこのブースにたどり着く。


kempton bus route
地図で見るとこんな風。
鉄道で行くより、歩く距離は増える・・・。


帰りは鉄道にしようかと考えていたけれど、バスとタイミングが合いそうだったので、結局またバスで帰った。
帰りのバス・ストップはA308を渡らずに、もう少し戻って、Kenton Avenueのバス停から、Kingston行に乗る<タイム・テーブル>。バスだと、オイスターで乗れる。

列車だと15分程度で着くので、歩く距離とか考えると、結果的には、電車の方が便利なのだろうけど、まぁ、こんなルートもあり、という覚書でした。

ここからは、マーケットのイメージを、モバイル写真で。


IMG_20160712_065118309 copy
朝7時前、まだ荷物を下ろしているところ。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
今回の目的は、主にオブジェ用の材料。
ただいまいろいろ製作中で、材料を使ってしまったので、
いつになることやらだけど、次回のために、ボトルを物色。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
これは大きすぎるけど、光の具合がキレイだったので、
つい撮ってしまう。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
レンズを見つけた。
これはメガネのレンズではなくて、多分、カメラなどの、
光学機器のレンズ。
なので、サイズが大きい。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
瓶モノ、ガラスモノにどうしても目が行く。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
鉄道駅の標識の、錆びたもの?
テクスチャーがクール。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
これは現在制作されているもの?と思われるけど、
プリント付サイザルバッグを扉に使う発想が面白いー。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
ハダカンボのソファ。
これはこれで、このままでクールかも。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
大量の引き出し、だけ、フレーム無し。
箱として売られている。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
草の中にミラー色々、が、シュールな感じ。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
どんどんヴィジターも増えて来た。

屋内のマーケットに移動する前に、
ここの名物のB級グルメをひとつ。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
ハム・チーズ・パイナップルのホット・サンド。
甘塩っぱい味が絶妙。


Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
メインホールの中には、ぎっしりスタンドが詰め込まれている。
屋内の方が、小物、高い目プライス。

Sunbury Antiques Market at Kempton Park Race Course.
もう一つシルバー・リングと呼ばれる建物があって、
その中にもスタンドが並ぶ。

全体をのんびり見て回って、3時間。
10時にはまたバスに乗って、キングストンに戻る。
久しぶりで、材料仕入れも出来て、収穫いろいろ。
夏の間は朝が明けるのも早いので、
またぜひ来てみようと思うのだった。



サンバリー・アンティークス・マーケット
(Sunbury Antiques Market)


毎月第2、最終火曜日 
6:30am~12:00pm頃(11時半ごろから、片付け始めるスタンド続出)
駐車・入場無料。







仕事机の上は、オブジェ制作まっただ中のカオス。









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Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)-1-

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翌日は、また別の博物館へ向かう。
ここはどちらかといえば、私の守備範囲でBern Historical Museum(ベルン歴史博物館)。 たいていどこの街に行っても、時間があって博物館・美術館を見に行く場合、工芸・歴史・民芸関係の博物館が、美術館より優先、という傾向があるので。
この博物館は、名前通り、ベルンの歴史に関する展示が主で、他に1フロアが、ベルンに在住していたアインシュタイン博物館に充てられているのと、一階の一部はエジプト・アジア・オセアニア等の工芸品の展示に充てられている。


Bern Historical Museum
博物館の正面。
1894年建造の建物は、15-16世紀の城の様式をリバイバルさせたもの。
19世紀の世界的トレンド「なんでもリバイバル」の一環。

Bern Historical Museum
ファサードのモザイクは、どことなくミュシャを思わせる・・・、
ちょっと、アール・ヌーヴォーが入ってきている雰囲気。

Bern Historical Museum
自分的に一番興味のある、優先順位高い中世展示室にまず直行。

Millefleur tapestry, Brussels(?), ca 1466
Millefleur tapestry, Brussels(?), ca 1466
15世紀ブラッセル製のタペストリー。
スイスは典型的なプロテスタントの国なので、イコノクラスムも相当あったようで、
お宝があまり残されていない。(それもあって、ベルン大聖堂は見に入らなかった。)
なぜだか背景は知らないけれど、タペストリー類が充実している。

Adoration of the Magi tapestry, Brussels or Tournai, ca 1450-60
Adoration of the Magi tapestry, Brussels or Tournai, ca 1450-60
「マギの礼拝」これもブラッセル製のタペストリー。

Adoration of the Magi tapestry, Brussels or Tournai, ca 1450-60
クローズアップ。

IMG_0391 copy
詳細不明だけれど(14世紀じゃないかな?)、
「聖母戴冠」の刺繍パネル。

IMG_0393 copy
その、サイドパネルの聖人さん達。

IMG_0387 copy
これは、もっと古い・・・、13世紀かも?
様式がビザンティン。

IMG_0389 copy
ツバメのような翼の天使君。

Tapestry restore room
この一角にはタペストリー修復室があって、
ガラス越しに見ることができる。

Tapestry restore room
PC上で拡大して、
タペストリーの傷んでいる部分を分析しているところ・・・、
と思われる。

Bern Historical Museum
エナメル細工の天使君。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
個人的に・・・ここの博物館での最大のヒット。
13世紀の祭壇用ディプティーク。
ベネチア製で、これまたビザンティン様式スポット・オン。

熱血クローズアップいきまーす。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
Halo(光輪)を細かいシード・パールで綴っていたり、
小さな小さなルビーやエメラルドのカボションが貼り付けられていたり、
とにかく芸が細かい。
ハンガリー王アンドラーシュ2世のために制作されたものだそう。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
装飾を施された金彩画の上に、
薄いまるでガラス板のようなものが嵌められている。
想像だけれど、水晶をスライスした薄板じゃないかなと思う。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
淡いブルーのカルセドニー系の石がとてもキレイ。
このシーンは「トマスの不信」。
イスカリオテのユダは裏切りのあげく死んでいるので、
ここにはカウントされていなくて、弟子は11人。
(その後使徒行伝では、マティアが12人目にリクルートされるという話だけど。)

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
シーンは「ラザロの蘇生」かな?

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
聖マルガリタと聖カタリナ。
右の聖カタリナのコスチュームが、とてもビザンティン。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
これはマティアも入れた12使徒かな?
イスカリオテのユダが入っていると、彼には光輪が着いていないので。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
これは聖母昇天で、天上の父さんが幼子イエス連れで、
お迎えに来ていると思われる。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
「キリスト降架」。

Konigsfelden diptych, Venice, ca 1280-90
最後は、福音書記者マルコの象徴の、有翼ライオン。


また次回も、この博物館のイメージが続きますよ。




Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)

ヴィジター情報(英文)<このページ

地図:








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Zentrum Paul Klee, Bern(パウル・クレー・センター、ベルン)

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今回は、スイスのベルンに訪れた、最大の目的 Zentrum Paul Klee(パウル・クレー・センター)のイメージを。

20世紀初頭にドイツ、スイスで活動した、Paul Kleeパウル・クレー)の作品を4000点以上集大成した美術館(研究機関)で、2005年にオープンした。
以前も書いたけど、ウチの配偶者氏がパウル・クレーの大ファンで、ここがオープンしたニュースを聞いてから、ずっと行きたがっていたところ。
10年たって、なんでもNetで検索・ブッキングできる時代になってはじめて、やっと念願かなってたどり着いた。よかったね、父さん(笑)。


Paul Klee Museum, Bern
ベルンの駅前から、トラム7番Ostring行に乗って約20分、
終点Ostringがセンターの最寄りのストップ。
トラム内のストップ表示にも、Ostring-Zentrum Paul Klee
と表記されているので、解りやすい。
バスも出ているけれど、多分このトラムが一番わかりやすいアクセスだと思う。
トラム・ストップから遊歩道がセンターに続いている。
この遊歩道を歩くこと10分ぐらいで、エントランスに着く。

Paul Klee Museum, Bern
丘陵地に半ば沈み込んだような建物は、
イタリアの建築家Renzo Pianoによるもの。
もっと植栽が育ってくると、林の中の洞のようになることと。

Paul Klee Museum, Bern
中央の建物の地階がパウル・クレーのエキジビションに充てられている。
上階は別立ての企画展で、手前の建物は教育機関、
奥の建物は研究機関、というようになっている。
中央の建物の階段を地階へ降りて、ぐるっと反対側に回ったところが入り口、
というのを、クレー的に表示。

Paul Klee Museum, Bern
展示室の中。

Paul Klee Museum, Bern

Paul Klee Museum, Bern

Paul Klee Museum, Bern
展示はヴィデオ室1つと、
テーマごとにゆるく5つにスペースが分かれている。
全体で100点と少し、という量の展示。
4000点収蔵しているのに、たった2.5%!?
ちょっと残念だった配偶者氏、後でレセプションで尋ねてみた。
「毎年テーマと展示内容が変更されるので、またぜひ見に来てください。」
なんだそうだけど、それじゃあ全部見るのに40年かかる計算になる(笑)。
そもそも、この激物価高(正確にいうと、消費税が33%だからだそう)のスイスに、
2度と来るかどうかココロモトナイ、多分来ないでしょう。

それでも、せっかく来たのだから、
展示されているのを全部、吸い込まんばかりのイキオイで、
丸一日かけて、鑑賞する配偶者氏。
(抽象画門外漢の私は、途中でカフェに退散・・・笑。)

Ohne Titel (Schiffe im Sturm), Paul Klee 1919
Ohne Titel (Schiffe im Sturm), Paul Klee 1919
有名な作品かどうかなど、専門外なので知らないし、
有名かどうかに興味はないので、自分の好きなモノばかりピックアップ。
「嵐の中の航行」というサブタイトルが付いている作品。

Ohne Titel (Schiffe im Sturm), Paul Klee 1919
これはガラスの裏に描かれて、
あとからスクラッチで絵の具を掻き落として、
テクスチャーを入れている、と思われる。
クレーの作品は工芸的で、テクスチャーが面白い。

Drei Fenster, Paul Klee 1920
Drei Fenster(3つの窓), Paul Klee 1920
これも色がとてもきれいだった作品。

Drei Fenster, Paul Klee 1920
建築や街並みを思わせる雰囲気も好き。
多分、一番気に入った作品かも。

ところで、館内はストロボ無しで撮影可。
配偶者氏に「あれ撮って、これ撮ってー。」
と子供のようにねだられる。
(「あれ買って、これ買ってー。」じゃないだけましか・・・笑)。

vor dem Schnee, Paul Klee, 1929
vor dem Schnee(雪が降る前), Paul Klee, 1929
暗いランドスケープと木?なんどろうけれど、
夜に咲く薔薇に見えるのは、私の趣味のフィルター?(笑)

das licht und die Scharfen, Paul Klee, 1935
das licht und die Scharfen(光とシャープさ), Paul Klee, 1935
シャープさ、というタイトルだけど、なんだか和めるのは色調のせい?

Genien (Figuren aus einem Ballett), Paul Klee, 1922
Genien (Figuren aus einem Ballett), Paul Klee, 1922
具象から抽象への過渡的な、バレエをモチーフにした作品。

in fasten Grenzen, Paul Klee 1935
in fasten Grenzen, Paul Klee 1935
焼き物とか、カーペットを連想させる作品。
もし、クレーがもっと長生きして(60歳で亡くなっている)、
もし、陶器をやっていたら(ピカソやシャガールみたいに)、
さぞかし面白い作品を創っただろうなーと感じる。

Tanz stellung 17.B, Paul Klee, 1935
Tanz stellung 17.B, Paul Klee, 1935
これもダンスを描いているけれど、表現が「忘れん坊の天使」みたいで愛らしい。

Ohne Titel (Kind und Drache), Paul Klee, um 1940
Ohne Titel (Kind und Drache), Paul Klee, um 1940
サブタイトルが「子どもとドラゴン」。
子供が走ってくるemailの擬人化に見えるのは私だけか?(笑)
色のコンビネーションが、絶妙に美しい。

Clown in Bett, Paul Klee, 1937
Clown in Bett, Paul Klee, 1937
「ベッドのクラウン」、だそうだけど、
フルーツ・ボウルを連想する。

der bluhende Garten, Paul Klee, 1930
der bluhende Garten, Paul Klee, 1930
「花咲く庭」が完全に抽象化された作品。

individualisierte Hohenmessung der Lagen, Paul Klee, 1930
individualisierte Hohenmessung der Lagen, Paul Klee, 1930
最後のエリアには、このような完全に抽象化された作品が、集約されている。

Paul Klee - note
作品とともに、制作プロセス(理論?)の記したノートも展示されていて、
そのノート自体が、作品としておもしろいかも・・・だった。

Paul Klee - note
最後にもう1ページ。




Zentrum Paul Klee(パウル・クレー・センター)

ヴィジター情報(英文で<このページ>)

地図:




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ようやく、まとまって時間が出来て、オブジェ制作モード、なう^^。

Assemblage objet d'art mode.... recent days : )



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Kotomiジュエリー - Etsy(エッツィー)新リスティング

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ベルンの話も(もちろん混沌の政治の話も)お休みして、今回はKotomiジュエリー のEtsy(エッツィー)ショップ新リスティングのお知らせを。

え?Amazonはどうしたって?それが実は・・・開店半年にして、もはや頓挫状態。
日本からのお客様は、圧倒的に日本語表記になったEtsyショップからお買い上げだし、USAカスタマーも、どうやらAmazonは、KotomiCreationsとはターゲット・ゾーンが全然違うらしくて、こちらもEtsyでのみのセールス。 Amazonでは、正直言って全く売れんのですよ。
なので、一応まだ開店はしているけれど、新規リスティングは労力の無駄っぽいので、ナシ。
コピペといえども、白無地背景のカヴァー写真を余分に入れたり、別に記述・タグが必要だったり、その手間を考えたら、Amazonには載せずに、その分少しでも多くのアイテムを、Etsyショップの方で見ていただく方が、いいのでないかという結論に達しとります。
なので、リキを入れて、今回は14アイテムのリスティング。

そして、いつもやってしまうのだけれど、またリスティングの後にホリデー閉店が予定されています。(また、ノルマンディーのペーターおじさんのところで、撮影したり、サイト編集したり、遊んだりしていて、ロンドンにおりませぬ。)
今年は・・・7月27日(水)~8月17日(水)まで、Etsyショップはホリデー閉店です。8月18日(木)から、通常通りの営業に戻ります。 よろしく、ご了承ください。平伏低頭。

もう一つお知らせ。
EtsyショップはUSAドル建てなので、Kotomiジュエリーは、UKポンドからUSAドルに換算して、リスティングされています。
先週来のBrexit(EU離脱)ショックで、為替が大きく変動して、UKポンド暴落、USAドル強し。
ここで、ショップ全アイテムの価格見直しをして、以前の価格から10~15%のディスカウントに、価格修正しました。
ただ・・・日本のお客様は、USAドル→日本円への為替変動の影響があるので、このディスカウントがそのまま反映されているとは保障できないのですが・・・。(日本円も、対USAドルで下げこんでいると、結果は同じということになるかも・・・。)
ともあれ、Kotomiジュエリーにご興味の方は、このBrexit動乱のチャンスを、ぜひご利用くださいね☆(笑)。

それでは、新リスティングのご紹介。(以前のように、画像クリックでEtsyショップのページに飛びますよ。)


N-4091 $180
クリアクオーツと淡水パールの、部分2連、大型クロスペンダント




N-3368 $140
ルチルクオーツ、淡水真珠の、チェーンドレープネックレス




N-4094 $135
クリアクオーツとクリスタル・ガラス石の、部分2連、クロス・ペンダント・ネックレス




N-4099 $115
コイン型白淡水パールのチャーム・ネックレス




N-4180 $120
クリア・クオーツと淡水パールの八芒星型ペンダント




N-4074 $115
クリアクオーツとクリスタル・ガラス石のクロス・ペンダント・ネックレス




N-3586 $120
ルチルクオーツ、ガラスカボションとクリスタルガラス石のクロス型ペンダント




N-4076 $110
クリアクオーツ、淡水パールと、クリスタル・ガラス石のクロス・ペンダント・ネックレス




N-4044 $115
グリーン・プレアナイト・タンブル石と、白淡水パールの星型ロング・チェーン・ペンダント




N-4048 $130
コンベックス・カット・クリアクオーツ、クロス型ロングペンダント




N-4049 $125
コンベックス・カット・クリアクオーツとガラス石のクロス・ペンダント・ネックレス




N-4038 $115
ルチルクオーツ・カボション、ガラス・カボションと、淡水パールのロング・チェーン・ペンダント




N-4020 $105
淡グレイ・アゲートとヴィンテージ・フロスト・ガラスビーズのロング・チェーン・ペンダント




N-4028 $105
モノトーン・ドロップ型アゲート、淡水パールと、ヴィンテージ・フロスト・ガラスビーズのロング・チェーン・ペンダント



以上14アイテムの新リスティングでした。

その他、写真作品やRevamp(サルベージ・アクセサリー)を含めて、
全63アイテムを、ぜひKotomiCreations Etsyショップでご覧下さいね。

次回はまた、話はベルンへ^^。





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