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2020年01月 Archive

Antibes Markets (アンティーブのマーケット)-蚤の市-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-01-30 Thu 08:00:00
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南フランス、アンティーブの町のマーケット、今回は蚤の市編。


Vide Grenier Antibes
マーケットの最初はVide Grenier Antibes(アンティーブ蚤の市)。
街の中心から、鉄道駅を挟んで反対の、
北側に600mほど出たところで、土日の開催。
Google Map上では、金曜午前中も
開催されているようだけれど、
上にリンクを張ったウェブサイトに表示されているのは、
土日の週末のみ。

Vide Grenier Antibes
蚤の市は外で開催されていて、
建物中は常設っぽいディーラーさん達が入っているようなので、
建物の中が、金曜もオープンなのかも。
この辺はウラはとっていない。

Vide Grenier Antibes
私が行ったのは、土曜日の朝。
これまた、サイトの情報ページ、Google Mapには、
6時から・・・みたいに書かれているけれど、
9時前に行って、ボチボチオープンしている感じだった。

Vide Grenier Antibes
外の蚤の市はこんな感じで、いわゆるカーブーツセール状態。
セコハン・ジャンク品多し。
フライトできているので、大きなものは買えない。
外では見ていただけ。

Vide Grenier Antibes
中はアンティークセンター状態で、
区画ごとに、いろいろなディーラーが入っている。

Vide Grenier Antibes


Vide Grenier Antibes
全体に価格は高い目。
まぁ、高級リゾート地だからそんなものかな。

Vide Grenier Antibes
ヨソモノ観光客と、顔見知りのデーィラーでは、
卸と小売の価格差をつけられていることも明らか・・・。

Vide Grenier Antibes
なので、まぁブラブラ面白半分で見て回っていただけ。

Vide Grenier Antibes
の、はずだったのだけれど、
このディーラーさんが色々小さな宗教ネタを持っていたので、

Vide Grenier Antibes
フィギュアリンをいくつか、バルク買い。

Vide Grenier Antibes
そして、手の出ないものを写真に撮らせてもらう。

Vide Grenier Antibes


Vide Grenier Antibes
このミラーは20世紀中頃の、ヴェニス製かと。

Vide Grenier Antibes
ここに写っているミラーもラヴ~。
絶対買えない自信だけあるので、写真にキープ。

Vide Grenier Antibes
その他は趣味がちょっと成金っぽいけど(笑)。

Vide Grenier Antibes
シャンデラブラと時計を撮ったら、
横に座っていたのは布袋さん・・・。

Vide Grenier Antibes


Vide Grenier Antibes
これもお見事だけれど、写真で記録。

Vide Grenier Antibes
比較的最近、20世紀の天使君かと。

Vide Grenier Antibes
これはなんだか18世紀風なアポロ(かな?)。

Vide Grenier Antibes
最後にここで、ヴィンテージのブローチに
とても惹かれていたのだけれど、
自分では着けないし(自分の作品ばかり着けている)・・・、
と思いとどまったのだった。



Vide Grenier Antibes(アンティーブ蚤の市)
土・日 7:00am~6:00pm
(と表示されているけれど、9時頃から全体にオープンする感じ)

Map;




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Antibes - Town(アンティーブの町)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-01-26 Sun 08:00:00
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前回の、Flickrなくなるかも⇒画像をFlickrからHTMLコードで貼り込んでいる、このブログもなくなるかも・・・の話は、「最悪の事態」ということで、いつ起こるとか、起こらないとかまったく予測できない話です。
ただ、いつでも「この現状は幻想かもしれない」という懸念を持って、そうなった場合の物理的な準備(必要な情報は取り込んでおく・・・等)、精神的な準備(ま、そうなったら、仕方ないわな・・・)を、「覚悟」というのだという話(笑)。
ネット社会だけでなくて、人間の、この世の中のあり方自体が「諸行無常」なので、今ある「喜ばしきこと」を、ここにあるときに最大限エンジョイするにこしたことはないのだけれど。

閑話休題で、今回からは昨年(2019年)4月に、ペーターおじさんのフェアのアテンドで滞在していた、南フランスのイメージを。
まずは、滞在していたAntibes(アンティーブ)の町のイメージから。
出張から帰ってきてすぐに、主にスマホの写真で<このページ>から3回にわたって、ダイジェスト版でエントリーしたけれど、やっとやっと、ミラーレスカメラの方の写真も、プロセスが出来上がったので、改めて盛りだくさんの写真でエントリーすることに。


Evening eat out at Antibes
ダイジェスト版に載せた写真といくつか重複するけれど・・・、
多分ここが町のヘソ的中心、リパブリック広場。

Evening eat out at Antibes
ビストロが周りを取り囲んでいて、
週末はブロカンテマーケットが立つ。
マーケットの話は、またまとめて、あらためて後日に。

Evening eat out at Antibes
八百屋じゃなくて、この一角のビストロの一件。
食材の野菜を表にディスプレイしている。
売り物じゃないし「触らないでね」の注意書き付き。

Antibes - town view
ハーバーに向かう道。

Harbour - Antibes
ハーバー風景。ヨットやら個人クルーザーがぎっしり。

Harbour - Antibes
向こうに写っている、普段は駐車場の広場に建てられた
マーキーがアートフェアの会場。
なんというか・・・、ギラギラした、
ニューリッチ(成金)っぽい雰囲気ただよう・・・(笑)。

Plage de la Gravette - Antibes
ハーバーを取り囲んでいる城壁からの眺め。

Plage de la Gravette - Antibes
海岸のイメージは、またあらためてまとめて載せる予定。

Antibes - Town
マヨルカ焼きタイルでできた、町の案内地図。
ここに描かれている範囲が、アンティーブの旧市街。

Antibes - Town
その界隈を散策してみる。

Antibes - Town

Antibes - Town
高級リゾート地、ということで、趣味はいいけれど、
ややお値段高い目のお店・ビストロが並ぶ。

Antibes - Town
私はもうただひたすら・・・ジェラートにハマっていた。
イタリアとの国境まで30km程度なので、文化的にはほとんどイタリア。
イタリア系の料理が美味しい。

Antibes - Town
とりわけ、このお店Chaobenjiは、100%混じりけなしの
フルーツだけを使ってジェラートを、その場で作ってくれる。
作っているところのヴィデオいろいろ
美味しくて、(そしてフェアの会場からも近くて)滞在中3回食べた(笑)。

Chapelle Saint-Bernardin d'Antibes
食品買い出しの帰り道に通りかかった、
Chapelle Saint Bernardin(聖ベルナルディン・チャペル)。
19世紀の華やかなリヴァイヴァル様式。
最近、修復されたのか、ちょっと賑々しい。

Antibes - Town
旧市街を奥へ、奥へ・・・。

Antibes - Town
4月からブーゲンビリアの咲く窓辺。

Antibes - Town


Antibes - Town
旧市街の住宅地。

Antibes - Town
路地の先にひっそりオープンしていたギャラリー。

Antibes - Town

Seaside walk to Antibes
海岸線から登ってきたところに、城塞があって、
現在はピカソ博物館になっている。
ここも見に行ったので、またあらためて、まとめてエントリー。

Cathédrale Notre Dame de l’Immaculée Conception, Antibes
その隣に建つ、Cathédrale Notre Dame de l’Immaculée Conception
(無原罪の御宿りの聖母大聖堂)。
Antibes Cathedral(アンティーヴ大聖堂)と呼ばれている(写真の右)。
現在の建物は、18世紀中頃のもの。

Cathédrale Notre Dame de l’Immaculée Conception, Antibes
中は意外とシンプル。

Cathédrale Notre Dame de l’Immaculée Conception, Antibes
15世紀に描かれた「ロザリオの聖母」。
ものすごく暗い中に置かれているけれど、
とてもチャーミングな作品。

Cathédrale Notre Dame de l’Immaculée Conception, Antibes
18世紀的華やかさのある、チャペルの聖遺物像。

Cathédrale Notre Dame de l’Immaculée Conception, Antibes
最後に、この教会で印象的だったシャンデリアを。

次回は、アンティーブのマーケットのイメージを色々と。














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標本箱ブログの将来

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-01-22 Wed 13:00:37
  • 日記
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今回は、グラフィック無しで、お知らせというか、注意書きというか、この標本箱ブログの将来性の話です。


Flickr-shadow


2010年から10年近く、1000以上の記事をエントリーしてきた「Visual標本箱」のブログなのですが、もしかすると、万が一すると、消滅してしまうことになるかも・・・という覚悟の話

順番に話をすすめると・・・、自分が基本「ヴィジュアル系」の人間なので、画像情報が最も重要で、ブログもそういうわけで、画像が中心で、そこに追加の情報が乗っかる形。
最大画像を制限無しで盛り込むためには、ブログサーバーに画像は保存しなくて、フォトシェア・サイトFlickrフリッカー)に保存した画像を、HTMLコードで貼り込む方式をとってきた。
2010年当時は、Flickrは最大の世界規模フォトシェアサイトで、Yahoo!傘下でもあり、「信頼のブランド」と思っていたわけだ。
その肝心のFlickrの将来性がちょっと怪しい・・・

2005年以来Yahoo!傘下だったのだけれど、Yahoo!の衰退とともに、2017年にYahoo!ごとVerizon(べライゾン)に買収された後、2018年に、画像ホストのライバルだったSmugMugに買収される。
昨年の12月後半から、そのSmugMug社が、Flickrは損失が出ているので、今なら25%オフのプロアカウント更新をオファーしますよ・・・みたいなことになっていたらしい。
この経緯は、昨日Flickrからのメールで、プロアカウントの値上げと、今なら現在の価格で前倒し更新できますよ、の、メールが来て気づいたこと。
まぁ、ひとまず2年分前倒し更新しておいたのだけれど、「損失を出し続けるわけに行かない」的なことを、CEOが公式に書く・・・ってところからして、これは危ないかも・・・と、真剣に思った。

そして、万が一、Flickrが消滅した場合、このブログの画像は全部白無地になってしまうわけです
まぁ、ブログサーバーに画像を入れていたとしても、サーバーが消滅してしまえばオシマイだし、結局はイルージョンの上に成り立っているネット社会なわけですね(ま、諸行無常、すべてはそうなんだけど)。再確認。
真っ白画像のブログを晒しておく気になれないので、そうなった場合は非公開にしてしまう予定。

結論として、何が言いたいかというと、最後の段階まで標本箱ブログは細々続けていくのだけれど、もし、気に入った記事、これは残しておきたいと思った画像などなど・・・、ある方は、どんどん取っていってください(笑)
いつまでも、ここにある・・・と思うのは幻想です。手の届くところにあるうちに、確保しておくのがベスト。
記事全体はフルページのスクショ(いろいろなソフトややり方があると思うけれど・・・)で。
画像の場合、画像をクリックしてFlickrの元の画像ページに飛んで、画面背景の黒い部分の右下に出るダウンロードマーク(↓)をクリックして、サイズを選択したら、ダウンロードできますよ。
基本的に私の画像は、クリエィティブ・コモンで上げているので、個人使用は全く自由です。
もし、他のブログやサイトで再利用したい場合は、クリエイター名Kotomi YamamuraまたはKotomiCreationsを表記してもらうだけでOKです。
クリックできない画像は、諸事情でKotomiCreations/KotomiYamamuraに 全面的に著作権が帰属(フル・コピーライト)のものです。
記事や文章でも特に著作権は考えていません。自分の持つ知識は、共有されて自分に届いたものなので、それをもう一度発信すること、受け取られてそこからまた再発信されることは、フリーフロー(自由な流れ)でありたいので。自由に使ってください。


まぁ、何事もなく、Flickrが継続してくれれば、問題なし。
いまや、どちらかといえばInstagram(インスタグラム)に押されて、影の薄くなってしまったFlickrだけれど、これはこれで使用価値があるんですよね・・・。
しかし、どうなっても「しかたないわなぁ・・・」と何事に対しても、思える歳になってしまったことも確か(笑)。淡々と行けるところまで続けるのみ。
ではまた、次回からは2019年4月に滞在した、Antibe(アンティーブ)界隈のイメージを。












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Musée archéologique de Namur(ナミュール考古学博物館)

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今回は2018年11月に滞在していた、ベルギーのNamur(ナミュール)から、考古学博物館のイメージを。


Musée archéologique de Namur
特に考古学に興味があるわけではないのだけれど、
滞在していたアパートの先の角を曲がったところにあるこの建物、
16-17世紀な感じが気になったいた。
2016-17年の滞在の時は、まだ改装工事中で、
2018年には考古学博物館が移転してオープンしていたので、
中を覗いてみることにした。

Musée archéologique de Namur
一階部分はこんな感じで、
まぁいわゆる・・・考古学発掘品が収まったキャビネットが並んでいる。

Musée archéologique de Namur
興味はどちらかというと、天井の梁とか・・・、

Musée archéologique de Namur
窓のディティールだったり、

Musée archéologique de Namur
建造当初からの調度品と思われる、
キャビネットだったりする。
後で調べてみたら、この建物は、16世紀にブッチャー
(肉屋)のギルド・ホールとして建てられたものなのだそう。

Musée archéologique de Namur
前回最後に載せたけれど、このSambre(サンブル)川沿いから見ると、
地階に当たる、アーチのある部分には、
もともとは肉屋の店々が入っていたのだそう。
生鮮食料市場は歴史的には川沿いに建っていることが多いけれど、
これは廃棄部分の処理に便利だったから。
その昔はなんでも、そのまま川に捨てた。
まぁ、プラスチックや化学化合品じゃないからまだいいか・・・。

Musée archéologique de Namur
話を展示に戻して・・・、ローマ時代の川沿いの住居の様子。

Musée archéologique de Namur
などの展示を適当に見て回っていた。

Musée archéologique de Namur
上階に上がると、展示キャビネットがレトロなままで、
そして朝の日差しが注ぎ込んでいて、これはなかなかいい感じ。

Musée archéologique de Namur
ローマ時代のモザイク床の展示。

Musée archéologique de Namur


Musée archéologique de Namur
Meuse(ミューズ)川と Sambre(サンブル)川が、
砦に最適な高台の麓に合流するこのエリアには、
有史以前から部族集落(ベルガエ系ガリア人)があって、
それをジュリアス・シーザーがローマ帝国に統合していく。
その後にローマ人の屋敷が作られて、
その床を飾っていたのがこのようなモザイクだった。

Musée archéologique de Namur
もともとはギルドのホールだったと思われるこの上階の、
一番奥の暖炉の上を飾る絵画。
画家は記録してこなかったけれど、
Anointing of Jesusキリストの塗油)がテーマ。

Musée archéologique de Namur
日差しがキレイ。

Musée archéologique de Namur
ローマ時代のマーキュリーのブロンズ像。

Musée archéologique de Namur
これも頭に翼がついている様なので、同じくマーキュリーかな。

Musée archéologique de Namur
ガラスのレリーフ。器の装飾だったのかと。

Musée archéologique de Namur
ローマガラスの器が日差しに映える。

Musée archéologique de Namur


Musée archéologique de Namur

Musée archéologique de Namur
これに似たようなデザインのゴブレットは、
17世紀頃まで作られていた。

Musée archéologique de Namur
ガラスビーズのブレスレット。今でも使えそう。

Musée archéologique de Namur
このあたりは、ガリア~ローマの展示物。
ローマ帝国下に統合されていたけれど、
ガリアの文化技術が継続しているので、
内容的には厳密に区分することはできない。

Musée archéologique de Namur
平キャビネットの中には、ブロンズの装身具がいろいろ。

Musée archéologique de Namur
ブロンズにエナメル彩されたブローチ達。

Musée archéologique de Namur
Millefioriミルフィオリ)ガラスが嵌め込まれている。
このミルフィオリ(金太郎飴みたいにして作る)の技術は、
ローマや地中海で開発されたので、
これがローマ帝国の影響なんじゃないかな。

Musée archéologique de Namur
Penannular(ペナニュラー=リング型で一部が欠けている形。
ケルト~アングロ・サクソンに至るまで、
厚手の生地を留め付けるブローチの基本・・・みたいな形。)ブローチ、
なんだけれど、これの場合、外側に突起があったりして、
あまり実用的でない形。

Musée archéologique de Namur
制作に使えそうな、クロスのデザイン。

Musée archéologique de Namur
このタイプ(後ろに回転式のピンが付いていて、
それを受け部分に引っ掛けて止める)のブローチは、
fibulaフィビュラ)と呼ばれている。
現代のブローチピン、安全ピンの原型のようなもの。

Musée archéologique de Namur
素朴なデザインのHippocampusヒポカンポス=海馬)。
これもフィブラ型のブローチだったのかと。

Musée archéologique de Namur
これらはベルトの飾り金具で、

Musée archéologique de Namur
こんなようにして使われていた。

Musée archéologique de Namur
これもベルトのバックル。

Musée archéologique de Namur
最後に・・・謎のセラミックの動物像。
た・・・多分、猫 !?
翼がついていたら、ガーゴイル以外の何物でもない・・・。
エジプトの猫像に比べて、稚拙すぎるやん~(笑)。

Musée archéologique de Namur
でもすっとぼけてて可愛くて、
このミュージアムでの一番のヒットだった。

と、まぁ、結果的にいろいろ楽しめたミュージアムでした。




Musée archéologique de Namur
(ナミュール考古学博物館)


Map:







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Namur - Town (ナミュールの町)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-01-17 Fri 13:00:43
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今回は、2018年11月に滞在していた、ベルギーのNamur(ナミュール)の町のイメージを。
以前はじめてこの街に滞在した2016年の写真を、標本箱に詰め込んだことがあるけれど<このページ>2016・2017年と連続で、滞在中ずっと曇天雨がちの天気で、町の印象が暗い・・・暗い・・・。
2018年は、とてもいいお天気で、秋の日差しが美しい写真日和。そこで、改めて色々撮ってみた写真のご紹介です。


Namur - Town
ベルギーの特徴的な、濃い赤レンガと、
暗い目グレイのナミュール石でできた町並みは、
ずっと陰気臭いと思っていたけれど、
明るい日差しの下だと、趣があるといっていい(笑)。

Namur - Town
それでもって、洗をかけていないので、くすんだ感じ。
ロンドンも、もともとはこんな感じで19世紀の煤けや、
20世紀の排気ガスにまみれていたけれど、
90年代頃からだろうか、プレッシャー・ウォッシュ
高圧洗浄)システムが普及して、街並みが随分すっきりした。

Namur - Town
このあたりは町の中心部の繁華街。

Namur - Town


Namur - Town
Place d'Armes(プラス・ダルム)の広場の先に、
この町の名物のBelfry (ベルフライ=鐘楼)がのぞいている。

Namur - Town
青空の下のPlace d'Armes(プラス・ダルム)。

Namur - Town
でも結局、鐘楼には一度も行ってないんだな(笑)。
このゲートの中のコートヤードからだと、
引きがきかなくて鐘楼は撮影しにくいという理由で。

Citadelle de Namur
こちらは町のどこからでも見えて引きのきく、Citadel (シタデル=砦)。
2016年に曇天の中ここに登ったことがある。
標本箱は<このページに>。

Pont de Jambes, Nanur
この日はシタデルを横目に見て、早朝Pont de Jambes(ジョン橋)を渡る。

Namur Sunday Market
目的は対岸のQuai de Meuse通りの、日曜市。

Namur Sunday Market
カーブーツ、ジャンク市ぶりが甚だしくて、さすがに成果はなかったけど、

Pont de Jambes, Nanur
爽やかな秋の朝の、
Meuse(ミューズ)川の写真を色々撮ることができた。

Pont de Jambes, Nanur


Pont de Jambes, Nanur
シタデルと渡ってきたジョン橋。

Pont de Jambes, Nanur
観光写真の典型(笑)。

Namur - Town
マーケット沿いの住宅が、
秀麗な19世紀ゴシック・リヴァイヴァルだったりする。

Namur - Town
町中に戻ってきて、Cathédrale Saint-Aubain(聖オーバン大聖堂)。
ナミュールの教会は、ほとんど公開されていないので、
横目に見て、通り過ぎただけ。

Namur - Town
シタデルでミューズ川と合流する、
ナミュールのもう一つの川、Sambre(サンブル)川。
このプロムナードを歩いて、向こうに見えるPont de la Liberation
(直訳すると、開放の橋)を渡って、
ペーターおじさんが作品を展示しているAntica(アンティカ)展会場の、
Namur Expo(ナミュール・エキスポ)に通っていた。
2017年の滞在のときは、橋の向こうに見える高層アパートの、
Airbnbに滞在していたこともある。

Namur - Town
プロムナードの上の方の道。

Namur - Town
エキスポに向かう並木道は、
黄葉で鮮やかに彩られている。

Namur - Town


Namur - Town
その窓辺。

Namur - Town
プロムナードに出るまでの、旧市街の路地。

Comuting to Antica Namur
この時は、連日徒歩通勤のペーターおじさん、

Namur - Town
18世紀建築のスポッターなので、
写真を撮っとくように、と、時折指示出しが出る。
18世紀どころか、17世紀の建造だったという・・・。

Namur - Town


Cat Cafe - Miss Miaouw, Nanur
滞在していたアパートの近所の、
猫カフェをスポットしたのは私。

Cat Cafe - Miss Miaouw, Nanur
おじさんも猫好きだけど、フェアのオープン時間と、
営業時間が同じのここには来れず、
私一人が猫モフを堪能する。

Namur - Town
そのまた近くの、サンブル川沿いに建つ、
16世紀のブッチャー(肉屋)のギルド・ホール。
以前までここに移転改装中で閉館していたけれど、
Archaeological Museum of Namur(ナミュール考古学博物館)が、
この年からオープンしていたので、中を覗いてみた。

次回は、そのイメージを。










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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館) -3-

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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館)から、前回までの宗教・フォーク・アート・コレクション以外の展示物のイメージを。


Musée L - Musée universitaire de Louvain
このミュージアムで最初に目につくのは、
こういった、ギリシャ、ミケーネなどの大型彫刻。
これらは本物ではなくて、リプロが大半。
本物は大英博物館に入っていたりする。
あくまでも、学生の教育目的なので、リプロで充分。
そういえば、V&AのCast Court(カースト・コート)も同様に、
当時の(グランドツアーに行けない)美術学生のために、
カースト(キャスト=型取り)したリプロが展示されたのだった。
目的はここも同じ。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
モダニズム バリバリの建築空間との、
コントラストが撮影していて面白い。

Musée L - Musée universitaire de Louvain

Musée L - Musée universitaire de Louvain
カーヴをもたせた銅板が並のようにうねっている天井。
この中に、配電・配管・空調システムが隠されているのかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このあたりからの小型の収蔵品はオリジナル。
ガンダーラ仏像やら、土偶みたいな(多分南米の?)像やら、
ルネッサンス彫刻、壁にかかっているのは、
ここからさほど遠くないLiege(リエージュ)出身の画家、
Paul Delvaux(ポール・デルヴォー)の作品。
なんだかマチマチな内容だけど、
このコーナーは学生のための、
美術史サンプリングが目的なのかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
お美しいルネッサンス彫刻と、
同じくルネッサンス期のマヨルカ焼き。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ギリシャの壺なども、代表的なスタイルのものが
集められている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
赤絵と黒絵の対照展示。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ローマンの素焼きの頭像がチャーミング。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ローマン・ガラス器。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このフロアには中世宗教美術が展示されている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはバロック期の彫像の、カースト(型取りの)リプロかも。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
聖母子、

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
色々。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
当時のpolychrome(ポリクローム=多彩色)のプロセスが、
わかりやすい彫像。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
15世紀な感じの祭壇画。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは古そう。14世紀ごろかな。
アラバスター彫に彩色。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このセクションでは「色彩」に関しての展示。
光の色と物質(顔料)の色の特性の違い-
3原色の違いや、混合すると、
白くなるのか、黒く(グレイに)なるのか-
といったような内容・・・なんだと思う。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
全然別のフロアの絵画の展示の中で、
お気に入りの、Odilon Redon(オディロン・ルドン)の、
「Profile of Light(光の横顔)」を見つける。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
また場所は変わって、科学系の学科のためになのか、
歴代の理化学機器の展示のコーナーもある。

なんだか多岐にわたった内容を、百科事典的に、
羅列した感じの博物館なんだな・・・と思っていたら、
その特徴で開き直ったかのようなこの展示・・・↓

Musée L - Musée universitaire de Louvain
Cabinet of Curiosities(キャビネット・オブ・キュリオシティーズ=驚異の部屋)‼

Musée L - Musée universitaire de Louvain
学科の視覚サンプルを集めていたら、結果的にこうなったという感じ。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
今トレンドで来ているんだから、のらない手はない・・・
というこの展示、ステキ~(笑)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
最後に出口のあたりの、建築の様子を。






Musée L - Musée universitaire de Louvain
(ルヴァン大学博物館)


Map:



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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館) -2-

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今回もMusée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館)から、宗教フォーク・アートのコレクションの続編を。


Musée L - Musée universitaire de Louvain
このセクションには、ガラス絵などの
額装物が展示されている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ガラス絵の聖母子。


ここで「ガラス絵」の解説を少し。(リンク先にちゃんとWikiのJP版があって、うまく説明されているけれど。)
英語だと「Reverse glass painting」と呼ばれるこの手法は、透明ガラスの裏から、(昔のは主に)不透明の油彩で着彩していく手法。色を載せていく順番が、通常のペインティングとは真逆になって、(通常は)一番上になるハイライト部分からはじめて、バックグラウンドを最後に着彩するので、ちょっと難しい。脳のトレーニングになる感じ(笑)。
遠い昔、高校生の頃に、通っていた絵画の予備校で一度だけ描いたことがある。けっこう難しくて、子供の塗り絵みたいになったことを覚えている(笑)。
出来上がりは、ちょうど絵画の表面を分厚くクリア・レジンでコーティングしたような、独特の深みが出る。
また、ガラス絵を半透明の油彩も使って描いて、できあがったガラス絵の裏(つまり、絵の具の乗っている側)に、箔などのフォイルを入れると、全体に底光りするようなキラキラ感が出る。
板ガラスが手軽に入手できるようになった、19世紀前半から中半にかけてフォーク・アートの手法としてよく用いられたが、やはり、主にコンチネント(ヨーロッパ大陸)で、ガラスの産地ボヘミア・ババリア・オーストリアが中心だった。
時々、コンチネントのアンティークで見かけるけれど、イギリスではほとんど見かけることはない。

ちなみに以下↓は、私がブラッセルズの蚤の市で手に入れたガラス絵。


Marolles Flea Market, Brussels

*****

博物館のコレクションに戻って・・・、

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもガラス絵。
描かれているモチーフは・・どの聖人さんなのか、
何なのか、ちょっと不明。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このガラス絵が、テクニーク的に面白かった。
ガラス絵を描いて、その前か後かに、
エングレーヴィングでガラスにスクラッチ模様を描いて、
その後、全体に銀箔か・・・、
あるいは、当時鏡面加工に使われた
マーキュリーを塗っているのかもしれない。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このようなガラス絵が飾られたインテリア・・・を描いた絵画。

ガラス絵の話はここまでで・・・、

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはスタンピング型で抜かれた、紙のカード。
スタンピング抜きと、中央のマリア母さまと
子どもたちのプリントは、量産で、
その後周囲を手着彩して、キラキラを貼り付けて
飾られたもののよう。
19世紀後半のものかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは18世紀以前の(多分)木版摺りに、手着彩。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
このディスプレイの、右パネルには、
ベギンホフのご婦人の制作の様子。
このディスプレイの真中が、ちょっとすごい・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ボトルアート ‼
ボトルシップと同様に、
ボトルの口から入るような、細長いパーツを、
ボトルの中で組み立てたのだと思う。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
図像はフラットな紙で、丸めて入れてから、
中でまっすぐに伸ばす。

私がやったことあるのは、
フィルムにプリントした図像を、
丸めて入れると、中で自然と広がる。
そして使っているのは広口瓶(笑)。
これぐらいしかできない↓

Relic-50-detail

******

再び博物館コレクション。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
20世紀末90年代に作られている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
モチーフは素朴だけど、いや~ん、
これは作るの難しいわー・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは普通に彫像の、聖セバスチャン。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
宗教モチーフの、ミニアチュア・ペンダント。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもミニチュア・ペンダント。ドイツ製なのかな。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
素朴で愛らしい。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは豪華な、エナメル彩。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
全体像は、こんなペンダント。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはミニチュアの、ワックスレリーフ・・・かな?

Musée L - Musée universitaire de Louvain
そして、様々な ex-voto

Musée L - Musée universitaire de Louvain
やっぱり、一番のお気に入りはSacred Heart(聖心)モチーフかな^^。

ここで、宗教フォーク・アートの話は終わって、
次回はやはりこの博物館から、その他のコレクションを。




Musée L - Musée universitaire de Louvain
(ルヴァン大学博物館)


Map:








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Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館) -1-

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ほぼほぼ、ホリデーシーズンも終わり、日常生活を取り戻しつつあるロンドンです。

今年は今のところ暖冬で、霜が降りたのも2日ぐらい。暖かくていいといえばいいのだけれど、久しぶりに庭の見回りに行ったら、植え込んだハーブたちが、ナメクジにがっつり食べられていてびっくり・・・。
さっそくビヤホールを開いて(食べられている植物の近くに、浅く切った使い捨てコップをいくつも埋めて、ビールを入れておくと、ビール好きのナメクジ達は、匂いにひかれてきて、溺れ死ぬ・・・という仕組み)20匹以上昇天させたり、専用ウールペレットで植物の周りをとりかこんでバリアにしたり(ナメクジはウールの質感が嫌で、上を歩けない)、正月早々忙しい。
夏の植え込みの前に、Nemaslug(ナメクジ類のみををターゲットにするウィルス剤で、約3ヶ月有効)で土壌処理したのが効いていて、ナメクジフリーだったのに、冬だから次回の処理は4月頃から・・・と思っていたら、とんでもなかった。
急いでまた、このウィルス剤をオーダーしようとしたけど、ディーラーの方でも、需要は通常4月からなので、在庫切れのところが多い。
なんとか1件見つけて取り寄せ中。 冬もまた・・・庭の奴隷は続く・・・。

閑話休題。

今回もまたベルギーから、前々回までのLeuven(ルーベン)と関連がないわけでもない、Louvain(ルヴァン)大学の博物館のイメージを。(以前、2018年11月の滞在直後に、ダイジェスト版で載せたことがある<このページ>。今回はこの博物館だけを特集して。)
関連がないどころか・・・、似たような名前だなと思っていたら、Louvain(ルヴァン)は、単にオランダ/フラマン語のLeuven(ルーベン)をフランス語読みしただけ。
でも、今回訪れたのは正確にはLouvain-La-Neuve(ルヴァン・ラ・ヌーヴ=ルーベン・ニュータウン・・・的な意味)という町。
これは、中世由来のルーヴェン大学で、1960年代末にオランダ語とフランス語の言語抗争が起きた結果、ルーヴェン大学自体はオランダ語圏なので、オランダ語使用に統一されてしまった。
そこで、フランス語の役員・教授がルーヴェン大学から脱退分裂して、20km南の農地を5平方キロ購入して、新しい大学Université catholique de Louvain(ルヴァン・カトリック大学)を設立した。
なにもない農地に、20世紀都市計画バリバリのニュータウンを作り上げてしまったのだ。

実は古都ルーベンに行く前に、このルヴァン・ニュータウンの方の博物館を見に行っていて、古都ルーベンの方に私が行ってきたと思いこんでいるペーターおじさんに、「ルーベンの街は、古くてきれいだろう?」と尋ねられて、「え?60年代のコンクリート建築ばっかりだったよ?」と答えて全く話が噛み合わなかった。
ググってみて、はじめてその事情を知った次第。おじさんもこのルヴァン・ニュータウンの方は知らなくて、驚いていた(笑)。


Musée L - Musée universitaire de Louvain
60年代のコンクリート建築・・・というのはこういうこと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
典型的な60年代スタイル。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
だけれども、なんだか一周回ってトレンド最先端、の、感はある。

ここは大学附属の教育・研究機関としても博物館で、
あまり外部から入場者が訪れる・・・という感じではない。
(もちろん、大学関係者でなくても見学できるんだけれど。)
この時来館していた人で、外部者は私だけだったかも。

で、なんでまた、そんなマイナーな博物館を
わざわざ自由時間初日に訪れたかというと、
現在興味津々の宗教フォーク・アートのコレクションが、
かなりたくさん所蔵・展示されているという話だったので。
それは・・・、

Musée L - Musée universitaire de Louvain
こういうもの。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ここがカトリック教会の大学ということもあるのだろけど、
こういったカトリックテーマの装飾アートがいろいろ。
以前ブラッセルズのCinquantenaire Museum (サンカントネール博物館)
で、ハート博物館という一室があって、
そこで色々見て興味をかきたてられた次第(標本箱は<このページ>)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
こういったフォークアートは、それこそ、
前々回のベギンホフに住んでいるようなご婦人方が、
手工芸として制作して、教会を通じて販売されたものだそう。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
自分でできるものかどうかはわからないけれど、
この紙テープを巻いて作る「クイリング」という
テクニークに惹かれている。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
うーん、紙ででもここまでできる・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
18~19世紀にかけてよく使われたテクニーク。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
もともとは金銀工芸のテクニークの、
Filigree(フィリグリー)が原点なんじゃないかな。
それが、大量生産されるようになった紙に、
箔を添付して、簡便・安価に作られていったのかと。
ゴールドに見えるポリマークレイで、
歴史的スタイルのジュエリーを作る・・・
件案にも、近いものがあるけれど(笑)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain


Musée L - Musée universitaire de Louvain
痛々しいのは、聖セバスチャン

Musée L - Musée universitaire de Louvain
クィリングの技法は現在でも使われているけれど、
もっとファンシーなものになっている<こんなの>。
今では、ゴールドやシルヴァーのクィリング・テープも、
箔貼りではなくて、メタリック・インク・プリントなので、
断面が白いし、メタリックの質感がぜんぜん違う。
それで、どうしたものかと色々と画策しているのですよ・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
もともとは、聖遺物を飾るのに、
この紙クィリングの手法がよく使われていた。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これなんかも・・・誰かの(なにかの)骨。
とかいって実は、動物の骨つかまされていたり・・・、
ということも、往々にしてあるらしい。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
怪しげな・・・聖人さんの骨・・・的なものより、
こういったプラークや、聖画の方が随分気持ちいいけど。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはシルクに刺繍とペイントされたものが、「ご本尊」。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ディティール

Musée L - Musée universitaire de Louvain
こういうのは、何人もの女性が分業・合作で、
作り上げたのじゃないかな。
ミニチュア聖画の、描き手が違うので。
あるいは、別々に集められた刺繍や聖画を、
一つの箱に収めるべくアレンジ・制作した人がいるのかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
ここからは、クィリング手法じゃないけれど、
手に入る限りの「キレイなもの」を詰め込んで飾りたい
という、素朴な美意識がとてもチャーミング。
自分のオブジェ作品もかなり近いものがある(笑)。
このあたりは、ベギンホフの専門の工芸家が制作して
販売された・・・というより、個人が趣味で(信仰で)、
制作したものなのだろう。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これはクシャクシャにしたワックスペーパー(?)
を海に見立てているのかな?

Musée L - Musée universitaire de Louvain
中央の手着彩された聖家族は、石膏なんだろうけど、
まるでマジパンでできているかのような・・・(笑)。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これは使われているスクラップ・ペーパーの、
天使の表現から19世紀後半のものだとわかる。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもそう。
中央のブッダのような(笑)幼子ジーザス君は、
ワックス・ドールかと。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これも幼子ジーザス君、
祭壇をおむつ替え台にしているかのような・・・。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
この聖母子が両肩からたすき掛けにしている、
リボンの付いた四角いプリント布。
名前は知らないのだけれど「お守り」として、
教会から買ったのか、何かの記念に贈られたのかしたもの。
時々、アンティーク・マーケットで見かけたりする。
またアンティークの小箱とか買ったら、
中にこういうものが収められていたり・・・ということもある。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
お気の毒な、ジーザス先生。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
これもまた。

Musée L - Musée universitaire de Louvain
聖ヴェロニカの聖顔布のイメージを中心に、
磔刑を象徴するモチーフが、シルエットで貼り込まれている。

今回は、というところまでで、まだ次回に続きますよ。





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(ルヴァン大学博物館)


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あけましておめでとうございます

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-01-02 Thu 21:49:26
  • 日記
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あけましておめでとうございます。

ついに、20's(20年代)に入ってしまいましたね。
新しい豊かで健やかな時代となりますように。
まずは、自らを整えて・・・です。
みなさまにも、素晴らしい年の、時代の、幕開けとなりますように。


私もついに今年で還暦 ‼ だからどうという実感も特にないし、昔でいうところの年齢環境(社会的・精神的・肉体的・・・な意味で)と、現代の年齢環境だと10~15年の格差があるような気がするので、気分的には45歳ぐらいの感覚かな。
そして、年齢は大いに社会的要因、つまり家族の役割(お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんといった)でもって形成されていく傾向があるので、家族を持たない(作らない)人は、社会年齢とは関係ないところで、自分本来のペースで歳をとって生きていく感あり。
なので、このまま、不良中年から不良老人になっていきたいものです。ペーターおじさんを見習って・・・ふふふ。
(いやしかし、不良でいるためには、健康管理とか、財テクとか、いろいろ秘めやかな精進があるわけですよ・・・笑)

ともあれ、とにかく早く、60+Oysterカード(60歳以上のグレーター・ロンドン在住者に支給される、ロンドン内の公共交通無料パス)が欲しくて、欲しくて、ただひたすら誕生日を待ちわびております^^。

では次回はまた、ベルギーからマイナーな博物館のイメージを。











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