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2020年04月 Archive

Renovation under the lockdown -Flat- (ロックダウン中の改装 - フラット編 -)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-04-30 Thu 08:00:00
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1ヶ月以上雨らしい雨もふらない晴天が続いたかと思ったら、今度は今日から雨がち曇天が続きそうなロンドン。今日も今日とて、ロックダウン続行中。

前回に引き続いて、今回はフラット(アパート)の部屋の改装のレポート。ちょっと話が長いです。

ウチはイギリス的にいうと1ベッドルーム・フラット(日本式で・・・1LDKだったかな、2DKになるのかな・・・忘れてしまった)。

floor plan
こんなのです。

近所のフラットが、不動産市場に出たときのものを転用しているけれど、ウチもこれとほぼ同じ間取り。
一応Reception Room(応接間)、Bedroom(寝室)と書かれているけれど、これはどちらにでも使える。ウチの場合、Bedroomと書かれている方が表通りに面しているので、庭に面して静かな方の(フクロウが鳴くぐらい静か)Reception Roomと書かれている方を寝室にしていた。
うちの応接間の方は、応接間/リヴィングルーム/私のアトリエすべてを兼ねていて、寝室の方はキングサイズベッドを配偶者氏と共有、それ以外のスペースは配偶者氏の部屋・・・という感じになっていた。
このコロナウィルス騒ぎの前に、配偶者氏が普通にカゼをひいていて、しかしクシャミと咳がうるさいので、そしてうつされるのはもっと嫌だし、私はアトリエの方のディヴァン(マットをおいただけの簡単なベッド兼ソファ)に避難していた。どちらかがカゼやインフルエンザをひくといつもこのようにしている。
今回それが結構長引いて(2週間ぐらい)、そうしたら、それがとても過ごしやすかったようで、氏の方から「寝室別々にしない?」の提案があった。
年寄のくせに宵っ張りの氏は、完全夜型人間、私の方は朝7時にジムのクラスのブッキングが開始されるので、その頃までには起きていて、ブッキングして朝ごはんを食べてジムに行くというのが日課の朝方人間で、ライフスタイルが一致しなくなってきていた。なので、私もこれには大賛成。
去年は庭を散々手入れしたし、今年は2月から計画して庭のシェッド(物置小屋)を建て直し中だったし、まぁ、ご予算的にも今年の後半か来年に・・・という話で、まずは断捨離を始めていた。そこにいきなり、コロナウィルス騒ぎがロンドンにも飛び火。
私の方が、自主隔離基準の症状こそ出ていないのだけれど、気管支のあたりに「なにかある」感じがしていたので(それでも全然元気で、かかっていたのかどうかはいまだに謎。「なにかある」感を引きずっていた期間的にみると、コロナの確率高し。)、万一に備えて再び家庭内別居。
そうすると、簡易マットレスを敷いたディヴァンに寝ていては、腰や背中が痛くなってきた。
そこで「もう、フラット・レイアウト替えを、本格的に決行‼」を宣言したのが、 3月の中頃だった。
結果的に、この判断はベストタイミング。ロックダウン直前に、廃品の処分、新しい家具・寝具・改装材料を手配して、ギリギリ駆け込みで、すべてが段取りよく進行した。
現在だと、大型ベッド+マットの廃品処理にも来てもらえないし、DIYのWickesはデリバリー停止で、ピップアップ部門だけオープンしている店舗から引き上げるシステムだし(車がないとムリ)、私の買ったベッドマットも売り切れだし・・・とまぁ、散々な事になってしまっている。
なにごとも、そのことが進行するべくして進行するタイミングってある・・・で、それをキャッチすると、流れに乗るんだなぁと、感心している。
前置きはこれぐらいで・・・、


01
これは5年前に、アトリエを改装した時のAfter写真。
(その時の話は<このページ>に。)
それが今となってはBefore写真。

02
さあさあ、まずは断捨離開始。
(この後、たいがい見苦しいヴィジュアルが続きますが・・・
ご容赦・・・笑)


プランとしては、この2本の本棚に満杯だった本の量を、半分に減らせて、大きい方の棚を配偶者氏の寝室に、小さい方の棚を私の寝室に、どちらも入口近くの間仕切りとして使用する計画。
本に関しては、一昔前までは大事な資料、情報量がクリエイションのレベルを持ち上げる・・・とまで思っていたけれど、肩から力の抜けきった今、いやいや、必要な(ビジュアル)情報は、インスタ繰ってたら降ってくるわけで、情報の断捨離というのも重要なこと。今でもお金を出して買いたい本だけを残す・・・というフィルターで半分強まで減らしこんだ。


IMG_20200428_161220-01
一応簡単にプランは立てたけれど、
ディティールは成りゆき次第。

03
まず最優先は、腰痛の原因のマットレス。
メモリーフォームのCasperに改善。


このCasper、現在はダブルサイズを除いて、全部売り切れ‼
Stay Homeでみんな、居住空間改善に意識が向いているだろうし、そもそも自主隔離で、ウチみたいに寝室を別々にする(あるいは、せざるを得なくなった)カップルも多いのではないかと。
Casper、Simba、Emmaなどなど、UKでも圧縮されて箱に入ってお届け、の、メモリーフォーム・マットレスは色々出ていて、事前のリサーチをしているうちに、何が一番向いているのかよくわからなくなってきた。
私的にはソフトでやや沈むぐらいが好きなんだけれど、それだとやはりマットレス自体の寿命が短い(どんどん腰のあたりが、へたって戻らなくなる)、結局腰にはよろしくない。
メモリーフォームとスプリングを合体させた「ハイブリッド」は、メモリーフォームだけのものより、硬い目の使い心地・・・などということが分かってきた。
そこで、「う~ん、Casperが中でもソフトで、10年保証だそうだから・・・これかな~?」と思い始めた途端に、20%ディスカウントセールが始まった。いやもう、即決定で、配偶者氏の分も一緒にオーダーをかけたら、2日後には届いていたという電光石火ぶり。


04
新しいマットレスをオーダーするのと同時に、
同じぐらい重要な、というか、
こっちが先かもしれない・・・という、
使っていたキングサイズベット+マットレスの処分。


これも、ロックダウン3日前に、いつも使っている廃品回収業者のお兄さんが、スケジュールを入れ込んでくれて、持っていってくれた。普通は兄弟2人のチームで来るのだけれど、弟の方が病気でダウン・・・って、コロナ違うんかいっ‼(笑)。
それでも、一人できてくれて、配偶者氏と私も手伝って、めちゃくちゃ扱いにくくて重いマットレスを階下まで下ろした。
ベッドフレームは、まだまだ使えるものなので、家具を扱って引き取りに来てくれるチャリティーショップ2件をリサーチで見つけて、心づもりしていた。ところが、前日にOnlineで確認してみたら、ロックダウンを見越して、2件とも新規の申し込みは受け付けないようになっていた。
これは、選択の余地なく・・・、ベッドフレームも廃品回収に回すしかない。
そこで、急遽マットレスだけじゃなくて、フレームも処分したいと、お兄さんに伝えると、解体を手伝ってくれて、全部引き取ってくれた。多分、フレームの方は金属材転売ができるからだろうけれど無料で、この厄介な巨大マットレスは £20で引き取ってもらえた。神に見えたわ・・・(笑)。


05
配偶者氏の新しいベッドフレーム。


廃品回収の日程が決まってから即、アマゾンでオーダーしておいたのが、それも、旧ベッドを回収してもらった日の午後に到着。即組み立てて、届いていたマットレスも箱から出して、その日の夕方には、セッティング完了‼
デュヴェ(羽フトン)やシーツは、配偶者氏の分は、以前使っていたキングサイズを、シングルに、私が縫い直す予定だけれど、これはまた、もう少し落ち着いてから。しばらくはキングサイズのを折りたたんで使ってもらう。

その次の大仕事が、本棚の移動。ここで、役立ったのが、家具スライダーというガジェット。

slider2
こんなものに角を載せて、滑らせて動かす。
いや、これなかったらムリでした(笑)。
eBayで入手。

06
一方、私の寝室の進展。

私の方は、ベッドフレーム自体は以前のディヴァンそのまま。マットレスの方が多少大きくて、周囲10cm強ずつ飛び出すけれど、まぁ、機能的には問題なしなのでこのまま行く。
ちょっと手間なのは、レイアウト的に、隣の家との共有壁をベッドの頭にしていること。ウチはヴィクトリア期に建っている築100年以上ものの建物なので、共有壁の防音処置が、現在のものに比べると劣っている。
つまり、枕元で隣のテレビの音などを聞きたくはない・・・ということ。(いや、いまはとても静かな人たちが住んでいるけれど。)
Netで調べてみたら、一番お手軽で効果的なのは、壁に毛布を張るという方法だそう。
そこで、使わなくなったキングサイズ毛布を折りたたんで、壁のサイズに合わせて、釘で留め付け、その上をまた、使わないので取り外したままになっていたキッチンのドアや、棚板と同時にオーダーしておいた木材板などを繋いで、抑え込んだ。
その上から3Dテクスチャーの付いた粘着パネル(これも多少の防音効果あり。中国製が安くでeBayで出回っている)を張り込んで、そのままだと安っぽいので、テクスチャーペイントを入れた。
実際のところ、これはかなり効果的だったかもしれない。時々隣の話し声が聞こえて来ることがあったけれど、現在はこの壁からではなくて、暖炉の反対側の窓側の壁を通して、かすかに聞こえて来る程度で、この壁自体はとても静かになった。
オブジェの収納を、なんとかするべく、長い棚板も取り付けた。それをメインでサポートするために、IkeaのCD用の幅の狭いシェルフを入れた。それぞれ、ポイント・ポイントでL型金具で一応留めてはいる。
UKは地震のない国なので・・・、こんな程度のいい加減なことでも大丈夫なところが嬉しい。


07
その、Bihind the Sean(舞台裏)の、
コラージュとよんでいいような継ぎ接ぎ。

08
オブジェ達が収まると、
だいぶ出来上がってきた感あり。

09
自分のインテリア感では、
カーテンが必須アイテム。
これは、その昔クラフトフェアに出していた頃、
ディスプレイに使っていたガーゼみたいな生成りの布で、
手縫いして作った。
ミシンを出すスペースが無かったのだった・・・。

10
カーテンを吊る金具をeBayで探して、
オーダーかけていたにも関わらず、
もうこの頃にはランダムにデリバリーが
激しく遅れるケースが勃発(ちゃんと届くものもある)。
「ないなら作る」精神を発揮して、
硬い目のワイヤーを曲げて、
留め金具を作ってみたりもする。

11
これはeBayで買って、
即届いたカヴァーリングとクッション。
このアイテム>を買ったのだけれど、
届いてみたら自分のテイストに合いすぎて、
配偶者氏も欲しがるしで、後2回追加オーダーした。
インド製のコットンの粗目の生地に、
落ち着いた色目のブロックプリントが施されている。

12
最初の写真に出てきた、80年代のパピエマシェ作品、
通称「翼のおじさん」は、
もう少しこじんまりと態度を改めてもらうことにした。
改造してアレンジ替えして、
入り口を入ってすぐ目の前の、
本棚の裏側に収まってもらった。
羽や布が汚れてきても洗えなかったので、
改良して羽はつけないことに、
布地は取り外して洗えるようにしておいた。

13
その入口ドアの上も収納になった。
これまた手縫いのカーテンの奥には、
Etsyオーダー配送のための、
ラッピング用品が収まっている。
ベッド横のカーテンにも使った金のレースは、
アンティークで・・・いつどこで入手したものか、
全く記憶から抜け落ちているけれど、
いい質感で使いやすい。

14
もう一度話は配偶者氏の寝室に戻って、
オーダーしていたラグ(写真左キリム風の大型のもの)が、
ドイツから予定通り5日で届いた。


ベッドなどの下でピッタリ抑えられていて動きのない部分に、ウールのラグだと必ずといっていいほど、カーペット・モス(ウールを食べる蛾)が出て、ボロボロにされる(散々経験済み)。
なので、ウールは逆に避けて、化繊のラグを選んだ。それでも、カラーがアンティーク・キリムの渋い色味に近いもので、アンティークラグのすり減った質感・・・に見えるように、クリーム色の部分を組み込んだデザインになっている。
う~ん、なかなか凝っている。昔(引っ越してきた20年前の話)は、こんな製品はなかったぞ・・・。
Wayfairというオンライン・インテリア・マーケットプレイスの、World Menagerieというセラーより購入。
右はその後、フラットに点在しているラグを、あっちこっち移動させて、パズルのように収まりがいいサイズ、コーディネートをためしてみた結果、ここに落ち着いた、昔から持っているアンティークラグ。
これは我が家で2番目にポッシュな(お高い)ラグなんだけれど、テーブルの脚の下になっていたところが、案の定蛾にやられている。右の写真の様に、家具の下敷きにならないようにしておいたら、不思議なんだけれど、蛾は全く出ないのだった。
配偶者氏のベッドカヴァーは、私と同じeBayのセラーから入手したもの。


15
新しい自分の部屋で、ゴキゲンな配偶者氏。
右の壁には、洗濯物を干してるんではなくて・・・、
自分の好きなファブリックを、
ディスプレイしているんだそうです(笑)。

17
私も、仕事机の下のラグが、
ボロボロになってきていたので、
新しいものに変えた。
同じく、Way FairのWorld Menagerieより。
これもクリーム系だけれど、
アンティーク・キリムと相性のいい色合い。
そして何より、裏の織地の感じが、
明らかに丈夫なので、仕事場には最適。

22
その上の仕事机の前のカーテンも付け替えた。
上記のeBayで買ったカヴァーリングが、
窓のサイズにほぼぴったりなのを発見。
端のフリンジの付いたボーダーになった部分を、
片方切り取って、上部に縫い付けた。
この小さい窓なら、Beforeのように
両開きにするより、Afterの片開きの方が、
カーテンにボリュームが出ていい感じになった。

23
部屋は片付いたんだけれど、
やっぱりこれぐらいなら、ミシンは出さずに手縫い。
その前に、キングサイズから、シングルサイズに、
配偶者氏のデュヴェやらカヴァーやら、
散々サイズ直ししたのだけれど、
その時はさすがに、ミシンを半日かけまくった。

21
その仕事机の左右も、だいぶ整理して・・・、
でもまぁ、「制作の現場」はこんなもんです(笑)。

19
もっと「制作の現場」感漂う物入れ。
どうしようもなく使い勝手が悪かったのだけれど、
断捨離と、クリア・プラ引き出しに
収納を統一することで、使い勝手が断然向上。
どうしてもっと早くこうしなかったのか・・・と思う。


26
さて、完成した私のベッドルーム。
Little Hermitage(小さな隠者部屋)と呼んでいる。
こういうコテコテ・スタイルは、
地震+ゴキブリと共存の大阪では叶わなかった。
関西大震災の後に、ロンドン移住を決意したのは、
ひとえに理想の住環境を求めて・・・、
だったのかもしれない。

27
入り口からは本棚がちょうど目隠しになって、
コージーなライブラリー・スポット。
デジタルだけではなくて、せっかく溜め込んでいる
ビジュアル資料本にも、また目を通したいもの。

28
PC机の方はさほど変わりないけれど、
ここも断捨離で、溜め込んでいた不用品を、
すっきり片付けた。
ドアに貼り付けているのは、ヴェネツィアの旗。
ヴェネツィア・ラヴは衰えることなし。
好きな所に行き来できる状況が、
早く戻って欲しいものだと思う。

ともあれ、これでロックダウンがどんなに長引いても、
この部屋と庭で、快適に過ごしていられる。
なかなか、絶妙のタイミングで、
変化は訪れるものなんだなーと、
感慨深いものがあるのですよ。

さて、また次回は、昨年のニースに話は戻りますよ。










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Renovation under the lockdown -Garden- (ロックダウン中の改装 - ガーデン編 -)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-04-26 Sun 09:18:15
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相変わらず、ロックダウンのロンドン。朝夕はまだ肌寒いけれど、連日の晴天で夏日状態。来週から天候はまた崩れて寒くなるようなので、ロックダウンにも関わらず、日曜の今日は、家の前の道にも人通りが多い。

さて、ウチの改装も一段落して、いろいろ振り返って見る余裕ができてきたので、標本箱にも詰め込んでいくことに。
(今回・次回とヴィジュアルは「現場」感漂う・・・、で、美的なものではありませんよ・・・。)

まず今回は、ガーデン編。
私がガーデニングに深入りし始めたのは、実質、昨年の8月の終わり、ル・シャトーから帰ってきてから。(その経緯は<このページ>に。)
その後、冬を越して、心配していた宿根プランツ達も、3株「二度と戻ってきませんでした」の被害が出ただけで、みんな元気いっぱいに伸びてきている。
去年の秋で、ひとまずガーデニングは一段落したはずなのだけれど、ちょっと経費のかかる問題を最後に1つ先送りしていた。
それは、アイビーに絡まれて廃墟になっていたシェッド(物置納屋)を立て直すことだった。


01
これがそのシェッドの残骸。


屋根はアイビーにぶち破られて抜けている・・・のを、配偶者氏が防水シートを被せてよしとしていた。
床も抜けているのを、これまた外れたドアを床代わりに敷いていた。
この状態を「まだ使えるよ。」と言ってのける配偶者氏からは、ガーデニングの主導権を剥奪した(笑)。
本来だと今年の春か夏に、シェッドの建て替えをプランしていたのだけれど、日本からガーデニング好きの旧友が、今年も4月末に遊びに来ることになっていて(あ、もちろん、それは結果的に叶わず・・・)、どうせだったら、庭でお茶でもしようではないか、で、こんなシェッドは置いておきたくないよね、というので、3月頃に建て替えプランを早めることにした。


02
まずは、今後使うかもしれないグリーンハウス(温室)を購入して、
それをグラヴェル敷にした、テーブルセットのエリアに仮に設置。
その中にシェッドの中のものを、なんとか詰め込んで、
しばらくの間の雨除けとする。

03
そうしておいてから、2月の後半に解体作業開始。
自分的には、これも業者に頼もうと思っていたのだけれど、
「それぐらいできる」と、配偶者氏が言い切るので、
引き倒し作業を任すことにした。
がんばる80歳、見事にシェッドはバラバラ。
私は、その後の廃材回収に便利(そして、量でチャージされるので、
少しでもかさばらないようにして、コストダウンを図るべく・・・)
なように、解体されたパネルを、ノコギリで切って小さくしておいた。
(結果的に、回収のヴァンはシェッドパネルぐらい楽に入るので
、あんまり意味無しだったけど。)

04
シェッドを建てるためには、その下にコンクリの均一なベースが
入っていることが必須。
「下にコンクリがあるよ。」とは聞いていたけれど、
実際どんなものか、土で覆われていて見たことがなかったので、
まずは確認のために土を取り除いてみる。
「お、あるある、ちゃんと入っている。」
そして、シェッドとフェンスが危なくて、切り倒せなかった
勝手生えの柊の木を処分。
裏のウチのフェンスもたいがい傷んでいるので、
できる範疇でこちらから保持。

05
5日後にすぐ来てくれた廃材回収業者のヴァン。
パネルは埋もれて下の方に。
こんだけ大きいなら、パネルそのままでも入ったよな(笑)。
切り倒した柊の木、
シェッドからは配偶者氏が溜め込んでいた不用品が、
そして、シェッドと裏のウチのフェンスの間から、
80年代に改築された時に出たと思われる、
建材ゴミが出てきたのも、全部まとめて処分してもらった。
これで、去年から毎回使っているので、
ちょっとオマケしてもらって、£180。
あぁ、ヴィンテージのコロンビアロード・マーケットバッグ
(底は抜けていた)も入っている・・・(泣)。

06

すっきり片付いたところで、コンクリートベースの全体を発掘(左)。
木のシェッドは床や下の方が腐って、土に還りつつあったので、皮肉なことに、いい土がたくさん採れた(右・・・・笑)。
こうやって、コンクリベースの状態・サイズを確認してから、今度は、シェッドの業者に、前回と同じサイズのシェッドをオーダーした。

業者はあらかじめ、リサーチで見つけていたEasyshed
腐敗防止剤を圧力で木の内部まで染み込ませた、Tanalised(タナライズド)という処理をした材木を使っていること(ただ塗っただけの材木を使っているレンジもあるけれど、そっちはもう少し安い)、デリバリーと設置のコストも含まれていること、レヴューがいいことが、ここを選んだ理由。
シェッドは、DIYのチェーンストアなどで、もっと安くでフラット・パックで売られているけれど、自分たちで建てるスキル(チカラ)がない場合、また別にハンディマンに頼む必要があるし、そのコスト・手間を考えると、同じ業者が設置してくれるならその方が間違いがないという判断。
180cm x 240cm サイズで、£900(13万5千円)以下だったので、まぁ、そんなものかと。


07
設営の日はロンドン・ロックダウンの6日前で、
いつロックダウンになるのか、ちょっとヒヤヒヤしてた頃。
多分、庭での設営はロックダウン後も、
問題なかったかもしれないけど、
その前に済ませてしまうに越したことはない。

08
ウチの前に設置したところの、
庭へのアクセスに問題があったとかで、
予想外の時間がかかって、
2時間の到着遅れ。
ウチの場合アクセスは問題なし。
到着から1時間後には、出来あがっていた。

09
左:できたてのシェッドの中。
右:段取りよく、翌日に配達された棚を組み立てて、
温室に入れていた物達を、新しいシェッドにお引越し。

10
自分の部屋の改装でも、棚をいくつか取り付けたけれど、
その時に一緒にオーダーしておいた木材で、
クッション類を保管する棚を作った。

11
ロンドン・ロックダウン2日前に、
オーダーしたペイヴィング・ブリック(敷用レンガ)が即到着。
オーダーしたのは愛用の建築・DLY資材ストアのWickes
ショップ販売がクローズしている現在も、
ネットオーダー、デリバリーまたはショップ・ピックアップは、
続行中だけれど、従来のような翌日デリバリーは
全くできなくなってしまった。
2週間前にはデリバリーまで、3週間待ちとサイトに表記されていた。
(その後、改善したのかもう表記されていないけれど。)

12
Wickesどうもありがとう。
おかげさまでシェッドの前にレンガを敷けました。


コンクリだと見苦しいし、かといって、以前のように土をかぶせると、土の湿気で、シェッドの基盤を痛めそうだし・・・というので、敷用レンガを使うことにした。シェッドの周りも、これでぐるっと取り囲んでいる。
コンクリ-ト/モルタル等で留め付けてはいなくて、ただきっちり並べただけ。周りを土で抑えて、その上をバークでマルチングしている。
多少ガタガタするけれど、動いたりはしないのでひとまずこのまま使うことにしている。
一個 £0.35の安ブリックだけれど、見た目は結構いけている。全部で150個買ったので、それでも£50(8000円)程度って、激安だと思う。


13
キッチンに敷いていたジュートラグを、
新しいものに変えたので、
古いホコリだらけの方のジュートラグは、
シェッドに敷くことにした。
サイズがピッタリ。

14
新しくきれいになったシェッドで、
ロックダウン中もハッピーな、
元ガーデン主任、配偶者氏。

15
これまた部屋の改装で出てきた、
使わなくなった棚材を使って、
薪乾燥箱を作った。
薪は、年に数回暖炉に火を入れる時用のもの。
一応腐敗防止剤入ペイントを塗って、
防水シートをかぶせてある。

16
温室は左に、薪乾燥箱は右に設置した。

17
シェッド作っておいてよかったよ・・・。


ロックダウン中、私のジムのズンバ・インストラクターが、個人クラスとしてZoomを使った、Netクラスを配信していて、私も参加しているのだけれど、うちのフラットは、古くて防音がよくない上に、私は昔を引きずるヘッドバンギングな、過激パンクダンス・スタイルなので、ドンドンいわせて、下のフラットから苦情が出ること必至。
そこで、シェッドの中か、その前のレンガ敷きテラス部分が、現在の私のズンバスタジオということになった。
PCじゃなくて、モバイルのちいこい画面で見ているから、ちょっとやりづらいけどね・・・(笑)。
逆に、モバイルなので音量は小さいから、シェッドの中に入れておけば、私には聞こえるけれど、周囲に騒音を撒き散らすこともない。

18
他にも、フラットの改装で、
新しいものに入れ替えたので、
使わなくなって、庭に降りてきたものがある。
いままでディヴァンのカヴァーとして使っていたスロー。
部屋は、全体に一段と
ビザンティン風になってきたのだけれど、
このスローは、どう見てもFe(サンタフェ風)。
違うんだよなぁ・・・(笑)。
庭で色褪せてもらうことにした。

19

嵐が3回来て、記録的大雨だった2月の後、3月から4月にかけてほとんど雨が降らない。
ウチは基本は水はけのあまりよくないベチャ土なので、その土に耐えられる植物を植え込んだのだけれど、まだ若い状態で水不足が続くと、喉を乾かせているのがよく分かる。
しかし、この子らを満足させるように水やりをするとなると、140リッター水をまくことになる。10リッタージョウロ・リレーをしていたのだけれど、こんなことも続けられないので、ちゃんと40mのホースを買った。
これもまたWickesにオーダーしたのだけれど、ロックダウン後まだシステムが整っていなくて、どこもがパニクっていた頃。翌日配達は過去の話、その時は2週間待ちのデリバリーだった。
で、右のカートに乗っかったのをオーダーしたのに、届いたのが・・・、左の壁にマウントするモデル。
ウチは外壁が上下3件共有になるので、壁に工事をするには下の2件の許可が要るし、そもそも、壁に取り付けようなどとは思わない。
そこで、間違えて届いたよと知らせようにも・・・問い合わせ殺到で、問い合わせ機能パンク状態。
一応メールしてみたら、自動返信で、応答には1週間かかることと、返品・交換を含めた新規デリバリーは3週間かかる・・・と書かれていて、もう万事休す。
もう、見苦しいモデルだけど仕方ない、雨も降りそうにないし、これを壁にマウントしないで使おう・・・ということになった。


20
このモデルは私達のオーダーしたモデルの、
倍の値段なので、さぞかし使いやすいかと思うと・・・、
まるで逆(笑)。
自動巻き上げとかいうことで、
強いバネが入っているのだけれど、
そのため引き出すのに、やたら力がいる。
結局、引き出したままでロックして、巻き上げるのは、
年に一度、冬にホースをシェッドにしまうときだけ、
ということにした。
だったら、カートに乗ってもいない、
ただのホースを40m買えばよかったんじゃないか・・・、
という事実には、目を向けないことにしている(笑)。

21
暖冬だった今年の冬。
Aphids(アブラムシ)の大量発生が予測されているそうなので、
天敵てんとう虫に住んで頂くべく、
虫小屋タワーを買って設置した。
まだ住虫がいないその翌日、
さっそくアブラムシ・コロニーをバラの蕾に発見。
なすりつぶして即殺、石鹸水スプレーもしておいて、
住虫のてんとう虫さんたちをアマゾンに発注。
入居予想は5月の初めだそうで・・・あ~ぁ、
まだ自然との戦いは続く・・・・。

22
仕事机の前のウィンドーボックス。
今年は近所のガーデンセンターで買ってくるわけにもいかず、
いつもプランツをNetオーダーしている
Crocusにオーダー。
この段階(2週間前)では、オーダー受け付けてくれたけれど、
現在は需要に対応できないため、
朝のオープン時から、一定量しか
その日のオーダーを受け付けないシステムになってしまった。
届いただけでもありがたい。

23
そんな状況下なので・・・、
オーダーしたのは左の、プランツセットなんだけれど、
すでに立派なパープルのペチュニアが咲き初めて
(本来ならペチュニアは白と黄色が入っているはず)
、どう見てもフューシャと思われる子がいて、
もしかすると右のパープル系のセットと間違われてる?
あるいは、適当にパープルX白系のプランツで
あるものぶち込んでみた・・・
なんではないかと想像する。
しかし、これまた、届いただけでもありがたいので、
そして元気いっぱいの子達なので、
問い合わせることすらなく、
あるがままの現状を受け入れることにした。

24
外部つながりで正面ポーチ。
これは昨年の8月後半に、
修復してもらったポーチを、
私が仕上げペイントしたところ。

25
それが一冬の雨で、
新しく置き換えてもらった木材が歪んできて、
隙間ができてきた。
このまま放置すると、ここから腐っていってしまう。
近頃暖かくて(日向は夏日)乾燥しているので、
補填とペイントのいいチャンス。
部屋や庭が一段落した先日、済ませてしまった。
その昔、芸大で漆工芸やってたのが、
ここで、こんなに役に立つとは・・・(笑)。

00
最後は、最近の庭の様子。
みんなしっかり育つんだよ。

さて、次回は部屋の改装の写真を、まとめられるといいな。




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Musée du Palais Lascaris, Nice -2-(パレ・ラスカリス博物館、ニース -2-)

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ロックダウン3週経過して、あとまだ「少なくとも」3週ロックダウンは続く・・・ということだけ解っている、ロンドンです。
わが家は変わりなく元気(あと、2アイテムぐらいデリバリーを待って、改装終了!!)、ペーターおじさんも元気、少なくとも自分たちの周りには今のところ、幸いなことに大した変化も困難もなくて(送り出した海外配送品の一部が、ものすごく遅れているのが、唯一の気がかり)、世界中の大騒ぎぶりが、どことなくシュールに感じるほどの隠者ぶりを発揮中。
週に3回、庭の新しく建てた物置小屋(か、暑い日はその外で)オンライン・ズンバのクラスに参加、それのない日は、部屋でジムでやってたのを思い出しながら、ヨガとピラーティスの混じったようなものを、朝に1時間弱。
食品買い出しに近所のウェイトローズ(スーパーマーケット)に行くと、買い物客の距離を保つために入場制限があって、2m間隔を開けて、店の入口に向かって並ぶのだけれど、前後が空いているのがいいことに、そしてここの場合、日向で気持ちよく並んでいるのもあって、立ち式のヨガとストレッチを一通り済ます。
多分、すっごく「変な人」だと思うけれど、こんなことでもないと、気持ちよく日向でストレッチヨガをすることなんて、ありそうにないので、人目は問題外(笑)。
そんなこんなの、エクササイズを続けて健康を維持しております。ジムのプールとサウナ、ジャクージがちょっと恋しいかな・・・。

標本箱は前回に引き続いて、南仏ニースのMusée du Palais Lascaris(パレ・ラスカリス博物館)のイメージを。


Musée du Palais Lascaris, Nice
順路はその次に18世紀の様式で保存されている
濃ゆいベッドルームへ。

Musée du Palais Lascaris, Nice
この濃ゆいさ加減は、フランスというより、もはやイタリア。

Musée du Palais Lascaris, Nice
天井にも華麗なフレスコ画。

Musée du Palais Lascaris, Nice

Musée du Palais Lascaris, Nice
この天井画は、奥のベッドのある方の部屋のもの。
小太りなおっちゃんっぽいけれど、一応アポロンと、
「こんなおっちゃん嫌ですわ」と、月桂樹に変身するダフネ-

Musée du Palais Lascaris, Nice
手前の寝室付きのサロンの部分。

Musée du Palais Lascaris, Nice
向かいも装飾的な古い建物で、
狭い路地を挟んで、手が届きそうな距離。

Musée du Palais Lascaris, Nice
その次の部屋は、プロヴァンス的な黄色で彩られた、鏡の間。
ハープシコードが置かれている。

Musée du Palais Lascaris, Nice
スタッコレリーフで飾られた天井。

Musée du Palais Lascaris, Nice


Musée du Palais Lascaris, Nice
ドアの上の装飾絵画と、

Musée du Palais Lascaris, Nice
窓辺のカーテンのディティール。

Musée du Palais Lascaris, Nice
その隣の部屋。
この写真でわかるように、この屋敷のドアは、
下の丁番が上の丁番より、大きな角度で開くようになっている。
なので、開くとドアが斜めに持ち上がったようになる。
ドアストッパーで、ドアを開けた状態で保持しやすいから・・・
なのか、この構造の目的はよくわからない。

Musée du Palais Lascaris, Nice
窓辺のシャッター。

Musée du Palais Lascaris, Nice
ここからは様々な古楽器の展示室が続く。

Musée du Palais Lascaris, Nice

Musée du Palais Lascaris, Nice

Musée du Palais Lascaris, Nice
収蔵されている楽器の大半は、ピアノや、
ハープシコードを含めた、弦楽器。

Musée du Palais Lascaris, Nice
螺鈿装飾の美しいリュート。

Musée du Palais Lascaris, Nice
ルネッサンス期の縦型ピアノなのかな?

Musée du Palais Lascaris, Nice
最後のこの部屋は、チャペルだった部屋。
天井部分の粧飾が残されている。

Musée du Palais Lascaris, Nice
窓のない暗い部屋なのだけれど、トロンプルイユで、
窓があるように描かれている。

Musée du Palais Lascaris, Nice
天井画は運命や死を象徴するものかと。

Musée du Palais Lascaris, Nice
最後に、18世紀の祭壇装飾を。





Musée du Palais Lascaris
(パレ・ラスカリス博物館)


Map:


















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Musée du Palais Lascaris, Nice -1-(パレ・ラスカリス博物館、ニース -1-)- と、近況など。

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すっかり、ごぶさた標本箱でした。
フラットの改装もほぼ終わって、最後の仕上げでオーダーしている、ラグやファブリックがデリヴァリーされるのを待っているところ。いや本当に、このご時世に、郵便屋さんとデリバリー諸氏、そしてウチから出た大量の断捨離物を持っていってくれる、廃品回収諸氏には感謝感激。個人的には医療前線諸氏より、物流関連諸氏に助けてもらうこと多く(健康であってこその状態だけど)、親近感あって感謝倍増。
(国際郵便はフライト量が減少しているため、そしてイースター休暇も重なって、ヒースロー空港界隈のデポででフライト待ちがあるようで、かなり遅れている様子。日本からオーダーいただいた皆さん、もうしばらく待っていてくださいね~。)
改装の様子は、全て整ってからということで、今回はニースのお屋敷ミュージアムのイメージを。

その前に、今回のコロナ騒動の、現段階での個人的状況を記録として書き留めておくことに。
あんまりコロナ事情にフォーカス入れたくない方は、まるっとスルーしてくださいね。

どこでも誰でも、先の見えない状況に不安にかられていることと想像するのだけれど、自分は結構、運命主義者なので、自分も周りの者も、かかったらかかった時のこと、死にゆく運命ならそれもやむなし程度に考えているせいか、不安とかはほとんど感じない。
逆に、人間の生って儚いものだし、やりたいことで今できることを、思い残すことなくやりきってしまいたい衝動に駆られております。
ロックダウンの時間的・心理的余裕をチャンスに、普段できなかった身の回りの整理をすること、自分の周りの環境を快適に整えることに熱中していて、普段よりどちらかといえばハイパー気味。
ところが、実際のところ、自分はもしかすると症状の出ないサイレント・キャリアで、もう抗体ができているんでは・・・という可能性も多分にあり。
「自分や家族に、熱や乾いた咳が続いたら、セルフ・アイソレイト(自主隔離)すること」というUKのアドヴァイスに準じているのだけれど、乾いた咳や熱は出ないけれど、気管支~肺の入り口に「何か邪魔しているものがある(イガイガした感じ)」と感じ続けていた。(喉より鼻が弱いので、なにか問題がおきるとしたら鼻。気管支・肺に違和感を感じたのは、人生で初めて。)
自分はとりわけ心肺機能が丈夫なので、呼吸機能の1/10程度が邪魔されている程度で、なんら呼吸に支障はないし、咳も特に出さないでも平気(咳をしたい「感じ」はあるんだけれど)。ジョギングしたり、オンライン・クラス・ズンバも過激に踊っている(笑)。
熱も、最初のころに、ちょっとだるくてゾクゾクすると思って、熱を計ったら、平熱の36.8℃(平熱が高い)より0.6℃も低くて、36.2℃だったという・・・奇妙な事態。
で、まぁ、UKの自主隔離の基準には達していないし、部屋の大片付けのホコリを吸ったのかと思って、普通に日常生活を送っていたけれど、万一のために80歳越しの配偶者氏とは、いずれにせよ、お互い別室を寝室にする準備中だったので、それを早めて即、家庭内別居。タオルも別で、バス・キッチンを使う時間、食事も別々という様に注意はしておいた。
そうしたら、いわゆるコロナの症状と伝えられているように、7日~10日でその「イガイガ」はマシになって、その後は乾いた咳ではなくて、もう少し痰が絡んだようなウェットな咳を、これまた「したい感じがする」。(それでも咳したら後で手を洗うのが面倒なので、咳はしない・・・笑。)そんな状態が、症状的なるもの(?)を感知し始めてから4週間後の現在も、時たまおきる程度で、問題なく暮らしている。
もしコロナだとしたら、ジムの床でのエクササイズ(ピラーティス/ヨガ)のクラスでよく風邪をもらってくるので、ウィルスもほぼそれが感染源かと。
はたして、これがコロナだったのかどうかは、抗体テストが普及して、それをやってみないことにはわからない。
うちの配偶者氏も、なんともなくてとても元気。朝方時々咳をしているけれど、「これは普段から、朝に出る咳」と言い張っている。
うーん、意外とサイレント・キャリアって、年齢関係なく、肺・気管支が丈夫かどうかで起きているんじゃないかなぁ・・・というのが、現在の自分の個人的感想。
またもし、抗体検査が手に入るようになって(ウィルス保菌テストよりずっと簡単で、早期に量産可能という話)、やってみたら、結果をお知らせしますよ。
いや、なので、誰でもが保菌者である可能性があるので、お互いに距離感に気をつけましょうね、ということです。

*******


さて本題に移って・・・、

ニースの迷路のような旧市街にある、お屋敷ミュージアム Musée du Palais Lascaris(パレ・ラスカリス博物館)は、ビザンティン貴族の末裔のラスカリス家が、17世紀前半に建造、18世紀に改修された屋敷で、20世紀にニース市に買い取られ、現在は楽器の博物館として公開されている。
楽器のみならず、一部その歴史的インテリアが保持されていて、地味だけれど興味深い博物館。


Musée du Palais Lascaris, Nice
この狭い路地に面して建つお屋敷。
この東にある旧市街は18世紀まで、街の中心だったものの、
19世紀に入って、街の西側の地区がリゾート地として
繁栄し始めてからは、スラム街と化して、
20世紀に入ってから、再開発されてきたエリアなのだそう。

Musée du Palais Lascaris, Nice
エントランスを入ると、正面大階段とその奥に、
小さなコートヤードが。

Musée du Palais Lascaris, Nice
18世紀の様子。

Musée du Palais Lascaris, Nice
天井に描かれた双頭の鷲は、
ラスカリス家がローマ/ビザンティン帝国に
連なる由緒を誇示している。

Musée du Palais Lascaris, Nice
大階段は装飾的なフレスコ画で覆われている。

Musée du Palais Lascaris, Nice

Musée du Palais Lascaris, Nice
そしてアーコヴの彫刻達。

Musée du Palais Lascaris, Nice


Musée du Palais Lascaris, Nice


Musée du Palais Lascaris, Nice
この大階段は17世紀建造当初のものが残されているのでは・・・、
と、その手法・様式を見ていて感じる。

Musée du Palais Lascaris, Nice
順路最初の部屋は、タペストリーのかかる音楽室の設定。

Musée du Palais Lascaris, Nice
その奥にはこれまたタペストリーの部屋で、
ここは小さなコンサートホールとして、現在使用されている様子。

Musée du Palais Lascaris, Nice
ハープシコード(かな?)の蓋の裏のコラージュが印象的。

Musée du Palais Lascaris, Nice
ドアの上の粧飾画。
このあたりの内装は、18世紀の改装以降のもののよう。

Musée du Palais Lascaris, Nice
狭い路地に古い建物が建て込んでいる、窓からの眺め。

Musée du Palais Lascaris, Nice

Musée du Palais Lascaris, Nice
この部屋には・・・、

Musée du Palais Lascaris, Nice
縦型のピアノ(だと思う・・・?)。

Musée du Palais Lascaris, Nice
裏から見るとこんな風。

Musée du Palais Lascaris, Nice
どの部屋も天井のフレスコ画が華やか。


次回も、この博物館の続編です。




Musée du Palais Lascaris
(パレ・ラスカリス博物館)


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ロックダウン中にフラット大改装。標本箱は、もうしばらくお休みのお知らせ。

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2020-04-04 Sat 21:51:10
  • 日記
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コロナウィルス拡散防止の、ロンドン・ロックダウンも10日を過ぎて、ウチは配偶者氏ともども、すこぶる元気。
元気ありあまってテンション高くて、フラットの改装やら、庭のシェッド(納屋)のインストールやら、ありとあらゆることに手を出して、日々激務に勤しんでおります。
一時は、部屋が散らかりすぎて、PCにたどり着けない状態なこともあったのだけれど、なんとか落ち着きつつあるところ。
これらすべて、ロックダウン中もオンライン・ショッピングの配達を(若干遅れながらも)遂行してくれている、郵便屋さんやデリヴァリーの皆さんのおかげです・・・多謝~。
もうしばらく、改装作業に集中したいので、標本箱はもうしばらくお休み(ロックダウン!?)モード。いや、ウィルスにやられて倒れているわけではないよ・・・というお知らせのミニ標本箱です(笑)。


2020-04-04_10-12-58
庭の一番奥に物置小屋が建った。
その前にペイヴィング・ブリックを敷いた。
現在はただ並べているだけで、
セメント固定はしていない。
でもまぁ、安定している。

2020-04-04_10-13-34
まだ途中だけど、だいぶ形になってきた、私の新しい「巣」。
そう、配偶者氏と私は、
家庭内別居がお互いに快適すぎて、
旧寝室を配偶者氏の部屋に、
旧アトリエ/リヴィングルームを私の寝室に、
家庭内別居を定着させることに。
そこで、それぞれのベッドを用意したり、
部屋のレイアウト替えに至っております。
また、出来上がったら、この話も標本箱に詰め込みますよ。

2020-04-04_10-40-40
すっかり春らしくなって、
今日もすこぶるいいお天気のロンドン。
日本の皆さんも、よく手を洗って、ご自愛くださいね。






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