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2021年05月 Archive

Leighton House Museum, London(レイトン・ハウス博物館、ロンドン)

今回も前回に引き続き・・・、濃厚にデコラティヴだけれど、チャペルや教会ではなくて、19世紀の画家の邸宅。
Frederic Leighton(フレデリック・レイトン)の屋敷が、Leighton House Museum(レイトン・ハウス博物館)として公開されている。

裕福な中流家庭で育って、ヴェニスのアカデミアを始めとする、コンチネント(ヨーロッパ大陸)で美術教育を受け、ロンドンに戻ってからもトレンディなラファエル前派と、美術の殿堂ロイヤル・アカデミーの双方から評価を受けて、ロイヤル・アカデミーの会長職も務めるという、19世紀イギリスで、最も評価され成功した画家といえる。
お屋敷の方は、トルコのイズニック・タイルのコレクションに合わせて設計されたそうで 、中近東風耽美主義の極み、とてもエキゾティクなもの。
以前はインテリアの撮影禁止だったのだけれど、2019年の秋から撮影可にポリシーが変更になった。
そのことは、日本からの友人と一緒に訪れた時にその場で知って、ガンレフを持ってくればよかったと後悔しきり・・・。
それでも、とても興奮して、モバイルで撮りまくっていた。
その後、プロセスが後回しになって、ほぼ忘れかけていたものが、PCから発掘されて、遅ればせながら標本箱に詰め込んでおくことに。
2019年10月末の撮影です。



Leighton House Museum, London
エントランスのホール部分。
奥の壁に使われているのが、イズニックタイル。

Leighton House Museum, London
階段から、もう少し引きで見たところ。
奥の部屋は「アラブ・ホール」と呼ばれている。

Leighton House Museum, London
その部屋の中へ・・・。

Leighton House Museum, London
このセラミックのコレクションも、イズニック焼き

Leighton House Museum, London
中央には噴水のある、
四角い水盤が作られている。

Leighton House Museum, London
これもまた中近東風にデザインされた
ラティス(格子)装飾の付いた窓。

Leighton House Museum, London
金のドーム天井。

Leighton House Museum, London
そのイズニックタイルのディティール。

Leighton House Museum, London
エントランスホール側の壁にも、このタイル。

Leighton House Museum, London
階段側から見ると、
孔雀の剥製が佇んでいるキャビネットの裏は、
シーティング・エリアになっている。
階段の上階部分に、
ロード・レイトンの肖像画が2枚見える。

1880 Frederic Leighton - Self portrait.jpg
By <a href="https://en.wikipedia.org/wiki/en:Frederic_Leighton" class="extiw" title="w:en:Frederic Leighton"><span title="English painter and sculptor, and for one day a peer">Frederic Leighton, 1st Baron Leighton</span></a> - Unknown source, Public Domain, Link


一枚はこの自画像。
ロード・レイトンと呼び習わされるのは、
画家にして最初の爵位を授けられたからで、
それまでは勲爵士のサー・フレデリック・レイトンだった。
しかし、男爵位を授けられた翌日に、
狭心症の発作で急死したため、
そして継承者がいなかったため、
貴族であった最短期間記録でもあるそうだ。

Leighton House Museum, London
階段を上がった上階のランディング部分に、
ちょうどアラブ・ホールに突き出す形で、
これまたエキゾティックな、
シーティング・エリアが設けられている。

Leighton House Museum, London


Leighton House Museum, London
絵画作品の展示された上階の一室。
アルマ=タデマと共通するような、
古典様式と耽美主義を併せ持った絵画作品。

Leighton House Museum, London
Rustic Music(素朴な曲)と題された一枚。

Leighton House Museum, London
部屋の一角に置かれた椅子。
イタリアの枢機卿の屋敷に置かれていた椅子
・・・なんじゃないかと、想像する。
ヴェニスっぽい^^。

Leighton House Museum, London
ランディングを挟んで反対側は、アトリエ。

Leighton House Museum, London
現在は研究室のある隣の建物と、
繋がれている。

Leighton House Museum, London
片隅に本の展示。

Leighton House Museum, London
上階にある寝室の展示。
社交室のゴージャスな作りに比べると、
プライベートな部屋は、なんともシンプルな、
修道僧のような部屋だなと、
最初に見たときから思った。
家具が作り付けでなかったために、
彼の死後コレクションがオークションに掛けられた際に、
四散してしまったからかもしれない。

Leighton House Museum, London
もう一度下階に降りて、
庭に面したダイニングルーム。

Leighton House Museum, London
ここもイズニック焼きの展示がいくつも。

Leighton House Museum, London

Leighton House Museum, London
出窓のエリアには、
ロード・レイトンの彫刻の代表作
「An Athlete Wrestling with a Python
(パイソンと格闘するアスリート)」

Leighton House Museum, London
クローズアップ
テート・ブリテンにも収められている。

Leighton House Museum, London
このシャンデリアはムラノですね^^。

Leighton House Museum, London
これも下階にある書斎。

Leighton House Museum, London
机の前の絵画は、ヴェネチア・ルネッサンスのものかと。
Doge(提督)が描かれているので。

Leighton House Museum, London
部屋に展示されていた素描の一枚。

Leighton House Museum, London
机の上に展示されていた、
これは当時のパスポート。

Lord LEIGHTON - Leighton House 12 Holland Park Road Holland Park London W14 8LZ - 1.jpg
By <a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Spudgun67" title="User:Spudgun67">Spudgun67</a> - <span class="int-own-work" lang="en">Own work</span>, CC BY-SA 4.0, Link


訪れた時は外装工事で足場が組まれて、
カヴァーで覆われていたので、
外観は借り物写真で。

閑静な住宅街に秘められた
エキゾティックなお屋敷でした。





Leighton House Museum
(レイトン・ハウス博物館)


Map:










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Fitzrovia Chapel, London (フィッロヴィア・チャペル、ロンドン)

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2021-05-10 Mon 20:00:00
  • 場所
今回は、ロンドンの中心部、地下鉄Goodge Street(グッジ・ストリート)から歩いて4分程度のところにある、チャペルのイメージを。
このFitzrovia Chapel (フィッロヴィア・チャペルチャペル)、前回の「無原罪の御宿りの教会」同様に、観光という点ではほとんど知られていない、ちょっと「知る人ぞ知る」的チャペル。もともとは、この場所にあったMiddlesex Hospital(ミドルセックス病院)の付属チャペルとして、1891-92年に建造されたもの。
ゴシック・リヴァイヴァル建築家、John Loughborough Pearson(ジョン・ロウボロー・ピアソン)設計のゴシック・リヴァイヴァル・・・なんだけれども、正確にいうと「ビザンティン・リヴァイヴァル」といえる、つまり・・・、モザイクでキンキラキンのチャペル。
病院の方は他の大学施設に統合されて、2005年には未使用になり、敷地は開発デベロッパー会社に売却され、現在は新たな商業・居住ビルが建造されている。このチャペルは、Grade II(保存建造物指定II)がかかっているので、無事手つかずで、というか、きれいに修復されて、残されている。なので、コンテンポラリーなビルの中庭的空間に、ぽつんと残されていて、アプローチがなかなかシュールな印象。
写真は昨年10月初旬に訪れたときのもの。現在はコロナ・ロックダウンでクローズ中。
5月17日からミュージアム等がオープンになるので、ここも同時にオープンされることかと。オープン日(無料)は水曜日のみ。


Fitzrovia Chapel, London
無機質なビルの間のパッセージ。
知らなければ、わざわざ
ここを入っていこうとは思わないところ。

Fitzrovia Chapel, London
その中にぽつんとレンガ造りの建物が残されている。

Fitzrovia Chapel, London
入り口を入ると、まず、出資者や
関連協力者を記した大理石パネルが壁を覆う。

Fitzrovia Chapel, London
親子2代でこのチャペルを設計監修した、
建築家ロウボロー・ピアソン親子のパネルも。
そしてこの間仕切りアーチの奥が・・・、

Fitzrovia Chapel, London
大理石と、キンキラキンのモザイク天井の
このチャペル。

Fitzrovia Chapel, London
これで、「ふわぁ~」と、ため息が出る・・・(笑)。

Fitzrovia Chapel, London
エントランス部分を振り返ったヴュー。
上部にはパイプオルガンが設置されている。

Fitzrovia Chapel, London
天のいと高きところには神に栄光あれ、
地には平和と善意あれ・・・
というラテン句がモザイクで描かれている
オルガンのアーチ。

Fitzrovia Chapel, London
フォント(聖水盤)のある一角。

Fitzrovia Chapel, London
ドーム天井のモザイク部分。
クロスを中央に、In Hoc - Signo(この、御印)
と記されたスロールを持つ天使たち。

Fitzrovia Chapel, London

フラットな線描を最小限にして、
写実的になっているのが19世紀的。
オリジナル・ビザンツのモザイクは<こんな風>。

Fitzrovia Chapel, London
吊り下げられているライトも、ビザンティン風。

Fitzrovia Chapel, Londont>


Fitzrovia Chapel, London
モザイクのディティール。

Fitzrovia Chapel, London


Fitzrovia Chapel, London
ステンドグラスは19世紀的というか、
ラファエル前派的な表現。

Fitzrovia Chapel, London
色大理石のコンビネーション、
金モザイクと相まって、とても装飾的。

Fitzrovia Chapel, London


Fitzrovia Chapel, London
聖ペテロと聖パウロのステンドグラス。

Fitzrovia Chapel, London


Fitzrovia Chapel, London
大理石彫りのディティールも、
典型的なビザンティン様式。

Fitzrovia Chapel, London
主祭壇の右に作られた、
壁龕の棚・・・とでもいえばいいのか・・・。
モザイクと大理石の組み合わせが華麗。

Fitzrovia Chapel, London
同じくモザイクと
大理石の組み合わせの主祭壇。

Fitzrovia Chapel, London
もう一度主祭壇のヴューを。

Fitzrovia Chapel, London
最後にビルの中庭に残された、
チャペルの外観を。




Fitzrovia Chapel
(フィッロヴィア・チャペル)


map:








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Church of the Immaculate Conception, London (無原罪の御宿りの教会、ロンドン) ‐2-

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2021-05-04 Tue 09:00:00
  • 場所
今回も、このロンドン・メイフェアにある、19世紀ゴシック・リヴァイヴァルの秀麗な教会、Church of the Immaculate Conception (無原罪の御宿りの教会)のイメージの続編を。


Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
エントランスの右側にある、
サイドチャペルの一つで、
Lourdes Chapel(ルルド・チャペル)。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
ここも大理石彫刻が美しい。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London


Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London


Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
主祭壇の左のサイド・チャペル、
St Ignatius Chapel(聖イグナティオ・チャペル
イエズス会の創立者の1人で初代総長だった人物。
聖ザビエルとも同僚だった。
このチャペル祭壇も、見事な大理石彫刻。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
透明感のある蝋石のような石を彫っている・・・
と、思われる。
いままで見たことのない素材。
柔らかくて彫りやすいのだろうけれど、
立体的な表現が半端ない・・・。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
石の素材のコントラストが美しい。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
このチャペルの一角にある、黒い聖母子は、
12世紀後期に制作されたと考えられている、
Virgin of Montserrat(モンセラートの聖母)のコピー版だそう。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
その隣にあたるSeven Dolours Chapel
悲しみの聖母のチャペル)

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
悲しみの聖母(七つの嘆きの聖母)の図像は、
7つの剣で心臓を刺されたもの。
19世紀のエレガントな彫像。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
ゴシック・アーチの奥にに見えるのは・・・、

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
チャーミングなデッラ・ロッビア(多分ね)。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
これまた秀麗な「受胎告知」の大理石レリーフは、
St Stanislaus Chapel(聖スタニスラス・チャペル)
の主祭壇。
聖スタニスラスは「シュツェパノフのスタニスラウス
の方ではなくて、
イエズス会の聖人「スタニスワフ・コストカ」の方かと。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
その祭壇の装飾パネル。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
その隣は、Martyrs Chapel(殉教者のチャペル)。
メインの彫像は、トマス・モア
20世紀に列聖されて聖トマス・モアだそうで、
それは知らなかったな。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
殉教した聖人を描く場合は、
処刑内容をを象徴する図像が組み合わされる。
トマス・モアは斬首だったので、斧が・・・。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
そのまた隣の、Calvery Chapel
(カルヴァリー・チャペル=ゴルゴタの丘・チャペル)
の透かし彫りの天井。

Immaculate Conception Church Organ, Farm Street, London, UK - Diliff.jpg
By <a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Diliff" title="User:Diliff">Diliff</a> - <span class="int-own-work" lang="en">Own work</span>, CC BY-SA 3.0, Link


エントランス上部のローズウィンドウと
パイプオルガンの部分を撮影し忘れていたので、
Wikiからの借り物写真で。

Catholic Church of the Immaculate Conception, Mayfair, London
最後にもう一度、身廊をふりかえって。



Church of the Immaculate Conception
(無原罪の御宿りの教会)


Map:






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