- 2020-09-22 Tue 15:41:22
- 博物館・美術館
前回のポストから、冒頭にいつも出していた「モバイル用、Bloggerバージョン」の表記がなくなったのに、お気づきだろうか・・・?
見苦しい広告が出ないので、モバイル・ディヴァイス(スマホとかパッドとか)にはこちらの方がよろしかろうというので、バックアップも兼ねて(FC2って全然信用してないし・・・笑)、Bloggerの方でも全く同じ内容の標本箱をアップしてきていた。
ところが、これもまた「更新」の一環なんだか、Bloggerの入力フォーマットが改変されてしまい、以前のようにHTMLコードで全体をコピペする・・・ことができなくなってしまった。 いや、HTMLは使えるのだけれど、<br>コードが上手く機能していなくて、惨たらしくギクシャクしたレイアウトになる。
で、あれこれサーチしていじくっているうちに、使っていた木目のバックグラウンドまでふっとばしてしまって、もう完全にヤル気喪失・・・。 というわけで、クローズしてしまったのでした。(消去してはいないけれど、今後更新する気ナシ)
モバイル・ディヴァイスでご覧の場合は、ディヴァイス上のブラウザのドロップダウンで、「デスクトップ・ヴュー(←日本語表現不明・・・)」をクリック選択してもらえると、イギタナイ広告の出ない、PCで見るのと同様のレイアウトで表記されます。
小さくて見にくい場合は、指でズーム・・・で、解決するはず。
まぁ、FC2もいつまであるのか(で、そもそも画像を回してきているFlickrがいつまであるやら)心もとないことだらけだけれど、そんなこというなら、自由にどこでも旅行したり出かけたり・・・なんてことすら、ロクにできなくなる現実が、当たり前に起きてしまっているわけで、全てが「ウタカタ」、全ての行いが、バカバカしいといえばバカバカしいともいえる・・・。
閑話休題で、今回は昨年9月に滞在していたヴェニスから、Museo di Palazzo Grimani(パラッツォ・グリマニ博物館)のイメージを。
Santa Maria Formosa教会の近くに、中世以来建つこのパラッツォ、16世紀に現在のネオクラシカルなスタイルに改装され、その後荒廃していたが、1981年にヴェニス市が購入し、2008年の12月からミュージアムとして一般に公開されている。
16世紀に大改装を行ったオーナーの一人、Giovanni Grimani(ジョヴァンニ・グリマニ)司教の莫大な古典彫刻コレクションは、このミュージアムのみならず、ヴェネチア考古学博物館のコレクションのコアにもなっているのだそう。
(カトリックの司教が、古典彫刻のコレクターっていうのも、ちょっと不思議な気がするけど・・・笑。)

ミュージアムのエントランス。
2018年に滞在した時に、
最終日にこのミュージアムを訪れようとして、40m手前の
Palazzo Querini Stampaliaに間違って入っていたという・・・、
その上、帰ってくるまで気が付かないで、
「あの、インスタ映えの部屋、公開してなかったのかな?」
と思っていた・・・という、因縁のミュージアム。
今度は間違えずにちゃんとたどり着いた、
ネオクラシカルなファサード。

エントランスを入ると、まずはコートヤード。

ヴェニスの典型的な、スタッコ・コテコテ装飾の、
階段の天井部分。

階段を上がると、ホールの奥の部屋で演奏練習されている
ハープシコードが聞こえてくる。
ホールのテラス窓と相まって、感動的なデジャヴュ感。

ネオクラシカルな暖炉装飾。

窓からの眺め。
ヴェニスの中は建物全てが麗しくて、
どこを切り取っても、どの窓から覗いても、
全てがフォトジェニック。

最初の方の展示室。
腕が曲がっているのか、伸ばしているのか、
どちらがオリジナルなのか・・・という推理で、
歴史的に知られている「Laocoön and His Sons (ラオコーン像)」。
右腕を伸ばしているリプロがここには収められている。

古典ギリシャ型のヘルメットに、
メデューサを胸に据えた鎧姿のアテーナー。

ドアの周囲の装飾は、ネオ・クラの教本的。

その次の部屋は、フレスコの天井画が圧巻。
Sala a Fogliami "Room of Foliage (葉の部屋)" と呼ばれていて、
Camillo Capelli(カミロ・カペリ)という画家の手になるものとされている。

博物学的な様相。


美しいパターンに彩られた大理石の暖炉と、
その前には・・・、

豪華な大理石インレイのテーブル。
こういう大理石インレイのことを、Pietra dura(ピエトラ・デューラ)
と呼ばれるのだ、ということは、つい先日
新しいカメラボディのテストに訪れたV&Aで知った。

このキャビネットは、エボニーと大理石のピエトラ・デューラかと。
柱がクリア・クォーツって・・・美しすぎる。

さて、このミュージアムの見どころNo1
というか・・・、
この部屋を見るためにここに来たかったという・・・、

Tribuna(トリビューナ)と呼ばれる部屋。
祭壇とか、演壇とか言うような意味合いだと思う。
もともとこの部屋には130以上の古典彫像が、
コレクションされていたのだそう。
(ここに収まりきらなかった収蔵物は、
現在ヴェネチア考古学博物館に収蔵されている。)
ローマのPantheon(パンテオン)に、
インスパイアされたと言われる設計は、
施主のジョヴァンニ・グリマニ自身が、
深く関与していたとされている。

これぞ「インスタ映え」というアングル(笑)。
このトリビューナには、壁に窓はなくて、出入り口が一面にある他、
3面は閉ざされていて、明かりはこの天窓だけから採られている。

(ゼウスが化けた)鷲にさらわれるガニュメドは、
ヘレニズム彫刻のローマ期のコピー。
あまりにも新鮮なディスプレイなので、
てっきり修復の際のアイディアだと思っていたら、
オリジナルの展示方法で、
建物の修復後、オリジナルの場所に戻されたそう。
ジョヴァンニ・グリマニの美意識、恐るべし・・・。

部屋から唯一の出入り口を振り返ったところ。
次回もこの部屋のディティールから、
他の展示室へと続きますよ。
Museo di Palazzo Grimani
(パラッツォ・グリマニ博物館)
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
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見苦しい広告が出ないので、モバイル・ディヴァイス(スマホとかパッドとか)にはこちらの方がよろしかろうというので、バックアップも兼ねて(FC2って全然信用してないし・・・笑)、Bloggerの方でも全く同じ内容の標本箱をアップしてきていた。
ところが、これもまた「更新」の一環なんだか、Bloggerの入力フォーマットが改変されてしまい、以前のようにHTMLコードで全体をコピペする・・・ことができなくなってしまった。 いや、HTMLは使えるのだけれど、<br>コードが上手く機能していなくて、惨たらしくギクシャクしたレイアウトになる。
で、あれこれサーチしていじくっているうちに、使っていた木目のバックグラウンドまでふっとばしてしまって、もう完全にヤル気喪失・・・。 というわけで、クローズしてしまったのでした。(消去してはいないけれど、今後更新する気ナシ)
モバイル・ディヴァイスでご覧の場合は、ディヴァイス上のブラウザのドロップダウンで、「デスクトップ・ヴュー(←日本語表現不明・・・)」をクリック選択してもらえると、イギタナイ広告の出ない、PCで見るのと同様のレイアウトで表記されます。
小さくて見にくい場合は、指でズーム・・・で、解決するはず。
まぁ、FC2もいつまであるのか(で、そもそも画像を回してきているFlickrがいつまであるやら)心もとないことだらけだけれど、そんなこというなら、自由にどこでも旅行したり出かけたり・・・なんてことすら、ロクにできなくなる現実が、当たり前に起きてしまっているわけで、全てが「ウタカタ」、全ての行いが、バカバカしいといえばバカバカしいともいえる・・・。
閑話休題で、今回は昨年9月に滞在していたヴェニスから、Museo di Palazzo Grimani(パラッツォ・グリマニ博物館)のイメージを。
Santa Maria Formosa教会の近くに、中世以来建つこのパラッツォ、16世紀に現在のネオクラシカルなスタイルに改装され、その後荒廃していたが、1981年にヴェニス市が購入し、2008年の12月からミュージアムとして一般に公開されている。
16世紀に大改装を行ったオーナーの一人、Giovanni Grimani(ジョヴァンニ・グリマニ)司教の莫大な古典彫刻コレクションは、このミュージアムのみならず、ヴェネチア考古学博物館のコレクションのコアにもなっているのだそう。
(カトリックの司教が、古典彫刻のコレクターっていうのも、ちょっと不思議な気がするけど・・・笑。)

ミュージアムのエントランス。
2018年に滞在した時に、
最終日にこのミュージアムを訪れようとして、40m手前の
Palazzo Querini Stampaliaに間違って入っていたという・・・、
その上、帰ってくるまで気が付かないで、
「あの、インスタ映えの部屋、公開してなかったのかな?」
と思っていた・・・という、因縁のミュージアム。
今度は間違えずにちゃんとたどり着いた、
ネオクラシカルなファサード。

エントランスを入ると、まずはコートヤード。

ヴェニスの典型的な、スタッコ・コテコテ装飾の、
階段の天井部分。

階段を上がると、ホールの奥の部屋で演奏練習されている
ハープシコードが聞こえてくる。
ホールのテラス窓と相まって、感動的なデジャヴュ感。

ネオクラシカルな暖炉装飾。

窓からの眺め。
ヴェニスの中は建物全てが麗しくて、
どこを切り取っても、どの窓から覗いても、
全てがフォトジェニック。

最初の方の展示室。
腕が曲がっているのか、伸ばしているのか、
どちらがオリジナルなのか・・・という推理で、
歴史的に知られている「Laocoön and His Sons (ラオコーン像)」。
右腕を伸ばしているリプロがここには収められている。

古典ギリシャ型のヘルメットに、
メデューサを胸に据えた鎧姿のアテーナー。

ドアの周囲の装飾は、ネオ・クラの教本的。

その次の部屋は、フレスコの天井画が圧巻。
Sala a Fogliami "Room of Foliage (葉の部屋)" と呼ばれていて、
Camillo Capelli(カミロ・カペリ)という画家の手になるものとされている。

博物学的な様相。


美しいパターンに彩られた大理石の暖炉と、
その前には・・・、

豪華な大理石インレイのテーブル。
こういう大理石インレイのことを、Pietra dura(ピエトラ・デューラ)
と呼ばれるのだ、ということは、つい先日
新しいカメラボディのテストに訪れたV&Aで知った。

このキャビネットは、エボニーと大理石のピエトラ・デューラかと。
柱がクリア・クォーツって・・・美しすぎる。

さて、このミュージアムの見どころNo1
というか・・・、
この部屋を見るためにここに来たかったという・・・、

Tribuna(トリビューナ)と呼ばれる部屋。
祭壇とか、演壇とか言うような意味合いだと思う。
もともとこの部屋には130以上の古典彫像が、
コレクションされていたのだそう。
(ここに収まりきらなかった収蔵物は、
現在ヴェネチア考古学博物館に収蔵されている。)
ローマのPantheon(パンテオン)に、
インスパイアされたと言われる設計は、
施主のジョヴァンニ・グリマニ自身が、
深く関与していたとされている。

これぞ「インスタ映え」というアングル(笑)。
このトリビューナには、壁に窓はなくて、出入り口が一面にある他、
3面は閉ざされていて、明かりはこの天窓だけから採られている。

(ゼウスが化けた)鷲にさらわれるガニュメドは、
ヘレニズム彫刻のローマ期のコピー。
あまりにも新鮮なディスプレイなので、
てっきり修復の際のアイディアだと思っていたら、
オリジナルの展示方法で、
建物の修復後、オリジナルの場所に戻されたそう。
ジョヴァンニ・グリマニの美意識、恐るべし・・・。

部屋から唯一の出入り口を振り返ったところ。
次回もこの部屋のディティールから、
他の展示室へと続きますよ。
Museo di Palazzo Grimani
(パラッツォ・グリマニ博物館)
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