- 2020-10-01 Thu 17:39:39
- 場所
昨年(2019年)9月のヴェニス滞在の写真から、今回は日帰りで訪れたBurano(ブラノ)島のイメージを。
ヴェニスはリド島や本土からの半島で仕切られたラグーンに位置していて、このラグーンの中には、ヴェニス島以外にも大小様々な島が点在している。
中でも有名なのは、海から仕切る堤防状になっていて、海水浴のできる砂浜の続く(「ヴェニスに死す」の舞台の)リド(Lido)島、中世に遡るガラス産業の島・ムラノ(Murano)島、その次にカラフルに彩られた家とレース産業の島・ブラノ(Burano)・・・といったあたり。
2018年に滞在した時はムラノ島に立ち寄ったけれど、工場ツアー+土産物販売パッケージが、この島の観光を支えている感があって、寒いシーズンオフの3月だったものだから、どこもオープンしてなくて、その上ガラスミュージアムまで臨時閉館していて、ガッカリだったことがある。
こんな観光まみれの島はもう行くまい・・・というので、ちょっとマイナーな(と思いこんでいた)ブラノ島に今回は行ってみようということになった。それが、いかに現状を把握していなかったかという話は、のちほど・・・(笑)。

ムラノ島を経由して、ブラノ島に向かう12番
ヴァポレット(水上バス)は、ヴェニス島の北側、
Fondamente Nove(ファンダメンテ・ノヴェ=通称 F.te Nove )が発着ポイント。
アパートからグランカナル南岸のRiva de Biasio水上バス停まで歩いて、
4.2番の水上バスに乗ってF.te Noveへ。
そこから12番に乗り換えた。

12番水上バスはまずムラノ島へ着いて、
そこからMazzorbo(マゾルボ)島、Torcello(トルセロ)島を
経由してから、ブラノ島に向かう。(およそ45分ぐらい。)
写真はマゾルボ島の先端。
この途中で、ちょっと考え違いに気づき始める。
ほぼ満員の水上バス乗客は、大半ムラノ島観光に降りて、その後は比較的空いている・・・と思いこんでいた。
ところが、思惑は激しく外れて、12番ボートからムラノ島に降りる人はほとんどいない。
後で気がついたことだけれど・・・、ヴェニス本島を巡る4.1/4.2番水上ボートも直接ムラノ島を回っているわけで、ムラノ島目的の乗客は大半が、この乗換なし、便利な方のボートで向かうので、12番ボートに乗っているのは、それ以外のブラノ、マゾルボ、トルセロ島に向かう観光客ということになる。
マゾルボは有名なレストランがある程度で、それ以外にはあまりなにもない島、トルセロはビザンティン教会の遺跡が残されているけれど、全然メジャーな観光地ではない。
つまり、この12番ボート満載の(自分たちを含めた)観光客は、みんなブラノ島に向かっていた・・・という事実(汗)。

水上バスから始めて見たブラノ島。

ブラノ島の水上バスストップ。
いやもう、きれいな新しい建物で、いかにここが今や、
ムラノを凌ぐ観光地になっているかがよく見てとれた・・・。
もちろん、水上バス満杯の観光客はほぼ全てここで吐き出されたのだった。

水上バスから乗客が吐き出されて、
即観光激戦区化する、水上バスストップ界隈。

レース産業の盛んな島だったので、
今でも土産物最前線はレースもの。


お店をのぞいてみたりしながら・・・、

しかし、自分的に最大の目的は、
この賑やかな色合いの町並みを撮影すること。

世界各地で漁村の家々が、
カラフルに彩られるのは、霧が出た状態でも、
島や家々を識別しやすいから。
ブラノも、その一例なのだそう。

その町並みがSNSの普及とともに、
「インスタ映え」の島No1ということになって、
世界から観光のみならず、
インスタグラマーが押し寄せるハメになったのだそう。

こういったカラフルな町並みをバックに、
ファッション/ライフスタイル・インフルエンサーを自認する
婦女子が(一部男子もだろうけど)、自撮り、友達撮り、
中にはフォトグラファー付きなんて人もいて、
野外撮影スタジオ状態。

かくいう自分も、近年はブロガーというよりは、
インスタグラマーなんだけれど、
歴史的建造物+博物館収蔵物+町並み
週一回週末に自分のクリエイションという、
オタク・ラインアップのストリームで、
24時間で消える「ストーリーズ」以外に、
自分が登場することはないのだった・・・(笑)。

このドアの前にかけられた、ストライプのカーテンが、特徴的。
その昔は、夏の間はドアを開けて、カーテンだけで、
風通しをよくして暮らしていられたのだろうけれど、
これだけよそ者がわさわさ押し寄せた来たら、
そういう事もできず、どこもドアは固く閉ざされていた。
(さもないと、インスタグラマーが入ってきて、
カーテン越しにポーズして、写真撮ったりしかねないイキオイ。)

漁業とレース手工芸しか産業がなかった島が、
観光で潤っているわけだから、
それはそれで、いいことなんだろうけど。








ブラノ島の町並み、次回も続きますよ。
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
Page1, Page2
ヴェニスはリド島や本土からの半島で仕切られたラグーンに位置していて、このラグーンの中には、ヴェニス島以外にも大小様々な島が点在している。
中でも有名なのは、海から仕切る堤防状になっていて、海水浴のできる砂浜の続く(「ヴェニスに死す」の舞台の)リド(Lido)島、中世に遡るガラス産業の島・ムラノ(Murano)島、その次にカラフルに彩られた家とレース産業の島・ブラノ(Burano)・・・といったあたり。
2018年に滞在した時はムラノ島に立ち寄ったけれど、工場ツアー+土産物販売パッケージが、この島の観光を支えている感があって、寒いシーズンオフの3月だったものだから、どこもオープンしてなくて、その上ガラスミュージアムまで臨時閉館していて、ガッカリだったことがある。
こんな観光まみれの島はもう行くまい・・・というので、ちょっとマイナーな(と思いこんでいた)ブラノ島に今回は行ってみようということになった。それが、いかに現状を把握していなかったかという話は、のちほど・・・(笑)。

ムラノ島を経由して、ブラノ島に向かう12番
ヴァポレット(水上バス)は、ヴェニス島の北側、
Fondamente Nove(ファンダメンテ・ノヴェ=通称 F.te Nove )が発着ポイント。
アパートからグランカナル南岸のRiva de Biasio水上バス停まで歩いて、
4.2番の水上バスに乗ってF.te Noveへ。
そこから12番に乗り換えた。

12番水上バスはまずムラノ島へ着いて、
そこからMazzorbo(マゾルボ)島、Torcello(トルセロ)島を
経由してから、ブラノ島に向かう。(およそ45分ぐらい。)
写真はマゾルボ島の先端。
この途中で、ちょっと考え違いに気づき始める。
ほぼ満員の水上バス乗客は、大半ムラノ島観光に降りて、その後は比較的空いている・・・と思いこんでいた。
ところが、思惑は激しく外れて、12番ボートからムラノ島に降りる人はほとんどいない。
後で気がついたことだけれど・・・、ヴェニス本島を巡る4.1/4.2番水上ボートも直接ムラノ島を回っているわけで、ムラノ島目的の乗客は大半が、この乗換なし、便利な方のボートで向かうので、12番ボートに乗っているのは、それ以外のブラノ、マゾルボ、トルセロ島に向かう観光客ということになる。
マゾルボは有名なレストランがある程度で、それ以外にはあまりなにもない島、トルセロはビザンティン教会の遺跡が残されているけれど、全然メジャーな観光地ではない。
つまり、この12番ボート満載の(自分たちを含めた)観光客は、みんなブラノ島に向かっていた・・・という事実(汗)。

水上バスから始めて見たブラノ島。

ブラノ島の水上バスストップ。
いやもう、きれいな新しい建物で、いかにここが今や、
ムラノを凌ぐ観光地になっているかがよく見てとれた・・・。
もちろん、水上バス満杯の観光客はほぼ全てここで吐き出されたのだった。

水上バスから乗客が吐き出されて、
即観光激戦区化する、水上バスストップ界隈。

レース産業の盛んな島だったので、
今でも土産物最前線はレースもの。


お店をのぞいてみたりしながら・・・、

しかし、自分的に最大の目的は、
この賑やかな色合いの町並みを撮影すること。

世界各地で漁村の家々が、
カラフルに彩られるのは、霧が出た状態でも、
島や家々を識別しやすいから。
ブラノも、その一例なのだそう。

その町並みがSNSの普及とともに、
「インスタ映え」の島No1ということになって、
世界から観光のみならず、
インスタグラマーが押し寄せるハメになったのだそう。

こういったカラフルな町並みをバックに、
ファッション/ライフスタイル・インフルエンサーを自認する
婦女子が(一部男子もだろうけど)、自撮り、友達撮り、
中にはフォトグラファー付きなんて人もいて、
野外撮影スタジオ状態。

かくいう自分も、近年はブロガーというよりは、
インスタグラマーなんだけれど、
歴史的建造物+博物館収蔵物+町並み
週一回週末に自分のクリエイションという、
オタク・ラインアップのストリームで、
24時間で消える「ストーリーズ」以外に、
自分が登場することはないのだった・・・(笑)。

このドアの前にかけられた、ストライプのカーテンが、特徴的。
その昔は、夏の間はドアを開けて、カーテンだけで、
風通しをよくして暮らしていられたのだろうけれど、
これだけよそ者がわさわさ押し寄せた来たら、
そういう事もできず、どこもドアは固く閉ざされていた。
(さもないと、インスタグラマーが入ってきて、
カーテン越しにポーズして、写真撮ったりしかねないイキオイ。)

漁業とレース手工芸しか産業がなかった島が、
観光で潤っているわけだから、
それはそれで、いいことなんだろうけど。








ブラノ島の町並み、次回も続きますよ。
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