- 2021-02-09 Tue 12:23:26
- 博物館・美術館
今日は、まれに見る雪のロンドンです。今週来週と、氷点前後の気温が続くそうで、明日の夜はマイナス6度の予報、本当かなぁ~。
明日はいいお天気そうだけれど、寒い中あるきまわって(吹雪の中、ハンブルグの倉庫街を撮っていた・・・笑)モバイルフォン死にかけさせた事があるので、明日は撮影に出かけずにおとなしくしていようと思う。
さて、本題は、引き続きV&Aより、今回は中世関連の展示室を。

前回のルネッサンス室の
大聖堂スクリーンををくぐると、
中世ヨーロッパの展示が始まる。
ドラゴンから出てきたといえば、聖マルガリタ。

V&Aからの借り物写真で、
展示室はこんな風。

聖母子の祭壇レリーフ。
脇侍は聖ジョージかと。
詳細をリサーチする時間がないので、
イメージだけでどんどん行きます。

そのディティール。
木彫の上にジェッソを引いて、その上から着彩。
彩色が瑞々しく残っている。

Adoration of the Shepherds(羊飼いの礼拝)
の祭壇レリーフ。

そのディティール。

Death of the Virgin(聖母入滅とでも訳すのかな)。
これも祭壇レリーフの一部。
裏はないけれど、人物描写がなんとなくドイツっぽいな。

花籠を持った聖母子というのは、珍しい構成。

この展示室の一番奥に、
トンネルのように、とても暗い
小さな展示室が続いている。
そこでは光からの保護が必要な、
ファブリックの展示物が集められている。
これは刺繍の聖ルチア。
目の入ったボウルで識別される。
ナポリの聖人さんで、
カンツォーネ「サンタ・ルチア」は彼女のこと。

その対になった刺繍の聖人さんは、
誰だかわからないな・・・。
手に持つのはCross of Lorraine(ロレーヌ十字)。
これで鎧でも着ていたら、
Jeanne d'Arc(ジャンヌ・ダルク)なのだけど。

こってり重厚な金糸刺繍の、Mitra(ミトラ=司教冠)。
右の女性の聖人は、手に香壺を持つので、
St Maria Magdalena(マグダラのマリア)。
左は不明。

このミトラは、聖人さんじゃなくて、
丸顔の小坊主のような天使が飛び回っていて、
中世というより、ルネッサンス的な模様使い。

これはスカーフぐらいのサイズなので、
聖体拝領の前にチャリス(聖餐杯)にかぶせておく、
chalice veil(チャリス・ヴェイル)。

これは刺繍ではなくて、
(多分)シルク生地に描かれた
受胎告知のシーン。
テクニークのせいか、仏教美術的でもある(笑)。
この暗いトンネルを出て、
先のルネッサンス室の階段を上がると、
この上階にも中世の展示が続いている。

ちょうど先の暗っらーい展示室の上階に当たる部分。
中世の建築構造の一部が展示されている。
(写真はV&Aからの借り物。)

屋敷のベイ・ウィンドウ(張出し窓)のファサードが
保存されている。
これは資料を見つけた<このページ>。
17世紀初頭建造、現リヴァプールストリート駅の近くの、
富裕商人の屋敷だったそう。

19世紀の写真では、未だに現役。

そして、ここでは壁に並ぶ、
中世の教会装飾の頭達が見もの。

皆なんかこう・・・一癖ある表情(笑)。

この吹き抜けのエリアから、
まだ中世の展示室が続く。




中でも目を引く収蔵品は、このタブルナクル。
資料は<このページ>。
12世紀のケルン製で、
ロマネスク教会をかたどったもの。

そしてこの「The Sion Gospels(シオン福音書)」のカヴァー。
資料は<このページ>。
シャルルマーニュ帝からの贈答品と考えられている、
12世紀の現在のドイツで制作されたもので、
石留めとエナメルパネルで飾られている。

自分の作品の参考資料で、
ディティールをいろいろ激写。
中世ヨーロッパの部屋はこれぐらいで、
まだV&Aから続きますよ。
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
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明日はいいお天気そうだけれど、寒い中あるきまわって(吹雪の中、ハンブルグの倉庫街を撮っていた・・・笑)モバイルフォン死にかけさせた事があるので、明日は撮影に出かけずにおとなしくしていようと思う。
さて、本題は、引き続きV&Aより、今回は中世関連の展示室を。

前回のルネッサンス室の
大聖堂スクリーンををくぐると、
中世ヨーロッパの展示が始まる。
ドラゴンから出てきたといえば、聖マルガリタ。

V&Aからの借り物写真で、
展示室はこんな風。

聖母子の祭壇レリーフ。
脇侍は聖ジョージかと。
詳細をリサーチする時間がないので、
イメージだけでどんどん行きます。

そのディティール。
木彫の上にジェッソを引いて、その上から着彩。
彩色が瑞々しく残っている。

Adoration of the Shepherds(羊飼いの礼拝)
の祭壇レリーフ。

そのディティール。

Death of the Virgin(聖母入滅とでも訳すのかな)。
これも祭壇レリーフの一部。
裏はないけれど、人物描写がなんとなくドイツっぽいな。

花籠を持った聖母子というのは、珍しい構成。

この展示室の一番奥に、
トンネルのように、とても暗い
小さな展示室が続いている。
そこでは光からの保護が必要な、
ファブリックの展示物が集められている。
これは刺繍の聖ルチア。
目の入ったボウルで識別される。
ナポリの聖人さんで、
カンツォーネ「サンタ・ルチア」は彼女のこと。

その対になった刺繍の聖人さんは、
誰だかわからないな・・・。
手に持つのはCross of Lorraine(ロレーヌ十字)。
これで鎧でも着ていたら、
Jeanne d'Arc(ジャンヌ・ダルク)なのだけど。

こってり重厚な金糸刺繍の、Mitra(ミトラ=司教冠)。
右の女性の聖人は、手に香壺を持つので、
St Maria Magdalena(マグダラのマリア)。
左は不明。

このミトラは、聖人さんじゃなくて、
丸顔の小坊主のような天使が飛び回っていて、
中世というより、ルネッサンス的な模様使い。

これはスカーフぐらいのサイズなので、
聖体拝領の前にチャリス(聖餐杯)にかぶせておく、
chalice veil(チャリス・ヴェイル)。

これは刺繍ではなくて、
(多分)シルク生地に描かれた
受胎告知のシーン。
テクニークのせいか、仏教美術的でもある(笑)。
この暗いトンネルを出て、
先のルネッサンス室の階段を上がると、
この上階にも中世の展示が続いている。

ちょうど先の暗っらーい展示室の上階に当たる部分。
中世の建築構造の一部が展示されている。
(写真はV&Aからの借り物。)

屋敷のベイ・ウィンドウ(張出し窓)のファサードが
保存されている。
これは資料を見つけた<このページ>。
17世紀初頭建造、現リヴァプールストリート駅の近くの、
富裕商人の屋敷だったそう。

19世紀の写真では、未だに現役。

そして、ここでは壁に並ぶ、
中世の教会装飾の頭達が見もの。

皆なんかこう・・・一癖ある表情(笑)。

この吹き抜けのエリアから、
まだ中世の展示室が続く。




中でも目を引く収蔵品は、このタブルナクル。
資料は<このページ>。
12世紀のケルン製で、
ロマネスク教会をかたどったもの。

そしてこの「The Sion Gospels(シオン福音書)」のカヴァー。
資料は<このページ>。
シャルルマーニュ帝からの贈答品と考えられている、
12世紀の現在のドイツで制作されたもので、
石留めとエナメルパネルで飾られている。

自分の作品の参考資料で、
ディティールをいろいろ激写。
中世ヨーロッパの部屋はこれぐらいで、
まだV&Aから続きますよ。
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