Home > 博物館・美術館 > William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London(ウィリアム・ブレイク展、2019年、テート・ブリテン)-2-

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London(ウィリアム・ブレイク展、2019年、テート・ブリテン)-2-

課税年度が変るやいなや、早々にオンラインで確定申告を済ませてしまって、すっきり。
コロナ蔓延防止ロックダウンの援助金で、ゴキゲンに生きていたこの一年を改めて思い知るのでした。
いやもうロックダウンのまま、余生を暮らしてもいいかもな・・・とか言っていたら、夏に向けてまた少しずつ規制がゆるんで来ているロンドンです。

今回も、2019年の11月に訪れたテート・ブリテン美術館でのWilliam Blakeウィリアム・ブレイク)展のイメージの続編を。


William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
レリーフ・エッチングの詩+挿絵の展示から引き続き・・・、
ブレイクの預言書の方のJerusalem(エルサレム)の扉絵。
正式には「エルサレム 巨人アルビオンの流出」というタイトル。
(曲がつけられてUKの準国歌扱いの
エルサレムはまた別物で、
あちらは預言詩『ミルトン』(Milton)の中の一節。)

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
最初のイラストレーション、
Los(ロス←インスピレーションを擬人化したこの詩篇の主人公)死の扉を開く。


・・・というところで、ブレイク最長の預言書を、内容をWikiから咀嚼して要約する・・・気力すらなくなってしまった(笑)。
ブレイクの中心にある普遍的テーマは、"かつてキリストが訪れて(都市伝説ですよ)、エルサレム(に匹敵する崇高な都)が栄えたアルビオン(イギリス)を、近代の産業革命・帝国主義といった「物質」の支配から解き放って、精神の栄えあるエルサレムを再びここに築きあげよう。"というように要約されるので、そのラインで詩篇が構築されているものかと。


William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
展示されている図版から、ヴィジュアル的に目に留まったものを、
かいつまんで撮影している。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London


William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
とてもアール・ヌーヴォー的な構成。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
この同じエルサレムのシリーズだったかどうか、
わからなくなってしまったけれど、
上のイラストレーションとタッチがにているので、
ここに入れてしまう。

Christian in the Arbour, William Blake
Christian in the Arbour(東屋のクリスチャン)。
これはまた別シリーズのイラストレーションで、
John Bunyan(ジョン・バニヤン)の「The Pilgrim's Progress」
(「巡礼者の行程」→「天路歴程」として知られている)
のために描かれた挿絵。

Christian Passes the Lions, William Blake
Christian Passes the Lions
(ライオンを通り過ぎるクリスチャン)。
ライオンがまるで、シーサー。

Christian before the Cross, William Blake
Christian before the Cross
(十字架を前にしたクリスチャン)。

Christian and Hopeful at the Gates of Heaven, William Blake
Christian and Hopeful at the Gates of Heaven
(天国の門のクリスチャンと希望)。
大団円なのだろうね。

Ilustrations of the Book of Job, 1823-5, William Blake
これは「ヨブ記」のイラストレーション。
海陸の怪物、Behemoth(ベヒモス) と
Leviathan(レヴィアタン)が描かれている。

Satan Smiting Job with Sore Boils, c.1826, William Blake
これもヨブ記の「ヨブに皮膚病を打つサタン」。
この絵画はインクテンペラ画だけれど、
同じ構図の上記のシリーズ、
イラストレーション版もある。

The Inscription over the Gate, 1824-7, William Blake
ブレイクの晩年の大作シリーズ、ダンテの「神曲」。
ウェルギリウスに伴われて、地獄の門をくぐる。
Abandon Hope All Ye Who Enter Here
「この門をくぐるものはすべての望みを捨てよ。」
という、件の名文が書かれた門をくぐった先は、
何層もの地獄が炎と氷に包まれている・・・
というシーン。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
地獄の第八層は汚職の罪人が落とされている。
ダンテは同時代の法王Nicholaus III(ニコラウス3世)を、
ここに落とし込んで、逆さに穴に挟まり、
足を火で焼かれるという刑に落とし込んでいる。
この絵を昔から知っているのだけれど、
上に描かれているのは、罪人(ここでは法王)が、
穴に投げ込まれるシーンだとばっかり思っていたら、
(ダンテと議論して)怒りでうごめく、
ニコラウス3世のあさましい姿に恐れをなして、
倒れかけたダンテを、
ウェリギリウスが支えるというシーンだそう。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
地獄の第七層は神を冒涜した罪人達。
ギリシャ神話で、ゼウスを冒涜して、
ゼウスの雷に打たれて死んだ、Capaneus(カパネウス)。
どこの神様でも、冒涜してはいかんのですね。

Dante and Vergil Approaching the Angel Who Gurds the Entrance of Pergatory, 1824-7, William Blake
「煉獄の入口を守る天使に近づく、
ダンテとウェリギリウス」。
この神曲の挿絵は、ブレイクの晩年の作品で、
完成を見ずに亡くなっている。
なので、後半の煉獄や天国編には、
未完成で残されている部分が多い。

Dante and Statius sleeping, Virgil watching (illustration to the 'Divine Comedy', Purgatorio XXVII), 1824-7, William Blake
無事、煉獄(Purgatory)に入って、
「眠るダンテとスタティウスを見守るウェリギリウス」。
煉獄は、地獄に落ちるほどの罪ではない罪を犯した者が、
ここで悔い改めて、罪を贖うと
天国に昇ることができるようになるとされている。
ここはもうかなりのどかな風景。
スタティウスはローマ帝政期の詩人。
キリスト教に改宗したことを(身の安全のために)
隠していたことによる「怠惰」の罪を贖うために、
煉獄の第四テラスに封じられていたのだそう。

Matilda and Dante on the Banks of the Lethe with Beatrice on the Triumphal Chariot, 1824-7, William Blake
「レス川の辺りのマティルダとダンテと、凱旋車に乗ったベアトリーチェ」
煉獄は山の形をしていて、その頂上、
天国に一番近い部分に
「地上の楽園=エデンの園」が位置している。
そこを歩いていて、対岸の案内者マティルダが、
ダンテと永遠の淑女ベアトリーチェを再会させる。
この段階で、もう罪を贖ったスタティウスも、
ウェリギリウスとともに、ダンテに同行している。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
「凱旋車からダンテに話しかけるベアトリーチェ」
凱旋車は4使徒に囲まれた形になっている。
地上の楽園では何もかもが虹色の表現。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
再開を果たしたダンテとベアトリーチェ。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
クローズアップ。尊い・・・。
この後、ベアトリーチェを案内として、天国へと向かう。

William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London
最後に、天獄篇の中から、
ダンテとベアトリーチェ、聖ペテロと聖ヤコブに、
聖ヨハネが降臨してくる。
三位一体を象徴するような構図。



次回も、ブレイクのテンペラ画を中心に続きますよ。



*************************

by KotomiCreations



Etsy     Contrado     Flickr     Instagram




KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
Page1, Page2





関連記事

Home > 博物館・美術館 > William Blake Exhibition, 2019, Tate Britain, London(ウィリアム・ブレイク展、2019年、テート・ブリテン)-2-

タグクラウド
月別アーカイブ
リンク
現在使用のカメラ・レンズ
カテゴリー
Contact / お問い合わせ

Return to page top

Related Posts with Thumbnails