- 2021-04-29 Thu 17:15:36
- 場所
今回は、ロンドン市内のポッシュ(高級)なエリア、Mayfair(メイフェア)にある教会のイメージを。
カトリック教会で、19世紀中頃にJesuit(ジェスイット=イエズス会)によって建造されたもの。
もともとの財力のためかと思うのだけれど、イエズス会の教会はコンチネント(ヨーロッパ大陸)でも、華麗で装飾的。訪れた先の街で、イエズス会の教会があれば、見に行くようにしている。
このジェスイット会、汎ヨーロッパ的組織で、教皇に忠誠を誓っているので、18世紀ヨーロッパのナショナリズムには反していて、弾圧されるのだけれど、再び19世紀初期に復興が許可されてから、一段と勢力を増してきた。
この教会もちょうどその頃、1840年に建造されたものなので、ゴシック・リヴァイヴァルの端的な美意識を集約した形で作られているのだった。現在は、メイフェアの地区教会として機能している。
写真はすべて、2020年10月に訪れたときのもの。

正面エントランス。
ゴシック(リヴァイヴァル)ローズ・ウィンドウが華やか。

エントランスから主祭壇へのヴュー。

主祭壇上のステンドグラス。

クローズアップ。
Immaculate Conception (無原罪の御宿り)図像の、
聖母子が中心に描かれている。
この「無原罪の御宿り」の図像は、
通常は聖母子ではなくて、マリア像で、
白いチュニックにブルーのローヴ、
頭上に12の星が連なった冠を頂き、
太陽を背後に(光のビームに囲まれている)、
月(と蛇の場合も)を足下に踏む姿で描かれる。

この壁画の図像も、無原罪の御宿り。

主祭壇は、Pugin(ピュージン)のデザイン。

その後ろのモザイク画の「受胎告知」と、

「聖母戴冠」。

華麗で濃厚なゴシック・リヴァイヴァル様式の典型。

カトリック教会なので、壁面にStations of the Cross
(十字架の道行き)の図像が掲げられている。

主祭壇脇の聖母像。
19世紀的な写実性と華やかさで彩られている。

その上のタワー状の天蓋飾り。

イエズス会の教会だったため、
聖ザビエルが描かれている。
インドから中国への布教の途中に、
中国南岸の島で病没している。
列聖された聖人さんだったとは知らなかったな・・・。

サイドチャペルの一つ。

主祭壇の右に接するサイドチャペル、
Sacred Heart Chapel(聖心チャペル)は
大理石彫刻がとりわけ美しい。




その聖心チャペル祭壇。

その上の天使像。
と、いうところで、次回も続きます。
Church of the Immaculate Conception
(無原罪の御宿りの教会)
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
Page1, Page2
カトリック教会で、19世紀中頃にJesuit(ジェスイット=イエズス会)によって建造されたもの。
もともとの財力のためかと思うのだけれど、イエズス会の教会はコンチネント(ヨーロッパ大陸)でも、華麗で装飾的。訪れた先の街で、イエズス会の教会があれば、見に行くようにしている。
このジェスイット会、汎ヨーロッパ的組織で、教皇に忠誠を誓っているので、18世紀ヨーロッパのナショナリズムには反していて、弾圧されるのだけれど、再び19世紀初期に復興が許可されてから、一段と勢力を増してきた。
この教会もちょうどその頃、1840年に建造されたものなので、ゴシック・リヴァイヴァルの端的な美意識を集約した形で作られているのだった。現在は、メイフェアの地区教会として機能している。
写真はすべて、2020年10月に訪れたときのもの。

正面エントランス。
ゴシック(リヴァイヴァル)ローズ・ウィンドウが華やか。

エントランスから主祭壇へのヴュー。

主祭壇上のステンドグラス。

クローズアップ。
Immaculate Conception (無原罪の御宿り)図像の、
聖母子が中心に描かれている。
この「無原罪の御宿り」の図像は、
通常は聖母子ではなくて、マリア像で、
白いチュニックにブルーのローヴ、
頭上に12の星が連なった冠を頂き、
太陽を背後に(光のビームに囲まれている)、
月(と蛇の場合も)を足下に踏む姿で描かれる。

この壁画の図像も、無原罪の御宿り。

主祭壇は、Pugin(ピュージン)のデザイン。

その後ろのモザイク画の「受胎告知」と、

「聖母戴冠」。

華麗で濃厚なゴシック・リヴァイヴァル様式の典型。

カトリック教会なので、壁面にStations of the Cross
(十字架の道行き)の図像が掲げられている。

主祭壇脇の聖母像。
19世紀的な写実性と華やかさで彩られている。

その上のタワー状の天蓋飾り。

イエズス会の教会だったため、
聖ザビエルが描かれている。
インドから中国への布教の途中に、
中国南岸の島で病没している。
列聖された聖人さんだったとは知らなかったな・・・。

サイドチャペルの一つ。

主祭壇の右に接するサイドチャペル、
Sacred Heart Chapel(聖心チャペル)は
大理石彫刻がとりわけ美しい。




その聖心チャペル祭壇。

その上の天使像。
と、いうところで、次回も続きます。
Church of the Immaculate Conception
(無原罪の御宿りの教会)
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
Page1, Page2
- 関連記事
-
- Church of the Immaculate Conception, London (無原罪の御宿りの教会、ロンドン) ‐2- (2021/05/04)
- Church of the Immaculate Conception, London (無原罪の御宿りの教会、ロンドン) ‐1- (2021/04/29)
- Church of St Nicholas, Thames Ditton(聖ニコラス教会、テムズ・ディトン) (2021/04/05)