- 2021-05-10 Mon 20:00:00
- 場所
今回は、ロンドンの中心部、地下鉄Goodge Street(グッジ・ストリート)から歩いて4分程度のところにある、チャペルのイメージを。
このFitzrovia Chapel (フィッロヴィア・チャペルチャペル)、前回の「無原罪の御宿りの教会」同様に、観光という点ではほとんど知られていない、ちょっと「知る人ぞ知る」的チャペル。もともとは、この場所にあったMiddlesex Hospital(ミドルセックス病院)の付属チャペルとして、1891-92年に建造されたもの。
ゴシック・リヴァイヴァル建築家、John Loughborough Pearson(ジョン・ロウボロー・ピアソン)設計のゴシック・リヴァイヴァル・・・なんだけれども、正確にいうと「ビザンティン・リヴァイヴァル」といえる、つまり・・・、モザイクでキンキラキンのチャペル。
病院の方は他の大学施設に統合されて、2005年には未使用になり、敷地は開発デベロッパー会社に売却され、現在は新たな商業・居住ビルが建造されている。このチャペルは、Grade II(保存建造物指定II)がかかっているので、無事手つかずで、というか、きれいに修復されて、残されている。なので、コンテンポラリーなビルの中庭的空間に、ぽつんと残されていて、アプローチがなかなかシュールな印象。
写真は昨年10月初旬に訪れたときのもの。現在はコロナ・ロックダウンでクローズ中。
5月17日からミュージアム等がオープンになるので、ここも同時にオープンされることかと。オープン日(無料)は水曜日のみ。

無機質なビルの間のパッセージ。
知らなければ、わざわざ
ここを入っていこうとは思わないところ。

その中にぽつんとレンガ造りの建物が残されている。

入り口を入ると、まず、出資者や
関連協力者を記した大理石パネルが壁を覆う。

親子2代でこのチャペルを設計監修した、
建築家ロウボロー・ピアソン親子のパネルも。
そしてこの間仕切りアーチの奥が・・・、

大理石と、キンキラキンのモザイク天井の
このチャペル。

これで、「ふわぁ~」と、ため息が出る・・・(笑)。

エントランス部分を振り返ったヴュー。
上部にはパイプオルガンが設置されている。

天のいと高きところには神に栄光あれ、
地には平和と善意あれ・・・
というラテン句がモザイクで描かれている
オルガンのアーチ。

フォント(聖水盤)のある一角。

ドーム天井のモザイク部分。
クロスを中央に、In Hoc - Signo(この、御印)
と記されたスロールを持つ天使たち。

フラットな線描を最小限にして、
写実的になっているのが19世紀的。
オリジナル・ビザンツのモザイクは<こんな風>。

吊り下げられているライトも、ビザンティン風。
t>

モザイクのディティール。


ステンドグラスは19世紀的というか、
ラファエル前派的な表現。

色大理石のコンビネーション、
金モザイクと相まって、とても装飾的。


聖ペテロと聖パウロのステンドグラス。


大理石彫りのディティールも、
典型的なビザンティン様式。

主祭壇の右に作られた、
壁龕の棚・・・とでもいえばいいのか・・・。
モザイクと大理石の組み合わせが華麗。

同じくモザイクと
大理石の組み合わせの主祭壇。

もう一度主祭壇のヴューを。

最後にビルの中庭に残された、
チャペルの外観を。
Fitzrovia Chapel
(フィッロヴィア・チャペル)
map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
Page1, Page2
このFitzrovia Chapel (フィッロヴィア・チャペルチャペル)、前回の「無原罪の御宿りの教会」同様に、観光という点ではほとんど知られていない、ちょっと「知る人ぞ知る」的チャペル。もともとは、この場所にあったMiddlesex Hospital(ミドルセックス病院)の付属チャペルとして、1891-92年に建造されたもの。
ゴシック・リヴァイヴァル建築家、John Loughborough Pearson(ジョン・ロウボロー・ピアソン)設計のゴシック・リヴァイヴァル・・・なんだけれども、正確にいうと「ビザンティン・リヴァイヴァル」といえる、つまり・・・、モザイクでキンキラキンのチャペル。
病院の方は他の大学施設に統合されて、2005年には未使用になり、敷地は開発デベロッパー会社に売却され、現在は新たな商業・居住ビルが建造されている。このチャペルは、Grade II(保存建造物指定II)がかかっているので、無事手つかずで、というか、きれいに修復されて、残されている。なので、コンテンポラリーなビルの中庭的空間に、ぽつんと残されていて、アプローチがなかなかシュールな印象。
写真は昨年10月初旬に訪れたときのもの。現在はコロナ・ロックダウンでクローズ中。
5月17日からミュージアム等がオープンになるので、ここも同時にオープンされることかと。オープン日(無料)は水曜日のみ。

無機質なビルの間のパッセージ。
知らなければ、わざわざ
ここを入っていこうとは思わないところ。

その中にぽつんとレンガ造りの建物が残されている。

入り口を入ると、まず、出資者や
関連協力者を記した大理石パネルが壁を覆う。

親子2代でこのチャペルを設計監修した、
建築家ロウボロー・ピアソン親子のパネルも。
そしてこの間仕切りアーチの奥が・・・、

大理石と、キンキラキンのモザイク天井の
このチャペル。

これで、「ふわぁ~」と、ため息が出る・・・(笑)。

エントランス部分を振り返ったヴュー。
上部にはパイプオルガンが設置されている。

天のいと高きところには神に栄光あれ、
地には平和と善意あれ・・・
というラテン句がモザイクで描かれている
オルガンのアーチ。

フォント(聖水盤)のある一角。

ドーム天井のモザイク部分。
クロスを中央に、In Hoc - Signo(この、御印)
と記されたスロールを持つ天使たち。

フラットな線描を最小限にして、
写実的になっているのが19世紀的。
オリジナル・ビザンツのモザイクは<こんな風>。

吊り下げられているライトも、ビザンティン風。


モザイクのディティール。


ステンドグラスは19世紀的というか、
ラファエル前派的な表現。

色大理石のコンビネーション、
金モザイクと相まって、とても装飾的。


聖ペテロと聖パウロのステンドグラス。


大理石彫りのディティールも、
典型的なビザンティン様式。

主祭壇の右に作られた、
壁龕の棚・・・とでもいえばいいのか・・・。
モザイクと大理石の組み合わせが華麗。

同じくモザイクと
大理石の組み合わせの主祭壇。

もう一度主祭壇のヴューを。

最後にビルの中庭に残された、
チャペルの外観を。
Fitzrovia Chapel
(フィッロヴィア・チャペル)
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