- 2021-10-24 Sun 19:53:19
- 場所
今回もコヴェント・ガーデン界隈から。
コヴェント・ガーデンから、ぶらぶら歩いて、もう地下鉄Tottenham Court Road(トッテナムコート・ロード)駅の近くまで北上してきている。通りかかった教会が、オープンしていたのでのぞいてみて、その裏にある小さな自然公園を見つけた話。

St Giles in the Fields(セント・ジャイルス・イン・ザ・フィールド)教会。
前を何度か通りかかったことはあるけれど、
中をのぞくのははじめて。

1730年代に建造された、パラディアン様式。
このパラディアンとネオ・クラシックは、
どちらも(私も区別つかないことが多いけど)
ギリシャ、ローマの神殿のスタイルを
復古させたもので、
18世紀前半のものをパラディアン、
18世紀後半のものをネオ・クラシカル
と称していることが多い。
厳密には具体的なスタイルの違いもあるのだろうけれど・・・。
このあたり、あまり詳しくは知らない。

教会によく使われる、オランダ式のシャンデリア。

現在の教会の建物は、18世紀前半のものだけれど、
教会としての歴史は11世紀にさかのぼって、
ハンセン病患者の施療院が起源なのだそう。

パラディオやネオクラシック様式の教会には、
元々ステンドグラスが使われていない。
往々にして19世紀に、
それではみすぼらしい・・・というので、
ステンドグラスが導入された。
ここの場合、その19世紀のステンドグラスが、
ロンドン大空襲の際に破壊され、
その後は本来あったような、
シンプルな窓で修復されている。

ここの名前の由来「St Giles」は、
この教会が聖ジャイルスに捧げられた・・、
というわけではなくて、
現在のトッテナム・コート地下鉄駅を
地上に上がった交差点が、
St Giles Circus(セント・ジャイルス・サーカス)で、
その昔、そこから広がるフィールド
(牧草地)に建つ教会、
ということでこう呼ばれているそうだ。

エントランスの上階にパイプオルガン。

正面祭壇の後ろが、
唯一のステンドグラス。
これは19世紀のものが生き残ったのかな?

想像だけど、これは、
冤罪の反逆罪で処刑され、ここに葬られ、
1975年に聖別された、アイルランドの大司教
Oliver Plunkett(オリヴァー・プランケット)かな?

ミステリアスな墓標。

教会を出て横の路地、Flitcroft St を下っていくと、
どこかの中庭のようなガーデンが出現。
プライベートなんだろうなと思いつつも、
フェンスに沿って回り込んでいくと、
オープンしている入口があった。

The Phoenix Garden(フェニックス・ガーデン)と呼ばれる、
コミュニティー・ガーデン。


近所のオフィス/お店で働いている人が
休憩に来ている・・・と思われる人が
2-3人いるぐらいで、とても静か。

小さな池があるけれど、
ウエストエンドで唯一の
カエルの生息地なのだそう。

元倉庫をオフィスにした、
リノベーション建築を背景に。



コミュニティー・ホールが奥に建っている。

真ん中やや右の尖塔は、
先程のセント・ジャイルス教会。
左のスカイスクレーパーは、
トッテナム・コート駅の上のCentre Point。
1960年代に、オフィスビルとして建造された頃も、
2018年に居住マンションとして改修された後も、
不動産ころがしの対象となって、
ゴースト・ビルとなってしまう、
なにか因縁のある建物。
そんな俗世間の街とは、
ちょっと次元がずれた感じの緑の空間です。
Youtubeでこの公園を一周りする
2020年3月のヴィデオがあったので、エンベッド。
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
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コヴェント・ガーデンから、ぶらぶら歩いて、もう地下鉄Tottenham Court Road(トッテナムコート・ロード)駅の近くまで北上してきている。通りかかった教会が、オープンしていたのでのぞいてみて、その裏にある小さな自然公園を見つけた話。

St Giles in the Fields(セント・ジャイルス・イン・ザ・フィールド)教会。
前を何度か通りかかったことはあるけれど、
中をのぞくのははじめて。

1730年代に建造された、パラディアン様式。
このパラディアンとネオ・クラシックは、
どちらも(私も区別つかないことが多いけど)
ギリシャ、ローマの神殿のスタイルを
復古させたもので、
18世紀前半のものをパラディアン、
18世紀後半のものをネオ・クラシカル
と称していることが多い。
厳密には具体的なスタイルの違いもあるのだろうけれど・・・。
このあたり、あまり詳しくは知らない。

教会によく使われる、オランダ式のシャンデリア。

現在の教会の建物は、18世紀前半のものだけれど、
教会としての歴史は11世紀にさかのぼって、
ハンセン病患者の施療院が起源なのだそう。

パラディオやネオクラシック様式の教会には、
元々ステンドグラスが使われていない。
往々にして19世紀に、
それではみすぼらしい・・・というので、
ステンドグラスが導入された。
ここの場合、その19世紀のステンドグラスが、
ロンドン大空襲の際に破壊され、
その後は本来あったような、
シンプルな窓で修復されている。

ここの名前の由来「St Giles」は、
この教会が聖ジャイルスに捧げられた・・、
というわけではなくて、
現在のトッテナム・コート地下鉄駅を
地上に上がった交差点が、
St Giles Circus(セント・ジャイルス・サーカス)で、
その昔、そこから広がるフィールド
(牧草地)に建つ教会、
ということでこう呼ばれているそうだ。

エントランスの上階にパイプオルガン。

正面祭壇の後ろが、
唯一のステンドグラス。
これは19世紀のものが生き残ったのかな?

想像だけど、これは、
冤罪の反逆罪で処刑され、ここに葬られ、
1975年に聖別された、アイルランドの大司教
Oliver Plunkett(オリヴァー・プランケット)かな?

ミステリアスな墓標。

教会を出て横の路地、Flitcroft St を下っていくと、
どこかの中庭のようなガーデンが出現。
プライベートなんだろうなと思いつつも、
フェンスに沿って回り込んでいくと、
オープンしている入口があった。

The Phoenix Garden(フェニックス・ガーデン)と呼ばれる、
コミュニティー・ガーデン。


近所のオフィス/お店で働いている人が
休憩に来ている・・・と思われる人が
2-3人いるぐらいで、とても静か。

小さな池があるけれど、
ウエストエンドで唯一の
カエルの生息地なのだそう。

元倉庫をオフィスにした、
リノベーション建築を背景に。



コミュニティー・ホールが奥に建っている。

真ん中やや右の尖塔は、
先程のセント・ジャイルス教会。
左のスカイスクレーパーは、
トッテナム・コート駅の上のCentre Point。
1960年代に、オフィスビルとして建造された頃も、
2018年に居住マンションとして改修された後も、
不動産ころがしの対象となって、
ゴースト・ビルとなってしまう、
なにか因縁のある建物。
そんな俗世間の街とは、
ちょっと次元がずれた感じの緑の空間です。
Youtubeでこの公園を一周りする
2020年3月のヴィデオがあったので、エンベッド。
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