- 2021-11-24 Wed 09:00:00
- 場所
引き続き、Strawberry Hill House & Garden (ストロベリーヒル・ハウス&ガーデン)のイメージの続編を。

キンキラコテコテのギャラリーから、
奥に続く静謐な印象の小部屋へ。

といっても、ドームの天井は、華麗なゴシック。



訪れていたときは、ここはチャペル?と思っていたけれど、資料をちゃんと読んでみると、Tribune(トリビューン)と呼ばれる部屋。
(実際、チャペルとも呼ばれていたそうだけれど、正式に聖別されたことはなく、アートに捧げられたチャペル・・・的な意味合いだったのだろう。)
これはフローレンスのUffizi(ウフィチ)美術館の、同名の部屋から採られていて、美術コレクションの中から、よりすぐりのものを集めた部屋。
ミニアチュア絵画や、コインのコレクションが収蔵されていたそう。
残念ながら、コレクションはすべて、四散してしまっているので、現在は空っぽな状態。

ウォルポールの時代は、
こんな風だったそう。

空っぽのニッチ。

トレースされたコレクションで、
回収出来たものやら、
貸し出しを受けているものやら、
リプロダクションやら・・・、
で、当時のコレクションを偲ぶ。

トリビューンの他に、
もう一つギャラリーから繋がる
丸い部屋がある。

Round Drawing Room(丸応接室)
と、呼ばれる部屋。
見事なステンドグラスが印象的。

なんだけれども・・・・、
このステンドグラスは19世紀のオーナー、
レディ・ウォルドグレイヴが導入したものだそう。

ステンドグラスの収まる、
ベイウィンドウ(張出し窓)の天井。

部屋の天井。

ドアのディティール。
丸型の部屋の合わせて、
ドアが僅かにカーヴしている。

ウォポールの頃のインテリア。

この暖炉はオリジナルで、
ウェストミンスター・アベィの
エドワード誓聖王の墓を、
ロバート・アダムが「改良」したデザインなのだそう。

その元ネタ。
に・・・似てるかなぁ(笑)。

暖炉のディティール。
この暖炉に関して資料を読んでいて、はじめて知ったことがあるので、覚書。
この装飾技法、見た目はPietra dura(ピエトラ・デューラ=大理石象嵌)に見えるので、そう思っていた。
実際のところ、これはScagliola(スカギオラ)という技法で作られていて、これはルネッサンス時代の高度な装飾技法、ピエトラ・デューラの、17世紀フェイクというか、簡易型の技法で、石膏の一種セレナイトに顔料を加えて着色し、型に流し込んで硬化させたもので、仕上がり後、研磨してオイルとワックスで艶出しして、大理石風に仕上げる。
大理石に比べて柔らかいんじゃないのかな、と、思うけれども、実際はとても硬く仕上がるらしい。その塊をろくろにかけて壺を削り出すこともできる・・・そうなので、大理石に比べても遜色ない強度なのだろう。
あぁ、これでまた、ピエトラ・デューラなんだか、スカギオラなんだか見分けがつかない・・・という悩みが増える(笑)。

次の部屋へ。

The Great North Bedroom(北大寝室)と呼ばれる部屋。

当時はこんな風だった。

ポートランド石で作られた暖炉。


ゴシックな嵌め込みキャビネット。
と、いうところで、続きは次回に。
Strawberry Hill House & Garden
(ストロベリーヒル・ハウス&ガーデン)
日~木開館、予約制 £14(寄付金込)。
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
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キンキラコテコテのギャラリーから、
奥に続く静謐な印象の小部屋へ。

といっても、ドームの天井は、華麗なゴシック。



訪れていたときは、ここはチャペル?と思っていたけれど、資料をちゃんと読んでみると、Tribune(トリビューン)と呼ばれる部屋。
(実際、チャペルとも呼ばれていたそうだけれど、正式に聖別されたことはなく、アートに捧げられたチャペル・・・的な意味合いだったのだろう。)
これはフローレンスのUffizi(ウフィチ)美術館の、同名の部屋から採られていて、美術コレクションの中から、よりすぐりのものを集めた部屋。
ミニアチュア絵画や、コインのコレクションが収蔵されていたそう。
残念ながら、コレクションはすべて、四散してしまっているので、現在は空っぽな状態。

ウォルポールの時代は、
こんな風だったそう。

空っぽのニッチ。

トレースされたコレクションで、
回収出来たものやら、
貸し出しを受けているものやら、
リプロダクションやら・・・、
で、当時のコレクションを偲ぶ。

トリビューンの他に、
もう一つギャラリーから繋がる
丸い部屋がある。

Round Drawing Room(丸応接室)
と、呼ばれる部屋。
見事なステンドグラスが印象的。

なんだけれども・・・・、
このステンドグラスは19世紀のオーナー、
レディ・ウォルドグレイヴが導入したものだそう。

ステンドグラスの収まる、
ベイウィンドウ(張出し窓)の天井。

部屋の天井。

ドアのディティール。
丸型の部屋の合わせて、
ドアが僅かにカーヴしている。

ウォポールの頃のインテリア。

この暖炉はオリジナルで、
ウェストミンスター・アベィの
エドワード誓聖王の墓を、
ロバート・アダムが「改良」したデザインなのだそう。

その元ネタ。
に・・・似てるかなぁ(笑)。

暖炉のディティール。
この暖炉に関して資料を読んでいて、はじめて知ったことがあるので、覚書。
この装飾技法、見た目はPietra dura(ピエトラ・デューラ=大理石象嵌)に見えるので、そう思っていた。
実際のところ、これはScagliola(スカギオラ)という技法で作られていて、これはルネッサンス時代の高度な装飾技法、ピエトラ・デューラの、17世紀フェイクというか、簡易型の技法で、石膏の一種セレナイトに顔料を加えて着色し、型に流し込んで硬化させたもので、仕上がり後、研磨してオイルとワックスで艶出しして、大理石風に仕上げる。
大理石に比べて柔らかいんじゃないのかな、と、思うけれども、実際はとても硬く仕上がるらしい。その塊をろくろにかけて壺を削り出すこともできる・・・そうなので、大理石に比べても遜色ない強度なのだろう。
あぁ、これでまた、ピエトラ・デューラなんだか、スカギオラなんだか見分けがつかない・・・という悩みが増える(笑)。

次の部屋へ。

The Great North Bedroom(北大寝室)と呼ばれる部屋。

当時はこんな風だった。

ポートランド石で作られた暖炉。


ゴシックな嵌め込みキャビネット。
と、いうところで、続きは次回に。
Strawberry Hill House & Garden
(ストロベリーヒル・ハウス&ガーデン)
日~木開館、予約制 £14(寄付金込)。
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