- 2021-11-29 Mon 09:00:00
- 場所
Strawberry Hill House & Garden (ストロベリーヒル・ハウス&ガーデン)のイメージを、今回も。

順路の次の部屋は、Holbein Chamber
(ホルバインの部屋)と呼ばれている。
ロイヤルコレクションに所蔵されている、
ホルバインの描いた
ヘンリー8世宮廷の人々の肖像画を、
18世紀の画家、George Verture(ジョージ・ヴァーチュー )が、
トレースしたコレクションがこの部屋に飾られていたため。

こんな風に。

大仰な暖炉のデザインは、
カンタベリー大聖堂にある、
Warham(ウォーラム)大司教の墓から
インスパイアされているそう。

展示されている、その元ネタ。
うん、確かにピラーの部分のデザインを
採ってきたんだな。

そして、このスクリーンは、
Rouen(ルーアン)大聖堂のものに基づいているのだそう。
う~ん、なんかこう、オーセンティックじゃないっていうか、
本来のゴシックの一部分を取り上げて、
しつこく繰り返して、
結局、ゴシックとしてありえないっていうか・・・(笑)。
なにしろ、元ネタは18世紀後半に消失しているので、
知る由はない。
ガイドブックにも「いわゆる
こじつけの一例と考えられている」と書かれている。

そのスクリーンと、天井の装飾。
「サラセン人の頭」クレストが付いている。

この部屋の壁の色は、
残された壁紙の断片から、トレースして、
復旧されたそう。

当時はこんな風で、
スクリーンの奥にはベッドが据えられて、
寝室として機能していたそう。

順路の次は、主寝室。
ホレス・ウォルポールの寝室だった部屋。
これは大学のカリキュラムの一環として、
共同制作で再現された、
ウォルポールのベッド。
この部屋は多分、最近修復された部屋かと。
ガイドブックに含まれていないし、
なにしろ、最先端のテクノロジーが
ふんだんに使われているので。

まず、このベッドのファブリックは、
すべてデジタルプリントで再現されている。
コットンにプリントされているのだけれど、
現実に当時もチンツプリントの
コットンが使われていた。
コットンチンツはとてもトレンディな
ファブリックだったのだそう。

ディティール。

もう一つディティールと、
ステンドグラス窓。

窓と暖炉。

別のアングルで。

暖炉の上の額は、
最新テクノロジーを駆使して再現された、
ホレス・ウォルポールの両親、
イギリス初代首相のロバート・ウォルポールと、
Catherine, Lady Walpole(キャサリン)。
この絵画のオリジナルは、現在はイェール大学に収蔵されている。
2015年にMarrey Family(マレイ家・・・多分、旧富豪がチャリティ・トラストに転化したもの・・・と思うけれど、詳細はわからずじまい)と、ストロベリーヒル後援会からの出資で、この精密なリプロダクションが、ロンドンのデジタルクリエイション会社Factum Foundationに発注された。
会社からのチームがイェール大学の現物を、額と絵画に分離して、それぞれ(3D)デジタルスキャンして、そのデータを元に再現された。
額の最終仕上げの、金箔貼りと汚し加工は、専門職人の手作業によるもの。
この詳しいプロセスは<このページ>に英文で。
もし私が今、ティーンエイジャーだったら、ここで働くためのルート/キャリアを探すな(笑)。

その手作業のディティール。

この寝室から、再び階段を登って、最上階へ。



最上階の部屋の一つ・・・は、
寝室だったか何だったか、
資料にも出てこないし、記憶が定かでない。
ここも最近修復されたようで、
暖炉と壁紙以外は、ほとんどなにもない
ガランとしたところ。

後年のバラの壁紙の下から、
オリジナルの壁紙が見つかった。
というところで、続きはまた次回に。
次回はここの最大の見ものの図書室へ。
その前にもう一つ小さな部屋も。
Strawberry Hill House & Garden
(ストロベリーヒル・ハウス&ガーデン)
日~木開館、予約制 £14(寄付金込)。
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
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順路の次の部屋は、Holbein Chamber
(ホルバインの部屋)と呼ばれている。
ロイヤルコレクションに所蔵されている、
ホルバインの描いた
ヘンリー8世宮廷の人々の肖像画を、
18世紀の画家、George Verture(ジョージ・ヴァーチュー )が、
トレースしたコレクションがこの部屋に飾られていたため。

こんな風に。

大仰な暖炉のデザインは、
カンタベリー大聖堂にある、
Warham(ウォーラム)大司教の墓から
インスパイアされているそう。

展示されている、その元ネタ。
うん、確かにピラーの部分のデザインを
採ってきたんだな。

そして、このスクリーンは、
Rouen(ルーアン)大聖堂のものに基づいているのだそう。
う~ん、なんかこう、オーセンティックじゃないっていうか、
本来のゴシックの一部分を取り上げて、
しつこく繰り返して、
結局、ゴシックとしてありえないっていうか・・・(笑)。
なにしろ、元ネタは18世紀後半に消失しているので、
知る由はない。
ガイドブックにも「いわゆる
こじつけの一例と考えられている」と書かれている。

そのスクリーンと、天井の装飾。
「サラセン人の頭」クレストが付いている。

この部屋の壁の色は、
残された壁紙の断片から、トレースして、
復旧されたそう。

当時はこんな風で、
スクリーンの奥にはベッドが据えられて、
寝室として機能していたそう。

順路の次は、主寝室。
ホレス・ウォルポールの寝室だった部屋。
これは大学のカリキュラムの一環として、
共同制作で再現された、
ウォルポールのベッド。
この部屋は多分、最近修復された部屋かと。
ガイドブックに含まれていないし、
なにしろ、最先端のテクノロジーが
ふんだんに使われているので。

まず、このベッドのファブリックは、
すべてデジタルプリントで再現されている。
コットンにプリントされているのだけれど、
現実に当時もチンツプリントの
コットンが使われていた。
コットンチンツはとてもトレンディな
ファブリックだったのだそう。

ディティール。

もう一つディティールと、
ステンドグラス窓。

窓と暖炉。

別のアングルで。

暖炉の上の額は、
最新テクノロジーを駆使して再現された、
ホレス・ウォルポールの両親、
イギリス初代首相のロバート・ウォルポールと、
Catherine, Lady Walpole(キャサリン)。
この絵画のオリジナルは、現在はイェール大学に収蔵されている。
2015年にMarrey Family(マレイ家・・・多分、旧富豪がチャリティ・トラストに転化したもの・・・と思うけれど、詳細はわからずじまい)と、ストロベリーヒル後援会からの出資で、この精密なリプロダクションが、ロンドンのデジタルクリエイション会社Factum Foundationに発注された。
会社からのチームがイェール大学の現物を、額と絵画に分離して、それぞれ(3D)デジタルスキャンして、そのデータを元に再現された。
額の最終仕上げの、金箔貼りと汚し加工は、専門職人の手作業によるもの。
この詳しいプロセスは<このページ>に英文で。
もし私が今、ティーンエイジャーだったら、ここで働くためのルート/キャリアを探すな(笑)。

その手作業のディティール。

この寝室から、再び階段を登って、最上階へ。



最上階の部屋の一つ・・・は、
寝室だったか何だったか、
資料にも出てこないし、記憶が定かでない。
ここも最近修復されたようで、
暖炉と壁紙以外は、ほとんどなにもない
ガランとしたところ。

後年のバラの壁紙の下から、
オリジナルの壁紙が見つかった。
というところで、続きはまた次回に。
次回はここの最大の見ものの図書室へ。
その前にもう一つ小さな部屋も。
Strawberry Hill House & Garden
(ストロベリーヒル・ハウス&ガーデン)
日~木開館、予約制 £14(寄付金込)。
Map:
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by KotomiCreations
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