- 2011-01-15 Sat 10:12:47
- 写真
Tower of London(ロンドン塔)の中世クリスマス・イベントの数日後、今度はHampton Court Palace(ハンプトンコート・パレス)のTudor Christmas(チューダー期のクリスマス)のイベントに出かけた。
ここは、この標本箱を何度か覗きに来られた方にはおなじみの、Henry VIII(ヘンリー8世)ととの女王達のコスチューム・イベント。
今回は、ヘンリー8世が1540年の新年を、新しい5番目の妻Catherine Howard(キャサリン・ハワード)はじめ、宮廷の人々と祝うというもの。容姿が「釣書」であったホルバイン作の肖像画のように美しくないというのが原因で、結婚早々離婚させられた4番目の妻Anne of Cleaves(アン・オブ・クレーヴス)は、しかし「王妹」の自由な地位と年金を与えられ、宮廷にも頻繁に出入りを許されていた。実は妻たちの中では一番「ラッキー」だったかもしれないと考えられている。その、彼女もこの新年のお祝いに参加という設定。
このクリスマスツリー型が、厳密にチューダー風かというと、ちょっと謎。このクリスマスツリーのスタイルは、16世紀ドイツで普及したと言われている。イギリスには19世紀ヴィクトリア期に、女王の夫君プリンス・アルバートが故国ドイツから持ち込んだ習慣。それ以前は、リースやガーランドを飾っていたようだ。それとも・・・ドイツ出身のアン・オブ・クレーヴスがこの飾りつけを持ち込んだ・・・ということにしているのかな?あ、これは完全に、深読み(笑)。

キッチンではクリスマス・ディナー用の飾り物を製作中。
これは船の形に仕上がる予定。マジパンで出来ていて、その上に金箔が貼られる。
純粋に富と権力を見せびらかすためのもので、美味しいものではなさそう(笑)。

テーブルセットとともに、料理番氏。

彼は暖炉のロースト担当。
ローストといえば、ただ串に刺して暖炉の前でぐるぐる回転させながら焼いていただけと思われがちだが、
なんのなんの・・・これとて職人技なのだそうだ。
暖炉で焼いていると火に当たる面は熱されるが、反対面は当時の隙間風の多い寒いキッチンで冷まされて、
すぐに硬くなる。これが肉汁をうまく肉の中にとどめるための重要なポイント。
つまり、表面はこんがりパリッと、中はしっとりジューシーなローストが出来上がる。
これをコントロールするのが、ロースト番氏の仕事。
チキンだと1時間、肉の場合3時間近くローストするのだそうだ。

準備は整いつつある。
このYoutubeビデオでTudor Kitchenを訪れた気分になれることうけあい。

キッチンを出ると、チューダー期のご婦人が足早に角を曲がっていくところ。

コートヤードに出ると、あ・・・王様だ。お食事前の散策かな・・・?

若い陳情者の話を聞いたり。

記念撮影をしたり、気さくな王様。
このパレスのイベントでヘンリー8世を演じる俳優さんが、少なくとも3人いる。
私的には、この人が一番ヘンリー8世っぽいかな、と思っている。

よく響くトランペットの音を聞きつけて、部屋にたどり着くと、
そこではチューダー・ミュージシャンのパフォーマンス。

左の女性はリコーダー、中央の男性はCrumhorn(クルムホルン)を演奏している。
左の男性がひいているのは、hurdy-gurdy(ハーディ・ガーディ。)

見習い志願の子供たちが集められて、レッスンを少し。
この後のチューダー・ダンスのシーンでお披露目することになる。

チューダー・ダンスやら、王様のお食事拝見を待つ間、コートヤードでは道化師のショウ。
このレディはアン・オブ・クリーヴスではないかな・・・?
次回に続く・・・。
ここは、この標本箱を何度か覗きに来られた方にはおなじみの、Henry VIII(ヘンリー8世)ととの女王達のコスチューム・イベント。
今回は、ヘンリー8世が1540年の新年を、新しい5番目の妻Catherine Howard(キャサリン・ハワード)はじめ、宮廷の人々と祝うというもの。容姿が「釣書」であったホルバイン作の肖像画のように美しくないというのが原因で、結婚早々離婚させられた4番目の妻Anne of Cleaves(アン・オブ・クレーヴス)は、しかし「王妹」の自由な地位と年金を与えられ、宮廷にも頻繁に出入りを許されていた。実は妻たちの中では一番「ラッキー」だったかもしれないと考えられている。その、彼女もこの新年のお祝いに参加という設定。
このクリスマスツリー型が、厳密にチューダー風かというと、ちょっと謎。このクリスマスツリーのスタイルは、16世紀ドイツで普及したと言われている。イギリスには19世紀ヴィクトリア期に、女王の夫君プリンス・アルバートが故国ドイツから持ち込んだ習慣。それ以前は、リースやガーランドを飾っていたようだ。それとも・・・ドイツ出身のアン・オブ・クレーヴスがこの飾りつけを持ち込んだ・・・ということにしているのかな?あ、これは完全に、深読み(笑)。

キッチンではクリスマス・ディナー用の飾り物を製作中。
これは船の形に仕上がる予定。マジパンで出来ていて、その上に金箔が貼られる。
純粋に富と権力を見せびらかすためのもので、美味しいものではなさそう(笑)。

テーブルセットとともに、料理番氏。

彼は暖炉のロースト担当。
ローストといえば、ただ串に刺して暖炉の前でぐるぐる回転させながら焼いていただけと思われがちだが、
なんのなんの・・・これとて職人技なのだそうだ。
暖炉で焼いていると火に当たる面は熱されるが、反対面は当時の隙間風の多い寒いキッチンで冷まされて、
すぐに硬くなる。これが肉汁をうまく肉の中にとどめるための重要なポイント。
つまり、表面はこんがりパリッと、中はしっとりジューシーなローストが出来上がる。
これをコントロールするのが、ロースト番氏の仕事。
チキンだと1時間、肉の場合3時間近くローストするのだそうだ。

準備は整いつつある。
このYoutubeビデオでTudor Kitchenを訪れた気分になれることうけあい。

キッチンを出ると、チューダー期のご婦人が足早に角を曲がっていくところ。

コートヤードに出ると、あ・・・王様だ。お食事前の散策かな・・・?

若い陳情者の話を聞いたり。

記念撮影をしたり、気さくな王様。
このパレスのイベントでヘンリー8世を演じる俳優さんが、少なくとも3人いる。
私的には、この人が一番ヘンリー8世っぽいかな、と思っている。

よく響くトランペットの音を聞きつけて、部屋にたどり着くと、
そこではチューダー・ミュージシャンのパフォーマンス。

左の女性はリコーダー、中央の男性はCrumhorn(クルムホルン)を演奏している。
左の男性がひいているのは、hurdy-gurdy(ハーディ・ガーディ。)

見習い志願の子供たちが集められて、レッスンを少し。
この後のチューダー・ダンスのシーンでお披露目することになる。

チューダー・ダンスやら、王様のお食事拝見を待つ間、コートヤードでは道化師のショウ。
このレディはアン・オブ・クリーヴスではないかな・・・?
次回に続く・・・。
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