- 2011-02-12 Sat 21:03:32
- 博物館・美術館
引き続きAshmolean Museum(アシュモリアン博物館)から2回目。
ミニ大英博物館+ミニナショナル・ギャラリー状態のアシュモリアン博物館なので、発掘物から絵画から・・・ようは何でもある。その中でもちょっと釘付けになったのがリングのコレクション。ウェブサイトのオンラインコレクションのページ<このページ>によると400アイテム以上あるらしい。私達がざっと見ただけでも、100アイテム近く展示のキャビネットがあり、それを集中して写真撮りしていた。残念ながらその段階ではまだラベルが設置されていなかったので、何がなにやら・・・。
上記のリンクのコレクション写真からも多少調べてみたが、間違ってたら失礼!!(笑)

上左のターコイズのリングと下中のリングの小さな石を寄せ集めて
覆輪(フクリンの漢字合ってるかな?)でとめたようなリングは17世紀ごろ、
右と中の花のバスケット風リングは18世紀中ごろの流行。
リングのボディにエナメル装飾がつくのは、16世紀のスタイル。

左の上・中は19世紀のリプロで元になったのは16世紀のルターの結婚指輪だそう。
左下は18世紀後半のネオ・クラシカルスタイルのラピスラズリ。
右下の突出したような形のリングは13-4世紀のもの。手に入る石(この場合サファイア)で、
デザインが決まることの多かった時代のデザイン。縦に長い石だったのかな?
右中は17世紀初期のルビーのリング。
右下は15世紀のPapal(教皇)リングと呼ばれる巨大なリング。
ブロンズに金張り、石はピンクフォイル張りのクリスタルでどちらも高価なものではない。
このような教皇リングはいくつも作られているが、本来の用途は不明。
多分、教皇使節に持たせる「証明」だったのではないか、と考えられている。

左上は16世紀、左中・下は19世紀のローマン・リヴァイヴァルの頃かと思いきや・・・
3世紀と4-5世紀のオリジナルのローマンリングだった。
右上と下は17世紀の「メメント・モリ」期の物のよう。
右中は18世紀中のSignet(印章)リング。

これは全体にMourning(服喪)リングやメモリアル(記念)リングで、18-9世紀のもの。
(上から2段目右は17世紀っぽいかな・・・)。
最下段左は、故人の髪で作られた模様をガラスの下に封じ込めたもの。
髪の毛を服喪・記念のジュエリーに使用する例は18-9世紀には珍しくはない。

上段、中段の屋根のようなモチーフのついた大型リングは、ユダヤ教の結婚式リングで16世紀のもの。
中段右の2つのポートレートが入ったリングは19世紀のもの。「友情の印」的なもののよう。
下段は18世紀Rococo(ロココ)期の結婚または婚約指輪。
次は時計のコレクション。時計にはあまり詳しくないので、解説は付けられないが・・・見て楽しんでください。

上段中のは、かなり古そう・・・16世紀頃の物のよう。

ケースに被さっているのは、ガラスではなくて、水晶を削りだしたもの。まるで、機能する宝石。

これは装飾的な時計のケース。エナメル彩色や、宝石を埋め込んだものなど。
下段左は17世紀後半「メメント・モリ」期のChatelaine。(シャテレイン=女性がベルトにフックで付けた小物下げ鎖)
水晶の下には、故人を偲ぶ髪でできた模様が、ここでも封じ込められている。
上段右も典型的なシャテレインで、時計の他に印章と鍵が下げられている。

アップで・・・17世紀後半のもの・・・だろうか?

デコラティブな鍵のコレクション。

Plaster impression(石膏型)のコレクション。
これは18世紀に流行ったコレクションで、イタリア産ののカメオやインタグリオ(陰刻)の宝石から石膏取りされたもの。
ギリシャ・ローマ神話のモチーフは、当時の教養人にふさわしいコレクション趣味と考えられていた。

同じくPlaster impressionのコレクション。
次回は、アシュモリアン博物館から最終回で、ギリシャの壷絵やら、エジプト発掘品など古代に飛ぶ予定。
ミニ大英博物館+ミニナショナル・ギャラリー状態のアシュモリアン博物館なので、発掘物から絵画から・・・ようは何でもある。その中でもちょっと釘付けになったのがリングのコレクション。ウェブサイトのオンラインコレクションのページ<このページ>によると400アイテム以上あるらしい。私達がざっと見ただけでも、100アイテム近く展示のキャビネットがあり、それを集中して写真撮りしていた。残念ながらその段階ではまだラベルが設置されていなかったので、何がなにやら・・・。
上記のリンクのコレクション写真からも多少調べてみたが、間違ってたら失礼!!(笑)

上左のターコイズのリングと下中のリングの小さな石を寄せ集めて
覆輪(フクリンの漢字合ってるかな?)でとめたようなリングは17世紀ごろ、
右と中の花のバスケット風リングは18世紀中ごろの流行。
リングのボディにエナメル装飾がつくのは、16世紀のスタイル。

左の上・中は19世紀のリプロで元になったのは16世紀のルターの結婚指輪だそう。
左下は18世紀後半のネオ・クラシカルスタイルのラピスラズリ。
右下の突出したような形のリングは13-4世紀のもの。手に入る石(この場合サファイア)で、
デザインが決まることの多かった時代のデザイン。縦に長い石だったのかな?
右中は17世紀初期のルビーのリング。
右下は15世紀のPapal(教皇)リングと呼ばれる巨大なリング。
ブロンズに金張り、石はピンクフォイル張りのクリスタルでどちらも高価なものではない。
このような教皇リングはいくつも作られているが、本来の用途は不明。
多分、教皇使節に持たせる「証明」だったのではないか、と考えられている。

左上は16世紀、左中・下は19世紀のローマン・リヴァイヴァルの頃かと思いきや・・・
3世紀と4-5世紀のオリジナルのローマンリングだった。
右上と下は17世紀の「メメント・モリ」期の物のよう。
右中は18世紀中のSignet(印章)リング。

これは全体にMourning(服喪)リングやメモリアル(記念)リングで、18-9世紀のもの。
(上から2段目右は17世紀っぽいかな・・・)。
最下段左は、故人の髪で作られた模様をガラスの下に封じ込めたもの。
髪の毛を服喪・記念のジュエリーに使用する例は18-9世紀には珍しくはない。

上段、中段の屋根のようなモチーフのついた大型リングは、ユダヤ教の結婚式リングで16世紀のもの。
中段右の2つのポートレートが入ったリングは19世紀のもの。「友情の印」的なもののよう。
下段は18世紀Rococo(ロココ)期の結婚または婚約指輪。
次は時計のコレクション。時計にはあまり詳しくないので、解説は付けられないが・・・見て楽しんでください。

上段中のは、かなり古そう・・・16世紀頃の物のよう。

ケースに被さっているのは、ガラスではなくて、水晶を削りだしたもの。まるで、機能する宝石。

これは装飾的な時計のケース。エナメル彩色や、宝石を埋め込んだものなど。
下段左は17世紀後半「メメント・モリ」期のChatelaine。(シャテレイン=女性がベルトにフックで付けた小物下げ鎖)
水晶の下には、故人を偲ぶ髪でできた模様が、ここでも封じ込められている。
上段右も典型的なシャテレインで、時計の他に印章と鍵が下げられている。

アップで・・・17世紀後半のもの・・・だろうか?

デコラティブな鍵のコレクション。

Plaster impression(石膏型)のコレクション。
これは18世紀に流行ったコレクションで、イタリア産ののカメオやインタグリオ(陰刻)の宝石から石膏取りされたもの。
ギリシャ・ローマ神話のモチーフは、当時の教養人にふさわしいコレクション趣味と考えられていた。

同じくPlaster impressionのコレクション。
次回は、アシュモリアン博物館から最終回で、ギリシャの壷絵やら、エジプト発掘品など古代に飛ぶ予定。
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