- 2011-07-07 Thu 13:37:24
- 場所
更新遅れ気味で・・・、今回はLong MelfordからKentwell Hallの斜め向かいに建つMelford Hallのイメージ。
突然思い出したが、今日は標本箱ブログの1周年記念日。なんとか、一年はネタが続いたということ(笑)。今後ともヨロシク。
さて、そのメルフォード・ホール、ノルマン王朝がイギリスに到来する1066年以前から、近郊のBury St.Edmunds(バリー・セントエドマンズ)の司教所領として記録されている。
現在の建物の基礎は16世紀建造。1536年~1541年にかけて、「暴れん坊王様」ヘンリー8世がカトリック修道院を解散・破壊した「修道院解体」に絡んで、この所領も司教所領から、王領となり、その後旧教反動体制のメアリー1世女王によって、William Cordell(ウィリアム・コーダル)に下賜される。
このプロセスのどこかで、現在の建物が建造されたということになる。
その後も、コーダル一族の間で維持されていたが、1786年に現在のオーナーの祖先Hyde Parker(ハイド・パーカー)提督の子息に売却される。それ以来この屋敷は現在の12代准男爵Richard Hyde Parker氏に至るまで、ハイド・パーカー家の「自宅」として維持されている。
1942年の火災のダメージからは修復されたたものの、1960年にホールの大半はナショナルトラストの管理に譲渡された。なので、我々一般人も拝見できるようになった。
しかし、現在でも屋敷の南ウィングは、ハイド・パーカー家の「私宅」なので、公開はされていない。
斜めお向かいのKentwell Hallが、歴史的に転売され続け荒廃した屋敷を、20世紀のごく普通のカップルが修復し、事業として展開していったのとは、対照的な経緯。
歴史話はこれぐらいで・・・、イメージいきます。

お屋敷東側からの全景。
中央から右側のウィングがナショナルトラストとして公開されている部分。
左のウィングはいまでもプライベート。

入口を入ったところのGreat Hall(グレートホール)。
板パネル張りの壁はチューダー風だが、19世紀以降の「個人宅」の雰囲気で保たれている。

グレートホールのステンドグラス窓。

16世紀~17世紀のものかな・・・。
痛んだステンドグラスから、新しい窓に修復する際に、昔のステンドグラスでまだ使える物を、
コラージュのように継ぎはぎして使う場合がよく見かけられる。これもその一例かと。

見事な彫刻の椅子。

グレートホールのまさしく入口を入ったところ。
イギリスに現存する、最も古い地図の一つがこれで、1580年の所領を描いた地図。

前に立つのはカトリックの礼拝用の象牙彫り幼子キリスト像。
通常はこの上に豪華な衣装や、鬘やらクラウンなどの被り物が着いて、豪華絢爛に演出される。
裸のままだと・・・まるで針灸の経路図って言うのかな、ツボを示した人体模型みたいだ・・・、
なんて、Flickrで言われている。気の毒なことに(笑)。

その奥の図書室。
実はこの真ん中の3枚パネルは本棚ではなくて、本棚風にカモフラージュされた入口ドア。
で、あることを見せるために、アテンダントの係員さんが閉めて見せてくれたところ。

図書室の一角。

2階のホールのディティール。これは19世紀のもののよう。

2階の寝室。ラタン張りのラウンジャー(寝椅子)がステキだな。

というので・・・、もう一枚。

どうやらここのおうちはカトリック。カトリック的なる装飾が多いし、チャペルもあった。

ここの「見どころ」のひとつがこの部屋。
遠縁にあたるBeatrix Potter(ビアトリクス・ポター)が、よく滞在していたそうで、
彼女専用の部屋が用意されていた。それがこの部屋。

化粧台と、

ディティール。

椅子と、ベッドカヴァーのディーティル。

窓辺のイメージ。

彼女のイラストも展示されているが、これらはオリジナルではなくて、リプロ。

一回ホールの奥にナショナルトラストのカフェがある。
ここで、無謀にもアフタヌーンティーを頼んだら・・・、ロンドンのアフタヌーンティーの、軽く倍の量の物が出てきた。
う~ん・・・カントリーサイドは食事のポーションがでかい・・・。ケーキはすべて「お持ち帰り」となった。

爽やかな午後だったので、腹ごなしに庭園を散策。ブルーベルが咲いている。

庭園のイメージのコラージュ。
右下は入場ステッカーを額に貼り付けて昼寝中の配偶者氏。

帰る前にもう一度、ゲートハウスから庭園を一望。
右端に見えているA134道路を歩いてLong Melford(ロングメルフォード)の村に戻り、
バスをひらってSudbury(サドバリー)へ。
Suffolk(サフォーク)ミニ旅行の終わり。
Melford Hall ナショナルトラスト情報ページ<このページ>
地図:
View Larger Map
Lonf Melford村へのアクセス方法は<この標本箱>の最後に。
次回は、アトリエより秋冬コレクションの、ちらっとプリ・ヴュー。
突然思い出したが、今日は標本箱ブログの1周年記念日。なんとか、一年はネタが続いたということ(笑)。今後ともヨロシク。
さて、そのメルフォード・ホール、ノルマン王朝がイギリスに到来する1066年以前から、近郊のBury St.Edmunds(バリー・セントエドマンズ)の司教所領として記録されている。
現在の建物の基礎は16世紀建造。1536年~1541年にかけて、「暴れん坊王様」ヘンリー8世がカトリック修道院を解散・破壊した「修道院解体」に絡んで、この所領も司教所領から、王領となり、その後旧教反動体制のメアリー1世女王によって、William Cordell(ウィリアム・コーダル)に下賜される。
このプロセスのどこかで、現在の建物が建造されたということになる。
その後も、コーダル一族の間で維持されていたが、1786年に現在のオーナーの祖先Hyde Parker(ハイド・パーカー)提督の子息に売却される。それ以来この屋敷は現在の12代准男爵Richard Hyde Parker氏に至るまで、ハイド・パーカー家の「自宅」として維持されている。
1942年の火災のダメージからは修復されたたものの、1960年にホールの大半はナショナルトラストの管理に譲渡された。なので、我々一般人も拝見できるようになった。
しかし、現在でも屋敷の南ウィングは、ハイド・パーカー家の「私宅」なので、公開はされていない。
斜めお向かいのKentwell Hallが、歴史的に転売され続け荒廃した屋敷を、20世紀のごく普通のカップルが修復し、事業として展開していったのとは、対照的な経緯。
歴史話はこれぐらいで・・・、イメージいきます。

お屋敷東側からの全景。
中央から右側のウィングがナショナルトラストとして公開されている部分。
左のウィングはいまでもプライベート。

入口を入ったところのGreat Hall(グレートホール)。
板パネル張りの壁はチューダー風だが、19世紀以降の「個人宅」の雰囲気で保たれている。

グレートホールのステンドグラス窓。

16世紀~17世紀のものかな・・・。
痛んだステンドグラスから、新しい窓に修復する際に、昔のステンドグラスでまだ使える物を、
コラージュのように継ぎはぎして使う場合がよく見かけられる。これもその一例かと。

見事な彫刻の椅子。

グレートホールのまさしく入口を入ったところ。
イギリスに現存する、最も古い地図の一つがこれで、1580年の所領を描いた地図。

前に立つのはカトリックの礼拝用の象牙彫り幼子キリスト像。
通常はこの上に豪華な衣装や、鬘やらクラウンなどの被り物が着いて、豪華絢爛に演出される。
裸のままだと・・・まるで針灸の経路図って言うのかな、ツボを示した人体模型みたいだ・・・、
なんて、Flickrで言われている。気の毒なことに(笑)。

その奥の図書室。
実はこの真ん中の3枚パネルは本棚ではなくて、本棚風にカモフラージュされた入口ドア。
で、あることを見せるために、アテンダントの係員さんが閉めて見せてくれたところ。

図書室の一角。

2階のホールのディティール。これは19世紀のもののよう。

2階の寝室。ラタン張りのラウンジャー(寝椅子)がステキだな。

というので・・・、もう一枚。

どうやらここのおうちはカトリック。カトリック的なる装飾が多いし、チャペルもあった。

ここの「見どころ」のひとつがこの部屋。
遠縁にあたるBeatrix Potter(ビアトリクス・ポター)が、よく滞在していたそうで、
彼女専用の部屋が用意されていた。それがこの部屋。

化粧台と、

ディティール。

椅子と、ベッドカヴァーのディーティル。

窓辺のイメージ。

彼女のイラストも展示されているが、これらはオリジナルではなくて、リプロ。

一回ホールの奥にナショナルトラストのカフェがある。
ここで、無謀にもアフタヌーンティーを頼んだら・・・、ロンドンのアフタヌーンティーの、軽く倍の量の物が出てきた。
う~ん・・・カントリーサイドは食事のポーションがでかい・・・。ケーキはすべて「お持ち帰り」となった。

爽やかな午後だったので、腹ごなしに庭園を散策。ブルーベルが咲いている。

庭園のイメージのコラージュ。
右下は入場ステッカーを額に貼り付けて昼寝中の配偶者氏。

帰る前にもう一度、ゲートハウスから庭園を一望。
右端に見えているA134道路を歩いてLong Melford(ロングメルフォード)の村に戻り、
バスをひらってSudbury(サドバリー)へ。
Suffolk(サフォーク)ミニ旅行の終わり。
Melford Hall ナショナルトラスト情報ページ<このページ>
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Lonf Melford村へのアクセス方法は<この標本箱>の最後に。
次回は、アトリエより秋冬コレクションの、ちらっとプリ・ヴュー。
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