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ド・モーガン・センター(De Morgan Centre)とオールド・バタシー・ハウス(Old Battersea House)

以前、19世紀後半のアーツ・アンド・クラフツの陶芸家、William de Morgan(ウィリアム・ド・モーガン)の陶芸を、V&Aからフィーチャーしたことがある<このページ
今回は、このド・モーガンと彼の妻で、ラファエル前派の影響下にある画家のEvelyn De Morgan(イーヴリン・ド・モーガン、日本語のWikiがあるところをみると、彼女の方が日本では知られているのかな?)の作品を収蔵した、小さな美術館「ド・モーガン・センター(De Morgan Centre)」の情報。
「イメージ」と言いたいところなのだけれど、ここの美術館は撮影禁止。なので、今回も借り物写真と、ここのブックレットのイメージで構成。

De Morgan Centre3
Photo by: De Morgan Centre@Flickr
場所は西南ロンドンのPutney、地下鉄からも鉄道からもアクセスできるけれど、歩くと15分ぐらい、バスで3ストップ位。
Wandsworth Museumの一部屋が充てられている。その部屋の、入り口を入った所。

De Morgan Centre4
Photo by: De Morgan Centre@Flickr
こじんまりした部屋だけれども、二人の作品が一ヶ所に集めたれているのは、この美術館ならでは。

De Morgan Centre
Photo by: De Morgan Centre@Flickr
入り口を入った所には、小さなショップコーナーもあって、アーツ・アンド・クラフツ関連のグッズが販売されている。

De Morgan Centre booklet
ここの、ブックレット。

William De Morgan
ここで買ったこのWilliam de Morganの本がなかなか優れている。
Blackwell - The Arts & Crafts House exhibition catalogue, "William De Morgan" ISBN1-902498-10-0

William De Morgan - tiles from the Chelsea Workshop 1872-81
上記の本より、ド・モーガンのタイル。トルコのイズニック焼きの影響を強く受けていることがよく解る。

William De Morgan - vases
同じく上記本より、ド・モーガンの器。

William De Morgan - lustre vases
同じく上記本より、ド・モーガンの復刻した、ラスター(lustre)焼き。

De Morgan Centre2
Photo by: De Morgan Centre@Flickr
これはイーヴリン・ド・モーガンの作品で「Ariadne in Naxos(ナクソス島のアリアドネ)」
1877年、スレイド美術学校在学前後の頃の、初期の作品。

Night and Sleep - Evelyn De Morgan - 1878
ブックレットより、1878年のこれも初期の作品「Night and Sleep(夜と眠り)」

The Hour Glass - Evelyn De Morgan - 1904-05
同じくブックレットより、これは1904-05年の、円熟期に描かれた作品「The Hour Glass(砂時計)」。

The De Morgan Centre
38 West Hill, Wandsworth, London, SW18 1RX
開館:火~金 1~5時、土 10~5時
地図:

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ド・モーガン・センターに収蔵されている作品の大半は、オールド・バタシー・ハウス(Old Battersea House)から寄贈されたもの。
では、オールド・バタシー・ハウスが何かというと、彼らの作品の熱心なコレクター、編纂者でもあった、イーヴリンの妹、Mrs Wilhelmina Stirling(ウィルヘルミナ・スターリング夫人)の自宅で、ここに彼らの作品が数多く収蔵されていた。
彼女の死後、遺言により二人の作品はThe de Morgan Foundation(ド・モーガン財団)として保管されるが、後にワンズワース・カウンシルの保管となり、ナショナル・トラストをはじめ、各地の関連美術館等に貸し出し公開されていた。
オールド・バタシー・ハウスの方は、U.S.Aの出版・メディア業界の大資本家で、19世紀美術コレクターでもある、Malcolm Forbes(マルコム・フォーブス)が、新しいリース保有者となったため、作品の一部はここオールド・バタシー・ハウスで、20年の合意の前提で、保管・限定公開されることとなった。これは、1970年の話。
その後、彼の子息の世代になってから、すでにはるかに当初の20年の合意は過ぎていたため、再びワンズワース・カウンシルに保管・展示が要請された。
それで・・・、紆余曲折あった結果、2002年に現在のワンズワース博物館の一角に、この美術館がOpenすることとなった。

一方、オールド・バタシー・ハウスは、その背後の事情は知らないのだけれど、フォーブス・グループから2011年に売りに出された。
17世紀後半クリストファー・レン設計の屋敷は、U.K.の最高級の不動産ディーラーの一つ、Savillsより、そして、19世紀絵画を中心とする収蔵品は、エジンバラのオークショニアーLyon & Turnbullでオークションにかけられた。
(コレクションの中の、ヴィクトリア女王の巨大ブルーマーが£3000で売却された・・・などというニュースもあり。<このページ>)
そのときに製作されたヴィデオが、Youtubeで公開されている。
まるで、博物館級のお屋敷拝見なので、ここにおまけヴィデオで付けておくことに・・・。




お屋敷のSavillsからのEブローシュアーも見つけた。<このページ


Follow up 2015年11月:
建物のリース(賃貸権)更新の問題から、2014年6月28日にこの博物館は残念ながら閉館となった。
その後、2015年夏に、Guildford(ギルドフォード)近郊Compton(コンプトン)にあるWatts Gallery(ウォッツ・ギャラリー)の一室に再オープンされた。以前よりは、1/4サイズ程度に縮小してしまったのは残念だけれど、かろうじていまでもド・モーガン夫妻の作品を実際に目にすることができる。
ウォッツ・ギャラリーのストロボ無し撮影OKのポリシーから、現在展示されている作品は写真撮影OKになったのが、少しありがたいこと。



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