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San Miniato al Monte (丘の上の聖ミニアト聖堂)、フィレンチェ

  • Posted by: Kotomicreations
  • 2014-06-18 Wed 17:17:25
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フィレンチェの街についた日の夕方、アルノ川沿いを散策していると、はるかな丘の上に白い秀麗な教会が、いつまでも夕日を浴びて浮かび上がっている。 それが、なぜだか理由もなく、とてもノスタルジックな印象。


Florence street


持参のガイドブックを調べてみると、San Miniato al Monte (丘の上の聖ミニアト聖堂)と呼ばれている聖堂(Basilica)。
11世紀ロマネスク様式の建築に、13世紀のモザイクが残っているという。これはこれは、行ってみるしかないでしょう。


Florence street
聖堂に向かう坂道、Via del Monte Alle Croci。
たいがいな坂道だけれど、上りがキツイということは・・・、

Florence street
上からの眺めも絶景ということ。

San Miniato al Monte, Florence
そして、たどり着いた聖堂のファサード。
1018年に、初期キリスト教の聖人、聖ミニアト(San Miniato, St. Minias)を奉った祠の地に建造された。
典型的なトスカナ・ロマネスク、大理石造りのファサード自体は、
1090年頃から建造が始まったと考えられている。
ファサードの頂点に立つ、布を掴んだ鷲は、
聖堂建造の出資者、羊毛輸入業者ギルドのシンボルだった。


聖ミニアト、というのは、あまり聞いたことのない聖人さんなので、少し調べてみた。(英文Wikiよりの粗訳)
伝説によると、彼は3世紀頃のアルメニア王(または、公)で、ローマ軍に従軍していたとも、悔悟のローマ巡礼途上だったともいわれているが、フィレンチェ近郊で隠者となった。
4世紀のキリスト教公認前のローマ帝国なので、キリスト教者として弾劾され、250年にデキウス帝のもとに引き出されるが、ローマの神への捧げ物を拒否したために、様々な処刑を課せられる。
燃えるかまどの中に投げ込まれたり、石打ち刑に処せられたり、ライオンの前に出されたり・・・、しかし、「いわゆる」神のご加護で、何をも彼を害することはできなかった。
ついに最後に、首切りの処刑を受けるが、切り落とされた首を持って、シニョリーア広場の処刑場からアルノ川を渡って、この丘の上の隠遁所まで戻ってきた・・・という強者。
(他にも自分の首を持っている聖人さんで有名なのは、Saint Denis=サン・ドニ)
フィレンチェのご当地聖人さんなのだった。


San Miniato al Monte, Florence
聖堂内部。
ロマネスクらしく・・・暗い、とにかく暗い。

San Miniato al Monte, Florence
少し目が暗さに慣れてくると、壁を覆うフレスコ画や、
この聖堂の独特の構造が見えてくる。
クワイア部分の分離初期段階で、階段を上がった上階にクワイアが設置されている。
通常は地下に設置されるCrypt(クリプト=地下聖堂)が、半地下状態で、
クワイア部の下に収まっている。
他では見たことのない構造。

San Miniato al Monte, Florence
その、フレスコ画 - Jacopo da Firenze 1409年。

San Miniato al Monte, Florence
一番奥に、まだSinopia(シノーピア=下描き)の部分が残っている。

San Miniato al Monte, Florence
横のチャペル部分のフレスコ壁画。

San Miniato al Monte, Florence
このフレスコ画は、上の一連のフレスコ画とは手が違って、
時代が100年以上下った感じがする。

San Miniato al Monte, Florence
くっらーい・・・とぼやいていたら、
突然Apse(アプス=後陣)のモザイクがライトアップ。
どうやら、壁画等を保護するために、通常は暗い状態に保たれていて、
一日に何回か、ライトアップの時間が設けられる・・・仕組みのよう。

San Miniato al Monte, Florence
アルファにしてオメガ、栄光のキリストを中心に、4福音記者のシンボルが取り囲み、
左に聖母マリア、右にクラウンを持つ王(公)の姿で描かれる聖ミニアト。
(S. MINIATUS REX ERMINIE=「アルメニア王聖ミニアトス」と表記されている。)
ファサードのモザイク(1260年)とほぼ同じ構造だが、
こちらのアプスの方のモザイクは1297年の設置で、すこし時期が下がっている。

San Miniato al Monte, Florence
とてもビザンティン・・・、そして、圧巻のエネルギー。

San Miniato al Monte, Florence
こちらは、いつでもライトアップされている、
Cappella del Crocefisso(十字架のチャペル)のパネル。
Agnolo Gaddiの手になる・・・と考えられている。

San Miniato al Monte, Florence
古いロマネスク様式の典型、
1207年制作のクワイア上のパルピットの装飾。

San Miniato al Monte, Florence
Cappella del Cardinale del Portogallo(ポルトガル枢機卿のチャペル)
1473年ルネッサンス盛期のメモリアル。
この聖堂内にある唯一の墳墓だそう。

San Miniato al Monte, Florence
そのチャペルの天井部分。by Luca della Robbia
背景の幾何学的パターンのタイルが、とてもモダーン。

San Miniato al Monte, Florence
一番古いといわれる、クリプト部に降りてみた。

San Miniato al Monte, Florence
そこにも天井壁画。Taddeo Gaddiの手になる、とされている。

San Miniato al Monte, Florence
初期ルネッサンス特有の、切れ長の目。

San Miniato al Monte, Florence
これは福音書記者のうちの誰か。

San Miniato al Monte, Florence
イースター観光シーズンで、ちょっとわさわさしていたけれど、
普段はさぞかし落ち着ける場所に違いない。


San Miniato al Monte
(丘の上の聖ミニアト聖堂)

Via del Monte alle Croci

公開:イースターから10月初旬まで。
夏 8:00am~7:30pm、
春・秋 8.00am ~12,30pm と 3.00pm~6.00pm
入場無料

地図:

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