- 2015-03-20 Fri 10:00:00
- 博物館・美術館
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せっかく撮って来た写真を載せきるまでは・・・、と、まだ標本箱は、アムスの国立博物館の中をさまよっている。
今回は、セラミックのイメージを。
オランダでセラミックといえば、デルフト。 なので、ちょっとわけあって(このワケは、アムスのシリーズが終わった後、次第に詳らかになる予定だけれど・・・)、デルフトの資料を探していた。ここにもきっとたくさんあるはず、と思っていたら、案外と少なくって肩すかし。デルフトならデルフトのMuseum Prinsenhof (プリンスンホフ博物館)にでも行け、ということなのかも。
ともあれ、いくつか興味の赴くまま撮ってみた。(イメージ資料だけの目的だったので、詳細は記録していなくて、不明のもの多し。)

私が何を探していたかというと、皿。
大型の飾り皿はチャージャーと呼ばれるけれど、
チャージャーでもよし、小型の皿でもよし。
フレームのパターン+ポートレートがあれば上出来。
これはフレームのパターンが面白かったので。

このチューリップ・パターンのフレームもなかなか印象的。
資料は<このページ>。

これはちゃんと皿に書いてくれているので、誰だか判明。
オラニエ公フレドリック・ヘンドリック。
イギリスの王様にもなってしまった、
オラニエ公ウィレム3世(ウィリアム)のおじいさんだそう。
こういうポートレートのチャージャーの、もう少し素朴な・・・
というか、ヘタウマな感じのものを探していたのだけれど、
意外とない。
資料も見つかった<このページ>。

デルフトといえば青絵と思いがちだけれど、
中国の絵付けを真似してできあがってきたものなので、
赤絵・多彩色のものも、いろいろある。
これは、オラニエ公ウィレム5世と、ヴィルヘルミーネ・フォン・プロイセンの
婚礼を記念した絵皿なので、1767年のものと。
実は、Pおじさんがもうちょっと素朴な絵柄のものを持っている。
<これ>
見せてもらった時に「戦争負けっぱなしで、亡命した王様ぢゃ。」
と聞いていたので、誰だか調べがついた(笑)。

18世紀の絵皿で、オラニエ公女アン某・・・と書いてあるけれど、
結局調べはつかなかった。
オランダの歴史は複雑すぎて、
(というか・・・コンチネントの歴史は、イギリスに比べて複雑ー)
手に負えない。
マジョルカ風の華やかな色合い。
オレンジの木が描かれていたら、オラニエ公家がらみのテーマ。

紋章入のもの。

もっと仰々しく紋章入りのもの。
資料は<このページ>

とってもマジョルカっぽい絵付け、でも、オランダ製。
資料を見つけた<このページ>。

これなんかもよそで見たら、きっとマジョルカだと思っているだろう。
陶器は専門でないので、あんまりわかっていない・・・。


文字の参考に。資料は<このページ>。

これもどちらかと言えば、文字の資料。

皿というよりか、プラーク。
これも典型的なエレガントな18世紀の書体。

これもプラーク。
これは資料が見つかった<このページ>

専門じゃないから、陶器の区別はつかない・・・
といいつつも、これが中華風であっても、中国製でなくて、
ヨーロッパ製だ、ということはたいていわかるので、
どこでどう判別するか、ということではなくて、
数を見ているうちに、なんとなく識別するように、
目が慣れてくるんだろうな・・・と思う。

17世紀末のオラニエ公ウィリアム3世の胸像。
ちなみにこの王様と、共同統治のメアリー女王が、
ハンプトン・コートの裏側半分を17世紀後半に、クリストファー・レンの、
クラシカル/バロック様式に大改修した。
1702年にその、ハンプトン・コート・パレスで、
モグラ穴に乗っていた馬が足を取られて落馬。
これが原因で亡くなっている。(とてもローカルな余談)
資料は<このページ>

王様とペアで並んでいるのは、メアリー女王。
イギリスだとメアリー女王特有の顔(というか髪型)があって、
識別がつきやすいけれど、デルフト焼きになると、
なんだか表情が別物で、誰だか資料を探し当てないと解らない(笑)。
その資料は<このページ>。
あともう一回国立博物館から、
ジャンル分けに収まりきらなかったイメージを。
Rijksmuseum(国立博物館)
Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
開館:毎日 9:00am- 17:00pm
(クリスマスも、New Years Dayも、国王誕生記念日もオープン)
入場料:大人17.5ユーロ、特別展とのコンバイン・チケットだと25ユーロ。
チケット売り場がかなり並ぶ、という話なので、E-チケットが推奨されている。
プリントアウトを持っていけば、そのまま直接館内入口に向かい、
係員にプリントアウトをスキャンしてもらうだけ。
チケット、プリントアウトを持っている限り、その日の内の出入りは自由。
毎回、入口でスキャンして入れてもらう。
地図:
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